JPH09215263A - バランスウエート材 - Google Patents

バランスウエート材

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JPH09215263A
JPH09215263A JP8039053A JP3905396A JPH09215263A JP H09215263 A JPH09215263 A JP H09215263A JP 8039053 A JP8039053 A JP 8039053A JP 3905396 A JP3905396 A JP 3905396A JP H09215263 A JPH09215263 A JP H09215263A
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Ko Nagasawa
洸 永澤
Gengo Shin
鉉午 申
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GENDAI JIDOSHA KK
HIMU KENKYUSHO KK
Hyundai Motor Co
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GENDAI JIDOSHA KK
HIMU KENKYUSHO KK
Hyundai Motor Co
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/28Counterweights, i.e. additional weights counterbalancing inertia forces induced by the reciprocating movement of masses in the system, e.g. of pistons attached to an engine crankshaft; Attaching or mounting same

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業が簡単で能率的であり、取り扱い易く、
バランス補正の精度が高いバランスウエート材を提供す
る。 【解決手段】 接着剤に岩石粉、金属粉等の混合物を適
量配合して成る。接着剤は例えば湿気硬化性ホットメル
ト接着剤である。混合物は軽量、中量、重量用バランス
ウエートに応じて適宜選択し、接着剤100重量部に対
して1〜3000重量部を配合する。回転体のバランス
ウエート取付位置に適量塗布すると共に接着接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体に取り付け
るためのバランスウエート材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータの回転体、自動車のタイ
ヤ等の回転体、船舶の動力伝達回転体等には円滑な回転
を保持するためにバランスウエートを取り付けて補正す
ることが行われている。従来のバランスウエート補正手
段としては、例えば機械加工により孔を明けてその部分
を減量したり、金属等でバランスウエートを造ってそれ
を溶接又はボルト等で取り付けたり、自動車タイヤバラ
ンスの場合には鉛の塊を弾性取付片を介してディスクホ
イールに固定する等の方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のバランスウ
エート補正方法は全て物理的手段によるため、作業が厄
介で非能率的であり、取り扱い難く、位置ずれが生じて
バランス補正の精度が低下する等の問題点がある。そこ
で、本発明はこのような従来の問題点を解決するために
なされ、作業が簡単で能率的であり、取り扱い易く、バ
ランス補正の精度が高いバランスウエート材を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を技術的に解決
するための手段として、本発明は、接着剤に岩石粉、金
属粉等の混合物を適量配合して成るバランスウエート材
を要旨とする。又、接着剤は湿気硬化性ホットメルト接
着剤であること、混合物は軽量、中量、重量用バランス
ウエートに応じて適宜選択し、接着剤100重量部に対
して1〜3000重量部を配合すること、回転体のバラ
ンスウエート取付位置に適量塗布すると共に接着接合す
ること、を要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳説する。先ず、本発明に係るバランスウエート材の
製法について説明すると、これは接着剤に混合物を適量
配合して製造する。接着剤は種々のものが考えられる
が、混合物を混ぜても接着力が殆ど低下せず、ゾル状態
で簡単に塗布ができ短時間で硬化し、硬化後の耐候性、
耐久性に優れたものが好ましい。
【0006】前記接着剤としては、例えば末端イソシア
ネート基を有し、軟化点40℃以上の湿気性ホットメル
ト接着剤を使用することができる。即ち、この湿気性ホ
ットメルト接着剤は、分子量500〜5000のポリエ
ステルポリオールの末端水酸基にMDI(4、4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート)を反応させて成るウ
レタンポリマーに、必要に応じて粘着付与樹脂、EV
A、SIS、SBS、SEBS等の合成ゴムを適量配合
することにより製造することができる。
【0007】前記混合物としては、例えば岩石粉(軽石
粉や安山岩粉等比重の小さいものから大きいものまで各
種)や金属粉(ニッケル、鉄、アルミニウム、鉛、錫等
及びこれらの酸化物)を使用することができ、適用部位
の必要機能に応じて比重及び混合量等を考慮して適宜選
択し、シラン系、アルミニウム系、チタン系、ジルコニ
ウム系カップリング剤で処理し、前記湿気性ホットメル
ト接着剤100重量部に対して1〜3000重量部を配
合する。この配合比率においては、接着力が殆ど低下し
ないことが実験から判明した。
【0008】前記のように湿気性ホットメルト接着剤に
混合物を適量配合すればバランスウエート材を製造する
ことができるが、配合する混合物の比重と混合量により
軽量用、中量用、重量用というように用途別のバランス
ウエート材を製造すると好ましい。
【0009】これはバランスウエート材を施す対象物と
の関係で、調整ウエートの重量範囲や大きさが異なるた
めであり、例えば小型モータの回転子のバランスウエー
ト材等は比重が軽くて小さいもの(軽量用)が良いであ
ろうし、自動車のタイヤバランスウエート材としては中
量用のもの、工作機械類や船舶等のシャフトバランスウ
エート等に対しては重量用のものが適する。
【0010】[実施例]タイヤバランスウエート材とし
ての実施例を説明すると、自動車の製造ラインに適する
ように比重は3〜5、塗布量10g/1本、塗布時間
(硬化時間)は5秒前後、接着力は100Kg/cm2
程度のものが好ましく、これらに適合する配合成分例は
下記の通りである。 配合成分 比重3 比重5 (1)湿気硬化性ホットメルト接着剤 70重量部 50重量部 (2)岩石粉 15重量部 34重量部 (3)鉛粉 15重量部 16重量部
【0011】この場合、湿気硬化性ホットメルト接着剤
は、分子量2000のポリエステル100重量部と、M
DI30重量部を用い、粘着付与樹脂、合成ゴムを適量
配合し、窒素雰囲気下80℃で6時間反応させることに
より軟化点40℃以上のものを製造した。又、岩石粉、
鉛粉は充分乾燥させたもの用い、シラン系カップリング
剤1〜10%水溶液に浸漬した後に乾燥したものを使用
した。
【0012】次に、タイヤバランスウエート材の使用条
件について説明すると、下記の通りである。 塗布条件:120℃以下の温度で溶融させ塗布す
る。 硬化条件:急速冷却後、室温12〜72時間の養生 接着面の選択性(下地処理):塗装面は不要である
が、アルミニウム面は各種金属用プライマー(シラン系
カップリング剤等を主成分とする)で前処理する。
【0013】図1は上記タイヤバランスウエート材の使
用態様を示すもので、タイヤバランス計測装置Aの回転
支柱Bの上端部にタイヤCを付けたディスクホイールD
が保持され、タイヤバランス計測装置Aによりバランス
計測工程が行われた後、その計測データに基づいてバラ
ンスウエート供給装置Eからタイヤバランスウエート材
がディスクホイールDの所定の箇所に所定量塗布され
る。
【0014】前記バランスウエート供給装置Eは、図2
(イ) 、(ロ) に示すようにほぼ注射器構造の塗布器Fを有
しており、適温に調製されたゾル状のタイヤバランスウ
エート材GがシリンダH内に供給され、パルスモータI
により駆動されるピストンJがシリンダH内を前後動し
てシリンダHの先端に取り付けられたノズルKからタイ
ヤバランスウエート材Gを吐出できるようにしてある。
吐出量はシリンダHのストロークによって調節すること
ができる。
【0015】タイヤバランスウエート材Gの塗布後に、
ノズルKに隣接配置された冷却装置Lからドライアイス
等の冷却ガスが吹き付けられ、タイヤバランスウエート
材Gを接着接合してバランスウエートを形成する。これ
と同じ要領でタイヤの下面側にもバランスウエートが取
り付けられる。
【0016】このようにしてタイヤバランス計測装置A
との組み合わせにより、バランスウエート供給装置E
(塗布器F)からゾル状のタイヤバランスウエート材G
を自動車タイヤの上面、下面のバランスウエート取付位
置に所定量塗布すると共に接着接合するので、バランス
ウエートの製造と取り付けがほぼ同時に完了することと
なる。このため、自動車製造ラインでのタイヤバランス
ウエート取付作業が短時間(従来方式の1/5〜1/1
00)で簡単にできしかも高精度であり、僅かな設備で
自動化も可能となる等の優れた効果を期待することがで
きる。
【0017】形成されたタイヤバランスウエートは、接
着力が100Kg/cm2 以上あり、経時変化による変
質や脆弱化が見られず耐候性、耐久性、耐熱性に優れて
おり、タイヤバランスウエートとしての機能を充分果た
すものである。尚、カラーは限定されないがシルバー又
は自動車のボディ色にすると良い。更に、汚泥処理後の
沈澱物を混合物として再利用することもでき、環境の向
上に役立つ。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接着剤に岩石粉、金属粉等の混合物を適量配合してバラ
ンスウエート材を形成したので、ゾル状に溶融して回転
体のバランスウエート取付位置に所定量塗布すると共に
接着接合することによりバランスウエートの製造と取り
付けをほぼ同時に完了することができる。従って、バラ
ンスウエートの取付作業能率を著しく向上させると共
に、高精度のバランス補正をすることができ、設備の簡
略化及び自動化が可能となりコストダウンが図れる等の
優れた効果を奏する。又、混合物の種類及び混合量を適
宜選択することで、軽量用から重量用迄用途別に応じた
各種のバランスウエート材を容易に製造することがで
き、小型から大型迄広範囲の回転体に適用することがで
きる。更に、塗布システムとの組み合わせにより、塗布
作業の容易化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をタイヤバランスウエートに適用した
例を示す説明図である。
【図2】 同、バランスウエート材塗布器の例を示すも
ので、(イ) は概略平面図、(ロ) は要部の断面図である。
【符号の説明】
A…タイヤバランス計測装置 B…回転支柱 C…タイヤ D…ディスクホイール E…バランスウエート供給装置 F…塗布器 G…タイヤバランスウエート材 H…シリンダ I…パルスモータ J…ピストン K…ノズル L…冷却装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤に岩石粉、金属粉等の混合物を適
    量配合して成るバランスウエート材。
  2. 【請求項2】 接着剤は湿気硬化性ホットメルト接着剤
    である、請求項1記載のバランスウエート材。
  3. 【請求項3】 混合物は軽量、中量、重量用バランスウ
    エートに応じて適宜選択し、接着剤100重量部に対し
    て1〜3000重量部を配合する、請求項1記載のバラ
    ンスウエート材。
  4. 【請求項4】 回転体のバランスウエート取付位置に適
    量塗布すると共に接着接合する、請求項1記載のバラン
    スウエート材。
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