JPH0921728A - メインスタンド耐久試験装置 - Google Patents

メインスタンド耐久試験装置

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JPH0921728A
JPH0921728A JP7170631A JP17063195A JPH0921728A JP H0921728 A JPH0921728 A JP H0921728A JP 7170631 A JP7170631 A JP 7170631A JP 17063195 A JP17063195 A JP 17063195A JP H0921728 A JPH0921728 A JP H0921728A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、二輪車のメインスタンドの耐久試
験を自動化し、労働負荷の軽減、試験時間の短縮、試験
精度の向上等を図ることを目的とする。 【構成】 基台2の前方にガイド部材3を設け、このガ
イド部材3に、二輪車Wの前車輪Fをクランプするクラ
ンプ部材4を係合させて第1シリンダユニット5にて前
後方向に往復動可能とする。また、二輪車Wのメインス
タンドSの上方に第2シリンダユニット9を設け、伸張
作動でメインスタンドSの踏力受け部に下向きの荷重が
加わるようにし、更に基台2の後方に第3シリンダユニ
ット13を設け、縮退作動で車体の後部を持上げ可能に
する。そして第1〜第3シリンダユニット5、9、13
を所定のタイミングで作動させ、メインスタンドSの起
立・倒伏を繰り返し耐久試験を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車のメインス
タンドの耐久試験を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車のメインスタンドの耐
久性を試験する技術として、例えば特開平3−2114
40号のように、メインスタンドを立てた状態から車両
を急発進させるような特異な形態での耐久性試験が知ら
れているが、通常のメインスタンドの操作に伴う耐久試
験は、人力でメインスタンドを立てたり倒したりする操
作を繰り返して試験している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
耐久性の試験を人力で行う場合は、不具合状態の顕在に
時間を要することから、テスト条件を変更して行ういわ
ゆる濃縮耐久テスト(例えば登坂路で回数を減らしてテ
スト)に置き換えた試験に頼らざるを得ず、通常使用状
態での疲労限度等の確認には不向きであった。また、人
力に頼るため要員上の問題もあり、しかも試験回数が多
くなると時間的効率が悪くなるとともに、負荷等の耐久
条件にバラツキが生じやすい等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、請求項1において、二輪車の前車輪をクラン
プして車体を基台上に起立状態で保持しつつ車体の前後
方向に往復動自在なクランプ部材を設け、このクランプ
部材の往復動をガイドすべく前記基台にガイド部材を設
けるとともに、二輪車を前後方向に往復移動させる車体
駆動部材を設け、更に二輪車を後方へ移動させる際メイ
ンスタンドを駆動するメインスタンド駆動部材を設け
た。
【0005】そして請求項2では、請求項1記載のメイ
ンスタンド耐久試験装置において、前記クランプ部材と
車体駆動部材を作動的に連結し、該クランプ部材の往復
動は車体駆動部材にて駆動されるようにした。また、請
求項3では、請求項2記載のメインスタンド耐久試験装
置において、前記車体駆動部材を、車体の前後方向に伸
縮自在なシリンダと、該シリンダと前記クランプ部材と
の間に配設される弾発部材から構成した。そして請求項
4では、請求項1、2又は3記載のメインスタンド耐久
試験装置において、前記ガイド部材を、基台に配設され
るガイドレールと浮き上がり防止部材から構成し、前記
クランプ部材は、このガイドレールと浮き上がり防止部
材によって略水平方向に直線状に可動となるようにし
た。
【0006】また請求項5では、請求項1乃至請求項4
のいずれか1項に記載のメインスタンド耐久試験装置に
おいて、前記メインスタンド駆動部材が、メインスタン
ドの踏力受け部に下向きの加重を付与するようにすると
ともに、該メインスタンド駆動部材が、二輪車の後方へ
の移動に伴って偏位するメインスタンドの車体側枢支点
を支点としたメインスタンドの踏力受け部の回動軌跡に
沿って可動となるようにした。そして請求項6では、請
求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のメインスタ
ンド耐久試験装置において、前記車体駆動部材とメイン
スタンド駆動部材の作動タイミングをコントローラにて
制御するようにした。
【0007】そして請求項7では、請求項1乃至請求項
6のいずれか1項に記載のメインスタンド耐久試験装置
において、この装置に、車体後部の左右方向の移動を規
制する規制部材を設けた。また請求項8では、請求項1
乃至請求項7のいずれか1項に記載のメインスタンド耐
久試験装置において、この装置に、二輪車の後部に係合
して車体後部を持上げることの出来る車体後部駆動部材
を設けた。そして請求項9では、請求項8記載のメイン
スタンド耐久試験装置において、前記メインスタンド駆
動部材と車体後部駆動部材の上端部を揺動可能に枢支し
た。
【0008】そして請求項10では、請求項8又は請求
項9記載のメインスタンド耐久試験装置において、前記
車体駆動部材とメインスタンド駆動部材と車体後部駆動
部材を、圧縮気体供給源に連なるエアシリンダにて構成
した。そして請求項11では、請求項10記載のメイン
スタンド耐久試験装置において、前記各エアシリンダの
作動タイミングをコントローラにて制御するようにし
た。
【0009】
【作用】請求項1のように、クランプ部材で二輪車の前
車輪をクランプして基台上に直立せしめた後、車体駆動
部材によって二輪車車体を前後方向に往復移動させ、後
方に移動させる際、メインスタンドに荷重を与えてメイ
ンスタンドを立て、前方に移動させる際、踏力受け部の
荷重を抜いてメインスタンドを倒す。そして、この動作
を繰り返して耐久試験を行う。
【0010】また二輪車を前後に往復動させる際、クラ
ンプ部材にて前車輪をクランプしたまま行うが、請求項
2のように車体駆動部材とクランプ部材を作動的に連結
し、車体駆動部材によってクランプ部材を往復駆動する
ことで、クランプ部材を介して二輪車を往復動させる。
また、請求項3のように、車体駆動部材として、車体の
前後方向に伸縮するシリンダと、このシリンダとクラン
プ部材との間に配設した弾発部材にて構成し、車体を後
方に移動させる際の最終段階で弾発部材の弾発力が作用
するようにすれば、人力による操作に近い衝撃力が再現
される。また、車体を後方に移動させつつメインスタン
ドを立てると、車体の前方が浮き上がる傾向を示すた
め、請求項4のように、ガイド部材の一部に浮き上がり
防止部材を設け、前車輪をクランプしたクランプ部材が
浮き上がるのを防止する。
【0011】そして、請求項5のように、メインスタン
ド駆動部材によって下向きの加重を付与するようにする
とともに、メインスタンド駆動部材をメインスタンドの
踏力受け部の回動軌跡に沿って可動であるようにすれば
メインスタンドを立てる操作が人力操作に近くなる。そ
して、請求項6のように、車体駆動部材の作動タイミン
グと、メインスタンド駆動部材の作動タイミングをコン
トローラにて制御し、メインスタンドの起立・倒伏サイ
クルを繰り返す。
【0012】また、車体の往復動に伴い、車体後部の左
右方向の振れを防止するため、請求項7のように規制部
材を設ける。また、例えば車体の重量が重たいような場
合は、メインスタンドを立てる際、車体を後方に移動さ
せる途中で車体後部を持上げるように操作するのが一般
的であるため、請求項8のように、車体後部を持上げる
ことの出来る車体後部駆動部材を設ける。そして、請求
項9のように、メインスタンド駆動部材と車体後部駆動
部材の上端部を揺動可能に枢支し、車体が水平に移動し
ても無理な力が加わらないようにする。
【0013】そして、請求項10のように、車体駆動部
材と、メインスタンド駆動部材と、車体後部駆動部材を
エアシリンダとし、同一の圧縮気体供給源に連結すれば
装置が簡素化され制御も容易となる。また、請求項11
のように、各エアシリンダの作動タイミングをコントロ
ーラにて制御し、サイクルを繰り返す。
【0014】
【実施例】本発明の実施例について添付した図面に基づ
き説明する。ここで図1はメインスタンド耐久試験装置
の全体概要図、図2は駆動制御回路図、図3はクランプ
部材の拡大図、図4は図3のA−A線断面図、図5は作
用図である。本発明のメインスタンド耐久試験装置1
は、図1に示すような自動二輪車WのメインスタンドS
の耐久性を試験する装置として構成され、基台2と、こ
の基台2の前方に設けられたガイド部材3と、ガイド部
材3に沿って長手方向に往復動自在なクランプ部材4を
備えている。
【0015】そして、このクランプ部材4には、車体駆
動部材としての第1シリンダユニット5のロッド5a側
が連結されるとともに、シリンダ側の端部は基台2のブ
ラケット6に枢着されている。また、基台2の中央から
やや後方寄りには、支柱7が立設され、この支柱7の上
端から水平に張出すアーム8には、メインスタンド駆動
部材としての第2シリンダユニット9の上端部が枢着さ
れている。更に基台2の後部にも支柱10が立設され、
この支柱10の上端部に垂直軸11周りに回動可能に取
り付けられた回動アーム12には、車体後部駆動部材と
しての第3シリンダユニット13の上端部が高さ調整可
能に枢着されている。
【0016】そして、これら第1〜第3シリンダユニッ
ト5、9、13は、図2に示すように、同一のエア源1
4から圧縮エアの供給を受けて作動するエアシリンダユ
ニットとして構成され、回路に配設した各電磁弁15、
…をコントローラ16で時間差調整しつつ所定サイクル
で開閉制御するとともに、各レギュレータ17、…でエ
ア流量を調整しながら作動させるようにしている。尚、
後述のように第3シリンダユニット13は車体重量が軽
い場合等には必ずしも必要でなく、必須の構成部品では
ない。
【0017】前記ガイド部材3は、図3及び図4に示す
ように、基台2の幅方向略中央部に固定された逆T字型
のガイドレール17と、幅方向両端部に固定された逆L
字型の一対の浮き上がり防止ガイド18、18を備えて
おり、長手方向に沿って長く構成されている。そして、
このガイドレール17と浮き上がり防止ガイド18、1
8には、以下に述べるクランプ部材4の各ローラ24、
24、25、25が係合している。
【0018】前記クランプ部材4は、二輪車Wの前車輪
Fを載置せしめる受板20を備えており、この受板20
上には、幅方向両端部に前後左右各一対のブラケット2
1、…が固着されるとともに、各ブラケット21、…1
にはネジ部材22、…が螺合しており、各ネジ部材2
2、…の先端には押圧パッド22a、…を介して側面視
L字型の一対の側面板23、23が連結されている。そ
して、これら側面板23、23を前車輪Fの両側面に当
接させてネジ部材22、…を締め込むことで前車輪Fを
押圧クランプするようにされている。また、受板20の
下面側には、幅方向略中央部に前後左右各一対の縦軸ロ
ーラ24、…が取り付けられて前記ガイドレール17の
両側面に沿って滑動し得るようにされ、また、幅方向両
端部には前後左右一対の横軸ローラ25、…が取り付け
られて前記浮き上がり防止ガイド18、18の中を滑動
し得るようにしている。
【0019】そして、前記第1シリンダユニット5のロ
ッド5a先端には、図3に示すような連結具26が取り
付けられる一方、前記クランプ部材4の受板20にも連
結具27が取り付けられ、各連結具26、27同士は長
手方向に遊びを持って連結されている。このため、第1
シリンダユニット5を作動させると、クランプ部材4は
ガイド部材3に沿って進退動する。また、この第1シリ
ンダユニット5の作動のタイミングは、以下に述べる第
2、第3シリンダユニット9、13の作動に合せて所定
のタイミング差を設けるようにしている。
【0020】次に、前記第2シリンダユニット9は、ロ
ッド9aの下端部に押圧板30を備えており、伸張作動
によって押圧板30がメインスタンドSの踏力受け部を
下方に押圧出来るようにされている。そして、この押圧
の際、第1シリンダユニット5の伸張作動にて車体が後
方に移動すると、メインスタンドSの車体側枢支点も後
方に移動するが、第2シリンダユニット9の上端部は前
記アーム8に枢着されているため、同枢着部を中心にし
て第2シリンダユニット9の下端部は揺動し、押圧板3
0はメインスタンドSの踏力受け部の回動軌跡に沿って
可動である。
【0021】前記第3シリンダユニット13は、下端部
に引掛け具31を備えており、この引掛け具31は二輪
車Wの車体後部の係合部Kに引掛けることが出来るよう
にされている。そして、この第3シリンダユニット13
の上端部も、前記回動アーム12に枢着されていること
から、車体の後方移動に伴って下端部が揺動する。
【0022】以上のようなメインスタンド耐久試験装置
の作用について、図5に基づき説明する。まず、図5
(A)に示すように、基台2上に二輪車Wを直立させ、
前車輪Fをクランプ部材4でクランプする。すなわち、
両サイドのネジ部材22、…を締め付け、側面板23、
23で挟み付けてクランプする。また、第3シリンダユ
ニット13の引掛け具31を車体の係合部Kに引掛け
る。
【0023】次いで、(B)に示すように、第2シリン
ダユニット9を伸張作動させて押圧板30にてメインス
タンドSを下方に押圧しつつ、第3シリンダユニット1
3を縮退作動させて車体後部を持上げる。そして、所定
のタイミング差で(C)に示すように第1シリンダユニ
ット5を伸張作動させ、また、所定のタイミングで第3
シリンダユニット13を緩める。すると、車体は後方に
移動し、メインスタンドSは下方に押されて立った状態
になるが、この間、第3シリンダユニット13によって
車体後部は瞬時上方に持上げられた状態になり、人力操
作に近い操作が再現される。また、車体が後方に移動す
る際、クランプ部材4はガイド部材3の浮き上がり防止
ガイド18によって上方に浮き上がることがない。
【0024】そして、最終的にメインスタンドSが立っ
た状態になると、(D)に示すように、第2シリンダユ
ニット9の押圧板30はメインスタンドSから離れ、次
にメインスタンドSを倒すサイクルでは、(E)に示す
ように、第2シリンダユニット9を縮退作動させ、所定
のタイミングで第1シリンダユニット5を縮退作動させ
る。このため、車体は前方に移動し、メインスタンドS
は押圧板30に干渉することなく上方に倒れる。そし
て、再び(A)に戻って同様のサイクルを繰り返し、耐
久性を試験する。
【0025】そして、このように耐久試験を自動化する
ことで、試験員の労働負荷が軽減され、また、テスト条
件を安定させることが出来る。しかも、耐久試験の所要
時間の短縮も可能である。
【0026】ところで、図6はガイド部材3とクランプ
部材4の別実施例を示す断面図である。すなわち、ガイ
ド部材3は、基台2上に固着される断面略コの字状の浮
き上がり防止部材32と、この浮き上がり防止部材32
の幅方向中央部に設けられたガイドレールとしてのガイ
ドレール溝33を備えている。一方、クランプ部材4は
前車輪Fを載置せしめる受板34と、この受板34の両
端部に設けられた前後左右各一対の横軸ローラ35、…
を備えており、この横軸ローラ35、…は浮き上がり防
止部材32の上面を滑動し得るようにしている。
【0027】また、受板34の下面の幅方向(左右方
向)中央部であって前後方向(紙面垂直方向)の中間部
にはブラケット36が取り付けられており、このブラケ
ット36は前記ガイドレール溝33を貫通して浮き上が
り防止部材32の下面側に突出するとともに、このブラ
ケット36には前後左右各一対の横軸ローラ37、…が
取り付けられている。そして、この横軸ローラ37、…
は浮き上がり防止部材32の下面に沿って滑動し得るよ
うにされている。また、受板34の下面には、ブラケッ
ト36を前後方向(紙面垂直方向)に挟んで前方と後方
に左右一対の縦軸ローラ38、…が配設されており、こ
れら縦軸ローラ38、…前記ガイドレール溝33の端面
に沿って転動するようにしている。
【0028】また、受板34の上面には左右一対の側板
40、41が固着されており、一方側の側板41にはネ
ジ部材42が螺合している。そして、このネジ部材42
の一端側には押圧パッド42aが取り付けられ、この押
圧パッド42aと他方側の側板40で前車輪Fの両側面
を挟み込んでクランプするようにしている。そして、こ
のような構成によるガイド部材3とクランプ部材4の組
合わせでも第1実施例と同様に直線的移動をガイドする
ことが出来、又クランプ部材4の浮き上がりが防止され
る。
【0029】ところで、前記装置1において、図7に示
すように後車輪Rの左右方向の移動を防止する規制部材
44を設けるようにしても良い。この規制部材44は、
前記第3シリンダユニット13を設けている場合は必要
ではないが、第3シリンダユニット13を設けない場合
には、規制部材44を設けて車体後部の左右動を規制す
ることが好ましい。勿論、第3シリンダユニット13と
規制部材44を両方設けるようにしても良い。因みに、
前述のように第3シリンダユニット13は、小型車の場
合等は不要である。
【0030】ところで、図8及び図9は、第1シリンダ
ユニット5とクランプ部材4の連結部を改良した更に別
実施例及びその作用を示すものである。すなわち、第1
シリンダユニット5のロッド5a先端に大径の先端金具
45を介して弾発部材としてのスプリング46を取り付
ける一方、クランプ部材4には引掛け部材47を取り付
け、第1シリンダユニット5が伸張作動する時にスプリ
ング46を介してクランプ部材4を押圧し得るようにす
るとともに、第1シリンダユニット5が縮退作動する時
は、先端金具45が所定クリアランス遊動した後、引掛
け部材47に引掛かるようにしている。尚、図中50
は、先端金具45に当接してシリンダロッド5aの後退
位置を規制するシリンダストッパであり、このシリンダ
ストッパ50には、シリンダロッド5aを挿通せしめる
とともに引掛け部材47の先端を挿通せしめることの出
来る切欠き(不図示)を設けている。また、このシリン
ダストッパ50は、基台2に対して前後方向に位置調整
可能に固定出来るようにされている。
【0031】この実施例の場合、図9(A)に示すメイ
ンスタンドS立ての途中では、第1シリンダロッド5a
の伸張速度v2とクランプ部材4の移動速度v1(=車体
の移動速度)は同じであるが、メインスタンドS立て完
了直前の(B)ではv1>v2となり、実際の人力による
メインスタンドS立て操作の荷重と同等の衝撃荷重を加
えることが出来る。そして、メインスタンドSを倒す時
は、(C)に示すように先端金具45を引掛け部材47
に係合させて前方に移動させる。
【0032】ところで、図10及び図11は、メインス
タンドSの接地部の構成の一例である。すなわち、メイ
ンスタンドSの接地部には、図10に示すような鉄製の
受板51が前後一対のボルト54a、54bによって基
台2に対して着脱自在に締着され、受板51は、上下方
向に上板52と下板53に分割され、例えば摩耗時等に
おいては上板52のみを交換出来るようにしている。そ
して、上板52上には、メインスタンドSを起立させる
時に下端部に係合して位置規制する後方ストッパ55
と、メインスタンドSを倒伏させる時に下端部に係合し
て位置規制する前方ストッパ56が設けられている。
【0033】また、受板51の前後部には、前記ボルト
54a、54bを挿通せしめることの出来るボルト孔
a、bを設けており、このうち後方のボルト孔bは、前
方のボルト孔aを中心として円弧を描く長孔としてい
る。そして、この後方のボルト孔bを長孔にすること
で、メインスタンドSの両脚部が後方ストッパ55に均
一に当接するよう調整して締着することが出来る。そし
て、前記シリンダストッパ50(図8)は、メインスタ
ンドSの接地点X(図11)を適正位置に調整した場合
等において、車体の前後方向の移動量を適切にすべく、
前後方向に移動調整した後、基台2に固定される。
【0034】ところで図12は、本装置1によって耐久
試験を行う場合にメインスタンドSの所定部位に加わる
応力を測定し、人力で行った場合の応力波形と比較した
ものであり、(A)が人力操作による応力発生状況、
(B)が本装置の操作による応力発生状況を示すもので
ある。この結果、本装置の操作でメインスタンドSに生
じる応力波形(B)は概ね人力操作で生じる応力波形
(A)と一致し、信頼性が高いことが判明した。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明のメインスタンド耐
久試験装置は、従来人力で行っていた試験を自動化する
ようにしたため、試験に要する労働負荷を軽減すること
が出来る。しかも濃縮テストのようにテスト条件を大き
く変えないで実際の操作に近い条件で試験が出来るた
め、試験の信頼性が高まる。また、耐久試験の時間が短
縮されて効率的であり、不具合の早期発見、是正が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】メインスタンド耐久試験装置の全体概要図
【図2】駆動制御回路図
【図3】クランプ部材の拡大図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】作用図
【図6】ガイド部材とクランプ部材の別実施例図
【図7】後車輪の左右動を規制する規制部材の斜視図
【図8】第1シリンダユニットとクランプ部材の連結構
造の別実施例図
【図9】図8の作用図
【図10】メインスタンドの接地部の構成の一例を示す
斜視図
【図11】図10を側面から見た説明図
【図12】人力操作と本装置の操作で生じるメインスタ
ンドの応力波形図で、(A)が人力操作、(B)が本装
【符号の説明】
1…耐久試験装置、2…基台、3…ガイド部材、4…ク
ランプ部材、5…第1シリンダユニット、9…第2シリ
ンダユニット、13…第3シリンダユニット、14…エ
ア源、16…コントローラ、17…ガイドレール、18
…浮き上がり防止部材、44…規制部材、46…スプリ
ング、F…前車輪、S…メインスタンド、W…自動二輪
車。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二輪車の前車輪をクランプして車体を基
    台上に起立状態で保持しつつ車体の前後方向に往復動自
    在なクランプ部材と、このクランプ部材の往復動をガイ
    ドすべく前記基台に設けられたガイド部材と、前記二輪
    車を前後方向に往復移動させる車体駆動部材と、該二輪
    車を後方へ移動させる際メインスタンドを駆動するメイ
    ンスタンド駆動部材を備えたことを特徴とするメインス
    タンド耐久試験装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のメインスタンド耐久試験
    装置において、前記クランプ部材と車体駆動部材は作動
    的に連結され、該クランプ部材の往復動は車体駆動部材
    にて駆動されることを特徴とするメインスタンド耐久試
    験装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のメインスタンド耐久試験
    装置において、前記車体駆動部材は、車体の前後方向に
    伸縮自在なシリンダと、該シリンダと前記クランプ部材
    との間に配設される弾発部材からなることを特徴とする
    メインスタンド耐久試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のメインスタン
    ド耐久試験装置において、前記ガイド部材は、前記基台
    に配設されるガイドレールと浮き上がり防止部材を備
    え、前記クランプ部材は、このガイドレールと浮き上が
    り防止部材によって略水平方向に直線状に可動とされる
    ことを特徴とするメインスタンド耐久試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のメインスタンド耐久試験装置において、前記メイ
    ンスタンド駆動部材は、メインスタンドの踏力受け部に
    下向きの加重を付与するようになっており、またこのメ
    インスタンド駆動部材は、前記二輪車の後方への移動に
    伴って偏位するメインスタンドの車体側枢支点を支点と
    したメインスタンドの踏力受け部の回動軌跡に沿って可
    動であることを特徴とするメインスタンド耐久試験装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載のメインスタンド耐久試験装置において、前記車体
    駆動部材とメインスタンド駆動部材の作動タイミングを
    コントローラにて制御するようにしたことを特徴とする
    メインスタンド耐久試験装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載のメインスタンド耐久試験装置において、この装置
    は、車体後部の左右方向の移動を規制する規制部材を備
    えたことを特徴とするメインスタンド耐久試験装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載のメインスタンド耐久試験装置において、この装置
    は、二輪車の後部に係合して車体後部を持上げることの
    出来る車体後部駆動部材を備えたことを特徴とするメイ
    ンスタンド耐久試験装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のメインスタンド耐久試験
    装置において、前記メインスタンド駆動部材と車体後部
    駆動部材の上端部を揺動可能に枢支したことを特徴とす
    るメインスタンド耐久試験装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は請求項9記載のメインス
    タンド耐久試験装置において、前記車体駆動部材とメイ
    ンスタンド駆動部材と車体後部駆動部材は、圧縮気体供
    給源に連なるエアシリンダにて構成したことを特徴とす
    るメインスタンド耐久試験装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のメインスタンド耐久
    試験装置において、前記各エアシリンダの作動タイミン
    グをコントローラにて制御するようにしたことを特徴と
    するメインスタンド耐久試験装置。
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