JPH0921653A - インクリメンタルエンコーダのカウント装置 - Google Patents

インクリメンタルエンコーダのカウント装置

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JPH0921653A
JPH0921653A JP17220095A JP17220095A JPH0921653A JP H0921653 A JPH0921653 A JP H0921653A JP 17220095 A JP17220095 A JP 17220095A JP 17220095 A JP17220095 A JP 17220095A JP H0921653 A JPH0921653 A JP H0921653A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カウント出力値を論理的に検証して、その誤
差を自動的に検出できるインクリメンタルエンコーダの
カウント装置を提供する。 【解決手段】 メインスケールのスライド移動に従っ
て、第1コンパレータ1から基準パルスが出力されると
ともに、第2コンパレータ2から基準パルスに対して1
80°未満の位相差を持った比較パルスが出力される。
アップダウンカウンタ3は、0セット信号受信時以降に
基準パルス及び比較パルスの信号状態の変化を検出する
毎にカウント出力値を加算する。従って、基準パルスの
1周期中にカウントアップされる数は、常に一定にな
る。初期位相ラッチ回路4は、0セット信号受信時にお
ける基準パルス及び比較パルスの信号状態を保持する。
カウントエラー検出回路6は、アップダウンカウンタ3
のカウント出力値を1周期中のカウントアップ数で除算
した剰余と位相比較回路5によって算出された変化回数
との差分を、誤差として算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリメンタル
エンコーダのカウント装置に関し、特に、そのカウント
値を検証して誤差を算出することができるカウント装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、部材間の相対移動距離や相対
回転角度を検出するためにエンコーダが用いられてき
た。このエンコーダは、インクリメンタル方式とアブソ
リュート式に大別される。後者においては、エンコーダ
から直接読み出される2進値のデータ自体が、一方の部
材に対する他方の部材の絶対的な位置を示す。前者にお
いては、直接読み出されるパルスは、両部材が単位距離
だけ相対移動したことを示すのみである。
【0003】従って、インクリメンタル方式のエンコー
ダによって両部材間の絶対的な位置関係を検出するため
には、初期状態を特定するとともに、その初期状態特定
後に発生したパルスをカウントして(順方向を示すパル
スが発生した時にはカウントアップし、逆方向を示すパ
ルスが発生した時にはカウントダウンして)初期状態を
基準とした両部材間のズレを算出することになる。
【0004】このようなパルスのカウントを行う従来の
カウント装置の構成を図10に示す。図10において、
「SIN」,「COS」は、インクリメンタルエンコー
ダの出力信号である。つまり、インクリメンタルエンコ
ーダは、図6に示すように、他方の部材に固定されてい
るメインスケール42と一方の部材に固定されているサ
ブスケール43とを重ね合わせて、光を透過させるもの
である。このサブスケール43は、長手方向に二分さ
れ、相互に90°位相がずれた目盛りパターンが描かれ
ているその結果、各部分を透過した光は、相互に90°
位相ずれした強度変化を示す。従って、一方の部分を透
過した光の強度変化を「SIN」と表現すると、他方の
部分を透過した光の強度変化は「COS」と表現できる
のである。
【0005】このような出力信号「SIN」及び「CO
S」は、コンパレータ101,102によって夫々基準
値(Vref)と比較され、図7に示すように、方形波
として波形整形される。このように波形整形されたSI
N信号及びCOS信号は、夫々アップダウンカウンタ1
03に入力される。
【0006】アップダウンカウンタ103は、図7に示
すように、COS=Lの状態下でSIN信号の立ち上が
りを検出した時,SIN=Hの状態下でCOS信号の立
ち上がりを検出した時,COS=Hの状態下でSIN信
号の立ち下がりを検出した時,及び、SIN=Lの状態
下でCOS信号の立ち下がりを検出した時にアップカウ
ントパルスを生成する。また、COS=Lの状態下でS
IN信号の立ち下がりを検出した時,SIN=Hの状態
下でCOS信号の立ち下がりを検出した時,COS=H
の状態下でSIN信号の立ち上がりを検出した時,SI
N=Lの状態下でCOS信号の立ち上がりを検出した時
にダウンカウントパルスを生成する。そして、アップカ
ウントパルスの生成の都度カウント出力値をインクリメ
ントするとともに、ダウンカウントパルスの生成の都度
カウント出力値をデクリメントする。このアップダウン
カウンタ103は、リセット信号の入力によってリセッ
トされるので、このカウント出力値は、リセット時の位
置を基準としたメインスケール42の現在位置を示すこ
とになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカウント装置の構成では、図11に示すよう
に、ノイズ等の理由によってこれらアップカウントパル
ス又はダウンカウントパルスを欠落させてしまったり、
ノイズをパルスと誤認してカウントしまうことがあっ
た。これらのカウントミスが生じると、アップダウンカ
ウンタ103のカウント出力値は、誤差を包含してしま
い、メインスケール42の正確な位置を示さないように
なる。また、このような誤差は、カウントミスが生じる
毎に蓄積されるので、アップダウンカウンタ103のカ
ウント出力値がメインスケール42の実際の位置から益
々ずれていってしまう。従って、従来のカウンタ回路で
は、測定精度の維持が困難であった。
【0008】本発明の課題は、このような従来の問題点
に鑑みてなされたものであり、カウンタ出力値を論理的
に検証して、その誤差を自動的に検出することができる
インクリメンタルエンコーダのカウント装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクリメ
ンタルエンコーダのカウント装置は、上記課題を解決す
るため、2つの部材間の相対移動に連動して一定周期の
基準パルスとこの基準パルスに対して同周期且つ位相差
が180°未満の比較パルスを出力するパルス出力手段
と、所定の基準時以降における前記基準パルス及び前記
比較パルスの信号状態の相対的変化の回数をカウント出
力値としてカウントするカウンタと、前記所定の基準時
における前記基準パルス及び前記比較パルスの信号状態
を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された前記
基準パルス及び前記比較パルスの信号状態から前記パル
ス出力手段が現に出力している前記基準パルス及び前記
比較パルスの信号状態に移行するまでに要する最少の前
記相対的変化回数を理論値として算出する理論値算出手
段と、前記カウンタ出力値を前記基準パルスの1周期中
に生じる前記相対的変化回数で除算した剰余と前記理論
値との差に基づいて、前記カウント出力値の誤差を算出
する誤差算出手段とを備えたことを特徴とする(請求項
1に対応)。
【0010】2つの部材は、直線方向に相対移動するも
のであっても良いし、所定の中心軸を中心に相対回転す
るものであっても良い。これら2つの部材は、一の向き
のみに相対移動するものであっても良いし、逆の向きへ
も相対移動できるものであっても良い。
【0011】基準パルス及び比較パルスは、光学式のイ
ンクリメンタルエンコーダから出力された正弦波を2値
化したものであっても良いし、縞状のランドとブラシか
らなる電気式のインクリメンタルエンコーダから直接出
力されたパルスであっても良い。
【0012】基準パルスと比較パルスとの間の位相差は
任意であるが、0゜及び180°は除かれる。この間の
範囲であれば、両パルスの信号状態が共にHにある状態
や共にLになる状態が存在するので、これらの信号状態
の変化をも検出することができる。さらに、2つの部材
が一方の向きに相対移動する時と逆の向きに相対移動す
る時とで、パルスの発生パターンが相違するようにな
る。従って、両パルスの信号状態の変化に基づいて、2
つの部材の相対移動の向きを検出することができるよう
になる。具体的には、例えば、基準パルスに対して比較
パルスが90゜の位相差を有するように構成することが
できる(請求項4に対応)。このように構成すると、2
つの部材を一定速度で相対移動させると、両パルスの信
号状態の相対変化が等間隔で生じるので、出力カウンタ
値自体が両部材の相対移動量に比例対応するようにな
る。また、この場合、2つの部材が一の方向に相対移動
する時には比較パルスが基準パルスに対して90°の遅
れ位相差で出力されるとともに、2つの部材が逆の方向
に相対移動する時には比較パルスが基準パルスに対して
90°の進み位相差で出力されるように構成することが
できる(請求項5に対応)。
【0013】カウンタは、バイナリカウンタや10進カ
ウンタとして構成することができる。このカウンタは、
基準パルス及び比較パルスの立ち上がり及び立ち下がり
を検出してカウントを行うように構成されても良い(請
求項2に対応)。このようにすれば、基準パルスの一周
期内に4回カウントを行うことができるので、細かくカ
ウントを行うことができる。また、カウンタは、2つの
部材が一の向きに相対移動する時にはカウント出力値を
増加させるとともに、2つの部材が逆の向きに相対移動
する時には前記カウント出力値を減少させるように構成
されても良い(請求項3に対応)。このようにすれば、
2つの部材の移動の向きの変化を加味した両部材の現在
状態を、簡単な構成でカウント値に反映させることがで
きる。さらに、カウンタは、誤差検出手段によって検出
された誤差に基づいてそのカウント出力値を補正しても
良い(請求項8に対応)。
【0014】保持手段は、ラッチ回路として構成するこ
とができる。この保持手段は、カウンタを初期化する所
定の基準時における両パルスの信号状態を保持する。こ
の基準時は、外部から入力される初期化信号(0セット
信号)によって規定されても良い。また、この保持手段
は、各パルスがHであるかLであるかを保持するように
しても良い。
【0015】理論値算出手段は、基準パルスの一周期中
に生じるカウント回数の範囲で、理論値を算出する。こ
の理論値算出手段は、理論値算出のための計算プログラ
ムを実行するコンピュータとして構成しても良いし、論
理回路として構成しても良い。
【0016】誤差算出手段は、カウンタが各パルスの立
ち上がり及び立ち下がりを検出してカウントする場合に
は、カウント出力値を4で除算する(請求項6に対
応)。この誤差算出手段は、誤差算出のための計算プロ
グラムを実行するコンピュータとして構成しても良い
し、論理回路として構成しても良い。この誤差算出手段
は、剰余が理論値よりも1つ大きいとき,及び理論値が
3且つ剰余が0のときには、カウント出力値が+1の誤
差を含有していると算出し、剰余が理論値よりも1つ小
さいとき,及び理論値が0且つ剰余が3のときには、前
記カウント出力値が−1の誤差を含有していると算出し
ても良い(請求項7に対応)。また、誤差算出手段は、
剰余と理論値との差が2である場合には、エラーが生じ
たことを示すエラー信号を出力しても良い(請求項9に
対応)。この場合、最初の誤差が生じたときに補正がな
される前に次の誤差が生じたと考えられるので、何らか
の障害が生じたと考えられるからである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】
【実施形態1】以下、本発明の第1の実施形態を説明す
る。 <インクリメンタルエンコーダ>図6を用いて、インク
リメンタルエンコーダの詳細な構成説明を行う。このイ
ンクリメンタルエンコーダは、図示せぬ固定部材と図示
せぬ移動部材との間(2つの部材間)の相対移動距離及
び移動方向を検出するものである。このインクリメンタ
ルエンコーダを構成する各部材のうち、メインスケール
42のみは、移動部材に固定され、発光ダイオード4
0,コリメータレンズ41,サブスケール43,及び受
光素子44a,44bは、固定部材に固定されている。
【0019】そして、発光ダイオード40出射された発
散光は、コリメータレンズ41によって、メインスケー
ル42の幅よりも若干狭いビーム径を有する平行光にさ
れる。 メインスケール42は透明部材からなり、その
表面には、透明部と不透明部とが均等なピッチで交互に
繰り返してなる縞模様が、その長手方向に沿って不透明
塗料によって形成されている。
【0020】このメインスケール42に重ねられたサブ
スケール43は、このメインスケール42と同幅を有
し、このメインスケール42と同じく透明部材から構成
されている。このサブスケール43の表面は、その短手
方向に二分され、二分された夫々に、メインスケール4
2のものと同じピッチの縞模様が、その長手方向に沿っ
て不透明塗料によって形成されている。但し、二分され
たうちの一方(第1サブスケール43a)の縞模様の位
相に対して、他方(第2サブスケール43b)の縞模様
の位相は、90°ずれている。
【0021】コリメータレンズ41によって平行光にさ
れた光は、これらメインスケール42及びサブスケール
43を透過する。この透過光のうち、第1サブスケール
43aを透過した光は、第1ホトダイオード44aによ
って受光される。同様に、第2サブスケール43bを透
過した光は、第2ホトダイオード44bによって受光さ
れる。
【0022】図示せぬ移動部材が図示せぬ固定部材に対
して相対移動すると、メインスケール42がサブスケー
ル43に対して相対スライドする。すると、これらメイ
ンスケール42及びサブスケール43を透過する光の透
過率は、0%〜50%の範囲で正弦波状に変化する。即
ち、第1ホトダイオード44aの出力信号は、SIN波
状に強度変化し、第2ホトダイオード44bの出力信号
は、それよりも90°位相がずれたCOS波状に強度変
化するのである。 <カウント装置>次に、以上のようなインクリメンタル
エンコーダの出力信号に基づいてカウントを行うための
カウント装置の構成を、図1を参照して説明する。
【0023】図1において、第1ホトダイオード44a
からのSIN波状出力信号は、パルス出力手段としての
第1コンパレータ1によってしきい値電圧Vrefと比
較され、図7に示すような方形波(基準パルス)に波形
整形される。同様に、第2ホトダイオード44bからの
COS波状出力信号は、パルス出力手段としての第2コ
ンパレータ2によってしきい値電圧Vrefと比較さ
れ、方形波(比較パルス)に波形整形される。このしき
い値電圧Vrefは、メインスケール42及びサブスケ
ール43による透過率が25%の時のホトダイオード4
4の出力と同じ電圧値である。
【0024】第1コンパレータ1によって波形整形され
た基準パルスとしてのSIN波状出力信号及び第2コン
パレータ2によって波形整形された比較パルスとしての
COS波状出力信号は、夫々、アップダウンカウンタ
3,初期位相ラッチ回路4,及び、位相比較回路5に入
力される。
【0025】このアップダウンカウンタ3(所定の基準
時以降における基準パルス及び比較パルスの信号状態の
相対的変化の回数をカウント出力値としてカウントする
カウンタ)は、二進値からなるカウント出力値を出力す
るバイナリーカウンタであり、そのリセット端子に「0
セット信号」が入力されると、そのカウント出力値を0
にリセットする。また、このアップダウンカウンタ3
は、図7に示すように、COS=Lの状態下でSIN波
状出力信号の立ち上がりを検出した時,SIN=Hの状
態下でCOS波状出力信号の立ち上がりを検出した時,
COS=Hの状態下でSIN波状出力信号の立ち下がり
を検出した時,及び、SIN=Lの状態下でCOS波状
出力信号の立ち下がりを検出した時にアップカウントパ
ルスを生成する。また、COS=Lの状態下でSIN波
状出力信号の立ち下がりを検出した時,SIN=Hの状
態下でCOS波状出力信号の立ち下がりを検出した時,
COS=Hの状態下でSIN波状出力信号の立ち上がり
を検出した時,SIN=Lの状態下でCOS波状出力信
号の立ち上がりを検出した時にダウンカウントパルスを
生成する。そして、アップカウントパルスの生成の都度
カウント出力値をインクリメントするとともに、ダウン
カウントパルスの生成の都度カウント出力値をデクリメ
ントする。
【0026】即ち、図6においてメインスケールが右方
向にスライドすると、SIN波状出力信号に対してCO
S波状出力信号が90°の位相遅れをもって出力される
ので、カウント出力値がインクリメントされる。これに
対して、図6においてメインスケールが左方向にスライ
ドすると、SIN波状出力信号に対してCOS波状出力
信号が90°の位相進みをもって出力されるので、カウ
ント出力値がデクリメントされる。このアップダウンカ
ウンタ3のカウント出力値は、外部に出力されるととも
に、カウントエラー検出回路6に入力される。
【0027】初期位相ラッチ回路4(所定の基準時にお
ける基準パルス及び比較パルスの信号状態を保持する保
持手段)は、0セット信号を受信した時点におけるSI
N波状出力信号(SIN初期値)及びCOS波状出力
信号(COS初期値)をラッチし、次に0セット信号
を受信するまで、これらSIN初期値及びCOS初期
値を位相比較回路5に入力し続ける。
【0028】位相比較回路5(理論値算出手段)は、第
1コンパレータ1から入力されたSIN波状出力信号
(SIN瞬時値),第2コンパレータ2から入力され
たCOS波状出力信号(COS瞬時値),初期位相ラ
ッチ回路4から入力されたSIN初期値及びCOS初
期値に基づいて、SIN初期値及びCOS初期値
の信号状態(位相状態)からSIN瞬時値及びCOS
瞬時値の信号状態(位相状態)に移行するまでに要する
SIN波状出力信号及びCOS波状出力信号の最少の相
対的変化回数を、「カウント参照値(理論値)」として
出力する。この位相比較回路5は、図2に示すような論
理回路として構成されている。
【0029】図2において、AND回路11は、SIN
初期値,COS初期値,及びCOS瞬時値の否定
入力の論理和を出力する。同様に、AND回路12は、
SIN初期値,COS初期値の否定入力,及びSI
N瞬時値の否定入力の論理和を出力する。同様に、A
ND回路13は、SIN初期値の否定入力,COS初
期値,及びSIN瞬時値の論理和を出力する。同様
に、AND回路14は、SIN初期値の否定入力,C
OS初期値の否定入力,及びCOS瞬時値の論理和
を出力する。
【0030】また、排他OR回路15は、SIN初期値
,及びSIN瞬時値の排他論理和を出力する。同様
に、排他OR回路16は、COS初期値,及びCOS
瞬時値の排他論理和を出力する。
【0031】また、OR回路17は、AND回路11乃
至14の各出力の論理和を、カウント参照値の重み2の
ビット(21)として出力する。同様に、排他OR回路
18は、排他OR回路15及び16の各出力の排他論理
和を、カウント参照値の最下位ビット(20)として出
力する。
【0032】このような論理回路として構成されている
位相比較回路5における各入力値〜とカウント参照
値との関係を、図3の論理表にまとめた。この論理表か
ら明らかなように、SIN瞬時値及びCOS瞬時値
の位相状態が初期の位相状態と同じであれば、カウント
参照値は0となり、SIN瞬時値及びCOS瞬時値
の位相状態が初期の位相状態からずれる毎にカウント参
照値が増加する。つまり、このカウント参照値は、アッ
プダウンカウンタ3のカウント出力値を4で除算したと
きの剰余に、理論的上一致するのである。
【0033】カウントエラー検出回路6(誤差算出手
段)は、このカウント参照値(理論値)をアップダウン
カウンタ3の実際のカウント出力値の下位2ビット(即
ち、カウント出力値を4(基準パルスの1周期中に生じ
るSIN波状出力信号及びCOS波状出力信号の相対的
変化回数)で除算したときの剰余)と比較して、両値間
の誤差を算出する回路である。このカウントエラー検出
回路6は、図4に示すような論理回路として構成されて
いる。
【0034】図4において、カウント出力値の最下位ビ
ット(20)は、インバータ23によって反転されて、
排他OR回路21及びAND回路22に入力されてい
る。また、カウンタ出力値の重み2のビット(21
は、インバータ24によって反転されて、排他OR回路
25に入力されている。一方、カウント参照値の最下位
ビット(20)は、排他OR回路21及びAND回路2
2の他の入力端子に入力されている。また、カウンタ参
照値の重み2のビット(21)は、排他OR回路25の
他の入力端子に入力している。このAND回路22の出
力と排他OR回路25の出力は、排他OR回路26に入
力されている。
【0035】排他OR回路21の出力は、インバータ2
7によって反転されてAND回路28及びAND回路3
1に入力されるとともに、そのままAND回路30に入
力されている。また、排他OR回路26の出力は、イン
バータ29によって反転されてAND回路28及びAN
D回路30の他の入力端子に入力されているとともに、
そのままAND回路31の他の入力端子に入力されてい
る。
【0036】このAND回路28のH出力は、カウント
参照値に対してカウント出力値の下位2ビットが1つ遅
れていることを示す。即ち、理論値に対して実際のカウ
ント出力値が1つ遅れていることを示す。また、AND
回路30のH出力は、カウント参照値に対してカウント
出力値の下位2ビットが+/−2進んでいることを示
す。即ち、理論値に対して実際のカウント出力値が+/
−2進んでいることを示す。また、AND回路31のH
出力は、カウント参照値に対してカウント出力値の下位
2ビットが1つ進んでいることを示す。即ち、理論値に
対して実際のカウント出力値が1つ進んでいることを示
す。これらAND回路28,30,31の出力が、カウ
ントエラー検出回路6によって検出されたカウント誤差
を示す。図5に、これらカウント出力値及びカウント参
照値とカウント誤差との関係をまとめた。
【0037】このカウント誤差が+/−1であった場合
(AND回路28又は31の出力がHであった場合)に
は、カウント出力値の補正が可能であるので、カウント
エラー検出回路6は、カウンタ補正値としてAND回路
28及び31の出力をアップダウンカウンタ3に入力す
る。アップダウンカウンタ3は、AND回路28の出力
がHの場合にはカウンタ出力値を一つインクリメント
し、AND回路31の出力がHの場合にはカウンタ出力
値を一つデクリメントする。一方、カウント誤差が+/
−2であった場合(AND回路30の出力がHであった
場合)には、誤差の蓄積が大き過ぎてその補正が不可能
であるので、カウントエラー検出回路6は、外部に対し
てエラー信号を出力する。 <カウンタ回路の作用>上記構成を有する本実施形態の
カウンタ回路によると、0セット信号が入力されると、
アップダウンカウンタ3のカウント出力値が0にリセッ
トされるとともに、初期位相ラッチ回路4が第1コンパ
レータ1から出力されたSIN波状信号及び第2コンパ
レータ2から出力されたCOS波状信号を初期値として
ラッチする。
【0038】そして、メインスケール42が図6上で右
側にスライドすると、第1コンパレータ1から出力され
るSIN波状信号の位相が変化するとともに、このSI
N波状信号の位相に90゜遅れた位相差で第2コンパレ
ータ2から出力されるCOS波状信号の位相が変化す
る。すると、アップダウンカウンタ3が、カウンタ出力
値をカウントアップするとともに、位相比較回路5が、
初期位相ラッチ回路4から出力されるSIN初期値及
びCOS初期値を基準としてカウント参照値を0→1
→2→3→0の順番で変化させる。
【0039】また、逆に、メインスケール42が図6上
で左側にスライドすると、第1コンパレータ1から出力
されるSIN波状信号の位相が変化するとともに、この
SIN波状信号の位相に90゜進んだ位相差で第2コン
パレータ2から出力されるCOS波状信号の位相が変化
する。すると、アップダウンカウンタ3が、カウンタ出
力値をカウントダウンするとともに、位相比較回路5
が、初期位相ラッチ回路4から出力されるSIN初期値
及びCOS初期値を基準としてカウント参照値を0
→3→2→1→0の順番で変化させる。
【0040】カウント参照値は、カウント出力値を4で
除算したときの剰余と理論上一致するので、カウントエ
ラー検出回路6は、カウント参照値とカウント出力値の
下位2ビットとを比較する。そして、両者が不一致の場
合には、カウント出力値に誤差が包含されていると判断
する。即ち、その誤差が+/−1の範囲であればアップ
ダウンカウンタ3に対してカウント出力値を補正させる
とともに、その誤差が+/−2の範囲であればエラー信
号を出力する。
【0041】このように、本実施の形態によると、カウ
ント出力値の誤差(カウントの欠落,カウントの重複,
等)は、+/−2の範囲に限って検出される。しかし、
カウントエラー検出回路6は、常にカウント出力値の検
証を行い、カウント出力値に誤差が1つでも混入すると
直ちにこのカウント出力値の補正を行う。従って、誤差
が+/−1を越えることはほとんどない。そのため、誤
差検出範囲を一応+/−2までとし、+/−2の誤差が
生じた場合には、回復できない障害が生じたものとし
て、エラー信号を出力するようにしたのである。
【0042】
【実施形態2】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態と比較
して、位相比較回路5及びカウントエラー検出回路6の
機能をマイクロコンピュータ7及びROM8によって実
現させている点のみが相違する。従って、図8において
第1の実施形態と同じ構成には同じ参照番号を付し、そ
の機能の説明を省略する。
【0043】図8においてマイクロコンピュータ7は、
アップダウンカウンタ3及び初期位相ラッチ回路4に0
セット信号を出力するとともに、アップダウンカウンタ
3からのカウント出力値が入力される制御装置である。
このマイクロコンピュータ7には、また、初期位相ラッ
チ回路4によってラッチされたSIN初期値及びCO
S初期値が入力される。さらに、このマイクロコンピ
ュータ7には、第1コンパレータ1からのSIN瞬時値
,及び第2コンパレータ2からのCOS瞬時値が、
直接入力される。
【0044】理論値算出手段及び誤差算出手段としての
マイクロコンピュータ7は、カウント出力値の下位2ビ
ット,SIN初期値,COS初期値,SIN瞬時値
,及びCOS瞬時値を、上位桁から順番に並べてア
ドレスとし、ROM8にアクセスして、このアドレスに
対応するデータを読み出す。このROM8内には、図9
に示すように、種々のアドレス値に対応するデータ(カ
ウント誤差)を記載したテーブルが格納されている。こ
のテーブル内におけるアドレス(カウント出力値,SI
N・COS初期値,SIN・COS瞬時値)とデータ
(カウント誤差)との関係は、図3の表と図5の表とを
組み合わせたのと等価である。従って、マイクロコンピ
ュータ7は、カウント出力値,SIN・COS初期値,
及びSIN・COS瞬時値から一義的に定まるカウント
出力値に包含されるカウント誤差を、ROM8から読み
出すことができる。また、マイクロコンピュータ7は、
読み出したカウント誤差をアップダウンカウンタ3に入
力して、そのカウンタ出力値を補正させる。
【0045】なお、このとき、第1の実施形態の場合と
同じく、マイクロコンピュータ7は、ROM8から読み
出されたカウント誤差が+/−1の場合のみ、アップダ
ウンカウンタ3に対してカウンタ出力値を補正させると
ともに、カウント誤差が+/−2の場合には、エラーが
生じた場合の処理(例えば、カウントの中止)を行う。
本第2の実施形態の他の作用は、第1の実施形態の作
用と同じなので、その説明を省略する。
【0046】
【発明の効果】以上のように構成した本発明のインクリ
メンタルエンコーダのカウント装置によると、カウント
出力値の正誤を論理的に検証して、その誤差を自動的に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるインクリメン
タルエンコーダのカウント装置を示すブロック図
【図2】 図1における位相比較回路の詳細な構成を示
す論理回路図
【図3】 図2の位相比較回路の動作を示す論理表
【図4】 図1のカウントエラー検出回路の詳細な構成
を示す論理回路図
【図5】 図4のカウントエラー回路の動作を示す論理
【図6】 インクリメンタルエンコーダの構成を示す斜
視図
【図7】 図1の各部の信号状態を示すタイムチャート
【図8】 本発明の第2の実施形態によるインクリメン
タルエンコーダのカウント装置を示すブロック図
【図9】 図8のROM内に格納されたテーブルを示す
【図10】 従来のカウント装置を示すブロック図
【図11】 従来のカウント装置におけるカウントミス
の発生を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 第1コンパレータ 2 第2コンパレータ 3 アップダウンカウンタ 4 初期位相ラッチ回路 5 位相比較回路 6 カウントエラー検出回路 7 マイクロコンピュータ 8 ROM

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの部材間の相対移動に連動して、一定
    周期の基準パルスとこの基準パルスに対して同周期且つ
    位相差が180°未満の比較パルスを出力するパルス出
    力手段と、 所定の基準時以降における前記基準パルス及び前記比較
    パルスの信号状態の相対的変化の回数をカウント出力値
    としてカウントするカウンタと、 前記所定の基準時における前記基準パルス及び前記比較
    パルスの信号状態を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された前記基準パルス及び前記比較
    パルスの信号状態から前記パルス出力手段が現に出力し
    ている前記基準パルス及び前記比較パルスの信号状態に
    移行するまでに要する最少の前記相対的変化回数を理論
    値として算出する理論値算出手段と、 前記カウンタ出力値を前記基準パルスの1周期中に生じ
    る前記相対的変化回数で除算した剰余と前記理論値との
    差に基づいて、前記カウント出力値の誤差を算出する誤
    差算出手段とを備えたことを特徴とするインクリメンタ
    ルエンコーダのカウント装置。
  2. 【請求項2】前記カウンタは前記基準パルス及び前記比
    較パルスの立ち上がり及び立ち下がりを検出してカウン
    トすることを特徴とする請求項1記載のインクリメンタ
    ルエンコーダのカウント装置。
  3. 【請求項3】前記カウンタは、前記2つの部材が一の向
    きに相対移動する時には前記カウント出力値を増加させ
    るとともに、前記2つの部材が逆の向きに相対移動する
    時には前記カウント出力値を減少させることを特徴とす
    る請求項2記載のインクリメンタルエンコーダのカウン
    ト装置。
  4. 【請求項4】前記基準パルスに対して前記比較パルスが
    90゜の位相差を有することを特徴とする請求項3記載
    のインクリメンタルエンコーダのカウント装置。
  5. 【請求項5】前記2つの部材が一の方向に相対移動する
    時には前記比較パルスは前記基準パルスに対して90°
    の遅れ位相差で出力されるとともに、前記2つの部材が
    逆の方向に相対移動する時には前記比較パルスは前記基
    準パルスに対して90°の進み位相差で出力されること
    を特徴とする請求項4記載のインクリメンタルエンコー
    ダのカウント装置。
  6. 【請求項6】前記誤差算出手段は前記カウント出力値を
    4で除算することを特徴とする請求項2又は3記載のイ
    ンクリメンタルエンコーダのカウント装置。
  7. 【請求項7】前記誤差算出手段は、前記剰余が前記理論
    値よりも1つ大きいとき,及び前記理論値が3且つ前記
    剰余が0のときには、前記カウント出力値が+1の誤差
    を含有していると算出し、前記剰余が前記理論値よりも
    1つ小さいとき,及び前記理論値が0且つ前記剰余が3
    のときには、前記カウント出力値が−1の誤差を含有し
    ていると算出することを特徴とする請求項6記載のイン
    クリメンタルエンコーダのカウント装置。
  8. 【請求項8】前記カウンタは前記誤差算出手段によって
    算出された誤差に基づいて前記カウント出力値を補正す
    ることを特徴とする請求項7記載のインクリメンタルエ
    ンコーダのカウント装置。
  9. 【請求項9】前記誤差算出手段は、前記剰余と前記理論
    値との差が2である場合には、エラーが生じたことを示
    すエラー信号を出力することを特徴とする請求項7記載
    のインクリメンタルエンコーダのカウント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015059446A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 株式会社デンソー 回転角検出システム

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