JPH09211111A - レーダ装置 - Google Patents
レーダ装置Info
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- JPH09211111A JPH09211111A JP8014508A JP1450896A JPH09211111A JP H09211111 A JPH09211111 A JP H09211111A JP 8014508 A JP8014508 A JP 8014508A JP 1450896 A JP1450896 A JP 1450896A JP H09211111 A JPH09211111 A JP H09211111A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で生成できる疑似雑音符号系列を
用いて、目標物体の検出及び計測精度を向上する。 【解決手段】 PNジェネレータ12からの疑似雑音信
号によって帯域を拡散された電波を送信部13から送信
し、該電波に基づく物体10からの反射波を受信部17
で受信し、該受信信号と前記疑似雑音信号との相関を検
出して前記物体を検出するレーダ装置において、目標距
離に位相を合わせた時に、他の距離からの反射波に対す
る位相が「0」となるような符号“1”を、PNジェネ
レータ12の基となるM系列の“1”が最も長く続く箇
所に付加し、目標距離以外の他の距離からの反射波のキ
ャリア周波数の成分を「0」として、目標距離の物体1
0を検出及び計測する。
用いて、目標物体の検出及び計測精度を向上する。 【解決手段】 PNジェネレータ12からの疑似雑音信
号によって帯域を拡散された電波を送信部13から送信
し、該電波に基づく物体10からの反射波を受信部17
で受信し、該受信信号と前記疑似雑音信号との相関を検
出して前記物体を検出するレーダ装置において、目標距
離に位相を合わせた時に、他の距離からの反射波に対す
る位相が「0」となるような符号“1”を、PNジェネ
レータ12の基となるM系列の“1”が最も長く続く箇
所に付加し、目標距離以外の他の距離からの反射波のキ
ャリア周波数の成分を「0」として、目標距離の物体1
0を検出及び計測する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散技
術を用いて物体の存在検出、相対速度測定及び物体まで
の測距を行うレーダ装置に関し、特に自動車用レーダと
して使用されるレーダ装置に関する。
術を用いて物体の存在検出、相対速度測定及び物体まで
の測距を行うレーダ装置に関し、特に自動車用レーダと
して使用されるレーダ装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】従来、スペクトル拡散方式のレー
ダ装置には、発生させた疑似雑音符号(以下、「PN符
号」という。)列によって帯域拡散した電波を発射し、
物体までの距離の往復時間に相当する位相差のPN符号
で、受信信号を逆拡散して、その相関を調べることで上
記物体の検出を行っていた。
ダ装置には、発生させた疑似雑音符号(以下、「PN符
号」という。)列によって帯域拡散した電波を発射し、
物体までの距離の往復時間に相当する位相差のPN符号
で、受信信号を逆拡散して、その相関を調べることで上
記物体の検出を行っていた。
【0003】このようなPN符号を発生させるためのP
Nジェネレータとしては、 1.自己相関関数において、位相差が「0」以外である
時、充分小さい値を持つこと。 2.PN符号の発生が簡易であること。 3.発生させるPN符号に周期性を持つこと。 のような特性が要求される。従来では、これらの要求を
満たす符号として、線形帰還シフトレジスタを組み合わ
せて発生する系列(以下、「LFSR系列」という)、
例えばM系列等があった。
Nジェネレータとしては、 1.自己相関関数において、位相差が「0」以外である
時、充分小さい値を持つこと。 2.PN符号の発生が簡易であること。 3.発生させるPN符号に周期性を持つこと。 のような特性が要求される。従来では、これらの要求を
満たす符号として、線形帰還シフトレジスタを組み合わ
せて発生する系列(以下、「LFSR系列」という)、
例えばM系列等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置で
用いられるLFSR系列の自己相関値は、いかなる位相
差においても有限の値を持ち、最大値付近の自己相関値
の高まりを示すメインローブ以外のサイドローブは、必
ず非「0」となる。レーダ装置において、PN符号の上
記サイドローブの存在は、遠方の物体からの弱いレベル
のエコーを近接物体からのサイドローブによって隠して
しまうことにつながっていた。このため、従来の装置で
は、目的の距離以外の物体から強いレベルの反射波が存
在する場合、この反射波に対して逆拡散するPN符号の
位相が異なっていても、近接物体からの反射波や、回り
込みの影響により、誤判断を引き起こす可能性があっ
た。
用いられるLFSR系列の自己相関値は、いかなる位相
差においても有限の値を持ち、最大値付近の自己相関値
の高まりを示すメインローブ以外のサイドローブは、必
ず非「0」となる。レーダ装置において、PN符号の上
記サイドローブの存在は、遠方の物体からの弱いレベル
のエコーを近接物体からのサイドローブによって隠して
しまうことにつながっていた。このため、従来の装置で
は、目的の距離以外の物体から強いレベルの反射波が存
在する場合、この反射波に対して逆拡散するPN符号の
位相が異なっていても、近接物体からの反射波や、回り
込みの影響により、誤判断を引き起こす可能性があっ
た。
【0005】例えば、図4に示すように、レーダ装置を
搭載した物体(車両A)が発射した電波は、複数の物体
(車両B,C)で反射し、車両Aに戻ってくるものとす
る。この場合には、車両Bが車両Cよりも車両Aに近い
と、車両Bの反射波が強くなる。図5(a),(b)
は、従来のPN符号を用いた場合の図4の各車両B,C
からの反射波に対する相関値を表した図である。図5に
おいて、縦軸は相関値で、横軸は位相差で目標までの距
離に相当する。ここで、位相差aの時、すなわち図4に
示す車両A,B間の距離L1を、電波が往復する時間に
相当する位相差のPN符号で逆拡散した時に、車両Bか
らの反射波に対する相関値のピークが現れる(図5
(a)参照)。また、位相差bの時、すなわち図4に示
す車両A,Cの距離L2を、電波が往復する時間に相当
する位相差のPN符号で逆拡散した時に、車両Cからの
反射波に対する相関値のピークが現れる(図5(b)参
照)。しかし、車両Bからの反射波は、レベルが強いた
め、車両Cの相関ピークに匹敵する程度の相関値は、0
以外の位相差の全てで現れることがある。そして、相関
検出の閾値が車両Cの相関ピークのレベルに設定されて
いる場合には、車両Bの反射波の相関値が位相差全域
で、閾値を越えることになる。
搭載した物体(車両A)が発射した電波は、複数の物体
(車両B,C)で反射し、車両Aに戻ってくるものとす
る。この場合には、車両Bが車両Cよりも車両Aに近い
と、車両Bの反射波が強くなる。図5(a),(b)
は、従来のPN符号を用いた場合の図4の各車両B,C
からの反射波に対する相関値を表した図である。図5に
おいて、縦軸は相関値で、横軸は位相差で目標までの距
離に相当する。ここで、位相差aの時、すなわち図4に
示す車両A,B間の距離L1を、電波が往復する時間に
相当する位相差のPN符号で逆拡散した時に、車両Bか
らの反射波に対する相関値のピークが現れる(図5
(a)参照)。また、位相差bの時、すなわち図4に示
す車両A,Cの距離L2を、電波が往復する時間に相当
する位相差のPN符号で逆拡散した時に、車両Cからの
反射波に対する相関値のピークが現れる(図5(b)参
照)。しかし、車両Bからの反射波は、レベルが強いた
め、車両Cの相関ピークに匹敵する程度の相関値は、0
以外の位相差の全てで現れることがある。そして、相関
検出の閾値が車両Cの相関ピークのレベルに設定されて
いる場合には、車両Bの反射波の相関値が位相差全域
で、閾値を越えることになる。
【0006】従って、実際の測定では、近距離に強い反
射波を持つ物体が存在することや、送信信号の一部が受
信信号に漏洩してしまって、送信側から受信側へ電波が
回り込むこと等が原因で強いレベルのサイドローブが生
じ(電波の回り込み)、これらの干渉波の存在によっ
て、遠方の物体の検出、距離や相対速度の計測が困難に
なるという問題点があった。
射波を持つ物体が存在することや、送信信号の一部が受
信信号に漏洩してしまって、送信側から受信側へ電波が
回り込むこと等が原因で強いレベルのサイドローブが生
じ(電波の回り込み)、これらの干渉波の存在によっ
て、遠方の物体の検出、距離や相対速度の計測が困難に
なるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、簡単な構成で生成できる疑似雑音符号系列を用い
て、目標物体の検出及び計測精度を向上できるレーダ装
置を提供することを目的とする。
で、簡単な構成で生成できる疑似雑音符号系列を用い
て、目標物体の検出及び計測精度を向上できるレーダ装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、疑似雑音信号によって帯域を拡散され
た電波を送信し、該電波に基づく物体からの反射波を受
信し、該受信信号と前記疑似雑音信号との相関を検出し
て前記物体を検出するレーダ装置において、前記疑似雑
音信号の中の特定位置に特定論理の値を挿入し、該疑似
雑音信号を発生させる疑似雑音信号発生手段を備えたレ
ーダ装置が提供され、目的の距離での物体の検出及び計
測を行う。
め、本発明では、疑似雑音信号によって帯域を拡散され
た電波を送信し、該電波に基づく物体からの反射波を受
信し、該受信信号と前記疑似雑音信号との相関を検出し
て前記物体を検出するレーダ装置において、前記疑似雑
音信号の中の特定位置に特定論理の値を挿入し、該疑似
雑音信号を発生させる疑似雑音信号発生手段を備えたレ
ーダ装置が提供され、目的の距離での物体の検出及び計
測を行う。
【0009】請求項2,3では、疑似雑音符号は、連続
した位相差のうちの所定位相差から始まる区間で、前記
電波の回り込み又は反射波の少なくとも一方に対する相
関値が「0」となるように設定され、目的の距離以外の
他の距離からの反射波のキャリア周波数の成分を「0」
とし、目的の距離の物体を検出及び計測する。請求項4
では、疑似雑音符号は、線形帰還シフトレジスタを組み
合わせて発生する系列に1チップのハイレベル又はロー
レベルを付加した系列からなり、簡単な構成で生成でき
る疑似雑音符号系列を用いて物体を検出及び計測する。
した位相差のうちの所定位相差から始まる区間で、前記
電波の回り込み又は反射波の少なくとも一方に対する相
関値が「0」となるように設定され、目的の距離以外の
他の距離からの反射波のキャリア周波数の成分を「0」
とし、目的の距離の物体を検出及び計測する。請求項4
では、疑似雑音符号は、線形帰還シフトレジスタを組み
合わせて発生する系列に1チップのハイレベル又はロー
レベルを付加した系列からなり、簡単な構成で生成でき
る疑似雑音符号系列を用いて物体を検出及び計測する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るレーダ装置を図1乃
至図3の図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係
るレーダ装置の一実施例の概略構成を示すブロック図で
ある。図において、本実施例のレーダ装置は、各種制御
及び入力する信号に対する演算処理を行う演算処理部1
1と、演算処理部11に接続されてPN符号を発生させ
るPNジェネレータ12と、直接拡散方式によって帯域
拡散された電波を送信する送信部13と、送信用アンテ
ナ14と、演算処理部11及びPNジェネレータ12に
接続されてPN符号を所定時間遅延させて出力する遅延
回路15と、受信用アンテナ16と、物体10からの反
射波を受信して逆拡散する受信部17と、受信信号をダ
ウンコンバートするダウンコンバータ18とから構成さ
れている。なお、送信用アンテナ14と受信用アンテナ
16は、サーキュレータ、その他の手段で送受信共用に
することも可能である。
至図3の図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係
るレーダ装置の一実施例の概略構成を示すブロック図で
ある。図において、本実施例のレーダ装置は、各種制御
及び入力する信号に対する演算処理を行う演算処理部1
1と、演算処理部11に接続されてPN符号を発生させ
るPNジェネレータ12と、直接拡散方式によって帯域
拡散された電波を送信する送信部13と、送信用アンテ
ナ14と、演算処理部11及びPNジェネレータ12に
接続されてPN符号を所定時間遅延させて出力する遅延
回路15と、受信用アンテナ16と、物体10からの反
射波を受信して逆拡散する受信部17と、受信信号をダ
ウンコンバートするダウンコンバータ18とから構成さ
れている。なお、送信用アンテナ14と受信用アンテナ
16は、サーキュレータ、その他の手段で送受信共用に
することも可能である。
【0011】PNジェネレータ12は、演算処理部11
の制御により、PN符号の中の特定位置に特定論理の値
を挿入して、自己相関値が部分的に「0」となるPN符
号系列を発生させている。本発明に係るPNジェネレー
タでは、干渉の原因とレーダ装置の使用目的によって、
2通りのPN符号系列の発生方法における実施例があ
る。つまり、実施例1としては、要素として論理値
“1”(2進数のハイレベルを表す要素)を、特定のL
FSR符号に付加する方法であり、実施例2としては、
要素として論理値“1”又は“0”(2進数のローレベ
ルを表す要素で、“−1”と表す場合もある)を、特定
のLFSR符号に付加し、さらに距離に応じて複数種類
の本発明に係る符号を選択して使用する方法である。
の制御により、PN符号の中の特定位置に特定論理の値
を挿入して、自己相関値が部分的に「0」となるPN符
号系列を発生させている。本発明に係るPNジェネレー
タでは、干渉の原因とレーダ装置の使用目的によって、
2通りのPN符号系列の発生方法における実施例があ
る。つまり、実施例1としては、要素として論理値
“1”(2進数のハイレベルを表す要素)を、特定のL
FSR符号に付加する方法であり、実施例2としては、
要素として論理値“1”又は“0”(2進数のローレベ
ルを表す要素で、“−1”と表す場合もある)を、特定
のLFSR符号に付加し、さらに距離に応じて複数種類
の本発明に係る符号を選択して使用する方法である。
【0012】表1は、レーダ装置の使用目的と、本発明
に係る符号の関係を示したものである。
に係る符号の関係を示したものである。
【0013】
【表1】 図2は、図1に示したPNジェネレータの構成を示すブ
ロック図である。図において、PNジェネレータは、直
列に接続される線形帰還シフトレジスタR1〜Rn(nは
シフトレジスタの任意の段数)と、各シフトレジスタR
1〜Rnと接続されるスイッチS1と、スイッチS1及びシ
フトレジスタR1と接続される排他的OR回路XOR
と、クロック信号を発生するクロック発生回路Cと、ク
ロック発生回路C及び各シフトレジスタR1〜Rnと接続
されるスイッチS2と、スイッチS2及びシフトレジスタ
Rnと接続されるスイッチS3から構成されている。
ロック図である。図において、PNジェネレータは、直
列に接続される線形帰還シフトレジスタR1〜Rn(nは
シフトレジスタの任意の段数)と、各シフトレジスタR
1〜Rnと接続されるスイッチS1と、スイッチS1及びシ
フトレジスタR1と接続される排他的OR回路XOR
と、クロック信号を発生するクロック発生回路Cと、ク
ロック発生回路C及び各シフトレジスタR1〜Rnと接続
されるスイッチS2と、スイッチS2及びシフトレジスタ
Rnと接続されるスイッチS3から構成されている。
【0014】シフトレジスタR1〜Rnは、スイッチS2
を介して入力するクロック発生回路Cからのクロック信
号によって同期がとられるとともに、排他的OR回路X
ORから入力する論理値を順次シフトしている。スイッ
チS1は、M系列を生成できる結線パターンに応じて、
内部に設けられた所定のスイッチ素子をオン状態にし
て、所定のシフトレジスタからの出力を排他的OR回路
XORに出力している。
を介して入力するクロック発生回路Cからのクロック信
号によって同期がとられるとともに、排他的OR回路X
ORから入力する論理値を順次シフトしている。スイッ
チS1は、M系列を生成できる結線パターンに応じて、
内部に設けられた所定のスイッチ素子をオン状態にし
て、所定のシフトレジスタからの出力を排他的OR回路
XORに出力している。
【0015】排他的OR回路XORは、スイッチS1を
介して所定シフトレジスタからの出力の排他的論理和を
演算し、その演算結果である論理値をシフトレジスタR
1に出力している。スイッチS2は、クロック発生回路C
からの同期用のクロック信号を各シフトレジスタR1〜
Rnに出力するとともに、論理値“1”又は“0”をス
イッチS3に出力している。
介して所定シフトレジスタからの出力の排他的論理和を
演算し、その演算結果である論理値をシフトレジスタR
1に出力している。スイッチS2は、クロック発生回路C
からの同期用のクロック信号を各シフトレジスタR1〜
Rnに出力するとともに、論理値“1”又は“0”をス
イッチS3に出力している。
【0016】スイッチS3は、シフトレジスタRnから入
力するPN符号の中の特定位置に、スイッチS2からの
論理値1チップを挿入してPN符号系列を生成し、上記
PN符号系列を送信部13及び遅延回路15に出力して
いる。送信部13では、入力するPN符号によって広帯
域に拡散された高周波信号が生成されており、上記高周
波信号は、送信用アンテナ14を介し、電波として送信
される。なお、例えば本実施例のレーダ装置を一般の自
動車に用いた場合には、送信部13で生成される信号
は、レーダとして最適な周波数を有するミリ波帯の信
号、例えば60GHzの高周波信号である。
力するPN符号の中の特定位置に、スイッチS2からの
論理値1チップを挿入してPN符号系列を生成し、上記
PN符号系列を送信部13及び遅延回路15に出力して
いる。送信部13では、入力するPN符号によって広帯
域に拡散された高周波信号が生成されており、上記高周
波信号は、送信用アンテナ14を介し、電波として送信
される。なお、例えば本実施例のレーダ装置を一般の自
動車に用いた場合には、送信部13で生成される信号
は、レーダとして最適な周波数を有するミリ波帯の信
号、例えば60GHzの高周波信号である。
【0017】一方、遅延回路15は、演算処理部11の
制御により、入力したPN信号を所定時間だけ遅延させ
て受信部17に出力している。上記送信された電波は、
例えば所定距離だけ離れた物体10に到達し、物体10
によって反射され、受信アンテナ16を介し、受信信号
として受信部17に受信される。受信部17は、上記受
信信号を遅延回路15からのPN信号で逆拡散して相関
をとっている。ここで、相関がとれた場合には、受信部
17は、中間周波数帯に鋭いピークが立った信号を出力
する。
制御により、入力したPN信号を所定時間だけ遅延させ
て受信部17に出力している。上記送信された電波は、
例えば所定距離だけ離れた物体10に到達し、物体10
によって反射され、受信アンテナ16を介し、受信信号
として受信部17に受信される。受信部17は、上記受
信信号を遅延回路15からのPN信号で逆拡散して相関
をとっている。ここで、相関がとれた場合には、受信部
17は、中間周波数帯に鋭いピークが立った信号を出力
する。
【0018】ダウンコンバータ18は、受信部17から
入力する中間周波数帯の信号を、図示しない複数のミキ
サによって数段に分けて低周波数に変換して、演算処理
部11に出力している。演算処理部11は、ダウンコン
バータ18からのパルス信号の入力によって相関がとれ
たことを確認して、物体の存在を検出している。また、
演算処理部11は、受信信号とPN符号の相関がとれる
ように、遅延回路によるPN符号の出力を所定時間遅延
させるように制御している。また、演算処理部11は、
例えばダウンコンバータ18からのパルス信号が立ち上
がり始めから消え始めの中間の遅延時間を距離情報と
し、上記距離情報に応じて相関のとれた物体との距離を
測距している。さらに、演算処理部11は、例えば設定
した中心周波数に対して、計測された周波数のドップラ
ーシフト量及びドップラーシフト方向を求めて、相関の
とれた物体の移動方向及び相対速度を検出している。
入力する中間周波数帯の信号を、図示しない複数のミキ
サによって数段に分けて低周波数に変換して、演算処理
部11に出力している。演算処理部11は、ダウンコン
バータ18からのパルス信号の入力によって相関がとれ
たことを確認して、物体の存在を検出している。また、
演算処理部11は、受信信号とPN符号の相関がとれる
ように、遅延回路によるPN符号の出力を所定時間遅延
させるように制御している。また、演算処理部11は、
例えばダウンコンバータ18からのパルス信号が立ち上
がり始めから消え始めの中間の遅延時間を距離情報と
し、上記距離情報に応じて相関のとれた物体との距離を
測距している。さらに、演算処理部11は、例えば設定
した中心周波数に対して、計測された周波数のドップラ
ーシフト量及びドップラーシフト方向を求めて、相関の
とれた物体の移動方向及び相対速度を検出している。
【0019】次に、表1中の2つの実施例の発生方法に
ついて説明する。実施例1では、相関ピーク値を持つ位
相差「0」から1チップだけ離れた位相から、相関値が
「0」である状態が最も長く続く符号の生成方法を述べ
る。図2に示したPNジェネレータを実施例1の発生方
法に用いる場合には、スイッチS3は、LFSR系列1
周期毎に、特定の箇所でシフトレジスタの位相シフトを
停止させ、スイッチS2からの論理値“1”を挿入し、
その後、再び位相シフトを行う。
ついて説明する。実施例1では、相関ピーク値を持つ位
相差「0」から1チップだけ離れた位相から、相関値が
「0」である状態が最も長く続く符号の生成方法を述べ
る。図2に示したPNジェネレータを実施例1の発生方
法に用いる場合には、スイッチS3は、LFSR系列1
周期毎に、特定の箇所でシフトレジスタの位相シフトを
停止させ、スイッチS2からの論理値“1”を挿入し、
その後、再び位相シフトを行う。
【0020】LFSR系列のうち、代表的なM系列を一
例として挙げると、以下のようになる。なお、この実施
例1では、シフトレジスタの段数を8とした場合には、
M系列を生成できる結線パターンは、[8,4,3,
2]、[8,6,5,3]、[8,6,5,2]、
[8,5,3,1]、[8,6,5,1]、[8,7,
6,1]、[8,7,6,5,2,1]、[8,6,
4,3,2,1]の8通りである。
例として挙げると、以下のようになる。なお、この実施
例1では、シフトレジスタの段数を8とした場合には、
M系列を生成できる結線パターンは、[8,4,3,
2]、[8,6,5,3]、[8,6,5,2]、
[8,5,3,1]、[8,6,5,1]、[8,7,
6,1]、[8,7,6,5,2,1]、[8,6,
4,3,2,1]の8通りである。
【0021】この8個のシフトレジスタR1〜R8のM系
列は、周知のごとく、値“1”が8個連続して出力され
る箇所が含まれている。そこで、実施例1のM系列にお
いて、スイッチS3は、この“1”が最も連続している
箇所に、要素として論理値“1”を1個付加する。これ
により、受信部17では、ピーク値から1チップ離れた
位相差から(シフトレジスタの数)−1、すなわち7個
の論理値“0”(位相差)が連続して現れる。なお、上
記結線パターンに要素として“1”を付加した系列を、
順番に系列1、系列2、…、系列8と呼ぶことにする。
列は、周知のごとく、値“1”が8個連続して出力され
る箇所が含まれている。そこで、実施例1のM系列にお
いて、スイッチS3は、この“1”が最も連続している
箇所に、要素として論理値“1”を1個付加する。これ
により、受信部17では、ピーク値から1チップ離れた
位相差から(シフトレジスタの数)−1、すなわち7個
の論理値“0”(位相差)が連続して現れる。なお、上
記結線パターンに要素として“1”を付加した系列を、
順番に系列1、系列2、…、系列8と呼ぶことにする。
【0022】受信部17において、相関が「0」になる
位相差では、物体が全く検出されないから、例えばチッ
プレートが24MHzの場合、目標物体の前後43.7
mにある干渉源からの影響を受けないことを示してい
る。次に、実際のレーダとしての動作を図4の場合に基
づいて説明する。実施例1では、図3(a)に示すよう
に、位相差aで車両Bからの反射波の相関ピークが現れ
るのは、図5(a)と同様であるが、相関ピークから位
相差をずらすと、しばらくの区間は相関値が「0」とな
る。従って、車両Cからの反射波の相関ピークが現れる
位相差bにおいては、図5(b)に示すように、車両B
の反射波の影響が現れなくなる。
位相差では、物体が全く検出されないから、例えばチッ
プレートが24MHzの場合、目標物体の前後43.7
mにある干渉源からの影響を受けないことを示してい
る。次に、実際のレーダとしての動作を図4の場合に基
づいて説明する。実施例1では、図3(a)に示すよう
に、位相差aで車両Bからの反射波の相関ピークが現れ
るのは、図5(a)と同様であるが、相関ピークから位
相差をずらすと、しばらくの区間は相関値が「0」とな
る。従って、車両Cからの反射波の相関ピークが現れる
位相差bにおいては、図5(b)に示すように、車両B
の反射波の影響が現れなくなる。
【0023】従って、実施例1では、目標距離に位相を
合わせた時に、他の距離からの反射波に対する位相が
「0」となるような符号“1”を、PNジェネレータの
基となるM系列の“1”が最も長く続く箇所に付加する
ので、目標距離以外の他の距離からの反射波のキャリア
周波数の成分を「0」とし、目標距離の物体を検出及び
計測することができる。
合わせた時に、他の距離からの反射波に対する位相が
「0」となるような符号“1”を、PNジェネレータの
基となるM系列の“1”が最も長く続く箇所に付加する
ので、目標距離以外の他の距離からの反射波のキャリア
周波数の成分を「0」とし、目標距離の物体を検出及び
計測することができる。
【0024】なお、実施例1では、相関値が連続して
「0」となる区間をのばす場合には、シフトレジスタの
数を増やせば良い。次に、図2に示したPNジェネレー
タを実施例2の発生方法に用いる場合について説明す
る。なお、この場合には、スイッチS3は、特定の箇所
でシフトレジスタの位相シフトを停止させ、スイッチS
2からの論理値“1”又は“0”(又は“−1”)を、
LFSR系列に挿入することで、相関ピーク値を持つ位
相差「0」から1チップだけ離れた位相から、相関値が
「0」である状態が3要素以上続く符号を得る。
「0」となる区間をのばす場合には、シフトレジスタの
数を増やせば良い。次に、図2に示したPNジェネレー
タを実施例2の発生方法に用いる場合について説明す
る。なお、この場合には、スイッチS3は、特定の箇所
でシフトレジスタの位相シフトを停止させ、スイッチS
2からの論理値“1”又は“0”(又は“−1”)を、
LFSR系列に挿入することで、相関ピーク値を持つ位
相差「0」から1チップだけ離れた位相から、相関値が
「0」である状態が3要素以上続く符号を得る。
【0025】実施例2では、送信部13からの回り込み
に当たる位相差、すなわち距離0m付近において、相関
値が「0」になる符号の発生方法を述べる。なお、上記
付近の意味は、レーダ装置において、位相差は離散値で
はないため、相関値は連続的に変化するためである。つ
まり、本実施例では、干渉源の存在する位相差だけでな
く、前後1チップにおいても、相関値を「0」にしてお
く必要がある。
に当たる位相差、すなわち距離0m付近において、相関
値が「0」になる符号の発生方法を述べる。なお、上記
付近の意味は、レーダ装置において、位相差は離散値で
はないため、相関値は連続的に変化するためである。つ
まり、本実施例では、干渉源の存在する位相差だけでな
く、前後1チップにおいても、相関値を「0」にしてお
く必要がある。
【0026】LFSR系列のうち、代表的なM系列を一
例として挙げると、以下のようになる。なお、この実施
例2では、シフトレジスタの段数を6とした場合には、
M系列を生成できる結線パターンは、[6,1]、
[6,5,2,1]、[6,5,3,2]の3通りであ
る。実施例2では、この3通りの系列の全てについて、
任意の箇所に論理値“1”又は“0”を1つ挿入し、位
相を変化させた場合の自己相関値を求める。実施例2に
用いるPN符号は、このうち、自己相関値が3要素以上
連続して“0”が現れる系列であり、23通りの系列が
これに該当する。この自己相関値が3要素以上連続する
要素付加系列の位相差と、自己相関値の関係を表2から
表6に示す。
例として挙げると、以下のようになる。なお、この実施
例2では、シフトレジスタの段数を6とした場合には、
M系列を生成できる結線パターンは、[6,1]、
[6,5,2,1]、[6,5,3,2]の3通りであ
る。実施例2では、この3通りの系列の全てについて、
任意の箇所に論理値“1”又は“0”を1つ挿入し、位
相を変化させた場合の自己相関値を求める。実施例2に
用いるPN符号は、このうち、自己相関値が3要素以上
連続して“0”が現れる系列であり、23通りの系列が
これに該当する。この自己相関値が3要素以上連続する
要素付加系列の位相差と、自己相関値の関係を表2から
表6に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】 これにより、位相差が12に至るまで、自己相関値が3
要素以上連続して「0」となる区間(表2中の下線部)
を持つ系列(系列1,3,13,22)が存在するの
で、各位相差において表中の系列を選択して測定を行え
ば、位相差「1」から「12」において、回り込みの影
響をレーダ装置は受けなくなる。
要素以上連続して「0」となる区間(表2中の下線部)
を持つ系列(系列1,3,13,22)が存在するの
で、各位相差において表中の系列を選択して測定を行え
ば、位相差「1」から「12」において、回り込みの影
響をレーダ装置は受けなくなる。
【0032】受信部17において、相関が「0」になる
位相差では、物体が全く検出されないから、例えばチッ
プレートが24MHzの場合、目標物体の前後68.7
5mの範囲まで回り込みの影響なく測定が可能である。
次に、実施例2のレーダ装置を用いて連続的に回り込み
を影響を受けずに測定を行う手順を説明する。
位相差では、物体が全く検出されないから、例えばチッ
プレートが24MHzの場合、目標物体の前後68.7
5mの範囲まで回り込みの影響なく測定が可能である。
次に、実施例2のレーダ装置を用いて連続的に回り込み
を影響を受けずに測定を行う手順を説明する。
【0033】まず、測定したい距離を予め決定し、その
測定距離に応じて回り込みを消すように予め記憶してあ
る系列を選択する。なお、本実施例では、系列1→系列
3→系列22→系列13の順番で系列を用いれば、位相
差「12」まで至ることができる。次に、帰還する線を
選び、論理値“1”又は“0”を所定の箇所に挿入し、
その間はシフトレジスタの位相シフトを一時的に停止さ
せる。そして、論理値“1”又は“0”の挿入後は、再
びLFSR系列を1周期発生させる。
測定距離に応じて回り込みを消すように予め記憶してあ
る系列を選択する。なお、本実施例では、系列1→系列
3→系列22→系列13の順番で系列を用いれば、位相
差「12」まで至ることができる。次に、帰還する線を
選び、論理値“1”又は“0”を所定の箇所に挿入し、
その間はシフトレジスタの位相シフトを一時的に停止さ
せる。そして、論理値“1”又は“0”の挿入後は、再
びLFSR系列を1周期発生させる。
【0034】PNジェネレータ12は、受信側で発生さ
せるPN符号の位相差を、上記測定距離に相当する位相
差に設定する。送信部13からPN符号を送信し、受信
部17で反射波を受信し、PN符号の相関を上記反射波
とPN符号との間でとり、物体の有無、相対速度を計測
する。従って、実施例2では、線形帰還シフトレジスタ
を組み合わせた簡単な構成で発生した系列に1チップの
“1”又は“0”を付加して符号系列を生成するので、
回り込みに対するキャリア周波数の成分を「0」とし、
目標距離の物体の検出に与える回り込みの影響を取り除
くことが可能となる。
せるPN符号の位相差を、上記測定距離に相当する位相
差に設定する。送信部13からPN符号を送信し、受信
部17で反射波を受信し、PN符号の相関を上記反射波
とPN符号との間でとり、物体の有無、相対速度を計測
する。従って、実施例2では、線形帰還シフトレジスタ
を組み合わせた簡単な構成で発生した系列に1チップの
“1”又は“0”を付加して符号系列を生成するので、
回り込みに対するキャリア周波数の成分を「0」とし、
目標距離の物体の検出に与える回り込みの影響を取り除
くことが可能となる。
【0035】なお、実施例2でも、相関値が連続して
「0」となる区間をのばす場合には、実施例1と同様に
シフトレジスタの数を増やせば、回り込みの影響を受け
ずに測定できる範囲をのばすことができる。また、本実
施例では、LFSR系列にM系列を用いたが、本発明は
これに限らず、例えばGold系列、Kasami系
列、JPL(Jet Prpulsion Laboratories)系列等を用
いることも可能である。
「0」となる区間をのばす場合には、実施例1と同様に
シフトレジスタの数を増やせば、回り込みの影響を受け
ずに測定できる範囲をのばすことができる。また、本実
施例では、LFSR系列にM系列を用いたが、本発明は
これに限らず、例えばGold系列、Kasami系
列、JPL(Jet Prpulsion Laboratories)系列等を用
いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、疑似
雑音信号によって帯域を拡散された電波を送信し、該電
波に基づく物体からの反射波を受信し、該受信信号と前
記疑似雑音信号との相関を検出して前記物体を検出する
レーダ装置において、前記疑似雑音信号の中の特定位置
に特定論理の値を挿入し、該疑似雑音信号を発生させる
疑似雑音信号発生手段を備えたので、簡単な構成で生成
できる疑似雑音符号系列を用いて、目標物体の検出及び
計測精度を向上できる。
雑音信号によって帯域を拡散された電波を送信し、該電
波に基づく物体からの反射波を受信し、該受信信号と前
記疑似雑音信号との相関を検出して前記物体を検出する
レーダ装置において、前記疑似雑音信号の中の特定位置
に特定論理の値を挿入し、該疑似雑音信号を発生させる
疑似雑音信号発生手段を備えたので、簡単な構成で生成
できる疑似雑音符号系列を用いて、目標物体の検出及び
計測精度を向上できる。
【0037】請求項2,3では、疑似雑音符号は、連続
した位相差のうちの所定位相差から始まる区間で、前記
電波の回り込み又は反射波の少なくとも一方に対する相
関値が「0」となるように設定されるので、目標距離以
外の他の距離からの反射波のキャリア周波数の成分を
「0」とし、目標距離の物体を検出及び計測できる。請
求項4では、疑似雑音符号は、線形帰還シフトレジスタ
を組み合わせて発生する系列に1チップのハイレベル又
はローレベルを付加した系列からなるので、簡単な構成
で生成できる疑似雑音符号系列を用いて物体を検出及び
計測できる。
した位相差のうちの所定位相差から始まる区間で、前記
電波の回り込み又は反射波の少なくとも一方に対する相
関値が「0」となるように設定されるので、目標距離以
外の他の距離からの反射波のキャリア周波数の成分を
「0」とし、目標距離の物体を検出及び計測できる。請
求項4では、疑似雑音符号は、線形帰還シフトレジスタ
を組み合わせて発生する系列に1チップのハイレベル又
はローレベルを付加した系列からなるので、簡単な構成
で生成できる疑似雑音符号系列を用いて物体を検出及び
計測できる。
【図1】本発明に係るレーダ装置の一実施例の概略構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】図1に示したPNジェネレータの構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】実施例1における自己相関関数と位相差の関係
を示す関係図である。
を示す関係図である。
【図4】自動車に搭載されたレーダ装置の動作を説明す
るための模式図である。
るための模式図である。
【図5】従来例における自己相関関数と位相差の関係を
示す関係図である。
示す関係図である。
10 物体(自動車) 11 演算処理部 12 PNジェネレータ 13 送信部 14,16 アンテナ 17 受信部 18 ダウンコンバータ C クロック発生回路 R1〜Rn 線形帰還シフトレジスタ S1〜S3 スイッチ XOR 排他的OR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 隆二 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常磐台156 横 浜国立大学内
Claims (7)
- 【請求項1】 疑似雑音信号によって帯域を拡散された
電波を送信し、該電波に基づく物体からの反射波を受信
し、該受信信号と前記疑似雑音信号との相関を検出して
前記物体を検出するレーダ装置において、 前記疑似雑音信号の中の特定位置に特定論理の値を挿入
し、該疑似雑音信号を発生させる疑似雑音信号発生手段
を備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 【請求項2】 前記疑似雑音符号は、連続した位相差の
区間で、前記電波の回り込み又は反射波の少なくとも一
方に対する相関値が「0」となるように設定されること
を特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。 - 【請求項3】 前記疑似雑音符号は、前記連続した位相
差のうちの所定位相差から始まる区間で、前記電波の回
り込み又は反射波の少なくとも一方に対する自己相関値
が「0」となるように設定されることを特徴とする請求
項2に記載のレーダ装置。 - 【請求項4】 前記疑似雑音符号は、線形帰還シフトレ
ジスタを組み合わせて発生する系列に1チップのハイレ
ベル又はローレベルを付加した系列からなることを特徴
とする請求項1,2又は3に記載のレーダ装置。 - 【請求項5】 前記相関値が「0」となる所定位相差か
ら始まる区間は、1チップに相当する位相差から始まる
区間であることを特徴とする請求項3に記載のレーダ装
置。 - 【請求項6】 前記疑似雑音符号は、線形帰還シフトレ
ジスタを組み合わせて発生する系列の最もハイレベルが
長く連続する部分にさらに1チップのハイレベルを付加
した系列であることを特徴とする請求項3に記載のレー
ダ装置。 - 【請求項7】 前記疑似雑音符号は、前記所定位相差か
ら始まる区間で、前記相関値が「0」となる符号を複数
組み合わせて設定されることを特徴とする請求項3に記
載のレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8014508A JPH09211111A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | レーダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8014508A JPH09211111A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | レーダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09211111A true JPH09211111A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11863020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8014508A Pending JPH09211111A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | レーダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09211111A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005249770A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-09-15 | Denso Corp | 距離検出装置、物体検出装置 |
US7529290B2 (en) | 2004-02-17 | 2009-05-05 | Fujitsu Ten Limited | Radar apparatus |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP8014508A patent/JPH09211111A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005249770A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-09-15 | Denso Corp | 距離検出装置、物体検出装置 |
US7529290B2 (en) | 2004-02-17 | 2009-05-05 | Fujitsu Ten Limited | Radar apparatus |
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