JPH09282838A - 書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法 - Google Patents

書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法

Info

Publication number
JPH09282838A
JPH09282838A JP2884497A JP2884497A JPH09282838A JP H09282838 A JPH09282838 A JP H09282838A JP 2884497 A JP2884497 A JP 2884497A JP 2884497 A JP2884497 A JP 2884497A JP H09282838 A JPH09282838 A JP H09282838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
recording medium
display unit
erasing
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2884497A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Sakamaki
照夫 坂巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2884497A priority Critical patent/JPH09282838A/ja
Publication of JPH09282838A publication Critical patent/JPH09282838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録内容を表示するための表示部を有する記
録媒体であって、表示部の表示内容を容易に変更できる
ようにした記録媒体を提供する。 【解決手段】 記録内容を表示するための表示部を有す
る記録媒体において、表示部3が、可視情報を繰り返し
記録し、消去することができる表示素子4からなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、VTRカセット等の
記録媒体に関し、特に、記録内容を表示するための表示
部の表示内容を容易に変更できるようにした記録媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、フロッピーディスク、光
ディスク、光磁気ディスク、VTRカセット等の記録媒
体は、記録内容を表示するための表示部を有しており、
この表示部は外装ケースに貼着したラベルによって形成
されていることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の記録媒体で
は、記録内容を書き換えた場合には、ラベルを貼り替え
なければならないため、非常に手間がかかるという問題
が有った。そのため、頻繁に記録内容の書き換えを行う
記録媒体では、表示部に記録内容を書き込まないことが
多いが、この場合には、記録内容を忘れてしまうという
問題が有った。
【0004】また、使用毎に内容が逐次更新されてゆく
ことが多い記録媒体では、記録内容の更新がある度にラ
ベルを貼り替えるわけにはいかないため、大枠の見出し
程度くらいしか記載できず、最新の記録内容がわからな
いという問題があった。
【0005】また、通常、表示部には文字で記録内容を
書き込んでいるが、長い時間が経つと記録内容に対する
印象が薄くなるため、文字を見ただけでは記録内容をす
ぐに思い出すことができないことがあり、特に大量の記
録媒体を取り扱う場合に不便であった。
【0006】本発明は前記のような問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、表示部の表示
内容を容易に変更できるようにした記録媒体を提供する
ことにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、前記記録媒体
の使用方法であって、記録内容を容易に判別することが
できるようにした使用方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、記録内容を表示するための表示部
を有する記録媒体において、前記表示部が、可視情報を
繰り返し記録し、消去することができる表示素子からな
ることを特徴とする記録媒体が提供される。
【0009】また、本発明によれば、記録内容を表示す
るための表示部を有し、該表示部が、可視情報を繰り返
し記録、消去することができる表示素子からなる記録媒
体の使用方法であって、前記記録媒体に記録された映像
信号を処理して得られた画像を前記表示部に表示するこ
とを特徴とする使用方法が提供される。
【0010】なお、表示の信頼性を向上するために、前
記記録媒体及び使用方法において、前記表示素子は、記
録状態及び消去状態相互間における表示状態の変更につ
いて、一方への変更は電界の作用により行われ、他方へ
の変更は熱の作用により行われるものにするのが好まし
い。
【0011】また、高速で書き換え処理を行い、かつ書
き換え可能回数を多くするために、前記記録媒体及び使
用方法において、前記表示素子は、高分子中に分散保持
された液晶の配向状態を熱及び電界の作用によって変更
可能な液晶/高分子複合膜によって形成されたものにす
るのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明をVTR
カセットに適用した実施形態を示す斜視図であり、図2
は図1のA−A’線断面図である。
【0013】図1に示すように、VTRカセット(記録
媒体)1は、合成樹脂からなるほぼ直方体状の外装ケー
ス2と、この外装ケース2内に収納された磁気テープ
(図示せず)とを有している。外装ケース2の上面中央
部には矩形の凹部2aが設けられており、この凹部2a
内には可逆表示素子からなる表示部3が設けられてい
る。
【0014】表示部3を構成する可逆表示素子は、高分
子中に液晶を分散してなる液晶/高分子複合膜((Poly
mer Dispersed Liquid Crystal)膜、以下、PDLC膜
という)と、PDLC膜に垂直に電界を印加するための
手段とを備えている。この手段として、PDLC膜両面
を電極で挟持してもよいが、任意部分に電界印加するた
め等の点で、裏面側電極のみとし、表面側電極は外部電
極等を用いる方式が可能である。したがって、可逆表示
素子は、少なくとも電極(導電層)とPDLC膜とから
なり、適宜、PDLC膜の保護層を設ける。また、可逆
表示素子が設けられる記録媒体の表面が導電性を有する
場合には、導電層を省略することができる。
【0015】PDLC膜による可逆表示素子の可視情報
の記録/消去原理は、熱と電界と(熱−電界モード)に
よる液晶分子配向の秩序性の変化(ホメオトロピック配
向またはホモジニアス配向という配向状態と、ランダム
配向状態との変化)による光錯乱と光透過(2色性色素
を併用したゲスト−ホスト効果の場合は、2色性色素の
光吸収量の大小)を利用する。したがって、表示状態と
して、白濁光(光錯乱)を記録状態で、透明化(光透
過)を消去状態で利用する場合は、印字はスポット的に
加熱可能な例えばサーマルヘッドやレーザーヘッド等の
加熱手段で行い、一方、消去はPDLC膜に液晶配向の
しきい値以上の電界を印加して行う。
【0016】前記PDLC膜は、従来の熱−熱モードに
よる各種可逆表示素子に比較して、記録媒体に適用した
場合に最適な優れた性能を有する。すなわち、電界印加
による配向状態化はμsecオーダと高速で変化するた
めに高速書換処理ができ、書換可能回数も充分である。
また、2色性色素の併用で視認性も良く、書き換えに2
種類の外部エネルギーを使用するので容易に改ざんでき
ず、自然環境下で表示が消えにくく、表示の信頼性も高
い。
【0017】PDLC膜としては、例えば、特開平4−
71899号公報で提案されているものも使用できる
が、なかでも、マイクロカプセル法で作製したPDLC
膜は液晶がマイクロカプセルで完全に包囲されるため、
液晶の染みだしが無い等、種々の点で優れ、本出願人に
よる特開平5−301489号公報、特願平6−332
83号、特願平6−44735号及び特願平6−119
702号等で提案したもの等も使用できる。
【0018】図2は本実施形態に採用された可逆表示素
子4の層構成を示しており、外装ケース2の凹部2a上
に、導電層5、PDLC膜6、保護層7が順に設けられ
ている。なお、可逆表示素子4は、塗工法、印刷法、転
写法、ラミネート法等の公知の方法によって凹部2a上
に設けられる。
【0019】PDLC膜6中の液晶を分散保持する高分
子マトリックスには、例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニリデン系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタクリレ
ート、アクリレート−メタクリレート共重合体等のアク
リル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリチオール系
樹脂、紫外線や電子線で硬化する電離放射線硬化性樹脂
等が使用される。
【0020】また、液晶には、スメクチック液晶、ある
いは、ネマチック液晶、コレステリック液晶、ディクコ
レステリック液晶、高分子液晶、及びこれらの混合系等
が挙げられる。また、二色性色素を液晶に適量混合し、
ゲスト−ホスト効果で表示コントラストを上げ、視認性
を高めることもできる。
【0021】また、液晶を高分子マトリックス中に分散
するには、相分離法、エマルジョン法、マイクロカプセ
ル法、溶媒蒸発法、懸濁重合法等を各種利用できるが、
なかでも、液晶の染みだし防止効果のあるエマルジョン
法、マイクロカプセル法が優れ、マイクロカプセル法は
さらに分散液晶粒子の耐久性向上効果もあり、in−s
titu重合法によるマイクロカプセル法は、実用的な
膜厚、表示品質等の点で好適な10μm以下の粒径が得
られる点で優れている。
【0022】なお、PDLC膜6は通常3〜23μm程
度の膜厚で使用するが、下限値は表示コントラストの点
から、上限値は液晶の配向状態への実用的駆動電圧の点
から決まる。
【0023】導電層5としては、導電層5を水平方向の
横断路としてPDLC膜6に垂直電界を印加できる程度
の伝導性(例えば、面積抵抗で1012Ω/sq以下)が
あれば半導体領域の材料でもよいが、電圧印加のロス等
を考慮すれば良導電性の方がよい。例えば、導電層5
は、アルミニウム等の金属の蒸着膜や金属箔、ITO膜
等の透明導電膜、カーボンブラック等による導電性塗膜
等からなる。
【0024】なお、本実施形態では、図1に示すよう
に、導電層5の後縁に、凹部2aから後方にはみ出すよ
うに端子部5aが形成されている。この端子部5aは、
VTRカセット1を後述するインデックス装置10に装
着したときに、インデックス装置10内の接地電極に接
する。なお、導電層5は透明な素材からなっており、こ
の端子部5aは目立たない。また、端子部5aを外装ケ
ース2の裏面にまで延長し、端子部5aがインデックス
装置10のシャーシに接触することにより端子部5aが
アースされるようにしてもよい。また、端子部5aを設
けずに、PDLC膜6の側面に帯電器を非接触状態とな
るように配置したり、PDLC膜に電極を接触させるこ
と等によって液晶を配向させるようにしてもよい。
【0025】保護層7は、PDLC膜6を圧力、外力、
外部環境等から保護し、後述するインデックス装置10
のプリントヘッド18に対して耐熱性、耐摩耗性、耐擦
傷性等を持たせるために適宜設ける。保護層7として
は、熱硬化性樹脂、紫外線や電子線で硬化する電離放射
線硬化性樹脂等の硬化性樹脂が物性の点で好ましく、こ
れらの樹脂の塗液やインキに、ワックス等の滑剤等の各
種添加剤を適宜混合したものを全面または部分的に形成
する。保護層7の厚みは0.5〜10μm程度である。
【0026】保護層7の形成部分は、PDLC膜6上、
またはPDLC膜6の側面も含めてPDLC膜6の非形
成部分、すなわち表示部3以外、例えば導電層5の上、
可視永久固定情報の上、後述する基材シートの全面等で
ある。基材シートの全面に保護層7を形成する場合、保
護層7としてポリエチレンテレフタレート等からなる樹
脂フィルム等が用いられる。
【0027】なお、図3の如く、PDLC膜6と保護層
7との間に中間層8を、PDLC膜6と導電層5との間
に接着層9を介在させてもよい。中間層8は保護層7を
塗装等で形成時にPDLC膜6が損傷するのを防止する
ものであり、接着層9は導電層5とPDLC膜6との密
着性を向上するためのものである。
【0028】また、保護層7を塗液にて形成する場合、
塗液溶剤成分がPDLC膜6中に浸透し、液晶配向性能
を低下させないように、液晶に影響しない塗液にてバリ
ヤー層として中間層8を形成した後、保護層7を形成す
るのもよい。このような中間層8の形成は、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチル
セルロース、でんぷん等の水溶性樹脂の水溶性塗液が使
用できる。中間層8の厚みは0.5〜10μm程度であ
る。保護層7及び中間層8の厚みは電界印加に過大な電
圧を要さない程度とする。
【0029】中間層8を設けることにより保護層7の樹
脂選定の自由度は増し、例えば、保護層にソフトウレタ
ンアクリレート等の電離放射線硬化性樹脂を使用すると
優れた耐熱性、耐摩耗性、耐擦傷性、プリントヘッドへ
の適度なヘッドタッチ性、クッション性が得られる。
【0030】また、可逆表示素子4を裏面に接着層を有
する基材シート上に設け、基材シートを記録媒体上に貼
着するようにしてもよい。
【0031】基材シートとしては、例えば、ポチエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリプロピレン等のオレフ
ィン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹
脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、三酢酸セルロー
ス等のセルロース系樹脂等の樹脂のシートや板、コート
紙等の紙、合成紙、金属箔、セラミックシート、あるい
は、これらの複合体等が使用できる。厚みは用途により
適宜選択するが、50〜1000μm程度である。これ
らは、通常絶縁性であるが、適度の導電性(使用する基
材シートの厚さで体積抵抗108Ω以下程度)を持たせ
れば、導電層5を兼用し、導電層5を省略することもで
きる。
【0032】なお、記録媒体や基材シートの表面は、導
電層5との密着性向上のために、コロナ処理、シランカ
ップリング剤やウレタン樹脂等によるプライマー処理等
の公知の易接着処理を施しておいてもよい。
【0033】ここで、導電層5を透明なものとした場合
には、下に位置するVTRカセット等の記録媒体1の表
面や基材シートの色が見えるため、記録媒体1の外装ケ
ースを着色した素材によって形成したり、基材シートを
白色等の合成樹脂や紙等のシートにしたり、あるいは導
電層5の下に白色等の印刷やコーティングによる隠蔽層
(図示せず)を設けるようにすると可逆表示素子4の表
面の画像が見えやすくなる。特に二色性色素として黒発
色タイプのものを利用することにより、白地の上に黒色
の文字印字を得ることが可能となり、非常に見やすいも
のとなる。
【0034】次に、VTRカセット1の表示部3に対し
て情報の書込み及び消去を行うためのインデックス装置
について説明する。
【0035】図4に示すように、インデックス装置10
は直方体状の外観を有しており、前面側から後面側に向
かって水平に延びる断面矩形のカセット挿入孔11を備
えている。VTRカセット1は凹部2aを上にして前端
側からカセット挿入孔11に挿入され、前端がカセット
挿入孔11の奥に当接すると位置決めされるようになっ
ている。また、インデックス装置10の前面には、操作
ツマミ群12、液晶等からなるディスプレイ13、電源
スイッチ14が設けられ、底面の四隅には脚体15が取
り付けられている。
【0036】図5に示すように、インデックス装置10
の内部におけるカセット挿入孔11の上方には、VTR
カセット1の上面と平行に主走査方向(インデックス装
置10の左右方向)及び副走査方向(インデックス装置
10の前後方向)に走行して表示部3に対して記録内容
を表す情報の書き込み、消去を行う書込・消去機構16
が設けられている。
【0037】書込・消去機構16は、インデックス装置
10の左右方向に延びる合成樹脂等からなる直方体状の
移動体17を有しており、この移動体17の下面にはプ
リントヘッド18と消去ヘッド19とが設けられてい
る。
【0038】図6に示すように、移動体17の一端に
は、インデックス装置10の前後方向に延びる支軸21
が摺動自在に貫通する貫通孔20が設けられている。な
お、支軸21の両端はインデックス装置10のシャーシ
(図示せず)に設けられた軸受によって支持されてい
る。また、移動体17の他端には、インデックス装置1
0の前後方向にのび、外面にネジが刻設された回転軸2
3が貫通し、螺合するネジ孔22が設けられている。な
お、回転軸23の両端はインデックス装置のシャーシに
設けられた軸受けによって回転自在に支持されており、
回転軸23の一端は前記シャーシに取り付けられたモー
タ(図示せず)に連結されている。このモータを駆動す
ると移動体17が支軸21によって案内されてインデッ
クス装置10の前後方向に移動する。
【0039】移動体17の下面には、移動体17の長手
方向に延びる断面矩形のレール17aが刻設されており
(図5参照)、このレール17aにはプリントヘッド1
8が摺動自在に係合している。プリントヘッド18は表
示部3に熱を与えて情報を書き込むもので、レーザビー
ムヘッドやサーマルヘッド等によって構成される。プリ
ントヘッド18は、移動体17の長手方向に延び、外面
にネジが刻設された回転軸24が貫通し、螺合するネジ
孔18aを有している。なお、回転軸24の両端は移動
体17に設けられた軸受(図示せず)によって回転自在
に支持されており、回転軸24の一端は移動体17上に
取り付けられたモータ(図示せず)に連結されている。
このモータを駆動するとプリントヘッド18がレール1
7aによって案内されて移動体17の長手方向に移動す
る。
【0040】消去ヘッド19は、表示部3に電界を印加
して表示部3に書き込まれた情報を消去するものであ
る。図7は消去ヘッド19を下側から見た斜視図であ
り、同図に示すように、消去ヘッド19は、移動体17
の長手方向に延びる矩形の基板25と、この基板25上
にその長手方向に延びるように配置された細長い電圧供
給器26と、基板25上にその長手方向にアレイ状に配
置され、基板25上に形成された導体パターン25aを
介して電圧供給器26に接続された多数の電極27とを
備えている。
【0041】カセット挿入孔11の上方の前面側に近い
位置には、VTRカセット1の外装ケース2の上面に設
けられた端子部5aに接する接地電極(図示せず)が設
けられている。
【0042】図8はインデックス装置10内の画像処理
回路の構成を示すブロック図であり、図9はVTRカセ
ット1に記録された映像の一部をVTRカセット1の表
示部3に書き込むためのシステムの構成を示す図であ
る。
【0043】次に、図8、図9を参照しながらVTRカ
セット1に記録された映像の一部を表示部3に書き込む
方法について説明する。まず、図9において、VTRカ
セット1をVTR201にローディングし、再生動作を
行う。その再生画像はテレビジョン受像機202に映し
出される。また、テレビジョン受像機202からは、再
生動作中、映像信号がインデックス装置10へ伝送され
る。図8に示すように、インデックス装置10は1フレ
ーム分の容量を持つ画像メモリ101を有していて、1
フレーム(2フィールド)分の映像信号を再生動作中絶
えず記憶し、かつ書き換えている。
【0044】ここで、操作ツマミ群12の所定のツマミ
を操作してインデックス装置10を書き込みモードにす
ると、画像メモリ101の書き換え動作が停止する。そ
して、VTR201の再生を停止して、VTRカセット
1を取り出し、これをインデックス装置10に装着す
る。その状態で、操作ツマミ群12のツマミによって書
き込み開始状態にすると、画像メモリ101に格納され
ている1フレーム分の映像信号が読み出され、その映像
信号は、映像信号処理回路102で処理された後、ドラ
イブ回路103に与えられる。
【0045】ドライブ回路103は、画素単位毎に映像
信号のレベルに応じた幅のパルスを形成し、そのパルス
でプリントヘッド18をドライブする。プリントヘッド
18がレーザーヘッドで構成されている場合は、前記パ
ルス幅の時間、レーザービームを発する。プリントヘッ
ド18は、上述した移動機構によって、インデックス装
置10の左右方向(主走査方向または水平方向)とイン
デックス装置10の前後方向(副走査方向または垂直方
向)へスキャンし、サーマルヘッドまたはレーザービー
ムによる熱によって表示部3に前記1フレーム分の画像
を形成する。なお、スキャン信号は別途インデックス装
置10内で生成されるが、その生成はプリンタ等で採ら
れている方法と同じ方法で実施できる。
【0046】また、サーマルヘッドにて画像を形成する
場合には、前記のような左右方向へ順次移動しながら情
報を書き込む、通常シリアルヘッドと呼ばれるもののほ
かに、左右方向に一列の書き込み用サーマルヘッドが並
んだラインヘッドと呼ばれるものも使用可能である。こ
の場合、前後方向へのスキャンのみで良いので、速く画
像を形成することが可能となるものである。
【0047】次に、表示部3に表示されている画像を消
去するには、操作ツマミ群12のツマミの操作によって
指定された範囲の電極27に電圧供給器26から電圧が
与えられる。一方、表示部3の導電層5には、端子部5
aを介して別途グランド電圧が与えられる。したがっ
て、電圧が与えられた電極27と導電層5間に電界が生
じ、その電界が生じた部分のPDLC膜の情報(画像)
は消去されることになる。
【0048】表示部3は、図10に示すような4つのエ
リアE1〜E4に分けて、その各エリアに個別に画像を
書き込んで表示させてもよい。このようにすると、複数
のシーンを表示部3に表示することができる。この場
合、プリントヘッド18のスキャンの範囲を制御するこ
とにより、所定のエリアに画像を書き込むことができ
る。また、消去の場合は、消去ヘッド19の移動範囲な
らびに電圧を与える電極27を選ぶことにより、所定の
エリアを消去することができる。なお、表示部3を分割
する数は4に限られるものではなく、任意の数に分割す
ることができる。
【0049】なお、図9の実施形態では、VTR201
とは別体のインデックス装置10を用いて表示部3の画
像書き込みや消去を行うようにしたが、このインデック
ス装置10の機能と構成をVTR201に持たせ、VT
Rカセット1をVTR201にローディングした状態で
表示部3への書き込み、消去を行うようにしてもよい。
【0050】図11の実施形態は、フロッピーディスク
301の表示部302を前記可逆表示素子4と同じ素子
を用いて形成し、パーソナルコンピュータ303に前記
インデックス装置10と同じ機能を持たせた場合を示し
ている。
【0051】この場合、フロッピーディスク挿入孔30
4内には、例えば図6に示すような書込み・消去機構1
6が設けられている。フロッピーディスク挿入孔304
にフロッピーディスク301を挿入した状態でパーソナ
ルコンピュータ303を駆動し、キーボード306の操
作によってモニター305の画面に表示された内容をフ
ロッピーディスク301の表示部302に書き込むこと
ができる。例えば、ファイル名やインデックス等を書き
込んだり、あるいは他の画像を書き込んだりできる。ま
た、消去もフロッピーディスク301をフロッピーディ
スク挿入孔304に挿入した状態でキーボード306を
操作することによって行うことができる。
【0052】なお、図11の実施形態とは異なって、パ
ーソナルコンピュータ301が書込み・消去機能を持た
ない場合には、図4に示すような専用のインデックス装
置10を用いてフロッピーディスク301の表示部30
2への書き込み、消去を行えばよい。この場合、インデ
ックス装置10はファイル名や画像データをケーブルを
介してパーソナルコンピュータ303から受け取るもの
とする。また、この場合、インデックス装置10の画像
メモリ101を無くし、パーソナルコンピュータ内のメ
モリを使用するようにしてもよい。
【0053】また、インデックス装置10にフロッピー
ディスクドライブの機能を持たせ、パーソナルコンピュ
ータと接続可能とし、インデックス装置10が外部記憶
装置を兼ねるようにしてもよい。この場合も、画像を記
憶するためのメモリはインデックス装置10内に設けて
もよいし、パーソナルコンピュータ内のメモリを利用す
るようにしてもよい。
【0054】なお、前記実施形態では、記録媒体がフロ
ッピーディスク、VTRカセットの場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらゆ
る記録媒体に適用することができる。例えば、光磁気デ
ィスクや光ディスク、ICメモリカード、オーディオカ
セット等に適用することが考えられる。なお、前記光磁
気ディスクや光ディスクには、CD、CD−ROMや音
楽用等に主に利用されている縦・横の大きさが2.5イ
ンチ程度のミニディスク(いわゆるMD)、DVD−R
OMやDVD−RAM等のDVD(Digital Versatile
Disc)等も含まれるものとする。
【0055】また、前記実施形態では、記録媒体のケー
ス表面に書き込み・消去する場合について説明したが、
本発明は上述したCD−ROMやDVD−ROM等のケ
ースに収容されていない記録媒体においても、例えば、
円盤状のディスク表面の中央部やICメモリカードのI
C部以外の平面部等に直接表示部を形成し、記録内容に
関する画像等の書き込み・消去を行うようにしてもよい
ものである。
【0056】さらに、前記実施形態では、記録媒体の表
示部に画像を書き込む場合について説明したが、画像以
外の情報を書き込むようにしてもよい。例えば、オーデ
ィオカセットでは映像信号が記録されていないため、文
字、記号、数字等の情報を書き込めばよく、その場合、
それらの情報を書き込むことができるインデックス装置
が必要となる。
【0057】また、本発明では、表示の精度は少し劣る
が、温度変化によって目に見える変化を可逆的に起こす
材料である「可逆性感熱記録層」等も利用可能である。
この「可逆性感熱記録層」は、目に見える変化は色の状
態の変化と形状の変化に分けられるが、本発明では主に
色の状態の変化を起こす材料を使用する。色の状態の変
化には、透過率、反射率、吸収波長、散乱度などの変化
が有り、実際の可逆性感熱記録材料はこれらの変化の組
み合わせで表示を行っている。
【0058】より具体的には、熱により透明度や色調が
可逆的に変化するものならなんでも良いが、例えば常温
より高い第1の特定温度で第1の色の状態となり、第1
の特定温度よりも高い第2の特定温度に加熱し、その後
冷却することにより第2の色の状態となるもの、等が挙
げられる。特に第1の特定温度と第2の特定温度で色の
状態が変化するものが好適に用いられる。
【0059】これらの例としては、第1の特定温度で透
明状態となり、第2の特定温度で白濁状態となるもの
(特開昭55−154198号公報)、第2の特定温度
で発色し、第1の特定温度で消色するもの(特開平4−
224996号、特開平4−247985号、特開平4
−267190号などの公報)、第1の特定温度で白濁
状態となり、第2の特定温度で透明状となるもの(特開
平3−169590号公報)、第1の特定温度で黒、
赤、青等に発色し、第2の特定温度で消色するもの(特
開平2−188293号、特開平2−188294号公
報)等が挙げられる。
【0060】この中でも特に下記の二つの材料が代表と
して挙げられる。 透明状態と白濁状態が可逆的に変化する材料 染料等の色が化学的に変化する材料 としては、ポリエステル等の樹脂母材中に高級アルコ
ール、高級脂肪酸等の有機低分子物質を分散した感熱層
が代表例として挙げられる。また、としては、ロイコ
系感熱記録材料の可逆性を増強したものが代表例として
挙げられる。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る記録媒体によると、表示部
が可視情報を繰り返し記録し、消去することができる表
示素子からなるので、表示部の表示内容を変更する場合
にラベルを貼り替える必要がなく、表示部の表示内容を
容易に変更することができる。
【0062】また、本発明に係る記録媒体の使用方法に
よると、表示部に記録媒体に記録された映像信号を処理
して得られた画像を表示することにより、記録媒体の記
録内容を容易に判別することができる。したがって、大
量の記録媒体を扱う場合に特に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をVTRカセットに適用した実施形態
を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A’線矢視図である。
【図3】 図1のA−A’線矢視図であり、可逆表示素
子の他の構成例を示す図である。
【図4】 インデックス装置10の斜視図である。
【図5】 図4のB−B’線矢視図である。
【図6】 インデックス装置10の書換・消去機構16
の斜視図である。
【図7】 消去ヘッド19を下側から見た斜視図であ
る。
【図8】 インデックス装置10の画像処理回路の構成
を示すブロック図である。
【図9】 VTRカセット1に記録された映像を表示部
3に書き込むためのシステムの構成を示す図である。
【図10】 表示部3を複数のエリアに分割して各エリ
ア毎に表示を行うようにした例を示す説明図である。
【図11】 本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 記録媒体(VTRカセット) 3 表示部 4 可逆表示素子 5 導電層 6 PDLC膜(液晶/高分子複合膜)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録内容を表示するための表示部を有す
    る記録媒体において、 前記表示部が、可視情報を繰り返し記録し、消去するこ
    とができる表示素子からなることを特徴とする書き換え
    可能な表示部を有する記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記表示素子は、記録状態及び消去状態
    相互間における表示状態の変更について、一方への変更
    は電界の作用により行われ、他方への変更は熱の作用に
    より行われるものであることを特徴とする請求項1に記
    載の書き換え可能な表示部を有する記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記表示素子は、高分子中に分散保持さ
    れた液晶の配向状態を熱及び電界の作用によって変更可
    能な液晶/高分子複合膜によって形成されたものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の書き換え可能な表示
    部を有する記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録内容を表示するための表示部を有
    し、該表示部が、可視情報を繰り返し記録し、消去する
    ことができる表示素子からなる記録媒体の使用方法であ
    って、 前記記録媒体に記録された映像信号を処理して得られた
    画像を前記表示部に表示することを特徴とする書き換え
    可能な表示部を有する記録媒体の使用方法。
  5. 【請求項5】 前記表示素子は、記録状態及び消去状態
    相互間における表示状態の変更について、一方への変更
    は電界の作用により行われ、他方への変更は熱の作用に
    より行われるものであることを特徴とする請求項4に記
    載の書き換え可能な表示部を有する記録媒体の使用方
    法。
  6. 【請求項6】 前記表示素子は、高分子中に分散保持さ
    れた液晶の配向状態を熱及び電界の作用によって変更可
    能な液晶/高分子複合膜によって形成されたものである
    ことを特徴とする請求項5に記載の書き換え可能な表示
    部を有する記録媒体の使用方法。
JP2884497A 1996-02-13 1997-02-13 書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法 Pending JPH09282838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2884497A JPH09282838A (ja) 1996-02-13 1997-02-13 書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-25422 1996-02-13
JP2542296 1996-02-13
JP2884497A JPH09282838A (ja) 1996-02-13 1997-02-13 書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09282838A true JPH09282838A (ja) 1997-10-31

Family

ID=26363023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2884497A Pending JPH09282838A (ja) 1996-02-13 1997-02-13 書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09282838A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220888A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および定着器
KR100912452B1 (ko) * 2006-06-08 2009-08-14 가부시끼가이샤 도시바 정보 기억 매체

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220888A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および定着器
KR100912452B1 (ko) * 2006-06-08 2009-08-14 가부시끼가이샤 도시바 정보 기억 매체
US8139248B2 (en) 2006-06-08 2012-03-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Information distribution system, its distribution center apparatus and user terminal apparatus, and information storage medium usable for the system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100459341B1 (ko) 재기록가능한표시부를갖는기록매체및그사용방법과,재기록가능한표시부를갖는기록매체수납용용기와그사용방법및권취형표시장치
US7462383B2 (en) Labeling with thermally conductive pads
JPH09216465A (ja) 巻取り型ディスプレイ
JP2001334693A (ja) 電子棚札の書込み消去装置と書込み消去可能な電子棚札
JP4014611B2 (ja) 書き換え可能な表示部を有するとともに記録媒体の非使用時に該記録媒体を収納する収納用容器及びその使用方法
JPH09282838A (ja) 書き換え可能な表示部を有する記録媒体及びその使用方法
JP3982851B2 (ja) 書き換え可能な表示部を有するとともに記録媒体の非使用時に該記録媒体を収納する収納用容器及びその使用方法
US7123312B2 (en) Apparatus having a rewritable display portion
KR100478596B1 (ko) 권취형표시장치
US20070002213A1 (en) Apparatus having a rewritable display portion
US6829045B2 (en) Rewritable display having a dielectric spacing layer
US20080267034A1 (en) (Re) Writable Disk with Electrophoetic Ink Label
JP2001202565A (ja) 記録媒体用ラベル及びそのラベルを用いた音楽・映像データ配信システム
JP3169236B2 (ja) 符号情報記憶媒体
US6897906B2 (en) Rewritable label for recording time information
EP0501790B1 (en) Image formation and erasure on and from scattering-mode light-modulation device
JP2000343839A (ja) 熱可逆記録媒体の画像記録方法及びその装置
JP2987978B2 (ja) 情報記録表示体
JPH08192590A (ja) 両面表示記録媒体及び両面表示記録媒体への記録方法
JPH08136903A (ja) 液晶表示媒体
JPH0471899A (ja) 情報記録カード
Parker Myths and legends of CD-R.
JP2006031927A (ja) 可逆表示機能を有する光情報記憶媒体および表示記録方法
JPH10154214A (ja) 内容表示カード及び内容表示カードシステム
JPH07132681A (ja) 可逆性感熱記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060120

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070320

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20070518

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20070612

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080307