JPH0921072A - ゴム補強用ポリエステル繊維およびその製造方法 - Google Patents

ゴム補強用ポリエステル繊維およびその製造方法

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JPH0921072A
JPH0921072A JP16499295A JP16499295A JPH0921072A JP H0921072 A JPH0921072 A JP H0921072A JP 16499295 A JP16499295 A JP 16499295A JP 16499295 A JP16499295 A JP 16499295A JP H0921072 A JPH0921072 A JP H0921072A
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JP
Japan
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polyester fiber
weight
rubber
parts
compound
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JP16499295A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Shoji
宏光 東海林
Takayuki Sasaki
孝行 佐々木
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ゴム中へ埋め込まれた状態での長時間高温
下における接着劣化が少なく、かつゴム中に埋め込まれ
繰り返し伸長圧縮下の疲労性劣化を抑制すると共に、生
産性、ゴムとの接着性およびコード強力がすぐれた高品
位のゴム補強用ポリエステル繊維とその製造方法の提
供。 【構成】 ポリエステル繊維を、共役ジエン系単量体
40〜60重量%、ビニルピリジン系単量体13〜20
重量%およびスチレン系単量体25〜45重量%からな
る三元共重合体ゴムラテックスを含む接着剤組成物で処
理したことを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維。
この三元共重合体ゴムラテックスは、分散ゴム粒子の重
量平均粒子径が110〜250nm、ムーニー粘度が1
00〜140であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は接着組成物で処理された
ゴム補強用ポリエステル繊維およびその製造方法に関す
るものであり、さらに詳しくは、タイヤ、ベルト、ホー
スなどのゴム中へ埋め込まれた状態での長時間高温下に
おける接着劣化が少なく、かつゴム中に埋め込まれ繰り
返し伸長圧縮を受けたときの疲労性劣化を抑制すると共
に、生産性、ゴムとの接着性およびコード強力がすぐれ
た高品位のゴム補強用ポリエステル繊維およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート繊維で代表
されるポリエステル繊維は、強度、モジュラスおよび寸
法安定性などにすぐれているため、例えばタイヤ、ベル
ト、ホースなどのゴム中へ埋め込まれた状態で実用され
るゴム補強用繊維として広く用いられている。
【0003】しかし、ポリエステル繊維は、ナイロンや
レーヨンなどの他の繊維にくらべてゴムとの接着性が悪
いため、ポリエステル繊維とゴムとの接着性を改良する
技術が従来から種々提案されている。
【0004】そして、それらゴムとの接着性改良技術の
代表的な手法は、エポキシ化合物、イソシアネート化合
物、ハロゲン化フェノール化合物などを含む接着剤組成
物の使用であり、現在ではこれら接着剤組成物を付与さ
れたポリエステル繊維が、自動車用タイヤ、ホース、ベ
ルトなどのゴム製品の補強材として広く利用されてい
る。
【0005】しかしながら、上述した公知の接着剤処理
を施されたポリエステル繊維は、その新たな用途展開、
例えばゴム製品中で長時間高温にさらされる用途を考え
た場合に、ゴムとポリエステル繊維との接着力が大幅に
低下するという、つまり耐熱接着力が劣るという問題が
あった。
【0006】かかる耐熱接着力の不良は、ゴム補強用ポ
リエステル繊維を空気入りタイヤ、特に走行時の発熱の
大きい大型車輛用タイヤなどへ適用することを不可能に
する。
【0007】そして、上記耐熱接着力の不良は、高温下
においてゴム配合物から発生するアンモニア、アミンお
よび水分などの作用によるポリエステル繊維そのものの
劣化や、ゴムとの接着結合の劣化が原因とされており、
これに対して種々の改善案が提示されてきた。
【0008】その代表例としては、2,6−ビス(2
´,4´−ジヒドロキシフェニルメチル)−4−クロル
フェノ−ルのようなハロゲン化フェノールと、レゾルシ
ンと、ホルムアルデヒドとの反応生成物を、レゾルシン
・ホルマリン初期縮合物およびゴムラテックスからなる
液(RFL液)に混合したものを接着剤組成物として用
い、ポリエステル繊維に対し付与する方法(特公昭46
−11251号公報)が挙げられる。
【0009】しかるに、この方法では、十分な接着力
(引抜力)を得るためには、接着剤組成物のポリエステ
ル繊維に対する付着量を多くし、かつ高温熱処理を行う
ことが必要であり、これにより通常の温度条件下での初
期接着力(引抜力)はほぼ満足されるが、逆に長時間高
温にさらされたときの耐熱接着力および処理コードの強
力が著しく低下するという問題があった。
【0010】一方、ポリエステル繊維を、エポキシ化合
物と、ブロックドイソシアネート化合物と、ゴムラテッ
クスとの混合液からなる第1処理液を付与し、次いでR
FLからなる第2処理液を付与する方法(特公昭60−
24226号公報)も提案されているが、この方法で
は、得られる処理コードの初期接着力(引抜力)は比較
的高いという利点を有する反面、高温にさらされた時の
耐熱接着力は、上述した特公昭46−11251号公報
に記載の方法に比較すれば若干高いものの、いまだに十
分といえるものではないばかりか、処理コードが硬くな
ってコード強力低下を招くこと、成型加工が困難になる
こと、および耐疲労性が低下することなどの種々の問題
を包含していた。
【0011】また、熱処理後の繊維コードの強力低下が
少なく、かつゴムと繊維との間に良好な接着力を与える
接着剤組成物として、レゾルシン−ホルマリン樹脂と、
共役ジエン系単量体、ビニルピリジン系単量体およびこ
れらと共重合可能な単量体からなる共重合ラテックスを
含むゴムと繊維との接着剤組成物が提案されている(特
開平3−56579)。しかし、この接着剤組成物で処
理されたコードは、接着性は満足されるが、コード剛さ
が剛く、タイヤ成型時にトッピングシートのうねり、そ
り等が発生する問題があり充分とはいえない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点を解消するために検討した結果、
達成されたものである。
【0013】したがって、本発明の目的は、タイヤ、ベ
ルト、ホースなどのゴム中へ埋め込まれた状態での長時
間高温下における接着劣化が少なく、かつゴム中に埋め
込まれ繰り返し伸長圧縮を受けたときの疲労性劣化を抑
制すると共に、生産性、ゴムとの接着性およびコード強
力がすぐれた高品位のゴム補強用ポリエステル繊維およ
びその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のゴム補強用ポリエステル繊維は、ポリエ
ステル繊維を、(イ)共役ジエン系単量体40〜60重
量%、(ロ)ビニルピリジン系単量体13〜20重量%
および(ハ)スチレン系単量体25〜45重量%からな
る三元共重合体ゴムラテックスを含む接着剤組成物で処
理したことを特徴とする。
【0015】より具体的には、本発明のゴム補強用ポリ
エステル繊維は、次の2タイプを包含する。
【0016】A.ポリエステル繊維を、ポリエポキシド
化合物と、ブロックドポリイソシアネート化合物と、
(イ)共役ジエン系単量体40〜60重量%、(ロ)ビ
ニルピリジン系単量体13〜20重量%および(ハ)ス
チレン系単量体25〜45重量%からなる三元共重合体
ゴムラテックスと、ケイ酸塩化合物との混合物からなる
第1処理液で処理し、次いでレゾルシン・ホルマリン初
期縮合物と、前記三元共重合体ゴムラテックスと、エチ
レン尿素化合物との混合物からなる第2処理液で処理し
たことを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維。
【0017】B.ポリエステル繊維を、ポリエポキシド
化合物と、エチレン尿素化合物と、レゾルシン・ホルマ
リン初期縮合物と、(イ)共役ジエン系単量体40〜6
0重量%、(ロ)ビニルピリジン系単量体13〜20重
量%および(ハ)スチレン系単量体25〜45重量%か
らなる三元共重合体ゴムラテックスとの混合物からなる
第1処理液で処理し、次いでレゾルシン・ホルマリン初
期縮合物と、前記三元共重合体ゴムラテックスと、エチ
レン尿素化合物との混合物からなる第2処理液で処理し
たことを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維。
【0018】そして、上記AおよびBタイプのゴム補強
用ポリエステル繊維は、ポリエステル繊維に撚をかけた
未処理コードに、第1処理液を付与した後、70〜15
0℃で乾燥、200〜245℃で熱処理し、次いで第2
処理液を付与した後、70〜150℃で乾燥、220〜
250℃で熱処理する二浴接着剤処方により製造され
る。
【0019】以下に本発明について詳細に説明する。
【0020】本発明で用いるポリエステル繊維とは、ポ
リエチレンテレフタレートまたは主としてエチレンテレ
フタレート単位からなる高分子量の線状ポリエステルを
素材としてなるフィラメント糸、コード、織物および織
布などの形態を含むものであり、本発明の接着剤組成物
による処理は任意の形態のポリエステル繊維に対して施
される。
【0021】次に、本発明で使用する接着剤組成物につ
いて説明する。
【0022】本発明で使用する接着剤組成物は、基本的
に共役ジエン系単量体40〜60重量%、好ましくは4
5〜55重量%、ビニルピリジン系単量体13〜20重
量%、好ましくは15〜18重量%、およびスチレン系
単量体25〜45重量%、好ましくは30〜40重量%
からなる三元共重合体ゴムラテックスを含有することを
必須要件とする。
【0023】上記三元共重合体ゴムラテックスにおい
て、共役ジエン系単量体としては1,3−ブタジエンが
好ましく用いられ、この共役ジエン系単量体の共重合量
が40重量%未満では得られる処理コードの初期接着力
が低下し、60重量%を越えると処理コードの耐熱接着
力が低下するため好ましくない。
【0024】また、ビニルピリジン系単量体としては2
−ビニルピリジンが好ましく用いられ、その共重合量が
13〜20重量%の範囲を外れる場合には、処理コード
の初期接着力および耐熱接着力が低下するため好ましく
ない。
【0025】さらに、スチレン系単量体としてはスチレ
ンが好ましく用いられ、その共重合量が25〜45重量
%の範囲を外れる場合には、処理コードの初期接着力が
低下する傾向となるため好ましくない。
【0026】そして、三元共重合体ゴムラテックスは、
分散ゴム粒子の重量平均粒子径が110〜250nmが
好ましく、より好ましくは120〜180nmであり、
ラテックスのムーニー粘度は100〜140が好まし
く、より好ましくは110〜130である。
【0027】なお、三元共重合体ゴムラテックスにおけ
る分散ゴム粒子の重量平均粒子径が110nm未満で
は、処理コードの耐熱接着力が低下する傾向となり、2
50nmを越えると、ラテックス自体の安定性が損なわ
れることになるため好ましくない。
【0028】また、三元共重合体ゴムラテックスのムー
ニー粘度が100未満では、熱処理時における処理コー
ドの強力低下が大きくなり、140を越えると、処理コ
ードの初期接着力が低下する傾向となるため好ましくな
い。
【0029】上記三元共重合体ゴムラテックスは、二浴
接着剤処方によりポリエステル繊維に対し付与される。
【0030】二浴接着剤処方の接着剤組成物としては、
次の二処方が挙げられ、これにより上記AおよびBタイ
プのゴム補強用ポリエステル繊維が得られる。
【0031】第一の処方は、ポリエポキシド化合物と、
ブロックドポリイソシアネート化合物と、上記三元共重
合体ゴムラテックスと、ケイ酸塩化合物との混合物から
なる第1処理液、およびレゾルシン・ホルマリン初期縮
合物と、前記三元共重合体ゴムラテックスと、エチレン
尿素化合物との混合物からなる第2処理液の二液からな
り、これら第1処理液および第2処理液は、ポリエステ
ル繊維に対し順次付与される。
【0032】また、第二の処方は、ポリエポキシド化合
物と、エチレン尿素化合物と、レゾルシン・ホルマリン
初期縮合物と、上記三元共重合体ゴムラテックスとの混
合物からなる第1処理液、およびレゾルシン・ホルマリ
ン初期縮合物と、前記三元共重合体ゴムラテックスと、
エチレン尿素化合物との混合物からなる第2処理液の二
液からなり、これら第1処理液および第2処理液はポリ
エステル繊維に対し順次付与される。
【0033】以下に、上記各接着剤組成物における構成
成分の詳細について説明する。
【0034】まず、上記二浴接着剤処方の第1処理液に
含まれるポリエポキシド化合物とは、1分子中に2個以
上のエポキシ基を含有する化合物であり、具体的にはグ
リセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、エ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコールおよびポリプロピレングリコールなどの多
価アルコール類と、エピクロルヒドリンのようなハロゲ
ン含有エポキシド類との反応生成物、レゾルシン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂およびレゾルシン・ホルムア
ルデヒド樹脂などの多価フェノール類と、前記ハロゲン
含有エポキシド類との反応生成物、およびビス−(3,
4−エポキシ−6−メチル−ジシクロヘキシルメチル)
アジペート、3,4−エポキシシクロヘキセンエポキシ
ドなどの不飽和結合部分を酸化して得られるポリエポキ
シド化合物などが挙げられ、なかでも多価アルコール類
とエピクロルヒドリンの反応生成物(多価アルコールの
ポリグリシジルエーテル化合物)が好ましく使用され
る。
【0035】同じくブロックドポリイソシアネート化合
物とは、加熱によりブロック剤が遊離して活性なイソシ
アネート化合物を生じるものであり、具体的にはトリレ
ンジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネー
ト、ジフェニールメタンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネートおよびトリフェニールメタントリ
イソシアネートなどのポリイソシアネート化合物と、フ
ェノール、クレゾール、レゾルシンなどのフェノール
類,ε−カプロラクタム、バレロラクタムなどのラクタ
ム類,アセトオキシム、メチルエチルケトンオキシム、
シクロヘキサンオキシムなどのオキシム類およびエチレ
ンイミンなどのブロック化剤との反応物が挙げられ、な
かでもε−カプロラクタムでブロックされた芳香族ポリ
イソシアネート化合物(ブロックド芳香族ポリイソシア
ネート)およびジフェニルメタンジイソシアネートの芳
香族化合物が好ましく使用される。
【0036】エチレン尿素化合物は、加熱によりエチレ
ンイミン環が開環して反応し、接着性を向上させるもの
であり、その代表例としては、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネートおよびトリフェニルメタントリイソ
シアネートなどの芳香族、脂肪族イソシアネートと、エ
チレンイミンとの反応生成物が挙げられ、なかでもジフ
ェニルメタンジエチレン尿素などの芳香族エチレン尿素
化合物が好ましく使用される。
【0037】ケイ酸塩化合物としては、合成された親水
性スメクタイトが好ましい。
【0038】次に、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物
は、上記三元共重合体ゴムラテックスと共に、通常RF
Lと呼ばれるラテックスを形成するものである。
【0039】なお、本発明においては、上記三元共重合
体ゴムラテックスと共に、他のゴムラテックス、例えば
スチレン−ブタジエン系ゴムラテックス、アクリロニト
リル−ブタジエン系ゴムラテックス、クロロプレン系ゴ
ムラテックス、クロロスルホン化ポリエチレンゴムラテ
ックス、アクリレート系ゴムラテックスおよび天然ゴム
ラテックスなどを適宜併用することができる。
【0040】次に、本発明で使用する各接着剤組成物に
おける各構成成分の配合割合について説明する。
【0041】まず、上記二浴接着剤処方の第1の処方に
おける第1処理液は、三元共重合体ゴムラテックスの固
形分100重量部に対し、ポリエポキシド化合物および
ブロックドポリイソシアネート化合物を、好ましくはそ
れぞれ12〜25重量部および25〜45重量部、より
好ましくは14〜20重量部および30〜40重量部の
割合で配合することが好ましい。
【0042】この場合に、ケイ酸塩化合物、特に合成親
水性スメクタイトは、上記ポリエポキシド化合物、ブロ
ックドポリイソシアネート化合物および三元共重合体ゴ
ムラテックスの混合物100重量部に対し、1〜15重
量部、特に3〜10重量部の割合で配合することが好ま
しい。
【0043】上記の配合割合において、ポリエポキシド
化合物およびブロックドポリイソシアネート化合物の配
合量が上記の範囲よりも少ない場合は、処理コードの初
期接着力が低下するため好ましくない。
【0044】また、合成親水性スメクタイトの配合量が
1重量部未満では、処理コードが硬くなり、15重量部
を越えると接着力が低下するため好ましくない。
【0045】この第1の処方における第1処理液は、通
常総固形分濃度3〜15%、特に4〜10%で使用する
のが好ましく、ポリエステル繊維への付着率は、乾燥重
量比でポリエステル繊維100重量部に対し0.8〜
3.0重量部、特に1.0〜2.5重量部が好ましい。
【0046】第1処理液の固形分濃度が高くなると、処
理コードの硬化に伴ない耐疲労性が低下し、処理液の安
定性にも問題を生じるため好ましくない。
【0047】また、第1処理液の付着率が0.8重量部
を下まわると、処理コードの接着力が、また3.0重量
部を越えると、処理コードの疲労性が、それぞれ低下す
るため好ましくない。
【0048】次に、上記二浴接着剤処方の第2の処方に
おける第1処理液は、まず三元共重合体ゴムラテックス
の固形分100重量部に対し、レゾルシン・ホルマリン
初期縮合物を好ましくは2〜10重量部、より好ましく
は4〜6重量部混合してRFLとなす。
【0049】ここで、三元共重合体ゴムラテックスに対
するレゾルシン・ホルマリン初期縮合物の添加量が2重
量部未満では、処理コードが硬くなり、10重量部を越
えると、処理コードの耐熱接着力が低下するため好まし
くない。
【0050】また、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物
は、アルカリ触媒下で得られたものが好ましく、レゾル
シン/ホルマリンのモル比は、レゾルシン1モルに対し
ホルマリン0.75〜2.00モルの範囲が好ましい。
【0051】そして、この第1処理液は、上記RFL1
00重量部に対し、ポリエポキシド化合物を10〜20
重量部、エチレン尿素化合物を20〜40重量部混合す
ることにより調製され、この配合割合を外れる場合に
は、本発明の目的を達成することができない。
【0052】この第2の処方の第1処理液は、通常固形
分濃度5〜15%で使用され、ポリエステル繊維への付
着率は、乾燥重量基準でポリエステル繊維100部に対
し1.0〜5.0部になるように処理することが好まし
い。
【0053】二浴接着剤処方における第2処理液におい
ては、まずレゾルシン・ホルマリン初期縮合物および上
記三元共重合体ゴムラテックスの混合物である通常RF
Lと呼ばれているものを準備する。
【0054】ここで、レゾルシン・ホルマリン初期縮合
物は、アルカリ触媒下で得られたものが好ましく、レゾ
ルシン1モルに対し、ホルマリン0.74〜2.0モル
の割合であることが好ましい。
【0055】また、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物
と三元共重合体ゴムラテックスの配合比率は、固形分重
量比で1:3〜1:12、好ましくは、1:5〜1:9
の範囲で使用される。
【0056】そして、上記のように調製されたRFL1
00重量部に対し、初期接着性向上のために、4,4´
−ジフェニルメタンビスエチレン尿素などのエチレン尿
素化合物を、5〜20重量部混合することにより、第2
処理液が得られる。
【0057】この第2処理液は、通常固形分濃度で8〜
15%で使用され、ポリエステル繊維への付着率は、乾
燥重量基準でポリエステル繊維100部に対し0.2〜
2.5部になるように処理することが好ましい。
【0058】なお、第1処理液および第2処理液は、上
述の成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲でその
他の成分を含んでもよい。
【0059】上記二浴接着剤処方を用いてゴム補強用ポ
リエステル繊維を製造するに際しては、まず、ポリエス
テル繊維を引き揃えて撚りを付与し、未処理コードとな
す。次に、この未処理コードに対し、上記第1処理液を
付与し、引き続いて70〜150℃で乾燥した後、20
0〜245℃で熱処理を施す。引き続き、上記第2処理
液を付与し、第1処理液の場合と同様に220〜240
℃で熱処理を施すことにより、本発明のゴム補強用ポリ
エステル繊維が得られる。
【0060】また、第1処理液を溶融紡糸したポリエス
テル未延伸糸上に付着させて延伸・熱処理を行った後、
第2処理液で処理するようにしてもよい。
【0061】上記二浴接着剤処方を用いてゴム補強用ポ
リエステル繊維を製造するに際しては、ポリエステル繊
維を引き揃えて撚りを付与した未処理コードに対し、上
記接着剤組成物を付与し、70〜150℃で乾燥した
後、230〜255℃で熱処理を施すことにより、本発
明のゴム補強用ポリエステル繊維が得られる。
【0062】なお、上記接着剤組成物をポリエステル繊
維コードに付着せしめるには、ローラーとの接触、もし
くはノズルからの噴霧による塗布、または液浴への浸漬
など任意の方法を採用することができる。
【0063】また、繊維に対する各処理液の固形分付着
量を制御するために、圧接ローラーによる絞り、スクレ
バーによるかき落とし、空気吹き付けによる吹き飛ば
し、吸引、吸収、およびピーターによる叩打などの手段
を用いてもよい。
【0064】さらには、上記の乾燥、熱処理後に処理繊
維をエッジに摺接させて断糸が起こらない程度のブレー
ディング柔軟化処理を施すこともできる。
【0065】このようにして処理して得られる本発明の
ゴム補強用ポリエステル繊維は、特定処方の接着剤組成
物を用いたため、従来の接着剤組成物で処理したものに
比較してゴムとの初期接着力および耐熱接着力がすぐれ
ると共に、接着剤処理時にローラーなどに付着するガム
アップ現象が解消して生産性が向上し、かつ柔軟性、コ
ード強力および耐疲労性が改良されたものであり、例え
ば自動車タイヤ、コンベアベルト、Vベルトおよびホー
スなどの分野において、きわめて高品位の補強ゴム製品
を与えることができる。
【0066】また、本発明のゴム補強用ポリエステル繊
維の製造方法によれば、ガムアップ現象が解消して生産
性がすぐれ、高品位のゴム補強用ポリエステル繊維を効
率的に製造することができる。
【0067】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0068】なお、以下の各実施例および比較例におけ
る各測定値は、次の方法により求めたものである。
【0069】(1)T−初期接着力およびT−耐熱接着
力 JIS L−1017(1983年)の接着力−A法に
準じて下記条件で処理コードを未加硫ゴムに埋め込み、
加圧下で、初期接着力は150℃、30分、耐熱接着力
は170℃、70分間プレス加硫をおこない、放冷後コ
ードをゴムブロックから30cm/minの速度で引き
抜き、その引き抜き荷重をKg/cmで表示したもので
ある。上記接着評価に使用したゴムコンパウンドは天然
ゴムを主成分とするカーカス配合の未加硫後ゴムを使用
した。
【0070】(2)耐疲労性(グッドリッチ法ディスク
疲労) JIS L−1017(1983年)の方法に準じ、ポ
リエステル繊維を埋めたゴムブロックを、伸長率5%,
圧縮率20%になるように傾けた2枚のディスクの周囲
に取り付け、1705rpmで48時間繰り返し疲労を
与えた後の強力残存率を、百分率で示したものである。
使用したゴムコンパウンドは前記接着力評価に使用した
のと同一のコンパウンドである。
【0071】(3)コード強力 テンシロンを使用し、JIS L−1017(1983
年)の方法に準じて測定した。
【0072】(4)コード剛さ コードを真直ぐな状態にし2cmにカットして、テンシ
ロン引張り試験機のブリッジ(1cm間隔,φ:0.6
mm))上にのせ、コードと直角のフックバー(φ:
0.6mm)をコード中央に掛けて、下降(2cm/
分)させた時の最大応力を求めて、その値をコード剛さ
とした。
【0073】(5)ガムアップ現象 コンピュートリータ処理機のターンロールに付着したカ
スの状態を肉眼で判定し、下記の基準で評価した。 ◎:カス付着見られず △:部分的にカス付着見られる。
【0074】[実施例1,2、比較例1,2]実施例1
の第1浴処理液として、ポリエポキシド化合物、ε−カ
プロラクタムでブロックされた4,4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ブタジエン55重量%/ビニル
ピリジン15重量%/スチレン30重量%からなる三元
共重合体ゴムラテックス(ムーニー粘度110、重量平
均粒子径170nm)および合成親水性スメクタイト
を、固形分重量基準でそれぞれ10.0部、20.0
部、66.0部および4.0部の割合で混合した固形分
濃度5.5%の混合物を準備した。
【0075】実施例2の第1浴処理液として、ポリエポ
キシド化合物、ジフェニルメタン−ビス4,4´−N,
N´−ジエチレン尿素、およびレゾルシン・ホルマリン
初期縮合物と上記と同様のラテックスからなるRFL
を、固形分重量基準でそれぞれ10部、20部および7
0部の割合で混合した固形分濃度13%の混合液を準備
した。
【0076】なお、上記において、RFLは、アルカリ
の存在下でレゾルシン1モルに対し、ホルマリン1.5
0モルの割合で得られたレゾルシン・ホルマリン初期縮
合物と、上記三元共重合体ゴムラテックスを、固形分重
量比で1/20の割合で混合することにより調製した。
【0077】一方、比較のために、市販のブタジエン7
0重量%/ビニルピリジン15重量%/スチレン15重
量%からなる三元共重合体ゴムラテックス(ムーニー粘
度40、重量平均粒子径35nm)を使用した以外は、
上記実施例1,2と全く同様にして、比較例1および比
較例2用の第1処理液を調製した。
【0078】第2浴処理液のRFLとして、アルカリの
存在下でレゾルシン1モルに対しホルマリンを1.50
モルを反応させて得られた初期縮合物と、上記第1浴処
理液で用いたビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三
元共重合体ゴムラテックスとを、固形分重量比で1/6
で混合し、24時間熟成させた。
【0079】次に、上記RFL100重量部に対し、ジ
フェニルメタン−ビス4,4´−N,N´−ジエチレン
尿素の水分散液を10重量部で混合し、固形分濃度10
%の第2処理液を調製した。
【0080】また、比較のために、1,3−ブタジエン
70重量%/ビニルピリジン15重量%/スチレン15
重量%からなる三元共重合体ゴムラテックス(ムーニー
粘度40、重量平均粒子径35nm)を使用した以外
は、上記と全く同様にして、比較例1および比較例2用
の第2処理液を調製した。
【0081】ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸し
延伸した糸粘度0.95の1500デニールのマルチフ
ィラメント2本を、下撚40回/10cm、上撚40回
/10cmの撚数で撚糸してコードとし、コンピュート
リータ処理機(リッツラー社製)を用いて、上記第1浴
処理液に浸漬した後、130℃で120秒乾燥し、続い
て240℃で45秒間熱処理した。
【0082】次いで、コードを上記第2処理液に浸漬し
た後、100℃で100秒乾燥し、続いて240℃で6
0秒間熱処理した。
【0083】得られた処理コードの第1処理液の付着量
(処理コード100重量部に対する乾燥重量)は、実施
例1が2.0重量部、実施例2は4.5重量部であっ
た。
【0084】また、第2処理液の接着剤付着量(処理コ
ード100重量部に対する乾燥重量)は1.0重量部で
あった。
【0085】このようにして得られた各処理コードの特
性評価結果を表1に示した。
【0086】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明のゴム補強用ポ
リエステル繊維は、ゴムとの初期接着力および耐熱接着
力がすぐれると共に、接着剤処理時にローラーなどに付
着するガムアップ現象が解消して生産性が向上し、かつ
柔軟性、コード強力および耐疲労性が改良されたもので
ある。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴム補強
用ポリエステル繊維は、特定処方の接着剤組成物を用い
たため、従来の接着剤組成物で処理したものに比較して
ゴムとの初期接着力および耐熱接着力がすぐれると共
に、接着剤処理時にローラーなどに付着するガムアップ
現象が解消して生産性が向上し、かつ柔軟性、コード強
力および耐疲労性が改良されたものであり、例えば自動
車タイヤ、コンベアベルト、Vベルトおよびホースなど
の分野において、きわめて高品位の補強ゴム製品を与え
ることができる。
【0088】また、本発明のゴム補強用ポリエステル繊
維の製造方法によれば、ガムアップ現象が解消して生産
性がすぐれ、高品位のゴム補強用ポリエステル繊維を効
率的に製造することができる。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル繊維を、(イ)共役ジエ
    ン系単量体40〜60重量%、(ロ)ビニルピリジン系
    単量体13〜20重量%および(ハ)スチレン系単量体
    25〜45重量%からなる三元共重合体ゴムラテックス
    を含む接着剤組成物で処理したことを特徴とするゴム補
    強用ポリエステル繊維。
  2. 【請求項2】 ポリエステル繊維を、ポリエポキシド
    化合物と、ブロックドポリイソシアネート化合物と、
    (イ)共役ジエン系単量体40〜60重量%、(ロ)ビ
    ニルピリジン系単量体13〜20重量%および(ハ)ス
    チレン系単量体25〜45重量%からなる三元共重合体
    ゴムラテックスと、ケイ酸塩化合物との混合物からなる
    第1処理液で処理し、次いでレゾルシン・ホルマリン初
    期縮合物と、前記三元共重合体ゴムラテックスと、エチ
    レン尿素化合物との混合物からなる第2処理液で処理し
    たことを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維。
  3. 【請求項3】 ポリエポキシド化合物が、多価アルコ
    ールのポリグリシジルエーテル化合物であることを特徴
    とする請求項2に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  4. 【請求項4】 ブロックドポリイソシアネート化合物
    が、ブロックド芳香族ポリイソシアネート化合物である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のゴム補強用
    ポリエステル繊維。
  5. 【請求項5】 ケイ酸塩化合物が合成された親水性ス
    メクタイトであることを特徴とする請求項2〜4のいず
    れか1項に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  6. 【請求項6】 エチレン尿素化合物が、芳香族エチレ
    ン尿素化合物であることを特徴とする請求項2〜5のい
    ずれか1項に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  7. 【請求項7】 三元共重合体ゴムラテックスは、分散
    ゴム粒子の重量平均粒子径が110〜250nm、ラテ
    ックスのムーニー粘度が100〜140であることを特
    徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のゴム補強
    用ポリエステル繊維。
  8. 【請求項8】 第1処理液において、ポリエポキシド
    化合物およびブロックドポリイソシアネート化合物の配
    合量が、三元共重合体ゴムラテックスの固形分100重
    量部に対し、それぞれ12〜25重量部、25〜45重
    量部であることを特徴とする請求項2、3、4、5、6
    および7に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  9. 【請求項9】 第1処理液において、ケイ酸塩化合物
    の配合量が、ポリエポキシド化合物、ブロックドポリイ
    ソシアネート化合物および三元共重合体ゴムラテックス
    の混合物100重量部に対し、1〜15重量部であるこ
    とを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載のゴ
    ム補強用ポリエステル繊維。
  10. 【請求項10】 第1処理液の付着量が乾燥重量基準
    でポリエステル繊維100部に対して0.8〜3.0部
    であることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に
    記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  11. 【請求項11】 第2処理液の付着量が乾燥重量基準
    でポリエステル繊維100部に対して0.2〜2.5部
    であることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項
    に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  12. 【請求項12】 ポリエステル繊維を、ポリエポキシ
    ド化合物と、エチレン尿素化合物と、レゾルシン・ホル
    マリン初期縮合物と、(イ)共役ジエン系単量体40〜
    60重量%、(ロ)ビニルピリジン系単量体13〜20
    重量%および(ハ)スチレン系単量体25〜45重量%
    からなる三元共重合体ゴムラテックスとの混合物からな
    る第1処理液で処理し、次いでレゾルシン・ホルマリン
    初期縮合物と、前記三元共重合体ゴムラテックスと、エ
    チレン尿素化合物との混合物からなる第2処理液で処理
    したことを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維。
  13. 【請求項13】 ポリエポキシド化合物が、多価アル
    コールのポリグリシジルエーテル化合物であることを特
    徴とする請求項12に記載のゴム補強用ポリエステル繊
    維。
  14. 【請求項14】 第1処理液に含まれるエチレン尿素
    化合物が、芳香族エチレン尿素化合物であることを特徴
    とする請求項12または13に記載のゴム補強用ポリエ
    ステル繊維。
  15. 【請求項15】 第2処理液に含まれるエチレン尿素
    化合物が、芳香族エチレン尿素化合物であることを特徴
    とする請求項12〜14のいずれか1項に記載のゴム補
    強用ポリエステル繊維。
  16. 【請求項16】 三元共重合体ゴムラテックスは、分
    散ゴム粒子の重量平均粒子径が110〜250nm、ラ
    テックスのムーニー粘度が100〜140であることを
    特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載のゴ
    ム補強用ポリエステル繊維。
  17. 【請求項17】 第1処理液において、レゾルシン・
    ホルマリン初期縮合物の配合量が、三元共重合体ゴムラ
    テックスの固形分100重量部に対し、2〜10重量部
    であることを特徴とする請求項12〜16のいずれか1
    項に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  18. 【請求項18】 第1処理液において、ポリエポキシ
    ド化合物およびエチレン尿素化合物の配合量が、三元共
    重合体ゴムラテックスとレゾルシン・ホルマリン初期縮
    合物の混合物100重量部(固形分基準)に対し、それ
    ぞれ10〜20重量部、20〜40重量部であることを
    特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載のゴ
    ム補強用ポリエステル繊維。
  19. 【請求項19】 第1処理液の付着量が乾燥重量基準
    でポリエステル繊維100部に対して1.0〜5.0部
    であることを特徴とする請求項12〜18のいずれか1
    項に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  20. 【請求項20】 第2処理液の付着量が乾燥重量基準
    でポリエステル繊維100部に対して0.2〜2.5部
    であることを特徴とする請求項12〜19のいずれか1
    項に記載のゴム補強用ポリエステル繊維。
  21. 【請求項21】 請求項2〜20のいずれか1項に記
    載のゴム補強用ポリエステル繊維を製造する方法におい
    て、ポリエステル繊維に撚をかけた未処理コードに、第
    1処理液を付与した後、70〜150℃で乾燥、200
    〜245℃で熱処理し、次いで第2処理液を付与した
    後、70〜150℃で乾燥、220〜250℃で熱処理
    することを特徴とするゴム補強用ポリエステル繊維の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8989996B1 (en) 2008-07-18 2015-03-24 Sensys Networks, Inc. Method and apparatus generating and/or using estimates of arterial vehicular movement
JP2017150105A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 東レ株式会社 有機繊維コードおよびゴム製品
CN114040931A (zh) * 2019-07-02 2022-02-11 日本A&L株式会社 粘接剂用共聚物胶乳以及粘接剂组合物

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JP2017150105A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 東レ株式会社 有機繊維コードおよびゴム製品
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