JPH09210837A - 車載型の多チャンネルデータ集録装置 - Google Patents

車載型の多チャンネルデータ集録装置

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JPH09210837A
JPH09210837A JP8042155A JP4215596A JPH09210837A JP H09210837 A JPH09210837 A JP H09210837A JP 8042155 A JP8042155 A JP 8042155A JP 4215596 A JP4215596 A JP 4215596A JP H09210837 A JPH09210837 A JP H09210837A
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JP
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signal
data
vehicle
circuit
acquisition device
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JP8042155A
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English (en)
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Yoshiaki Ishitani
義昭 石谷
Hiroshi Takahashi
弘 高橋
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】100Gをかなり上回る衝撃加速度が印加され
電気回路を構成する部材の一部が損傷を受けても、その
ときのデータ損傷が可及的に少ない範囲に収まる車載型
の多チャンネルデータ集録装置を提供する。 【解決手段】自動車をバリアに衝突させた際の当該自動
車およびその搭乗者を模したダミーの各部に生じる衝撃
機械量を電気量に変換するセンサ(ブリッジ回路1a〜
1d)を取り付ける。このブリッジ回路1aの出力端を
信号ユニットカード1の入力端に4チャンネル分接続す
る。複数の信号ユニットカード1〜16は、全て同様に
シグナルコンディショナーとA/Dコンバータとメモリ
を有して集録装置本体100に格納される。これらがマ
ザーボード20を介してCPUカード18と電源カード
19に相互に接続される。衝突時に構成回路部材の一部
に損傷が生じてもデータ損傷が少ない範囲に収まり、検
出データが全く得られなくなるという最悪事態を回避で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載型の多チャン
ネルデータ集録装置に関し、自動車をバリヤに衝突させ
たときの種々の衝撃機械量に対応する検出出力を衝突試
験用のセンサーから受けてそれぞれの検出出力を適宜処
理して多チャンネルデータとして集録する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の各部およびその搭乗者を模した
ダミー(いわゆるダミー人形)の各部に衝突試験用の各
種センサーを取り付け、コンクリート等で強固に作られ
たバリヤに、例えば50km/hで走行させて衝突さ
せ、衝突時に各部に印加される衝撃機械量を当該センサ
ーで多点測定して、自動車の構造設計のデータとした
り、当該自動車に載せたダミーの頭部、首部、胸部、腰
部、大腿部等々の複数部位に取付けられたセンサーに生
じる衝撃力を多点測定して、運転者の身体の各部にどの
様な力が働いているかを検出したり、運転者の安全が確
保されているかどうかを確認することが行われている。
【0003】このような衝突試験を行うには、一般には
衝突試験用の自動車(以下「試験用自動車」という)を
ロープで引張るようにして所定の速度(例えば、50k
m/h)まで速度を上げてバリヤに衝突させるようにし
ている。また、衝突試験の際の各種検出データを集録す
るには、次のような態様がある。第1の態様は、試験自
動車およびダミーの各部に取付けられたセンサーと、地
上に設置された多チャンネルデータ集録装置との間を、
可撓性を有するケーブルで電気的に接続して、有線的に
データの集録を行うものである。
【0004】第2の態様は、試験自動車およびダミーの
各部に取付けられたセンサーの出力を電波の形態に変換
して送信し、一方その電波を地上に設置された受信機で
受け、その受信出力を多チャンネルデータ集録装置で適
宜処理して多チャンネルデータの集録を行うものであ
る。第3の態様は、試験用自動車およびダミーの各部に
取付けられた各種センサーの出力を記録するための多チ
ャンネルデータ集録装置を試験自動車に搭載し、所定速
度でバリヤに衝突させたときの各種検出データを車載し
た多チャンネルデータ集録装置に格納するものである。
【0005】この場合、多チャンネルデータ集録装置の
電気回路は、試験用自動車とダミーの各所に取付けられ
たセンサーの各出力をそれぞれ増幅し、その増幅された
アナログ出力をマルチプレクサで順次切換えてA/D変
換器によりデジタル信号に変換した上で、全チャンネル
に共通のメモリーに格納するように構成されているもの
や、複数のセンサーの出力をそれぞれ増幅する増幅回路
と、このシグナルコンディショナーの出力をA/D変換
するA/D変換器とを複数チャンネル分設け、これら複
数のデジタル化された信号を共通のメモリーに格納する
ように構成されたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の態様の
多チャンネルデータ集録装置は、試験自動車と多チャン
ネルデータ集録装置との間にケーブルが介在されている
ために、ケーブルの断線の虞れがあるほか、ケーブルの
振動が激しいためにノイズが混入する虞れがあった。ま
た、上述した第2の態様の多チャンネルデータ集録装置
は、電波の送受信で多チャンネルのデータを行うもので
あるため、他の電波成分の影響を受け易く、特に、衝突
時に試験自動車のエンジンの電気系統のショート等に起
因する強大な妨害電波によって本来の検出データにノイ
ズが重畳して正確な検出データの集録ができない、とい
う難点があった。
【0007】また、上述した第3の態様の多チャンネル
データ集録装置は、上述した、第1,第2の態様の多チ
ャンネルデータ集録装置のような欠点が殆どないため、
現在では、衝突試験における多チャンネルデータ集録装
置の主流になってきている。しかしながら、この第3の
態様の多チャンネルデータ集録装置は、車載型であるた
め、衝突時に100Gを越える(剛性の高い自動車の場
合、100Gをかなり上回る)衝撃加速度が印加される
ことになり、これに耐えるような堅牢性が要求される。
【0008】この大きな衝撃加速度によるデータ集録装
置の損傷を防止するためには、100Gを遥かに上回る
ような衝撃加速度に耐えるような構造をもたせればよい
のであるが、運搬や設置上の都合から1人の人間が容易
に持ち歩ける重量(例えば、20〜25kg程度)に制
限されるため、現実的には100G程度に耐えるように
することが一応の限界とされている。従って、100G
を遥かに上回るような衝突加速度が印加される場合に
は、多チャンネルデータ集録装置を構成する各種部材
(回路を含む)の一部、極端な場合には、大半が損傷さ
れてしまう可能性が低い頻度ではあるが、存在する。
【0009】このような事態が生じた場合には、上述し
た回路形式の多チャンネルデータ集録装置においては、
A/D変換器やメモリーが損傷すると各種センサーの各
出力を全く取り出すこと(あるいはメモリーに格納する
こと)ができなくなり、この場合には、再度、衝突試験
を行わざるを得なくなるのである。ところが、このよう
な衝突試験は、多数のセンサーのセットアップ作業に多
大な時間を要すると共に、自動車は破壊されてしまい再
利用することができなくなるため1回当りの衝突試験に
多額の費用がかかることになる。そのため、衝突試験を
失敗すると、経済的にも時間的にも多大な損失が発生す
ることになり、簡単に再試験を行うことができないので
ある。
【0010】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、100Gをかなり上回
るような衝撃加速度が印加され電気回路を構成する各種
部材の一部が損傷されても、データの損傷が可及的に少
ない範囲に収まり、検出データが全く得られなくなると
いう最悪事態を回避することができ、再試験の必要性を
可及的に少なくし得る車載型の多チャンネルデータ集録
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車載型の多
チャンネルデータ集録装置は、自動車をバリヤに衝突さ
せた際の当該自動車およびその搭乗者を模したダミーの
各部に生じる各種の衝撃機械量を検出する衝突試験用の
各種センサーからアナログ検出出力を受けてこれを増幅
するシグナルコンディショナーと、このシグナルコンデ
ィショナーの出力信号をディジタルデータに変換するA
/D変換器と、このA/D変換器のディジタル出力デー
タを格納するメモリーと、を各チャンネル毎に電気的に
独立した状態でそれぞれ複数チャンネル分を実装してな
る複数の信号ユニットと、これらの複数の信号ユニット
を並列的に格納してなる集録装置本体と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、本発明に係る車載型の多チャンネル
データ集録装置は、複数チャンネルのA/D変換器にお
ける変換タイミングを制御すると共に、複数チャンネル
のメモリーにおけるデータの読み書きを制御するための
CPUを信号ユニットとは別体の制御ユニットとして集
録装置本体に格納したことを特徴とするものである。ま
た、上記それぞれの信号ユニットに、該信号ユニットに
設けられたA/D変換器における変換タイミングを制御
すると共に、該信号ユニットに設けられたメモリーにお
けるデータの少なくとも書き込みを制御するための制御
回路を内蔵したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】このように構成された車載型の多チャンネルデ
ータ集録装置において、信号ユニットは、複数、例えば
4つのチャンネルのセンサー出力を各シグナルコンディ
ショナーで増幅し、各A/D変換器でA/D変換した上
で各メモリーにデータ格納する機能を有する。集録装置
本体には、複数個、例えば16個の信号ユニット搭載さ
れ、合計で64個のチャンネルのデータが64個のメモ
リーに格納される。
【0014】集録装置本体に搭載された制御ユニットに
設けられたCPUは、複数チャンネルのA/D変換器に
おける変換タイミングを制御すると共に、複数チャンネ
ルのメモリーにおけるデータの読み書きを制御するよう
に機能する。この制御ユニット内のCPUに代えて、そ
れぞれの信号ユニットに、A/D変換タイミングを制御
すると共に、メモリーにおけるデータの書き込みを制御
するための制御回路を内蔵することによって、万一回路
損傷が生じても多くのチャンネルデータを生き残らせる
ようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
車載型の多チャンネルデータ集録装置を、図1と図2を
用いて説明する。図1は、この形態に係る車載型の多チ
ャンネルデータ集録装置の全体回路の概略構成を示すも
ので、その主要部が集録装置本体100と電源電池ユニ
ット200とで構成され、パソコン300が付属的に設
けられている。
【0016】集録装置本体100は、その電気回路が機
能別にユニット化された複数のユニットカードで構成さ
れている。即ち、集録装置本体100の回路は、16個
の信号ユニットとしての信号ユニットカード1〜16
(信号ユニットカード1〜4と信号ユニットカード16
のみ図示し符号5〜15は図示せず)と、トリガーカー
ド17とCPUカード18と電源カード19の、それぞ
れのカードを形成する回路で構成され、これらがマザー
ボード20を介して相互接続されている。
【0017】次に、これらの各ユニットカードの詳細に
ついて説明する。先ず、信号ユニットカード1について
説明すると、信号ユニットカード1は、1つのユニット
に4チャンネル分の入力データが入力できるように構成
され、その4つの入力端のそれぞれに、4つのブリッジ
回路1a,1b,1c,1dが接続されている。また、
信号ユニットカード2から信号ユニットカード16まで
信号ユニットカード1と同様に4チャンネル分のブリッ
ジ回路が接続されている。
【0018】このような信号ユニットカード1〜16の
それぞれの詳細回路は、信号ユニットカード1を例にす
れば、入力端にブリッジ回路1a〜1dが接続された信
号ユニットカード1を、図2に示すように、第1チャン
ネルCH1に対応する第1回路部1−1から第4チャン
ネルCH4対応する第4回路部1−4までの4つの回路
部で構成されていて、その一側にコネクタ1Dを介して
ブリッジ回路1aが接続され、他側は、コネクタ1Fを
介してマザーボード20に接続されている。
【0019】このコネクタ1Dは、信号ユニットカード
1の第1回路部1−1の上部に固定され、該コネクタ1
Dに接続ケーブル(図示せず)を介してブリッジ回路1
aが接続され得るようになっていて、コネクタ1Fは、
信号ユニットカード1の下部に配設され集録装置本体1
00に信号ユニットカード1を装着する際にコネクタ1
Fを介してマザーボード20に接続され得るようになっ
ている。そして、第1回路部1−1は、シグナルコンデ
ィショナー1AとA/Dコンバータ1Bとメモリー1C
との直列回路とブリッジ用電源回路1Eを有している。
【0020】シグナルコンディショナー1Aには、ブリ
ッジ回路1aの一対の出力端+OUTと−OUTからの
出力がコネクタ1Dを介して入力端に入力され、その入
力信号を増幅すると共に、CH1データとして不要な高
周波成分を除去するローパスフィルタの機能を有してい
る。また、A/Dコンバータ1Bは、シグナルコンディ
ショナー1Aの出力信号をディジタルデータに変換する
もので、そのときのサンプリング周波数や変換タイミン
グ等を制御するための制御信号がマザーボード20とコ
ネクタ1Fを介して供給されるようになっている。
【0021】このようなA/Dコンバータ1Bのディジ
タル出力端は、メモリー1Cのディジタル入力端に接続
され、そのディジタル出力端はコネクタ1Fを介してマ
ザーボード20に接続され、メモリー1Cの読み書きの
タイミングを制御するための制御信号(CPUカード1
8で生成される制御信号)がマザーボード20を介して
供給されるようになっている。さらに、ブリッジ用電源
回路1Eは、電源カード19を介してマザーボード20
に供給された電源を受け、電圧変動が極めて少なくかつ
環境温度による変動が厳格に補償された所定電圧(通常
は2V)のブリッジ用電源を生成するもので、その出力
は、コネクタ1Dを介してブリッジ回路1aの一対の入
力端+INと−INとに供給される。
【0022】そして、信号ユニットカード1における第
2回路部1−2,第3回路部1−3,第4回路部1−4
のそれぞれは、今まで説明した第1チャンネル(CH
1)に対応する第1回路部1−1におけるシグナルコン
ディショナー1A,A/Dコンバータ1B,メモリー1
C,ブリッジ用電源回路1Eと同様なものが設けられ各
チャンネル毎に電気的に独立した状態で4チャンネル分
が実装されていることになる。そして、信号ユニットカ
ード2ないし信号ユニットカード16のそれぞれも信号
ユニットカード1と同様にそれぞれ4チャンネル分が実
装されている。従って、各4チャンネルが実装されたユ
ニットカードが16個で合計4×16=64個のチャン
ネルを有することになる。
【0023】また、集録装置本体100は、64チャン
ネルのデータを受入れることができるが、入力チャンネ
ル数が64以上を要する場合には2台もしくはそれ以上
の集録装置本体100をカスケード接続して使用するこ
とが可能となっている。これを満たすのがトリガーカー
ド17であり、トリガースイッチ17aによってトリガ
ー入力がなされると外部にトリガー出力17bが取り出
せると共に、マザーボード20を介してCPUカード1
8にその指令を伝達することができるようになってい
る。
【0024】次にCPUカード18の回路について説明
をする。CPUカード18の有するCPU18aは、集
録装置本体100の動作制御と、パソコン300に対す
る指令信号の授受を複合的に行うためのもので、CPU
18aには、ROM18b,RAM18c,I/O18
d等が接続されている。ROM18bは、集録装置本体
100の全体動作を制御するプログラム等の固定的なデ
ータが格納されたもので、RAM18cは、集録装置本
体100を複合的に制御する際の一時的なデータの読み
書きを行ったり信号ユニットカード1〜16で得られる
チャンネルデータを選択的にパソコン300に送るため
のデータを一時的に格納するためのものである。
【0025】I/O18dは、パソコン300と集録装
置本体100の間でGP−1B規格もしくはRS−23
2C規格で通信を行うための入出力インターフェースで
ある。また、CPU18a,ROM18b,RAM18
c,I/O18dの回路は一体化されてCPUカード1
8として独立したユニットとされている。電源カード1
9は、集録装置本体100に対して別筐体として形成さ
れた、2次電池でなる電源電池ユニット200が着脱自
在に接続され得るように構成され、マザーボード20を
介して信号ユニットカード1〜16,トリガーカード1
7,CPUカード18の各部に電源供給が行われるよう
になっている。
【0026】さらに、この電源カード19は、長期に亘
って安定した出力電圧が得られる、例えばリチウム電池
でなるバックアップ電池19Aを有し、このバックアッ
プ電池19Aの出力が信号ユニットカード1〜16等々
の有する各メモリーにマザーボード20を介して供給さ
れ、電源カード19の電源断の時にメモリー格納データ
が消失することを防止するようになっている。なお、図
1における符号201は、充電回路であり、電源電池ユ
ニット200に対して2次電池の充電を行うためのもの
である。符号301は、パソコン300を介して得られ
た各種データを記録したり演算や解析を行うためのデー
タ処理回路である。
【0027】なお、トリガーカード17のトリガースイ
ッチ17aは、集録装置本体100を複数台用いてカス
ケード接続する場合(入力チャンネル数が64を越える
場合)には、1台目の当該トリガースイッチ17aがバ
リヤ衝突のごく僅か前にオンされるようになっている。
例えば自動車の前部に突出するスイッチレバーが自動車
の衝突する直前にバリヤに接触することによって作動し
てスイッチオンするようにし、1台目のトリガー出力1
7bを図示省略の2台目の集録装置本体のトリガースイ
ッチのトリガースイッチ17aとし、そのトリガー出力
を3台目の集録装置本体のトリガースイッチとして接続
し、以下同様に複数台の集録装置本体のトリガースイッ
チによるトリガー出力が順次に伝達されるようになって
いる。
【0028】また、集録装置本体100を1台のみ用い
る場合(入力チャンネル数が64を越えない場合)に
は、トリガー出力17bは、特に用いないようにすれば
よい。以上のように構成された車載型の多チャンネルデ
ータ集録装置において、自動車の衝突試験を行う場合に
は、その準備作業として商用電源等に接続された充電回
路201を用いて電源電池ユニット200の2次電池を
フル充電しておく。また、集録装置本体100に信号ユ
ニットカード1〜16,トリガーカード17,CPUカ
ード18,電源カード19を装着し、マザーボード20
を介して全てのユニットが相互接続されるようにセット
する。
【0029】一方、試験自動車の各種センサーを設け、
さらに、ダミーの各部にもセンサーを設け、それぞれの
センサー(ブリッジ回路1a〜1d等)を信号ユニット
カード1〜16の一端に接続ケーブルとコネクタを介し
て接続する。この状態でフル充電済みの電源電池ユニッ
ト200を接続ケーブルとコネクタを介して集録装置本
体100に接続し電源カード19とマザーボード20を
介して信号ユニットカード1等々の全てのカードに電源
供給がなされ、CPUカード18のCPU18aがRO
M18bに格納されたプログラムを読み出し、信号ユニ
ットカード1等々の全てのユニットがイニシャライズさ
れて待機状態とされる。
【0030】この状態で図示しない駆動制御手段を用い
て所定速度(例えば50km/h)で自動車を走行さ
せ、バリヤに衝突させる。この衝突のごく僅か前にトリ
ガースイッチ17aがオンされるようにセットされてい
るために、この起動情報がCPUカード18のCPU1
8aに伝達され、CPU18aからの出力で信号ユニッ
トカード1〜16が起動される。これと同時的にCPU
18aからの第1回路部1−1を構成するA/Dコンバ
ータ1B用の制御信号とメモリー1C用の制御信号がマ
ザーボード20を介してA/Dコンバータ1Bとメモリ
ー1Cに供給される。
【0031】このとき、ブッリジ回路1aの入力端+I
Nと−INには、ブリッジ用電源回路1Eの電圧が供給
されると、センサーを形成するブリッジ回路1aの出力
端+OUTと−OUTから、衝撃機械量に応じた検出出
力がシグナルコンディショナー1Aに与えられる。する
とシグナルコンディショナー1Aは、その検出出力を所
定の増幅率で増幅すると共に、ローパス特性を有するア
ナログ検出出力を生成する。このアナログ検出出力は、
A/Dコンバータ1Bで所定のA/D変換動作を開始
し、その出力は、メモリー1Cに格納される。
【0032】尚、シグナルコンディショナー1Aは、所
定の増幅率をもって入力信号を増幅する機能のほか、こ
の増幅したアナログ出力のうち、不要な高周波成分を検
出し且つデータチャンネルの特性を等価する機能を有す
る。また、第2回路部1−2においても第1回路部1−
1と同様にブリッジ回路1bの出力がローパス特性を有
する増幅とA/D変換とメモリー格納が行われ、第3回
路部1−3,第4回路部1−4においても上述同様にロ
ーパス特性を有する増幅とA/D変換とメモリー格納が
行われ、信号ユニットカード2〜16においても同様で
ある。
【0033】従って、信号ユニットカード1においてチ
ャンネルCH1から4までのデータ格納がなされ、信号
ユニットカード2においてチャンネルCH4から8まで
のデータ格納がなされ、以下同様に信号ユニットカード
16までの合計64チャンネルのデータ格納が行われ
る。また、集録装置本体100を複数台用いてカスケー
ド接続する場合には、トリガーカード17の働きによ
り、集録装置本体100の複数台の全ての信号ユニット
カードにおけるメモリー格納が行われることになる。
【0034】以上のようにして得られた衝突時の複数の
メモリー格納データは、電源電池ユニット200の電圧
によって保持されていて、もし、電源電池ユニット20
0が集録装置本体100から取り外されたり消耗したり
した場合であっても常時接続されているバックアップ電
池19Aの働きによりデータ保持がなされるのでデータ
消失は生じない。このようにして行われた衝突試験の
後、パソコン300を接続し、所定の指令を与えること
によって信号ユニットカード1〜16の各チャンネルの
メモリ格納データを取出すことができ、これらのデータ
をデータ処理回路301で記録、解析、各種演算を行
う。
【0035】また、衝突時の強い衝撃によって集録装置
本体100の構成回路部品の一部に損壊、断線、短絡等
の事故が生じる可能性があるが、1つのセンサーの属す
るチャンネルに対して独立してシグナルコンディショナ
ー1AとA/Dコンバータ1Bとメモリー1Cが設けら
れているために、複数チャンネルの全てのデータが失わ
れてしまうことがなく、完全ではないにしても再び衝突
試験を行わなければならないという最悪事態を回避する
ことができる。また、信号ユニットカード1における第
1回路部1−1ないし第4回路部1−4のそれぞれに
は、ブリッジ用電源回路1Eが内蔵されているために、
極めて正確なブリッジ電源供給が行われる。
【0036】即ち、仮に、電源供給を1箇所の電源から
信号ユニットカード1〜16の全てに行うと当該電源か
らコネクタを介してマザーボード20に伝達され、さら
にマザーボード20の印刷配線パターンを介して各信号
ユニットカード1〜16用として分岐され、さらにコネ
クタを介して信号ユニットカード1〜16に供給される
と仮定すると、当該電源の出力端子の位置では安定な出
力電圧であったとしても実際に電源供給されるブリッジ
回路の位置ではマザーボード20の印刷配線パターンの
線間抵抗のチャンネルごとの不揃い,マザーボード20
のコネクタと信号ユニットカード1〜16の接触抵抗の
不揃いのために信号ユニットカード1〜16のそれぞれ
に印加されるブリッジ電圧が不揃いになると共に、接触
抵抗の変動も生じるのでその不揃いが増長されてしま
う。
【0037】しかし、この実施の形態においては、信号
ユニットカード1〜16のそれぞれにブリッジ用電源回
路が内蔵され、いわゆるローカルレギュレータ方式が採
用されているので前述の不揃いの成分が当該ブリッジ用
電源回路によって補償され、各チャンネルのブリッジ供
給電圧が極めて安定なものとなり、しかも不揃いが生じ
ないことになる。
【0038】また、より完全を期すならば、CPUカー
ド18の1つのCPU18aによって信号ユニットカー
ド1〜16の全てのA/D変換タイミングを制御すると
共に、メモリーの読み書きを制御することに代え、当該
CPU18aの機能のうち、A/D変換タイミングを制
御すると共にメモリーの読み書きを制御するための機能
を除去し、当該除去された機能を有する制御回路を各チ
ャンネルのそれぞれに内蔵させるようにすれば、データ
消失の頻度をより低減させることができる。
【0039】また、集録装置本体100からチャンネル
データを取り出す態様は、パソコン300からCPUカ
ード18のCPU18aに指令を与えると、CPU18
aから信号ユニットカード1〜16の各メモリーに読み
出し指令が与えられてチャンネルデータがマザーボード
20とCPUカード18を介してパソコン300側に呼
び出され、次段のデータ処理回路301にて適宜のデー
タ処理を行えるようになっているが、信号ユニットカー
ド1〜16のそれぞれを構成するメモリー1Cの出力端
にコネクタを設け、これに接続ケーブルを介して図示し
ないデータ記録装置等のデータ入力端子に接続すれば直
接に集録装置本体100からチャンネルデータを取出す
ことができる。
【0040】さらに、信号ユニットカード1〜16は、
ひずみゲージで形成するセンサー(ブリッジ回路)の検
出出力であるが、試験自動車やダミーに設けた検出セン
サーの態様に応じてその入力形態をピエゾ素子対応とす
ることもできる。また電源電池ユニット200と集録装
置本体100は、別筐体となっているが集録装置本体1
00に電源電池ユニット200を内蔵するようにしても
よい。また、信号ユニットカード1に内蔵されるシグナ
ルコンディショナー1Aは、アナログ的な信号処理で行
われるローパス機能を有して構成されているが、これに
代えてA/Dコンバータ1Bのディジタル出力の後段側
にディジタル的な信号処理で行われるローパス機能を有
する回路を介挿させてもよい。
【0041】この場合の介挿箇所は、A/Dコンバータ
1Bの出力の直後やメモリー1Cの出力の直後のみなら
ず、集録装置本体100とは別筐体のパソコン300や
データ処理回路301であってもよい。また、シグナル
コンディショナー1Aの機能として、測定入力電圧レン
ジの設定,各種校正値の調整の機能を持たせるようにし
てもよい。また、信号ユニットカード1〜16における
それぞれのチャンネル数は4であるが、これ以外の数で
あってもよいことは勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る車載型の多チャ
ンネルデータ集録装置によれば、試験自動車をバリヤに
衝突させた際の当該自動車およびその搭乗者を模したダ
ミーの各部にセンサーを取り付け、この出力を信号ユニ
ットカードに入力し、この信号ユニットは、1つのチャ
ンネル毎に独立して検出データのディジタルメモリーが
備えられていて、このメモリーに1チャンネル分の検出
データが格納されるようになっているので、衝突時に1
00Gをかなり上回るような衝撃加速度が印加された結
果、万一、電気回路を構成する各種部材の一部が損傷さ
れてしまっても、複数チャンネルの各出力を全く取り出
すことができなくなることがなく、僅かのチャンネルの
データ消失のみであり他のチャンネルのデータを有効に
取出すことができる。
【0043】従って、従来のように、全データの消失と
いう最悪事態が回避され、再度に亘って衝突試験を行う
必要なくなり、多大の経済的な損失と時間的な損失が生
じることがない。よって、車載型の多チャンネルデータ
集録装置に100Gをかなり上回るような衝撃加速度が
印加され電気回路を構成する各種部材の一部が損傷され
ても、そのときのデータ損傷が可及的に少ない範囲に収
まり、検出データが全く得られなくなるという最悪事態
を回避することができる車載型の多チャンネルデータ集
録装置を提供することができるのである。
【0044】また、請求項2に係る車載型の多チャンネ
ルデータ集録装置によれば、複数チャンネルのA/D変
換器における変換タイミングを制御すると共に、複数チ
ャンネルのメモリーにおけるデータの読み書きを制御す
るためのCPUを信号ユニットとは別体の制御ユニット
として集録装置本体に格納しているので上述の請求項1
による利点に付加して回路構成がシンプルになる利点が
得られる。
【0045】また、請求項3に係る車載型の多チャンネ
ルデータ集録装置によれば、それぞれの信号ユニット
に、該信号ユニットに設けられたA/D変換器における
変換タイミングを制御すると共に、該信号ユニットに設
けられたメモリーにおけるデータの少なくとも書き込み
を制御するための制御回路を内蔵しているので、前述例
に比してデータ消失の可能性を低減させることができ
る。即ち、制御回路が各チャンネルのそれぞれに設けら
れていると言うことは、1チャンネルにおいて独立して
センサー検出信号を増幅,A/D変換,メモリー格納す
ることができると言うことであり、回路引き回しの距離
が極めて少なくできるので、万一の一部損傷に対しても
有効なデータ取り出しチャンネルの数が多くできると言
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車載型の多チャンネ
ルデータ集録装置の全体回路の概略構成を示す回路図で
ある。
【図2】図1に示される信号カードユニットの詳細な回
路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1〜16 信号カードユニット 1A シグナルコンディショナー 1B A/Dコンバータ 1C メモリー 1D コネクタ 1E ブリッジ用電源回路 1F コネクタ 1a〜1d ブリッジ回路 17 トリガーカード 17a トリガースイッチ 17b トリガー出力 18 CPUカード 18a CPU 18b ROM 18c RAM 18d I/O 19 電源カード 19A バックアップ電池 20 マザーボード 100 集録装置本体 200 電源電池ユニット 201 充電回路 300 パソコン 301 データ処理回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車をバリヤに衝突させた際の当該自
    動車およびその搭乗者を模したダミーの各部に生じる各
    種の衝撃機械量を検出する衝突試験用の各種センサーか
    らアナログ検出出力を受けてこれを増幅するシグナルコ
    ンディショナーと、このシグナルコンディショナーの出
    力信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、
    このA/D変換器のディジタル出力データを格納するメ
    モリーと、を各チャンネル毎に電気的に独立した状態で
    それぞれ複数チャンネル分を実装してなる複数の信号ユ
    ニットと、 これらの複数の信号ユニットを並列的に格納してなる集
    録装置本体と、 を具備することを特徴とする車載型の多チャンネルデー
    タ集録装置。
  2. 【請求項2】 複数チャンネルのA/D変換器における
    変換タイミングを制御すると共に、複数チャンネルのメ
    モリーにおけるデータの読み書きを制御するためのCP
    Uを信号ユニットとは別体の制御ユニットとして集録装
    置本体に格納したことを特徴とする請求項1記載の車載
    型の多チャンネルデータ集録装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの信号ユニットに、該信号ユニ
    ットに設けられたA/D変換器における変換タイミング
    を制御すると共に、該信号ユニットに設けられたメモリ
    ーにおけるデータの少なくとも書き込みを制御するため
    の制御回路を内蔵したことを特徴とする請求項1記載の
    車載型の多チャンネルデータ集録装置。
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JP2007139646A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Nippon Kouen Shisetsugiyou Kyokai 衝撃測定装置
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