JPH09213792A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH09213792A
JPH09213792A JP1678196A JP1678196A JPH09213792A JP H09213792 A JPH09213792 A JP H09213792A JP 1678196 A JP1678196 A JP 1678196A JP 1678196 A JP1678196 A JP 1678196A JP H09213792 A JPH09213792 A JP H09213792A
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insulating film
forming
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線層が形成される基板表面のグローバルな
平坦性を改善する半導体装置とその作製方法を提供する
ことである。 【解決手段】 本願の半導体装置の製造方法は、基板表
面に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の表面の一部
領域を一部の厚さエッチングし、溝を形成する工程と、
さらに前記絶縁膜上に溝の深さとほぼ同じ厚さの導電性
膜を形成する工程と、前記導電性膜をパターニングし、
前記溝の底面上に配線を形成する工程とを有し、前記配
線を形成する工程が、前記配線の側壁とそれに対向する
前記溝の側壁との間に側溝を有するように前記配線を形
成する。配線の上面の高さと溝が形成されていない絶縁
膜の上面の高さが揃い、基板表面のグローバルな平坦性
が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び半導体装置に関し、特に配線を形成する工程を
含む半導体装置の製造方法及び配線層を有する半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】配線を形成する場合、配線の下地表面に
凹凸が存在すると、段差部で配線の切断が起こり易くな
る。多層配線を形成する場合、このような基板表面の凹
凸の影響を抑制する為に、配線層を形成する前に予め基
板表面を平坦化する方法が試みられている。
【0003】図10を参照して、従来の平坦化法を用い
た多層配線形成工程の一例を説明する。図10に示すよ
うに、半導体基板101上に絶縁膜102を介して第1
配線103が形成されている。第1配線103上に、化
学気相成長法(CVD法)を用いて絶縁膜104を形成
する。絶縁膜104上にSOG(スピンオングラス)膜
105を形成する。SOG膜105は、第1配線103
によってできる基板表面の凸部の段差を軽減する。
【0004】絶縁膜104、SOG膜105をドライエ
ッチングし、第1配線103上にビアホール106を形
成する。SOG膜105上に導電性膜を形成する。この
時同時にビアホール106をこの導電性膜で埋める。導
電性膜をパターニングし第2配線107を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述するように、従来
法ではSOG膜の形成を行って基板表面の凹凸を緩和し
ているが、配線による基板表面の凹凸が完全に平坦化さ
れるわけではなく、配線等によりできる段差に対応した
緩やかな起伏は存在する。即ち、局所的には平坦性を有
しても、グローバルに見ると凹凸が存在する。
【0006】又、図10に示すように、第2配線107
が形成された基板表面には、配線107による凸部がで
きる。よって、配線層を積層すればするほど基板表面の
グローバルな起伏は大きくなる傾向がある。ところで、
露光装置は、分解能が高いほど焦点深度が浅くなる性質
を有する。
【0007】基板表面にグローバルな凹凸が存在する
と、レジスト膜のパターニングを行う際、露光の焦点面
と基板表面が場所によってずれ、レジストパターンの断
線や短絡が発生し、配線パターン形成の歩留りが低くな
る。
【0008】本発明の目的は、基板表面のグローバルな
平坦性を改善できる半導体装置とその製造方法を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板の表面に絶縁膜を形成する工程
と、前記絶縁膜の表面の一部領域を一部の厚さエッチン
グし、配線用の溝を形成する工程と、さらに前記絶縁膜
上に導電性膜を形成する工程と、前記導電性膜をパター
ニングし、前記溝の底面上に配線の側壁とそれに対向す
る前記溝の側壁との間に側溝を有する配線を形成する工
程とを有する。
【0010】溝の底面上に配線パターンが形成される
為、溝を形成しない場合に比べて配線パターンの上面と
溝が形成されていない絶縁膜の上面の高さの差が縮小さ
れ、基板表面の広い領域での平坦性が改善される。配線
幅に比較し広い溝幅を得るので、溝の底面上に配線パタ
ーンを比較的容易に形成できる。
【0011】前記配線を形成する工程後、さらに、前記
側溝内にボイドを形成せずに、CVD法もしくは塗布法
を用いて絶縁膜によって前記側溝を埋め込んでもよい。
前記配線を形成する工程で、前記溝の深さとほぼ同じ厚
さの前記配線を形成してもよい。
【0012】配線パターンの上面と溝が形成されていな
い絶縁膜の上面の高さがほぼ揃い、基板表面の広い領域
での平坦性がより改善される。本発明の半導体装置は、
半導体基板上に形成され、表面の一部領域に溝を有する
絶縁膜と、前記溝の底面上に形成され、該溝のパターン
に整合したパターンを有し、前記溝の側壁との間に側溝
を画定する配線と、前記側溝を埋め込む他の絶縁膜とを
有する。
【0013】前記配線の厚さが、前記溝の深さとほぼ同
じであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1(A)〜図3を参照して、本
発明の第1の実施例による配線層形成方法について説明
する。
【0015】基板上に第1層目の配線がすでに形成され
ており、層間絶縁層を介してこの上層に第2層目の配線
を形成する工程を例にとって説明する。図1(A)に示
すように、半導体基板1上に絶縁膜2を介して第1層目
の配線3が形成されている。この上に、CVD法を用い
て絶縁膜4を形成する。スピンナを用いて絶縁膜4上に
ガラス原料を溶かした溶剤を塗布し、この塗布膜をアニ
ール(キュアリング)することでSOG膜5を形成す
る。
【0016】配線3によりできた基板上の段差は、SO
G膜5を形成することにより緩和され、基板表面がほぼ
平坦化される。なお、絶縁膜4とSOG膜5を合わせた
膜厚は、後の工程で形成する第2層目の配線の膜厚より
厚くすることが好ましい。
【0017】図1(B)に示すように、SOG膜5上に
レジスト膜6を形成し、露光、現像の過程を経て、第2
層目の配線を形成すべき領域を内包する領域に対応した
開口を形成する。レジスト膜6をエッチングマスクと
し、ドライエッチング法を用いてSOG膜5を表面から
深さDまでエッチングし、溝G1を形成する。
【0018】図1(C)に示すように、フォトリソグラ
フィにより絶縁膜4とSOG膜5に、配線3の一部表面
を露出させるビアホール7を形成する。基板表面に導電
性膜を形成する。この際、溝G1およびビアホール7
も、この導電性膜で埋められる。導電性膜の厚みは、溝
の深さDとほぼ等しくなるように設定することが好まし
い。導電性膜をパターニングし、第2層目の配線8を形
成する。溝G1は、あらかじめ第2層目の配線にあわせ
た平面形状を有しているので、配線8は溝G1の底面上
にのみ形成される。また、配線8の厚みと溝G1の深さ
Dとがほぼ等しくなるようにすると、配線8の上面と溝
が形成されていないSOG膜5の上面の高さがほぼ揃
う。即ち、基板上の凸部の高さが揃う。
【0019】なお、配線表面と周囲の絶縁膜表面とは同
じ高さになることが好ましいが、厳密に同じ高さでなく
てもよい。例えば基板全面で表面の凹凸が露光装置の許
容焦点深度以下になるようにすれば、露光工程が容易か
つ高精度になる。
【0020】図2は、溝G1と溝G1の底面内に形成さ
れた第2層目の配線8の平面図である。L字型のパター
ンを有する溝G1の内部に溝G1のパターンに整合した
L字型の配線8が形成されている。
【0021】図2に示すように、配線8の幅をWmとす
ると、配線8の両側にそれぞれ余裕の幅(マージン幅)
sを加えた幅が溝G1の幅Weに相当する。図2には、
配線8がL字型である場合の例を示しているが、L字以
外の平面形状を有する場合も、溝G1の平面形状は配線
8の周囲にマージン幅sを配した形状とする。
【0022】第2層目の配線8の側壁とそれに対応する
溝G1の側壁の間には、マージン幅sの距離が存在する
ので、配線8の周囲には幅sの狭い側溝が存在すること
になる。
【0023】配線8を形成した際に、基板表面にできる
だけ広い平坦な面を確保する為には、マージン幅sの大
きさを狭くし、側溝の面積が小さいことが望まれる。し
かし、狭くし過ぎると、フォトリソグラフィ時の位置合
わせが困難となる。また、後の工程で、第2層目の配線
8を形成した後、基板表面にCVD法を用いて絶縁膜と
SOG膜を重ねて形成する必要がある場合は、マージン
幅sが狭すぎると、これらの成膜工程で側溝の中にボイ
ド等を発生させることがある。
【0024】よって、側溝は、埋め込みができる溝幅若
しくはアスペクト比(溝深さ/溝幅)を有していること
が望まれる。なお、CVD法を用いた絶縁膜やSOG膜
で側溝の埋め込みができる幅にフォトリソグラフイの合
わせずれ量を加えてマージン幅sを設定しておけば、フ
ォトリソグラフィ時の位置合わせを行うことは困難では
ない。
【0025】マージン幅sの存在により、溝G1は配線
幅に比較し広い幅を有する。ビアホール形成後に行う導
電性膜の被覆工程において、ビアホールの埋め込みが可
能な条件であれば溝G1の埋め込みは容易に行える。
【0026】このように、溝G1のパターンは、後の工
程で形成する第2層目の配線のパターンに合わせてマー
ジン幅sを配したものであるから、溝G1のパターニン
グの際用いるマスクパターンは、第2層目の配線用マス
クパターンから簡単なデータ処理によって設計すること
ができる。
【0027】第1の実施例による配線層形成方法によれ
ば、第2層目の配線が形成された基板表面は、局所的に
は側溝による段差が存在するが、配線の上面は他の領域
の上面とほぼ面一にすることができる。
【0028】図3に示すように、さらに基板上にCVD
法による絶縁膜31とSOG膜32からなる層間絶縁膜
を形成すると、局所的には側溝による段差が存在する
が、この側溝が絶縁膜によって埋め込まれ、グローバル
な平坦性を有する層間絶縁膜表面が得られる。この上に
第3層目の配線33を形成し、配線層33上にパターニ
ングの為のレジスト膜34を塗布法を用いて形成する。
グローバルな平坦性を有する基板表面上のレジスト膜の
膜厚はほぼ揃うので、マスク35を介し、レジスト膜3
4を露光する際に、露光光の焦点が場所によってレジス
ト面からずれることがなく、精度の高いレジストパター
ンを得ることができる。
【0029】さらに、多層の配線層を積層する場合は、
第2層目の配線8を形成する際に行ったように、予め、
配線下層の層間絶縁膜に配線パターンに適合した溝を形
成する工程を繰り返せば、各層の配線の上面を、他の領
域の上面とほぼ面一にすることができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施例による配線層
形成方法について、図4(A)〜図4(C)、および図
5を参照して説明する。図4(A)に示すように、半導
体基板1上に、絶縁膜2を介して第1層目の配線3が形
成されている。CVD法を用いて基板表面に絶縁膜4を
形成する。絶縁膜4の厚みは、後の工程で形成する第2
層目の配線の膜厚より厚くする。絶縁膜4上に回転塗布
によりSOG膜5を形成し、基板表面を平坦化する。
【0031】図4(B)に示すように、基板全面のエッ
チバックを行う。SOG膜5およびCVD法により形成
した絶縁膜4が、どちらもほぼ等速度でドライエッチン
グされる条件で、SOG膜5がすべて消滅するまでエッ
チバックする。絶縁膜4のほぼ平坦な表面が形成され
る。
【0032】この後の工程は第1の実施例で用いた工程
と同様な手順で行う。絶縁膜4に第2層目の配線に整合
した配線平面形状を有する溝G2を形成し、この後絶縁
膜4にビアホールを形成する。さらに溝G2の底面上に
第2層目の配線8を形成する。第1の実施例と同様に、
配線8の上面と溝が形成されていない絶縁膜4の上面の
高さがほぼ揃えれば、基板表面のグローバルな領域で平
坦性を得ることができる。
【0033】SOG膜は膜中に水分を含んでいることが
多い為、SOG膜に直接接する配線が、これらの水分の
存在により腐食することがある。しかし、第2の実施例
の配線形成方法によれば、溝G2を形成する前に、基板
表面の全面をエッチバックしてSOG膜5をほぼエッチ
ング除去してしまうので、第2層目の配線8はCVD法
で形成した絶縁膜4上に形成され、SOG膜5に直接接
しない。よって、SOG膜中の水分に起因する配線の腐
食問題を回避することができる。
【0034】なお、上記の方法では、基板全面をエッチ
バックしSOG膜を全てエッチング除去しているが、全
面エッチバックを行わずに、同様な効果を得ることもで
きる。例えば図5に示すように、溝G3の部分をエッチ
ングする際に、溝G3の領域のSOG膜5を完全にエッ
チング除去できる深さまでエッチングを行い、CVD法
で形成した絶縁膜4を溝G3の底面に露出させ、配線8
が直接SOG膜5に接触しないようにしてもよい。この
際は、配線8の表面とSOG膜5の表面をほぼ同じ高さ
にすればSOG膜5の厚みは配線8の厚みより薄く形成
することになる。
【0035】第3の実施例について、図6(A)〜図9
(H)を参照して説明する。第3の実施例では、上述の
第1もしくは第2の実施例の配線形成方法を用いてnチ
ャネルMOS(Metal Oxide Semico
nductor)トランジスタを含む半導体装置を作製
する。
【0036】図6(A)を参照して、半導体基板11上
に、ソース/ドレイン領域15a、コンタクト領域15
bを形成するまでの工程を説明する。これらの工程は、
通常使用されているトランジスタの作製方法を用いれば
よいので、ここでは、主な工程のみについて簡単に説明
する。
【0037】図6(A)に示すように、Bがドープされ
たp型の面方位(100)を持つSi基板11上に、ウ
ェット酸化により厚いフィールド酸化膜12を形成し、
基板上に活性領域を画定する。
【0038】図中左側の活性領域の表面に、厚さ約9.
5nmの熱酸化膜13を介して、ゲート電極14を形成
する。ゲート電極14は、約150nmの膜厚のP
(燐)がドープされた多結晶Si膜と、約150nmの
膜厚のWSi膜の2層よりなる。ゲート電極14の左右
の基板表面領域には、n型の導電性を与えるP+ イオン
をイオン注入法を用いて注入し、アニールによりこれら
のイオンを活性化することで、ソース/ドレイン領域1
5aを形成する。
【0039】図中右側の活性領域には、基板11と同じ
導電型を与える例えばBF2+イオンを注入し、アニール
によりイオンを活性化し、コンタクト領域15bを形成
する。
【0040】次に、図6(B)〜図9(H)を参照し、
第1層目の配線から第3層目の配線(最上配線層)まで
を形成する工程について説明する。図6(B)に示すよ
うに、基板全面に常圧CVD法を用いて膜厚約800n
mのボロンフォスフォシリケートガラス(BPSG)膜
16を形成する。スピンナによるSOG膜の原料の塗布
およびキュアリングにより、BPSG膜16上に膜厚約
300nmのSOG膜17を形成する。キュアリング
は、窒素雰囲気中で基板温度約400℃にして約30分
間行う。SOG膜17が形成された基板表面はほぼ平坦
化される。
【0041】図6(C)に示すように、SOG膜17上
に第1層目の配線パターンと整合するパターンの開口を
有するレジストパターン18を形成する。反応性イオン
エッチング(RIE)装置を用い、レジストパターン1
8をエッチングマスクとし、CF4 とCHF3 との混合
ガスをエッチングガスとして、雰囲気圧力200mTo
rr、高周波電力600Wの条件でSOG膜17および
BPSG膜16をドライエッチングし、溝G4を形成す
る。(なお、以下に続くBPSG膜若しくはSOG膜の
ドライエッチングは、同様な条件で行うものとする)。
溝G4の深さは約1000nmとする。残ったレジスト
パターン18は除去する。
【0042】図7(D)に示すように、ソース/ドレイ
ン領域15a、およびコンタクト領域15bの各領域の
一部表面が露出するように、レジストマスクを用いてB
PSG膜16を部分的にエッチングし、コンタクトホー
ル19を形成する。
【0043】図7(E)に示すように、溝G4の底面上
に、コンタクトホール19を埋め込む第1層目の配線2
0を形成する。配線20を形成する為、まずスパッタリ
ング法を用いて、基板上にWSi膜とAl−Si−Cu
からなるAl合金膜をそれぞれ膜厚約500nm形成す
る。Al合金膜20b上にレジストパターンを形成し、
このレジストパターンをエッチングマスクとして、BC
3 等のハロゲン系ガスを用いてWSi膜とAl合金膜
をドライエッチングする。WSi膜20aとAl合金膜
20bの2層からなる配線20が形成される。
【0044】配線20の厚みは溝G4の深さとほぼ等し
いので、配線20の上面と溝が形成されていないSOG
膜17の上面の高さがほぼ揃う。既に第1の実施例にお
いて説明したように、溝G4の平面形状は第1層目の配
線20の平面形状の周囲にマージン幅sを加えた形状に
設定している。しかし、第3の実施例のように複数の配
線が、比較的近接した位置に配置され、隣接配線間隔が
ほぼマージン幅sと等しい場合は、各配線ごとに独立し
た溝を設けず、複数の配線に対し一つの溝を設けてもよ
い。
【0045】次に、図8(F)に示すように、プラズマ
CVD法を用いて、基板表面にBPSG膜21を膜厚約
100〜200nm形成する。回転塗布およびキュアリ
ングによりSOG膜22を膜厚約500〜600nm形
成する。なお、キュアリングは、上述したSOG膜17
を形成の際と同様の条件で行う。SOG膜22の表面
は、グローバルな基板平坦性を有する。
【0046】なお、第3の実施例においては、マージン
幅sを0.6μm以上に設定していれば、BPSG膜2
1やSOG膜22を形成する際、配線20の側壁と溝G
4の側壁間にできた側溝を、ボイド等を発生させること
なく埋め込むことができる。
【0047】一方、マージン幅sを3μmより大きくす
ると側溝が広くなりすぎ、配線層上に層間絶縁膜を形成
した際に、側溝の凹部の形状が表面に残り、基板表面の
良好な平坦性を得ることができない。よって、本実施例
においては、マージン幅sを0.6〜3μmの範囲で設
定するのが好ましい。この最小マージン幅0.6μm
は、配線の最小線幅とほぼ等しい幅となっている。
【0048】図8(G)に示すように、SOG膜22の
表面領域に、約500nmの深さを有し、第2層目の配
線のパターンに整合するパターンを有する溝G5を形成
する。SOG膜22およびBPSG膜21に、第1層目
の配線と第2層目の配線を電気的に接続する為のビアホ
ール23を形成する。
【0049】図9(H)に示すように、溝G5とビアホ
ール23が形成されたSOG膜22上にスパッタリング
法を用いて、Al−Si−Cu合金膜を膜厚約500n
m程度堆積する。このAl合金膜をパターニングし、第
2層目の配線24を溝G5の底面上に形成する。SOG
膜22の基板表面がグローバルな平坦性を有するので溝
G5の底面の平坦性もほぼ良好なものとなる。よって、
配線24のパターニングを高い精度で得ることができ
る。
【0050】Al合金膜のエッチングは、BCl3 等の
ハロゲンガスを用いてドライエッチングすればよい。配
線24の厚みは、溝G5の深さとほぼ等しいので、配線
24の上面と溝以外のSOG膜22の上面の高さはほぼ
揃っている。
【0051】プラズマCVD法を用いて、基板全面に厚
さ約100nmのBPSG膜25を形成する。BPSG
膜25上に先の方法と同様な条件で、膜厚約300nm
のSOG膜26を形成する。SOG膜26の表面は、グ
ローバルな平坦性を有する。
【0052】第3層目の配線を最上配線層とする場合
は、第3層目の配線を形成する際の基板平坦性を充たし
ていれば十分なので、第2層目の配線24上に形成する
BPSG膜25およびSOG膜26に第3層目の配線形
状に対応した溝を形成する必要はないだろう。
【0053】必要なビアホールを開口した後、スパッタ
リング法およびフォトリソグラフィにより、SOG膜2
6上に厚さ約800nmのAl−Si−Cu合金膜から
なる第3層目の配線27を形成する。配線27が形成さ
れる基板面の平坦性がグローバルに良好なので、高いパ
ターニング精度を有する配線27を得ることができる。
【0054】プラズマCVD法を用いて、フォスフォシ
リケートガラス(PSG)膜とシリコン窒化膜(SiN
X 膜)を各々膜厚500nmづつ連続的に堆積し、パッ
シベーション膜28を形成する。必要に応じて、このパ
ッシベーション膜28にボンディングパッド用等の窓開
けを行う。
【0055】第3の実施例では、第1から第3層目まで
の配線層を形成する工程について説明した。上述の第3
の実施例では、溝G4の形成工程において、本願におけ
る第2の実施例の方法を用い溝G4の領域のSOG膜を
全てエッチング除去しており、溝G5の形成工程におい
て、本願における第1の実施例の方法を用いているが、
各工程で使用する配線層形成方法はこれに限らない。第
1の実施例の方法、第2の実施例の方法のいずれを用い
ても基板表面のグローバルな平坦化を図ることができ
る。
【0056】また、さらに多層の配線層を形成する場合
も、最上配線層の形成を除き、第1の実施例の方法もし
くは第2の実施例の方法を繰り返し実施することで、各
配線層形成に必要なリソグラフィ工程に対して十分な基
板平坦性が得られる。
【0057】さらに、第2の実施例の方法を用いれば、
配線が直接SOG膜に接触しないので、SOG膜中に残
留する水分による配線層の腐食を防止できる。なお、上
述の実施例ではnチャネルMOSトランジスタの実施例
について説明したが、pチャネルMOSトランジスタ、
CMOSトランジスタを形成する場合にも、同様な配線
層形成方法を使用することが可能である。さらに、これ
らのトランジスタの作製に限らず、多層配線を有する素
子を形成する際、同様な配線層形成方法を使用すること
ができる。
【0058】上述の実施例においては、各配線層間の絶
縁層を、CVDによる絶縁膜とSOG膜の2層で形成す
る場合の例のみを示したが、CVD法による絶縁膜1層
の場合でも、同様な方法で基板表面のグローバルな平坦
化を得ることは可能である。例えば、予めCVD法によ
る絶縁膜のみを厚く形成し、表面の凹凸を化学機械的研
磨(CMP)等を用いて、平滑化し、この後に溝を形成
してもよいだろう。
【0059】上述の実施例では、各配線層間に形成する
CVD法による絶縁膜の材料として、BPSG膜を用い
ているが、BPSG膜に限らず、SiOX 膜、SiNX
膜、PSG膜、BSG膜等いずれの膜を形成してもよ
い。
【0060】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
さらに種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは
当業者に自明であろう。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
配線を形成した基板表面の広い領域で、基板表面の凸部
の高さを揃えることができる。さらにCVD法および塗
布法により配線上に絶縁膜を形成すると、グローバルな
平坦性を有する絶縁膜表面を得ることができる。よっ
て、配線層のパターニングを行う際、パターニング領域
の基板平坦性を確保できる為、基板表面の凹凸の影響を
受けない良好なレジストパターンを形成でき、配線パタ
ーンの歩留りの低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による配線層形成方法を
示す基板の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例による配線層形成方法に
おける溝と配線を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例による配線層形成方法を
示す基板の断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による配線層形成方法を
示す基板の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるもう一つの配線層
形成方法を示す基板の断面図である。
【図6】本発明の実施例によるMOSトランジスタを含
む半導体装置の製造方法を説明する為の基板の断面図で
ある。
【図7】本発明の実施例によるMOSトランジスタを含
む半導体装置の製造方法を説明する為の基板の断面図で
ある。
【図8】本発明の実施例によるMOSトランジスタを含
む半導体装置の製造方法を説明する為の基板の断面図で
ある。
【図9】本発明の実施例によるMOSトランジスタを含
む半導体装置の製造方法を説明する為の基板の断面図で
ある。
【図10】従来の多層配線形成方法を説明するための基
板の断面図である。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、2・・・絶縁膜、3・・・配線、
4、31・・・絶縁膜、5、32・・・SOG膜、6・
・・レジストパターン、7・・・ビアホール、8、33
・・・配線、11・・・Si基板、12・・・フィール
ド酸化膜、13・・・熱酸化膜、14・・・ゲート電
極、15a・・・ソース領域/ドレイン領域、15b・
・・コンタクト領域、16・・・BPSG膜、17・・
・SOG膜、18・・・レジストパターン、19・・・
コンタクトホール、20・・・配線、21・・・BPS
G膜、22・・・SOG膜、23・・・ビアホール、2
4・・・配線、25・・・BPSG膜、26・・・SO
G膜、27・・・配線、28・・・パッシベーション
膜、34・・・レジスト膜、35・・・マスク、101
・・・半導体基板、102・・・絶縁膜、103・・・
第1配線層、104・・・絶縁膜、105・・・SOG
膜、106・・・レジストパターン、107・・・ビア
ホール、108・・・配線。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に絶縁膜を形成する工
    程と、 前記絶縁膜の表面の一部領域を一部の厚さエッチング
    し、配線用の溝を形成する工程と、 さらに前記絶縁膜上に導電性膜を形成する工程と、 前記導電性膜をパターニングし、前記溝の底面上に配線
    の側壁とそれに対向する前記溝の側壁との間に側溝を有
    するように配線を形成する工程とを有する半導体装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記配線を形成する工程後、 さらに、前記側溝内にボイドを形成せずに、CVD法も
    しくは塗布法を用いて絶縁膜を形成し、前記側溝を埋め
    込む工程を有する請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記配線を形成する工程が、 前記溝の深さとほぼ同じ厚さの前記配線を形成する請求
    項1もしくは2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板が、表面の一部に導電性
    領域を有しており、 前記溝を形成する工程後、前記導電性膜を形成する工程
    前に、 さらに、前記溝の底面領域に、前記導電性領域と前記配
    線層を接続するためのホールを形成する工程を有し、 前記導電性膜を形成する工程が、前記接続するためのホ
    ールを埋め込んで前記導電性膜を形成する請求項1から
    3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜が下層絶縁膜と上層絶縁膜の
    少なくとも2層を含み、 前記絶縁膜を形成する工程が、 CVD法を用いて下層絶縁膜を形成する工程と、 塗布法を用いて上層絶縁膜を形成する工程とを含む請求
    項1から4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記絶縁膜を形成する工程が、 前記上層絶縁膜を形成する工程後、 さらに、基板全面を表面から前記上層および下層絶縁膜
    をエッチングし、前記上層絶縁膜を消失させる工程を有
    する請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成され、表面の一部領
    域に溝を有する絶縁膜と、 前記溝の底面上に形成され、前記溝の深さとほぼ同じ厚
    みを有し、前記溝の側壁との間に側溝を画定する配線
    と、 前記側溝を埋め込む他の絶縁膜とを有する半導体装置。
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