JPH09216370A - ノズルプレートの外面処理方法、およびノズルプレート - Google Patents
ノズルプレートの外面処理方法、およびノズルプレートInfo
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- JPH09216370A JPH09216370A JP2764296A JP2764296A JPH09216370A JP H09216370 A JPH09216370 A JP H09216370A JP 2764296 A JP2764296 A JP 2764296A JP 2764296 A JP2764296 A JP 2764296A JP H09216370 A JPH09216370 A JP H09216370A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ノズルプレートのノズル孔の内周面の撥水性に
大きなばらつきが生じたり、あるいはアニール処理時に
ノズルプレートが大きく変形するといった不具合を生じ
させることなく、簡易な作業工程によって、ノズルプレ
ートにインクジェットプリントヘッドへの接着性とイン
ク吐出を適切に行うための撥水性との双方の特性を具備
させる。 【解決手段】少なくとも1以上のノズル孔10を備えて
いるノズルプレート1の表裏両面1a,1bに、撥水性
を備えたメッキ層2を形成し、その後上記ノズルプレー
ト1の片面1b側には、この片面1b側のメッキ層2の
表面に親水性をもたせるためのガスプラズマ処理を施
す。
大きなばらつきが生じたり、あるいはアニール処理時に
ノズルプレートが大きく変形するといった不具合を生じ
させることなく、簡易な作業工程によって、ノズルプレ
ートにインクジェットプリントヘッドへの接着性とイン
ク吐出を適切に行うための撥水性との双方の特性を具備
させる。 【解決手段】少なくとも1以上のノズル孔10を備えて
いるノズルプレート1の表裏両面1a,1bに、撥水性
を備えたメッキ層2を形成し、その後上記ノズルプレー
ト1の片面1b側には、この片面1b側のメッキ層2の
表面に親水性をもたせるためのガスプラズマ処理を施
す。
Description
【0001】
【技術分野】本願発明は、インクジェットプリントヘッ
ドのノズル形成面に貼付して用いられるノズルプレート
の外面処理方法、およびノズルプレートに関する。
ドのノズル形成面に貼付して用いられるノズルプレート
の外面処理方法、およびノズルプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、インクジェットプリント
ヘッドの製作に際しては、インク吐出用のノズルの口径
やその配列を所望の寸法通りに高い精度に仕上げておく
ことが要請される。しかし、インクジェットプリントヘ
ッドのノズルが、ガラス製の基板にエッチング処理を施
すことによって形成されるような場合には、このノズル
の口径や配置に多少の寸法誤差が生じる。これでは、ノ
ズルから吐出されるインク滴の均一化が図れず、印字画
像の画質を高めることができない。
ヘッドの製作に際しては、インク吐出用のノズルの口径
やその配列を所望の寸法通りに高い精度に仕上げておく
ことが要請される。しかし、インクジェットプリントヘ
ッドのノズルが、ガラス製の基板にエッチング処理を施
すことによって形成されるような場合には、このノズル
の口径や配置に多少の寸法誤差が生じる。これでは、ノ
ズルから吐出されるインク滴の均一化が図れず、印字画
像の画質を高めることができない。
【0003】そこで、従来より、上記のような不具合を
解消する手段として、たとえば図6に示すように、イン
クジェットプリントヘッド5のノズル形成面50に、ノ
ズルプレート1Aを貼付する手段が採用されている。こ
のノズルプレート1Aは、正確な位置および口径に仕上
げられた貫通孔状のノズル孔10Aを有するものであ
り、インクジェットプリントヘッド5の各ノズル51の
口径を本来の口径よりも幾分大き目に形成しておけば、
このノズルプレート1Aをノズル形成面50に接着する
ことによって、上記各ノズル51の開口径や配置を矯正
し、その寸法誤差を解消することが可能である。
解消する手段として、たとえば図6に示すように、イン
クジェットプリントヘッド5のノズル形成面50に、ノ
ズルプレート1Aを貼付する手段が採用されている。こ
のノズルプレート1Aは、正確な位置および口径に仕上
げられた貫通孔状のノズル孔10Aを有するものであ
り、インクジェットプリントヘッド5の各ノズル51の
口径を本来の口径よりも幾分大き目に形成しておけば、
このノズルプレート1Aをノズル形成面50に接着する
ことによって、上記各ノズル51の開口径や配置を矯正
し、その寸法誤差を解消することが可能である。
【0004】このようなノズルプレート1Aは、上記イ
ンクジェットプリントヘッド5のノズル形成面50に接
着剤などを用いて確実に接着できるように、その片面1
dについては、ある程度の親水性を備えていることが要
求される。一方、その反対面1cについては、ノズル孔
10Aを通過したインクが、インク滴となって適切に吐
出されるように、高い撥水性を有することが要求され
る。そこで、従来では、このような要求を満たす手段と
して、ノズルプレート1Aの外面に次のような処理を施
していた。
ンクジェットプリントヘッド5のノズル形成面50に接
着剤などを用いて確実に接着できるように、その片面1
dについては、ある程度の親水性を備えていることが要
求される。一方、その反対面1cについては、ノズル孔
10Aを通過したインクが、インク滴となって適切に吐
出されるように、高い撥水性を有することが要求され
る。そこで、従来では、このような要求を満たす手段と
して、ノズルプレート1Aの外面に次のような処理を施
していた。
【0005】すなわち、従来では、まず図7(a)に示
すように、複数のノズル孔10Aが形成されている金属
製のノズルプレート1Aの片面1dに、スクリーン印刷
法などによって非金属製の保護膜6を形成する。次い
で、同図(b)に示すように、上記ノズルプレート1A
の他面1cに、下地となるメッキ層28aを形成した後
に、上記ノズルプレート1Aを、フッ素系高分子微粒子
とニッケルとが混合されたメッキ溶液中に浸漬させて、
共析メッキ処理を施すことにより、同図(c)に示すよ
うに、上記メッキ層28aの上に撥水性の高いメッキ層
28を形成する。そして、その後同図(d)に示すよう
に、上記保護膜6を剥離し、除去する。また、その後は
上記メッキ層28の撥水性をより高めるために、同図
(e)に示すように、上記ノズルプレート1Aをたとえ
ば300〜380°C程度に加熱し、アニール処理(ア
ニーリング)を施す。
すように、複数のノズル孔10Aが形成されている金属
製のノズルプレート1Aの片面1dに、スクリーン印刷
法などによって非金属製の保護膜6を形成する。次い
で、同図(b)に示すように、上記ノズルプレート1A
の他面1cに、下地となるメッキ層28aを形成した後
に、上記ノズルプレート1Aを、フッ素系高分子微粒子
とニッケルとが混合されたメッキ溶液中に浸漬させて、
共析メッキ処理を施すことにより、同図(c)に示すよ
うに、上記メッキ層28aの上に撥水性の高いメッキ層
28を形成する。そして、その後同図(d)に示すよう
に、上記保護膜6を剥離し、除去する。また、その後は
上記メッキ層28の撥水性をより高めるために、同図
(e)に示すように、上記ノズルプレート1Aをたとえ
ば300〜380°C程度に加熱し、アニール処理(ア
ニーリング)を施す。
【0006】このような方法によれば、ノズルプレート
1Aの片面1cについては、フッ素系高分子微粒子を含
むメッキ層28が形成されており、高い撥水性が得られ
る。一方、ノズルプレート1Aの他面1dについては、
図7(a)〜(c)の段階において保護膜6が形成され
ていることにより、撥水性の高いメッキ層28は形成さ
れておらず、ノズルプレート1Aの表面をそのまま露出
させることができるので親水性をもたせることができ
る。
1Aの片面1cについては、フッ素系高分子微粒子を含
むメッキ層28が形成されており、高い撥水性が得られ
る。一方、ノズルプレート1Aの他面1dについては、
図7(a)〜(c)の段階において保護膜6が形成され
ていることにより、撥水性の高いメッキ層28は形成さ
れておらず、ノズルプレート1Aの表面をそのまま露出
させることができるので親水性をもたせることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手段では、ノズルプレート1Aの片面1dに保護膜
6を形成する工程と、その剥離除去作業が必要である。
また、上記保護膜6を適切に形成するためには、それ専
用の前処理などを行う必要もある。したがって、従来で
は、全体の処理工程数が非常に多く、作業能率が悪くな
っていた。さらには、処理工程数が多くなる分だけ、ノ
ズルプレート1Aの各部にダスト類が付着する機会も多
くなるため、歩留りも悪くなっていた。
来の手段では、ノズルプレート1Aの片面1dに保護膜
6を形成する工程と、その剥離除去作業が必要である。
また、上記保護膜6を適切に形成するためには、それ専
用の前処理などを行う必要もある。したがって、従来で
は、全体の処理工程数が非常に多く、作業能率が悪くな
っていた。さらには、処理工程数が多くなる分だけ、ノ
ズルプレート1Aの各部にダスト類が付着する機会も多
くなるため、歩留りも悪くなっていた。
【0008】また、従来では、ノズルプレート1Aの片
面1dに保護膜6を形成する段階において、この保護膜
6の一部が、ノズルプレート1Aのノズル孔10Aの内
部に不規則に進入する場合がある。このような事態が生
じたのでは、その後にメッキ層28a,28を形成する
場合に、これらの各メッキ層28a,28が、ノズル孔
10Aの内周面に不規則な状態で形成されることとな
る。その結果、従来では、複数のノズル孔10Aからイ
ンク滴を吐出させる場合に、その吐出状態にばらつきが
生じ、印字画像の画質が悪くなるという不具合もあっ
た。
面1dに保護膜6を形成する段階において、この保護膜
6の一部が、ノズルプレート1Aのノズル孔10Aの内
部に不規則に進入する場合がある。このような事態が生
じたのでは、その後にメッキ層28a,28を形成する
場合に、これらの各メッキ層28a,28が、ノズル孔
10Aの内周面に不規則な状態で形成されることとな
る。その結果、従来では、複数のノズル孔10Aからイ
ンク滴を吐出させる場合に、その吐出状態にばらつきが
生じ、印字画像の画質が悪くなるという不具合もあっ
た。
【0009】さらに、従来では、メッキ層28a,28
をノズルプレート1Aの片面1cのみに形成しているた
めに、アニール処理を施すべくノズルプレート1Aを加
熱したときには、図7(e)の仮想線に示すように、ノ
ズルプレート1Aが弓形状に反ってしまい、その取扱い
に苦慮するという不具合も生じていた。
をノズルプレート1Aの片面1cのみに形成しているた
めに、アニール処理を施すべくノズルプレート1Aを加
熱したときには、図7(e)の仮想線に示すように、ノ
ズルプレート1Aが弓形状に反ってしまい、その取扱い
に苦慮するという不具合も生じていた。
【0010】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、ノズルプレートのノズル孔の内
周面の撥水性に大きなばらつきが生じたり、あるいはア
ニール処理時にノズルプレートが大きく変形するといっ
た不具合を生じさせることなく、簡易な作業工程によっ
て、ノズルプレートにインクジェットプリントヘッドへ
の接着性とインク吐出を適切に行うための撥水性との双
方の特性を具備させることができるようにすることをそ
の課題としている。
出されたものであって、ノズルプレートのノズル孔の内
周面の撥水性に大きなばらつきが生じたり、あるいはア
ニール処理時にノズルプレートが大きく変形するといっ
た不具合を生じさせることなく、簡易な作業工程によっ
て、ノズルプレートにインクジェットプリントヘッドへ
の接着性とインク吐出を適切に行うための撥水性との双
方の特性を具備させることができるようにすることをそ
の課題としている。
【0011】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
は、次の技術的手段を講じている。
【0012】すなわち、本願発明の第1の側面によれ
ば、少なくとも1以上のノズル孔を備えているノズルプ
レートの表裏両面に撥水性を備えたメッキ層を形成し、
その後上記ノズルプレートの片面側には、この片面側の
メッキ層の表面に親水性をもたせるためのガスプラズマ
処理を施すことを特徴としている。
ば、少なくとも1以上のノズル孔を備えているノズルプ
レートの表裏両面に撥水性を備えたメッキ層を形成し、
その後上記ノズルプレートの片面側には、この片面側の
メッキ層の表面に親水性をもたせるためのガスプラズマ
処理を施すことを特徴としている。
【0013】本願発明では、上記メッキ層は、金属と撥
水性の樹脂とが共析したメッキ層である構成とすること
ができる。また、本願発明では、上記ノズルプレートの
表裏両面に撥水性を備えたメッキ層を形成した後には、
上記ガスプラズマ処理を行う以前の段階において、上記
メッキ層を加熱してアニール処理を施す構成とすること
もできる。
水性の樹脂とが共析したメッキ層である構成とすること
ができる。また、本願発明では、上記ノズルプレートの
表裏両面に撥水性を備えたメッキ層を形成した後には、
上記ガスプラズマ処理を行う以前の段階において、上記
メッキ層を加熱してアニール処理を施す構成とすること
もできる。
【0014】本願発明の第2の側面によれば、少なくと
も1以上のノズル孔を備えているノズルプレートであっ
て、その表裏両面には、金属と撥水性の樹脂とが共析し
たメッキ層が形成されており、かつその片面側には、こ
の片面側のメッキ層の表面に親水性をもたせるためのガ
スプラズマ処理が施されていることを特徴としている。
も1以上のノズル孔を備えているノズルプレートであっ
て、その表裏両面には、金属と撥水性の樹脂とが共析し
たメッキ層が形成されており、かつその片面側には、こ
の片面側のメッキ層の表面に親水性をもたせるためのガ
スプラズマ処理が施されていることを特徴としている。
【0015】本願発明によれば、ノズルプレートの表裏
両面のそれぞれに形成された2つのメッキ層のうち、ガ
スプラズマ処理が施された側の一方については親水性を
もたせることができる。これに対し、他方については撥
水性を発揮させることができる。したがって、プリント
ヘッドのノズル形成面へのノズルプレートの接着性を良
好にできるとともに、ノズルプレートのノズル孔からの
インク滴の吐出をも適切に行わせることが可能となる。
両面のそれぞれに形成された2つのメッキ層のうち、ガ
スプラズマ処理が施された側の一方については親水性を
もたせることができる。これに対し、他方については撥
水性を発揮させることができる。したがって、プリント
ヘッドのノズル形成面へのノズルプレートの接着性を良
好にできるとともに、ノズルプレートのノズル孔からの
インク滴の吐出をも適切に行わせることが可能となる。
【0016】本願発明では、ノズルプレートの外面処理
過程において、ノズルプレートの表裏両面のそれぞれに
撥水性を備えたメッキ層を形成している。したがって、
本願発明では、ノズルプレートの片面に保護膜を形成す
ることにより、その反対面のみにメッキ層を形成してい
た従来の手段とは異なり、保護膜の形成作業、そのため
の前処理、およびメッキ層の形成後における保護膜の剥
離除去作業などの煩雑な作業工程を無くすことができ
る。その結果、全体の作業工程数を少なくして、作業能
率を高めることができ、作業コストを安価にすることが
できるという格別な効果が得られる。さらには、全体の
処理工程数が少なくなる分だけ、ノズルプレートにダス
ト類が付着する機会を少なくできるので、歩留りも良く
することができる。
過程において、ノズルプレートの表裏両面のそれぞれに
撥水性を備えたメッキ層を形成している。したがって、
本願発明では、ノズルプレートの片面に保護膜を形成す
ることにより、その反対面のみにメッキ層を形成してい
た従来の手段とは異なり、保護膜の形成作業、そのため
の前処理、およびメッキ層の形成後における保護膜の剥
離除去作業などの煩雑な作業工程を無くすことができ
る。その結果、全体の作業工程数を少なくして、作業能
率を高めることができ、作業コストを安価にすることが
できるという格別な効果が得られる。さらには、全体の
処理工程数が少なくなる分だけ、ノズルプレートにダス
ト類が付着する機会を少なくできるので、歩留りも良く
することができる。
【0017】また、本願発明では、既述したとおり、ノ
ズルプレートの片面に保護膜を形成する必要がないため
に、従来とは異なり、上記保護膜がノズルプレートのノ
ズル孔内へ不規則に進入することに原因して、ノズル孔
の内周面に形成されるメッキ層にばらつきが生じるよう
なことも無くすことができる。すなわち、本願発明で
は、ノズルプレートの表裏両面にメッキ層を形成する場
合には、たとえば所定のメッキ液中にノズルプレートの
全体をそのまま浸漬させるようにすればよく、このノズ
ルプレートのノズル孔の内部には、各所均一な状態にメ
ッキ処理を施すことが可能である。したがって、ノズル
プレートの複数のノズル孔からインク滴を吐出させると
きに、その吐出状態にばらつきが生じるようなことも適
切に防止し、または抑制することができるという効果も
得られる。
ズルプレートの片面に保護膜を形成する必要がないため
に、従来とは異なり、上記保護膜がノズルプレートのノ
ズル孔内へ不規則に進入することに原因して、ノズル孔
の内周面に形成されるメッキ層にばらつきが生じるよう
なことも無くすことができる。すなわち、本願発明で
は、ノズルプレートの表裏両面にメッキ層を形成する場
合には、たとえば所定のメッキ液中にノズルプレートの
全体をそのまま浸漬させるようにすればよく、このノズ
ルプレートのノズル孔の内部には、各所均一な状態にメ
ッキ処理を施すことが可能である。したがって、ノズル
プレートの複数のノズル孔からインク滴を吐出させると
きに、その吐出状態にばらつきが生じるようなことも適
切に防止し、または抑制することができるという効果も
得られる。
【0018】さらに、本願発明では、ノズルプレートの
表裏両面にメッキ層を設けているために、従来とは異な
り、メッキ層のアニール処理を施すべくノズルプレート
を加熱したときに、このノズルプレートが不当に大きく
変形するようなことも解消することができる。
表裏両面にメッキ層を設けているために、従来とは異な
り、メッキ層のアニール処理を施すべくノズルプレート
を加熱したときに、このノズルプレートが不当に大きく
変形するようなことも解消することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】図1(a)〜(d)は、本願発明に係るノ
ズルプレートの外面処理方法の一例を示す断面図であ
る。図2は、処理対象となるノズルプレートの一例を示
す正面図であり、図3は、そのX−X線拡大断面図であ
る。
ズルプレートの外面処理方法の一例を示す断面図であ
る。図2は、処理対象となるノズルプレートの一例を示
す正面図であり、図3は、そのX−X線拡大断面図であ
る。
【0021】まず、図2および図3において、処理対象
となるノズルプレート1を説明する。このノズルプレー
ト1は、たとえばステンレス製、あるいはニッケル製な
どの金属製であり、正面視矩形状の薄板状に形成されて
いる。また、このノズルプレート1には、所望の口径に
形成された貫通孔状のノズル孔10が複数箇所設けられ
ている。これらの各ノズル孔10は、インク滴の吐出に
好適なように、たとえばインクの通過方向(矢印a方
向)へ進むにしたがってその内径が徐々に小さくなるテ
ーパ状の孔に形成されている。
となるノズルプレート1を説明する。このノズルプレー
ト1は、たとえばステンレス製、あるいはニッケル製な
どの金属製であり、正面視矩形状の薄板状に形成されて
いる。また、このノズルプレート1には、所望の口径に
形成された貫通孔状のノズル孔10が複数箇所設けられ
ている。これらの各ノズル孔10は、インク滴の吐出に
好適なように、たとえばインクの通過方向(矢印a方
向)へ進むにしたがってその内径が徐々に小さくなるテ
ーパ状の孔に形成されている。
【0022】この金属製のノズルプレート1は、ある程
度の撥水性は有するものの、インクジェットプリントヘ
ッドによる印字画像の画質を高めるためには、それ以上
の撥水性が要求される。また、このノズルプレート1
を、たとえば図6において説明したインクジェットプリ
ントヘッド5のノズル形成面50に接着して用いる場合
に必要な親水性に劣る。そこで、後述の外面処理が必要
となる。
度の撥水性は有するものの、インクジェットプリントヘ
ッドによる印字画像の画質を高めるためには、それ以上
の撥水性が要求される。また、このノズルプレート1
を、たとえば図6において説明したインクジェットプリ
ントヘッド5のノズル形成面50に接着して用いる場合
に必要な親水性に劣る。そこで、後述の外面処理が必要
となる。
【0023】なお、上記ノズルプレート1は、たとえば
所望の材質の薄板材にレーザ加工などによってノズル孔
10を穿設することにより製造してもよい他、ステンレ
スなどの基板上に、ノズル孔10に対応するレジスト層
を形成してから、この基板上に所望のニッケルなどの金
属のメッキ層を形成して、このメッキ層を基板から分離
し、この分離したメッキ層をノズルプレートとして形成
してもよい。いずれにしても、本願発明では、外面処理
対象となるノズルプレート1の具体的な製造方法は問わ
ない。また、ノズル孔10の具体的な口径や配列など
は、ノズルプレート1の使用対象となるインクジェット
プリントヘッドのノズルに対応して適宜決定すればよ
い。
所望の材質の薄板材にレーザ加工などによってノズル孔
10を穿設することにより製造してもよい他、ステンレ
スなどの基板上に、ノズル孔10に対応するレジスト層
を形成してから、この基板上に所望のニッケルなどの金
属のメッキ層を形成して、このメッキ層を基板から分離
し、この分離したメッキ層をノズルプレートとして形成
してもよい。いずれにしても、本願発明では、外面処理
対象となるノズルプレート1の具体的な製造方法は問わ
ない。また、ノズル孔10の具体的な口径や配列など
は、ノズルプレート1の使用対象となるインクジェット
プリントヘッドのノズルに対応して適宜決定すればよ
い。
【0024】次に、上記ノズルプレート1に外面処理を
施す方法について説明する。まず、上記ノズルプレート
1の外面の脱脂処理や、酸化物除去などの前処理を行
う。そして、その後図1(a)に示すように、たとえば
ニッケルのメッキ層2aを、上記ノズルプレート1の外
面の全面に形成する。このメッキ層2aは、ノズルプレ
ート1に対し、次に説明する撥水性のメッキ層2の付着
性を良好にするためのものである。
施す方法について説明する。まず、上記ノズルプレート
1の外面の脱脂処理や、酸化物除去などの前処理を行
う。そして、その後図1(a)に示すように、たとえば
ニッケルのメッキ層2aを、上記ノズルプレート1の外
面の全面に形成する。このメッキ層2aは、ノズルプレ
ート1に対し、次に説明する撥水性のメッキ層2の付着
性を良好にするためのものである。
【0025】次いで、同図(b)に示すように、上記下
地となるメッキ層2aの上に、撥水性を備えたメッキ層
2を形成する。このメッキ層2は、たとえばニッケルと
ポリテトラフルオルエチレンなどのフッ素樹脂とを共析
させたメッキ層であり、ニッケル塩の水溶液中にフッ素
樹脂の高分子微粒子を分散させたメッキ処理液中に、ノ
ズルプレート1を浸漬させて通電させることによって形
成することが可能である。したがって、このメッキ層2
は、ノズルプレート1の表裏両面1a,1bに形成され
ていることは勿論のこと、各ノズル孔10の内周面の各
所にも均一な状態に形成することができる。このメッキ
層2は、撥水性の高いフッ素樹脂がニッケルとともに共
析しているために、ステンレス製あるいはニッケル製の
ままのノズルプレート1よりも、その外面の撥水性が高
まることとなる。
地となるメッキ層2aの上に、撥水性を備えたメッキ層
2を形成する。このメッキ層2は、たとえばニッケルと
ポリテトラフルオルエチレンなどのフッ素樹脂とを共析
させたメッキ層であり、ニッケル塩の水溶液中にフッ素
樹脂の高分子微粒子を分散させたメッキ処理液中に、ノ
ズルプレート1を浸漬させて通電させることによって形
成することが可能である。したがって、このメッキ層2
は、ノズルプレート1の表裏両面1a,1bに形成され
ていることは勿論のこと、各ノズル孔10の内周面の各
所にも均一な状態に形成することができる。このメッキ
層2は、撥水性の高いフッ素樹脂がニッケルとともに共
析しているために、ステンレス製あるいはニッケル製の
ままのノズルプレート1よりも、その外面の撥水性が高
まることとなる。
【0026】上記撥水性のメッキ層2を形成した後に
は、図1(c)に示すように、上記ノズルプレート1を
たとえば300〜380°Cの温度範囲で約1時間ほど
加熱してから徐冷するアニール処理(アニーリング)を
施す。この処理によって、上記メッキ層2に含まれてい
るフッ素樹脂どうしを積極的に結合させて、このメッキ
層2の撥水性をより高め、かつ安定させることが可能と
なる。ノズルプレート1は、その表裏両面1a,1bに
メッキ層2が均等に形成されているために、上記加熱時
において不当に反り変形するようなことはない。
は、図1(c)に示すように、上記ノズルプレート1を
たとえば300〜380°Cの温度範囲で約1時間ほど
加熱してから徐冷するアニール処理(アニーリング)を
施す。この処理によって、上記メッキ層2に含まれてい
るフッ素樹脂どうしを積極的に結合させて、このメッキ
層2の撥水性をより高め、かつ安定させることが可能と
なる。ノズルプレート1は、その表裏両面1a,1bに
メッキ層2が均等に形成されているために、上記加熱時
において不当に反り変形するようなことはない。
【0027】上記アニール処理が終了した後には、図1
(d)に示すように、ノズルプレート1の裏面1b側に
形成されているメッキ層2に対し、ガスプラズマ処理を
施す。ガスプラズマ処理の対象となる裏面1bとは、イ
ンクジェットプリントヘッドのノズル形成面に接着され
る側の面である。
(d)に示すように、ノズルプレート1の裏面1b側に
形成されているメッキ層2に対し、ガスプラズマ処理を
施す。ガスプラズマ処理の対象となる裏面1bとは、イ
ンクジェットプリントヘッドのノズル形成面に接着され
る側の面である。
【0028】ガスプラズマ処理は、たとえば図4に示す
ような、ガスプラズマ処理装置3を用いて行う。このガ
スプラズマ処理装置3は、基本的には、半導体製造プロ
セスで行われるガスプラズマエッチングを行うための装
置と同様な構成であり、高周波電源に接続された一対の
電極30,30間に配置されたチャンバー31内におい
て、たとえば酸素によるプラズマを発生させて、その中
性ラジカルを上記ノズルプレート1に到達させるもので
ある。
ような、ガスプラズマ処理装置3を用いて行う。このガ
スプラズマ処理装置3は、基本的には、半導体製造プロ
セスで行われるガスプラズマエッチングを行うための装
置と同様な構成であり、高周波電源に接続された一対の
電極30,30間に配置されたチャンバー31内におい
て、たとえば酸素によるプラズマを発生させて、その中
性ラジカルを上記ノズルプレート1に到達させるもので
ある。
【0029】このプラズマ処理には、異方性(方向性)
はない。したがって、上記チャンバー31内にノズルプ
レート1を配置させる場合には、たとえば図4に示すよ
うに、ノズルプレート1の一部をクリップ部材40など
を用いて適当なジグ板4に取付け保持させることによ
り、上記ノズルプレート1の表面1a側を上記ジグ板4
の表面に密接させておく。このような状態に設定してお
けば、ノズルプレート1の表面1a側がガスプラズマ処
理されることを極力回避しつつ、その裏面1b側へのガ
スプラズマ処理を効率良く行うことができる。上記ガス
プラズマ処理は、たとえばチャンバー内の圧力が1.3
mTorr、装置出力460Wの条件下において、5〜10
分の処理時間で行う。
はない。したがって、上記チャンバー31内にノズルプ
レート1を配置させる場合には、たとえば図4に示すよ
うに、ノズルプレート1の一部をクリップ部材40など
を用いて適当なジグ板4に取付け保持させることによ
り、上記ノズルプレート1の表面1a側を上記ジグ板4
の表面に密接させておく。このような状態に設定してお
けば、ノズルプレート1の表面1a側がガスプラズマ処
理されることを極力回避しつつ、その裏面1b側へのガ
スプラズマ処理を効率良く行うことができる。上記ガス
プラズマ処理は、たとえばチャンバー内の圧力が1.3
mTorr、装置出力460Wの条件下において、5〜10
分の処理時間で行う。
【0030】上記ガスプラズマ処理によれば、ノズルプ
レート1の裏面1b側のメッキ層2に含まれているフッ
素樹脂どうしの結合が分断され、このメッキ層2の表面
が活性化される。その結果、このメッキ層2の表面の撥
水性が損なわれて、親水性をもつこととなる。したがっ
て、ノズルプレート1の裏面1b側に接着剤を塗布する
などして、このノズルプレート1の裏面1b側を所望の
インクジェットプリントヘッドのノズル形成面に対して
確実かつ強固に接着することが可能となる。
レート1の裏面1b側のメッキ層2に含まれているフッ
素樹脂どうしの結合が分断され、このメッキ層2の表面
が活性化される。その結果、このメッキ層2の表面の撥
水性が損なわれて、親水性をもつこととなる。したがっ
て、ノズルプレート1の裏面1b側に接着剤を塗布する
などして、このノズルプレート1の裏面1b側を所望の
インクジェットプリントヘッドのノズル形成面に対して
確実かつ強固に接着することが可能となる。
【0031】一方、上記ノズルプレート1の表面1a側
には撥水性の高いメッキ層2が形成されており、また各
ノズル孔10の内周面にも上記メッキ層2が各所均一に
形成されている。さらに、各ノズル孔10の内周面のメ
ッキ層2に対しては、プラズマの中性ラジカルが各所略
均等な状態に作用している。このため、各ノズル孔10
からのインク滴の吐出を、各ノズル孔10,10間で大
きなばらつきを生じさせることなく、適切に行うことが
可能となる。上記ガスプラズマ処理時においては、ノズ
ルプレート1の表面1a側やノズル孔10の内周面のメ
ッキ層2にも、プラズマの中性ラジカルが作用し、これ
らの部位の撥水性が多少低下する現象がみられる。しか
し、本願出願人の実験によれば、このような撥水性の低
下は、一時的な現象であって、その後の時間の経過とと
もに撥水性が徐々に回復することが確認された。したが
って、ノズルプレート1の表面1aおよび各ノズル孔1
0の内周面については、適切な撥水性が得られることと
なる。
には撥水性の高いメッキ層2が形成されており、また各
ノズル孔10の内周面にも上記メッキ層2が各所均一に
形成されている。さらに、各ノズル孔10の内周面のメ
ッキ層2に対しては、プラズマの中性ラジカルが各所略
均等な状態に作用している。このため、各ノズル孔10
からのインク滴の吐出を、各ノズル孔10,10間で大
きなばらつきを生じさせることなく、適切に行うことが
可能となる。上記ガスプラズマ処理時においては、ノズ
ルプレート1の表面1a側やノズル孔10の内周面のメ
ッキ層2にも、プラズマの中性ラジカルが作用し、これ
らの部位の撥水性が多少低下する現象がみられる。しか
し、本願出願人の実験によれば、このような撥水性の低
下は、一時的な現象であって、その後の時間の経過とと
もに撥水性が徐々に回復することが確認された。したが
って、ノズルプレート1の表面1aおよび各ノズル孔1
0の内周面については、適切な撥水性が得られることと
なる。
【0032】このような撥水性の回復は、ノズルプレー
ト1の裏面1b側のメッキ層2についても見られる。し
かし、この部分については、上記ガスプラズマ処理によ
って親水性が得られた後であって、かつその撥水性が回
復する以前の時期において、このノズルプレート1をイ
ンクジェットプリントヘッドのノズル形成面に接着させ
ておけば何ら不都合はない。すなわち、ノズルプレート
1の裏面1bの親水性は、インクジェットプリントヘッ
ドにノズルプレート1を接着するときにのみ得られれば
何ら不都合はなく、インクジェットプリントヘッドへの
接着後に上記メッキ層2の撥水性が回復しても、これに
よってノズルプレート1とインクジェットプリントヘッ
ドとの接着強度が徐々に低下するようなことはない。
ト1の裏面1b側のメッキ層2についても見られる。し
かし、この部分については、上記ガスプラズマ処理によ
って親水性が得られた後であって、かつその撥水性が回
復する以前の時期において、このノズルプレート1をイ
ンクジェットプリントヘッドのノズル形成面に接着させ
ておけば何ら不都合はない。すなわち、ノズルプレート
1の裏面1bの親水性は、インクジェットプリントヘッ
ドにノズルプレート1を接着するときにのみ得られれば
何ら不都合はなく、インクジェットプリントヘッドへの
接着後に上記メッキ層2の撥水性が回復しても、これに
よってノズルプレート1とインクジェットプリントヘッ
ドとの接着強度が徐々に低下するようなことはない。
【0033】上記実施形態では、撥水性を備えたメッキ
層2として、ニッケルとフッ素樹脂とを共析させたメッ
キ層としているが、本願発明はこれに限定されない。本
願発明では、ノズルプレート1へのメッキ処理を可能と
するための素地金属として、ニッケル以外の金属を用い
てもよいことは勿論のこと、メッキ層に撥水性を具備さ
せるための複合材として、フッ素樹脂以外の樹脂などを
用いてもよい。なお、本願発明でいう撥水性を備えたメ
ッキ層とは、少なくともノズルプレートそのものの外面
よりも高い撥水性を備えたメッキ層の意である。
層2として、ニッケルとフッ素樹脂とを共析させたメッ
キ層としているが、本願発明はこれに限定されない。本
願発明では、ノズルプレート1へのメッキ処理を可能と
するための素地金属として、ニッケル以外の金属を用い
てもよいことは勿論のこと、メッキ層に撥水性を具備さ
せるための複合材として、フッ素樹脂以外の樹脂などを
用いてもよい。なお、本願発明でいう撥水性を備えたメ
ッキ層とは、少なくともノズルプレートそのものの外面
よりも高い撥水性を備えたメッキ層の意である。
【0034】また、上記実施形態では、ガスプラズマ処
理に用いるガスとして酸素を用いているが、やはり本願
発明はこれに限定されない。酸素以外の他の種類のガス
を用いても構わない。
理に用いるガスとして酸素を用いているが、やはり本願
発明はこれに限定されない。酸素以外の他の種類のガス
を用いても構わない。
【0035】その他、本願発明に係るノズルプレートの
外面処理方法の各作業工程の具体的な内容は、種々に変
更自在である。また、本願発明に係るノズルプレートの
各部の具体的な構成も種々に設計変更自在である。
外面処理方法の各作業工程の具体的な内容は、種々に変
更自在である。また、本願発明に係るノズルプレートの
各部の具体的な構成も種々に設計変更自在である。
【図1】(a)〜(d)は、本願発明に係るノズルプレ
ートの外面処理方法の一例を示す断面図。
ートの外面処理方法の一例を示す断面図。
【図2】処理対象となるノズルプレートの一例を示す正
面図。
面図。
【図3】図2のX−X線拡大断面図。
【図4】ガスプラズマ処理装置の一例を示す説明図。
【図5】ガスプラズマ処理を施す際のノズルプレートの
セッティング状態の一例を示す要部断面図。
セッティング状態の一例を示す要部断面図。
【図6】インクジェットプリントヘッドにノズルプレー
トを装着する状態を示す要部断面図。
トを装着する状態を示す要部断面図。
【図7】(a)〜(e)は、従来におけるノズルプレー
トの外面処理方法の一例を示す断面図。
トの外面処理方法の一例を示す断面図。
1 ノズルプレート 1a 表面(ノズルプレートの) 1b 裏面(ノズルプレートの) 2 メッキ層(撥水性の) 3 ガスプラズマ処理装置 10 ノズル孔
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも1以上のノズル孔を備えてい
るノズルプレートの表裏両面に、撥水性を備えたメッキ
層を形成し、その後上記ノズルプレートの片面側には、
この片面側のメッキ層の表面に親水性をもたせるための
ガスプラズマ処理を施すことを特徴とする、ノズルプレ
ートの外面処理方法。 - 【請求項2】 上記メッキ層は、金属と撥水性の樹脂と
が共析したメッキ層である、請求項1に記載のノズルプ
レートの外面処理方法。 - 【請求項3】 上記ノズルプレートの表裏両面に撥水性
を備えたメッキ層を形成した後には、上記ガスプラズマ
処理を行う以前の段階において、上記メッキ層を加熱し
てアニール処理を施す、請求項2に記載のノズルプレー
トの外面処理方法。 - 【請求項4】 少なくとも1以上のノズル孔を備えてい
るノズルプレートであって、その表裏両面には、金属と
撥水性の樹脂とが共析したメッキ層が形成されており、
かつその片面側には、この片面側のメッキ層の表面に親
水性をもたせるためのガスプラズマ処理が施されている
ことを特徴とする、ノズルプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2764296A JPH09216370A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ノズルプレートの外面処理方法、およびノズルプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2764296A JPH09216370A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ノズルプレートの外面処理方法、およびノズルプレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09216370A true JPH09216370A (ja) | 1997-08-19 |
Family
ID=12226597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2764296A Pending JPH09216370A (ja) | 1996-02-15 | 1996-02-15 | ノズルプレートの外面処理方法、およびノズルプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09216370A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011067750A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | シャワーヘッド |
JP2011067749A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | シャワーヘッド |
US8191993B2 (en) | 2007-06-21 | 2012-06-05 | Ricoh Company, Ltd. | Nozzle plate for liquid ejector head, liquid ejector head, liquid ejector, liquid ejection method, inkjet recording apparatus, and inkjet recording method |
-
1996
- 1996-02-15 JP JP2764296A patent/JPH09216370A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8191993B2 (en) | 2007-06-21 | 2012-06-05 | Ricoh Company, Ltd. | Nozzle plate for liquid ejector head, liquid ejector head, liquid ejector, liquid ejection method, inkjet recording apparatus, and inkjet recording method |
JP2011067750A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | シャワーヘッド |
JP2011067749A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | シャワーヘッド |
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