JPH09214949A - デジタル衛星放送受信用チューナ - Google Patents

デジタル衛星放送受信用チューナ

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JPH09214949A
JPH09214949A JP1505696A JP1505696A JPH09214949A JP H09214949 A JPH09214949 A JP H09214949A JP 1505696 A JP1505696 A JP 1505696A JP 1505696 A JP1505696 A JP 1505696A JP H09214949 A JPH09214949 A JP H09214949A
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JP
Japan
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amplifier
signal
tuner
mixer
demodulator
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Application number
JP1505696A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Nagai
知幸 永井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のデジタル衛星放送受信用チューナでは
Iベースバンド出力信号とQベースバンド出力信号との
レベル差が大きく、デジタル処理時のエラーレートの一
因となっていた。 【解決手段】 I復調器およびQ復調器を内蔵したデジ
タル衛星放送受信用チューナにおいて、I復調器または
Q復調器の後に設けられたベースバンド出力増幅器にA
GC機能を有する構成としたデジタル衛星放送受信用チ
ューナ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルDBSチュ
ーナに関し、特に米国DirecTV、欧州DVBの
他、全世界に於けるデジタル衛星放送受信用チューナに
関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、QPSK復調器を内蔵したデジ
タル衛星放送受信用チューナのブロック図を示す。QP
SK復調器とは4相位相変位変調器(Quadratu
rePase Shift Keying)のことで、
搬送波の位相を90度ずつずらし、これにビット(bi
t)を割り振った(0=(0,0)、π/2=(0,
1)、π=(1,0)、3π/2=(1,1))もの
で、同時に2ビットのデータを送ることができる。ま
た、デジタルDBSチューナとは、QPSK復調器を備
え、I出力端子およびQ出力端子を持ち、デジタル放送
に対応したチューナであり、特にチューナ内でデジタル
回路を持っているわけではない。また、米国Direc
TVは米国の衛星放送名で、米国では初めて衛星放送を
行った。また、DVBとは、Digital Vide
o Broadcastingの略であり、欧州DVB
とは、欧州のデジタルテレビ放送を導入するために組織
された規格等に関する標準化組織である。
【0003】図4において、放送衛星より送られてくる
信号を各家庭に設置されたディッシュ(Dish、皿形
の形状から、パラボラアンテナの意味)で受信し、LN
B(ローノイズ・ブロック・コンバータ)にてダウンコ
ンバートされた後、図4に示すチューナ入力端子50に
RF信号が入ってくる。(ディッシュ及びLNBは図示
していない。)RF信号はRF信号増幅器51およびロ
ーパスフィルター52を通過後、PLL(位相ロック・
ループ・回路)55でフェイズ・ロックされた第1局部
発信器54からの局部発信信号と第1混合器53で混合
(ミキシング)され、中間周波信号(IF信号)に変換
される。
【0004】IF信号は増幅器56を通過後、バンドパ
スフィルター57により帯域制限され、IF可変利得増
幅器58により信号レベルを調節された後、2つに分岐
され、それぞれの第2混合器59および第2混合器60
へ送られる。第2混合器59はI信号用(I混合器)で
あり、第2混合器60はQ信号用(Q混合器)である。
【0005】第2混合器59へ入ってきたIF信号は、
第2局部発信器61からの局部発信信号と混合され、ベ
ースバンド信号に変換される。ここで、第2局部発信信
号は、I混合器59およびQ混合器60への二手に分か
れて供給される。I混合器59へは第2局部発信器61
から局部発信信号が直接供給されるのに対して、Q混合
器60へは第2局部発信器61から90度シフタ62を
介して局部発信信号が90度位相がずれた状態で供給さ
れる。このため、Q側のベースバンド信号は、I側のベ
ースバンド信号に対し、やはり90度位相がずれた状態
となっている。
【0006】Iベースバンド信号は増幅器63で増幅さ
れた後、ベースバンドフィルター65で帯域制限された
後、I出力としてチューナから出力(出力端子69)さ
れる。一方、Qベースバンド信号は増幅器64で増幅さ
れた後、ベースバンドフィルター66で帯域制限された
後、Q出力としてチューナから出力(出力端子70)さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】デジタル衛星放送用の
受信機の場合、図4に示した様なチューナの後に、A/
D(アナログ/ディジタル)変換器が構成され、そして
デジタル処理が行われる。
【0008】この過程で、IとQの信号の振幅に大きな
差があると、それはエラーレート(誤った情報が送られ
る確率)に影響し、結果として、画質にも影響すること
になる。
【0009】図4に示したようなチューナでは、第2混
合器によって、IおよびQのベースバンド信号に変換さ
れた後、それぞれの信号の振幅を調整する回路がなく、
ベースバンド増幅器63および64など第2混合器以降
の回路のばらつきや周辺環境の変化により、チューナの
出力でみた時にIとQとの振幅差が必ず起こり、デジタ
ル処理時のエラーレートの大小の一要因となっていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のデジタル衛星放送受信用
チューナは、I復調器およびQ復調器を内蔵したデジタ
ル衛星放送受信用チューナにおいて、I復調器またはQ
復調器の後に設けられたベースバンド出力増幅器の少な
くとも一方にAGC機能を有することを特徴とするもの
である。
【0011】請求項2に記載のデジタル衛星放送受信用
チューナは、前記AGC機能を有するベースバンド出力
増幅器において、PINダイオードを用いた差動増幅器
よりなることを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載のデジタル衛星放送受信用
チューナは、前記I復調器またはQ復調器のどちらか一
方を固定増幅度の増幅器より構成し、他の一方をAGC
機能を有するベースバンド出力増幅器より構成したこと
を特徴とするものである。
【0013】次に本発明の手段および作用を詳しく説明
する。
【0014】従来のデジタル衛星放送受信用チューナの
問題点であったIベースバンド信号レベルとQベースバ
ンド信号レベルの振幅差を減少させ、ほぼ等しい信号レ
ベルとするため、I復調器およびQ復調器の後に設けら
れたベースバンド出力増幅器の少なくとも一方にAGC
機能を有することにより上記の問題点を解決しているも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に本発明の一実施の
形態よりなるデジタル衛星放送受信用チューナのブロッ
ク図、回路図およびAGC制御電圧と可変利得増幅度と
の関係の図を示す。
【0016】図1に本発明の一実施の形態よりなるQP
SK復調器を内蔵したデジタル衛星放送受信用チューナ
のブロック図を示す。放送衛星より送られてくる信号を
各家庭に設置されたディッシュで受信し、LNBにてダ
ウンコンバートされた後、図1に示すチューナ入力端子
1にRF信号が入ってくる。(ディッシュ及びLNBは
図示していない。)RF信号はRF信号増幅器2および
ローパスフィルター3を通過後、PLL6でフェイズ・
ロックされた第1局部発信器5からの局部発信信号と第
1混合器4で混合(ミキシング)され、中間周波信号
(IF信号)に変換される。
【0017】IF信号は増幅器7を通過後、バンドパス
フィルター8により帯域制限され、IF可変利得増幅器
9により信号レベルを調節された後、2つに分岐され、
それぞれの第2混合器10および第2混合器16へ送ら
れる。第2混合器10はI信号用(I混合器)であり、
第2混合器16はQ信号用(Q混合器)である。
【0018】第2混合器10へ入ってきたIF信号は、
第2局部発信器14からの局部発信信号と混合され、ベ
ースバンド信号に変換される。ここで、第2局部発信信
号は、I混合器10およびQ混合器16への二手に分か
れて供給される。I混合器10へは第2局部発信器14
から局部発信信号が直接供給されるのに対して、Q混合
器16へは第2局部発信器14から90度シフタ15を
介して局部発信信号が90度位相がずれた状態で供給さ
れる。このため、Q側のベースバンド信号は、I側のベ
ースバンド信号に対し、やはり90度位相がずれた状態
となっている。
【0019】Iベースバンド信号は増幅器11で増幅さ
れた後、ベースバンドフィルター12で帯域制限された
後、増幅器13で増幅し、I出力としてチューナから出
力(出力端子22)される。一方、Qベースバンド信号
はQ−AGC増幅器17で増幅された後、ベースバンド
フィルター19で帯域制限された後、増幅器20で増幅
し、Q出力としてチューナから出力(出力端子23)さ
れる。このような作用を復調器と呼ぶ。
【0020】また、比較増幅器21はI出力信号および
Q出力信号を受け、その差分をQ−AGC端子18に入
力し、これはQ−AGC増幅器17の偏差信号入力とし
て動作している。
【0021】図1において、破線で囲んだ部分100お
よび110はIC化できる部分である。
【0022】即ち、破線で囲んだ部分100は第1混合
器4および第1局部発信器5およびPLL6であり、破
線で囲んだ部分110はI混合器10およびQ混合器1
6およびより成る第2混合器および90度シフタ15お
よび第2局部発信器14およびベースバンド増幅器11
およびAGC機能を有するベースバンド増幅器17であ
る。
【0023】図2は本発明の実施の形態よりなる一例の
図1におけるQ−AGC増幅器17に対する一実施の形
態よりなる具体的な回路例を示す。本発明の基本構成は
通常の差動増幅器であるが、そこに可変利得増幅度の調
整用にPINダイオード25を使っていることに特徴が
ある。
【0024】図2においてはPINダイオード25は2
個使用し、それぞれのPINダイオードのアノード側に
は、常に一定のDCバイアス+B(端子26)が抵抗R
1を介して印加されている。
【0025】また、PINダイオードのカソード側に
は、抵抗R2(27)を介して、Q−AGC制御端子1
8が設けられている。PINダイオードは、l個でも2
個でもまたは、それ以上であっても回路としての動作は
同じであるが、可変利得増幅度を制御できる範囲はPI
Nダイオードの数が多いほど広くなることは当然であ
る。本発明の一実施の形態よりなる場合、抵抗R1に3
30Ω、抵抗R2に330Ωを使用している。
【0026】図2は図1に示すQ−AGC増幅器17に
相当し、入力信号端子28および出力端子29はそれぞ
れ図1に示す混合器16びベースバンドフィルタ19に
接続される。
【0027】Q−AGC制御端子18には+B以下のD
C電圧が印加され、この印加電圧を可変することによっ
て、Q−AGC制御電圧としている。即ち、+B以下の
DC電圧をQ−AGC制御端子18に印加することによ
って、PINダイオード25には、矢印の方向に電流が
流れ、Q−AGC制御電圧を変化させることにより、こ
の電流を変化させることにより、Q−AGC制御電圧を
変化させることができる。
【0028】PINダイオードに流れる電流が変化する
と、PINダイオードの持つ抵抗値も変化し、結果とし
て、差動増幅器の利得増幅度も変化することになる。
【0029】図3に図2に示したAGC増幅回路のAG
C電圧と、可変利得増幅度(ゲインリダクション)との
関係を示す。本発明の一実施の形態よりなる図3におい
て、AGC制御電圧が3Vの時を標準の使用状態として
設定すれば、AGC制御電圧が1V〜3Vに対して可変
利得増幅度は0〜3dBとなり、AGC制御電圧が3V
〜5Vに対して可変利得増幅度は3〜6dBと変化させ
ることができる。その結果、Iベースバンド増幅器の利
得増幅度とQベースバンド増幅器の利得増幅度との差が
3dB以内であれば、Q−AGC動作により、IとQと
のベースバンド増幅器の利得増幅度の差をほぼ0dBに
することができる。
【0030】+B電圧を5V、Q−AGC電圧が3Vの
とき、I側とQ側との増幅器の増幅度が等しくなるよう
に回路定数を設定しておけば、Q−AGC電圧が0〜3
Vの時のQ側の増幅器の増幅度はI側の増幅器の増幅度
より大きくなり、Q−AGC電圧が3V〜6.0Vの時
は、その逆になる。
【0031】この様に、Q側の増幅器はその増幅度を増
減させることができ、AGC増幅器としてはたらくこと
になり、その結果、常にQ側の増幅器の増幅度をI側の
増幅器の増幅度に合わせることができる。
【0032】またこのAGC増幅器をI側にのみ使用
し、Q側には固定増幅度の増幅器を使用しても同じ動作
結果が得られることは当然である。
【0033】表1に本発明の効果を示す。図4の従来例
では、I出力信号レベルとQ出力信号レベルとの差は
1.2dB程度あったが、本発明を適用することによ
り、I出力信号レベルとQ出力信号レベルとの差をほぼ
0dB程度とすることができた。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1によれ
ば、I復調器およびQ復調器を内蔵したデジタル衛星放
送受信用チューナにおいて、I復調器およびQ復調器の
後に設けられたベースバンド出力増幅器にAGC機能を
有することにより、Iベースバンド信号レベルとQベー
スバンド信号レベルとの差をほぼ0dBとすることがで
きる。
【0036】また、本発明の請求項2記載のデジタル衛
星放送受信用チューナは、前記AGC機能を有するベー
スバンド出力増幅器にPINダイオードを用いた差動増
幅器とすることによりAGC電圧を容易に制御すること
ができる。
【0037】さらに、本発明の請求項3記載のデジタル
衛星放送受信用チューナは、前記I復調器またはQ復調
器のどちらか一方を固定増幅度の増幅器より構成し、他
の一方をAGC機能を有するベースバンド出力増幅器よ
り構成することにより安価で回路部品の少ないAGCベ
ースバンド増幅器を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態よりなるQPSK復調器
を内蔵したデジタル衛星放送受信用チューナのブロック
図である。
【図2】本発明の一実施の形態よりなる例の図1におけ
るQ−AGC増幅器に対する具体的な回路例を示す図で
ある。
【図3】本発明の一実施の形態よりなるAGC増幅回路
のAGC電圧と利得増幅度の制御割合(ゲインリダクシ
ョン)の関係を示す図である。
【図4】従来例のQPSK復調器を内蔵したデジタル衛
星放送受信用チューナのブロック図を示す図である。
【符号の説明】
1 チューナ入力端子 2 RF信号増幅器 3 ローパスフィルター 4 第1混合器 5 第1局部発信器 6 PLL 7 IF信号増幅器 8 バンドパスフィルター 9 AGC増幅器(IF可変利得増幅器) 10 第2混合器(I混合器) 11 ベースバンド増幅器 12 ベースバンドフィルター 13 増幅器 14 第2局部発信器 15 90度シフタ 16 第2混合器(Q混合器) 17 AGCアンプ 17 AGC増幅器(ベースバンド増幅器) 18 Q−AGC制御端子 19 ベースバンドフィルター 20 増幅器 21 比較増幅器 22 I信号出力端子 23 Q信号出力端子 25 可変利得増幅度の調整用のPINダイオード 26 DCバイアス+Bの端子 27 抵抗R2 28 入力信号端子 29 出力端子 100 破線で囲んだIC化できる部分 110 破線で囲んだIC化できる部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 I復調器およびQ復調器を内蔵したデジ
    タル衛星放送受信用チューナにおいて、I復調器または
    Q復調器の後にAGC機能を有するベースバンド出力増
    幅器を少なくとも一方に設けたことを特徴とするデジタ
    ル衛星放送受信用チューナ。
  2. 【請求項2】 前記AGC機能を有するベースバンド出
    力増幅器において、PINダイオードを用いた差動増幅
    器よりなることを特徴とする請求項1記載のデジタル衛
    星放送受信用チューナ。
  3. 【請求項3】 前記I復調器またはQ復調器のどちらか
    一方を固定増幅度の増幅器より構成し、他の一方をAG
    C機能を有するベースバンド出力増幅器より構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のデジタル衛星放送受信用
    チューナ。
JP1505696A 1996-01-31 1996-01-31 デジタル衛星放送受信用チューナ Pending JPH09214949A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077769A (ja) * 2000-06-13 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077769A (ja) * 2000-06-13 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd デジタル放送受信装置

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