JPH09216194A - フィルム穴開け装置 - Google Patents

フィルム穴開け装置

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JPH09216194A
JPH09216194A JP2228596A JP2228596A JPH09216194A JP H09216194 A JPH09216194 A JP H09216194A JP 2228596 A JP2228596 A JP 2228596A JP 2228596 A JP2228596 A JP 2228596A JP H09216194 A JPH09216194 A JP H09216194A
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JP
Japan
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film
axis direction
punching
mark
moving
Prior art date
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Application number
JP2228596A
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English (en)
Inventor
Shinobu Tokutake
忍 徳武
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
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Priority to JP2228596A priority Critical patent/JPH09216194A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を記録したフィルムの所定位置に位置決
め用の穴を開ける装置を提供する。 【解決手段】 記録装置のドラム1から排出されたフィ
ルム6を搬送する第一搬送ローラ7と第二搬送ローラ9
の間に、フィルム搬送方向に平行なX軸方向及びそれに
直角なY軸方向に移動可能なX−Y移動台12を配置
し、そのX−Y移動台12に穴開け具20とマーク読取
センサ24R等を搭載しておき、送られてきたフィルム
6を第二搬送ローラ9で動かないように固定した状態
で、X−Y移動台12をフィルム6に形成しているマー
クにマーク読取センサの位置が一致するように位置決め
し、穴開け具20でフィルム6に穴開けを行うことによ
り、フィルムの所定位置に穴開けを行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録済のフィルム
に対して位置決め用の穴を開けるためのフィルム穴開け
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムに記録装置で画像を記録
した後、そのフィルムを製版等の次工程に使用すること
があり、その場合、次工程においてそのフィルムを画像
が所定の位置となるように取り付ける必要がある。この
画像の位置合わせを行うため、フィルムには画像を基準
として位置決め用の穴を開けており、その穴を基準とし
てフィルムを次工程の機械にセットしている。この位置
決め用の穴を開けるために従来は、記録装置で画像記録
され、排出されたフィルムを、オペレータが記録装置と
は別に設けている穴開け装置に運び、その穴開け装置に
対してフィルムを、画像を基準として手作業で位置決め
してセットし、その後穴開け動作を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術では穴開け装置に対してフィルムを手作業で位
置決めしてセットしなければならず、作業者に対する作
業負担が大きいという問題点を有していた。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、記録済のフィルムに対して記録した画像を基準
として所定の位置に穴開けを行うことを可能とするフィ
ルム穴開け装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、穴開け位置に送り込まれて固定されたフィ
ルムに対してX軸方向、Y軸方向に移動可能なX−Y移
動台を設けると共にそのX−Y移動台に穴開け具を搭載
しておき、前記X−Y移動台をフィルムに記録している
マークを基準として、フィルムに対して位置決めし、前
記穴開け具でフィルムに穴開けを行うように構成したも
のである。この構成により、穴開け位置に送り込まれた
フィルムに対して、自動的にX−Y移動台が所定の位置
に移動し、且つ穴開けを行うことができ、フィルムに対
する穴開け動作を自動化できる。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、穴開けすべき
フィルムを穴開け位置に送り込み且つ排出する搬送手段
と、その穴開け位置に送り込まれたフィルムを動かない
ように固定する固定手段と、前記穴開け位置に配置さ
れ、フィルムの搬送方向に平行なX軸方向及びそれに直
角なY軸方向に移動可能なX−Y移動台と、該X−Y移
動台をX軸方向及びY軸方向に移動させる駆動手段と、
前記X−Y移動台に搭載され、前記フィルムに穴開け加
工を行う穴開け具と、前記X−Y移動台に搭載され、前
記フィルムに形成しているマークを検出するマーク読取
センサと、これらの各部品を制御する制御手段とを設
け、その制御手段を、前記固定手段によって固定された
前記フィルムに対して、そのフィルムに設けられている
マークを基準として前記X−Y移動台をX軸方向及びY
軸方向に位置決めし、次いで前記穴開け具を作動させて
穴開けを行うように構成したものである。
【0007】この発明は上記構成により、搬送手段がフ
ィルムを穴開け位置に送り込み、次いで固定手段がその
フィルムを動かないように固定すると、X−Y移動台が
そのフィルムに対してフィルムに形成しているマークを
基準としてX軸方向、Y軸方向に移動して位置決めを行
い、その後穴開け具が作動してフィルムに穴開けを行
い、次いで、搬送手段がそのフィルムを排出するという
動作を行うことができ、これにより、自動的にフィルム
の所定位置に正確に穴開けを行うことができる。
【0008】請求項2の発明は、穴開けすべきフィルム
を穴開け位置に送り込む第一搬送ローラと、その穴開け
位置に送り込まれたフィルムを動かないように固定し且
つ排出可能な第二搬送ローラと、その第二搬送ローラ
を、その第二搬送ローラで固定したフィルムと平行な面
内で旋回させるθ軸駆動手段と、前記穴開け位置に配置
され、フィルムの搬送方向に平行なX軸方向及びそれに
直角なY軸方向に移動可能なX−Y移動台と、該X−Y
移動台をX軸方向及びY軸方向に移動させる駆動手段
と、前記X−Y移動台に搭載され、前記フィルムに穴開
け加工を行う穴開け具と、前記X−Y移動台に搭載さ
れ、前記フィルムの両端近傍にそれぞれ形成している第
一及び第二のマークをそれぞれ検出する第一及び第二の
マーク読取センサと、これらの各部品を制御する制御手
段とを設け、その制御手段を、前記第二搬送ローラによ
って固定された前記フィルムに対して、前記フィルムの
一端近傍に設けられている第一のマークを基準として前
記X−Y移動台をX軸方向及びY軸方向に位置決めし、
次いで前記フィルムの他端近傍に設けられている第二の
マークを基準として前記フィルムのねじれ角を検出し、
そのねじれ角に応じて前記第二搬送ローラを旋回させて
フィルムのねじれを修正し且つX−Y移動台の位置を修
正し、次いで、前記穴開け具を作動させて穴開けを行う
ように構成したものである。
【0009】この発明は上記構成により、第一搬送ロー
ラがフィルムを穴開け位置に送り込み、次いで第二搬送
ローラがそのフィルムを動かないように固定すると、X
−Y移動台がそのフィルムに対してフィルムの一端近傍
に形成している第一のマークを基準としてX軸方向、Y
軸方向に移動して位置決めを行い、次いで、フィルムの
他端に形成している第二のマークを基準としてそのフィ
ルムのX−Y移動台に対するねじれ角を検出し、そのね
じれ角に応じて第二搬送ローラが旋回してフィルムを旋
回させ、フィルムのX−Y移動台に対するねじれを修正
し且つX−Y移動台の位置を修正し、その後穴開け具が
作動してフィルムに穴開けを行い、次いで、第二搬送ロ
ーラがそのフィルムを排出するという動作を行うことが
でき、これにより、例えフィルムがねじれた状態(フィ
ルムの左右がX軸方向にずれた状態)で送られてきて
も、自動的にそのねじれを修正し、フィルムの所定位置
に正確に穴開けを行うことができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例によるフィルム穴開
け装置を、一部を断面で示す概略側面図、図2はそのフ
ィルム穴開け装置の概略平面図である。1は記録装置の
フィルム保持ドラムであり、その外周面にフィルムを保
持して回転するようになっている。なお、図示は省略し
ているがフィルム保持ドラム1に近接して記録ヘッドが
設けられ、フィルム保持ドラム1に保持しているフィル
ムに対して画像記録を行うことができる。2は記録装置
の排出ガイドであり、記録済のフィルムをフィルム保持
ドラム1から剥がして下方に案内するように設けてい
る。
【0011】3はフィルム穴開け装置全体を示す。4
は、排出ガイド2で案内され、送り出されてきたフィル
ムを水平に方向変換して穴開け位置Pに案内する入口ガ
イド、5は穴開け位置Pで所定位置に穴開けされた後の
フィルム6を送り出す際に案内する排出ガイドである。
入口ガイド4は、手差しによってもフィルムを供給でき
るよう、先端の開口を大きくしている。7は、穴開けす
べきフィルム6を穴開け位置Pに送り込むための第一搬
送ローラ、8はその第一搬送ローラ7を回転駆動する第
一搬送モータ、9は、穴開け位置Pのフィルム6を排出
するための第二搬送ローラ、10はその第二搬送ローラ
9を回転駆動する第二搬送モータである。第一搬送ロー
ラ7、第二搬送ローラ9は、共にフィルムをニップした
状態で搬送する形式のものが使用されている。この第一
搬送ローラ7及び第二搬送ローラ9は、穴開けすべきフ
ィルムを穴開け位置に送り込み且つ排出する搬送手段を
構成する。また、第二搬送ローラ9は、フィルムをニッ
プした状態で停止した時には、そのフィルムを動かない
ように固定することができ、従って、穴開け位置に送り
込まれたフィルムを動かないように固定する固定手段も
構成する。なお、第二搬送ローラ9を固定手段として作
用させる代わりに、フィルムを動かないように固定する
別の手段を設けてもよいが、この実施例のように第二搬
送ローラ9を固定手段として用いると、部品点数を少な
くでき、装置構成を簡略化できる利点が得られる。
【0012】12は、第一搬送ローラ7と第二搬送ロー
ラ9の間に位置する穴開け位置Pに配置されたX−Y移
動台であり、ベース13に設けられたX−Yガイドユニ
ット14によってX軸方向及びY軸方向に移動可能に設
けられている。このX−Y移動台12の上面12aは、
入口ガイド4によって案内されてくるフィルム6の下面
を支持しうる位置に配置されている。ここで、X軸方向
とは、第一搬送ローラ7及び第二搬送ローラ9によるフ
ィルム搬送方向に平行な方向であり、Y軸方向はそのX
軸方向に直角な方向である。
【0013】15はX軸駆動ユニットで、正逆回転する
モータとその回転によってX軸方向に移動する押棒15
aを備えており、その押棒15aの先端にX−Y移動台
12の端部に形成されている突出部12bが当接してい
る。X−Y移動台12は常時ばね(図示せず)によっ
て、突出部12bが押棒15a先端に押し付けられる方
向に付勢されている。かくして、X−Y移動台12は押
棒15aのX軸方向の動きに追従して移動する。なお、
押棒15aの先端は単に突出部12bに突き当たってい
るのみであるので、X−Y移動台12がY軸方向に移動
しても支障はない。17はY軸駆動ユニットで、正逆回
転するモータとその回転によってY軸方向に移動する押
棒17aを備えており、その押棒17aの先端にX−Y
移動台12の側面がばね(図示せず)によって押し付け
られている。かくして、X−Y移動台12は押棒17a
のY軸方向の動きにも追従して移動する。なお、押棒1
7aの先端も単にX−Y移動台12の側面に突き当たっ
ているのみであるので、X−Y移動台12がX軸方向に
移動しても支障はない。
【0014】20は、X−Y移動台12に搭載された穴
開け具であり、雄刃20a、雌刃20b及び刃物駆動ユ
ニット20c等を備えている。この穴開け具20は、図
3に示すフィルム6のフィルム排出方向に対して後端の
所定位置に、位置決め用の穴22A、22B、22Cを
開けるためのものであり、雄刃20a、雌刃20bは、
開けるべき穴22A、22B、22Cの形状に対応した
形状を有している。
【0015】図1、図2において、24L、24Rはそ
れぞれX−Y移動台12の左端近傍、右端近傍に配置さ
れたマーク読取センサである。このマーク読取センサ2
4L、24Rは、図3に示すフィルム6の左端近傍、右
端近傍にそれぞれ十字状に形成している第一及び第二の
マーク(トンボマーク)25L、25Rを検出するため
のものである。本実施例では、マーク25L、25R
が、フィルム6の表面に塗布したインキ層を透明に抜い
た線で形成されており、マーク読取センサ24L、24
Rには、そのマークを透過した光量を測定することでマ
ークを検出する透過型のセンサが使用されている。すな
わち、マーク読取センサ24Lは、図4に示すように、
マーク25Lよりも小さい受光面26を有しており、図
4(a)に示すように受光面26がマーク25Lから外
れている時には受光光量がほとんど0であり、図4
(b)に示すように受光面26がマーク25Lの一方の
直線に重なった時には受光光量が或る値となり、図4
(c)に示すように受光面26がマーク25Lの中心に
位置した時には受光光量が最大となる。従って、この受
光面26の受光光量が最大となる位置を検出すること
で、マーク25Lの位置を正確に検出できる。他方のマ
ーク読取センサ24Rも同一構成である。
【0016】マーク読取センサ24L、24RはX−Y
移動台12に対して、フィルム6(図3参照)に形成し
ているマーク25L、25Rに正確に対応する位置に取
り付けられており、また、穴開け具20の雄刃20a、
雌刃20bはX−Y移動台12にフィルム6をマーク2
5L、25Rがマーク読取センサ24L、24Rに重な
るように配置した時に、そのフィルム6の所望位置に穴
22A、22B、22Cを形成しうるように配置されて
いる。マーク25L、25Rは、フィルム6に記録装置
が画像記録する際に、同時に記録されており、従って、
フィルム6上の画像位置に対して一定の位置関係を保っ
ている。本実施例では、このマーク25L、25Rをフ
ィルム6の後端近傍に形成している。このようにマーク
25L、25Rをフィルム6の後端近傍に配置すると、
このマーク25L、25Rと穴22A、22B、22C
とのX軸方向の距離を小さくでき、それに伴ってX−Y
移動台12のX軸方向の長さを短くできると共に第一搬
送ローラ7と第二搬送ローラ9の間隔も小さくでき、穴
開け装置全体を小型化できる利点が得られる。
【0017】図2において、第二搬送ローラ9の両端は
それぞれ円弧状のガイドレール30に移動可能に保持さ
れており、第二搬送ローラ9は水平面内で(従って、第
二搬送ローラ9で固定したフィルム6に平行な面内で)
且つY軸方向の中心点Oを中心として旋回可能である。
32はその第二搬送ローラ9を中心点Oの周りに水平面
内で旋回させるθ軸駆動ユニットである。図1におい
て、34は第一搬送ローラ7の下流に設けられ、フィル
ム6の後端の通過を検出するフィルム後端センサであ
る。
【0018】次に、上記構成のフィルム穴開け装置3に
ついてその動作を説明する。なお、以下の動作は図示し
ない制御手段によって図5、図6に示すフローチャート
に示す手順で行われる。
【0019】まず、記録装置において、フィルム保持ド
ラム1に保持したフィルム6(図3参照)に対して所定
の画像が記録される。この時、同時にマーク25L、2
5Rも記録される。記録装置における記録動作が終了し
てフィルムの排出が行われ、排出サインがオンとなると
(St.1)、第一搬送モータ8、第二搬送モータ10
が反時計方向にオンされ(St.2)、第一搬送ローラ
7、第二搬送ローラ9をフィルム送り方向に回転させ、
フィルム6を搬送する。そのフィルム6が第一搬送ロー
ラ7を通り過ぎ、更にフィルム後端センサ34を通り過
ぎると、それをフィルム後端センサ34が検出し(S
t.3)、検出後、予め設定しているnパスル分だけフ
ィルムを更に送った後、第一搬送モータ8、第二搬送モ
ータ10がオフとなり(St.4)、フィルム6の搬送
を停止させる。更に、この時第二搬送モータ10は励磁
をオンとしており、回転しないようにブレーキを掛けた
状態とする。これにより、フィルム6は第二搬送ローラ
9で拘束され、固定された状態に保持される。ここで、
前記したnパスルは、フィルムを停止させた時に、その
フィルムに形成しているマーク25L、25RがX−Y
移動台12上のマーク検出センサ24L、24Rに近接
した位置となるように設定されている。
【0020】次に、X軸駆動ユニット15が動作してX
−Y移動台12をX軸方向の前進方向或いは後退方向に
移動させ、同時にマーク読取センサ24Lの受光光量を
監視し、受光光量が最大となる位置をサーチしてその位
置にX−Y移動台12を停止させ、且つ、その時の受光
光量を検出する(St.5)。この動作により、フィル
ム6が停止した時点では、図4(a)に示すようにフィ
ルム6のマーク25LとX−Y移動台12のマーク読取
センサ24LとがX軸方向、Y軸方向共にずれていたと
しても、X−Y移動台12のX軸方向の移動により、マ
ーク読取センサ24Lがフィルム6に対してX軸方向に
移動し、図4(b)に示すように、少なくともX軸方向
にはマーク25Lに一致することとなる。
【0021】次に、その時のマーク読取センサ24Lの
受光光量が、予め設定している設定値より大きいか否か
を判定する(St.6)。この時の設定値は、図4
(c)に示すように受光面26がマーク25Lの中心に
正確に一致した時の受光光量に許容範囲を加味したもの
である。従って、もし、受光光量が設定値と同等若しく
はそれより大きい場合には、図4(c)のように、マー
ク読取センサ24Lがマーク25Lに正確に一致したも
のと判断される。もし、受光光量が設定値よりも小さい
場合には、図4(b)のように、マーク読取センサ24
Lがマーク25LにY軸方向にずれていると判断され
る。そして、この場合には、今度はY軸駆動ユニット1
7が動作してX−Y移動台12をY軸方向に移動させ、
同時にマーク読取センサ24Lの受光光量を監視し、受
光光量が最大となる位置をサーチしてその位置にX−Y
移動台12を停止させ、且つ、その時の受光光量を検出
する(St.7)。この動作により、マーク読取センサ
24Lがフィルム6に対してY軸方向に移動し、図4
(c)に示すように、Y軸方向にもマーク25Lに一致
することとなる。その後、受光光量を予め設定している
設定値(St.6で設定している設定値と同じ)と比較
し(St.8)、マーク読取センサ24Lがマーク25
Lに正確に一致していることを確認する。なお、この
際、受光光量が設定値より小さい場合はエラーとして処
理する。
【0022】以上のようにして、St.6又はSt.8
で、受光光量が設定値と同等若しくはそれより大きいと
判断されると、X−Y移動台12のマーク読取センサ2
4Lがフィルム6の一端近傍の第一のマーク25Lに正
確に一致したこととなり、X−Y移動台12は第二搬送
ローラ9で固定されているフィルム6に対し、第一のマ
ーク25Lを基準としてX軸方向及びY軸方向の所定位
置に位置決めされたこととなる。
【0023】次に、反対側のマーク読取センサ24Rが
対応するマーク25Rに一致しているか否かの判定を行
う。すなわち、まず、マーク読取センサ24Rに受光光
量があってオンとなっているか否か(マーク25Rが受
光面にかかっているか否か)を判定し(St.9)、そ
の時の受光光量をチェックし(St.10)、受光光量
が設定値よりも大きいか否かを判断する(St.1
1)。この時、St.11において受光光量が設定値と
同等若しくはそれより大きいと判断されると、X−Y移
動台12のマーク読取センサ24Rもフィルム6の他端
近傍の第二のマーク25Rに正確に一致していたことと
なる。従って、X−Y移動台12は第二搬送ローラ9で
固定されているフィルム6に対し、第一のマーク25
L、第二のマーク25Rにマーク読取センサ24L、2
4Rがそれぞれ一致した所定の位置に位置決めされたこ
ととなる。
【0024】その後、X−Y移動台12に搭載している
穴開け具20の刃物駆動ユニット20cが作動して、穴
開け動作を行い(St.12)、図3に示すようにフィ
ルム6の所定位置に穴22A、22B、22Cを開け
る。次いで、第二搬送モータ10が作動して、第二搬送
ローラ9を回転させ、穴開け済のフィルム6を排出する
(St.13)。
【0025】以上の手順は、第一搬送ローラ7によって
穴開け位置Pに送り込まれたフィルム6が、左右にねじ
れていない場合(マーク25L、25RのX軸方向の位
置にずれがない場合)のものである。ところで、場合に
よっては、フィルム6が左右にねじれた状態で送り込ま
れる場合がある。その場合、上述したSt.1〜St.
8によって、一方のマーク読取センサ24Lがマーク2
5Lに一致するようにX−Y移動台12を位置決めした
時、図7(a)に示すように、他方のマーク読取センサ
24Rはマーク25RからX軸方向にずれた位置となっ
ている。このため、図5のSt.9においてマーク読取
センサ24Rがオフとなっているか(受光光量が0の場
合)、或いはSt.11において、受光光量が設定値よ
り小さくなっている。
【0026】この場合には、図6に示すSt.14に移
行し、第二搬送モータ10を時計方向に1パルス分だけ
回転させ、第二搬送ローラ9を微少量だけ回転させてフ
ィルム6を微少量だけX軸方向の一方〔図7(a)の矢
印C方向〕に移動させ、且つ偏差カウンタを動作させ
(St.15)、更にマーク読取センサ24Rに受光光
量があってオンとなっているか否かを判定し(St.1
6)、その時の受光光量をチェックし(St.17)、
更にその受光光量がSt.10でのチェック光量に比べ
て大きいか否かを判定する(St.18)。ここで、こ
の時の受光光量がSt.10でのチェック光量に比べて
大きい場合には、フィルム6のマーク25Rがマーク読
取センサ24Rに接近する方向に移動した場合であるの
で、その時の光量が所定の設定値よりも大きいか否かを
判断し(St.19)、マーク25Rの中心がマーク読
取センサ24Rに一致しているか否かを判定する。も
し、受光光量が設定値より小さい場合には、元のSt.
14に戻って再度、第二搬送モータ10を1パルス分だ
け回転させてフィルム6を送り、上記した動作を繰り返
す。この動作を、St.19における受光光量が設定値
と同一若しくはそれより大きくなるまで繰り返す。そし
て、受光光量が設定値と同一若しくはそれより大きくな
った時点では、図7(b)に示すように、フィルム6に
形成している第二のマーク25Rが対応するマーク読取
センサ24Rに正しく一致した状態となり、その時の偏
差カウンタのカウンタ値aが、左右のマーク25Lと2
5RのX軸方向のずれ量d及びねじれ角θに応じた値と
なっている。
【0027】一方、St.16でマーク読取センサ24
Rの受光光量がなく、オンとなっていない場合には、偏
差カウンタのカウンタ値aが予め設定している設定値に
達しているか否かを判断し(St.20)、達していな
い場合には、St.14に戻って再度、第二搬送モータ
10を1パルス分だけ回転させてフィルム6を送るとい
う動作を繰り返す。この動作を繰り返したにも係わら
ず、マーク読取センサ24Rがオンとならず、カウンタ
値aが設定値に達してしまった時には、フィルム6はマ
ーク25Rがマーク読取センサ24Rから離れる方向に
移動していたと判断し、St.21に移行し、今度は第
二搬送モータ10をaパルス分だけ逆方向(反時計方
向)に回転させてフィルム6を元の位置に戻し、且つ、
偏差カウンタをリセットし(St.22)、その後、第
二搬送モータ10を1パルス分だけ反時計方向に回転さ
せる(St.23)。以下、St.15〜St.20と
同様なSt.24〜St.28を行う。そして、St.
27において受光光量が設定値と同一若しくはそれより
大きくなった時点で、フィルム6に形成している第二の
マーク25Rが対応するマーク読取センサ24Rに正し
く一致した状態となり、その時の偏差カウンタのカウン
タ値aが、左右のマーク25Lと25RとのX軸方向の
ずれ量d及びねじれ角θに応じた値となっている。
【0028】このようにして、フィルム6をX軸方向に
移動させて第二のマーク25Rが対応するマーク読取セ
ンサ24Rに正しく一致させた後、その時の偏差カウン
タのカウンタ値から、フィルム6のねじれ角θの補正量
を求め、且つX−Y移動台12のX軸方向及びY軸方向
の補正量を演算する(St.29)。その後、X軸駆動
ユニット15、Y軸駆動ユニット17、θ軸駆動ユニッ
ト32を演算結果分だけ駆動して(St.30)、X−
Y移動台12をX軸方向及びY軸方向に補正量だけ移動
させ、且つ第二搬送ローラ9をねじれ角θに応じた補正
量だけ旋回させ、その第二搬送ローラ9に固定したフィ
ルム6を水平面内で旋回させる。これにより、X−Y移
動台12は第二搬送ローラ9で固定されているフィルム
6に対し、第一のマーク25L、第二のマーク25Rに
マーク読取センサ24L、24Rがそれぞれ一致した所
定の位置に位置決めされる。
【0029】その後、図5に示すSt.12に移行し、
X−Y移動台12に搭載している穴開け具20の刃物駆
動ユニット20cが作動して、穴開け動作を行い、図3
に示すようにフィルム6の所定位置に穴22A、22
B、22Cを開け、次いで、第二搬送モータ10が作動
して、第二搬送ローラ9を回転させ、穴開け済のフィル
ム6を排出する(St.13)。以上のように、穴開け
位置Pに送り込まれたフィルム6にねじれがあっても、
そのねじれを修正することができ、フィルム6のマーク
25L、25Rを基準とした正しい位置に穴22A、2
2B、22Cを開けることができる。
【0030】なお、上記実施例では、フィルムを固定保
持可能な第二搬送ローラ9をθ軸駆動ユニット32によ
って旋回させる構成とし、フィルムのねじれを修正可能
としているが、本発明は必ずしもこの構成を必須とする
ものではなく、この機構を省略してもよい。すなわち、
送り込まれるフィルムの両側縁を適当なガイドで案内す
る等の方法によって、ねじれを防止した場合には、ねじ
れ修正が不要となり、従って、単にX−Y移動台12を
フィルム6に対してX軸方向、Y軸方向に移動させて位
置決めすることで、X−Y移動台12をフィルム6の画
像に対して所定位置に位置決めすることができる。ま
た、その場合には、フィルム6には両側に十字状のマー
ク25L、25Rを設ける必要はなく、一方を省略する
とか、マークとして、X軸方向の線状のマークと、Y軸
方向の線状のマークを用いる等の変更を行ってもよい。
【0031】更に上記実施例では、図1に示すように、
記録装置のフィルム保持ドラム1から排出するフィルム
を排出ガイド2によって、フィルム穴開け装置3の入口
ガイド4に案内する構成としているが、フィルム保持ド
ラム1からのフィルムの排出口を二つ用意し、その一つ
をフィルム穴開け装置3に接続し、他方をフィルム集積
トレイに接続しておき、記録装置から排出するフィルム
を必要に応じて、フィルム穴開け装置3に送り出した
り、集積トレイに送り出したりするようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明は、搬送手段で穴開け位置に送り込まれたフィ
ルムを固定手段によって動かないように固定し、穴開け
加工を行う穴開け具を搭載したX−Y移動台を、前記フ
ィルムに形成したマークを基準としてX軸方向、Y軸方
向に移動させて所定位置に位置決めすることができる構
成としたことにより、搬送手段がフィルムを穴開け位置
に送り込み、次いで固定手段がそのフィルムを動かない
ように固定し、X−Y移動台がそのフィルムに対してフ
ィルムに形成しているマークを基準としてX軸方向、Y
軸方向に移動して位置決めを行い、その後穴開け具を作
動させてフィルムに穴開けを行うという動作を行うこと
ができ、このため、自動的にフィルムの所定位置に正確
に穴開けを行うことができ、従来の手作業を大幅に削減
してコストダウンを図ることができるという効果を有し
ている。
【0033】また、請求項2の発明は、第一搬送ローラ
によって穴開け位置に送り込まれたフィルムを第二搬送
ローラで動かないように固定し、穴開け加工を行う穴開
け具を搭載したX−Y移動台を、前記フィルムに形成し
たマークを基準としてX軸方向、Y軸方向に移動させて
所定位置に位置決めすることができる構成とし、更に、
前記第二搬送ローラをそれに保持したフィルムと平行な
面内で旋回させ得る構成としたことにより、第一搬送ロ
ーラでフィルムを穴開け位置に送り込み、次いで第二搬
送ローラがそのフィルムを動かないように固定し、X−
Y移動台がそのフィルムに対してフィルムの一端近傍に
形成している第一のマークを基準としてX軸方向、Y軸
方向に移動して位置決めを行い、更に、フィルムの他端
近傍に形成している第二のマークを利用してフィルムの
ねじれ角を検出し、そのねじれ角に応じて前記第二搬送
ローラを旋回させてフィルムのねじれを修正し且つX−
Y移動台の位置を修正し、その後穴開け具を作動させて
フィルムに穴開けを行うという動作を行うことができ、
このため、フィルムにねじれがあってもそれを修正し、
自動的にフィルムの所定位置に正確に穴開けを行うこと
ができ、従来の手作業を大幅に削減してコストダウンを
図ることができるという効果を有している。また、第二
搬送ローラをフィルムの固定及びねじれ修正に利用した
ことにより、装置の構造を簡略化できるという効果も得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフィルム穴開け装置
を、一部を断面で示した概略側面図
【図2】図1に示すフィルム穴開け装置の概略平面図
【図3】所定位置にマークと穴とを形成したフィルムを
示す概略平面図
【図4】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、マーク読
取センサの受光面とマークとの位置関係を説明する概略
平面図
【図5】図1に示すフィルム穴開け装置の動作を示すフ
ローチャート
【図6】図1に示すフィルム穴開け装置の動作を示すフ
ローチャート
【図7】(a)はねじれた状態のフィルムに対して、第
一のマーク25Lを基準としてX−Y移動台を位置決め
した時のマーク25L、25Rとマーク読取センサ24
L、24Rの位置関係を示す概略平面図 (b)はフィルムをX軸方向に移動させてマーク読取セ
ンサ24Rに第二のマーク25Lを一致させた状態を示
す概略平面図
【符号の説明】
1 フィルム保持ドラム 2 排出ガイド 3 フィルム穴開け装置 4 入口ガイド 5 排出ガイド 6 フィルム 7 第一搬送ローラ 8 第一搬送モータ 9 第二搬送ローラ 10 第二搬送モータ 12 X−Y移動台 13 ベース 14 X−Yガイドユニット 15 X軸駆動ユニット 17 Y軸駆動ユニット 20 穴開け具 20a 雄刃 20b 雌刃 20c 刃物駆動ユニット 22A、22B、22C 穴 24L、24R マーク読取センサ 25L、25R マーク 26 受光面 30 ガイドレール 32 θ軸駆動ユニット 34 フィルム後端センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴開けすべきフィルムを穴開け位置に送
    り込み且つ排出する搬送手段と、その穴開け位置に送り
    込まれたフィルムを動かないように固定する固定手段
    と、前記穴開け位置に配置され、フィルムの搬送方向に
    平行なX軸方向及びそれに直角なY軸方向に移動可能な
    X−Y移動台と、該X−Y移動台をX軸方向及びY軸方
    向に移動させる駆動手段と、前記X−Y移動台に搭載さ
    れ、前記フィルムに穴開け加工を行う穴開け具と、前記
    X−Y移動台に搭載され、前記フィルムに形成している
    マークを検出するマーク読取センサと、制御手段とを具
    備し、その制御手段が、前記固定手段によって固定され
    た前記フィルムに対して、前記フィルムに設けられてい
    るマークを基準として前記X−Y移動台をX軸方向及び
    Y軸方向に位置決めし、次いで前記穴開け具を作動させ
    て穴開けを行うように制御する構成であることを特徴と
    するフィルム穴開け装置。
  2. 【請求項2】 穴開けすべきフィルムを穴開け位置に送
    り込む第一搬送ローラと、その穴開け位置に送り込まれ
    たフィルムを動かないように固定し且つ排出可能な第二
    搬送ローラと、その第二搬送ローラを、その第二搬送ロ
    ーラで固定したフィルムと平行な面内で旋回させるθ軸
    駆動手段と、前記穴開け位置に配置され、フィルムの搬
    送方向に平行なX軸方向及びそれに直角なY軸方向に移
    動可能なX−Y移動台と、該X−Y移動台をX軸方向及
    びY軸方向に移動させる駆動手段と、前記X−Y移動台
    に搭載され、前記フィルムに穴開け加工を行う穴開け具
    と、前記X−Y移動台に搭載され、前記フィルムの両端
    近傍にそれぞれ形成している第一及び第二のマークをそ
    れぞれ検出する第一及び第二のマーク読取センサと、制
    御手段とを具備し、その制御手段が、前記第二搬送ロー
    ラによって固定された前記フィルムに対して、前記フィ
    ルムの一端近傍に設けられている第一のマークを基準と
    して前記X−Y移動台をX軸方向及びY軸方向に位置決
    めし、次いで前記フィルムの他端近傍に設けられている
    第二のマークを基準として前記フィルムのねじれ角を検
    出し、そのねじれ角に応じて前記第二搬送ローラを旋回
    させてフィルムのねじれを修正し且つX−Y移動台の位
    置を修正し、次いで、前記穴開け具を作動させて穴開け
    を行うように制御する構成であることを特徴とするフィ
    ルム穴開け装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334709A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Gunze Ltd 基準孔形成装置、及びその方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006334709A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Gunze Ltd 基準孔形成装置、及びその方法

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