JPH09213329A - 非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池

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JPH09213329A
JPH09213329A JP8013591A JP1359196A JPH09213329A JP H09213329 A JPH09213329 A JP H09213329A JP 8013591 A JP8013591 A JP 8013591A JP 1359196 A JP1359196 A JP 1359196A JP H09213329 A JPH09213329 A JP H09213329A
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JP
Japan
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negative electrode
electrode material
secondary battery
aqueous secondary
positive electrode
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JP8013591A
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English (en)
Inventor
Kensuke Aida
健介 合田
Yukio Maekawa
幸雄 前川
Akihiro Matsufuji
明博 松藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な40℃充放電サイクル特性を有する高
容量非水二次電池を提供する。 【解決手段】 負極材料、正極材料、リチウム塩を含む
非水電解質からなる非水二次電池であって、該負極材料
が比表面積0.1〜2m2 /gである主として周期表
1,2,13,14,15族原子から選ばれる三種以上
の原子を含む、主として非晶質カルコゲン化合物及び、
または非晶質酸化物であることを特徴とする非水二次電
池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充放電サイクル特
性に優れた高容量非水二次電池に関するものであり、特
に負極材料が主として非晶質カルコゲン化合物及び、ま
たは非晶質酸化物であることを特徴とする非水二次電池
に関する。
【0002】
【従来の技術】非水二次電池用負極材料としては、リチ
ウム金属やリチウム合金が代表的であるが、それらを用
いると充放電中にリチウム金属が樹枝状に成長したいわ
ゆるデンドライトが発生し、内部ショートの原因あるい
はデンドライト自体の持つ高い活性のため、発火などの
危険をはらんでいた。これに対し、リチウムを可逆的に
挿入・放出可能な焼成炭素質材料が実用化されるように
なってきた。この炭素質材料の欠点は、それ自体が導電
性を持つので、過充電や急速充電の際に炭素質材料の上
にリチウム金属が析出する事があり、結局樹枝状金属を
析出させてしまうことになる。これを避けるために、充
電器を工夫したり、正極活物質を少なくして過充電を防
止する方法を採用したりしているが、後者の方法では、
活物質あたりの量が限定されるのでそのため放電容量も
限定されてしまう。また炭素質材料は密度が比較的小さ
いため、体積当たりの容量が低いという二重の意味で放
電容量が制限されてしまうことになる。炭素材料にリチ
ウム箔を圧着もしくは積層して用いることが、特開昭6
1−54165、特開平2−82447、同2−215
062、同3−122974、同3−272571、同
5−144471、同5−144472、同5−144
473、同5−151995に開示されているが、負極
活物質として炭素材料を使用しているものであり、上記
の問題を本質的に解決するものではなかった。
【0003】一方、リチウム金属,リチウム合金,炭素
質材料以外の負極材料としては、リチウムイオンを吸蔵
・放出する事ができるTiS2、LiTiS2(米国特許
第983476)、WO2、FeO3のリチウム化合物
(特開平3ー112070)、Nb25(特公昭62ー
59412、特開平2ー82447)、酸化鉄、Fe
O、Fe23、Fe34、酸化コバルト、CoO、Co
23、Co34(特開平3ー291862)が知られて
いる。これらの化合物はいづれも酸化還元電位が低く、
3V級の高放電電位を持つ非水二次電池を実現すること
ができていない。また放電容量も満足するものができて
いない。
【0004】上記欠点を改良する目的で3〜3.6V級
の高放電電位を持つ非水二次電池を達成するものとし
て、負極材料にSn,V,Si,B,Zrなどの酸化
物、及び、それらの複合酸化物を用いることが提案され
ている(特開平5‐174818、同6‐60867、
同6‐275267、同6‐325765、同6‐33
8324、EP‐615296)。これらSn,V,S
i,B,Zrなどの酸化物、及び、それらの複合酸化物
は、ある種のリチウムを含む遷移金属化合物の正極と組
み合わせることにより、3〜3.6V級で放電容量の大
きな非水二次電池を与え、又、実用領域でデンドライト
発生がほとんどなく極めて安全性が高いものであるが、
充放電サイクル特性が30℃以上で劣化するという問題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高容
量をもつ非水二次電池の充放電サイクル特性が30℃以
上で劣化することを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、リチウ
ムを可逆的に吸蔵放出可能な正極材料を含む正極、及び
リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な負極材料を含む負
極、リチウム塩を含む非水電解質、セパレーターから成
る非水二次電池に於いて、該負極材料が比表面積0.1
〜2m2 /gである主として周期表1,2,13,1
4,15族原子から選ばれる三種以上の原子を含む、主
として非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶質酸化
物であることを特徴とする非水二次電池によって達成さ
れた。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい形態に
ついて説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な正極材料を含む正
極、及びリチウムを可逆的に吸蔵放出可能な負極材料を
含む負極、リチウム塩を含む非水電解質、セパレーター
から成る非水二次電池に於いて、該負極材料が比表面積
0.1〜2m2 /gである主として周期表1,2,1
3,14,15族原子から選ばれる三種以上の原子を含
む、主として非晶質カルコゲン化合物及び、または非晶
質酸化物であることを特徴とする非水二次電池。 該負極材料が、水、または有機溶媒を共存下で湿式粉
砕されていることを特徴とする項1に記載の非水二次電
池。 該負極材料が、水、または有機溶媒で洗浄されている
ことを特徴とする項1に記載の非水二次電池。 該負極材料の少なくとも一種が、一般式(1)で示さ
れることを特徴とする項1から3のいずれか1項に記載
の非水二次電池。 M12pM4qM6r 一般式(1) (式中、M1、M2は相異なりSi、Ge、Sn、Pb、
P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種、M4
はLi,Na,K,Rb,Cs,Mg,Ca,Sr,B
aから選ばれる少なくとも一種、M6はO、S、Teか
ら選ばれる少なくとも一種、p,qは各々0.001〜1
0、rは1.00〜50の数字を表す。) 該負極材料の少なくとも一種が、一般式(2)で示さ
れることを特徴とする項4に記載の非水二次電池。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) (式中、M3はSi、Ge、Pb、P、B、Alから選
ばれる少なくとも一種、M5はLi,Na,K,Rb,
Cs,Mg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくとも
一種、M7はO、Sから選ばれる少なくとも一種、p,qは
各々0.001〜10、rは1.00〜50の数字を表
す。 該正極材料の少なくとも1種が、LixCoO2 、L
ixNiO2、LixMnO2、LixCoaNi1-aO2、L
ixCobV1-bOz、Lix CobFe1-bO2、LixMn
2O4、LixMncCo2-cO4 、LixMncNi2-cO
4、LixMncV2-cO4、LixMncFe2-cO4(式
中、x=0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=
0.8〜0.98、c=1.6〜1.96、z=2.0
1から2.3)であることをを特徴とする項1から5の
いずれか1項に記載の非水二次電池。以下、本発明の非
水二次電池を作るための他の材料と、製造方法について
詳述する。 本発明の非水二次電池に用いられる正・負
極は、正極合剤あるいは負極合剤を集電体上に塗設して
作ることが出来る。正極あるいは負極合剤には、それぞ
れ正極活物質あるいは負極材料のほか、それぞれに導電
剤、結着剤、分散剤、フィラー、イオン導電剤、圧力増
強剤や各種添加剤を含むことができる。
【0008】本発明で用いられる一般式(1)(2)で
示される負極材料は後述の方法で焼成後、望ましい比表
面積となる迄、粉砕される。負極材料の比表面積は0.
1〜2.0m2 /gであることが好ましく、更に好まし
くは0.3〜1.5m2 /gであり、最も好ましくは
0.5〜1.2m2である。負極材料の粉砕には、良く
知られた粉砕機や分級機が用いられる。例えば、乳鉢、
ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、衛星ボール
ミル、遊星ボールミル、旋回気流型ジェットミルや篩な
どが用いられる。粉砕時には水、あるいはメタノール等
の有機溶媒を共存させた湿式粉砕や乾式粉砕を行うこと
ができるが、湿式粉砕が好ましい。湿式粉砕時には、以
下で述べる水溶液や有機溶媒及びこれらの混合液を用い
ることが出来る。所望の比表面積とするためには分級を
行うことが好ましい。分級方法としては特に限定はな
く、篩、風力分級機などを必要に応じて用いることがで
きる。分級は乾式、湿式ともに用いることができる。更
に本発明においては、負極材料の粉砕、必要に応じて行
われる分級後、水溶液または、有機溶媒、水と有機溶媒
の混合溶液で洗浄することが好ましい。粉砕や洗浄に用
いる溶媒としては、次のものを挙げることができる。
水、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
などのアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケト
ンなどのケトン系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル系溶剤、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素系溶剤などをあげることができ、これ
らを単独で、または数種混合して使用することができ
る。またこれらの溶液に1種または数種の酸や無機塩を
添加して酸性度や電導度などを調整することができる。
溶剤の混合割合は、有機酸、有機酸塩の溶解性により選
択される。これらの溶媒のなかでも、水、メタノール、
エタノール、アセトン、酢酸エチル、水/メタノール、
水/エタノールが好ましい。含水溶液は、pHが1.0
以上7.0以下が好ましい。pHの調製や電導度の調製
のために次の酸や塩を含ませるのが好ましい。たとえば
塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、ほう酸、ヒ酸、燐酸、青酸、
亜硫酸、次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸、過塩素酸、フ
ッ酸、ヨウ素酸、臭素酸、燐酸水素カルシウム、燐酸水
素ナトリウム、燐酸水素カリウム、燐酸水素リチウム、
燐酸二水素アンモニウム、燐酸二水素カリウム、燐酸二
水素ナトリウム、燐酸二水素リチウム、硫酸水素アンモ
ニウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸
水素リチウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、
硝酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、亜硫酸水素アン
モニウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、亜硫酸水素リチウム、等を挙げることができる。な
かでも無機酸としては炭酸、酸性塩としては、燐酸水素
カルシウム、燐酸水素ナトリウム、燐酸水素カリウム、
燐酸水素リチウム、燐酸二水素アンモニウム、燐酸二水
素カリウム、燐酸二水素ナトリウム、燐酸二水素リチウ
ム等の酸性燐酸塩を挙げることができる。含ませる酸や
塩の濃度は特に限定されないが、0.001から50重
量パーセントが好ましく、さらに好ましいのは0.01
から20重量パーセントであり、最も好ましいのは0.
1から10重量パーセントである。負極材料の粉砕や洗
浄に用いられる溶液の量は特に限定されることはなく、
負極材料が漬される量以上あればよいが、負極材料/溶
液の容量比が1/1以上1/100以下が好ましい。ま
た負極材料の洗浄においては、洗浄時間、洗浄回数も特
に限定されることはないが、1分以上30日以内で1回
以上10回以下で洗浄することが好ましい。洗浄後の後
処理方法は特に限定されることはなく、デカンテ−ショ
ン法、ろ過法、遠心分離法等により、洗浄液を取り除き
乾燥する。また乾燥を早めるためにアセトン、メタノ−
ル等の揮発性溶剤で後処理した後乾燥を行ってもよい。
乾燥方法は特に限定されることはなく、風乾法、熱乾燥
法、真空乾燥法、赤外線乾燥法等いずれの方法もとるこ
とができる。
【0009】本発明で用いられる負極材料は、電池組み
込み時に主として非晶質であることが好ましい。ここで
言う主として非晶質とはCuKα線を用いたX線回折法
で2θ値で20°から40°に頂点を有するブロードな
散乱帯を有する物であり、結晶性の回折線を有してもよ
い。好ましくは2θ値で40°以上70°以下に見られ
る結晶性の回折線の内最も強い強度が、2θ値で20°
以上40°以下に見られるブロードな散乱帯の頂点の回
折線強度の500倍以下であることが好ましく、さらに
好ましくは100倍以下であり、特に好ましくは5倍以
下であり、最も好ましくは 結晶性の回折線を有さない
ことである。
【0010】本発明で用いられる負極材料は下記一般式
(1)で表されることが好ましい。 M12pM4qM6r 一般式(1) 式中、M1、M2は相異なりSi、Ge、Sn、Pb、P、
B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種であり、好
ましくはSi、Ge、Sn、P、B、Alであり、特に好
ましくはSi、Sn、P、B、Alである。 M4はL
i,Na,K,Rb,Cs,Mg,Ca,Sr,Baか
ら選ばれる少なくとも一種であり、好ましくはK,C
s,Mg,Caで、特に好ましくはCs,Mgである。
6はO、S、Teから選ばれる少なくとも一種であ
り、好ましくはO、Sであり、特に好ましくはOであ
る。p,qは各々0.001〜10であり、好ましくは
0.01〜5であり、特に好ましくは0.01〜2であ
る。rは1.00〜50であり、好ましくは1.00〜
26であり、特に好ましくは1.02〜6である。
1、M2の価数は特に限定されることはなく、単独価数
であっても各価数の混合物であっても良い。 またM
1、M2、M4の比はM2およびM4がM1に対して0.00
1〜10モル当量の範囲において連続的に変化させるこ
とができ、それに応じM6の量(一般式(1)におい
て、rの値)も連続的に変化する。
【0011】上記に挙げた化合物の中でも、本発明にお
いてはM1がSnである場合が好ましく、一般式(2)
で表される。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) 式中、M3はSi、Ge、Pb、P、B、Alから選ばれる
少なくとも一種であり、好ましくはSi、Ge、P、B、
Alであり、特に好ましくはSi、P、B、Alであ
る。M5はLi,Na,K,Rb,Cs,Mg,Ca,
Sr,Baから選ばれる少なくとも一種であり、好まし
くはK,Cs,Mg,Caで、特に好ましくはCs,M
gである。M7はO、Sから選ばれる少なくとも一種で
あり、好ましくはOである。p、qは各々0.001〜1
0であり、好ましくは0.01〜5であり、さらに好ま
しくは0.01〜1.5であり、特に好ましくは0.7
〜1.5である。rは1.00〜50であり、好ましく
は1.00〜26であり、特に好ましくは1.02〜6
である。
【0012】本発明の負極材料の例を以下に示すが、本
発明はこれらに限定されるものではない。 SnAl0.40.50.50.13.65、SnAl0.40.5
0.5Na0.23.7、SnAl0.40.30.5Rb0.2
3. 4、SnAl0.40.50.5Cs0.13.65、SnAl
0.40.50.50.1Ge0.053.85、SnAl0.40.5
0.50.1Mg0.1Ge0.023.83、SnAl0.40.4
0.43.2、SnAl0.30.50.22.7、SnAl
0.30.50.22.7、SnAl0.40.50.3Ba0.08
Mg0.083.26、SnAl0.40.40.4Ba0 .08
3.28、SnAl0.40.50.53.6、SnAl0.40.5
0.5Mg0.13.7
【0013】SnAl0.50.40.5Mg0.10.2
3.65、SnB0.50.5Li0.1Mg0.10.23.05、S
nB0.50.50.1Mg0.10.23.05、SnB0.5
0.50.05Mg0.050.13.03、SnB0.50.50.05
Mg0.10.23.03、SnAl0.40.50.5Cs0.1
0.10.23.65、SnB0.50.5Cs0.05Mg0.05
0.13.03、SnB0.50.5Mg0.10.13.05、Sn
0.50.5Mg0.10.23、SnB0.50.5Mg0.1
0.063.07、SnB0.50.5Mg0.10.143.03、S
nPBa0.083.58、SnPK0.13.55、SnPK
0.05Mg0.053.58、SnPCs0 .13.55、SnPB
0.080.083.54、SnPK0.1Mg0.1
0.23.55、SnPK0.05Mg0.050.13.53、SnP
Cs0.1Mg0.10.23.55、SnPCs0.05Mg0.05
0.13.53
【0014】Sn1.1Al0.40.20.6Ba0.080.08
3.54、Sn1.1Al0.40.20.6Li0.10.1Ba
0.10.13.65、Sn1.1Al0.40.40.4Ba0.08
3.34、Sn1 .1Al0.4PCs0.054.23、Sn1.1Al
0.4PK0.054. 23、Sn1.2Al0.50.30.4Cs0.2
3.5、Sn1.2Al0.40.20.6Ba0.083.68、S
1.2Al0.40.20.6Ba0.080.083.64、Sn
1.2Al0.40.20.6Mg0.04Ba0.043.68、Sn
1.2Al0.40.30.5Ba0.083.58、Sn1.3Al0.3
0.30.4Na0.23.3、Sn1.3Al0.20.40.4
0.23.4、Sn1.3Al0.40.40.4Ba0.23.6
Sn1.4Al0 .4PK0.24.6、Sn1.4Al0.2Ba0.1
PK0.24.45、Sn1.4Al0.2Ba0.2PK0.24.6
Sn1.4Al0.4Ba0.2PK0.2Ba0.10.24.9、S
1.4Al0.4PK0.34.65、Sn1.5Al0.2PK0.2
4.4、Sn1.5Al0 .4PK0.14.65、Sn1.5Al0.4
Cs0.054.63、Sn1 .5Al0.4PCs0.05Mg0.1
0.24.63
【0015】SnSi0.5Al0.10.20.1Ca0.4
3.1、SnSi0. 4Al0.20.42.7、SnSi0.5Al
0.20.10.1Mg0.12.8、SnSi0.6Al0.20.2
2.8、SnSi0.5Al0.30.40.23.55、SnS
0.5Al0. 30.40.54.30、SnSi0.6Al0.1
0.10.33 .25、SnSi0.6Al0.10.10.1Ba
0.22.95、SnSi0.6Al0.10.10.1Ca0.2
2.95、SnSi0.6Al0.40.2Mg0.13.2、SnS
0.6Al0 .10.30.13.05、SnSi0.6Al0.2
0.22.7、SnSi0.6Al0.2Ca0.22.7、SnS
0.6Al0.20.23、SnSi0.60.20.23、S
nSi0.8Al0.22.9、SnSi0.8Al0.30.20.
23.85、SnSi0.80.22.9、SnSi0.8Ba0.2
2 .8、SnSi0.8Mg0.22.8、SnSi0.8Ca0.2
2.8、SnSi0.80.23.1
【0016】Sn0.9Mn0.30.40.4Ca0.1Rb0.1
2.95、Sn0.9Fe0.30.40.4Ca0.1Rb0.1
2.95、Sn0.8Pb0.2Ca0.10.93.35、Sn0.3
0.7Ba0.10.93.35、Sn0.9Mn0.1Mg0.1
0.93.35、Sn0.2Mn0.8Mg0.10.93.35、Sn
0.7Pb0.3Ca0.10.93.35、Sn0.2Ge0.8Ba
0.10.93.35
【0017】上記焼成されて得られた化合物の化学式
は、測定方法として誘導結合プラズマ(ICP)発光分
光分析法、簡便法として、焼成前後の粉体の重量差から
算出できる。
【0018】本発明の負極材料への軽金属挿入量は、そ
の軽金属の析出電位に近似するまででよいが、例えば、
負極材料当たり50〜700モル%が好ましいが、特
に、100〜600モル%が好ましい。 その放出量は
挿入量に対して多いほど好ましい。軽金属の挿入方法
は、電気化学的、化学的、熱的方法が好ましい。電気化
学的方法は、正極活物質に含まれる軽金属を電気化学的
に挿入する方法や軽金属あるいはその合金から直接電気
化学的に挿入する方法が好ましい。化学的方法は、軽金
属との混合、接触あるいは、有機金属、例えば、ブチル
リチウム等と反応させる方法がある。電気化学的方法、
化学的方法が好ましい。該軽金属はリチウムあるいはリ
チウムイオンが特に好ましい。
【0019】本発明においては、以上示したような一般
式(1)(2)で示される比表面積が0.1〜2m2
gの負極材料を用いることにより、30℃以上の充放電
サイクル特性が改善され、高容量で安全性が優れた非水
二次電池を得ることができる。本発明において、特に優
れた効果を得ることができるのはSnを含有し且つSn
の価数が2価で存在する化合物を負極材料として用いる
ことである。 Snの価数は化学滴定操作によって求め
ることができる。 例えばPhysics and Chemistry of G
lasses Vol.8 No.4 (1967)の165頁に記載の方法で分
析することができる。また、Snの固体核磁気共鳴(N
MR)測定によるナイトシフトから決定することも可能
である。 例えば、幅広測定において金属Sn(0価の
Sn)はSn(CH3 )4 に対して7000ppm付近
と極端に低磁場にピークが出現するのに対し、SnO
(=2価)では100ppm付近、SnO2 (=4価)
では−600ppm付近に出現する。このように同じ配
位子を有する場合ナイトシフトが中心金属であるSnの
価数に大きく依存するので、 119Sn−NMR測定で求
められたピーク位置で価数の決定が可能となる。
【0020】本発明の負極材料に各種化合物を含ませる
ことができる。例えば、遷移金属(Sc、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、
Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、ラ
ンタノイド系金属、Hf、Ta、W、Re、Os、I
r、Pt、Au、Hg)や周期表17族元素(F、C
l)を含ませることができる。また電子伝導性をあげる
各種化合物(例えば、Sb、In、Nbの化合物)のド
ーパントを含んでもよい。添加する化合物の量は0〜2
0モル%が好ましい。
【0021】本発明における一般式(1)(2)で示さ
れる酸化物を主体とする複合酸化物の合成法は焼成法、
溶液法いずれの方法も採用することができる。例えば焼
成法について詳細に説明するとM1化合物、M2化合物と
M4化合物(M1、M2は相異なりSi、Ge、Sn、Pb、
P、B、Al、Sb、M4はMg,Ca,Sr,Ba)
を混合し、焼成せしめればよい。 Sn化合物としては
たとえばSnO、SnO2、Sn2O3、Sn3O4、Sn7O13
・H2O、Sn8O15、水酸化第一錫、オキシ水酸化第二
錫、亜錫酸、蓚酸第一錫、燐酸第一錫、オルト錫酸、メ
タ錫酸、パラ錫酸、弗化第一錫、弗化第二錫、塩化第一
錫、塩化第二錫、ピロリン酸第一錫、リン化錫、硫化第
一錫、硫化第二錫、等を挙げることができる。Si化合
物としてはたとえばSiO2、SiO、テトラメチルシ
ラン、テトラエチルシラン等の有機珪素化合物、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン等のアルコキシ
シラン化合物、トリクロロハイドロシラン等のハイドロ
シラン化合物を挙げることができる。Ge化合物として
はたとえばGeO2、GeO、ゲルマニウムテトラメト
キシド、ゲルマニウムテトラエトキシド等のアルコキシ
ゲルマニウム化合物等を挙げることができる。Pb化合
物としてはたとえばPbO2、PbO、Pb2O3、Pb3
O4、硝酸鉛、炭酸鉛、蟻酸鉛、酢酸鉛、四酢酸鉛、酒
石酸鉛、鉛ジエトキシド、鉛ジ(イソプロポキシド)等
を挙げることができる。P化合物としてはたとえば五酸
化リン、オキシ塩化リン、五塩化リン、三塩化リン、三
臭化リン、トリメチルリン酸、トリエチルリン酸、トリ
プロピルリン酸、ピロリン酸第一錫、リン酸ホウ素等を
挙げることができる。B化合物としてはたとえば三二酸
化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、炭化ホウ素、
ほう酸、ほう酸トリメチル、ほう酸トリエチル、ほう酸
トリプロピル、ほう酸トリブチル、リン化ホウ素、リン
酸ホウ素等を挙げることができる。Al化合物としては
たとえば酸化アルミニウム(α−アルミナ、β−アルミ
ナ)、ケイ酸アルミニウム、アルミニウムトリ−iso
−プロポキシド、亜テルル酸アルミニウム、塩化アルミ
ニウム、ホウ化アルミニウム、リン化アルミニウム、リ
ン酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ほう酸アルミニ
ウム、硫化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ホウ化ア
ルミニウム等を挙げることができる。Sb化合物として
はたとえば三酸化二アンチモン、トリフェニルアンチモ
ン等を挙げることができる。
【0022】Li,Na,K,Rb,Cs,Mg,C
a,Sr,Ba化合物としては、各々の酸化塩、水酸化
塩、炭酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、アルミニウム
化合物等を挙げることができる。
【0023】焼成条件としては、昇温速度として昇温速
度毎分4℃以上2000℃以下であることが好ましく、
さらに好ましくは6℃以上2000℃以下である。とく
に好ましくは10℃以上2000℃以下であり、かつ焼
成温度としては250℃以上1500℃以下であること
が好ましく、さらに好ましくは350℃以上1500℃
以下であり、とくに好ましくは500℃以上1500℃
以下であり、かつ焼成時間としては0.01時間以上1
00時間以下であることが好ましく、さらに好ましくは
0.5時間以上70時間以下であり、とくに好ましくは
1時間以上20時間以下であり、かつ降温速度としては
毎分2℃以上107℃以下であることが好ましく、さら
に好ましくは4℃以上107℃以下であり、とくに好ま
しくは6℃以上107℃以下であり、特に好ましくは1
0℃以上107℃以下である。本発明における昇温速度
とは「焼成温度(℃表示)の50%」から「焼成温度
(℃表示)の80%」に達するまでの温度上昇の平均速
度であり、本発明における降温速度とは「焼成温度(℃
表示)の80%」から「焼成温度(℃表示)の50%」
に達するまでの温度降下の平均速度である。降温は焼成
炉中で冷却してもよくまた焼成炉外に取り出して、例え
ば水中に投入して冷却してもよい。またセラミックスプ
ロセッシング(技報堂出版1987)217頁記載のg
un法・Hammer−Anvil法・slap法・ガ
スアトマイズ法・プラズマスプレー法・遠心急冷法・m
elt drag法などの超急冷法を用いることもでき
る。またニューガラスハンドブック(丸善 1991)
172頁記載の単ローラー法、双ローラ法を用いて冷却
してもよい。焼成中に溶融する材料の場合には、焼成中
に原料を供給しつつ焼成物を連続的に取り出してもよ
い。焼成中に溶融する材料の場合には融液を攪拌するこ
とが好ましい。
【0024】焼成ガス雰囲気は好ましくは酸素含有率が
5体積%以下の雰囲気であり、さらに好ましくは不活性
ガス雰囲気である。不活性ガスとしては例えば窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、クリプトン、キセノン等が挙げられ
る。
【0025】本発明で用いられるより好ましいリチウム
含有遷移金属酸化物正極材料としては、リチウム化合物
/遷移金属化合物(ここで遷移金属とは、Ti、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Mo、Wから選ばれる少
なくとも1種)の合計のモル比が0.3〜2.2になる
ように混合して合成することが好ましい。本発明で用い
られるとくに好ましいリチウム含有遷移金属酸化物正極
材料としては、リチウム化合物/遷移金属化合物(ここ
で遷移金属とは、V、Cr、Mn、Fe、Co、Niか
ら選ばれる少なくとも1種)の合計のモル比が0.3〜
2.2になるように混合して合成することが好ましい。
本発明で用いられるとくに好ましいリチウム含有遷移金
属酸化物正極材料とは、Lix QOy (ここでQは主と
して、その少なくとも一種がCo、Mn、Ni、V、F
eを含む遷移金属)、x=0.02〜1.2、y=1.
4〜3)であることが好ましい。Qとしては遷移金属以
外にAl、Ga、In、Ge、Sn、Pb、Sb、B
i、Si、P、Bなどを混合してもよい。混合量は遷移
金属に対して0〜30モル%が好ましい。
【0026】本発明で用いられるさらに好ましいリチウ
ム含有金属酸化物正極材料としては、LixCoO2、L
ixNiO2、LixMnO2、LixCoaNi1-aO2、L
ixCobV1-bOz 、LixCobFe1-bO2、LixMn
2O4、LixMncCo2-cO4、LixMncNi2-cO4、
LixMncV2-cO4、LixMncFe2-cO4(ここでx
=0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8
〜0.98、c=1.6〜1.96、z=2.01〜
2.3)があげられる。本発明で用いられる最も好まし
いリチウム含有遷移金属酸化物正極材料としては、Li
xCoO2、LixNiO2、LixMnO2、LixCoaN
i1-aO2、LixMn2O4、LixCobV1-bOz(ここ
でx=0.02〜1.2、a=0.1〜0.9、b=
0.9〜0.98、z=2.01〜2.3)があげられ
る。本発明で用いられる最も好ましいリチウム含有遷移
金属酸化物正極材料としては、LixCoO2、LixN
iO2、LixMnO2、LixCoaNi1-aO2、LixM
n2O4、LixCobV1-bOz(ここでx=0.02〜
1.2、a=0.1〜0.9、b=0.9〜0.98、
z=2.02〜2.3)があげられる。ここで、上記の
x値は、充放電開始前の値であり、充放電により増減す
る。
【0027】本発明の非水二次電池に用いられる正・負
極は、正極合剤あるいは負極合剤を集電体上に塗設、あ
るいはペレット状に成形して作ることができる。正極あ
るいは負極合剤には、それぞれ正極材料あるいは負極材
料の他、それぞれに導電剤、結着剤、分散剤、フィラ
ー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤を含むこと
ができる。
【0028】本発明の導電剤は、構成された電池におい
て、化学変化を起こさない電子伝導性材料であれば何で
もよい。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状
黒鉛など)、人工黒鉛、カ−ボンブラック、アセチレン
ブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属(銅、
ニッケル、アルミニウム、銀など)粉、金属繊維あるい
はポリフェニレン誘導体などの導電性材料を1種または
これらの混合物として含ませることができる。黒鉛とア
セチレンブラックの併用がとくに好ましい。導電剤の表
面層への添加量は、負極材料または正極材料に対し6〜
50重量%であることが好ましく、特に6〜30重量%
であることが好ましい。カーボンや黒鉛では、6〜20
重量%であることがが特に好ましい。
【0029】本発明で使用できる正極及び負極中の結着
剤は、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、
ポリビニルアルコール、澱粉、ジアセチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルクロリド、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、SBR,EPDM、スルホン化EPDM、フッ素ゴ
ム、ポリブタジエン、ポリエチレンオキシドであり、特
にポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンが好ま
しい。
【0030】本発明で使用できる正極及び負極の支持体
即ち集電体は、材質として、正極にはアルミニウム、ス
テンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金で
あり、負極には銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、
またはこれらの合金であり、形態としては、箔、エキス
パンドメタル、パンチングメタル、金網である。特に、
正極にはアルミニウム箔、負極には銅箔が好ましい。本
発明で使用できるセパレータは、イオン透過度が大き
く、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜であれば良
く、材質として、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリ
マー、セルロース系ポリマー、ポリイミド、ナイロン、
ガラス繊維、アルミナ繊維が用いられ、形態として、不
織布、織布、微孔性フィルムが用いられる。特に、材質
として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンとポリエチレンの混合体、ポリプロピレンとテフロン
の混合体、ポリエチレンとテフロンの混合体が好まし
く、形態として微孔性フィルムであるものが好ましい。
特に、孔径が0.01〜1μm、厚みが5〜50μmの
微孔性フィルムが好ましい。
【0031】本発明で使用できる電解液は、有機溶媒と
してプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチ
ロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジメチルスフォキシド、ジオキソラン、
1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ニトロメタン、アセトニトリル、蟻酸メチル、
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、燐酸トリエステル、
トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラ
ン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカ
ーボネート誘導体、テトラヒドロ誘導体、ジエチルエー
テル、1,3−プロパンサルトンの少なくとも1種以上
を混合したもの、また電解質として、LiClO4、L
iBF4、LiPF6、LiCF3SO3、LiCF3
2、LiAsF6、LiSbF6、LiB10Cl10、低
級脂肪族カルボン酸リチウム、LiAlCl4 、LiC
l、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、四フェ
ニルホウ酸リチウムの1種以上の塩を溶解したものが好
ましい。特にプロピレンカーボネートあるいはエチレン
カーボネートと1、2−ジメトキシエタン及び/あるい
はジエチルカーボネートとの混合溶媒にLiCF3
3、LiClO4、LiBF4、及び/あるいはLiP
6 を溶解したものが好ましく、特に、少なくともエチ
レンカーボネートとLiPF6を含むことが好ましい。
【0032】電池の形状はボタン、コイン、シート、シ
リンダー、角などのいずれにも適用できる。ボタン、コ
インでは、合剤をペレット状にプレス成形して用い、シ
ート、角、シリンダーでは合剤を集電体上に塗設、乾
燥、脱水、プレスして用いる。電池は、ペレット、シー
ト状あるいはセパレーターと共に巻回した電極を電池缶
に挿入し、缶と電極を電気的に接続し、電解液を注入し
封口して形成する。この時、安全弁を封口板として用い
ることができる。更に電池の安全性を保証するためにP
TC素子を用いるのが好ましい。
【0033】本発明で使用できる有底電池外装缶は材質
としてニッケルメッキを施した鉄鋼板、ステンレス鋼板
(SUS304、SUS304L,SUS304N、S
US316、SUS316L、SUS430、SUS4
44等)、ニッケルメッキを施したステンレス鋼板(同
上)、アルミニウムまたはその合金、ニッケル、チタ
ン、銅であり、形状として、真円形筒状、楕円形筒状、
正方形筒状、長方形筒状である。特に、外装缶が負極端
子を兼ねる場合は、ステンレス鋼板、ニッケルメッキを
施した鉄鋼板が好ましく、外装缶が正極端子を兼ねる場
合は、ステンレス鋼板、アルミニウムまたはその合金が
好ましい。
【0034】本発明で使用できるガスケットは、材質と
して、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリマー、セル
ロース系ポリマー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐
有機溶媒性及び低水分透過性から、オレフィン系ポリマ
ーが好ましく、特にプロピレン主体のポリマーが好まし
い。さらに、プロピレンとエチレンのブロック共重合ポ
リマーであることが好ましい。
【0035】本発明の電池は必要に応じて外装材で被覆
される。外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テー
プ、金属フィルム、紙、布、塗料、プラスチックケース
等がある。また、外装の少なくとも一部に熱で変色する
部分を設け、使用中の熱履歴がわかるようにしても良
い。本発明の電池は必要に応じて複数本を直列及び/ま
たは並列に組み電池パックに収納される。電池パックに
は正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及び/ま
たは電流遮断素子等の安全素子の他、安全回路(各電池
及び/または組電池全体の電圧、温度、電流等をモニタ
ーし、必要なら電流を遮断する機能を有する回路)を設
けても良い。 また電池パックには、組電池全体の正極
及び負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電
池全体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検
出端子等を外部端子として設けることもできる。 また
電池パックには、電圧変換回路(DC−DCコンバータ
等)を内蔵しても良い。 また各電池の接続は、リード
板を溶接することで固定しても良いし、ソケット等で容
易に着脱できるように固定しても良い。 さらには、電
池パックに電池残存容量、充電の有無、使用回数等の表
示機能を設けても良い。
【0036】本発明の電池は様々な機器に使用される。
特に、ビデオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデ
ッキ、モニター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメ
ラ、一眼レフカメラ、使い捨てカメラ、レンズ付きフィ
ルム、ノート型パソコン、ノート型ワープロ、電子手
帳、携帯電話、コードレス電話、ヒゲソリ等に使用され
ることが好ましい。
【0037】
【実施例】以下に具体例をあげ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。
【0038】合成例ー1 一酸化錫6.7g、ピロリン酸錫10.3g、三酸化二
硼素1.7g、炭酸カリウム0.7g、酸化マグネシウ
ム0.4g、二酸化ゲルマニウム1.0gを乾式混合
し、アルミナ製るつぼに入れ、アルゴン雰囲気下15℃
/分で1000℃まで昇温した。 1100℃で12時
間焼成した後、10℃/分で室温にまで降温し焼成炉よ
り取り出して、SnGe0.10.50.5Mg0.10. 1
3.35を得、ジェットミルで粉砕し、比表面積0.6m2
/gの粉末を得た(負極材料1−1)。 これはCuK
α線を用いたX線回折法において2θ値で28°付近に
頂点を有するブロードなピークを有する物であり、2θ
値で40°以上70°以下には結晶性の回折線は見られ
なかった。
【0039】合成例ー2 同様にそれぞれ化学量論量の原料を混合、焼成、粉砕
し、下記の組成と比表面積を持つ負極材料を調整した。 負極材料No. 負極材料組成 m2/g 2-1 SnAl0.40.50.13.65 0.5 2-2 SnAl0.40.40.4Ba0.083.28 0.7 2-3 SnAl0.50.40.5Mg0.10.23.65 0.8 2-4 SnSi0.5Al0.20.10.1Mg0.12.8 0.6 2-5 SnSi0.5Al0.30.40.23.55 1.0 2-6 SnAl0.40.50.5Cs0.13.65 0.9
【0040】実施例−1 (負極シートの調整)合成例−1で合成された比表面積
0.6m2 /gの負極材料1−1を用いて、それぞれを
86重量%、鱗片状黒鉛6重量%、アセチレンブラック
3重量%の割合で混合し、更に結着剤としてポリフッ化
ビリニデンの水分散物を4重量%およびカルボキシメチ
ルセルロース1重量%を加え、水を媒体として混練し
て、負極層用スラリーを作製した。 該スラリーを厚さ
18μmの銅箔の両面に、エクストルージョン法により
塗布し、200℃で乾燥した。負極シート厚みは78μ
mであった。 (正極シートの調整)正極材料として、LiCoO2を
87重量%、鱗片状黒鉛6重量%、アセチレンブラック
3重量%、さらに結着剤としてポリテトラフルオロエチ
レン水分散物3重量%とポリアクリル酸ナトリウム1重
量%を加え、水を媒体として混練して得られたスラリー
を厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に上記と同じ方
法で塗布、乾燥、プレス、切断した。 250μmの帯
状正極シートを作製した。
【0041】(シリンダー電池の組立)上記負極シート
および正極シートのそれぞれ端部にそれぞれニッケル、
アルミニウムのリード板をスポット溶接した後、露点−
40℃以下の乾燥空気中で150℃2時間脱水乾燥し
た。 さらに、脱水乾燥済み正極シート(8)、微多孔
性ポリプロピレンフィルムセパレーター(セルガード2
400)、脱水乾燥済み負極シート(9)およびセパレ
ーター(10)の順で積層し、これを巻き込み機で渦巻
き状に巻回した。 この巻回体を負極端子を兼ねるニッ
ケルメッキを施した鉄製の有底シリンダー型電池缶(1
1)に収納した。 さらに、1L当たりLiPF6とL
iBF4を各々0.9,0.1mol含有し、溶媒がエ
チレンカーボネート、ブチレンカーボネートとジメチル
カーボネートの2:2:6容量混合液からなる電解質を
電池缶に注入した。 正極端子を有する電池蓋(12)
をガスケット(13)を介してかしめてシリンダー型電
池を作製した。 なお、正極端子(12)は正極シート
(8)と、電池缶(11)は負極シート(9)とあらか
じめリード端子により接続した。 図1にシリンダー型
電池の断面を示した。なお、(14)は安全弁である。
40℃の充放電特性は、電流3mA/cm2,電圧範
囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0042】実施例ー2 実施例ー1の負極材料1―1の替わりに、合成例2に記
載の負極材料2―1〜2―9(合成例2に記載してある
比表面積の粒子)を使用する以外は同様にしてシリンダ
ー型電池を製作した。 40℃の充放電特性は、電流3
mA/cm2,電圧範囲4.1〜2.8Vで評価した。
【0043】比較例−1 実施例ー1において、負極材料を合成例−1で合成し、
ジェットミルにて比表面積2.8m2/g粉砕した材料
に変えた以外は同様にしてシリンダー型電池を製作し、
充放電特性を評価した。 40℃の充放電特性は、電流
3mA/cm2,電圧範囲4.1〜2.8Vで評価し
た。
【0044】比較例−2 実施例−1において、負極材料を合成例−2で合成し、
ジェットミルにて比表面積2.4m2 /g粉砕した負極
材料2―1(SnSi0.5Al0.20. 10.1Mg0.1
2.8)に変えた以外は同様にしてシリンダー型電池を製
作し、充放電特性を評価した。 40℃の充放電特性
は、電流3mA/cm2,電圧範囲4.1〜2.8Vで
評価した。
【0045】略号の説明 a;負極材料、b;比表面
積、c;40℃の充放電サイクル性(第1回目の容量の
75%になるサイクル数)、d;放電容量(Wh) a b c d No.負極材料 比表面積(m2/g) 充放電特性 容量 備考 1 1−1 0.6 370回 4.42Wh 本発明 2 2−1 0.5 375 4.46 〃 3 2−2 0.7 359 4.69 〃 4 2−3 0.8 338 4.38 〃 5 2−4 0.6 332 4.33 〃 6 2−5 1.0 349 4.44 〃 7 2−6 0.9 319 4.37 〃 8 1−1 2.8 210 4.38 比較例 9 2ー1 2.4 184 4.42 〃
【0046】本発明の0.1〜2m2/gの比表面積を
もつ負極材料で構成されている負極層を用いて組立てら
れた電池No.1〜7は、比較例のNo.8,9に較
べ、容量が同等で、40℃の充放電サイクル特性に優れ
好ましい。
【0047】実施例−3 負極材料1−1をジェットミルで粉砕する際に、負極材
料に対して重量で3倍の水溶液A(水に対し、10体積
%のメタノールを含み、酢酸と酢酸ナトリウムでpH
5,緩衝能力0.1Mに調節した溶液)を用い、粉砕
後、50倍の体積の水で3回洗浄した後乾燥し、負極材
料3−1とした。負極材料1−1をジェットミル粉砕
後、20倍量の体積の上記の水溶液Aに浸し20分間攪
拌した後濾過する操作を2回繰り返した。その後、50
倍の体積の水で3回洗浄した後乾燥し、負極材料3−2
とした。これらの試料をもちいて、実施例1と同様にし
てシリンダー電池を作成し、実施例2と同様な実験を行
った。負極材料に3−1と3−2を用いたサンプルの4
0℃の充放電特性は、それぞれ385回と390回であ
り、負極材料に1−1を用いたものに比べて優れている
ことがわかった。
【0048】
【発明の効果】本発明のように、0.1〜2m2/gの
比表面積をもつ一般式(1)および(2)で表される金
属酸化物からなる負極材料の負極層で構成することによ
り、優れた40℃の充放電サイクル特性をもつ非水二次
電池を得ることができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に使用したシリンダー型電池の断面図を
示したものである。
【0050】
【符号の説明】
8 正極シート 9 負極シート 10 セパレーター 11 電池缶 12 電池蓋 13 ガスケット 14 安全弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムを可逆的に吸蔵放出可能な正極
    材料を含む正極、及びリチウムを可逆的に吸蔵放出可能
    な負極材料を含む負極、リチウム塩を含む非水電解質、
    セパレーターから成る非水二次電池に於いて、該負極材
    料が比表面積0.1〜2m2 /gである主として周期表
    1,2,13,14,15族原子から選ばれる三種以上
    の原子を含む、主として非晶質カルコゲン化合物及び、
    または非晶質酸化物であることを特徴とする非水二次電
    池。
  2. 【請求項2】 該負極材料が、水、または有機溶媒を共
    存下で湿式粉砕されていることを特徴とする請求項1に
    記載の非水二次電池。
  3. 【請求項3】 該負極材料が、水、または有機溶媒で洗
    浄されていることを特徴とする請求項1に記載の非水二
    次電池。
  4. 【請求項4】 該負極材料の少なくとも一種が、一般式
    (1)で示されることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項に記載の非水二次電池。 M12pM4qM6r 一般式(1) (式中、M1、M2は相異なりSi、Ge、Sn、Pb、
    P、B、Al、Sbから選ばれる少なくとも一種、M4
    はLi,Na,K,Rb,Cs,Mg,Ca,Sr,B
    aから選ばれる少なくとも一種、M6はO、S、Teか
    ら選ばれる少なくとも一種、p,qは各々0.001〜1
    0、rは1.00〜50の数字を表す。)
  5. 【請求項5】 該負極材料の少なくとも一種が、一般式
    (2)で示されることを特徴とする請求項4に記載の非
    水二次電池。 SnM3pM5qM7r 一般式(2) (式中、M3はSi、Ge、Pb、P、B、Alから選
    ばれる少なくとも一種、M5はLi,Na,K,Rb,
    Cs,Mg,Ca,Sr,Baから選ばれる少なくとも
    一種、M7はO、Sから選ばれる少なくとも一種、p,qは
    各々0.001〜10、rは1.00〜50の数字を表
    す。
  6. 【請求項6】 該正極材料の少なくとも1種が、Lix
    CoO2 、LixNiO2、LixMnO2、LixCoaN
    i1-aO2、LixCobV1-bOz、Lix CobFe1-bO
    2、LixMn2O4、LixMncCo2-cO4 、LixMn
    cNi2-cO4、LixMncV2-cO4、LixMncFe2-c
    O4(式中、x=0.02〜1.2、a=0.1〜0.
    9、b=0.8〜0.98、c=1.6〜1.96、z
    =2.01から2.3)であることをを特徴とする請求
    項1から5のいずれか1項に記載の非水二次電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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