JPH09211439A - 対向基板、その製造方法、液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 - Google Patents
対向基板、その製造方法、液晶表示素子及び投射型液晶表示装置Info
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- JPH09211439A JPH09211439A JP1353596A JP1353596A JPH09211439A JP H09211439 A JPH09211439 A JP H09211439A JP 1353596 A JP1353596 A JP 1353596A JP 1353596 A JP1353596 A JP 1353596A JP H09211439 A JPH09211439 A JP H09211439A
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Abstract
よる遮光レベルの劣化を防止し、その結果優れた画質と
高い信頼性を実現する。 【解決手段】透明基板(1)上にある遮光層が、透明基
板(1)側が高反射率の層(2)からなり、透明電極
(4)側が低反射率の層(3)からなる対向基板を用い
た。
Description
造方法、その対向基板を用いた液晶表示素子及びその液
晶表示素子を用いた投射型液晶表示装置に関する。
に画素電極間からの光漏れ及び周辺見切り部の光漏れ防
止のために、Cr等の金属単層膜で、また、カラーフィ
ルターが形成されるものではR・G・Bの着色層を積層
させて遮光層を形成した後に透明電極を形成させた構造
のものであった。
対向基板と液晶の電気光学効果を制御するための手段を
具備した基板とを周辺のシール部材で保持せしめ、その
間隙に液晶を封入した構造のものであった。
記従来の液晶表示素子を用いて光源からの光をスイッチ
ングし拡大投影系により拡大投影画像を得るものであっ
た。
おいては、対向基板の透明基板面の反射率と電極面の反
射率を著しく変えることができないため、投射型液晶表
示装置に用いた場合に液晶表示素子の温度上昇防止のた
めに高反射率の金属膜を遮光膜に用いると、光学系から
の戻り光で遮光膜が光って十分な遮光が得られず、戻り
光での遮光膜の光りを防止するために低反射率の金属膜
或いは樹脂膜を遮光膜とすると液晶表示素子が温度上昇
して画質や信頼性の面で問題が生じるといった課題を有
する。
るもので、その目的とするところは、対向基板の透明基
板面の反射率を高くし、電極面の反射率を低くして、液
晶表示素子の温度上昇を抑え、かつ戻り光による遮光レ
ベルの劣化を防止し、その結果優れた画質と高い信頼性
を得るところにある。
技術における問題点を解決するためになされたものであ
り、請求項1記載のように光が入射する透明基板側を高
反射率の膜として液晶表示素子の温度上昇を防止し、戻
り光での遮光膜の光りを防ぐために透明電極側の遮光膜
を低反射率の膜としている。
のごとく、透明電極側の低反射率の遮光膜を黒色樹脂膜
或いはカラーフィルターのR・G・B層を重ねた着色層
とすると戻り光が吸収されるため、さらに効果が高ま
る。
示領域以外の見切り部分のみ高反射率の層と低反射率の
層からなる遮光層にすると表示部分の段差が抑えられる
ため液晶の配向不良の影響が少なくなり、また、表示領
域部に関しては、液晶の電気光学効果を制御するための
配線等があるために遮光レベルが劣化することもない。
請求項4又は5記載の発明では、高反射率と低反射率
の遮光層を同じ成分系からなる材料で形成したのち、1
回のエッチングで両層ともにパターンニングするため、
比較的安価に目的を達することができる。
ィルタータイプの対向基板においては、表示領域以外の
見切り部の透明電極側の遮光層にカラーフィルターのR
・G・B層を重ねた着色層を低反射遮光層とすることに
より、特別な処理が不要なため、安価に目的を達するこ
とができる。
電気光学効果を制御するための手段を具備した基板とを
周辺のシール部材で保持せしめ、その間隙に液晶を封入
してなる液晶表示素子及びその液晶表示素子を用いて光
源からの光をスイッチングし拡大投影系により拡大投影
画像を得る投射型液晶表示装置は、優れた画質と高い信
頼性が得られる。
電気光学効果を制御するための手段を具備した基板がポ
リシリコンTFTを形成した基板である場合には、入射
光量を増やすことができ、ポリシリコンTFTの小型・
高精細ができる特徴を生かして1枚の基板から多数の液
晶表示素子を作成することができ、大幅なコストダウン
と明るい画像が同時に得られる。
明する。
2記載の発明にかかわる対向基板の断面構造図である。
2としてAlをスパッタ法にて成膜し、所定のパターン
にフォトエッチを行いパターニングする。次に、低反射
率の遮光層3として酸化Crをスパッタ法にて成膜し、
所定のパターンにフォトエッチを行いパターニングす
る。
低反射率の遮光層3として、黒色の顔料を分散した着色
レジストをスピンコート法にて成膜して、同様にパター
ニングする。
法にて成膜し、所定の形状に切断して本発明の対向基板
を作成した。
遮光層2と低反射率の遮光層3を共通のガラスマスクを
使用し別々にフォトエッチを行ったが、フォト工程を減
らすために高反射率の遮光層2と低反射率の遮光層3を
成膜した後に、金属膜の場合はレジストを塗布し、着色
レジストの場合は直接ガラスマスクを介して露光した後
に現像して、まず低反射率の遮光層3をエッチングし、
次に高反射率の遮光層2を低反射率の遮光層3をマスク
としてエッチングを行っても良い。
を透明電極4の下側に形成したが、低反射率の遮光層3
を透明電極4の上側に形成しても良い。
ころ、透明基板1側の反射率は、95%以上が得られ、
透明電極4側の反射率は、いづれも5%以下が得られ
た。
にかかわる対向基板の断面構造図である。
2としてAlをスパッタ法にて成膜し、所定のパターン
にフォトエッチを行いパターニングして表示領域部5と
周辺の見切り部6を形成する。次に、低反射率の遮光層
3として、黒色の顔料を分散した黒色の樹脂をスピンコ
ート法にて成膜して、見切り部6だけに膜が残るように
パターニングする。
法にて成膜し、所定の形状に切断して本発明の対向基板
を作成した。
ころ、透明基板1側の反射率は、95%以上が得られ、
透明電極4側の見切り部6の反射率は、感光性の樹脂を
用いなかったため顔料を増やすことができ、その結果3
%以下が得られた。
にかかわる対向基板の断面構造図である。
2としてAlをスパッタ法にて成膜し、所定のパターン
にフォトエッチを行いパターニングする。
をそれぞれR・G・Bの顔料を分散した着色レジストを
順次スピンコート法にて成膜し、順次所定のパターンに
フォトエッチを行いパターニングして、カラーフィルタ
ーとしての機能をする表示領域部5と低反射率の遮光層
として機能する見切り部6を形成する。
スピンコート法にて成膜した後、透明電極4としてIT
Oをスパッタ法にて成膜し、所定の形状に切断して本発
明の対向基板を作成した。
ころ、透明基板1側の反射率は、95%以上が得られ、
透明電極4側の見切り部6の反射率は、5%以下が得ら
れた。
項5及び請求項6記載の発明にかかわる対向基板の主要
工程の断面構造図である。
高反射率の遮光層2として酸素分圧が低い状態でCrを
成膜し(図4(a))、次に、低反射率の遮光層3とし
て同じターゲット材を用いて酸素分圧を高くすることに
より酸化Crを連続成膜する(図4(b))。
光層3を同時に1回のフォトエッチで所定のパターンに
パターニングする(図4(c))。
法にて成膜し(図4(d))、所定の形状に切断して本
発明の対向基板を作成した。
ころ、透明基板1側の反射率は、50%以上が得られ、
透明電極4側の反射率は、Crで5%以下が得られた。
8記載の発明にかかわる液晶表示素子の断面構造図であ
る。
としてポリシリコンTFT、画素電極、データー線及び
走査線をマトリックス状に形成する。
対向基板9とポリシリコンTFTが形成された透明基板
10を配向処理したのちに、シール剤11を介して位置
合わせを行いながら貼り合わせ、加圧して所定のセル厚
が得られたところでシール剤を硬化させ、その間隙に液
晶を封入し、所定の形状に切断する。
透明基板10に接続し、無反射処理された偏光板13を
透明基板10に貼り付ける。
基板9側から見切り部分から光りが漏れないように位置
合わせを行い、固定金具15で固定して液晶表示素子を
得た。
対向基板の1/5、Alを用いた対向基板の1/10の
反射率が得られた。
の)液晶表示素子16をR・G・Bの光のスイッチング
に用いた投写型液晶表示装置を作成した。
写型液晶表示装置の光学系図である。 メタルハライド
ランプ17からの光をダイクロイックミラー18を用い
て、R・G・Bの3色光に分離し、液晶表示素子16で
光スイッチングさせ、再び合成プリズム19により3色
光を合成し、投射レンズ20により拡大投影する。
無反射処理をしたものを用いた。
光は、合成プリズム19及び投射レンズ20で反射し
て、戻り光21として再び液晶表示素子16の透明基板
側から入射し、対向基板の遮光層で再反射し、再び再反
射光22として合成プリズム19、投射レンズ20を透
過して表示画像を劣化させるが、本実施例の投写型表示
装置は、従来の対向基板を用いたものと比較して2倍以
上の光量を液晶表示素子16に入射しても、液晶表示素
子の温度上昇が抑えられ、かつ画質の劣化がない明るい
投影画像23が得られた。
8記載の発明にかかわる液晶表示素子の断面構造図であ
る。
としてポリシリコンTFT、画素電極、データー線及び
走査線をマトリックス状に形成する。
の)対向基板23とポリシリコンTFTが形成された透
明基板10を配向処理したのちに、シール剤11を介し
て位置合わせを行いながら貼り合わせ、加圧して所定の
セル厚が得られたところでシール剤を硬化させ、その間
隙に液晶を封入し、所定の形状に切断する。
透明基板10に接続し、無反射処理された偏光板13を
透明基板10に貼り付ける。
基板9側から見切り部分から光りが漏れないように位置
合わせを行い、固定金具15で固定して液晶表示素子を
得た。
来のCrを用いた対向基板の1/5、Alを用いた対向
基板の1/10の反射率が得られた。
用の)液晶表示素子25をR・G・Bの光のスイッチン
グに用いた投写型液晶表示装置を作成した。
写型液晶表示装置の光学系図である。 ハロゲンランプ
26からの光を液晶表示素子25で光スイッチングさ
せ、無反射処理をした投射レンズ20により拡大投影す
る。
光は、投射レンズ20で反射して、戻り光21として再
び液晶表示素子25の透明基板側から入射し、対向基板
の遮光層で再反射し、再び再反射光22として、投射レ
ンズ20を透過して表示画像を劣化させるが、本実施例
の投写型表示装置は、従来の対向基板を用いたものと比
較して2倍以上の光量を液晶表示素子25に入射して
も、液晶表示素子の温度上昇が抑えられ、かつ画質の劣
化がない明るい投影画像23が得られた。
基板は、透明基板側に高反射率の遮光層を備え、透明電
極側に低反射率の遮光層を備えたことにより、入射光側
の反射率が高くでき、かつ出射光側の反射率を低くする
ことができた。
発明の液晶表示素子も、入射光側の反射率が高くでき、
かつ出射光側の反射率を低くすることができた。
投射型液晶表示装置は、入射光による液晶表示素子の温
度上昇を抑えて信頼性と画質を高め、かつ戻り光による
画質の劣化を防止することができた。
画質の劣化が大幅に改善できたため、入射光量を上げる
ことができ、非常に明るい画像を得ることができた。
本発明の如く、高反射率の遮光層と低反射率の遮光層を
同じ成分系からなる材料にした場合には、非常に安価に
目的を達することができた。
本発明の如く、低反射率の遮光層をR・G・Bのカラー
フィルター層を重ねて合わせて作ることにより、新たな
コストがまったく発生しないで、目的を達することがで
きた。
構造図。
図。
系図。
図。
系図。
Claims (9)
- 【請求項1】透明基板上に少なくとも遮光層及び透明電
極を有する対向基板において、 前記遮光層の前記透明基板側が高反射率の層からなり、 前記透明電極側が低反射率の層からなることを特徴とす
る対向基板。 - 【請求項2】請求項1記載の対向基板において、 前記遮光層のうち前記透明電極側の低反射率の遮光層
が、黒色樹脂であることを特徴とする対向基板。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の対向基板にお
いて、 前記遮光層は、表示領域部は高反射率の膜で形成され、
表示領域部以外の見切り部分は、高反射率の層と低反射
率の層と、又は低反射率の層のみ、からなることを特徴
とする対向基板。 - 【請求項4】請求項3記載の対向基板において、 前記表示領域部以外の見切り部分の低反射率の遮光層
は、R・G・Bのカラーフイルター層を重ね合わせたも
のからなることを特徴とする対向基板。 - 【請求項5】請求項1記載の対向基板の製造方法であっ
て、高反射率の層と低反射率の層とを同じ成分系からな
る金属材料で酸化状態を変えて形成することによって前
記遮光層を形成した後、1回のエッチングで両層ともに
パターンニングすることを特徴とする対向基板の製造方
法。 - 【請求項6】請求項5記載の対向基板の製造方法におい
て、 前記高反射率の遮光層と低反射率の遮光層との金属材料
の主成分がCrであることを特徴とする対向基板の製造
方法。 - 【請求項7】請求項1乃至4のいずれかに記載の対向基
板と、液晶の電気光学効果を制御するための手段を具備
した基板と、を周辺のシール部材で保持せしめ、その間
隙に液晶を封入してなることを特徴とする液晶表示素
子。 - 【請求項8】請求項7記載の液晶表示素子において、 前記液晶の電気光学効果を制御するための手段を具備し
た基板が、ポリシリコンTFTを形成した基板であるこ
とを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項9】請求項7又は請求項8記載の液晶表示素子
を用いて光源からの光をスイッチングし拡大投影系によ
り拡大投影画像を得る投射型液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1353596A JP3603444B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 対向基板、その製造方法、液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 |
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JP1353596A JP3603444B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 対向基板、その製造方法、液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09211439A true JPH09211439A (ja) | 1997-08-15 |
JP3603444B2 JP3603444B2 (ja) | 2004-12-22 |
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ID=11835861
Family Applications (1)
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JP1353596A Expired - Fee Related JP3603444B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 対向基板、その製造方法、液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3603444B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11295722A (ja) * | 1998-04-15 | 1999-10-29 | Seiko Epson Corp | 投射型液晶装置用の液晶パネル及び投射型液晶装置 |
US6917402B2 (en) | 2001-09-28 | 2005-07-12 | Hoya Corporation | Opposite substrate for liquid crystal display panel with particular microlenses and layered light shields, and method of fabricating the same |
JP2008233732A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Epson Toyocom Corp | 透明基板およびそれを用いた電気光学装置、透明基板の製造方法 |
JP2009139956A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Lg Display Co Ltd | 多重視角表示装置及びその製造方法 |
JP2010256655A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP1353596A patent/JP3603444B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11295722A (ja) * | 1998-04-15 | 1999-10-29 | Seiko Epson Corp | 投射型液晶装置用の液晶パネル及び投射型液晶装置 |
US6917402B2 (en) | 2001-09-28 | 2005-07-12 | Hoya Corporation | Opposite substrate for liquid crystal display panel with particular microlenses and layered light shields, and method of fabricating the same |
JP2008233732A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Epson Toyocom Corp | 透明基板およびそれを用いた電気光学装置、透明基板の製造方法 |
JP2009139956A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Lg Display Co Ltd | 多重視角表示装置及びその製造方法 |
JP2010256655A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置及び電子機器 |
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