JPH09216420A - 画像形成装置およびその方法 - Google Patents

画像形成装置およびその方法

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JPH09216420A
JPH09216420A JP8025214A JP2521496A JPH09216420A JP H09216420 A JPH09216420 A JP H09216420A JP 8025214 A JP8025214 A JP 8025214A JP 2521496 A JP2521496 A JP 2521496A JP H09216420 A JPH09216420 A JP H09216420A
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JP
Japan
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image
image forming
forming apparatus
correction data
drive signal
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Withdrawn
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JP8025214A
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English (en)
Inventor
Tsunao Honpo
本保  綱男
Junichi Noguchi
淳市 野口
Hiroyuki Tsuji
博之 辻
Akiko Sugano
明子 菅野
Shingo Kitamura
慎吾 北村
Takashi Suzuki
隆史 鈴木
Kazuhito Ohashi
一仁 大橋
Tetsuya Nakamura
哲哉 中村
Nobuyuki Watabe
信之 渡部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解像度を変更した場合、画像形成プロセスの
条件が変化し、レーザの発光強度が一定の場合、露光さ
れた感光体上の一画素当りの表面電位が変化して、解像
度変更による濃度差が生じる。 【解決手段】 DA変換器705は、画像形成モードに応じ
た濃度補正データに応じた信号を出力する。レーザ駆動
信号発生部704は、入力された多値画像データを二値化
した信号を出力する。これら二つの信号は、アンプ706
で加算され、コンパレータ106へ入力される。コンパレ
ータ106は、アンプ706から入力された信号と、三角波発
生器105で発生された三角波信号とを比較して、レーザ
ダイオード111を駆動するレーザ駆動信号を生成する。
レーザ駆動信号は、スイッチ107およびバッファアンプ1
08を介してトランジスタ109へ送られ、そのパルス幅に
応じた電流をレーザダイオード111へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置および
その方法に関し、例えば、電子写真プロセスなどを用い
て階調画像を形成する画像形成装置およびその方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、感光体上を走査するレーザ光の強度や点灯時間を、
入力信号の値に応じて画素ごとに変調し、静電潜像を形
成する。この感光体上の静電潜像は、現像、転写、定着
などの電子写真プロセスを経て、最終出力画像になる
が、画像形成装置の解像度は、レーザ光の走査周期およ
びオン・オフ周期との関係で決まる。また、プリント可
能な画像階調数は、レーザ光を変調する回路に入力可能
な信号のレベル数で決まる。しかしながら、上記の画像
形成装置の解像度と階調数は全く独立した要素ではな
く、電子写真プロセスの特性のため、一般的に以下の特
性を有する。
【0003】解像度を高くするために、一画素に相当す
るレーザ光の変調周期を短くすると、プリント解像度を
高くすることはできるが、再現できる階調数が減る。つ
まり、入力信号レベルに対応した所定のレーザ光変調を
行っても、最終的なプリント出力での階調再現能力に限
界があるため、ある一定レベル以下の微少な濃度差を再
現することはできない。また逆に、再現できる階調数を
多くするためには、プリント画像上の一画素に、ある一
定以上のドットサイズが必要であり、このためには解像
度を所定値以下に下げる必要がある。
【0004】以上の理由から、写真のように微妙な階調
差を再現することが必要な原稿を忠実に複写できるよう
にするためには、解像度を下げなければならない。この
ため、文字原稿などにおいては、出力画像がぼけてしま
う結果になる。逆に、文字をくっきりと再現するために
解像度を上げる(レーザ光の照射するドットサイズを小
さくする)と、階調再現能力が低下するために、写真画
像などの微妙な階調差を再現できない結果になる。
【0005】上記問題の解決手段として、画像形成装置
に文字モードと写真モードとを設け、使用者が入力画像
に適したモードを選択する方法が提案されている。すな
わち、文字モードが選択された場合、プリンタの解像度
を上げ、レーザ光の変調回路へは二値の画像信号を入力
する。また、写真モードが選択された場合、階調性を上
げるためにプリンタの解像度はある程度まで下げ、レー
ザ光の変調回路へは多値の画像信号を入力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した技術
においては、次のような問題点がある。つまり、解像度
を変更した場合、画像形成プロセスの条件が変化する。
これにより、レーザの発光強度が一定の場合、露光され
た感光体上の一画素当りの表面電位が変化して、解像度
変更による濃度差が生じる問題がある。
【0007】また、階調制御についても、画像形成装置
へ多値画像データが入力される場合は、画像形成装置側
のガンマ変換テーブルにより階調を補正することができ
るが、外部から二値画像データが入力される場合は、単
位面積当りに形成する色ドット数により階調が表現され
ているため、画像形成装置自体では階調を補正すること
ができないという問題がある。
【0008】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、画像形成条件の変更に伴う画像形成プロセス
条件の変化を吸収することができる画像形成装置および
その方法を提供することを目的とする。
【0009】また、二値画像データが入力される場合で
も、階調を補正することができる画像形成装置およびそ
の方法を提供することを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0011】本発明にかかる画像形成装置は、階調画像
を形成する画像形成装置であって、画像を形成するため
の光信号を発光する発光手段と、入力された画像データ
を、前記発光手段を駆動する駆動信号に変換する変換手
段と、形成する画像の濃度または輝度を補正する補正デ
ータを、画像形成条件に対応して設定する設定手段とを
備え、前記変換手段は、設定された画像形成条件に対応
する前記補正データに基づき前記駆動信号を補正するこ
とを特徴とする。
【0012】さらに、好ましくは、前記変換手段は、二
値画像を形成するモードが設定された場合に、そのモー
ドに対応する前記補正データに基づき前記駆動信号を補
正することを特徴とする。
【0013】また、本発明にかかる画像形成方法は、階
調画像を形成する画像形成装置の画像形成方法であっ
て、形成する画像の濃度または輝度を補正する補正デー
タを、画像形成条件に対応して設定する設定ステップ
と、入力された画像データを、画像を形成するための光
信号を発光する発光手段を駆動する駆動信号に変換する
変換ステップと、設定された画像形成条件に対応する前
記補正データに基づき前記駆動信号を補正する補正ステ
ップを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の画像形成装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
【第1実施形態】 [構成]図1は本発明にかかる一実施形態のディジタル
カラー画像形成装置の概観図で、その上部にカラー画像
を読取るリーダ部、その下部にカラー画像を形成するプ
リンタ部を有する。
【0016】リーダ部において、原稿台ガラス31上に載
せた原稿30を露光ランプ32により露光走査することによ
り、原稿30からの反射光像をレンズ33によりフルカラー
センサ34に集束して、色分解画像信号を得る。色分解画
像信号は、図示しない増幅回路を経て、ビデオ処理ユニ
ット36で処理され、プリンタ部へ送出される。
【0017】プリンタ部において、像担持体である感光
ドラム1は、矢印方向に回転自在に担持されている。感
光ドラム1の周りには、前露光ランプ11、コロナ帯電器
2、レーザ露光光学系3、電位センサ12、異なる色の四個
の現像器4y,4c,4m,4k、感光ドラム1上における光量を検
知する光量検知器13、転写装置5、クリーニング器6が配
置されている。
【0018】レーザ露光光学系3において、リーダ部か
らの画像信号は、レーザ出力部(不図示)にて光信号に
変換される。レーザ出力部から出力されたレーザ光E
は、ポリゴンミラー3aで反射走査され、レンズ3bおよび
ミラー3cを経て、感光ドラム1の表面を照射する。
【0019】プリンタ部における画像を形成は、感光ド
ラム1を矢印方向に回転させて、前露光ランプ11で除電
した後の感光ドラム1の表面を、コロナ帯電器2により一
様に帯電させた後、各分解色ごとに、レーザ光Eを照射
して静電潜像を形成する。
【0020】次に、所定の現像器を動作させて、感光ド
ラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体と
するトナー像を形成する。現像器は、偏心カム24y,24c,
24m,24kの動作により、各分解色に応じて、択一的に感
光ドラム1に接近するようになっている。
【0021】感光ドラム1上のトナー像は、記録紙カセ
ット7bまたは7cから給紙カム27bまたは27cにより取出さ
れ、搬送系により転写装置5へ搬送され、感光ドラム1に
対応する位置へ吸着された記録紙に転写される。転写装
置5は、転写ドラム5a、転写帯電器5b、記録材を静電吸
着させるための吸着帯電器5cと、吸着帯電器5cに対向す
る吸着ローラ5g、互いに対向する内側帯電器5dと外側帯
電器5eとを有し、回転駆動されるように軸支された転写
ドラム5aの周面開口域には、誘電体からなる記録紙担持
シート5fが円筒状に一体的に張設されている。なお、記
録紙担持シート5fには、ポリカーボネートフィルムなど
の誘電体フィルムを使用する。
【0022】このようなドラム状の転写装置5、つまり
転写ドラム5aを回転させるに従って、感光ドラム1上の
トナー像は、転写帯電器5bにより記録紙担持シート5fに
担持された記録紙上に転写される。そして、記録紙担持
シート5fに吸着された記録紙には、所定数の色画像が転
写されて、画像が形成される。
【0023】フルカラー画像を形成する場合、上記の手
順で四色のトナー像が転写された記録紙は、分離爪8a、
分離押し上げコロ8bおよび分離帯電器5hの作用により、
転写ドラム5aから分離され、熱ローラ定着器9によりト
ナー像が定着された後、トレイ10に排出される。他方、
転写終了後の感光ドラム1は、その表面の残留トナーが
クリーニング器6により清掃された後、再度、画像形成
工程に供される。
【0024】記録紙の両面に画像を形成する場合は、搬
送パス切替ガイド19を駆動して、熱ローラ定着器9から
排出された記録紙を、搬送縦パス20を経て、反転パス21
aへ導く。その後、反転ローラ21bにより、反転パス21a
に収容した記録紙の後端を先にして、送込まれた方向と
反対向きに退出させ、中間トレイ22に収容する。その
後、再び、上述した画像形成工程により、記録紙のもう
一方の面に画像を形成する。
【0025】また、転写ドラム5aの記録紙担持シート5f
に付着した粉体の飛散や、記録紙上のオイルが記録紙担
持シート5fに付着することなどを防止するために、互い
に対向するファーブラシ14とバックアップブラシ15や、
互いに対向するオイル除去ローラ16とバックアップブラ
シ17により清掃を行う。このような清掃は、画像形成前
もしくは後に行い、またジャム(紙詰まり)発生時には
随時行う。
【0026】また、本実施形態においては、所望するタ
イミングで偏心カム25を動作させ、転写ドラム5aと一体
化しているカムフォロワ5iを作動させることにより、記
録紙担持シート5fと感光ドラム1との間のギャップを任
意に設定することが可能であり、例えば、装置のスタン
バイ中や電源オフ時には、転写ドラム5aと感光ドラム1
とを隔たらせる。
【0027】[レーザ制御部]図2は本実施形態におけ
る多値画像および二値画像を扱うことが可能なレーザ制
御部の概略構成を示すブロック図である。
【0028】同図において、DA変換器101は、400dpiの
画像データおよび400dpi用の画像クロックを入力し、デ
ィジタル信号である画像データを所定のアナログ電圧値
に変換する。三角波発生部102は、400dpi用の画像クロ
ックを入力し、その画像クロックに同期した三角波を出
力する。コンパレータ103は、DA変換器101から出力され
たアナログ画像信号および三角波発生部102から出力さ
れた三角波信号を比較して、400dpiの画像データに対応
するパルス幅をもつレーザ駆動信号を出力する。
【0029】DA変換器104は、600dpiの画像データおよ
び600dpi用の画像クロックを入力し、ディジタル信号で
ある画像データを所定のアナログ電圧値に変換する。三
角波発生部105は、600dpi用の画像クロックを入力し、
その画像クロックに同期した三角波を出力する。コンパ
レータ106は、DA変換器104から出力されたアナログ画像
信号および三角波発生部105から出力された三角波信号
を比較して、600dpiの画像データに対応するパルス幅を
もつレーザ駆動信号を出力する。
【0030】ここで、400dpiの画像データは、通常、多
値データにすることから、DA変換器101の出力電圧は、4
00dpi用の画像クロックに同期して多段階に変化する。
一方、600dpiの画像データは、通常、二値データにする
ことから、DA変換器104の出力電圧は、600dpi用の画像
クロックに同期して変化するものの、所定の二つの電圧
値しかもたない。従って、三角波発生部105から出力さ
れる三角波信号のリニアリティは、多値画像の階調性を
決定する三角波発生部102から出力される三角波信号の
リニアリティに比べて低くてよいことになる。図3Aおよ
び3Bはレーザ制御部の動作例を説明するタイミングチャ
ートで、通常、コンパレータ103の出力は多段階にパル
ス幅が変化する信号になるのに対して、コンパレータ10
6の出力は一定幅のパルスがオン/オフする信号になる。
【0031】スイッチ107は、レーザ駆動信号を切替え
るためのもので、コンパレータ103の出力信号と、コン
パレータ106の出力信号とを切替える。スイッチ107によ
り選択されたレーザ駆動信号は、バッファアンプ108を
経てトランジスタ109のベースヘ入力される。トランジ
スタ109は、レーザダイオード111に駆動電流を供給する
もので、そのコレクタはレーザダイオード111のカソー
ドヘ、そのエミッタは抵抗器114を介して接地されてい
る。また、レーザダイオード111のアノードは、電源118
へ接続されている。
【0032】レーザダイオード111のカソードに接続さ
れているもう一つのトランジスタ110は、レーザダイオ
ード111へバイアス電流を供給するもので、そのベース
は誤差アンプ112の出力ヘ、そのエミッタは抵抗器115お
よび誤差アンプ112の反転入力端子へ接続されている。
この誤差アンプ112、トランジスタ110、抵抗器115は定
電流回路を形成し、誤差アンプ112の非反転入力端子に
接続される抵抗器116および117により決定される電位
と、トランジスタ110のエミッタ電位すなわち反転入力
端子の電圧が等しくなるように、トランジスタ110のエ
ミッタ電流(レーザダイオード111のバイアス電流にほ
ぼ等しい)を制御する。
【0033】[動作]図4は本実施形態の動作を説明す
るためのブロック図である。
【0034】同図において、画像読取部301は、原稿画
像をCCDセンサ(図1のフルカラーセンサ34に相当する)
で読取り、読取った画像信号をR,G,Bに分解し、AD変換
器を用いてディジタルRGB画像信号に変換する。画像処
理部302は、画像読取部301から出力されたRGB画像信号
に対して、LOG変換、マスキング処理、UCR、解像度変
換、多値/二値変換などの処理を行い、YMCK画像信号を
前述したレーザ制御部303へ送る。また、スキャナ制御
部304は、ポリゴンミラーの回転数を後述する動作モー
ドに応じて切替える。
【0035】なお、画像処理部302には、画像読取部301
から画像信号が入力されるほかに、外部インタフェイス
306およびCPU305を介して、パソコンなどの外部コント
ローラ307から画像信号が入力される場合もある。つま
り、装置の使用者は、操作・表示部308により、画像読
取部301で読取った画像をコピーさせるコピーモードま
たは外部コントローラ307から入力される画像を形成す
る外部入力モードの何れかを選択することが可能であ
る。さらに、装置の使用者は、操作・表示部308によ
り、画像読取部301で読取った画像または外部から入力
される画像を、多値で形成する多値モードまたは二値で
形成する二値モードの何れかを選択することが可能であ
る。また、CPU305は、外部コントローラ307から画像信
号に先立って送られてくる制御信号に従って、画像処理
部302、レーザ制御部303およびスキャナ制御部304の処
理や動作を設定する。なお、前記制御信号により制御で
きるのは、上述した各モード、画像信号または形成する
画像の解像度、その他の画像処理パラメータなどであ
る。
【0036】通常、CPU305は、レーザ制御部303のスイ
ッチ107を、レーザ制御方式が400dpiのPWM出力であるコ
ンパレータ105の出力を選択するように切替えるととも
に、ポリゴンスキャナ制御部304によるポリゴンミラー
の回転数を400dpiに対応するように設定する。しかし、
操作・表示部308や外部コントローラ307から二値モー
ド、あるいは600dpiの解像度が指定された場合、CPU305
は、レーザ制御部303のスイッチ107を、レーザ制御方式
が600dpiの二値パルス出力であるコンパレータ106の出
力を選択するように切替えるとともに、スキャナ制御部
304によるポリゴンミラーの回転数を600dpiに対応する
ように設定する。
【0037】なお、CPU305は、例えば、ワンチップCPU
であり、内蔵するROMに格納されたプログラムに従い、
内蔵するRAMをワークメモリに使用して上記の制御を実
行する。
【0038】[スキャナ制御部]上記のように、本実施
形態は、設定された動作モードに応じて、ポリゴンミラ
ーの回転数を変えるような制御を行う。図5はスキャナ
制御部304の概略構成を示すブロック図で、本実施形態
におけるレーザスキャナは、基準クロックを所定周波数
のクロックに分周し、PLL方式によりポリゴンミラーモ
ータの回転数を制御するものである。
【0039】基準クロック発生部401の出力は、400dpi
用分周器402または600dpi用分周器403により、所定周波
数のクロックに分周され、ポリゴンミラーモータ405の
回転を制御するモータ制御部404に供給される。CPU305
は、前記したように、解像度400dpiが設定された場合は
スイッチ406,407を400dpi用分周器402側に切替え、解像
度600dpiが設定された場合はスイッチ406,407を600dpi
用分周期403側へ切替える。
【0040】以上の構成により、操作・表示部308また
は外部コントローラ307からの指示に応じて、例えば、
コピーモードおよび多値モードが設定された場合は、画
像読取部301で読取った画像を400dpi多値で形成し、外
部入力モードおよび二値モードが設定された場合は、外
部コントローラ307から入力された画像を600dpi二値で
形成することが可能になる。
【0041】[濃度補正]次に、濃度補正について説明
する。
【0042】操作・表示部308には、通常の濃度調整キ
ーのほかに、濃度補正キーが設けられていて、装置の使
用者は、この濃度補正キーを操作することにより、各動
作モードおよび解像度における出力画像の濃度を、所望
する濃度に補正することが可能である。
【0043】例えば、二値モードにおける場合を説明す
ると、言うまでもなく、二値画像データは、レーザを点
灯する場合と、点灯しない場合との二種類の値しかもた
ないので、このレーザを点灯する場合のデータは、例え
ば、通常の濃度設定(または初期状態の濃度設定)にお
いては、DA変換器104の出力が、その出力ダイナミック
レンジの約1/2の値になるように設定される(図6
(b))。この場合、コンパレータ106の出力は図6(c)のよ
うになる。
【0044】ここで、濃度補正キーが操作されて濃度
「薄」側に設定されると、DA変換器104の出力は上昇し
(図6(d))、コンパレータ106の出力は図6(e)のように
なり、図6(c)に比べてパルス幅が狭くなる。その結果、
一画素当りのレーザの点灯時間は通常の濃度設定より短
くなり、出力画像の濃度は薄くなる。また、濃度補正キ
ーが濃度「濃」側に設定されると、DA変換器104の出力
は下降し(図6(f))、コンパレータ106の出力は図6(g)
のようになり、図6(c)に比べてパルス幅が広くなる。そ
の結果、一画素当りのレーザ点灯時間は通常の濃度設定
より長くなり、出力画像の濃度は濃くなる。つまり、画
像データのビット深さが8ビットの場合、画像処理部302
は、通常、例えば値10hおよび80hの二値で表される画像
データを出力するが、「薄」が設定された場合は例えば
値10hおよび66hの二値で表される画像データを出力し、
「濃」が設定された場合は例えば値10hおよび99hの二値
で表される画像データを出力する。
【0045】なお、濃度補正キーによる濃度設定レベル
は、「薄」「通常」「濃」の三段階でもよいが、例え
ば、「薄」「やや薄い」「通常」「やや濃い」「濃」の
五段階や、さらに細かく濃度レベルを設定できるように
してもよい。また、濃度補正キーのデフォルトは、例え
ば、すべての動作モードおよび解像度において「通常」
に設定されている。
【0046】CPU305は、濃度補正キーの設定状態(濃度
補正データ)を、そのとき設定されている動作モードお
よび解像度に対応して、例えばバッテリでバックアップ
されたRAMなどに記憶する。従って、動作モードおよび
解像度が設定されると、CPU305により、その動作モード
および解像度に応じて濃度補正キーが自動的に設定され
ることになる。
【0047】このように、本実施形態によれば、装置の
動作モードおよび解像度に応じた濃度補正情報を記憶す
るので、動作モードや解像度が変更され、画像形成プロ
セスの条件が変化したとしても、それによる濃度の変化
を吸収して、使用者が期待する濃度の画像を形成するこ
とができる。
【0048】
【第2実施形態】以下、本発明にかかる第2実施形態の画
像形成装置を説明する。なお、第2実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0049】図7は第2実施形態における多値画像および
二値画像を扱うことが可能なレーザ制御部の概略構成を
示すブロック図である。
【0050】同図において、二値画像データ用のレーザ
駆動信号発生部704は、入力される600dpi用の画像クロ
ックに基づいて、600dpiの多値画像データを所定レベル
で二値化して、所定振幅(例えば00hと80h)のレーザ駆
動信号を出力する。DA変換器705は、CPU305から送られ
てくる前述した濃度補正データを入力し、それに応じた
電圧値をオフセット信号として出力する。アンプ706
は、レーザ駆動信号とオフセット信号とを加算した信号
を出力する。従って、アンプ706から出力されコンパレ
ータ106へ入力されるレーザ駆動信号は、濃度補正デー
タに応じて、そのレベルがオフセットされたパルス列の
二値画像データになる。
【0051】従って、二値モードが設定された際のコン
パレータ106の入力は、通常は、図8(b)に示すようにな
り、図8(c)に示すパルス幅の出力が得られる。濃度補正
データが「薄」の場合は図8(d)に示すようになり、濃度
補正データが「濃」の場合は図8(f)のようになり、それ
ぞれ図8(e)、図8(g)に示すパルス幅の出力が得られる。
【0052】また、図9に示すように、レーザ駆動信号
にオフセットを与えるのではなく、三角波信号にオフセ
ットを与えても、同様の結果を得ることができる。この
場合、二値モードが設定された際のコンパレータ106の
入力は、通常は、図10(b)に示すようになり、図10(c)に
示すパルス幅の出力が得られる。濃度補正データが
「薄」の場合は図10(d)に示すようになり、濃度補正デ
ータが「濃」の場合は図10(f)のようになり、それぞれ
図10(e)、図10(g)に示すパルス幅の出力が得られる。
【0053】
【第3実施形態】以下、本発明にかかる第3実施形態の画
像形成装置を説明する。なお、第3実施形態において、
第1実施形態と略同様の構成については、同一符号を付
して、その詳細説明を省略する。
【0054】上述した各実施形態においては、パルス幅
変調したレーザ駆動信号によりレーザ素子の発光時間を
制御する方式に本発明を適用する例を説明したが、第3
実施形態においては、レーザ素子の発光時間を固定し
て、その発光強度を制御する方式に本発明を適用する例
を説明する。
【0055】図11は第3実施形態におけるレーザ制御部
の概略構成を示すブロック図である。
【0056】同図において、DA変換器1201は、入力され
る400dpi用の画像クロックに同期して、入力される400d
pi用の画像データに応じたレベルのレーザ駆動信号を出
力する。一方、DA変換器1202は、前述した濃度補正デー
タに応じたレベルの信号を出力する。半導体スイッチ12
03は、画像処理部302から入力される600dpi用の画像ク
ロックに同期した二値(0/1)のデータに基づいて、DA変
換器1202の出力をオンオフする。図12はレーザ制御部の
動作例を説明するタイミングチャートで、通常、DA変換
器1201の出力は連続した多段階の信号になるのに対し
て、半導体スイッチ1203の出力は、濃度補正データに応
じたピーク値をもつパルスが、二値画像データに応じて
オン/オフする信号になる。
【0057】CPU305に制御されるスイッチ107は、DA変
換器1201の出力または半導体スイッチ1203の出力の何れ
かを選択する。スイッチ107により選択されたレーザ駆
動信号は、バッファアンプ108を経てトランジスタ109の
ベースヘ入力され、そのレベルに応じた電流をレーザダ
イオード111へ供給するので、レーザダイオード111はレ
ーザ駆動信号のレベルに応じた強度のレーザ光を発光す
ることになる。
【0058】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0059】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコ
ード自体が前述した実施形態の機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。プログラムコードを供給するた
めの記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハ
ードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD-ROM,
CD-R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなど
を用いることができる。
【0060】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレー
ティングシステム)などが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0061】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0062】上述した第1および第2実施形態において
は、二値画像データから得られるレーザ駆動信号は、レ
ーザ素子を点灯する点灯しないの二値をもつが、一画素
当りの点灯時間が異なる二値をもつレーザ駆動信号を得
る場合も同様である。この場合の濃度補正について、図
6に対応する図13および14を用いて説明する。
【0063】図14は、レーザ駆動信号の一方のパルス幅
は固定(図では狭い方のパルス)であり、前述した濃度
補正データに応じてもう一方のパルス幅を変更すること
により、濃度変化を表現する場合である。
【0064】また、図13は、濃度補正データに応じて両
方のパルス幅を変化させる例である。図13(d)に示すよ
うに濃度「薄」が設定された場合は、例えば、二つのパ
ルスのうち一方をなくし、図13(g)に示すように濃度
「濃」が設定された場合は、二つのパルスともその幅を
広している。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成条件の変更に伴う画像形成プロセス条件の変化
を吸収する画像形成装置およびその方法を提供すること
ができる。
【0066】また、二値画像データが入力される場合で
も、階調を補正することができる画像形成装置およびそ
の方法を提供することができる。
【0067】従って、例えば、画像データの種類(多値
または二値)や解像度などが変更され、画像形成プロセ
スの条件が変化したとしても、それによる濃度の変化を
吸収して、使用者が期待する濃度の画像を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施形態のディジタルカラー
画像形成装置の概観図、
【図2】本実施形態における多値画像および二値画像を
扱うことが可能なレーザ制御部の概略構成を示すブロッ
ク図、
【図3A】図2に示すレーザ制御部の動作例を説明する
タイミングチャート、
【図3B】図2に示すレーザ制御部の動作例を説明する
タイミングチャート、
【図4】本実施形態の動作を説明するためのブロック
図、
【図5】図4に示すスキャナ制御部の概略構成を示すブ
ロック図、
【図6】濃度補正を説明するための図、
【図7】第2実施形態における多値画像および二値画像
を扱うことが可能なレーザ制御部の概略構成を示すブロ
ック図、
【図8】図7に示すレーザ制御部の動作例を示すタイミ
ングチャート、
【図9】第2実施形態におけるレーザ制御部の他の構成
例を示すブロック図、
【図10】図9に示すレーザ制御部の動作例を示すタイ
ミングチャート、
【図11】第3実施形態におけるレーザ制御部の概略構
成を示すブロック図、
【図12】図11に示すレーザ制御部の動作例を示すタイ
ミングチャート、
【図13】濃度補正データに応じてレーザ駆動信号の全
パルス幅を変化させる例を示す図、
【図14】レーザ駆動信号の一方のパルス幅を固定に
し、濃度補正データに応じてもう一方のパルス幅を変更
する例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 明子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 北村 慎吾 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 隆史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大橋 一仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 哲哉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡部 信之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階調画像を形成する画像形成装置であっ
    て、 画像を形成するための光信号を発光する発光手段と、 入力された画像データを、前記発光手段を駆動する駆動
    信号に変換する変換手段と、 形成する画像の濃度または輝度を補正する補正データ
    を、画像形成条件に対応して設定する設定手段とを備
    え、 前記変換手段は、設定された画像形成条件に対応する前
    記補正データに基づき前記駆動信号を補正することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は、二値画像を形成するモ
    ードが設定された場合に、そのモードに対応する前記補
    正データに基づき前記駆動信号を補正することを特徴と
    する請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段は、形成する画像の解像度
    に対応する前記補正データに基づき前記駆動信号を補正
    することを特徴とする請求項1に記載された画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記変換手段は、外部から画像データを
    入力するモードが設定された場合に、そのモードに対応
    する前記補正データに基づき前記駆動信号を補正するこ
    とを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段は、前記補正データに応じ
    て前記駆動信号のパルス幅を変更することを特徴とする
    請求項2から請求項5の何れかに記載された画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記変換手段は、前記補正データに応じ
    て前記駆動信号のレベルを変更することを特徴とする請
    求項2から請求項5の何れかに記載された画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記変換手段は、前記駆動信号として、
    前記入力画像データを所定周期のパターン信号に応じて
    変調したパルス幅変調信号を発生することを特徴とする
    請求項1に記載された画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記変換手段は、前記補正データに応じ
    て前記入力画像データのレベルを補正することを特徴と
    する請求項7に記載された画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記変換手段は、前記補正データに応じ
    て前記入力画像データに対してオフセットを与えること
    を特徴とする請求項7に記載された画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記変換手段は、前記補正データに応
    じて前記パターン信号に対してオフセットを与えること
    を特徴とする請求項7に記載された画像形成装置。
  11. 【請求項11】 階調画像を形成する画像形成装置の画
    像形成方法であって、 形成する画像の濃度または輝度を補正する補正データ
    を、画像形成条件に対応して設定する設定ステップと、 入力された画像データを、画像を形成するための光信号
    を発光する発光手段を駆動する駆動信号に変換する変換
    ステップと、 設定された画像形成条件に対応する前記補正データに基
    づき前記駆動信号を補正する補正ステップとを有するこ
    とを特徴とする画像形成方法。
JP8025214A 1996-02-13 1996-02-13 画像形成装置およびその方法 Withdrawn JPH09216420A (ja)

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