JPH09216465A - 巻取り型ディスプレイ - Google Patents
巻取り型ディスプレイInfo
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- JPH09216465A JPH09216465A JP4847196A JP4847196A JPH09216465A JP H09216465 A JPH09216465 A JP H09216465A JP 4847196 A JP4847196 A JP 4847196A JP 4847196 A JP4847196 A JP 4847196A JP H09216465 A JPH09216465 A JP H09216465A
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- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
- G09F—DISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
- G09F9/00—Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements
- G09F9/30—Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements in which the desired character or characters are formed by combining individual elements
- G09F9/301—Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements in which the desired character or characters are formed by combining individual elements flexible foldable or roll-able electronic displays, e.g. thin LCD, OLED
Abstract
と、記録装置、消去装置を備えた携帯可能な巻取り型デ
ィスプレイを提供する。 【解決手段】 記録媒体としてサーマルヘッドでの記録
が可能で、電界印加により消去可能な高分子複合膜(P
DLC膜)を使用し、巻き取り状に形成した記録媒体の
両端部を2本の円筒状枠内のリールに収容するととも
に、一方の円筒状枠の記録媒体の出入口にサーマルヘッ
ドによる書き込み部と電界印加装置による消去部を平行
して双方またはいずれか一方を設けることにより携帯可
能な巻取り型ディスプレイを提供することができる。
Description
報を繰り返し記録、消去して使用する表示装置に関し、
特に携帯可能で、かつ、大画面表示可能なディスプレイ
に関する。
録、消去して使用する表示装置としては、陰極線管表示
装置(CRTディスプレイ)、液晶ディスプレイ、プラ
ズマディスプレイなどが挙げられる。これらは、テレビ
ジョン画像の表示、各種情報処理装置の情報表示端末と
して広く用いられている。また、基材に書換え可能な記
録材料を塗布したカード状の小画面の表示媒体も存在す
るが、当該表示媒体への情報の記録および情報の消去
は、別途用意された記録装置および消去装置を用いて行
われている。
置(CRTディスプレイ)、液晶ディスプレイ、プラズ
マディスプレイなどの従来の表示装置によれば、携帯可
能なものも存在するが、例えば、B4版サイズ程度の大
画面のものとなると、鞄等に入れて持ち運びし、出先で
使用するにはサイズ・重量から見て現実的ではないとい
う課題がある。
した表示媒体は、当該表示媒体への情報の記録および情
報の消去は、別途用意された記録装置および消去装置が
必要なため、利用者が必要に応じて逐次情報の消去や記
録を行うことができない。仮に、逐次情報の消去や記録
を行うとなると専用の記録装置および消去装置を持ち歩
かなければならないという課題がある。書換え可能な表
示装置であって、携帯可能な装置が案出されなかったの
は、主として簡易な装置で書き込み、消去が可能な記録
材料がみ出せなかったことに起因すると考えられる。そ
こで、本発明は新規な記録材料を利用した携帯可能で、
かつ、必要な場所で信号を入力し、書換え可能な表示媒
体に出力して大画面表示可能なディスプレイの提供を目
的とする。
(1)〜(3)の構成を見いだし上記の課題を解決し
た。 (1)書換え可能な表示媒体がロール状に巻かれた第1
の巻取り部と、この第1の巻取り部から引き出された表
示媒体を巻取る第2の巻取り部からなり、少なくとも、
前記第1または第2のいずれか一方の巻取り部の表示媒
体出入り口近傍に、該表示媒体に情報を記録するための
書き込みユニット及び該表示媒体に記録された情報を消
去するための消去ユニットを設けたことを特徴とする巻
取り型ディスプレイ。
巻かれた第1の巻取り部と、この第1の巻取り部から引
き出された表示媒体を巻取る第2の巻取り部からなり、
少なくとも、前記第1または第2のいずれか一方の巻取
り部の表示媒体出入り口近傍に、該表示媒体に記録され
た情報を消去するための消去ユニットを設けたことを特
徴とする巻取り型ディスプレイ。
巻かれた第1の巻取り部と、この第1の巻取り部から引
き出された表示媒体を巻取る第2の巻取り部からなり、
前記第1の巻取り部の表示媒体出入り口近傍に、該表示
媒体に情報を記録するための書き込みユニットを設け、
前記第2の巻取り部の表示媒体出入り口近傍に該表示媒
体に記録された情報を消去するための消去ユニットを設
けたことを特徴とする巻取り型ディスプレイ。
は、ともに書換え可能な表示媒体をロール状に巻取るも
のであり、一方の巻取り部に巻かれた表示媒体は、他方
の巻取り部に巻取られることにより、表示媒体が順次移
動し、表示媒体は、巻取り部近傍に設けられている書き
込みユニット及び/又は消去ユニットを通過する。
部出入り口近傍に設けられている書き込みユニットに記
録したい情報に対応するエネルギーを付与することで書
き込みユニットに位置する表示媒体に記録が行われる。
表示媒体を順次移動させ同様の手順を繰り返すことで、
表示媒体の所望の領域に情報が表示される。
る場合は、巻取り部出入り口近傍に設けられている消去
ユニットにエネルギーを付与することで消去ユニットに
位置する部分に書き込まれた情報の消去が行われる。消
去ユニットにエネルギーを付与しながら表示媒体を順次
移動させれば、表示媒体の所望の領域に書き込まれた情
報が消去される。予め、別途用意した書き込み専用装置
で情報の書き込まれた表示媒体を用いてもよく、その場
合は書き込みユニットは特に設けずに消去ユニットのみ
設けてあればよい。
いて説明する。図1は、本発明の巻取り型ディスプレイ
の概念図であり、(A)は、巻取り型ディスプレイが閉
じられた状態、(B)は、巻取り型ディスプレイが開か
れた状態を示している。図1において、10は巻取り型
ディスプレイ、11は第1の巻取り部、12は第2の巻
取り部、13は表示媒体である。表示媒体13は、巻取
り型ディスプレイ10が閉じられた状態では、第1の巻
取り部11の軸芯14または第2の巻取り部の軸芯15
に全部巻取られている。第1と第2の巻取り部の間に
は、書き込みユニットと消去ユニットが取り付けられて
いる。書き込みユニットと消去ユニットは、第1の巻取
り側に一体に設けてもよいし、第1の巻取り側に書き込
みユニット、第2の巻取り側に消去ユニットを分離して
設けてもよい。
使用しない時、或いは表示媒体13に情報を記録してい
る時は、図1(A)の様に巻取り部11と第2の巻取り
部12を接した状態にしておけばコンパクトであり、携
帯することができる。表示媒体に表示された情報を視認
する場合は、(B)のように表示媒体13が必要な大き
さになるように巻取り部11と第2の巻取り部12とを
引き離すことにより必要な情報が視認可能となる。
0の使用状況を示す概念図であり、部分的に装置の断面
を示している。図2(A)は表示媒体13に情報を記録
する前の状態、図2(B)は表示媒体13に情報を全て
表示した記録済みの状態、図2(C)は表示媒体13に
表示した情報を読み終えて巻き戻した状態をそれぞれ示
している。図2(B)の状態では、書き込みユニット1
6に信号が入力されるとともに、書き込みユニット内の
サーマルヘッドが駆動されて表示媒体への書き込み動作
を行う。書き込みのされた表示媒体は、巻取り部の軸芯
または表示媒体プラテン送りローラ(不図示)に連結さ
れた巻取り部の駆動モーターにより、サーマルヘッドの
書き込み速度に同期して第2の巻取り部に巻取られる。
本実施例では、書き込みユニット16及び消去ユニット
17は第1の巻取り部11の出入り口近傍に設けられて
いる。
について説明する。第1の巻取り部11に巻かれた表示
媒体13を第2の巻取り部12またはプラテンローラに
設けられた巻取り部の駆動モーターを駆動し、表示媒体
13を順次移動させる。表示媒体13は、第1の巻取り
部11の近傍に設けられている書き込みユニット16及
び消去ユニット17を通過する(図2(A))。その
時、書き込みユニット16に記録したい情報に対応する
信号エネルギーを与えることで書き込みユニット16に
位置する表示媒体13に記録が行われる。表示媒体13
を順次移動させ同様の手順を繰り返すことで、表示媒体
13の所望の領域に表示したい情報が書き込まれる(図
2(B))。
ば、第2の巻取り部12から第1の巻取り部11に表示
媒体13を巻き戻す際に、消去ユニット17にエネルギ
ーを与えることで消去ユニットに位置する部分に書き込
まれた情報の消去が行われる。消去ユニットにエネルギ
ーを与えながら表示媒体を順次巻き戻せば書き込まれた
情報がすべて消去される(図2(C))。
構成を示す概念図である。本発明の巻取り型ディスプレ
イに巻取り部駆動モーター18,19、信号入力部20
および書き込みユニット、消去ユニット駆動のためのス
イッチ21,22を装備した状態を示す概念図である。
外部から入力された信号は、記憶メモリーに蓄積された
後、サーマルヘッドを駆動するのに適した信号に変換
し、ドライブ回路を介して書き込みユニット内のサーマ
ルヘッドにより情報が表示媒体に記録される。必要な情
報が出力され、読み取られた後、不要となれば、消去ユ
ニットにより情報が消去される。
は、テレビジョン信号、ビデオ信号、ファクシミリ信
号、その他の画像信号などを専用の信号処理回路を介し
て信号処理した信号が用いられる。また、上記以外にパ
ソコンなどからのデータを用いてもよい。また、前記の
記憶メモリーに1画面または複数画面の画像情報を記憶
させるようにし、順次読み出しながら表示媒体に記録さ
せてもよい。本実施例では、消去ユニット17は、第2
の巻取り部側に設けられている。なお、装置全体は一定
の面積を有する板状の背景物によって固定されて保持さ
れてもよい。この場合は、いわゆるホワイトボードのよ
うな用途に利用できる。
一例である液晶/高分子複合膜を用いた表示媒体につい
て説明する。このような可逆表示素子としては、スメク
チック液晶等を高分子マトリックス中に分散した液晶/
高分子複合膜(PDLC=ポリマー・ディスパースド・
リキッド・クリスタル膜)を利用した液晶表示素子があ
る。PDLC膜による可逆表示素子の可視情報の記録/
消去原理は、熱と電界(熱−電界モード)とによる液晶
分子配向の秩序性の変化(ホメオトロピック配向または
ホモジニアス配向という配向状態と、ランダム配向状態
との変化)による光散乱と光透過(2色性色素を併用し
たゲスト−ホスト効果の場合は、2色性色素の光吸収量
の大小)を利用する。従って、表示状態として、白濁光
(光散乱)を記録状態で、透明化(光透過)を消去状態
で利用する場合は、印字はスポット的に加熱可能な例え
ばサーマルヘッド等の加熱手段で行い、一方、消去はP
DLC膜を例えば電極で挟持して、液晶配向のしきい値
以上の電界を印加して行う。
モードによる各種可逆表示素子に比較して、本発明の表
示媒体に適用した場合に最適な優れた性能を有する。す
なわち、電界印加による配向状態化はμsecオーダと
高速で変化するために高速書換処理ができ、書換可能回
数も充分である。また、2色性色素の併用で視認性も良
く、書き換えに2種類の外部エネルギーを使用するので
容易に改ざんできず、自然環境下で表示が消えにくく、
表示の信頼性も高い。PDLC膜としては、例えば、特
開平4−71899号公報等で提案されているものも使
用できるが、なかでも、マイクロカプセル法で作製した
PDLC膜は液晶がマイクロカプセルで完全に包囲され
るため、液晶の染みだしが無い等、種々の点で優れ、本
願出願人による特開平5−301489号公報、特願平
6−33283号、特願平6−44735号及び特願平
6−119702号等で提案したもの等も使用できる。
マトリックスには、例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビ
ニリデン系樹脂、ポリメタクリレート、アクリレート−
メタクリレート共重合体等のアクリル系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリチオール系樹脂、紫外線や電子線
で硬化する電離放射線硬化性樹脂等が使用される。
は、ネマチック液晶、コレステリック液晶、ディクコレ
ステリック液晶、高分子液晶、及びこれらの混合系等が
挙げられる。2色性色素を液晶に適量混合し、ゲスト−
ホスト効果で表示コントラストを上げ視認性を高めるこ
ともできる。また、液晶を高分子マトリックス中に分散
するには、相分離法、エマルジョン法、マイクロカプセ
ル法、溶媒蒸発法、懸濁重合法等を各種利用できるが、
なかでも、液晶の染みだし防止効果のあるエマルジョン
法、マイクロカプセル法が優れ、マイクロカプセル法は
さらに分散液晶粒子の耐久性向上効果もあり、in−s
itu重合法によるマイクロカプセル法は、実用的な膜
厚、表示品質等の点で好適な10μm以下の粒径が得ら
れる点で優れている。
の膜厚で使用するが、下限値は表示コントラストの点か
ら、上限値は液晶の配向状態への実用的駆動電圧の点か
ら決定される。この様なPDLC膜を用いた液晶表示素
子、即ち、可逆表示素子の層構成は、少なくとも、PD
LC膜と、PDLC膜に垂直に電界印加するための手段
とからなる。この手段として、PDLC膜両面を電極で
挟持してもよいが、任意部分に電界印加するため等の点
で、裏面側電極のみとし、表面側電極は外部電極等を用
いる方式が可能である。従って、可逆表示素子は、少な
くとも支持体となる基材と電極(導電層)とPDLC膜
とからなり、必要により適宜、PDLC膜の保護層を設
ける。
の巻取り型ディスプレイに使用される表示媒体の構成に
ついて説明する。図4は、本発明の巻取り型ディスプレ
イに使用される表示媒体の断面層構成を示す図である。
表示媒体は、基材30と、基材30の図面上方である表
面側全面に設けられた書換え表示部40とからなる。図
4は書換え表示部40にPDLC膜41を適用し、下か
ら順に導電層42、PDLC膜41及び保護層43から
なる可逆表示素子が用いられる。また、図5の如く、P
DLC膜41と保護層43との間に中間層44を、PD
LC膜41と導電層42との間に接着層45を介在させ
てもよい。中間層44は保護層43を塗装等で形成時に
PDLC膜41が損傷するのを防止するものであた、接
着層45は導電層42とPDLC膜41との密着性を向
上させるためのものである。
テレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル等の塩化ビニル系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィ
ン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹
脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、三酢酸セルロー
ス等のセルロース系樹脂等の樹脂のシートや板、コート
紙等の紙、合成紙、金属箔、セラミックシート、或い
は、これらの複合体等が使用できる。厚みは用途により
適宜選択するが、50〜1000μm程度である。これ
らは、通常絶縁性だが、適度の伝導性を持たせれば、下
記の導電層を兼用し、導電層を省略することもできる。
なお、基材30表面は、導電層42との密着性向上のた
めに、コロナ処理、シランカップリング剤やウレタン樹
脂等によるプライマー処理等の公知の易接着処理を施し
ておいてもよい。
向の横断路としてPDLC膜41に垂直電界を印加でき
る程度の伝導性(例えば、面積抵抗で1012Ω/sq以
下)があれば半導体領域の材料でも良いが、電圧印加の
ロス等を考慮すれば良導電性の方が良い。例えば、導電
層42はアルミニウム等の金属蒸着膜や金属箔、ITO
膜等の透明導電膜、カーボンブラック等による導電性塗
膜となっている。なお、基材30は上述した如く通常は
絶縁性の樹脂シートや紙を使用するが、これらに所望の
伝導性(使用する基材厚で堆積抵抗108 Ω以下程度)
があれば、導電層42を兼用できる。そして、基材30
を通して、表示媒体36の表裏から電界印加することも
可能である。
力、外部環境等から保護し、書き込みユニット60のサ
ーマルヘッド等に対して耐熱性、耐磨耗性、耐擦傷性等
を持たせるために適宜設ける。保護層43としては、熱
硬化性樹脂、紫外線や電子線で硬化する電離放射線硬化
性樹脂等の硬化性樹脂が物性の点で好ましく、これらの
樹脂の塗液やインキに、ワックス等の滑剤等の各種添加
剤を適宜混合したものを全面または部分的に形成する。
保護層43の厚みは0.5〜10μm程度である。保護
層43の形成部分は、PDLC膜41上、またはPDL
C膜41の側面も含めてPDLC膜41の非形成部分、
すなわち書換表示部40以外、例えば導電層42の上、
可視永久固定情報の上、基材全面等である。基材30の
全面に保護膜43を形成する場合、保護膜43としてポ
リエチレンテレフタレート等の樹脂フィルム等が用いら
れる。
合、塗液溶剤成分がPDLC膜41中に浸透し、液晶配
向性能を低下させないように、液晶に影響しない塗液に
てバリアー層として中間層44を形成した後、保護層4
3を形成するのも良い。このような中間層44の形成
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロース、でんぷん等の水溶性樹脂の
水溶性塗液が使用できる。中間層44の厚みは0.5〜
10μm程度である。保護層43及び中間層44の厚み
は電界印加に過大な電圧を要さない程度とする。中間層
44を設けることにより保護層43の樹脂選定の自由度
は増し、例えば、保護層43にソフトウレタンアクリレ
ート等の電離放射線硬化性樹脂を使用すると優れた耐熱
性、耐磨耗性、耐擦傷性、サーマルヘッドへの適度なヘ
ッドタッチ性、クッション性が得られる。
用される書き込みユニットと消去ユニットの構成につい
て説明する。図6は、記液晶/高分子複合膜を表示媒体
に用いた場合の、書き込みユニット及び消去ユニットの
概略構成を示す図である。図6では、書き込みユニット
60及び消去ユニット70が一体に描かれているが、両
者は点線で囲まれた領域、すなわち、書き込みユニット
60及び消去ユニット70に分離できることを意味して
いる。書き込みユニット60には、プラテンローラ85
に対向してサーマルヘッド83が設けられている。当該
サーマルヘッドは所定の信号を受けて書き込み動作を行
う。
電圧を供給する電源84を明示的に図示されており、ま
た、接地ローラ82に対向して処理面へ確実に接触させ
るためにプラテンローラ85が各々配置される。表示媒
体36は、電圧印加で消去、加熱で記録が行われる。帯
電器81は、内部に電源84に接続されたタングステン
ワイヤーを有するコロナ帯電器である。また、接地ロー
ラ82および電源はアースされ、帯電器81で帯電され
る表示媒体36表面と接地ローラ82に接触する表示媒
体36表面間に電位差が生じ、これが、可逆表示素子へ
垂直方向に電界を印加することとなる。
電器、スコロトロン帯電器等が使用できる。接地ローラ
82は、金属製またはカーボンブラック等の導電性材料
を含有したプラスチック、ゴム製等のロールである。ゴ
ム等の弾性体が接触が良い点で好ましい。サーマルヘッ
ド83は、レーザの熱エネルギーによる加熱手段でも良
い。
込みユニット60は、少なくとも表示媒体36の表示状
態を変更するための、電界印加手段81とサーマルヘッ
ド83とを有する。電界印加手段81とサーマルヘッド
83を表示状態の記録状態と消去状態の何方に用いるこ
とも可能であるが、消去用として電界印加手段81を用
いれば、自然環境下の熱で表示が消去されず、表示信頼
性に優れた表示媒体36を扱うことができる。
1には上記の一実施例以外に各種方法が利用できる。例
えば、PDLC膜41への電界印加法である、本出願人
による特願平6−103249号並びに特願平6−30
2701号「液晶表示媒体の非接触液晶配向方法及び液
晶配向装置」(帯電方式)及び特願平6−302702
号「液晶表示媒体の液晶配向方法及び液晶配向装置」
(電極方式)等を用いることができる。これら印加方式
は、各種観点から分類でき、非接触方式と接触方式、帯
電方式と電極方式、電位差を片面から与える対列方式と
表裏両面から対向方式等があり、又、これらの組み合わ
せ等があり、対象とする表示媒体の物性により適宜選択
使用すれば良い。ちなみに、図6の例は、帯電方式(非
接触方式)と電極方式(接触方式)を組み合わせた、対
列方式である。また、帯電器または電極の接地数も、各
種の態様がある。
の電界印加手段82,81,82の配列において、中央
の帯電器81を(接地せず電位を与える)電極に替えれ
ば、電極方式且つ接触方式且つ対列方式となる。また、
両側の接地ローラ電極82を帯電器81とすれば、帯電
方式且つ非接触方式且つ対列方式となる。また、電界印
加手段を二個とし、電極82と帯電器81、電極82と
電極82、帯電器81と帯電器81とすることもでき
る。以上の場合、いずれも、隣接する電極82または帯
電器81は異電位(例えば、接地電位と正または負電
位、正と負電位等)を与える様にすることは言うまでも
ない。或いは、表示媒体36の表裏両面から電極82ま
たは帯電器81に挟む対向方式等、各種の方式、配列が
あり得る。
表示エリア全面に電界印加すれば良いが、書換表示部を
分割使用する等、ライン状で使用する場合は、例えば、
表示媒体36の搬送方向に対して垂直方向のラインであ
れば、該当消去エリアに電極82または帯電器81がか
かる時のみ電界を印加して、部分消去を行う。
プリンタに用いられるサーマルヘッド83(ヘッド解像
度:6dot/mm、加熱量0.4〜0.8mJ/do
t)を用いて、所定の文字や画像などの書き込みが行な
える。また、消去ユニット70としては、電界印加手段
81,82を表示媒体36の表示面に作用させること
で、消去が行える。
いて、消去ユニットを除いた構成とすれば、書き込み専
用の巻取り型ディスプレイとなる。この場合、本発明の
巻取り型ディスプレイから表示媒体13を取り出し、別
途、消去ユニットのみから成る消去装置にて消去すれば
よい。また、本発明の巻取り型ディスプレイにおいて、
書き込みユニットを除いた構成とし、別途用意した書き
込み専用装置で情報の書き込まれた、表示媒体13をセ
ットして用いることもできる。この場合、例えば新聞販
売店に書き込み専用装置を設けておき、そこで、新聞情
報を表示媒体13に書き込んだものを利用者が購入する
ような使用形態が挙げられる。
能であり、しかも大画面表示が可能なため、例えば、次
の様な用途に適する。 新聞情報を通常の新聞を広げて読むような使い方が可
能である。地図情報等の表示用に適している。顧客
等の説明資料の表示用に適している。これらの場合、必
要に応じて必要な情報を記憶装置から出力するか、別
途、新規なデータを入力部より入力して巻取り型ディス
プレイに出力することができるので、新聞とか地図とか
説明資料とか、固定した情報を常に携帯する不便を避け
ることができる。
ロール状に巻取ることができるのでコンパクト化が図れ
携帯可能であるという効果がある。また、巻取り部に巻
かれた表示媒体を必要な長さ分引き出して表示できるの
で、多くの情報を一度に表示すること、即ち大画面の表
示が行えるという効果がある。
である。(A)は、巻取り型ディスプレイが閉じられた
状態を示し、(B)は、巻取り型ディスプレイが開かれ
た状態を示す図である。
示す概念図である。(A)は、表示媒体に情報を記録す
る前の状態を、(B)は、表示媒体に情報を全て表示し
た記録済の状態を、(C)は情報を読み終えて巻き戻し
た状態を示す。
概念図である。
表示媒体の断面層構成を示す図である。
表示媒体の断面層構成を示す図である。
の、書き込みユニット及び消去ユニットの概略構成を示
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 書換え可能な表示媒体がロール状に巻か
れた第1の巻取り部と、この第1の巻取り部から引き出
された表示媒体を巻取る第2の巻取り部からなり、 少なくとも、前記第1または第2のいずれか一方の巻取
り部の表示媒体出入り口近傍に、該表示媒体に情報を記
録するための書き込みユニット及び該表示媒体に記録さ
れた情報を消去するための消去ユニットを設けたことを
特徴とする巻取り型ディスプレイ。 - 【請求項2】 書換え可能な表示媒体がロール状に巻か
れた第1の巻取り部と、この第1の巻取り部から引き出
された表示媒体を巻取る第2の巻取り部からなり、 少なくとも、前記第1または第2のいずれか一方の巻取
り部の表示媒体出入り口近傍に、該表示媒体に記録され
た情報を消去するための消去ユニットを設けたことを特
徴とする巻取り型ディスプレイ。 - 【請求項3】 書換え可能な表示媒体がロール状に巻か
れた第1の巻取り部と、この第1の巻取り部から引き出
された表示媒体を巻取る第2の巻取り部からなり、 前記第1の巻取り部の表示媒体出入り口近傍に、該表示
媒体に情報を記録するための書き込みユニットを設け、
前記第2の巻取り部の表示媒体出入り口近傍に該表示媒
体に記録された情報を消去するための消去ユニットを設
けたことを特徴とする巻取り型ディスプレイ。 - 【請求項4】 前記表示媒体は、熱の作用により記録が
行われ、電界の作用により記録状態から消去状態に変換
される表示媒体であり、前記書き込みユニットは加熱し
て記録を行う加熱手段からなり、前記消去ユニットは電
界を印加して消去を行う電界印加手段からなる請求項1
および請求項3記載の巻取り型ディスプレイ。 - 【請求項5】 前記表示媒体は、液晶/高分子複合膜か
らなる表示媒体である請求項1、請求項2、請求項3お
よび請求項4記載の巻取り型ディスプレイ。
Priority Applications (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4847196A JPH09216465A (ja) | 1996-02-13 | 1996-02-13 | 巻取り型ディスプレイ |
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