JPH07306122A - シャシーダイナモメータの車両固定装置 - Google Patents

シャシーダイナモメータの車両固定装置

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JPH07306122A
JPH07306122A JP6095369A JP9536994A JPH07306122A JP H07306122 A JPH07306122 A JP H07306122A JP 6095369 A JP6095369 A JP 6095369A JP 9536994 A JP9536994 A JP 9536994A JP H07306122 A JPH07306122 A JP H07306122A
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Kazuhisa Otsuki
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の固定時に車両の回動を招かないシャシ
ーダイナモメータの車両固定装置を得る。 【構成】 車両2の前部及び両側の後側にレール17,
18,33を設けるとともに、レール17,18,33
に移動部材19,20,34を移動自在に設け、移動部
材19,20上に立設したクッション支持部21,22
にクッション23,24を設けるとともに、移動部材3
4上に水平方向回動自在に設けたアーム39の先端にク
ッション40を設け、車両2の両側に設けた支柱14,
15の一方の支柱14に一端を連結したワイヤ27をク
ッション支持部21,22の前側及び支柱15に係合さ
せた後再びクッション支持部21,22の前側に係合さ
せ、ラチェット式締付機13を介して他端を支柱14に
連結し、ラチェット式締付機13の締め付けによりクッ
ション23,24とクッション40との間に車両2を固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シャシーダイナモメ
ータの車両固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4〜図6は従来のシャシーダイナモメ
ータにおける車両固定装置の平面図、正面図、及び要部
拡大斜視図を示し、1はダイナモメータに連結されたロ
ーラ、2は駆動輪3がローラ1上に載置された車両、4
は下端に設けたフランジ部4aを介して床面5上にボル
トにより取り付けられた固定柱であり、車両2の両側の
前側と後側に4本設けられている。なお、ローラ1の上
面は床面5とほぼ同一面となっている。6は固定柱4の
周囲に設けられたねじ溝4bと螺合したリング、7はリ
ング6に固定されたフックである。8は両端に止め具9
を有するナイロン製の幅広のベルトであり、止め具9を
接続具10を介してフック7に接続することにより、ベ
ルト8を車両の前側バンパ11を介して前側の固定柱4
間に張架するとともに、後側バンパ12を介して後側の
固定柱4間に張架する。13はベルト8の中間部に設け
られたラチェット式締付機である。
【0003】上記構成の従来装置において、車両2の駆
動輪3をローラ1上に乗せ、ローラ1に連結したダイナ
モメータにより負荷を与えた状態で駆動輪3を駆動し、
各種模擬走行テストを行っている。このテストの際に車
両2を固定するには、まずリング6を回動してその高さ
を車種に応じて調整する。次に、ベルト8を前側バンパ
11に当接し、その両端の止め具9を接続具10を介し
てフック7に接続して前側の固定柱4間に張り渡すとと
もに、同様にして後側バンパ12に当接したベルト8を
後側の固定柱4間に張りし、ラチェット式締付機13に
よりベルト8を締め付けてベルト8の実質的な長さを短
くし、車両2を2本のベルト8により前後から押圧して
車両2を固定する。この際、車両2の前後方向の締付力
のアンバランスが生じないようにする。又、バンパ1
1,12の端面と該端面から固定柱4へ向かうベルト8
との角度に適当な角度αを持たせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来装置にお
いては、車両2を前側への駆動力、後側への制動力に抗
して拘束するとともに、車両2の左右方向の動きも拘束
する。しかしながら、前側及び後側のベルト8はラチェ
ット式締付機13により一方の方向へ締め付けられるた
め、車両2の左右で締付力が異なってしまい、例えば図
4で車両2が時計方向へ回動する恐れがあった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、車両を固定した際に車両の回
動を防止することができるシャシーダイナモメータの車
両固定装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシャシー
ダイナモメータの車両固定装置は、車両の両側の後側及
び車両の前部にそれぞれ一対の第1及び第2のレールを
車両の前後方向に設けるとともに、第1及び第2のレー
ルにそれぞれ第1および第2の移動部材を移動自在に設
け、第1及び第2の移動部材上にそれぞれ水平方向回動
自在なアーム及びクッション支持部を設け、アームの先
端及びクッション支持部にはそれぞれ第1及び第2のク
ッションを設ける。又、車両の両側に一対の支柱を設
け、一方の支柱に可撓性連結部材の一端を連結し、この
可撓性連結部材を一対のクッション支持部の前側を介し
て他方の支柱に係合させ、再び一対のクッション支持部
の前側を介して他端を一方の支柱に連結し、車両の固定
に際してはアームの先端間を連結部材により連結すると
ともに、第1のクッションが後側バンパに当接するまで
第1の移動部材を移動させて固定し、かつ可撓性連結部
材の長さを短くして第2の移動部材を移動させ、第2の
クッションを前側バンパに当接させる。
【0007】
【作用】この発明においては、車両の両側に設けた一対
の支柱のうちの一方に可撓性連結部材の一端が連結さ
れ、この可撓性連結部材が一対のクッション支持部の前
側、他方の支柱、及び一対のクッション支持部の前側を
介して一方の支柱に連結される。車両の固定に際して
は、車両の後側に設けられた第1のレール上を移動する
第1の移動部材上に水平方向回動自在に設けられたアー
ムの先端間が連結部材により連結され、アームの先端に
設けられた第1のクッションが後側バンパに当接するま
で第1の移動部材が移動されて固定され、かつ可撓性移
動部材の長さが短くされ、前側の第2のレール上を移動
する第2の移動部材上に立設されたクッション支持部に
取り付けられた第2のクッションが前側バンパに当接す
るまで第2の移動部材が移動される。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面とともに説明
する。図1(a),(b)はこの実施例によるシャシー
ダイナモメータの車両固定装置における車両の前側部分
の正面図及び平面図を示し、14,15は車両2の両側
の前側において床面5上に立設された支柱、16は支柱
14にベアリングを介して回転自在に支持された滑車、
17,18は車両2の前部の下方において床面5に車両
2の前後方向に埋設された断面C字状のレールであり、
レール17,18にはそれぞれ移動部材19,20が前
後方向移動自在に設けられており、移動部材19,20
にはクッション支持部21,22が上下動自在(例え
ば、溝レールを用いる)に設けられている。
【0009】クッション支持部21,22の上部にはク
ッション23,24が取り付けられている。又、クッシ
ョン支持部21,22にはそれぞれ2個ずつの滑車2
5,26が回転自在に支持されており、一端が支柱14
に連結されたワイヤ(又はチェン)27は例えば2つの
上側の滑車25と係合した後滑車16と係合し、折り返
して2個の滑車26と係合した後、ラチェット式締付機
13を介して支柱14と連結される。又、レール17,
18内に頭部が係合したボルト28のねじ部がレール1
7,18から突出され、このボルト28が移動部材1
9,20を挿通した後蝶ナット29が螺合されている。
又、移動部材19,20の後側でもレール17,18に
ボルト30が頭部を下にして係合されており、このボル
ト30にストッパ31が螺合している。なお、滑車1
6,25,26にはワイヤ27が緩んだ際に落下しない
ような係止機構が設けられている。又、移動部材19,
20は連結部材32により一体的に連結されている。
【0010】図2(a),(b)は車両固定装置におけ
る車両の後側部分の正面図及び平面図を示し、また図3
(a)は同じく側面図を示す。33は車両2の両側の後
側に車両2の前後方向に設けられたレール、34はレー
ル33にそれぞれ移動自在に係合した移動部材、35は
頭部側レール33と係合したボルト、36はボルト35
に螺合した蝶ナット、37は移動部材33間を一体的に
連結する連結部材、38は移動部材33上に立設された
支持部、39は支持部38に回動自在に支持されたアー
ム、40はアーム39の先端に取り付けられたクッショ
ン、41はアーム39の先端間を連結するチェンであ
る。
【0011】次に、上記構成の動作を説明する。まず、
車両2の搬入時には図3(b)に示すようにチェン41
を取り外し、アーム39を90°回動した状態とし、車
両2をローラ1上に搬入する。搬入終了後はアーム39
を90°回動し、その両端間をチェン41で接続する。
次に、車両2の前側においてはクッション支持部21,
22は上下動自在であるから前側バンパ11の高さに応
じてクッション23,24の高さを調整する。車両2の
後側においてはクッション40の高さ調整機能はない
が、もちろんこのような機能を持たせても良い。次に、
後側の移動部材34をレール33に沿って前方へ動か
し、クッション40が後側バンパ12に当接した位置で
蝶ナット36をボルト35に締め付け、クッション40
の位置を固定する。
【0012】次に、ラチェット式締付機13によりワイ
ヤ27の実質的長さを短くすると、ワイヤ27に押圧さ
れてクッション支持部21を介して移動部材19,20
がレール17,18に沿って前側バンパ11側に移動
し、クッション23,24が前側バンパ11を押圧して
クッション23,24とクッション40との間で車両2
を固定する。ストッパ31は移動部材29の移動し過ぎ
を防止するためのものであり、車種により位置を換える
ことができる。又、蝶ナット29を締め付けることによ
り、車両2の固定を安定したものにすることができる。
【0013】上記実施例においては、ラチェット式締付
機13は1個設けるだけでよく、しかもラチェット式締
付機13により締め付けの際にワイヤ27は右方に動く
部分と左方に動く部分が往復しており、車両2に回動力
を与えることはなく、車両2の回動を防止することがで
きる。なお、ラチェット式締付機13の代わりにリール
を用いてもよく、この場合リールによりワイヤ27を巻
き取るようにする。
【0014】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ワイヤ
等の可撓性連結部材は長さを短くする際に右側に動く部
分と左側に動く部分があり、これに連動して第2のクッ
ションが前側バンパに当接されるのであるから、車両固
定の際に車両に回動力を与えることはなく、車両の回動
を生じない。又、可撓性連結部材の長さ調整部材は1個
で良く、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるシャシーダイナモメータの車両
固定装置の前側部分の正面図及び平面図である。
【図2】この発明によるシャシーダイナモメータの車両
固定装置の後側部分の正面図及び平面図である。
【図3】この発明によるシャシーダイナモメータの車両
固定の装置の後側部分の側面図及び車両搬入時の平面図
である。
【図4】従来装置の平面図である。
【図5】従来装置の正面図である。
【図6】従来装置の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1…ローラ 2…車両 3…駆動輪 11…前側バンパ 12…後側バンパ 13…ラチェット式締付機 14,15…支柱 17,18,23…レール 19,20,34…移動部材 21,22…クッション支持部 23,23,40…クッション 27…ワイヤ(可撓性連結部材) 35…ボルト 36…蝶ナット 39…アーム 41…チェン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を与えるためのダイナモメータに連
    結されたローラ上に車両の駆動輪を乗せ、車両の模擬走
    行試験を行うシャシーダイナモメータにおいて、車両の
    両側の後側に一対の第1のレールを車両の前後方向に設
    けるとともに、第1のレールにそれぞれ第1の移動部材
    を移動自在に設け、第1の移動部材上にそれぞれアーム
    を水平方向回動自在に設けるとともに、アームの先端に
    はそれぞれ第1のクッションを設け、車両の前部にも一
    対の第2のレールを車両の前後方向に設け、第2のレー
    ルにそれぞれ第2の移動部材を移動自在に設け、車両の
    両側に一対の支柱を立設するとともに、第2の移動部材
    上にそれぞれクッション支持部材を立設し、クッション
    支持部にそれぞれ第2のクッションを設けるとともに、
    一方の支柱に一端を連結された可撓性連結部材を一対の
    クッション支持部の前側に係合させてから他方の支柱を
    介して再び一対のクッション支持部の前側に係合させ、
    この可撓性連結部材の他端を一方の支柱に連結し、かつ
    可撓性連結部材の長さを調整する長さ調整部材を設け、
    車両の固定に際してはアームの先端間を連結部材により
    連結し、第1のクッションが後側バンパに当接するまで
    第1の移動部材を移動させて第1の移動部材を固定し、
    かつ可撓性連結部材の長さを短くして第2の移動部材を
    移動させ、第2のクッションを前側バンパに当接させた
    ことを特徴とするシャシーダイナモメータの車両固定装
    置。
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