JPH09216365A - 液体噴射記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

液体噴射記録ヘッド及びその製造方法

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JPH09216365A
JPH09216365A JP8026596A JP2659696A JPH09216365A JP H09216365 A JPH09216365 A JP H09216365A JP 8026596 A JP8026596 A JP 8026596A JP 2659696 A JP2659696 A JP 2659696A JP H09216365 A JPH09216365 A JP H09216365A
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JP
Japan
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nozzle
recording head
jet recording
liquid jet
liquid
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JP8026596A
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Isao Imamura
功 今村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク等の液体の吐出の安定性を長期間にわ
たって保持できるようにする。 【解決手段】 ノズルパターンの固体層が設けられた基
板1上を、硬化型の疎水性ノズル形成材料6で被覆して
これを硬化させ、その後に、前記ノズルパターンの固体
層を除去することにより液体噴射用ノズル7を形成し、
かつそのノズル7内に液体吐出エネルギー発生部2を設
けた液体噴射記録ヘッドであって、前記基板1のうちの
前記ノズル7の吐出口の周面部9を形成する部位を、前
記疎水性ノズル形成材料6で形成し、前記吐出口の周面
部9を実質的に同一材料で形成したことを特徴とするも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
方式に用いる記録小滴を発生させるための液体噴射記録
ヘッド及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式(液体噴射記録
方式)に適用される液体噴射記録ヘッドは、一般に微細
なインクの吐出口とインク流路(以下、ノズルとい
う。)及びこの流路の一部に設けられる液体吐出エネル
ギー発生部とを備えている。従来のこのような液体噴射
記録ヘッドを作成する方法としては、次のような方法が
知られている。以下に、これを図11によって説明す
る。
【0003】まず、基板13上に感光性樹脂層(ポジ型
フォトレジスト)14を形成し(図11(a))、これ
をマスク15を介して露光し(図11(b))、現像処
理を施して感光性樹脂層をパターニングして基板13上
に固体層(レジストパターン)16を形成する(図11
(c))。次に、パターニングされた固体層16の上を
硬化型の疎水性ノズル形成材料17で被覆し(図11
(d))、これを硬化させる(図11(e))。しかる
のち、パターニングされた固体層16を、含ハロゲン炭
化水素,ケトン,エステル,アルコール等の有機溶媒あ
るいは水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等のアルカリ
水溶液を用いて溶解除去し、ノズル18を形成する(図
11(f))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法によって作成される液体噴射記録ヘッドは、ノ
ズル18の吐出口の周面部が異種材料、すなわち、疎水
性ノズル形成材料17と基板13で構成されるため、イ
ンクに対する漏れ性が場所によって異なり、インクの吐
出(噴射)が不安定になることがあった。
【0005】インクの吐出精度を向上させるには、吐出
口の周面部に撥インク剤等を塗布すればよいが、塗布膜
が薄いため、耐久性が十分でなかった。また撥水処理
は、記録ヘッド製造後に行うため、吐出口内に撥水剤が
入って目詰まり等を起こすことがあった。これを避ける
ために、転写等により撥インク剤を転写しようとする
と、バリ等が発生することがあった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、液体の吐出が安定し、かつ
耐久性のある液体噴射記録ヘッド及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する液体噴
射記録ヘッドは、ノズルパターンの固体層が設けられた
基板上を、硬化型の疎水性ノズル形成材料で被覆してこ
れを硬化させ、その後に、前記ノズルパターンの固体層
を除去することにより液体噴射用ノズルを形成し、かつ
そのノズル内に液体吐出エネルギー発生部を設けた液体
噴射記録ヘッドであって、前記基板のうちの前記ノズル
の吐出口の周面部を形成する部位を、前記疎水性ノズル
形成材料で形成し、前記吐出口の周面部を実質的に同一
材料で形成したことを特徴とするものである。
【0008】また、発明が提供する液体噴射記録ヘッド
の製造方法は、ノズルパターンの固体層が設けられた基
板上を、硬化型の疎水性ノズル形成材料で被覆してこれ
を硬化させ、その後に、ノズルパターンの固体層を除去
することにより液体噴射用ノズルを形成する液体噴射記
録ヘッドの製造方法であって、前記基板のうちの前記ノ
ズルの吐出口の周面部を形成する部位を、あらかじめ前
記疎水性ノズル形成材料で形成し、前記吐出口の周面部
を実質的に同一材料で形成することを特徴とするもので
ある。
【0009】ここにいう液体噴射記録ヘッドとしては、
前記液体吐出エネルギー発生部に熱エネルギーを発生す
る電気熱変換体を使用したもの、及びノズルの吐出口を
複数個有するフルラインタイプのものを含む。
【0010】
【作用】本発明によれば、ノズルの吐出口の周面部が実
質的に同一材料で形成されるので、液体に対する漏れ性
が均一になり、液体の吐出が安定するとともに、この安
定性を長期間にわたって保持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、イ
ンクジェット記録ヘッドを例にして説明する。同ヘッド
は、次の手順で作成した。これを工程順に説明する。
【0012】(1)図1に示すように、Si基板1上に
吐出口エネルギー発生部となる電気熱変換体2を形成し
た。
【0013】(2)図2に示すように、Si基板1の裏
面にエッチングによって加工する溝3(後述)を作る部
分1aを残してSiO2 の膜3bを設け、表面の前記部
分1aに対する部分にSiO2 の膜3aを設けた。
【0014】(3)裏面からAPW(アミン−ピロカテ
コール−水)等の異方性エッチング液で、表面に液が回
らないように、エッチングを行って、図3に示すよう
に、溝3を作り、膜3aのみを残した。
【0015】(4)溝3部分に表1の樹脂組成からなる
撥インク性硬化材料(疎水性ノズル形成材料)4を、図
4に示すように、塗布し、8JのUV光を照射して、こ
れを硬化させた。
【0016】
【表1】
【0017】(5)Si基板1上に、図5に示すよう
に、ポジ型フォトレジストによりノズルパターンの固体
層5を形成した。
【0018】(6)この固体層5が設けられたSi基板
1上を、図6に示すように、表1の樹脂組成からなる撥
インク性の硬化型の疎水性ノズル形成材料6で被覆し、
この材料を8JのUV光を照射して硬化させた。
【0019】(7)図7に示すように、図5のB−B線
で切断後、図8に示すように、ノズルパターンの固体層
5を除去した。
【0020】(8)固体層5を除去したあとに形成され
たノズル7の内部に、図9に示すように、薬品処理,紫
外線処理,グラフト重合処理,コロナ放電処理,グロー
放電処理,プラズマ放電処理等などにより親水化して親
水層10を設けた。ついで、上記処理したものに、硬化
を増すために、130℃で2時間の熱処理を施した。
【0021】図10は、このようにして完成したインク
ジェット記録ヘッドを模式的に示した斜視図である。図
中、8はインク供給口、9は吐出口の周面部である。
【0022】比較のために、従来の方法(図11)によ
り、次の手順で、図10に示すインクジェット記録ヘッ
ドと同形の記録ヘッドを作成した。
【0023】まず、基板上にポジ型フォトレジストを形
成し、これをマスクを介して露光し、現像処理を施して
感光性樹脂層をパターニングし、基板上に固体層(レジ
ストパターン)を形成した。次に、パターニングされた
固体層の上を、表2の樹脂組成の硬化型の疎水性ノズル
形成材料17で被覆し、これを8JのUV光を照射し硬
化させた。しかるのち、パターニングされた固体層を、
水酸化ナトリウムを用いて除去し、ノズルを形成した。
次いで、吐出口の周面部に転写により表1の樹脂組成の
撥インク性の硬化型の材料を塗布し、この塗布面に8J
のUV光を照射した後、130℃で2時間の熱処理を施
した。
【0024】
【表2】
【0025】このようにして作成したインクジェット記
録ヘッドにより、純水/グリセリン/ダイレクトブラッ
ク154(水溶性黒色染料)=65/30/5(重量
部)から成るインクジェットインクを用いて記録を行っ
た。
【0026】その結果、本発明の方法で作成されたイン
クジェット記録ヘッドでは、長期耐久印字テストにおい
て印字の乱れが見られなかった。しかし、従来の方法で
作成したものについては、撥インク剤が薄いため、長期
印字テストを行うと、磨耗のために撥インク剤がなくな
ってしまったり、はがれてしまい、印字の乱れが確認で
きた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上述のような構成としたので、液体の吐出の安定性を長
期間にわたって保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかるインクジェット
記録ヘッドの製造工程の一工程を示す斜視図
【図2】 上記製造工程の一工程を示す図で、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面
【図3】 上記製造工程の一工程を示す図で、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面
【図4】 上記製造工程の一工程を示す図で、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面
【図5】 上記製造工程の一工程を示す図で、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のB−B断面
【図6】 上記製造工程の一工程を示す正面図
【図7】 上記製造工程の一工程を示す正面図
【図8】 上記製造工程の一工程を示す正面図
【図9】 上記製造工程の一工程を示す断面図
【図10】 上記製造工程により製造されたインクジェ
ット記録ヘッドの斜視図
【図11】 従来の液体噴射記録ヘッドの製造工程を示
す図
【符号の説明】
1 Si基板 2 電気熱変換体 3 溝 3a SiO2 の膜 3b SiO2 の膜 4 撥インク性硬化材料(疎水性ノズル形成材料) 5 ノズルパターンの固体層 6 疎水性ノズル形成材料 7 ノズル 8 インク供給口 9 吐出口の周面部 10 親水層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルパターンの固体層が設けられた基
    板上を、硬化型の疎水性ノズル形成材料で被覆してこれ
    を硬化させ、その後に、前記ノズルパターンの固体層を
    除去することにより液体噴射用ノズルを形成し、かつそ
    のノズル内に液体吐出エネルギー発生部を設けた液体噴
    射記録ヘッドであって、前記基板のうちの前記ノズルの
    吐出口の周面部を形成する部位を、前記疎水性ノズル形
    成材料で形成し、前記吐出口の周面部を実質的に同一材
    料で形成したことを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記液体吐出エネルギー発生部が、熱エ
    ネルギーを発生する電気熱変換体であることを特徴とす
    る請求項1に記載の液体噴射記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ノズルの吐出口が、記録媒体の記録
    領域にわたって複数個設けられているフルラインタイプ
    のものであることを特徴とする請求項1に記載の液体噴
    射記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 ノズルパターンの固体層が設けられた基
    板上を、硬化型の疎水性ノズル形成材料で被覆してこれ
    を硬化させ、その後に、ノズルパターンの固体層を除去
    することにより液体噴射用ノズルを形成する液体噴射記
    録ヘッドの製造方法であって、前記基板のうちの前記ノ
    ズルの吐出口の周面部を形成する部位を、あらかじめ前
    記疎水性ノズル形成材料で形成し、前記吐出口の周面部
    を実質的に同一材料で形成することを特徴とする液体噴
    射記録ヘッドの製造方法。
JP8026596A 1996-02-14 1996-02-14 液体噴射記録ヘッド及びその製造方法 Withdrawn JPH09216365A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004344879A (ja) * 2003-05-19 2004-12-09 Xerox Corp 側方射出型液滴エゼクタ及び側方射出型液滴エゼクタを製造する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004344879A (ja) * 2003-05-19 2004-12-09 Xerox Corp 側方射出型液滴エゼクタ及び側方射出型液滴エゼクタを製造する方法
JP4606772B2 (ja) * 2003-05-19 2011-01-05 ゼロックス コーポレイション 側方射出型液滴エゼクタ及び側方射出型液滴エゼクタを製造する方法

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