JPH09213097A - ヒューズ装置及びそれを用いた半導体集積回路装置 - Google Patents

ヒューズ装置及びそれを用いた半導体集積回路装置

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JPH09213097A
JPH09213097A JP8020762A JP2076296A JPH09213097A JP H09213097 A JPH09213097 A JP H09213097A JP 8020762 A JP8020762 A JP 8020762A JP 2076296 A JP2076296 A JP 2076296A JP H09213097 A JPH09213097 A JP H09213097A
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fuse element
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supply voltage
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Masayuki Obayashi
正幸 大林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 切断しようと意図しないヒューズ素子が誤っ
て切断された場合でも、出力信号を元の状態に回復する
ことが可能な技術を提供する。 【解決手段】 1つの切り換え信号を発生させるヒュー
ズ回路には2つのヒューズ素子を設けておき、第1のヒ
ューズ素子を切断した場合には、切断前と逆相の信号を
出力し、第2のヒューズ素子を切断した場合には、第1
のヒューズ素子切断前と同相の信号を出力する構成とす
る。この時並列に接続した第1のヒューズ素子と第1の
負荷素子を、高電位側の電源電圧端子と出力信号を取り
出す端子の間に設け、さらに直列に接続した第2のヒュ
ーズ素子と第2の負荷素子を、低電位側の電源電圧端子
側に第2のヒューズ素子、出力信号を取り出す端子側に
第2の負荷素子となるように設けてヒューズ素子を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズ装置及び
それを用いた半導体集積回路装置に関し、例えばSRA
M(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)のよ
うに冗長回路を構成するヒューズ装置を用いた半導体集
積回路装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばSRAMで代表される最近のLS
I(半導体集積回路装置)は、より多くの機能が要求さ
れるにつれて、ますます高集積化が図られる傾向にあ
る。このように高集積化が図られたLSIにおいては、
製造時の歩留りの向上がコスト的に極めて重要になる。
【0003】このような観点から、半導体基板(半導体
チップ)に予め正規の回路ブロックの他に予備の回路ブ
ロックを形成しておき、正規の回路ブロックに不良が発
見された場合には、これを予備の回路ブロック置き換え
ることにより、不良の回路ブロックを救済するようにし
た技術、いわゆる冗長回路技術が開発されてきている。
【0004】この場合、不良の回路ブロックを予備の回
路ブロックに置き換えるには、予め半導体基板にヒュー
ズ素子を組み込んでおいて、このヒューズ素子を切断す
ることが行われる。ヒューズ素子は適当な導電層を利用
して構成し、絶縁保護膜で覆われたその導電層の一部を
絶縁保護膜に開口部を形成して一部を露出することで、
この露出された導電層の部分を外部から切断することが
行われる。
【0005】このような冗長回路技術に関しては、例え
ば(株)オーム社発行、「電子情報通信ハンドブック
第1分冊」、昭和63年3月30日発行、P889、あ
るいは(株)近代科学社、「MOS集積回路の基礎」、
1992年5月30日発行、P65に記載されている。
これらの文献には、ヒューズ素子として多結晶(ポリ)
シリコンを利用して、このヒューズ素子の切断をレーザ
光を照射して行うことが記載されている。
【0006】ここで、従来のヒューズ回路ではヒューズ
素子を一度切断すると再接続は不可能なので、ヒューズ
回路から出力される出力信号を元の状態に回復すること
はできなかった。さらに、従来のヒューズ回路では1つ
のヒューズ回路出力信号に対してはヒューズ素子を1つ
しか設けていなかった。
【0007】従来のヒューズ素子を、SRAMの冗長回
路を構成するヒューズ素子に適用する場合について以下
に説明する。
【0008】SRAMは、複数個のスタティック型メモ
リセルをマトリクス配置してなるメモリセルアレイを含
む。メモリセルアレイは、通常、複数のメモリマットま
たは複数のメモリブロックなどと称される単位で形成さ
れる。これらの全メモリセルアレイが正常動作して初め
て良品となる。
【0009】しかし、メモリセルの個数の増大に伴い全
メモリセルアレイが正常動作するのが困難になり、それ
を回避する手段として複数の予備ワード線、複数の予備
データ線あるいは、複数の予備ブロックを配置しておき
正規のワード線、データ線あるいは、ブロックに不良を
含む場合には予備ワード線、予備データ線あるいは、予
備ブロックと置き換えて使用している。
【0010】この正規のワード線、データ線あるいは、
ブロックと予備のワード線、データ線あるいは、ブロッ
クとを切り換えるのにヒューズ素子が用いられている。
通常、正規から予備への切り換えには製造工程の終盤で
一度検査して不良メモリセルが存在するかどうか、存在
するとしたらどの位置に存在するかを明らかにし、その
不良メモリセルが存在する位置にふさわしい予備のワー
ド線、データ線あるいは、ブロックと切り換える。
【0011】この切り換えに用いるヒューズ素子は非可
逆な手段によって加工される。このヒューズ素子の加工
は製造工程の終盤での検査後実施されるため、通常の半
導体素子では外界の影響を除くために被覆しているパッ
シベーション膜で被われていない。その結果ヒューズ素
子が誤って切断される可能性は他の一般素子より大き
い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のヒ
ューズ素子は、一度切断するとこの出力信号を元の状態
に回復できないという問題がある。即ち、SRAMにお
いて冗長回路を用いて救済しようとしたのにもかかわら
ず、当該予備メモリセルにも欠陥が存在していた場合に
は救済できず不良品となってしまう。また、切断しよう
と意図しないヒューズ素子が誤って切断された場合でも
回復できなかった。
【0013】さらに、次のような問題もある。それは、
ヒューズ素子は1つのヒューズ信号に対しては1つのヒ
ューズ素子しか設けていなかったので、当該ヒューズ素
子が誤って切断された場合でも正規に切断された場合と
同様に動作するので誤動作を引き起こしてしまう。即
ち、SRAMにおいて冗長回路を用いて救済しようとし
た場合に、所定の不良メモリセルとは異なるメモリセル
を救済してしまい結果として救済できず不良品となって
しまう。
【0014】本発明の第1の目的は、切断しようと意図
しないヒューズ素子が誤って切断された場合でも、出力
信号を元の状態に回復することが可能な技術を提供する
ことにある。
【0015】本発明の第2の目的は、切断しようと意図
しないヒューズ素子が誤って切断された場合でも、出力
信号の変化を防止することが可能な技術を提供すること
にある。
【0016】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0018】(1)本発明のヒューズ装置は、正規の回
路ブロックを予備の回路ブロックと置き換えるヒューズ
装置であって、前記ヒューズ装置は、並列に接続した第
1のヒューズ素子と第1の負荷素子とからなる並列回路
と、直列に接続した第2のヒューズ素子と第2の負荷素
子とからなる直列回路とを直列に接続し、前記並列回路
と直列回路との接続点に出力信号を取り出す端子を設
け、前記並列回路の他点及び直列回路の他点の一方に高
電位側の電源電圧端子を設けるとともに、他方に低電位
側の電源電圧端子を設けている。
【0019】(2)本発明のヒューズ装置は、正規の回
路ブロックを予備の回路ブロックと置き換えるヒューズ
装置であって、前記ヒューズ装置は、直列に接続した第
1のヒューズ素子と第1の負荷素子とからなる第1の直
列回路と、直列に接続した第2のヒューズ素子と第2の
負荷素子とからなる第2の直列回路と、前記第1の直列
回路の第1のヒューズ素子と第1の負荷素子との接続点
及び第2の直列回路の第2のヒューズ素子と第2の負荷
素子との接続点を各々入力端子とするとともに出力端子
を出力信号を取り出す端子とするエクスクルーシブノア
ゲート回路とを接続し、前記第1及び第2の直列回路の
第1のヒューズ素子及び第2のヒューズ素子にともに高
電位側の電源電圧端子を設けるとともに、前記第1及び
第2の直列回路の第1の負荷素子及び第2の負荷素子に
ともに低電位側の電源電圧端子を設けている。
【0020】(3)本発明のヒューズ装置は、正規の回
路ブロックを予備の回路ブロックと置き換えるヒューズ
装置であって、前記ヒューズ装置は、直列に接続した第
1のヒューズ素子と第1の負荷素子とからなる第1の直
列回路と、直列に接続した第2のヒューズ素子と第2の
負荷素子とからなる第2の直列回路と、前記第1の直列
回路の第1のヒューズ素子と第1の負荷素子との接続点
及び第2の直列回路の第2のヒューズ素子と第2の負荷
素子との接続点を各々入力端子とするとともに出力端子
を出力信号を取り出す端子とするゲート回路とを接続
し、前記第1の直列回路の第1のヒューズ素子及び第1
の負荷素子の一方に高電位側の電源電圧端子を設けると
ともに他方に低電位側の電源電圧端子を設け、前記第2
の直列回路の第2のヒューズ素子及び第2の負荷素子の
一方に高電位側の電源電圧端子を設けるとともに他方に
低電位側の電源電圧端子を設けている。
【0021】(4)本発明の半導体集積回路装置は、正
規の複数の回路ブロックとともに予備の複数の回路ブロ
ックを有し、さらに前記正規の複数の回路ブロックを前
記予備の複数の回路ブロックと置き換えるヒューズ装置
を有する半導体集積回路装置であって、前記ヒューズ装
置は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構成のヒ
ューズ装置からなる。
【0022】上述した(1)の手段によれば、まず第
1、第2のヒューズ素子ともに切断前の状態では、並列
に接続した第1のヒューズ素子と第1の負荷素子の合成
抵抗値は第1のヒューズ素子より第1の負荷素子の抵抗
値を十分大きく設定しているので、出力信号は第1のヒ
ューズ素子と直列に接続した第2のヒューズ素子と第2
の負荷素子の間で分圧される電圧となる。このとき、第
1のヒューズ素子の抵抗値を第2のヒューズ素子と第2
の負荷素子の抵抗値の和より十分小さく設定することに
より、出力信号はほぼ例えば高電位側の電源電圧とな
る。
【0023】つぎに、第1のヒューズ素子を切断すると
出力信号は第1の負荷素子と直列に接続した第2のヒュ
ーズ素子と第2の負荷素子の間で分圧される電圧とな
る。このとき、第1の負荷素子の抵抗値を第2のヒュー
ズ素子と第2の負荷素子の抵抗値の和より十分大きく設
定することにより、出力信号はほぼ例えば低電位側の電
源電圧となる。さらに、第2のヒューズ素子を切断する
と出力端子は、例えば低電位側の電源電圧端子とは完全
に切り離されるので出力信号は例えば高電位側の電源電
圧となる。
【0024】即ち、第1のヒューズ素子を切断した後
に、この状態を検出して、第2のヒューズ素子を故意に
切断することによって、両方のヒューズ素子を切断する
前の出力信号を得ることができる。これにより、切断し
ようと意図しないヒューズ素子が誤って切断された場合
でも、出力信号を元の状態に回復することが可能とな
る。
【0025】上述した(2)の手段によれば、まず第
1、第2のヒューズ素子ともに切断前の状態では、第1
及び第2のヒューズ素子の抵抗値は各々第1及び第2の
負荷素子の抵抗値よりも十分小さく設定することによ
り、第1及び第2のヒューズ素子のそれぞれの出力信号
はほぼ高電位側の電源電圧となり、エクスクルーシブノ
アゲート回路の出力信号は高電位側の電源電圧となる。
【0026】つぎに、第1あるいは第2のヒューズ素子
のいずれか一方を切断すると、第1及び第2のヒューズ
素子の一方のみの出力信号が低電位側の電源電圧とな
り、エクスクルーシブノアゲート回路の出力信号は低電
位側の電源電圧となる。さらに、第1及び第2のヒュー
ズ素子を切断することにより、第1及び第2のヒューズ
素子の出力信号はともに低電位側の電源電圧となり、エ
クスクルーシブノアゲート回路の出力信号は高電位側の
電源電圧となる。
【0027】即ち、第1あるいは第2のヒューズ素子の
一方が誤って切断された場合でも、出力信号の変化を防
止することができる。これにより、切断しようと意図し
ないヒューズ素子が誤って切断された場合でも、出力信
号の変化を防止することが可能となる。
【0028】上述した(3)の手段によれば、まず第1
及び第2のヒューズ素子ともに切断前の状態では、第1
のヒューズ素子より第1の負荷素子の抵抗値を十分大き
く設定することにより、また、例えば第1のヒューズ素
子を高電位側の電源電圧に、かつ例えば第1の負荷素子
を低電位側の電源電圧に接続することにより、第1の直
列回路の出力信号は高電位側の電源電圧となる。
【0029】同様に、例えば第2のヒューズ素子より第
2の負荷素子の抵抗値を十分大きく設定することによ
り、また例えば第2のヒューズ素子を高電位側の電源電
圧に、かつ例えば第2の負荷素子を低電位側の電源電圧
に接続することにより、第2の直列回路の出力信号も高
電位側の電源電圧となる。
【0030】その結果、第1及び第2の直列回路の出力
信号はともに高電位側の電源電圧であるので、第1及び
第2の直列回路の出力信号を入力とする例えばノアゲー
ト回路の出力信号は低電位側の電源電圧となる。
【0031】つぎに、第1あるいは第2のヒューズ素子
のうちどちらか一方を切断しても、他方のヒューズ素子
を含む直列回路の出力信号は高電位側の電源電圧のまま
であるので、ノアゲート回路の出力信号は低電位側の電
源電圧のままである。さらに、第1及び第2のヒューズ
素子の両方を切断すると、第1及び第2の直列回路の出
力信号はともに低電位側の電源電圧となるので、ノアゲ
ート回路の出力信号は高電位側の電源電圧となる。
【0032】さらに、第1及び第2のヒューズ素子より
第1及び第2の負荷素子の抵抗値をそれぞれ十分大きく
設定することにより、また第1及び第2のヒューズ素子
を低電位側の電源電圧に、第1及び第2の負荷素子を高
電位側の電源電圧に接続することにより、そして第1及
び第2の直列回路の出力信号を入力とした例えばナンド
ゲート回路を用いる構成とした場合には、第1及び第2
のヒューズ素子ともに切断前の状態では第1及び第2の
直列回路の出力信号はともに低電位側の電源電圧である
ので、ナンドゲート回路の出力信号は高電位側の電源電
圧となる。
【0033】つぎに、第1あるいは第2のヒューズ素子
のうちどちらか一方を切断しても、他方のヒューズ素子
を含む直列回路の出力信号は低電位側の電源電圧のまま
であるので、ナンドゲート回路の出力信号は高電位側の
電源電圧のままである。さらに、第1及び第2のヒュー
ズ素子の両方を切断すると、第1及び第2の直列回路の
出力信号はともに高電位側の電源電圧となるので、ナン
ドゲート回路の出力信号は低電位側の電源電圧となる。
【0034】即ち、第1及び第2のヒューズ素子の両方
を切断することによって、初めて両方のヒューズ素子を
切断する前と逆相の出力信号を得ることができる。これ
により、切断しようと意図しないヒューズ素子が誤って
1本切断された場合でも、出力信号を元の状態に回復す
ることが可能となる。
【0035】上述した(4)の手段によれば、前記した
(1)乃至(3)の手段により構成されたヒューズ装置
を用いて半導体集積回路装置を構成することにより、切
断しようと意図しないヒューズ素子が誤って切断された
場合でも出力信号を元の状態に回復することが可能な、
あるいは切断しようと意図しないヒューズ素子が誤って
切断された場合でも出力信号の変化を防止することが可
能なヒューズ装置の動作によって、不良の回路ブロック
を救済することが可能となる。
【0036】以下、本発明について、図面を参照して実
施形態とともに詳細に説明する。
【0037】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0038】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の実施形態1によるヒュー
ズ装置を示すもので、(a)は構成図、(b)は動作の
説明図である。図1(a)において1は高電位側の電源
電圧端子、2は低電位側の電源電圧端子、3はヒューズ
回路の出力端子である。4は第1のヒューズ素子、5は
第2のヒューズ素子、6は第1の負荷素子、7は第2の
負荷素子である。高電位側の電源電圧端子1と出力端子
3の間に並列に接続した第1のヒューズ素子4と第1の
負荷素子6を設けている。さらに、低電位側の電源電圧
端子2と、出力端子の間に直列に接続した第2のヒュー
ズ素子5と第2の負荷素子7を、低電位側の電源電圧端
子2側に第2のヒューズ素子5、出力端子3側に第2の
負荷素子7となるように設けてヒューズ装置を構成して
いる。このとき、第1のヒューズ素子4より第1の負荷
素子6の抵抗値を十分大きく設定しておき、さらに第2
のヒューズ素子5と第2の負荷素子7の抵抗値の和を第
1のヒューズ素子4の抵抗値より十分大きく設定してお
く。そしてさらに、第1の負荷素子6の抵抗値を第2の
ヒューズ素子5と第2の負荷素子7の抵抗値の和より十
分大きく設定しておく。
【0039】次に本実施形態1によるヒューズ装置の動
作を説明する。まず第1のヒューズ素子4、第2のヒュ
ーズ素子5ともに切断前の状態の動作を説明する。第1
のヒューズ素子4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分
大きく設定しているので並列に接続した第1のヒューズ
素子4と第1の負荷素子6の合成抵抗値はほぼ第1のヒ
ューズ素子4の抵抗値となり、出力端子3の電圧は第1
のヒューズ素子4と第2の負荷素子7と第2のヒューズ
素子5との間で分圧される電圧となる。このとき、第2
のヒューズ素子7と第2の負荷素子5の抵抗値の和は第
1のヒューズ素子4の抵抗値より十分大きく設定してい
るので、図1(b)に示すように、出力端子3の電圧は
ほぼ高電位側(H:ハイレベル)の電源電圧となる。
【0040】つぎに、第1のヒューズ素子4を切断する
と出力端子3の電圧は第1の負荷素子6と直列に接続し
た第2の負荷素子7と第2のヒューズ素子5との間で分
圧される電圧となる。このとき、第1の負荷素子6の抵
抗値を第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7の抵抗
値の和より十分大きく設定しているので、図1(b)に
示すように、出力端子3の電圧はほぼ低電位側(L:ロ
ウレベル)の電源電圧となる。
【0041】さらに、第2のヒューズ素子5を切断する
と出力端子3は、低電位側の電源電圧端子2とは完全に
切り離されるので、図1(b)に示すように、出力端子
3の電圧は高電位側(H)の電源電圧となる。
【0042】以上のような本実施形態1によれば次のよ
うな効果が得られる。
【0043】何らかの原因によって第1のヒューズ素子
4が切断した後に、この状態を検出して第2のヒューズ
素子5を故意に切断することによって、両方のヒューズ
素子4、5が切断する前の出力信号を得ることができの
で、切断しようと意図しないヒューズ素子が誤って切断
された場合でも、出力信号を元の状態に回復することが
可能となる。
【0044】(実施形態2)図2は本発明の実施形態2
によるヒューズ装置を示すもので、(a)は構成図、
(b)は動作の説明図である。高電位側の電源電圧端子
1と出力端子3の間に直列に接続した第2のヒューズ素
子5と第2の負荷素子7を、高電位側の電源電圧端子1
側に第2のヒューズ素子5、出力端子3側に第2の負荷
素子7となるように設けてさらに、低電位側の電源電圧
端子2と、出力端子3の間に並列に接続した第1のヒュ
ーズ素子4と第1の負荷素子6を設けてヒューズ装置を
構成している。このとき、第1のヒューズ素子4より第
1の負荷素子6の抵抗値を十分大きく設定しておき、さ
らに第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7の抵抗値
の和を第1のヒューズ素子4の抵抗値より十分大きく設
定しておく。そしてさらに、第1の負荷素子6の抵抗値
を第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7の抵抗値の
和より十分大きく設定しておく。
【0045】次に本実施形態2によるヒューズ装置の動
作を説明する。まず第1のヒューズ素子4、第2のヒュ
ーズ素子5ともに切断前の状態の動作を説明する。第1
のヒューズ素子4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分
大きく設定しているので並列に接続した第1のヒューズ
素子4と第1の負荷素子6の合成抵抗値はほぼ第1のヒ
ューズ素子4の抵抗値となり、出力端子3の電圧は第1
のヒューズ素子4と第2の負荷素子7と第2のヒューズ
素子5との間で分圧される電圧となる。このとき、第2
のヒューズ素子7と第2の負荷素子5の抵抗値の和は第
1のヒューズ素子4の抵抗値より十分大きく設定してい
るので、図2(b)に示すように、出力端子3の電圧は
ほぼ低電位側(L)の電源電圧となる。
【0046】つぎに、第1のヒューズ素子4を切断する
と出力端子3の電圧は第1の負荷素子6と直列に接続し
た第2の負荷素子7と第2のヒューズ素子5との間で分
圧される電圧となる。このとき、第1の負荷素子6の抵
抗値を第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7の抵抗
値の和より十分大きく設定しているので、図2(b)に
示すように、出力端子3の電圧はほぼ高電位側(H)の
電源電圧となる。
【0047】さらに、第2のヒューズ素子5を切断する
と出力端子3は、高電位側の電源電圧端子1とは完全に
切り離されるので、図2(b)に示すように、出力端子
3の電圧は低電位側(L)の電源電圧となる。
【0048】以上のような本実施形態2においても、何
らかの原因によって第1のヒューズ素子4が切断した後
に、この状態を検出して第2のヒューズ素子5を故意に
切断することによって、両方のヒューズ素子4、5が切
断する前の出力信号を得ることができので、切断しよう
と意図しないヒューズ素子が誤って切断された場合で
も、出力信号を元の状態に回復することが可能となる。
【0049】(実施形態3)図3は本発明の実施形態3
によるヒューズ装置を示すもので、(a)は構成図、
(b)は動作の説明図である。高電位側の電源電圧端子
1と低電位側の電源電圧端子2の間に直列に接続した第
1のヒューズ素子4と第1の負荷素子6を、高電位側の
電源電圧端子1側に第1のヒューズ素子4、低電位側の
電源電圧端子2側に第1の負荷素子6となるように設け
て第1のヒューズ装置を構成し、さらに高電位側の電源
電圧端子1と低電位側の電源電圧端子2の間に直列に接
続した第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7を、高
電位側の電源電圧端子1側に第2のヒューズ素子5、低
電位側の電源電圧端子2側に第1の負荷素子7となるよ
うに設けて第2のヒューズ装置を構成している。8は第
1のヒューズ素子4の出力端子、9は第2のヒューズ素
子5の出力端子であり、12は第1のヒューズ素子4の
出力端子8と第2のヒューズ素子5の出力端子9を入力
とするENOR(エクスクルーシブノア)回路である。
このとき、第1のヒューズ素子4より第1の負荷素子6
の抵抗値を十分大きく設定しておき、さらに第2のヒュ
ーズ素子5より第2の負荷素子7の抵抗値を十分大きく
設定しておく。
【0050】次に本実施形態3によるヒューズ装置の動
作を説明する。まず第1のヒューズ素子4、第2のヒュ
ーズ素子5ともに切断前の状態の動作を説明する。第1
のヒューズ素子4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分
大きく設定しているので、第1のヒューズ素子4の出力
端子8の電圧はほぼ高電位側の電源電圧となる。同様に
第2のヒューズ素子5より第2の負荷素子7の抵抗値を
十分大きく設定しているので、第2のヒューズ素子5の
出力端子9の電圧はほぼ高電位側の電源電圧となる。従
ってENOR回路12の出力端子3の電圧は、図3
(b)に示すように、高電位側(H)の電源電圧とな
る。
【0051】つぎに、第1のヒューズ素子4あるいは第
2のヒューズ素子5のどちらか一方のみを切断すると第
1のヒューズ素子4の出力電圧あるいは第2のヒューズ
素子5の出力電圧のどちらか一方のみが低電位側の電源
電圧となり、ENOR回路12の出力端子3の電圧は、
図3(b)に示すように、低電位側(L)の電源電圧と
なる。
【0052】さらに、第1のヒューズ素子4と第2のヒ
ューズ素子5の両方を切断すると第1のヒューズ素子4
の出力電圧及び第2のヒューズ素子5の出力電圧の両方
が低電位側の電源電圧となり、ENOR回路12の出力
端子3の電圧は、図3(b)に示すように、高電位側
(H)の電源電圧となる。
【0053】以上のような本実施形態3においても、何
らかの原因によって第1のヒューズ素子4が切断した後
に、この状態を検出して第2のヒューズ素子5を故意に
切断することによって、両方のヒューズ素子4、5が切
断する前の出力信号を得ることができるので、切断しよ
うと意図しないヒューズ素子が誤って切断された場合で
も、出力信号を元の状態に回復することが可能となる。
【0054】(実施形態4)図4は本発明の実施形態4
によるヒューズ装置を示すもので、(a)は構成図、
(b)は動作の説明図である。高電位側の電源電圧端子
1と低電位側の電源電圧端子2の間に直列に接続した第
1のヒューズ素子4と第1の負荷素子6を、高電位側の
電源電圧端子1側に第1のヒューズ素子4、低電位側の
電源電圧端子2側に第1の負荷素子6となるように設け
て第1のヒューズ装置を構成し、さらに高電位側の電源
電圧端子1と低電位側の電源電圧端子2の間に直列に接
続した第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7を、高
電位側の電源電圧端子1側に第2のヒューズ素子4、低
電位側の電源電圧端子2側に第1の負荷素子7となるよ
うに設けて第2のヒューズ装置を構成している。8は第
1のヒューズ素子4の出力端子、9は第2のヒューズ素
子5の出力端子であり、10は第1のヒューズ素子4の
出力端子8と第2のヒューズ素子5の出力端子9を入力
とするNOR回路である。このとき、第1のヒューズ素
子4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分大きく設定し
ておき、さらに第2のヒューズ素子5より第2の負荷素
子7の抵抗値を十分大きく設定しておく。
【0055】次に本実施形態4によるヒューズ装置の動
作を説明する。まず第1のヒューズ素子4、第2のヒュ
ーズ素子5ともに切断前の状態の動作を説明する。第1
のヒューズ素子4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分
大きく設定しているので、第1のヒューズ素子4の出力
端子8の電圧はほぼ高電位側の電源電圧となる。同様に
第2のヒューズ素子5より第2の負荷素子7の抵抗値を
十分大きく設定しているので、第2のヒューズ素子5の
出力端子9の電圧はほぼ高電位側の電源電圧となる。従
ってNOR回路10の出力端子3の電圧は、図4(b)
に示すように、低電位側(L)の電源電圧となる。
【0056】つぎに、第1のヒューズ素子4あるいは第
2のヒューズ素子5のどちらか一方のみを切断すると第
1のヒューズ素子4の出力電圧あるいは第2のヒューズ
素子5の出力電圧のどちらか一方のみが低電位側の電源
電圧となるが、NOR回路10の出力端子3の電圧は、
図4(b)に示すように、低電位側(L)の電源電圧の
ままである。
【0057】さらに、第1のヒューズ素子4と第2のヒ
ューズ素子5の両方をを切断すると第1のヒューズ素子
4の出力電圧及び第2のヒューズ素子5の出力電圧の両
方が低電位側の電源電圧となり、NOR回路10の出力
端子3の電圧は、図4(b)に示すように、高電位側
(H)の電源電圧となる。
【0058】以上のような本実施形態4によれば、何ら
かの原因によって、第1のヒューズ素子4あるいは第2
のヒューズ素子5の一方が切断しても出力は変化せず、
第1及び第2のヒューズ素子4、5が切断して出力を変
化させるので、切断しようと意図しないヒューズ素子が
誤って1本切断された場合でも、出力信号の変化を防止
することが可能となる。
【0059】(実施形態5)図5は本発明の実施形態5
によるヒューズ装置を示すもので、(a)は構成図、
(b)は動作の説明図である。高電位側の電源電圧端子
1と低電位側の電源電圧端子2の間に直列に接続した第
1のヒューズ素子4と第1の負荷素子6を、低電位側の
電源電圧端子1側に第1のヒューズ素子4、高電位側の
電源電圧端子2側に第1の負荷素子6となるように設け
て第1のヒューズ装置を構成し、さらに高電位側の電源
電圧端子1と低電位側の電源電圧端子2の間に直列に接
続した第2のヒューズ素子5と第2の負荷素子7を、低
電位側の電源電圧端子1側に第2のヒューズ素子4、高
電位側の電源電圧端子2側に第1の負荷素子7となるよ
うに設けて第2のヒューズ装置を構成している。8は第
1のヒューズ素子の出力端子、9は第2のヒューズ素子
の出力端子であり、11は第1のヒューズ素子4の出力
端子8と第2のヒューズ素子5の出力端子9を入力とす
るNAND回路である。このとき、第1のヒューズ素子
4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分大きく設定して
おき、さらに第2のヒューズ素子5より第2の負荷素子
7の抵抗値を十分大きく設定しておく。
【0060】次に本実施形態4によるヒューズ装置の動
作を説明する。まず第1のヒューズ素子4、第2のヒュ
ーズ素子5ともに切断前の状態の動作を説明する。第1
のヒューズ素子4より第1の負荷素子6の抵抗値を十分
大きく設定しているので、第1のヒューズ素子の出力端
子8の電圧はほぼ低電位側の電源電圧となる。同様に第
2のヒューズ素子7より第2の負荷素子5の抵抗値を十
分大きく設定しているので、第2のヒューズ素子の出力
端子9の電圧はほぼ低電位側の電源電圧となる。従って
NAND回路11の出力端子3の電圧は、図5(a)に
示すように、高電位側(H)の電源電圧となる。
【0061】つぎに、第1のヒューズ素子4あるいは第
2のヒューズ素子5のどちらか一方のみを切断すると第
1のヒューズ素子の出力電圧あるいは第2のヒューズ素
子の出力電圧のどちらか一方のみが高電位側の電源電圧
となるが、NAND回路11の出力端子3の電圧は、図
5(b)に示すように、高電位側(H)の電源電圧のま
まである。
【0062】さらに、第1のヒューズ素子4と第2のヒ
ューズ素子5の両方をを切断すると第1のヒューズ素子
4の出力電圧及び第2のヒューズ素子5の出力電圧の両
方が高電位側の電源電圧となり、NAND回路11の出
力端子3の電圧は、図5(b)に示すように、低電位側
(L)の電源電圧となる。
【0063】以上のような本実施形態4によれば、何ら
かの原因によって、第1のヒューズ素子4あるいは第2
のヒューズ素子5の一方が切断しても出力は変化せず、
第1及び第2のヒューズ素子4、5が切断して出力を変
化させるので、切断しようと意図しないヒューズ素子が
誤って1本切断された場合でも、出力信号の変化を防止
することが可能となる。
【0064】(実施形態6)図6は本発明の実施形態6
によるSRAM(スタテック・ランダム・アクセス・メ
モリ)示すブロック図で、実施形態1乃至5のいずれか
の構成のヒューズ装置を用いて構成した例を示すもので
ある。このSRAMは、特に制限されないが、一例とし
て、32キロワード×32ビット構成の1MビットSR
AMとされ、公知の半導体集積回路製造技術により、単
結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成されて
いる。201は複数個のスタティック型メモリセルをマ
トリクス配置したメモリセルアレイであり、メモリセル
の選択端子はロウ方向毎にワード線に結合され、メモリ
セルのデータ入出力端子はカラム方向毎に相補データ線
(相補ビット線とも称される)に結合される。205は
カラム系周辺回路であり、このカラム系周辺回路205
には、相補データ線に結合された複数のデータ線負荷回
路やメモリセルデータ増幅のための差動増幅回路、カラ
ム系選択のためのカラム選択回路などが含まれる。それ
ぞれの相補データ線は、相補データ線に1対1で結合さ
れた複数個のカラムスイッチを介して相補コモンデータ
線に共通接続されている。
【0065】外部より入力されるXアドレス207は、
それに対応して配置されたバッファ(図示せず)を介し
てXデコーダ及びドライバ202に伝達される。また、
Yアドレス208は、それに対応して配置されたバッフ
ァ(図示せず)を介してYデコーダ及びドライバ203
に伝達される。Xデコーダ及びドライバ202の出力信
号に基づいて、入力アドレス信号に対応するワード線が
選択レベルに駆動される。所定のワード線が駆動される
と、このワード線に結合された全てのメモリセルが選択
される。また、Yデコーダ及びドライバ203は、これ
に供給されるアドレス信号に対応するカラムスイッチを
オン動作させて、対応する相補データ線を相補コモンデ
ータ線に導通させる。メモリセルデータは、出力回路2
06を介して外部出力可能とされる。この出力データ
は、特に制限されないが、32ビット構成とされ、21
0で示される。書込み回路204には、書き込みパルス
幅を規制するための書込み制御信号WTP(図示せず)
や書込みデータ209が入力されるようになっている。
外部から書込みデータ209が与えられると、その書込
みデータに従って相補コモンデータ線が駆動され、それ
により、アドレス信号によって選択された相補データ線
を介して所定のメモリセルにそのデータに応ずる電荷情
報が蓄積される。
【0066】次に冗長デコーダを用いた場合の動作を説
明する。図6において213及び214は、複数個のス
タティック型メモリセルをマトリクス配置した冗長メモ
リセルアレイであり、メモリセルの選択端子はロウ方向
毎に冗長ワード線に結合され、メモリセルのデータ入出
力端子はカラム方向毎に冗長相補データ線(冗長相補ビ
ット線とも称される)に結合される。215は冗長カラ
ム系周辺回路であり、この冗長カラム系周辺回路215
には、冗長相補データ線に結合された複数のデータ線負
荷回路やメモリセルデータ増幅のための冗長差動増幅回
路、カラム系選択のための冗長カラム選択回路などが含
まれる。それぞれの冗長相補データ線は、冗長相補デー
タ線に1対1で結合された複数個の冗長カラムスイッチ
を介して相補コモンデータ線に共通接続されている。
【0067】101及び103はそれぞれXアドレス用
冗長ヒューズ、Yアドレス用冗長ヒューズである。10
2及び104はそれぞれXアドレス用冗長ヒューズ信
号、Yアドレス用冗長ヒューズ信号である。Xアドレス
用冗長ヒューズ101及びYアドレス用冗長ヒューズ1
03を本発明の各実施形態によるヒューズ装置で構成し
ている。
【0068】冗長使用時には以下のような動作となる。
不良メモリセルを含むワード線あるいは相補データ線を
選択するようなXアドレス、Yアドレスが入力される
と、Xアドレス用冗長ヒューズ信号102あるいはYア
ドレス用冗長ヒューズ信号104に応じて、Xデコーダ
及びドライバ202内の不良メモリセルを含むのワード
線あるいはYデコーダ及びドライバ203内の不良メモ
リセルを含む相補データ線を非選択状態にし、さらに対
応する冗長Xデコーダ及び冗長ドライバ211内の冗長
ワード線あるいは冗長Yデコーダ及び冗長ドライバ21
2内の冗長相補データ線を選択状態にする。これによ
り、冗長Xデコーダ及び冗長ドライバ211の出力信号
に基づいて、入力アドレス信号に対応する冗長ワード線
が選択レベルに駆動される。所定の冗長ワード線が駆動
されると、この冗長ワード線に結合された全ての冗長メ
モリセルが選択される。
【0069】また、冗長Yデコーダ及び冗長ドライバ2
12は、これに供給されるアドレス信号に対応する冗長
カラムスイッチをオン動作させて、対応する冗長相補デ
ータ線を相補コモンデータ線に導通させる。冗長メモリ
セルデータは、出力回路206を介して外部出力可能と
される。書込み時には通常動作時と同様に外部から書込
みデータ209が与えられると、その書込みデータに従
って相補コモンデータ線が駆動され、それにより、アド
レス信号によって選択された相補データ線を介して所定
のメモリセルにそのデータに応ずる電荷情報が蓄積され
る。
【0070】以上のような本実施形態6によれば、実施
形態1乃至5のいずれかの構成によるヒューズ装置を用
いて半導体集積回路装置を構成することにより、切断し
ようと意図しないヒューズ素子が誤って切断された場合
でも出力信号を元の状態に回復することが可能な、ある
いは切断しようと意図しないヒューズ素子が誤って1本
切断された場合でも出力信号の変化を防止することが可
能なヒューズ装置の動作が行われるので、不良の回路ブ
ロックを救済することが可能となる。
【0071】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0072】例えば前記実施形態ではSRAMに適用し
た例で説明したが、これに限らずLSI一般に対して適
用することができる。
【0073】又、抵抗素子は拡散抵抗、金属体あるいは
半導体などを用いた各種抵抗を用いることができる。
【0074】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0075】(1)何らかの原因によって第1のヒュー
ズ素子が切断した後に、この状態を検出して第2のヒュ
ーズ素子を故意に切断することによって、両方のヒュー
ズ素子が切断する前の出力信号を得ることができので、
切断しようと意図しないヒューズ素子が誤って切断され
た場合でも、出力信号を元の状態に回復することが可能
となる。
【0076】(2)何らかの原因によって、第1のヒュ
ーズ素子あるいは第2のヒューズ素子の一方が切断して
も出力は変化せず、第1及び第2のヒューズ素子が切断
して出力を変化させるので、切断しようと意図しないヒ
ューズ素子が誤って切断された場合でも、出力信号の変
化を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるヒューズ装置を示す
もので、(a)は構成図、(b)は動作の説明図であ
る。
【図2】本発明の実施形態2によるヒューズ装置を示す
もので、(a)は構成図、(b)は動作の説明図であ
る。
【図3】本発明の実施形態3によるヒューズ装置を示す
もので、(a)は構成図、(b)は動作の説明図であ
る。
【図4】本発明の実施形態4によるヒューズ装置を示す
もので、(a)は構成図、(b)は動作の説明図であ
る。
【図5】本発明の実施形態5によるヒューズ装置を示す
もので、(a)は構成図、(b)は動作の説明図であ
る。
【図6】本発明の実施形態6による半導体集積回路装置
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…高電位側の電源電圧端子、2…低電位側の電源電圧
端子、3…ヒューズ回路の出力端子、4…第1のヒュー
ズ素子、5…第2のヒューズ素子、6…第1の負荷素
子、7…第2の負荷素子、8…ヒューズ素子の出力端
子、9…ヒューズ素子の出力端子、10…NOR回路、
11…NAND回路、12…ENOR回路、101…X
アドレス用冗長ヒューズ、102…Xアドレス用冗長ヒ
ューズ信号、103…Yアドレス用冗長ヒューズ、10
4…Yアドレス用冗長ヒューズ信号、201…メモリセ
ルアレイ、202…Xデコーダ及びドライバ、203…
Yデコーダ及びドライバ、204…書込み回路、205
…カラム系周辺回路、206…出力回路、207…Xア
ドレス、208…Yアドレス、209…書込みデータ、
210…出力データ、211…冗長Xデコーダ及び冗長
ドライバ、212…冗長Yデコーダ及び冗長ドライバ、
213…冗長メモリセルアレイ、214…冗長メモリセ
ルアレイ、215…冗長カラム系周辺回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正規の回路ブロックを予備の回路ブロッ
    クと置き換えるヒューズ装置であって、前記ヒューズ装
    置は、並列に接続した第1のヒューズ素子と第1の負荷
    素子とからなる並列回路と、直列に接続した第2のヒュ
    ーズ素子と第2の負荷素子とからなる直列回路とを直列
    に接続し、前記並列回路と直列回路との接続点に出力信
    号を取り出す端子を設け、前記並列回路の他点及び直列
    回路の他点の一方に高電位側の電源電圧端子を設けると
    ともに、他方に低電位側の電源電圧端子を設けることを
    特徴とするヒューズ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の負荷素子の抵抗値は前記第1
    のヒューズ素子の抵抗値より十分大きく、かつ前記第2
    のヒューズ素子と第2の負荷素子との抵抗値の和は前記
    第1のヒューズ素子より十分大きいとともに、前記第1
    の負荷素子の抵抗値は前記第2のヒューズ素子と第2の
    負荷素子との抵抗値の和よりも十分大きいことを特徴と
    する請求項1に記載のヒューズ装置。
  3. 【請求項3】 正規の回路ブロックを予備の回路ブロッ
    クと置き換えるヒューズ装置であって、前記ヒューズ装
    置は、直列に接続した第1のヒューズ素子と第1の負荷
    素子とからなる第1の直列回路と、直列に接続した第2
    のヒューズ素子と第2の負荷素子とからなる第2の直列
    回路と、前記第1の直列回路の第1のヒューズ素子と第
    1の負荷素子との接続点及び第2の直列回路の第2のヒ
    ューズ素子と第2の負荷素子との接続点を各々入力端子
    とするとともに出力端子を出力信号を取り出す端子とす
    るエクスクルーシブノアゲート回路とを接続し、前記第
    1及び第2の直列回路の第1のヒューズ素子及び第2の
    ヒューズ素子にともに高電位側の電源電圧端子を設ける
    とともに、前記第1及び第2の直列回路の第1の負荷素
    子及び第2の負荷素子にともに低電位側の電源電圧端子
    を設けることを特徴とするヒューズ装置。
  4. 【請求項4】 正規の回路ブロックを予備の回路ブロッ
    クと置き換えるヒューズ装置であって、前記ヒューズ装
    置は、直列に接続した第1のヒューズ素子と第1の負荷
    素子とからなる第1の直列回路と、直列に接続した第2
    のヒューズ素子と第2の負荷素子とからなる第2の直列
    回路と、前記第1の直列回路の第1のヒューズ素子と第
    1の負荷素子との接続点及び第2の直列回路の第2のヒ
    ューズ素子と第2の負荷素子との接続点を各々入力端子
    とするとともに出力端子を出力信号を取り出す端子とす
    るゲート回路とを接続し、前記第1の直列回路の第1の
    ヒューズ素子及び第1の負荷素子の一方に高電位側の電
    源電圧端子を設けるとともに他方に低電位側の電源電圧
    端子を設け、前記第2の直列回路の第2のヒューズ素子
    及び第2の負荷素子の一方に高電位側の電源電圧端子を
    設けるとともに他方に低電位側の電源電圧端子を設ける
    ことを特徴とするヒューズ装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート回路は、ノアゲート回路また
    はナンドゲート回路から構成されることを特徴とする請
    求項4に記載のヒューズ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の負荷素子の抵抗値は前記第1
    のヒューズ素子より十分大きく、かつ前記第2の負荷素
    子の抵抗値は前記第2のヒューズ素子より十分大きいこ
    とを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の
    ヒューズ装置。
  7. 【請求項7】 正規の複数の回路ブロックとともに予備
    の複数の回路ブロックを有し、さらに前記正規の複数の
    回路ブロックを前記予備の複数の回路ブロックと置き換
    えるヒューズ装置を有する半導体集積回路装置であっ
    て、前記ヒューズ装置は、請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の構成のヒューズ装置からなることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体集積回路装置は、スタテック
    ・ランダム・アクセス・メモリからなることを特徴とす
    る請求項7に記載の半導体集積回路装置。
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