JPH0921434A - ディスクブレーキ用シム - Google Patents
ディスクブレーキ用シムInfo
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- JPH0921434A JPH0921434A JP17098695A JP17098695A JPH0921434A JP H0921434 A JPH0921434 A JP H0921434A JP 17098695 A JP17098695 A JP 17098695A JP 17098695 A JP17098695 A JP 17098695A JP H0921434 A JPH0921434 A JP H0921434A
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- pad
- vibration
- shim
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はディスクブレーキのパッドの非摩擦
面側に配設されるディスクブレーキ用シムに関し、パッ
ドに生ずる振動を効果的に吸収してブレーキ鳴きの発生
を抑制することを目的とする。 【解決手段】 ディスクブレーキのパッドには、主とし
て1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲げの振動が生ずる。
これら何れの振動が生じた場合にもパッドの両端部およ
び両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位に
は比較的大きな変位が生ずる。ディスクブレーキのパッ
ドを保持するディスクブレーキ用シム10に、パッドの
側面に、パッドの両端部において係止される端部係止爪
12a〜12dと、パッドの両端部からそれぞれL/3
だけ中央部に寄った部位に係止される変位部係止爪14
a,14bとを設ける。
面側に配設されるディスクブレーキ用シムに関し、パッ
ドに生ずる振動を効果的に吸収してブレーキ鳴きの発生
を抑制することを目的とする。 【解決手段】 ディスクブレーキのパッドには、主とし
て1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲げの振動が生ずる。
これら何れの振動が生じた場合にもパッドの両端部およ
び両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位に
は比較的大きな変位が生ずる。ディスクブレーキのパッ
ドを保持するディスクブレーキ用シム10に、パッドの
側面に、パッドの両端部において係止される端部係止爪
12a〜12dと、パッドの両端部からそれぞれL/3
だけ中央部に寄った部位に係止される変位部係止爪14
a,14bとを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレーキ
用シムに関する。
用シムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用ディスクブレーキにお
いては、パッドの振動に起因する騒音、すなわち、いわ
ゆるブレーキの鳴きを抑制するため、パッドの非摩擦面
側にシムを配設する構成が広く用いられている。かかる
シムとしては、例えば実開昭60−41650号公報に
開示される構成が従来より公知である。
いては、パッドの振動に起因する騒音、すなわち、いわ
ゆるブレーキの鳴きを抑制するため、パッドの非摩擦面
側にシムを配設する構成が広く用いられている。かかる
シムとしては、例えば実開昭60−41650号公報に
開示される構成が従来より公知である。
【0003】ところで、ディスクブレーキは、車輪と一
体に回転するディスクロータが、ディスクロータの両側
に配設したパッドによって挟持された際に制動トルクを
発生する。かかる構成においては、ディスクロータがパ
ッドに挟持されている場合に、ディスクブレーキ系の固
有振動数に応じた振動がパッドに生ずる場合がある。上
記したブレーキの鳴きは、ディスクブレーキ系にかかる
振動が生ずることにより発生する。従って、ブレーキの
鳴きを抑制するためには、パッドの振動を抑制すること
が有効である。
体に回転するディスクロータが、ディスクロータの両側
に配設したパッドによって挟持された際に制動トルクを
発生する。かかる構成においては、ディスクロータがパ
ッドに挟持されている場合に、ディスクブレーキ系の固
有振動数に応じた振動がパッドに生ずる場合がある。上
記したブレーキの鳴きは、ディスクブレーキ系にかかる
振動が生ずることにより発生する。従って、ブレーキの
鳴きを抑制するためには、パッドの振動を抑制すること
が有効である。
【0004】これに対して、上記公報に開示されるシム
は、パッドの両端部及び中央部においてパッドの側面に
係止され、上下からパッドを挟持する6つの爪を備えて
いる。かかる構成において、シムの爪とパッドの側面と
の間に摺動が生じると、両者間には、摺動に伴う摩擦力
が発生する。また、この摩擦力は、シムの爪とパッドの
側面との摺動を減衰させる力として作用する。従って、
上記公報記載のシムによれば、パッドに振動が生じた際
に、パッドの両端部、及びパッドの中央部においてその
振動の減衰を図ることができ、ブレーキの鳴きを有効に
抑制することができる。
は、パッドの両端部及び中央部においてパッドの側面に
係止され、上下からパッドを挟持する6つの爪を備えて
いる。かかる構成において、シムの爪とパッドの側面と
の間に摺動が生じると、両者間には、摺動に伴う摩擦力
が発生する。また、この摩擦力は、シムの爪とパッドの
側面との摺動を減衰させる力として作用する。従って、
上記公報記載のシムによれば、パッドに振動が生じた際
に、パッドの両端部、及びパッドの中央部においてその
振動の減衰を図ることができ、ブレーキの鳴きを有効に
抑制することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディスクブレ
ーキにおいてパッドに生ずる振動には、パッドの中央部
に節を有する振動が含まれている。かかる振動は、パッ
ドの中央部に何らの変位も生じさせない。従って、パッ
ドの中央部に振動を減衰させるための爪を配設しても、
その爪は何ら振動の減衰に寄与しないことになる。この
意味で、上記従来のディスクブレーキ用シムは、パッド
の振動の減衰を図る上で有益ではあるものの、全ての爪
が、パッドの振動を減衰させるために効果的に機能して
いないという問題を有するものであった。
ーキにおいてパッドに生ずる振動には、パッドの中央部
に節を有する振動が含まれている。かかる振動は、パッ
ドの中央部に何らの変位も生じさせない。従って、パッ
ドの中央部に振動を減衰させるための爪を配設しても、
その爪は何ら振動の減衰に寄与しないことになる。この
意味で、上記従来のディスクブレーキ用シムは、パッド
の振動の減衰を図る上で有益ではあるものの、全ての爪
が、パッドの振動を減衰させるために効果的に機能して
いないという問題を有するものであった。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、如何なるモードの振動が生じた場合においても
パッドが変位する位置に爪位置を合わせることにより、
上記の課題を解決したディスクブレーキ用シムを提供す
ることを目的とする。
であり、如何なるモードの振動が生じた場合においても
パッドが変位する位置に爪位置を合わせることにより、
上記の課題を解決したディスクブレーキ用シムを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ディスク
ブレーキのパッドを保持するディスクブレーキ用シムに
おいて、前記パッドの側面に、該パッドの両端部におい
て係止される端部係止爪と、前記パッドの側面に、該パ
ッドに1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲げの何れが生じ
た場合にも該パッドに変位の生ずる位置のみにおいて係
止される変位部係止爪と、を備えるディスクブレーキ用
シムにより達成される。
ブレーキのパッドを保持するディスクブレーキ用シムに
おいて、前記パッドの側面に、該パッドの両端部におい
て係止される端部係止爪と、前記パッドの側面に、該パ
ッドに1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲げの何れが生じ
た場合にも該パッドに変位の生ずる位置のみにおいて係
止される変位部係止爪と、を備えるディスクブレーキ用
シムにより達成される。
【0008】本発明において、シムが備える端部係止爪
は、パッドの端部に変位が生じた際に、パッドの側面と
の間に摺動摩擦を発生させる。また、シムが備える変位
部係止爪は、パッドに1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲
げが生じた際に、必ずパッドの側面との間に摺動摩擦を
発生させる。これら端部係止爪および変位部係止爪によ
って発生される摺動摩擦は、パッドの変位を減衰させる
力として作用する。
は、パッドの端部に変位が生じた際に、パッドの側面と
の間に摺動摩擦を発生させる。また、シムが備える変位
部係止爪は、パッドに1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲
げが生じた際に、必ずパッドの側面との間に摺動摩擦を
発生させる。これら端部係止爪および変位部係止爪によ
って発生される摺動摩擦は、パッドの変位を減衰させる
力として作用する。
【0009】一方、ディスクブレーキのパッドに生ずる
主たる振動は、1節捩れ、2節曲げ、又は3節曲げの何
れかに属する。これらの振動が生じた場合、パッドの両
端部には必ず大きな変位が生ずる。従って、端部係止
爪、および変位部係止爪は、常にパッドの振動を抑制す
るうえで効果的に機能することになる。
主たる振動は、1節捩れ、2節曲げ、又は3節曲げの何
れかに属する。これらの振動が生じた場合、パッドの両
端部には必ず大きな変位が生ずる。従って、端部係止
爪、および変位部係止爪は、常にパッドの振動を抑制す
るうえで効果的に機能することになる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
ディスクブレーキ用シム(以下、単にシムと称す)10
の斜視図を示す。シム10は、所定の剛性を有する板状
の部材である。シム10の、図1において上方側に示す
側面10aには、端部係止爪12a,12bおよび変位
部係止爪14a,14bが設けられている。また、シム
10の、図1において下方側に示す側面10bには、端
部係止爪12c,12dが設けられている。
ディスクブレーキ用シム(以下、単にシムと称す)10
の斜視図を示す。シム10は、所定の剛性を有する板状
の部材である。シム10の、図1において上方側に示す
側面10aには、端部係止爪12a,12bおよび変位
部係止爪14a,14bが設けられている。また、シム
10の、図1において下方側に示す側面10bには、端
部係止爪12c,12dが設けられている。
【0011】端部係止爪12a,12bおよび12c,
12dは、それぞれシム10の側面10a又は10bの
両端に設けられている。また、変位部係止爪14a,1
4bは、図1に示す如くシム10の長手方向の全長をL
とした場合に、それぞれシム10の両端からL/3の点
に中心が位置するように設けられている。
12dは、それぞれシム10の側面10a又は10bの
両端に設けられている。また、変位部係止爪14a,1
4bは、図1に示す如くシム10の長手方向の全長をL
とした場合に、それぞれシム10の両端からL/3の点
に中心が位置するように設けられている。
【0012】図2は、本実施例のシム10及びディスク
ブレーキ用パッド(以下、単にパッドと称す)20の斜
視図を示す。パッド20は、摩擦材22と、摩擦材22
の裏面に貼付される裏金24とで構成される。摩擦材2
2は、後述の如くディスクブレーキにおいて制動力を発
生させる際に、車輪と一体に回転するディスクロータに
接触させる部材である。また、裏金24は、パッド20
に所定の剛性を付与するために用いられる部材である。
ブレーキ用パッド(以下、単にパッドと称す)20の斜
視図を示す。パッド20は、摩擦材22と、摩擦材22
の裏面に貼付される裏金24とで構成される。摩擦材2
2は、後述の如くディスクブレーキにおいて制動力を発
生させる際に、車輪と一体に回転するディスクロータに
接触させる部材である。また、裏金24は、パッド20
に所定の剛性を付与するために用いられる部材である。
【0013】本実施例のシム10は、図2に示す如く、
端部係止爪12a,12bおよび変位部係止爪14a,
14bを裏金24の図2において上方側に示す側面24
aに係止させ、また、端部係止爪12c,12dを裏金
24の図2において下方側に示す側面24bに係止させ
ることで、パッド20に装着されている。
端部係止爪12a,12bおよび変位部係止爪14a,
14bを裏金24の図2において上方側に示す側面24
aに係止させ、また、端部係止爪12c,12dを裏金
24の図2において下方側に示す側面24bに係止させ
ることで、パッド20に装着されている。
【0014】端部係止爪12a〜12dおよび変位部係
止爪14a,14bは、所定の弾性を有しており、図2
に示す如くシム10がパッド20に装着されると、裏金
24の側面24a,24bと、これら端部係止爪12a
〜12dおよび変位部係止爪14a,14bとの接触部
には、所定の押圧力が発生する。本実施例においてこの
押圧力は、パッド20にブレーキの鳴きの原因となる振
動が生じた際に、端部係止爪12a〜12dおよび変位
部係止爪14a,14bが裏金24の側面24a,24
b上を適当な摩擦力を発生させながら摺動することので
きる圧力に設定されている。
止爪14a,14bは、所定の弾性を有しており、図2
に示す如くシム10がパッド20に装着されると、裏金
24の側面24a,24bと、これら端部係止爪12a
〜12dおよび変位部係止爪14a,14bとの接触部
には、所定の押圧力が発生する。本実施例においてこの
押圧力は、パッド20にブレーキの鳴きの原因となる振
動が生じた際に、端部係止爪12a〜12dおよび変位
部係止爪14a,14bが裏金24の側面24a,24
b上を適当な摩擦力を発生させながら摺動することので
きる圧力に設定されている。
【0015】図3は、上記図2に示す如く組み付けられ
たシム10及びパッド20を用いて構成したディスクブ
レーキ30の正面断面図を示す。図3において、ディス
クロータ32は、図示しない車輪と一体に回転する円板
上の部材である。尚、図3においては、ディスクロータ
32の右側が車両内方、ディスクロータ32の左側が車
両外方となる。
たシム10及びパッド20を用いて構成したディスクブ
レーキ30の正面断面図を示す。図3において、ディス
クロータ32は、図示しない車輪と一体に回転する円板
上の部材である。尚、図3においては、ディスクロータ
32の右側が車両内方、ディスクロータ32の左側が車
両外方となる。
【0016】ディスクロータ32の両側には、共に上記
図2に示す如くシム10をパッド20に装着してなるイ
ンナパッド34及びアウタパッド36が配設されてい
る。これらインナパッド34及びアウタパッド36は、
ディスクロータ32を跨いで配設される図示しないマウ
ンティングによって支持される。
図2に示す如くシム10をパッド20に装着してなるイ
ンナパッド34及びアウタパッド36が配設されてい
る。これらインナパッド34及びアウタパッド36は、
ディスクロータ32を跨いで配設される図示しないマウ
ンティングによって支持される。
【0017】キャリパ38はディスクロータを跨いで配
設されており、ディスクロータ32の回転中心軸と平行
な方向、すなわち、図3において左右方向に変位するこ
とができるように車体に連結されている。キャリパ38
は、車両内方側に、シリンダ38a及びピストン38b
を備えている。シリンダ38aは、図示しないマスタシ
リンダに連通しており、制動操作がなされた際に適当な
ブレーキ油圧の供給を受ける。一方、ピストン38b
は、シリンダ38a内を液密に保ちつつシリンダ38a
内を摺動することができる。従って、ピストン38b
は、制動操作が開始され、シリンダ38aの内圧が上昇
するに連れて図3中左方に、すなわちディスクロータ3
2側に変位する。
設されており、ディスクロータ32の回転中心軸と平行
な方向、すなわち、図3において左右方向に変位するこ
とができるように車体に連結されている。キャリパ38
は、車両内方側に、シリンダ38a及びピストン38b
を備えている。シリンダ38aは、図示しないマスタシ
リンダに連通しており、制動操作がなされた際に適当な
ブレーキ油圧の供給を受ける。一方、ピストン38b
は、シリンダ38a内を液密に保ちつつシリンダ38a
内を摺動することができる。従って、ピストン38b
は、制動操作が開始され、シリンダ38aの内圧が上昇
するに連れて図3中左方に、すなわちディスクロータ3
2側に変位する。
【0018】上述したインナパッド34は、ピストン3
8bによって押圧され、ピストン38bのディスクロー
タ32側に向かう変位量が所定量に達すると、インナパ
ッド34とディスクロータ32とが接触状態となる。か
かる状態から更に制動操作が続行されると、インナパッ
ド34とディスクロータ32との接触圧の反力により、
キャリパ38が図3において右向きに変位する。そし
て、キャリパ38の変位量が所定量に達すると、アウタ
パッド36とディスクロータ32とが接触状態となり、
ディスクロータ32が、ブレーキ油圧に応じた挟持力
で、インナパッド34とアウタパッド36とに挟持され
た状態となる。
8bによって押圧され、ピストン38bのディスクロー
タ32側に向かう変位量が所定量に達すると、インナパ
ッド34とディスクロータ32とが接触状態となる。か
かる状態から更に制動操作が続行されると、インナパッ
ド34とディスクロータ32との接触圧の反力により、
キャリパ38が図3において右向きに変位する。そし
て、キャリパ38の変位量が所定量に達すると、アウタ
パッド36とディスクロータ32とが接触状態となり、
ディスクロータ32が、ブレーキ油圧に応じた挟持力
で、インナパッド34とアウタパッド36とに挟持され
た状態となる。
【0019】ディスクロータ32がインナパッド34と
アウタパッド36とによって挟持されると、ディスクロ
ータ32には、ブレーキ油圧に応じた制動トルクが作用
し、ディスクロータ32および車輪の回転が抑制され
る。図3に示すディスクブレーキ30においては、この
ようにして制動トルクが発生される。
アウタパッド36とによって挟持されると、ディスクロ
ータ32には、ブレーキ油圧に応じた制動トルクが作用
し、ディスクロータ32および車輪の回転が抑制され
る。図3に示すディスクブレーキ30においては、この
ようにして制動トルクが発生される。
【0020】上述の如く、ディスクブレーキ30は、イ
ンナパッド34及びアウタパッド36でディスクロータ
32を挟持することにより制動トルクを発生する。従っ
て、ディスクロータ32の回転中は、インナパッド34
及びアウタパッド36がディスクロータ32の表面上を
摺動する。この際、摺動面の状態、摺動面に作用する押
圧力等が特定の条件を満たすと、インナパッド34やア
ウタパッド36に、ディスクブレーキ30の固有振動数
と整合する振動が生ずる場合がある。
ンナパッド34及びアウタパッド36でディスクロータ
32を挟持することにより制動トルクを発生する。従っ
て、ディスクロータ32の回転中は、インナパッド34
及びアウタパッド36がディスクロータ32の表面上を
摺動する。この際、摺動面の状態、摺動面に作用する押
圧力等が特定の条件を満たすと、インナパッド34やア
ウタパッド36に、ディスクブレーキ30の固有振動数
と整合する振動が生ずる場合がある。
【0021】車両の停止直前等に生ずるいわゆるブレー
キの鳴きは、かかるインナパッド34やアウタパッド3
6の振動がキャリパ38に伝搬され、ディスクブレーキ
30全体が共振状態となることにより生ずる。これに対
して、本実施例のシム10は、パッド20に生じた振動
を効果的に吸収して、ブレーキの鳴きを抑制し得る効果
を有している。以下、図4及び図5を参照して、かかる
効果の生ずる理由について説明する。
キの鳴きは、かかるインナパッド34やアウタパッド3
6の振動がキャリパ38に伝搬され、ディスクブレーキ
30全体が共振状態となることにより生ずる。これに対
して、本実施例のシム10は、パッド20に生じた振動
を効果的に吸収して、ブレーキの鳴きを抑制し得る効果
を有している。以下、図4及び図5を参照して、かかる
効果の生ずる理由について説明する。
【0022】図4は、シム10及びパッド20の側面図
(図2に示すIV矢視図)を示す。上述の如く、シム10
の端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14
a,14bと裏金24の側面24a,24bとの間に
は、所定の接触圧が作用している。この押圧力をF、端
部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14a,1
4bと裏金24の側面24a,24bとの間の摩擦係数
をμとすると、端部係止爪12a〜12dおよび変位部
係止爪14a,14bが裏金24の側面24a,24b
上を摺動した場合、その摺動部分には、μFなる摩擦力
が発生することになる。
(図2に示すIV矢視図)を示す。上述の如く、シム10
の端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14
a,14bと裏金24の側面24a,24bとの間に
は、所定の接触圧が作用している。この押圧力をF、端
部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14a,1
4bと裏金24の側面24a,24bとの間の摩擦係数
をμとすると、端部係止爪12a〜12dおよび変位部
係止爪14a,14bが裏金24の側面24a,24b
上を摺動した場合、その摺動部分には、μFなる摩擦力
が発生することになる。
【0023】ところで、本実施例においては、シム10
が固定された状況下で、パッド20に図4において左右
方向の変位が生ずると、裏金24と端部係止爪12a〜
12dとの接触部、及び裏金24と変位部係止爪14
a,14bとの接触部に摺動が生ずるに十分な剛性が、
10に付与されている。このため、シム10が固定され
た状況下で、パッド20に図4において右向きの変位δ
aが生ずると、裏金24の、端部係止爪12a〜12d
または変位部係止爪14a,14bが係止される部分に
は、図4中左向きの力μF(図4においてμF(a) で示
す力)が作用する。また、同様の状況下で、パッド20
に、図4において左向きの変位δbが生じた場合、裏金
24の、端部係止爪12a〜12dまたは変位部係止爪
14a,14bが係止される部分には、図4中右向きの
力μF(図4においてμF(b) で示す力)が作用する。
が固定された状況下で、パッド20に図4において左右
方向の変位が生ずると、裏金24と端部係止爪12a〜
12dとの接触部、及び裏金24と変位部係止爪14
a,14bとの接触部に摺動が生ずるに十分な剛性が、
10に付与されている。このため、シム10が固定され
た状況下で、パッド20に図4において右向きの変位δ
aが生ずると、裏金24の、端部係止爪12a〜12d
または変位部係止爪14a,14bが係止される部分に
は、図4中左向きの力μF(図4においてμF(a) で示
す力)が作用する。また、同様の状況下で、パッド20
に、図4において左向きの変位δbが生じた場合、裏金
24の、端部係止爪12a〜12dまたは変位部係止爪
14a,14bが係止される部分には、図4中右向きの
力μF(図4においてμF(b) で示す力)が作用する。
【0024】これらの力μF(a) ,μF(b) は、共にパ
ッド20の変位δa,δbを減衰させる方向に作用す
る。また、上述の如く、本実施例において押圧力Fは、
端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14a,
14bが裏金24の側面24a,24b上を適当な摩擦
力を発生させながら摺動することのできる圧力に設定さ
れている。従って、本実施例のシム10によれば、裏金
24の側面24a,24bの両端、及び側面24aの両
端から距離L/3だけ中央部に寄った部位において、パ
ッド20の振動を減衰させることができる。
ッド20の変位δa,δbを減衰させる方向に作用す
る。また、上述の如く、本実施例において押圧力Fは、
端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14a,
14bが裏金24の側面24a,24b上を適当な摩擦
力を発生させながら摺動することのできる圧力に設定さ
れている。従って、本実施例のシム10によれば、裏金
24の側面24a,24bの両端、及び側面24aの両
端から距離L/3だけ中央部に寄った部位において、パ
ッド20の振動を減衰させることができる。
【0025】図5(A)は、シム10及びパッド20の
平面図(図2に示すV矢視図)を示す。また、図5
(B)は、パッド20に主たるモードの振動が生じた際
にパッド20に生ずる変位を表した図を示す。ディスク
ブレーキ30の制動操作中にパッド20に生ずる振動モ
ードは、図5(B)に示す如く、パッド20の全長L中
に3つの節を形成する3節曲げの振動(同図中に実線で
示す変位を生ずる振動)、パッド20の全長L中に2つ
の節を形成する2節曲げの振動(同図中に破線で示す変
位を生ずる振動)、及びパッド20の全長L中に1つの
節を形成する1節捩れの振動(同図中に一点鎖線で示す
変位を生ずる振動)に分類することができる。
平面図(図2に示すV矢視図)を示す。また、図5
(B)は、パッド20に主たるモードの振動が生じた際
にパッド20に生ずる変位を表した図を示す。ディスク
ブレーキ30の制動操作中にパッド20に生ずる振動モ
ードは、図5(B)に示す如く、パッド20の全長L中
に3つの節を形成する3節曲げの振動(同図中に実線で
示す変位を生ずる振動)、パッド20の全長L中に2つ
の節を形成する2節曲げの振動(同図中に破線で示す変
位を生ずる振動)、及びパッド20の全長L中に1つの
節を形成する1節捩れの振動(同図中に一点鎖線で示す
変位を生ずる振動)に分類することができる。
【0026】3節曲げの振動は、パッド20の両端部お
よび両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位
に振動の腹を形成すると共に、パッド20の中央部およ
びパッド20の両端部からそれぞれL/6だけ中央部に
寄った部位に振動の節を形成する。2節曲げの振動は、
パッド20の両端部およびパッドの中央部に振動の腹を
形成すると共に、パッド20の両端部からそれぞれL/
4だけ中央部に寄った部位に振動の節を形成する。ま
た、1節捩れの振動は、パッド20の両端部に振動の腹
を形成すると共に、パッド20の中央部に振動の節を形
成する。
よび両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位
に振動の腹を形成すると共に、パッド20の中央部およ
びパッド20の両端部からそれぞれL/6だけ中央部に
寄った部位に振動の節を形成する。2節曲げの振動は、
パッド20の両端部およびパッドの中央部に振動の腹を
形成すると共に、パッド20の両端部からそれぞれL/
4だけ中央部に寄った部位に振動の節を形成する。ま
た、1節捩れの振動は、パッド20の両端部に振動の腹
を形成すると共に、パッド20の中央部に振動の節を形
成する。
【0027】これらの振動を抑制するためには、それぞ
れの振動モードに応じて振動の腹が形成される部位にお
いて、パッド20の変位を抑制することが望ましい。一
方、それぞれの振動モードに応じて振動の節が形成され
る部位において如何にパッド20の変位を抑制しても、
元来その部位には変位が生じないため、振動抑制に関す
る効果を得ることはできない。
れの振動モードに応じて振動の腹が形成される部位にお
いて、パッド20の変位を抑制することが望ましい。一
方、それぞれの振動モードに応じて振動の節が形成され
る部位において如何にパッド20の変位を抑制しても、
元来その部位には変位が生じないため、振動抑制に関す
る効果を得ることはできない。
【0028】従って、3節曲げの振動を抑制するために
は、パッド20の両端部および両端部からそれぞれL/
3だけ中央部に寄った部位において、2節曲げの振動を
抑制するためには、パッド20の両端部およびパッドの
中央部において、また、1節捩れの振動を抑制するため
には、パッド20の両端部においてパッド20の変位を
抑制することが望ましい。
は、パッド20の両端部および両端部からそれぞれL/
3だけ中央部に寄った部位において、2節曲げの振動を
抑制するためには、パッド20の両端部およびパッドの
中央部において、また、1節捩れの振動を抑制するため
には、パッド20の両端部においてパッド20の変位を
抑制することが望ましい。
【0029】これに対して、本実施例のシム10は、上
述の如く、裏金24の側面24a,24bの両端に端部
係止爪12a〜12dを、また、側面24aの両端から
それぞれL/3だけ中央部に寄った部位に変位部係止爪
14a,14bを備えている。図5(B)に示す如く、
端部係止爪12a〜12dが係止されるパッド20の両
端部には、何れの振動モードにおいても振動の腹が形成
される。また、変位部係止爪14a,14bが係止され
る両端部からL/3だけ中央部に寄った部位には、何れ
の振動モードにおいても比較的大きな変位が生ずる。
述の如く、裏金24の側面24a,24bの両端に端部
係止爪12a〜12dを、また、側面24aの両端から
それぞれL/3だけ中央部に寄った部位に変位部係止爪
14a,14bを備えている。図5(B)に示す如く、
端部係止爪12a〜12dが係止されるパッド20の両
端部には、何れの振動モードにおいても振動の腹が形成
される。また、変位部係止爪14a,14bが係止され
る両端部からL/3だけ中央部に寄った部位には、何れ
の振動モードにおいても比較的大きな変位が生ずる。
【0030】更に、シム10が、これら端部係止爪12
a〜12dおよび変位部係止爪14a,14bの部位に
おいてのみパッド20を保持する構成であることから、
シム10がパッド20を押圧する強度が過渡に強固とな
らず、端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪1
4a,14bとパッド20とに適当な摺動を許容するこ
とができる。従って、本発明に係るシム10によれば、
端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14a,
14bの全てを、常にパッド20の振動を抑制するうえ
で効果的に機能させることができ、ディスクブレーキ3
0のブレーキ鳴きを効果的に抑制することができる。
a〜12dおよび変位部係止爪14a,14bの部位に
おいてのみパッド20を保持する構成であることから、
シム10がパッド20を押圧する強度が過渡に強固とな
らず、端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪1
4a,14bとパッド20とに適当な摺動を許容するこ
とができる。従って、本発明に係るシム10によれば、
端部係止爪12a〜12dおよび変位部係止爪14a,
14bの全てを、常にパッド20の振動を抑制するうえ
で効果的に機能させることができ、ディスクブレーキ3
0のブレーキ鳴きを効果的に抑制することができる。
【0031】尚、上記の説明においては、パッド20に
生ずる振動を1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲げの振動
に限定しているが、パッド20には、他のモードの振動
が生ずる場合がある。この際、パッド20は、その両端
が自由端とされているため、発生する振動はn節曲げ
(nは自然数)に限定される。従って、その振動に伴う
節は、パッド20の端部から、(2k−1)/(2n)
の部位(k=1〜n)に発生する。仮に、パッド20の
端部からP番目の節がL/3であるとすると、(2p−
1)/(2n)=L/3が成立するはずである。この式
をpについて解くと、p=(2n+3)/6となり、p
は自然数でないことになる。つまり、上述の仮定は成立
せず、パッド20に生ずる振動の節がL/3の部位には
生じないことになる。このため、本実施例の如く、パッ
ド端部からL/3だけ中央側に偏った位置に変位部係止
爪14a,14bを設ける構成によれば、如何なる振動
に対しても効果的に減衰力が発生されることになる。
生ずる振動を1節捩れ、2節曲げ、及び3節曲げの振動
に限定しているが、パッド20には、他のモードの振動
が生ずる場合がある。この際、パッド20は、その両端
が自由端とされているため、発生する振動はn節曲げ
(nは自然数)に限定される。従って、その振動に伴う
節は、パッド20の端部から、(2k−1)/(2n)
の部位(k=1〜n)に発生する。仮に、パッド20の
端部からP番目の節がL/3であるとすると、(2p−
1)/(2n)=L/3が成立するはずである。この式
をpについて解くと、p=(2n+3)/6となり、p
は自然数でないことになる。つまり、上述の仮定は成立
せず、パッド20に生ずる振動の節がL/3の部位には
生じないことになる。このため、本実施例の如く、パッ
ド端部からL/3だけ中央側に偏った位置に変位部係止
爪14a,14bを設ける構成によれば、如何なる振動
に対しても効果的に減衰力が発生されることになる。
【0032】ところで、シム10においては、変位部係
止爪14a,14bを、裏金24の一方の側面24aに
のみ設けることとしている。パッド20には、ディスク
ロータ32の外周側に接触する側面24a側において、
ディスクロータ32の内周側に接触する側面24b側に
比して強い振動が生ずることを考慮して、側面24a側
に、側面24b側に比して高い振動吸収能力を付与しよ
うとしたものである。しかしながら、本発明はかかる構
成に限定されるものではなく、裏金24の側面24aに
係止される変位部係止爪14a,14bと共に、裏金2
4の側面24bに係止される変位部係止爪を設けること
としてもよい。
止爪14a,14bを、裏金24の一方の側面24aに
のみ設けることとしている。パッド20には、ディスク
ロータ32の外周側に接触する側面24a側において、
ディスクロータ32の内周側に接触する側面24b側に
比して強い振動が生ずることを考慮して、側面24a側
に、側面24b側に比して高い振動吸収能力を付与しよ
うとしたものである。しかしながら、本発明はかかる構
成に限定されるものではなく、裏金24の側面24aに
係止される変位部係止爪14a,14bと共に、裏金2
4の側面24bに係止される変位部係止爪を設けること
としてもよい。
【0033】また、上記の記載においては、パッド20
の両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位に
2つの変位部係止爪14a,14bを設けることとして
いるが、変位部係止爪は、必ずしも2つに限られるもの
ではなく、3節曲げの振動、2節曲げの振動、及び1節
捩れの振動の何れが生じた場合にも変位の生ずる位置に
例えば1つ若しくは3以上の変位部係止爪を設けること
としても良い。
の両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位に
2つの変位部係止爪14a,14bを設けることとして
いるが、変位部係止爪は、必ずしも2つに限られるもの
ではなく、3節曲げの振動、2節曲げの振動、及び1節
捩れの振動の何れが生じた場合にも変位の生ずる位置に
例えば1つ若しくは3以上の変位部係止爪を設けること
としても良い。
【0034】ところで、シム10によりパッド20の振
動を減衰させるためには、係止爪によって発生される減
衰力は大きいことが望ましく、その意味では、係止爪の
数は多い方が有利である。一方、係止爪の数が多すぎる
と、各係止爪がパッド20の側面上を摺動しなくなりパ
ッド20の振動が有効に抑制できなくなる。従って、シ
ム10の係止爪の数としては、これら2つの要求を共に
満たす数が最適な数であることになる。
動を減衰させるためには、係止爪によって発生される減
衰力は大きいことが望ましく、その意味では、係止爪の
数は多い方が有利である。一方、係止爪の数が多すぎる
と、各係止爪がパッド20の側面上を摺動しなくなりパ
ッド20の振動が有効に抑制できなくなる。従って、シ
ム10の係止爪の数としては、これら2つの要求を共に
満たす数が最適な数であることになる。
【0035】更に、上記の記載においては、パッド20
が全面において均一な曲げ剛性を有していることから、
変位部係止爪14a,14bを設ける位置を、パッド2
0の両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位
としているが、本発明はこれに限られるものではない。
すなわち、パッド20が全面において均一な曲げ剛性を
有していない場合には、パッド20に3節曲げの振動、
2節曲げの振動、又は1節捩れの振動が生じた際にパッ
ド20に生ずる変位特性は、上記図5(B)に示す特性
から外れる場合がある。かかる場合には、パッド20の
特性に応じて、何れの振動モードが生じた場合にも必ず
パッドに変位が生ずる位置に、少なくとも1つの変位部
係止爪を設けることにより、本発明を実現することがで
きる。
が全面において均一な曲げ剛性を有していることから、
変位部係止爪14a,14bを設ける位置を、パッド2
0の両端部からそれぞれL/3だけ中央部に寄った部位
としているが、本発明はこれに限られるものではない。
すなわち、パッド20が全面において均一な曲げ剛性を
有していない場合には、パッド20に3節曲げの振動、
2節曲げの振動、又は1節捩れの振動が生じた際にパッ
ド20に生ずる変位特性は、上記図5(B)に示す特性
から外れる場合がある。かかる場合には、パッド20の
特性に応じて、何れの振動モードが生じた場合にも必ず
パッドに変位が生ずる位置に、少なくとも1つの変位部
係止爪を設けることにより、本発明を実現することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、パッドに
主たる振動が生じた際に、必ずパッドが変位する位置に
おいてのみ、パッドの側面にシムの爪を係止させること
ができる。この場合、各爪に、常にパッドの振動を収束
させる向きの摺動摩擦を発生させることができると共
に、シムがパッドを保持する強度が過渡に強固とならな
いため、各爪とパッドとに適当な摺動を許容することが
できる。従って、本発明に係るシムによれば、全ての爪
を、常にパッドの振動を抑制するうえで効果的に機能さ
せることができ、ブレーキの鳴きを効果的に抑制するこ
とができる。
主たる振動が生じた際に、必ずパッドが変位する位置に
おいてのみ、パッドの側面にシムの爪を係止させること
ができる。この場合、各爪に、常にパッドの振動を収束
させる向きの摺動摩擦を発生させることができると共
に、シムがパッドを保持する強度が過渡に強固とならな
いため、各爪とパッドとに適当な摺動を許容することが
できる。従って、本発明に係るシムによれば、全ての爪
を、常にパッドの振動を抑制するうえで効果的に機能さ
せることができ、ブレーキの鳴きを効果的に抑制するこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例であるディスクブレーキ用シ
ムの斜視図である。
ムの斜視図である。
【図2】本実施例のディスクブレーキ用シム及びディス
クブレーキ用パッドの斜視図である。
クブレーキ用パッドの斜視図である。
【図3】本実施例のシムを用いて構成したディスクブレ
ーキの正面断面図である。
ーキの正面断面図である。
【図4】本実施例のディスクブレーキ用シム及びディス
クブレーキ用パッドの側面図である。
クブレーキ用パッドの側面図である。
【図5】図5(A)は本実施例のディスクブレーキ用シ
ム及びディスクブレーキ用パッドの平面図である。図5
(B)はディスクブレーキ用パッドに主たるモードの振
動が生じた際にディスクブレーキ用パッドに生ずる変位
を示す図である。
ム及びディスクブレーキ用パッドの平面図である。図5
(B)はディスクブレーキ用パッドに主たるモードの振
動が生じた際にディスクブレーキ用パッドに生ずる変位
を示す図である。
10 ディスクブレーキ用シム(シム) 12a〜12d 端部係止爪 14a,14b 変位部係止爪 20 ディスクブレーキ用パッド(パッド) 22 摩擦材 24 裏金 30 ディスクブレーキ 32 ディスクロータ 34 インナパッド 36 アウタパッド 38 キャリパ
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクブレーキのパッドを保持するデ
ィスクブレーキ用シムにおいて、 前記パッドの側面に、該パッドの両端部において係止さ
れる端部係止爪と、 前記パッドの側面に、該パッドに1節捩れ、2節曲げ、
及び3節曲げの何れが生じた場合にも該パッドに変位の
生ずる位置のみにおいて係止される変位部係止爪と、 を備えることを特徴とするディスクブレーキ用シム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17098695A JPH0921434A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ディスクブレーキ用シム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17098695A JPH0921434A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ディスクブレーキ用シム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0921434A true JPH0921434A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15915013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17098695A Pending JPH0921434A (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ディスクブレーキ用シム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0921434A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8348025B2 (en) | 2008-11-28 | 2013-01-08 | Ray Arbesman | Piston-side brake shim |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP17098695A patent/JPH0921434A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8348025B2 (en) | 2008-11-28 | 2013-01-08 | Ray Arbesman | Piston-side brake shim |
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