JPH09213573A - アルミ電解コンデンサ用電解紙 - Google Patents
アルミ電解コンデンサ用電解紙Info
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- JPH09213573A JPH09213573A JP1442696A JP1442696A JPH09213573A JP H09213573 A JPH09213573 A JP H09213573A JP 1442696 A JP1442696 A JP 1442696A JP 1442696 A JP1442696 A JP 1442696A JP H09213573 A JPH09213573 A JP H09213573A
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Abstract
いて、酵素により処理された繊維を使用することで電解
紙自体の持つ抵抗値を低減させ、インピ−ダンス特性を
向上させる。 【解決手段】アルミ電解コンデンサの陽極と陰極との間
に存在して、電解液を保持し、かつ両極間を隔てる機能
を有する電解紙では、その電解紙自体の持つ抵抗値が低
いことが必要とされる。この抵抗値の低い電解紙を得る
手段として、酵素で処理された繊維を10〜100重量
%の配合で含む。
Description
と陰極箔との間に介在させて電解液を含浸させる電解コ
ンデンサ用の電解紙にかかり、特にはその耐電圧を低下
させること無く電解コンデンサの等価直列抵抗(ES
R)特性を改善する為に電解液に対する膨潤度を高めた
アルミ電解コンデンサ用電解紙に関するものである。
陽両極の各アルミニウム箔の間に電解紙を介在させ、巻
き付け形成してコンデンサ素子を形成し、この素子を電
解液の中に浸漬して電解液を含浸させ、封口して制作し
ている。従ってアルミ電解コンデンサは電解液を含浸さ
せているので、コンデンサとしてのインピ−ダンス特
性、特に等価直列抵抗(以下ESRと略称する)が高く
なり易いことが問題である。
の抵抗値を下げる、電解紙を薄くする(特開昭61−2
9118号)、セルロ−スを誘導体化する(特開昭63
−254717号、特開昭63−226020号、特開
昭63−104317号)、異種の繊維の混抄による
(特開昭61−45372号、特開昭62−12662
2号、特開平4−242913号、特開平5−2671
03号、特開平6−165848号)、無機成分の添加
(特開平5−251273号、特開平5−251274
号)などの方法が取られている。
の目的である隔離機能を低下させることにもなり、ショ
−ト不良率増加の危険を高めることとなる。セルロ−ス
の誘導体化については、誘導体とする工程に手間がかか
り、生産性が悪化する。又、誘導体の種類によっては廃
棄の際に問題が生ずるものも有る。異種繊維の混抄で
は、目的に合う繊維の選定に手間がかかる上、配合、抄
造においても、複数の繊維種の使用の為、管理が大変で
ある。無機成分の添加では、目的とする成分の添加方
法、紙中への均一分散法、同定着法が繁雑となる。更に
電解紙本来の用途からすれば、繊維以外の成分を紙中に
添加すること自体も望ましくない。
葉樹パルプ或は広葉樹パルプを高度叩解する際の補助的
手段としての利用(例えば特開平6−316899号、
特開平7−331588号)、脱墨の補助的手段(特開
平2−80683号)、漂白工程の補助手段(例えば特
開平2−293486号)等の例があるが、何れも従来
技術の補完的な利用になっている。
インピ−ダンス特性を向上させる為には、繊維径が出来
るだけ細く、且つ繊維の断面は円形に近いことが望まし
い。合成繊維の中には比較的この要求に合う種類もある
が、合成繊維はその基本となる高分子の性質により、抄
造法に工夫が必要であったり、原料となる高分子の性質
とアルミ電解コンデンサに使用される電解液の成分との
関係、或は耐熱性等のコンデンサの使用条件等の関係か
ら電解紙の用途には不向きであったりする。更に合成繊
維は一般には天然繊維との混抄ではセルロ−スとの馴染
みが悪く、出来上がった紙の地合の悪化や強度の低下の
問題もある。
は無いものの、細い径の繊維の入手が難しく、又、ビス
コ−スレ−ヨンでは紡糸時の口金の形状から繊維の断面
は円形には程遠い形である。溶剤紡糸型レ−ヨンやポリ
ノジックレ−ヨンでは円形断面の繊維もあるが、これら
のレ−ヨンでは繊維の特徴としてフィブリル化が生じや
すく、工程中で結束となって生産に阻害を生じやすい。
されるので、供給された繊維の性質がそのまま電解紙の
性能に影響を及ぼすことになり、それ故に使用する繊維
の選択が重要になる。
の繊維形態は偏平であり、又、低インピ−ダンスを達成
させる為にろ水度を低くして抄造しようとすると低強度
化が先行し、目的達成は困難である。現在の電解紙の原
料の主流となっているマニラ麻繊維は比較的入手し易
く、抄造も容易であり、得られた紙もかなり低インピ−
ダンスではあるが、更に低インピ−ダンス化が望まれ
る。他の天然セルロ−ス系繊維も電解紙に使用される
が、その性質、入手の点でマニラ麻繊維に劣る。
原料としてはマニラ麻が最も良いものであるが、インピ
−ダンス特性の点からはまだ問題が残る。又、マニラ麻
繊維、木材パルプ等の天然繊維に対して従来技術である
機械的な叩解処理を行なうと、繊維はある程度細くなる
が真円とすることは出来ず、逆に叩解処理の結果繊維の
ろ水度が低下し、製紙特性が変化するので、得られる電
解紙は、例えばグラシン紙のような高密度の紙となり、
結果として高ESRで電解液の保液率は低いものとな
る。従ってこのような電解紙では一部の高電圧用途のア
ルミ電解コンデンサには使用出来るものの、一般の低電
圧用途のアルミ電解コンデンサにはとても使用出来ない
ものである。
うに紡糸法と口金の形状で真円に近い断面を有する繊維
もあるが、それでも細さについては現在の技術ではポリ
ノジックレ−ヨンの0.5デニ−ルが最も細いものであ
る。一般的に使用されるビスコ−スレ−ヨンでは細さの
下限は0.7デニ−ルであり、且つ繊維断面は真円には
程遠い。
く、その断面が真円に近い繊維を得ることは非常に困難
であるので、他の手段にてアルミ電解コンデンサのイン
ピ−ダンス特性を改善する方法を検討する必要がある。
例えば電解コンデンサの製造工程では、素子巻きを行な
った後に所定の電解液を含浸させるので、含浸前の状態
では電解紙が適当な密度と厚さを保持しており、電解液
の含浸により電解紙を構成する繊維が膨潤して実質的に
電解紙の密度が低下することによりインピ−ダンス特性
を低下させられれば、電解コンデンサの製造上で有利で
ある。
繊維、再生セルロ−ス繊維の膨潤性を改良し、電気特性
の良い、低インピ−ダンスの電解紙を提供することを目
的とする。
ンデンサ用電解紙は、アルミ電解コンデンサの陽極と陰
極との間に使用される電解紙を構成する繊維の全部又は
一部に、酵素処理された繊維が使用してあることを特徴
としている。
ることにより繊維の膨潤性を高め、酵素処理をしない繊
維を使用した場合よりも低インピ−ダンス化された電解
紙となる。
酵素処理された繊維を使用して抄造されたものである。
電解紙のインピ−ダンス特性、特にESR特性を低下さ
せる為には、前述のように繊維の膨潤性を改善すること
が有効であるが、既存の機械的処理ではこのような要求
を満たすことは極めて困難なので、発明者らは生物化学
的手法に着目し、適当な酵素を選択・使用することによ
りESR特性が低い電解紙を発明した。
維、再生セルロ−ス繊維の区別は無く、電解紙に使用で
きるセルロース繊維であればどのような繊維でも良い。
そして、これら酵素処理された繊維を一種で使用又は複
数種で混抄して使用しても良い。
は、セルロ−ス分解酵素、ヘミセルロ−ス分解酵素、ペ
クチン質分解酵素、リグニン分解酵素等が挙げられる。
再生セルロ−ス繊維ではセルロ−ス分解酵素が使用でき
る。
素、ヘミセルロ−ス分解酵素、ペクチン質分解酵素、リ
グニン分解酵素である。これら各酵素は何れも高分子物
質の分解酵素であるので、酵素によってはその作用様式
がエンド型とエクソ型に大別されるものもあるが、本発
明を実施するにあたってはどちらの型を使用しても良
い。或は両者の型を混合使用しても良い。
H域、作用温度域に特徴があるが、本発明を実施するに
あたっては特に酵素の性質や由来の限定は無い。処理の
対象となる繊維についても、電解紙の原料として使用可
能な繊維であれば、天然繊維、再生セルロ−ス繊維の区
別無く利用できる。天然繊維にあっては、その繊維のろ
水度、晒しパルプ・未晒しパルプの別、木材パルプ・非
木材パルプの別等に限定は無い。再生セルロ−ス繊維に
あってはその製造方法、繊維径、繊維長等に限定は無
い。
ロ−ス繊維に対して、pH3〜13、温度10〜70℃
の範囲で、望ましくはpH4〜12、温度20〜60℃
の範囲で上記の酵素の一種類又は二種類以上を作用さ
せ、繊維の処理を行なう。処理の内容と程度は目的とす
る電解紙の種類・用途により決定されるので、使用する
酵素の種類・量もこれに従って選択する。
使用される繊維の処理において、該繊維の酵素処理を行
う際の酵素の添加率が、当該繊維に対して0.1重量%
以上100重量%以下であることが好ましい。
実現させるのに処理時間が大幅に延長されることとな
る。また、100重量%を越えると、処理時間の短縮に
対する酵素処理費用の点で経済的に不利となる。
態であれば、アルカリセルラ−ゼ等のアルカリ域に至適
pHを有する酵素を使用し、既にパルプ化されその分散
液が中性乃至は酸性である場合は中性・酸性域に至適p
Hを有する酵素を使用する。又、未晒しパルプの場合は
ヘミセルロ−ス分解酵素、リグニン分解酵素を、ペクチ
ン質が存在する場合はペクチン質分解酵素を単独或は他
の酵素と併用して使用すれば良い。再生セルロ−ス繊維
の場合も同様に処理内容・目的に合う酵素を使用する。
高価な酵素であれば低添加量・長処理時間とする。
繊維内に残存するリグニンやヘミセルロ−スを除去する
為にヘミセルロ−ス分解酵素、リグニン分解酵素が使用
される。これらの成分の除去には各酵素の単独使用でも
混合使用でも、又はセルロ−ス分解酵素を含めた混合使
用でも良い。
した繊維を作り、酵素処理繊維単独或は酵素処理を行な
っていない繊維と混抄することにより、膨潤性を改良し
た電解紙、即ち電解コンデンサ組込み時の電解液の含浸
により低インピ−ダンス特性を発揮出来る電解紙を抄造
する。
はコンデンサ電解紙に使用される全ての繊維に対して1
0重量%以上100重量%以下の配合で含むことがES
R特性の観点から好ましい。酵素により処理された繊維
は繊維が10重量%未満であると、好適なESR特性を
得ることができなくなる。 〔作用〕天然、再生を問わずセルロ−スの分子は多くの
水酸基(OH基)を有しており、繊維を構成するフィブ
リルは水酸基間に形成される水素結合で強固に結合して
いる。このようなセルロ−ス繊維は、電解コンデンサの
電解液の成分として使用されるγ−ブチロラクトンのよ
うな親水性に乏しい溶媒に浸漬しても、その水素結合の
部分には溶媒は浸入できず、その為繊維の膨潤が期待出
来ない。又、同じ理由で、セルロ−ス繊維が絡み合って
形成されている紙においても、繊維が絡み合った部分に
形成される水素結合により溶媒の浸入が阻害されるの
で、紙としての膨潤についても不利である。
ロ−ス繊維にセルロ−ス分解酵素を作用させると、酵素
作用により繊維のセルロ−ス鎖が切断される。セルロ−
ス鎖の切断は通常表面より生ずるので、エンド型のセル
ラ−ゼを使用した場合は、叩解による繊維のフィブリル
化とは異なった表面処理効果が得られる。例えばセルロ
−ス分解酵素により処理されたマニラ麻繊維において
は、繊維の表面に存在するシワが除去されて、繊維表面
が平滑化が観察された。再生セルロ−ス繊維や他のセル
ロ−ス繊維についても表面の改質が為されることは同様
である。
セルロ−ス鎖が前述のようにセルラ−ゼの作用により切
断されるので、セルロ−ス分子間に切れ目が生じ、この
結果セルロ−ス繊維を構成しているミクロフィブリル間
の水素結合も切断され、ミクロフィブリル間に溶媒が浸
透し易い間隙が形成されると推定される。従って酵素の
作用を受けた非結晶領域のみならず、ここからセルロ−
ス分子中の結晶領域への溶媒の浸透性が向上することに
なる。これは電解紙においては実施例で示されるように
電解液の浸透性が向上することを意味するので、非常に
望ましい作用である。この現象も再生セルロ−ス繊維や
天然セルロ−ス繊維の差無く生ずるものである。
漂白工程を経た繊維でも微量のリグニンやヘミセルロ−
スを含有している。これら成分を除去する為にヘミセル
ロ−ス分解酵素、リグニン分解酵素の使用の必要性が認
められている。特にセルロ−ス、ヘミセルロ−ス、リグ
ニンの三者はLCC(リグニン・炭水化物複合体)と呼
ばれる複合体を形成している場合が知られているが、こ
のような複合体の除去にはセルロ−ス分解酵素、ヘミセ
ルロ−ス分解酵素、リグニン分解酵素の混合使用が有効
と考えられる。もちろん個々の成分の除去には各酵素の
単独使用でも、又はセルロ−ス分解酵素を含めた混合使
用でも良い。
た繊維はその酵素の基質となり得る成分の一部又は全部
が分解、或は繊維より除去されるという改質作用を受
け、従来の繊維とは異なった形状、性質が付与される。
更に酵素に依る処理は従来の機械に依る処理とは異なっ
て、処理条件が温和なので、例えば酵素処理したマニラ
麻の製紙特性は未処理マニラ麻と差が無く、その結果未
処理マニラ麻と同等の抄紙条件で、密度を変化させるこ
となく低インピ−ダンスの電解紙の抄造が可能となる。
れた電解紙の下に記す特性を測定した結果を示すことに
より説明する。なお、各試料の作成と測定は次の測定方
法及び装置により行なった。 (1) 使用原料 本実施例においては、電解紙の構成繊維として現在最も
一般的に電解紙原料として使用されているマニラ麻を使
用した。又、再生セルロ−ス繊維としては、電解紙に使
用が適すると考えられる、溶剤紡糸レ−ヨン(商品名:
テンセル、コートルズ社製)を用いた。 (2) 使用酵素 使用酵素は、中性セルロ−ス分解酵素としてはノボ・ノ
ルディスク社のNovozym 342を、酸性セルロ−ス分解
酵素としては天野製薬(株)のセルラ−ゼTアマノを、
アルカリ性セルロ−ス分解酵素としては花王の花王CF
Dを使用した。又、ペクチン質分解酵素としては天野製
薬(株)のペクチナ−ゼPL、ヘミセルラ−ゼ分解酵素
としてはノボ・ノルディスク社のPulpzymeHC
を、リグニン分解酵素としてはシグマ社のTYROSI
NASEをそれぞれ用いた。(なお、各酵素の名前はそ
れぞれの会社の製品名或は商品名である。) (3) 試験試料の抄造 試験試料の抄造は、手抄品にあっては25cm×20c
mの角型シ−トマシンを使用し、機械抄にあってはテス
ト抄紙機にて円網2層抄にて抄紙した。 (4) 厚さ、密度の測定 測定項目中の厚さと密度についてはJISC2111
(電気絶縁紙試験方法)、JISC2301(電解コン
デンサ紙)、JISP8118(紙及び板紙の厚さと密
度の試験方法)に従った。測定はマイクロメ−タ−を使
用した。又、密度を求める際に必要な、試験片の坪量の
測定はJISP8124(紙のメ−トル坪量測定方法)
に従った。 (5) ESR(等価直列抵抗) ESRの測定は以下のようにして行なった。電解紙試料
から10cm×10cmの試験片を切り取り、アルミ箔
を重ね、全体を二つ折りとする。電解紙の内側に5cm
×10cmのアルミ箔を入れ、全体を支持体で挟み、セ
ロハンテ−プにて固定する。このモデルコンデンサを4
−ブチロラクトン(γ−ブチロラクトン)を含む電解液
中に10分間浸漬する。電解液を浸漬させたモデルコン
デンサは25℃の温度条件下でLCRメ−タ−にて10
0KHzでのESRを測定する。
正するため、測定値を試料片の厚さで除して1μm当た
りのESR値として表記する。 (6) 膨潤度 膨潤度の測定においては、電解紙試料を10枚重ねにし
て試験片とし、その厚さを(4)の方法にて測定する
(この厚さをAμmとする)。続いてJISP8101
(溶解パルプ試験法)中のαセルロ−ス分測定に用いる
17.5%の水酸化ナトリウム水溶液中に、試験片を1
0枚重ねのまま正確に10分間浸漬する。10分後に試
験片を取り出し、膨潤後の厚さを同じく(4)の方法に
て測定する(この厚さをBμmとする)。膨潤度は次式
により求めた。
になる17.5%の水酸化ナトリウム水溶液を試験液と
して用いた。 (7) 保液率 電解紙が電解液を保持する割合の指標として電解液の保
液率を測定した。電解液は4−ブチロラクトン(γ−ブ
チロラクトン)を含む電解液を使用した。
切り取り、化学天秤でその重量を正確に小数点以下4桁
まで測定する(この重量をCgとする)。次に上記の電
解液中に試験片を正確に30分間浸漬する。30分後に
試験片を取り出し、自然落下により電解液が試験片から
滴下しなくなるまでピンセットにて試験片を保持する。
電解液の自然落下が終了したら、試験片を適当なガラス
板に10秒間密着させて余分な電解液を完全に除去す
る。このようにして余分の電解液を除去した試験片の重
量を化学天秤で正確に小数点以下4桁まで測定する(こ
の重量をDgとする)。
験方法)に従い、カナダ標準ろ水度(以下CSFと略
記)を測定した。なお、実施例12から実施例15まで
と比較例4については2種原料の混合例又は再生セルロ
−ス繊維使用例なので、これらの原料についてのろ水度
の測定は行わなかった。但し、実施例12から実施例1
4までの混合前の原料についてはそれぞれ実施例1及び
比較例1にて測定した。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液50
0ml(pH7.0)と中性セルラ−ゼのNovozym 34
2を3g加えて40℃にて120分間処理した。
ルの水に入れて洗浄後80メッシュの金網にてろ過し
た。更に洗浄後のマニラ麻を再度10リットルの水に入
れて洗浄し、80メッシュの金網にてろ過を行なった。
このようにして得た酵素処理マニラ麻を用いて上記
(3)の方法にて手抄し、厚さ65.2μm、密度0.
388g/cm3 の手抄シ−トを得た。 (実施例2)マニラ麻30gをチャック付きのポリ袋に
入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液500ml(pH
7.0)と中性セルラ−ゼのNovozym 342を0.15
g加えて40℃にて120分間処理した。処理終了後マ
ニラ麻を取り出し、実施例1と同じ洗浄操作を行なった
後、この酵素処理マニラ麻を用いて上記(3)の方法で
手抄し、厚さ64.2μm、密度0.393g/cm3
の手抄シ−トを得た。 (実施例3)マニラ麻30gをチャック付きのポリ袋に
入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液500ml(pH
7.0)と中性セルラーゼのNovozym 342を0.15
g加えて40℃にて1200分間処理した。処理終了後
マニラ麻を取り出し、実施例1と同じ洗浄操作を行なっ
た後、この酵素処理マニラ麻を用いて上記(3)の方法
で手抄し、厚さ64.8μm、密度0.390g/cm
3 の手抄シ−トを得た。 (実施例4)マニラ麻30gをチャック付きのポリ袋に
入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液500ml(pH
7.0)と中性セルラ−ゼのNovozym 342を15g加
えて40℃にて120分間処理した。
と同じ洗浄操作を行なった後、この酵素処理マニラ麻を
用いて上記(3)の方法で手抄し、厚さ67.9μm、
密度0.370g/cm3 の手抄シ−トを得た。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mクエン酸−リン酸
緩衝液500ml(pH4.5)と酸性セルラ−ゼのセ
ルラ−ゼTアマノを3g加えて40℃にて120分間処
理した。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例1と同
じ洗浄操作を行なった後、この酵素処理マニラ麻を用い
て上記(3)の方法で手抄し、厚さ68.1μm、密度
0.367g/cm3 の手抄シ−トを得た。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mグリシン−水酸化
ナトリウム緩衝液500ml(pH9.5)とアルカリ
セルラ−ゼの花王CFDを3g加えて40℃にて120
分間処理した。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例
1と同じ洗浄操作を行なった後、この酵素処理マニラ麻
を用いて上記(3)の方法で手抄し、厚さ68.9μ
m、密度0.369g/cm3 の手抄シ−トを得た。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mクエン酸−リン酸
緩衝液500ml(pH4.5)とペクチン質分解酵素
のペクチナ−ゼPLを3g加えて40℃にて120分間
処理した。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例1と
同じ洗浄操作を行なった後、この酵素処理マニラ麻を用
いて上記(3)の方法で手抄し、厚さ63.6μm、密
度0.400g/cm3 の手抄シ−トを得た。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液50
0ml(pH7.0)とヘミセルラ−ゼ分解酵素のPu
lpzymeHCを3g加えて40℃にて120分間処
理した。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例1と同
じ洗浄操作を行なった後、この酵素処理マニラ麻を用い
て上記(3)の方法で手抄し、厚さ66.2μm、密度
0.385g/cm3 の手抄シ−トを得た。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液50
0ml(pH7.5)とリグニン分解酵素のTYROS
INASEを3g加えて40℃にて120分間処理し
た。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例1と同じ洗
浄操作を行なった後、この酵素処理マニラ麻を用いて上
記(3)の方法で手抄し、厚さ64.2μm、密度0.
386g/cm3 の手抄シ−トを得た。
きのポリ袋に入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液50
0ml(pH7.0)を加えて酵素は未添加として40
℃にて120分間処理した。処理終了後マニラ麻を取り
出し、実施例1と同じ洗浄操作を行なった後、この酵素
処理マニラ麻を用いて上記(3)の方法で手抄し、厚さ
63.6μm、密度0.395g/cm3 の手抄シ−ト
を得た。
小型ビーターに入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液
2.5リットル(pH7.0)と中性セルラ−ゼのNovo
zym 342を10g加えて50〜40℃にて120分間
回流処理した。なお、この実施例を含め、後記する実施
例(実施例11,及び16)及び比較例(比較例2,
3,及び5)において実験用小型ビーター又は小型ビー
タを使用するのは、叩解のためではなく、攪拌のためで
あり、叩解作用はないように使用するものである。処理
終了後マニラ麻を取り出し、処理終了後マニラ麻を取り
出し、15リットルの水に入れて洗浄後80メッシュの
金網にてろ過した。更に洗浄後のマニラ麻を再度15リ
ットルの水に入れて洗浄し、80メッシュの金網にてろ
過を行なった。このようにして得た酵素処理マニラ麻を
用いて上記(3)の方法にて手抄し、厚さ63.0μ
m、密度0.410g/cm3 の手抄シ−トを得た。
小型ビーターに入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液
2.5リットル(pH7.0)と中性セルラ−ゼのNovo
zym 342を5g加えて50〜40℃にて120分間回
流処理した。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例1
0と同じように15リットルの水にて2回洗浄操作を行
なった後、この酵素処理マニラ麻を用いて上記(3)の
方法で手抄し、厚さ65.0μm、密度0.391g/
cm3 の手抄シ−トを得た。
型ビーターに入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液2.
5リットル(pH7.0)を加えて酵素は未添加とし、
50〜40℃にて120分間回流処理した。処理終了後
マニラ麻を取り出し、実施例10と同じように15リッ
トルの水にて2回洗浄操作を行なった後、この酵素処理
マニラ麻を用いて上記(3)の方法で手抄し、厚さ6
4.1μm、密度0.398g/cm 3 の手抄シ−トを
得た。
型ビーターに入れ、ここに0.01Mリン酸緩衝液2.
5リットル(pH7.0)と100℃にて10分間加熱
して酵素活性を失活させた中性セルラ−ゼのNovozym 3
42を10g加えて50〜40℃にて120分間回流処
理した。処理終了後マニラ麻を取り出し、実施例10と
同じように15リットルの水にて2回洗浄操作を行なっ
た後、この酵素処理マニラ麻を用いて上記(3)の方法
で手抄し、厚さ67.0μm、密度0.379g/cm
3 の手抄シ−トを得た。
麻を25重量%と比較例1の未処理マニラ麻を75%と
を混合し、上記(3)の方法で手抄し、厚さ64.0μ
m、密度0.388g/cm3 の手抄シ−トを得た。
麻を50重量%と比較例1の未処理マニラ麻を50%と
を混合し、上記(3)の方法で手抄し、厚さ63.0μ
m、密度0.397g/cm3 の手抄シ−トを得た。
麻を75重量%と比較例1の未処理マニラ麻を25%と
を混合し、上記(3)の方法で手抄し、厚さ69.0μ
m、密度0.372g/cm3 の手抄シ−トを得た。
テンセル)30gをチャック付きのポリ袋に入れ、ここ
に0.01Mリン酸緩衝液500ml(pH7.0)と
中性セルラ−ゼのNovozym 342を3g加えて40℃に
て120分間処理した。処理終了後テンセルを取り出
し、実施例1と同じ洗浄操作を行なった後、この酵素処
理テンセルを50重量%と比較例1の未処理マニラ麻を
50%とを混合し、上記(3)の方法で手抄し、厚さ1
06μm、密度0.242g/cm 3 の手抄シ−トを得
た。
剤紡糸レ−ヨン(商品名テンセル)を50重量%と比較
例1の未処理マニラ麻を50%とを混合し、上記(3)
の方法で手抄し、厚さ108μm、密度0.241g/
cm3 の手抄シ−トを得た。
リットル容量の小型ビーターに入れ、ここに0.01M
リン酸緩衝液250リットル(pH7.0)と中性セル
ラ−ゼのNovozym 342を1Kg加えて50〜40℃に
て120分間回流処理した。処理終了後、この酵素処理
マニラ麻を用いて上記(3)に示すテスト抄紙機にて円
網2層抄にて抄紙し、厚さ51.1μm、密度0.55
2g/cm3 のシ−トを得た。
ットル容量の小型ビーターに入れ、ここに0.01Mリ
ン酸緩衝液250リットル(pH7.0)を加えて酵素
は未添加で50〜40℃にて120分間回流処理した。
処理終了後、この酵素処理マニラ麻を用いて上記(3)
に示すテスト抄紙機にて円網2層抄にて抄紙し、厚さ4
8.9μm、密度0.548g/cm3 のシ−トを得
た。
表1及び表2に示す。表1及び表2に示す如く、本発明
による酵素処理を行った繊維を使用した電解紙では、例
えば実施例1では厚さ65.2μmで密度0.388g
/cm3 で比較例1の厚さ63.6μm、密度0.39
5g/cm3 と比べても紙として殆ど差は無いにも係ら
ず、膨潤度では比較例1の189%に対して実施例1で
は214%と25%増加し、また、電解液の保液率は比
較例1における291%から実施例1では380%と8
9%の増加となっている。ESRの測定値は比較例1の
4.79×10-3Ω/μmから実施例1の2.70×1
0-3Ω/μmと実に43.6%の低下となっている。
又、製紙特性の指標となるろ水度では比較例1の655
mlが実施例1の675mlで僅か20mlの変化であ
り、これは実際上は製紙特性は変化していないことを示
している。従って、酵素未処理の原料の抄紙条件で酵素
処理した原料を抄紙すると、厚さと密度は従来の酵素未
処理原料から得られる電解紙と同一でありながら、膨潤
度、保液率が高められてその結果ESR特性が低下した
電解紙が得られることとなる。これは本発明が電解紙の
ESR特性向上に有効であることを示すのみならず、電
解紙の抄紙上においても従来の抄紙技術がそのまま使用
出来ることを示しており、本発明の有用性の証明であ
る。
酵素のマニラ麻に対する添加量を同じにして、処理時間
を変化させた例である。実施例2の如く同じ添加量0.
15gでも、実施例1と同じ120分間の処理では、E
SR特性の低下は極めて少ないが、実施例3のように処
理時間を延長すると、酵素添加量が少なくてもESR特
性の低下を実現させることができる。
7、実施例8、実施例9はそれぞれ中性、酸性、アルカ
リ性セルロ−ス分解酵素及びペクチン質分解酵素、ヘミ
セルロ−ス分解酵素、リグニン分解酵素の使用例を示し
たものである。比較例1との対比において各実施例は何
れも厚さ、密度ろ水度は殆ど変化してい無いにかかわら
ず、ESR、膨潤度、保液率の向上が認められ、各酵素
により繊維を処理することが電解紙の特性向上に有効で
あることを示している。
例3は実際の生産に近い条件を想定しての試験例であ
る。ビーターに依る回流操作にても酵素処理の効果は充
分認められ、ろ水度の変化は僅かである。更に比較例3
にて加熱により酵素作用を失活させた酵素液を使用した
例を示したが、この例ではESR、膨潤度、保液率の向
上が認められず、従ってこの例より繊維の改質効果は酵
素の作用に依るものであることが証明された。
原料と酵素処理した原料との混合例である。実施例1と
比較例1をも含めて対比させると、酵素処理した原料を
未処理の原料に混合すれば、混合原料より抄紙された電
解紙は酵素処理された原料の配合比率にほぼ見合ったE
SR、膨潤度、保液率の向上が認められる。このことは
電解紙の実際の生産において酵素未処理原料と酵素処理
原料を混合することにより、酵素処理原料100%で抄
紙された電解紙のESR特性と酵素未処理原料100%
で抄紙された電解紙のESR特性との間の任意のESR
特性の電解紙が抄紙出来ることを示している。電解紙生
産に本発明は有利である。
−ス繊維を使用した実験例である。両者を対比させると
厚さと密度は差が無いもののESR、膨潤度、保液率に
ついては何れも酵素処理した再生セルロ−ス繊維を配合
した実施例14の結果が優れている。従って本発明は天
然繊維だけで無く、再生セルロ−ス繊維に対しても有効
である。
でテスト抄紙機にて本発明を試験した例である。本2例
ではJIS C2301(電解コンデンサ紙)に規定さ
れるME2.5−50を実際に抄紙し、本発明の効果を
確認した。その結果厚さと密度とろ水度はほぼ同一であ
るが、ESR、膨潤度、保液率については比較例5の
8.56×10-3 Ω/μm、295%、158%に対
して実施例16では4.68×10 -3 Ω/μm、37
8%、223%とESR値では約45%の低下、膨潤
度、保液率ではそれぞれ約28%、約41%の増加とな
り、実生産においても本発明の効果が実現可能であるこ
とを証明している。
電解コンデンサ用電解紙では、従来の酵素処理をされて
いない繊維のみで抄造されたアルミ電解コンデンサ用電
解紙よりもインピ−ダンス特性が向上している。又、酵
素処理の効果は天然繊維のみならず、再生セルロ−ス繊
維に対しても有効である。
あって、上記実施例から把握できる技術的思想について
以下にその効果とともに記載する。 (1)アルミ電解コンデンサの陽極と陰極との間に使用
される電解紙を構成する繊維の全部又は一部に、叩解さ
れず、酵素処理のみされた繊維が使用してあることを特
徴とするアルミ電解コンデンサ用電解紙。マニラ麻繊
維、木材パルプ等の天然繊維に対して機械的な叩解処理
を行なうと、繊維はある程度細くなるが真円とすること
は出来ず、逆に叩解処理の結果繊維のろ水度が低下し、
製紙特性が変化するので、得られる電解紙は、例えばグ
ラシン紙のような高密度の紙となり、結果として高ES
Rで電解液の保液率は低いものとなる。しかし、本願の
構成によれば、叩解処理が行われていないため、繊維の
ろ水度が低下せず、製紙特性が変化することがなく、結
果として低ESRで電解液の保液率を高くすることがで
きる。
うち何れかの電解紙を使用したアルミ電解コンデンサ。
アルミ電解コンデンサに実施例1乃至実施例16のいず
れかの電解コンデンサ用電解紙を使用すれば、アルミ電
解コンデンサのインピーダンス特性を改善することがで
きる。
る電解紙は酵素で処理された繊維を使用するものであ
る。酵素処理により繊維が改質された結果、原料のろ水
度はほぼ同一の状態にあって抄紙後の厚さと密度は変化
しないにも係らず、膨潤度、保液率が向上している為、
得られた電解紙は未処理繊維使用の電解紙と比べて、低
インピ−ダンス化されたものとなっていることが特徴で
ある。従って以下に記す作用効果がもたらされる。
を行なった後に所定の電解液を含浸させるので、含浸前
の状態では電解紙が適当な密度と厚さを保持している
が、電解液を構成する繊維は酵素処理により膨潤度が向
上しているので、電解液を含浸させると繊維は顕著に膨
潤する。この結果素子巻き工程ではショ−ト不良を起こ
さない状態に電解紙の密度を保ちながら、電解液の含浸
により、繊維の膨潤による実質的な電解紙の密度低下が
生じてインピ−ダンス特性を低下させることが可能とな
り、アルミ電解コンデンサの性能向上に寄与出来る。
ならず保液性の向上も得られている。現在電解コンデン
サの製造に使用されている4−ブチロラクトン(γ−ブ
チロラクトン)はエチレングリコ−ル等に比して親水性
が低い溶媒であるが、本発明による電解紙では同溶媒の
保液率が向上しているので同一重量の従来の電解紙に比
べて電解液含浸量が増え、これにより電解液のドライア
ップ効果の防止効果が高まり、アルミ電解コンデンサの
寿命の向上にも寄与出来る。
のろ水度が未処理の原料と殆ど同じなので、既存の抄紙
条件で従来品と同一の品種が抄造出来る。又、誘導体
化、異種成分の添加等を行っておらず、繊維成分100
%で供給可能である。このことは電解紙の製造に非常に
有利であるだけでなく、アルミ電解コンデンサの製造工
程においても、従来品との置き換えが容易であることを
意味している。
ース繊維紙のESR値が33%低下すると、従来3個使
用していたアルミ電解コンデンサを2個の使用とするこ
とが可能とされている。このことは電子回路小型化や軽
量化に大きく貢献することになるといえる。
成分を含まないので、アルミ電解コンデンサの廃棄の
際、電解紙については環境に対する特別の配慮、処理は
不要である。
デンサ用電解紙は、アルミ電解コンデンサの製造におい
て従来の電解紙よりも著しく有益なものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 アルミ電解コンデンサの陽極と陰極との
間に使用される電解紙を構成する繊維の全部又は一部
に、酵素処理された繊維が使用してあることを特徴とす
るアルミ電解コンデンサ用電解紙。 - 【請求項2】 前記アルミ電解コンデンサの電解紙に使
用される繊維で、酵素処理の対象となる繊維が、天然繊
維又は再生セルロ−ス繊維中の一種又は複数である請求
項1に記載のアルミ電解コンデンサ用電解紙。 - 【請求項3】 前記アルミ電解コンデンサの電解紙に使
用される繊維の処理に用いられる酵素が、セルロ−ス分
解酵素、ヘミセルロ−ス分解酵素、ペクチン質分解酵
素、リグニン分解酵素の中の一種又は複数である請求項
1又は請求項2に記載のアルミ電解コンデンサ用電解
紙。 - 【請求項4】 前記アルミ電解コンデンサの電解紙に使
用される繊維の処理において、該繊維の酵素処理を行う
際の酵素の添加率が、当該繊維に対して0.1重量%以
上100重量%以下である請求項1乃至請求項3のうち
いずれかに記載のアルミ電解コンデンサ用電解紙。 - 【請求項5】 前記アルミ電解コンデンサ電解紙におい
て、使用されている電解紙中で酵素で処理された繊維の
配合比率が、当該電解紙に使用される総ての繊維に対し
て10重量%以上100重量%以下である請求項1乃至
請求項4のうちいずれかに記載のアルミ電解コンデンサ
用電解紙。
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---|---|---|---|
JP01442696A JP3853864B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | アルミ電解コンデンサ用電解紙 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH09213573A true JPH09213573A (ja) | 1997-08-15 |
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Family
ID=11860706
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JP01442696A Expired - Fee Related JP3853864B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | アルミ電解コンデンサ用電解紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009088295A (ja) * | 2007-09-29 | 2009-04-23 | Nichicon Corp | 電解コンデンサの駆動用電解液および電解コンデンサ |
KR100965043B1 (ko) * | 2007-03-19 | 2010-06-21 | 니치콘 가부시키가이샤 | 고체 전해 콘덴서의 제조 방법 |
CN114544711A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-27 | 浙江凯恩新材料有限公司 | 一种电解电容器纸esr测试方法 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP01442696A patent/JP3853864B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100965043B1 (ko) * | 2007-03-19 | 2010-06-21 | 니치콘 가부시키가이샤 | 고체 전해 콘덴서의 제조 방법 |
US7948740B2 (en) | 2007-03-19 | 2011-05-24 | Nichicon Corporation | Solid electrolytic capacitor and method of manufacturing the same |
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CN114544711A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-05-27 | 浙江凯恩新材料有限公司 | 一种电解电容器纸esr测试方法 |
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