JPH09211467A - 液晶配向剤 - Google Patents

液晶配向剤

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JPH09211467A
JPH09211467A JP1679996A JP1679996A JPH09211467A JP H09211467 A JPH09211467 A JP H09211467A JP 1679996 A JP1679996 A JP 1679996A JP 1679996 A JP1679996 A JP 1679996A JP H09211467 A JPH09211467 A JP H09211467A
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polyamic acid
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film
acid
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Michinori Nishikawa
通則 西川
Yoshitomo Yasuda
慶友 保田
Shigeo Kawamura
繁生 河村
Yasuaki Mutsuka
泰顕 六鹿
Yasuo Matsuki
安生 松木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な液晶配向性および高い電圧保持率を有
する液晶表示素子を与え、塗布形成される樹脂膜の膜厚
均一性に優れ、かつ保存安定性に優れた液晶配向剤の提
供。 【解決手段】 特定の脂環式テトラカルボン酸の二無水
物の少なくとも1種を含有するテトラカルボン酸二無水
物と、ジアミン化合物とを反応させることにより得られ
るポリアミック酸、および当該ポリアミック酸を脱水閉
環させて得られるイミド化重合体から選ばれる少なくと
も1種の重合体を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子の液
晶配向膜を形成するために用いられる液晶配向剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示素子としては、透明導電
膜が設けられている基板の当該表面に液晶配向膜を形成
して液晶表示素子用基板とし、その2枚を対向配置し
て、その間隙内に正の誘電異方性を有するネマチック型
液晶の層を形成してサンドイッチ構造のセルとし、当該
液晶分子の長軸が一方の基板から他方の基板に向かって
連続的に90度捻れるようにした、いわゆるTN(Tw
isted Nematic)型液晶セルを有するTN
型液晶表示素子が知られている。また、最近において
は、TN型液晶表示素子に比してコントラストが高く
て、その視角依存性の少ないSTN(Super Tw
isted Nematic)型液晶表示素子が開発さ
れている。このSTN型液晶表示素子は、ネマチック型
液晶に光学活性物質であるカイラル剤をブレンドしたも
のを液晶として用い、当該液晶分子の長軸が基板間で1
80度以上にわたって連続的に捻れる状態となることに
より生じる複屈折効果を利用するものである。これらの
液晶表示素子における液晶の配向は、通常、基板上に形
成された樹脂膜の表面にラビング処理などの配向処理を
施すことによって形成される液晶配向膜により発現され
るものである。ここに、前記樹脂膜を構成する樹脂とし
ては、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステルなどが知
られており、これらの樹脂のうち、特にポリイミドは、
耐熱性、液晶との親和性、機械的強度などに優れている
ため、液晶表示素子における液晶配向膜の構成材料とし
て多用されている。また、液晶配向膜となる樹脂膜の形
成方法としては、上記樹脂を溶媒に溶解してなる液晶配
向剤を基板上に塗布し、塗膜を乾燥する方法が一般的に
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリイ
ミドなどを含有する従来の液晶配向剤によって液晶配向
膜を形成し、当該液晶配向膜が形成された基板を用いて
液晶表示素子を作製する場合に、当該液晶表示素子が高
い電圧保持率を有するものとならないという問題があ
る。また、従来公知の液晶配向剤を塗布・乾燥して形成
される樹脂膜は均一な膜厚を有するものとならず、当該
樹脂膜から形成される液晶配向膜の膜厚のバラツキによ
り、液晶表示素子の表示特性および電気特性が悪影響を
受けるという問題がある。さらに、従来公知の液晶配向
剤は、経時的な粘度変化が生じて保存安定性に劣るとい
う問題もある。
【0004】本発明の第1の目的は、形成される樹脂膜
を配向処理することにより、液晶分子の配向能が確実に
付与された液晶配向膜を形成することができ、当該液晶
配向膜を備えた液晶表示素子において、優れた液晶配向
性を発現させることができる液晶配向剤を提供すること
にある。本発明の第2の目的は、形成される液晶配向膜
を備えた液晶表示素子において、高い電圧保持率を発現
させることができる液晶配向剤を提供することにある。
本発明の第3の目的は、形成される樹脂膜の膜厚均一性
に優れ、当該樹脂膜から形成される液晶配向膜を備えた
液晶表示素子に、優れた表示特性および電気特性を発現
させることができる液晶配向剤を提供することにある。
本発明の第4の目的は、保存安定性に優れた液晶配向剤
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶配向剤は、
下記式(1)〜(7)で表されるテトラカルボン酸の二
無水物(以下「特定テトラカルボン酸二無水物」ともい
う)の少なくとも1種を含有するテトラカルボン酸二無
水物と、ジアミン化合物とを反応させることにより得ら
れるポリアミック酸(以下「ポリアミック酸(A)」と
もいう)、および当該ポリアミック酸(A)を脱水閉環
させて得られるイミド化重合体(以下「イミド化重合体
(B)」ともいう)から選ばれる少なくとも1種の重合
体を含有することを特徴とする。
【0006】
【化2】
【0007】〔式(1)中、R1 およびR2 は、それぞ
れ同一または異なる水素原子、炭素数1〜4のアルコキ
シル基、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基または
ハロゲン原子を示す。式(3)中、R3 は、水素原子、
炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数1〜4のアルキ
ル基、フェニル基またはハロゲン原子を示す。式(5)
中、R4 およびR5 は、それぞれ同一または異なる炭素
数1〜4のアルコキシル基、炭素数1〜4のアルキル
基、フェニル基またはハロゲン原子を示す。〕
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の液晶配向剤は、特定テトラカルボン酸二
無水物の少なくとも1種を含有するテトラカルボン酸二
無水物と、ジアミン化合物とを反応させることにより得
られるポリアミック酸(A)、および/または当該ポリ
アミック酸(A)を脱水閉環させて得られるイミド化重
合体(B)を含有してなる。
【0009】<特定テトラカルボン酸二無水物>ポリア
ミック酸(A)の合成反応に供されるテトラカルボン酸
二無水物には、特定テトラカルボン酸二無水物の少なく
とも1種が含有されている。この特定テトラカルボン酸
二無水物は、上記式(1)〜(7)で表されるテトラカ
ルボン酸の無水物であり、上記式(1)〜(7)で表さ
れるテトラカルボン酸は、無水マレイン酸を原料とし
て、例えばJ.Chem.Soc.,4791(196
0)およびBer.87,1567(1954)などに
記載の方法により合成することができる。特定テトラカ
ルボン酸二無水物を使用して合成される重合体〔ポリア
ミック酸(A)および/またはイミド化重合体(B)〕
の少なくとも1種を樹脂成分として液晶配向剤を調製す
ることにより、得られる液晶配向剤の保存安定性の向
上、当該液晶配向剤により形成される樹脂膜(液晶配向
膜)の膜厚均一性の向上、当該液晶配向膜を備えた液晶
表示素子における電圧保持率の向上を図ることができ
る。特定テトラカルボン酸二無水物の好適な具体例とし
ては、例えば、下記式(8)〜(17)で示される化合
物を挙げることができる。これらの化合物は1種単独で
または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】<併用可能なテトラカルボン酸二無水物>
ポリアミック酸(A)の合成反応に供されるテトラカル
ボン酸二無水物は、その全てが特定テトラカルボン酸二
無水物により構成されていてもよいが、本発明の効果が
損なわれない範囲内において、特定テトラカルボン酸二
無水物以外のテトラカルボン酸二無水物を併用すること
もできる。ここで、合成反応に供されるテトラカルボン
酸二無水物に占める特定テトラカルボン酸二無水物の含
有割合は、通常10〜100モル%とされ、好ましくは
20〜100モル%とされる。
【0013】併用することのできるテトラカルボン酸二
無水物としては、例えばブタンテトラカルボン酸二無水
物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二
無水物、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブ
タンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジクロロ−
1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水
物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸
二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカル
ボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジシクロヘキシ
ルテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボ
キシシクロペンチル酢酸二無水物、3,5,6−トリカ
ルボキシノルボルナン−2−酢酸二無水物、2,3,
4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸二無水
物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−3
−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸
二無水物、ビシクロ[2,2,2]−オクト−7−エン
−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラ
ヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト
[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−メチル−5−
(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−
ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、1,
3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−エチル−
5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニ
ル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、
1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−7−メチ
ル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラ
ニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジオ
ン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−7−
エチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−
フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジ
オン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−8
−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3
−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3−
ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
8−エチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−
3−フラニル)−ナフト[1,2−c]フラン−1,3
−ジオンなどの脂環式または脂肪族テトラカルボン酸二
無水物;
【0014】ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,
3’,4,4’−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸
二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン
酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテ
ルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジ
メチルジフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、
3,3’,4,4’−テトラフェニルシランテトラカル
ボン酸二無水物、1,2,3,4−フランテトラカルボ
ン酸二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’
−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル
スルホン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,
3’,4,4’−パーフルオロイソプロピリデンジフタ
ル酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、ビス(フタル酸)フェニルホスフ
ィンオキサイド二無水物、p−フェニレン−ビス(トリ
フェニルフタル酸)二無水物、m−フェニレン−ビス
(トリフェニルフタル酸)二無水物、ビス(トリフェニ
ルフタル酸)−4,4’−ジフェニルエーテル二無水
物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフェ
ニルメタン二無水物、エチレングリコール−ビス(アン
ヒドロトリメリテート)、プロピレングリコール−ビス
(アンヒドロトリメリテート)、1,4−ブタンジオー
ル−ビス(アンヒドロトリメリテート)、1,6−ヘキ
サンジオール−ビス(アンヒドロトリメリテート)、
1,8−オクタンジオール−ビス(アンヒドロトリメリ
テート)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン−ビス(アンヒドロトリメリテート)、3,6−
ビス(アンヒドロトリメリテート)コレスタンなどの芳
香族テトラカルボン酸二無水物を挙げることができる。
【0015】これらのうち、ブタンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン
酸二無水物、1,3−ジメチル−1,2,3,4−シク
ロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−
シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5
−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、5−
(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−3−メチル
−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水
物、ビシクロ[2,2,2]−オクト−7−エン−2,
3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ
−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2
−c]フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−5−メチル−5−(テトラヒ
ドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト
[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−8−メチル−5−
(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−
ナフト[1,2−c]フラン−1,3−ジオン、ピロメ
リット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビ
フェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物および1,
4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物が、
特に良好な液晶配向性を発現させることができることか
ら好ましい。これらは1種単独でまたは2種以上組み合
わせて用いることができる。
【0016】<ジアミン化合物>ポリアミック酸(A)
の合成反応に供されるジアミン化合物としては、例えば
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエタン、4,4’−ジアミノジフェニル
スルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,5−ジア
ミノナフタレン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジア
ミノビフェニル、4,4’−ジアミノベンズアニリド、
3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジ
アミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、2,2−ビ
ス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−ア
ミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、1,4
−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−
(p−フェニレンジイソプロピリデン)ビスアニリン、
4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリデン)ビス
アニリン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒド
ロアントラセン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)
フルオレン、4,4’−メチレン−ビス(2−クロロア
ニリン)、2,2’,5,5’−テトラクロロ−4,
4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジクロロ−4,
4’−ジアミノ−5,5’−ジメトキシビフェニル、
3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、5−アミノ−1−(4’−アミノフェニル)−1,
3,3−トリメチルインダン、6−アミノ−1−(4’
−アミノフェニル)−1,3,3−トリメチルインダ
ン、2,7−ジアミノフルオレンなどの芳香族ジアミ
ン;ジアミノテトラフェニルチオフェンなどのヘテロ原
子を有する芳香族ジアミン;1,1−メタキシリレンジ
アミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
1,2−エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、
1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジアミノシ
クロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、イソ
ホロンジアミン、テトラヒドロジシクロペンタジエニレ
ンジアミン、ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダニレ
ンジメチレンジアミン、トリシクロ[6,2,1,0
2.7 ]−ウンデシレンジメチルジアミン、4,4’−メ
チレンビス(シクロヘキシルアミン)などの脂肪族ジア
ミンまたは脂環式ジアミン;下記式(18)〜(24)
で表されるステロイド骨格を含有するジアミン化合物;
下記式(25)で表されるジアミノオルガノシロキサン
を挙げることができる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】〔式(25)中、R6 は炭素数1〜12の
炭化水素基を示し、pは1〜3の整数であり、qは1〜
20の整数である。〕
【0021】これらのうち、p−フェニレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、2,2−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]プロパン、9,9−ビス
(4−アミノフェニル)フルオレン、2,2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロ
プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン、4,4’−(p−フェニレンジイソ
プロピリデン)ビスアニリン、4,4’−(m−フェニ
レンジイソプロピリデン)ビスアニリン、1,4−シク
ロヘキサンジアミン、4,4’−メチレンビス(シクロ
ヘキシルアミン)および上記式(18)〜(24)で表
されるジアミンは、特に良好な液晶配向性を発現させる
ことができることから好ましい。
【0022】これらのジアミン化合物は、1種単独でま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。また、
これらのジアミン化合物は、市販品をそのまま使用して
も、市販品を再還元してから使用してもよい。
【0023】<ポリアミック酸(A)>本発明の液晶配
向剤を構成するポリアミック酸(A)は、特定テトラカ
ルボン酸二無水物の少なくとも1種を含有するテトラカ
ルボン酸二無水物と、ジアミン化合物とを反応させるこ
とにより合成される。
【0024】ポリアミック酸(A)の合成反応に供され
るテトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物の使用割
合は、ジアミン化合物に含まれるアミノ基1当量に対し
て、テトラカルボン酸二無水物の酸無水物基が0.2〜
2当量となる割合が好ましく、さらに好ましくは0.3
〜1.4当量となる割合である。使用割合をこのような
範囲に規定することにより、好適な分子量のポリアミッ
ク酸(A)が得られ、これにより、調製される液晶配向
剤に優れた塗布性を発現させることができる。
【0025】ポリアミック酸(A)の合成反応は、有機
溶媒中において、通常0〜150℃、好ましくは0〜1
00℃の温度条件下で行われる。反応温度が0℃未満で
あると、反応物質(テトラカルボン酸二無水物およびジ
アミン化合物)の溶解性が低下する傾向があり、反応温
度が150℃を超えると、得られるポリアミック酸
(A)の分子量が低下する傾向がある。
【0026】ポリアミック酸(A)の合成に用いられる
有機溶媒としては、反応物質および生成するポリアミッ
ク酸(A)を溶解できるものであれば特に制限はなく、
例えばγ−ブチロラクトン,N−メチル−2−ピロリド
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿
素、ヘキサメチルホスホトリアミド、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノンなどの非プロトン系極性溶媒;
m−クレゾール、キシレノール、フェノール、ハロゲン
化フェノールなどのフェノール系溶媒を挙げることがで
きる。有機溶媒の使用量(a)としては、反応物質の総
量(b)が反応溶液の全量(a+b)に対して0.1〜
30重量%になるような量であることが好ましい。
【0027】なお、前記有機溶媒には、ポリアミック酸
(A)の貧溶媒であるアルコール類、ケトン類、エステ
ル類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類
などを、生成するポリアミック酸(A)が析出しない範
囲で併用することができる。かかる貧溶媒の具体例とし
ては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、シクロヘキサノール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、トリエチレングリコール、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、シュウ酸ジ
エチル、マロン酸ジエチル、ジエチルエーテル、エチレ
ングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチ
ルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル、エ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレング
リコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコー
ルエチルエーテルアセテート、エチレングリコール−n
−プロピルエーテルアセテート、エチレングリコール−
i−プロピルエーテルアセテート、エチレングリコール
−n−ブチルエーテルアセテート、エチレングリコール
−n−ヘキシルエーテルアセテート、プレピレングリコ
ールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエー
テル、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロ
ピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールエチルエーテル、4−ヒドロキシ−4−メチル−2
−ペンタノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキ
シ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ
−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン
酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エト
キシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メ
チル、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−エチ
ル−3−メトキシブタノール、2−メチル−2−メトキ
シブタノール、2−エチル−2−メトキシブタノール、
3−メチル−3−エトキシブタノール、3−エチル−3
−エトキシブタノール、2−メチル−2−メトキシブタ
ノール、2−エチル−2−エトキシブタノール、テトラ
ヒドロフラン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,4−ジクロロブタン、トリクロロエタン、クロ
ルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを挙
げることができる。
【0028】以上の合成反応によって、ポリアミック酸
(A)を溶解してなる反応溶液が得られる。そして、こ
の反応溶液を大量の貧溶媒中に注いで析出物を得、この
析出物を減圧下乾燥することによりポリアミック酸
(A)を得ることができる。また、このポリアミック酸
(A)を再び有機溶媒に溶解させ、次いで貧溶媒で析出
させる工程を1回または数回行うことにより、ポリアミ
ック酸(A)の精製を行うことができる。
【0029】以上のようにして得られるポリアミック酸
(A)は、その対数粘度(ηln)の値が0.05〜1
0dl/gであることが好ましく、さらに好ましくは
0.05〜5dl/gとされる。なお、この明細書にお
ける重合体の対数粘度(ηln)の値は、N−メチル−
2−ピロリドンを溶媒として用い、濃度が0.5g/1
00ミリリットルである溶液について30℃で粘度の測
定を行い、下記数式によって求められるものである。
【0030】
【数1】
【0031】<イミド化重合体(B)>本発明の液晶配
向剤を構成するイミド化重合体(B)は、下記方法
(1)〜(3)により調製することができる。なお、該
イミド化重合体は、一般的にはポリイミドを意味する
が、下記方法(2)において、ポリイソイミドが生成す
る場合があり、本明細書におけるイミド化重合体は「ポ
リイミド」と「ポリイソイミド」とを意味するが、合成
の容易性からポリイミドであることが好ましい。
【0032】方法(1):上記ポリアミック酸(A)を
加熱する方法。 この方法における反応温度は、通常60〜250℃とさ
れ、好ましくは100〜170℃とされる。反応温度が
60℃未満では脱水閉環が十分に進行せず、反応温度が
250℃を超えると得られるイミド化重合体(B)の分
子量が低下する傾向がある。
【0033】方法(2):上記ポリアミック酸(A)を
有機溶媒に溶解し、この溶液中に脱水剤および脱水閉環
触媒を添加し、必要に応じて加熱する方法。 この方法において、脱水剤としては、例えば無水酢酸、
無水プロピオン酸、無水トリフルオロ酢酸などの酸無水
物を用いることができる。脱水剤の使用量は、ポリアミ
ック酸(A)の繰り返し単位1モルに対して1.6〜2
0モルとするのが好ましい。また、脱水閉環触媒として
は、例えばピリジン、コリジン、ルチジン、トリエチル
アミンなどの第3級アミンを用いることができるが、こ
れらに限定されるものではない。脱水閉環触媒の使用量
は、使用する脱水剤1モルに対して0.5〜10モルと
するのが好ましい。なお、脱水閉環に用いられる有機溶
媒としては、ポリアミック酸(A)の合成に用いられる
ものとして例示した有機溶媒を挙げることができる。脱
水閉環の反応温度は、通常0〜180℃、好ましくは6
0〜150℃とされる。また、このようにして得られる
反応溶液に対し、ポリアミック酸(A)の精製方法と同
様の操作を行うことにより、イミド化重合体(B)を精
製することができる。
【0034】方法(3):テトラカルボン酸二無水物と
ジイソシアネート化合物とを混合し、必要に応じて加熱
することによって縮合させる方法。 この方法に使用されるジイソシアネート化合物の具体例
としては、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪
族ジイソシアネート化合物;シクロヘキサンジイソシア
ネートなどの脂環式ジイソシアネート化合物;ジフェニ
ルメタン−4,4' −ジイソシアネート、ジフェニルエ
ーテル−4,4' −ジイソシアネート、ジフェニルスル
ホン−4,4' −ジイソシアネート、ジフェニルスルフ
ィド−4,4' −ジイソシアネート、1,2−ジフェニ
ルエタン−p,p' −ジイソシアネート、2,2−ジフ
ェニルプロパン−p,p' −ジイソシアネート、2,2
−ジフェニル−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパン−p,p' −ジイソシアネート、2,2−ジ
フェニルブタン−p,p' −ジイソシアネート、ジフェ
ニルジクロロメタン−4,4' −ジイソシアネート、ジ
フェニルフルオロメタン−4,4' −ジイソシアネー
ト、ベンゾフェノン−4,4' ジイソシアネート、N−
フェニル安息香酸アミド−4,4' −ジイソシアネート
などの芳香族ジイソシアネート化合物を挙げることがで
き、これらは、単独でまたは2種以上組み合わせて用い
ることができる。なお、この方法には特に触媒は必要と
されず、反応温度は、通常50〜200℃、好ましくは
100〜160℃である。
【0035】以上のようにして得られるイミド化重合体
(B)は、その対数粘度(ηln)の値が0.05〜1
0dl/gであることが好ましく、さらに好ましくは
0.05〜5dl/gとされる。
【0036】本発明の液晶配向剤を構成する重合体〔ポ
リアミック酸(A)および/またはイミド化重合体
(B)〕は、末端修飾型のものであってもよい。末端修
飾型のポリアミック酸(A)およびイミド化重合体
(B)を用いることにより、分子量が調節され、本発明
の効果が損われることなく液晶配向剤の塗布特性などを
改善することができる。このような末端修飾型のもの
は、ポリアミック酸(A)を合成する際に、酸一無水
物、モノアミン化合物およびモノイソシアネート化合物
を反応系に添加することにより合成することができる。
【0037】ここで、酸一無水物としては、例えば無水
マレイン酸、無水フタル酸、無水イタコン酸、n−デシ
ルサクシニック酸無水物、n−ドデシルサクシニック酸
無水物、n−テトラデシルサクシニック酸無水物、n−
ヘキサデシルサクシニック酸無水物などを挙げることが
できる。また、モノアミン化合物としては、例えばアニ
リン、シクロヘキシルアミン、n−ブチルアミン、n−
ペンチルアミン、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルア
ミン、n−オクチルアミン、n−ノニルアミン、n−デ
シルアミン、n−ウンデシルアミン、n−ドデシルアミ
ン、n−トリデシルアミン、n−テトラデシルアミン、
n−ペンタデシルアミン、n−ヘキサデシルアミン、n
−ヘプタデシルアミン、n−オクタデシルアミン、n−
エイコシルアミンなどを挙げることができる。また、モ
ノイソシアネート化合物としては、例えばフェニルイソ
シアネート、ナフチルイソシアネートなどを挙げること
ができる。
【0038】<液晶配向剤>本発明の液晶配向剤は、ポ
リアミック酸(A)およびイミド化重合体(B)から選
ばれる少なくとも1種の重合体が有機溶媒中に溶解含有
されて構成される。この液晶配向剤を構成する有機溶媒
としては、ポリアミック酸(A)の合成反応に用いられ
るものとして例示した溶媒を挙げることができる。ま
た、ポリアミック酸(A)の合成反応の際に併用するこ
とができるものとして例示した貧溶媒も適宜選択して併
用することができる。
【0039】本発明の液晶配向剤を構成する重合体〔ポ
リアミック酸(A)および/またはイミド化重合体
(B)〕の濃度は、粘性、揮発性などを考慮して選択さ
れるが、好ましくは1〜10重量%の範囲とされる。す
なわち、本発明の液晶配向剤は、基板表面に塗布され、
塗膜を乾燥することにより、液晶配向膜となる樹脂膜が
形成されるが、重合体の濃度が1重量%未満である場合
には、この樹脂膜の膜厚が過小となって良好な液晶配向
膜を得ることができず、重合体の濃度が10重量%を超
える場合には、樹脂膜の膜厚が過大となって良好な液晶
配向膜を得ることができず、また、液晶配向剤の粘性が
増大して塗布特性が劣るものとなる。
【0040】本発明の液晶配向剤には、ポリアミック酸
(A)および/またはイミド化重合体(B)の基板表面
に対する接着性を向上させる観点から、官能性シラン含
有化合物が含有されていてもよい。かかる官能性シラン
含有化合物としては、例えば3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、2−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラ
ン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−エ
トキシカルボニル−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−トリエトキシシリルプロピルト
リエチレントリアミン、N−トリメトキシシリルプロピ
ルトリエチレントリアミン、10−トリメトキシシリル
−1,4,7−トリアザデカン、10−トリエトキシシ
リル−1,4,7−トリアザデカン、9−トリメトキシ
シリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−トリエ
トキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、N−
ベンジル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−ベンジル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−
3−アミノプロピルトリエトキシシランなどを挙げるこ
とができる。
【0041】<液晶表示素子>本発明の液晶配向剤を用
いて得られる液晶表示素子は、例えば次の方法によって
製造することができる。 (1)パターニングされた透明導電膜が設けられている
基板の一面に、本発明の液晶配向剤を例えば印刷法によ
って塗布し、次いで、塗膜面を加熱することにより有機
溶媒を除去して樹脂膜を形成する。ここに、基板として
は、例えばフロートガラス、ソーダガラスなどのガラ
ス;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネートな
どのプラスチックからなる透明基板を用いることができ
る。基板の一面に設けられる透明導電膜としては、酸化
スズ(SnO2 )からなるNESA膜(米国PPG社登
録商標)、酸化インジウム−酸化スズ(In2 3 −S
nO2 )からなるITO膜などを用いることができ、こ
れらの透明導電膜のパターニングには、フォト・エッチ
ング法や予めマスクを用いる方法が用いられる。なお、
液晶配向剤の塗布方法としては、印刷法のほか、ロール
コーター法、スピンナー法などを適用することもでき
る。
【0042】液晶配向剤の塗布に際しては、基板表面お
よび透明導電膜に対する樹脂膜の接着性をさらに良好に
するために、基板の該表面に、官能性シラン含有化合
物、官能性チタン含有化合物などを予め塗布することも
できる。加熱温度は80〜250℃とされ、好ましくは
120〜200℃とされる。形成される樹脂膜の膜厚
は、通常0.001〜1μmであり、好ましくは0.0
05〜0.5μmである。なお、ポリアミック酸(A)
を含有する本発明の液晶配向剤は、塗布後に有機溶媒を
除去することによって液晶配向膜となる樹脂膜を形成す
るが、さらに当該樹脂膜を加熱することによって脱水閉
環を進行させ、イミド化された樹脂膜とすることもでき
る。
【0043】(2)基板表面に形成された樹脂膜面を、
例えばナイロン、レーヨン、コットンなどの繊維からな
る布を巻き付けたロールで一定方向に擦るラビング処理
を行う。これにより、液晶分子の配向能が樹脂膜に付与
されて液晶配向膜となる。また、ラビング処理による方
法以外に、樹脂膜表面に偏光紫外線を照射して配向能を
付与する方法や、一軸延伸法、ラングミュア・ブロジェ
ット法などで樹脂膜を得る方法などにより、液晶配向膜
を形成することもできる。
【0044】なお、上記のようにして形成された液晶配
向膜に、紫外線を部分的に照射することによってプレチ
ルト角を変化させるような処理(例えば特開平6−22
2366号公報,特開平6−281937号公報参
照)、液晶配向膜の表面にレジスト膜を部分的に形成
し、先のラビング処理と異なる方向にラビング処理を行
った後に前記レジスト膜を除去して、液晶配向膜の配向
能を変化させるような処理(特開平5−107544号
公報参照)を施すことにより、液晶表示素子の視野角特
性を改善することができる。
【0045】(3)上記のようにして液晶配向膜が形成
された基板を2枚作製し、それぞれの液晶配向膜におけ
るラビング方向、すなわち配向処理方向が直交または逆
平行となるように、2枚の基板を、間隙(セルギャッ
プ)を介して対向配置し、2枚の基板の周辺部をシール
剤を用いて貼り合わせ、基板表面およびシール剤により
区画されたセルギャップ内に液晶を注入充填し、注入孔
を封止して液晶セルを構成する。そして、液晶セルの外
表面、すなわち、液晶セルを構成するそれぞれの基板の
他面側に、偏光板を、その偏光方向が当該基板の一面に
形成された液晶配向膜のラビング方向と一致または直交
するように貼り合わせることにより、液晶表示素子が得
られる。
【0046】ここに、シール剤としては、例えば硬化剤
およびスペーサーとしての酸化アルミニウム球を含有す
るエポキシ樹脂などを用いることができる。液晶として
は、ネマティック型液晶およびスメクティック型液晶を
挙げることができ、その中でもネマティック型液晶が好
ましく、例えばシッフベース系液晶、アゾキシ系液晶、
ビフェニル系液晶、フェニルシクロヘキサン系液晶、エ
ステル系液晶、ターフェニル系液晶、ビフェニルシクロ
ヘキサン系液晶、ピリミジン系液晶、ジオキサン系液
晶、ビシクロオクタン系液晶、キュバン系液晶などを用
いることができる。また、これらの液晶に、例えばコレ
スチルクロライド、コレステリルノナエート、コレステ
リルカーボネートなどのコレステリック型液晶や商品名
「C−15」「CB−15」(メルク社製)として販売
されているようなカイラル剤などを添加して使用するこ
ともできる。さらに、p−デシロキシベンジリデン−p
−アミノ−2−メチルブチルシンナメートなどの強誘電
性液晶も使用することができる。また、液晶セルの外表
面に貼り合わされる偏光板としては、ポリビニルアルコ
ールを延伸配向させながら、ヨウ素を吸収させたH膜と
称される偏光膜を酢酸セルロース保護膜で挟んだ偏光板
またはH膜そのものからなる偏光板を挙げることができ
る。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の実施例および比較例におい
て、 樹脂膜の膜厚均一性、 液晶表示素子の液晶配向
性、 液晶表示素子の電圧保持率、 液晶配向剤の
保存安定性について評価した。評価方法は以下のとおり
である。
【0048】〔樹脂膜の膜厚均一性〕液晶配向剤を基板
表面に印刷塗布し、塗膜を乾燥して形成された樹脂膜に
ついて、触針式の膜厚計「アルファステップ」(米国T
ENCOR INSTRUMENTS社製)を用いて測
定し、当該樹脂膜の膜厚の平均値および最大較差(最大
膜厚と最小膜厚との差)を求めることにより評価した。
【0049】〔液晶表示素子の液晶配向性〕電圧をオン
・オフ(印加・解除)したときの異常ドメインの発生の
有無を偏光顕微鏡で観察し、異常ドメインのない場合を
「良好」と判定した。
【0050】〔液晶表示素子の電圧保持率〕90℃の恒
温槽内に設置させた液晶表示素子に5Vの電圧を印加し
た後、当該電圧の印加を解除してから16.7×10-3
秒経過後における電圧保持率を「VHR−1」〔(株)
東陽テクニカ製〕を用いて測定した。
【0051】〔液晶配向剤の保存安定性〕5℃の恒温槽
内に液晶配向剤を6カ月間放置し、放置前と放置後のそ
れぞれにおける液晶配向剤の粘度をE型粘度計を用いて
測定した。
【0052】〔合成例1〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物30.23g(0.10モ
ル)とp−フェニレンジアミン10.45g(0.09
7モル)と3,5−ジアミノ安息香酸コレステリル1.
56g(0.003モル)とをN−メチル−2−ピロリ
ドン300gに溶解させ、室温で6時間反応させた。次
いで、反応溶液を大過剰のメチルアルコールに注いで反
応生成物を沈澱させた。その後、沈殿物を分離してメチ
ルアルコールで洗浄し、減圧下40℃で15時間乾燥さ
せることにより、対数粘度(ηln)0.86dl/g
のポリアミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A
−1)」とする。〕38.44gを得た。
【0053】〔合成例2〕合成例1で得られたポリアミ
ック酸(A−1)30.0gをγ−ブチロラクトン57
0gに溶解し、この溶液にピリジン34.41gと無水
酢酸26.62gとを添加し、110℃で3時間加熱す
ることにより脱水閉環させた。次いで、合成例1と同様
にして、反応生成物の沈殿・分離・洗浄・乾燥を行うこ
とにより、対数粘度(ηln)0.91dl/gのイミ
ド化重合体(B)〔これを「イミド化重合体(B−
1)」とする。〕27.0gを得た。
【0054】〔合成例3〕p−フェニレンジアミンに代
えて4,4’−ジアミノジフェニルメタン19.23g
(0.097モル)を使用したこと以外は合成例1と同
様にして、対数粘度(ηln)0.78dl/gのポリ
アミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−
2)」とする。〕45.41gを得た。次いで、ポリア
ミック酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−2)
30.0gを使用したこと以外は合成例2と同様にし
て、対数粘度(ηln)0.85dl/gのイミド化重
合体(B)〔これを「イミド化重合体(B−2)」とす
る。〕26.2gを得た。
【0055】〔合成例4〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(9)で表
される特定テトラカルボン酸二無水物45.45g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.93dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−3)」
とする。〕52.29gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−3)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.95dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−3)」とす
る。〕28.2gを得た。
【0056】〔合成例5〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(10)で
表される特定テトラカルボン酸二無水物27.63g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.98dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−4)」
とする。〕35.51gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−4)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.99dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−4)」とす
る。〕28.4gを得た。
【0057】〔合成例6〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(11)で
表される特定テトラカルボン酸二無水物30.03g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.91dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−5)」
とする。〕38.41gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−5)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.92dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−5)」とす
る。〕28.2gを得た。
【0058】〔合成例7〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(12)で
表される特定テトラカルボン酸二無水物37.64g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.93dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−6)」
とする。〕45.41gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−6)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.94dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−6)」とす
る。〕28.1gを得た。
【0059】〔合成例8〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(13)で
表される特定テトラカルボン酸二無水物45.54g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.88dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−7)と
する。」〕53.31gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−7)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.89dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−7)」とす
る。〕28.3gを得た。
【0060】〔合成例9〕上記式(8)で表される特定
テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(14)で
表される特定テトラカルボン酸二無水物27.62g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.95dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−8)と
する。」〕35.47gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−8)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.99dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−8)」とす
る。〕28.0gを得た。
【0061】〔合成例10〕上記式(8)で表される特
定テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(15)
で表される特定テトラカルボン酸二無水物40.04g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.92dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−9)」
とする。〕48.48gを得た。次いで、ポリアミック
酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−9)30.
0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、対数
粘度(ηln)0.94dl/gのイミド化重合体
(B)〔これを「イミド化重合体(B−9)」とす
る。〕28.3gを得た。
【0062】〔合成例11〕上記式(8)で表される特
定テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(16)
で表される特定テトラカルボン酸二無水物27.83g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.79dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−10)
とする。」〕35.21gを得た。次いで、ポリアミッ
ク酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−10)3
0.0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、
対数粘度(ηln)0.84dl/gのイミド化重合体
〔これを「イミド化重合体(B−10)」とする。〕2
8.1gを得た。
【0063】〔合成例12〕上記式(8)で表される特
定テトラカルボン酸二無水物に代えて、上記式(17)
で表される特定テトラカルボン酸二無水物27.42g
(0.10モル)を使用したこと以外は合成例1と同様
にして、対数粘度(ηln)0.93dl/gのポリア
ミック酸(A)〔これを「ポリアミック酸(A−11)
とする。」〕35.21gを得た。次いで、ポリアミッ
ク酸(A−1)に代えてポリアミック酸(A−11)3
0.0gを使用したこと以外は合成例2と同様にして、
対数粘度(ηln)0.88dl/gのイミド化重合体
〔これを「イミド化重合体(B−11)」とする。〕2
8.4gを得た。
【0064】〔比較合成例1〕上記式(8)で表される
特定テトラカルボン酸二無水物に代えてピロメリット酸
二無水物21.81g(0.10モル)を使用したこと
以外は合成例1と同様にして、対数粘度(ηln)1.
78dl/gのポリアミック酸〔これを「ポリアミック
酸(a−1)とする。」〕43.21gを得た。
【0065】〔実施例1〕 (1)液晶配向剤の調製:合成例1で得られたポリアミ
ック酸(A−1)5.0gをγ−ブチロラクトン120
gに溶解させて固形分濃度4.0重量%の溶液とし、こ
の溶液を孔径1μmのフィルターで濾過することにより
本発明の液晶配向剤を調製した。なお、得られた液晶配
向剤の粘度を測定したところ33cPであった。
【0066】(2)樹脂膜の形成:厚さ1mmのガラス
基板の一面に設けられたITO膜からなる透明電極上
に、上記のようにして調製された本発明の液晶配向剤を
塗布用印刷機を用いて塗布し、塗膜を180℃で1時間
乾燥(溶媒除去)することにより樹脂膜を形成した。こ
の樹脂膜は、膜厚の平均値が500Å、膜厚の最大較差
が15Åであり、膜厚均一性に優れているものであっ
た。
【0067】(3)液晶配向膜の形成:形成された樹脂
膜の表面を、レーヨン製の布を巻き付けたロールを有す
るラビングマシーンを用いてラビング処理を行うことに
より、液晶分子の配向能を樹脂膜に付与して液晶配向膜
を形成した。ここに、ラビング処理条件は、ロールの回
転数500rpm、ステージの移動速度1cm/秒、毛
足押し込み長さ0.4mmとした。
【0068】(4)液晶表示素子の作製:上記のように
して液晶配向膜が形成された基板を2枚作製し、それぞ
れの基板の外縁部に、直径5μmの酸化アルミニウム球
を含有するエポキシ樹脂系接着剤をスクリーン印刷法に
より塗布した後、それぞれの液晶配向膜におけるラビン
グ方向が直交するように2枚の基板を間隙を介して対向
配置し、外縁部同士を当接させて圧着して接着剤を硬化
させた。基板表面および外縁部の接着剤により区画され
たセルギャップ内に、ネマティック型液晶「MLC−2
001」(メルク・ジャパン社製)を注入充填し、次い
で、注入孔をエポキシ系接着剤で封止して液晶セルを構
成した。その後、液晶セルの外表面、すなわち、液晶セ
ルを構成するそれぞれの基板の他面に、偏光方向が当該
基板の一面に形成された液晶配向膜のラビング方向と一
致するように偏光板を貼り合わせることにより、液晶表
示素子を作製した。
【0069】(5)液晶表示素子の評価:以上のように
して作製された液晶表示素子は、動作電圧をオン・オフ
したときの異常ドメインは認められず、良好な液晶配向
性を有するものであった。また、この液晶表示素子の電
圧保持率は97.3%と高い値を示した。
【0070】(6)液晶配向剤の保存安定性:上記
(1)により調製された液晶配向剤を5℃の恒温槽内に
6カ月間放置し、粘度を測定したところ33cPと放置
前と同一の粘度であった。従って、この実施例により得
られた液晶配向剤は、保存安定性に優れているものであ
ることが確認された。
【0071】〔実施例2〜12〕下記表1に示す処方に
従って、ポリアミック酸(A−1)に代えて、合成例2
〜12により得られたイミド化重合体(B)5.0gを
使用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明の液
晶配向剤を調製し、当該液晶配向剤による液晶配向膜を
備えた液晶表示素子を作製した。各実施例における、樹
脂膜の膜厚均一性、液晶表示素子の液晶配向性、液晶表
示素子の電圧保持率および液晶配向剤の保存安定性につ
いての評価結果を実施例1の評価結果と併せて表1に示
す。
【0072】〔比較例1〕下記表1に示す処方に従っ
て、ポリアミック酸(A−1)に代えて、比較合成例1
により得られたポリアミック酸(a−1)5.0gを使
用したこと以外は実施例1と同様にして、比較用の液晶
配向剤を調製し、当該液晶配向剤による液晶配向膜を備
えた液晶表示素子を作製した。この比較例における、樹
脂膜の膜厚均一性、液晶表示素子の液晶配向性、液晶表
示素子の電圧保持率および液晶配向剤の保存安定性につ
いての評価結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】
(1)本発明の液晶配向剤によれば、膜厚の均一性に優
れた樹脂膜を形成することができる。 (2)本発明の液晶配向剤により形成される樹脂膜を配
向処理することにより、液晶分子の配向能が確実に付与
された液晶配向膜を形成することができる。 (3)本発明の液晶配向剤により形成される液晶配向膜
を備えた液晶表示素子は、優れた液晶配向性を有すると
ともに、高い電圧保持率を有するものとなる。 (4)本発明の液晶配向剤は、長期間保存しても粘度が
変化せず、保存安定性に優れている。
【0075】本発明の液晶配向剤により形成される液晶
配向膜は、TN型液晶表示素子、STN型液晶表示素子
のみならずSH(Super Homeotropi
c)型液晶表示素子、強誘電性液晶表示素子および反強
誘電性液晶表示素子など種々の液晶表示素子を構成する
ために好適に使用することができる。また、当該液晶配
向膜を備えた液晶表示素子は、液晶の配向性および信頼
性にも優れ、種々の装置に有効に使用することができ、
例えば卓上計算機、腕時計、置時計、計数表示板、ワー
ドプロセッサ、パーソナルコンピュータ、液晶テレビな
どの表示装置として好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 六鹿 泰顕 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 松木 安生 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)〜(7)で表されるテトラ
    カルボン酸の二無水物の少なくとも1種を含有するテト
    ラカルボン酸二無水物と、ジアミン化合物とを反応させ
    ることにより得られるポリアミック酸、および当該ポリ
    アミック酸を脱水閉環させて得られるイミド化重合体か
    ら選ばれる少なくとも1種の重合体を含有することを特
    徴とする液晶配向剤。 【化1】 〔式(1)中、R1 およびR2 は、それぞれ同一または
    異なる水素原子、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素
    数1〜4のアルキル基、フェニル基またはハロゲン原子
    を示す。式(3)中、R3 は、水素原子、炭素数1〜4
    のアルコキシル基、炭素数1〜4のアルキル基、フェニ
    ル基またはハロゲン原子を示す。式(5)中、R4 およ
    びR5 は、それぞれ同一または異なる炭素数1〜4のア
    ルコキシル基、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基
    またはハロゲン原子を示す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005320383A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Nippon Petrochemicals Co Ltd エポキシ樹脂硬化剤およびエポキシ樹脂組成物
JP2012113283A (ja) * 2010-11-01 2012-06-14 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶配向膜の形成方法及び液晶表示素子

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JP2012113283A (ja) * 2010-11-01 2012-06-14 Jsr Corp 液晶配向剤、液晶配向膜、液晶配向膜の形成方法及び液晶表示素子

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