JPH09210110A - ロータリダンパ - Google Patents
ロータリダンパInfo
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- JPH09210110A JPH09210110A JP3734296A JP3734296A JPH09210110A JP H09210110 A JPH09210110 A JP H09210110A JP 3734296 A JP3734296 A JP 3734296A JP 3734296 A JP3734296 A JP 3734296A JP H09210110 A JPH09210110 A JP H09210110A
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Abstract
クとベーンの外周面を密封するシール部材の耐摩耗性と
高温時のシール性を確保して安定した減衰力特性を保証
する。 【解決手段】 ケーシングに設けたセパレートブロック
とロータから延びるベーンの外周面に配設するシール部
材15a,15bをそれぞれコ字状に構成し、当該シー
ル部材15a,15bの内外周面に長手方向に亙って複
数本の突条リップ18を形成すると共に、これら突条リ
ップ18によってそれぞれの間に形成された凹部17の
うち、外周面側の角部における凹部17を埋めて平坦面
19とするなり、或いは、角部における突条リップ18
を僅かに残して凹部17aの深さを他の部分における凹
部17の深さよりも浅く形成する。
Description
して減衰作用を行うロータリダンパに関し、例えば、自
動車のサスペンションや自動二輪車における後輪サスペ
ンション用の減衰器としての使用に適するロータリダン
パの改良に関する。
は、特許出願人が先に提案し、平成7年6月20日付で
出願公開された例えば平成7年特許出願公開第1586
80号公報にみられるようなものが知られている。
の位相差をもって形成した二つのセパレートブロックを
もつケーシング内に、同じく180度の位相差を保って
放射方向に延びる隔壁部材であるベーンを備えたロータ
を回動自在に配置して構成してある。
ックの外周面には、当該ケーシングを構成するサイドパ
ネルとの間を密封すると共に、ロータの外周面に摺接し
てその間をも密封するコ字状に形成したシール部材が介
装してある。
も、ケーシングの内壁と摺接してそれぞれの間を密封す
るコ字状に形成したシール部材が介装してあり、これら
シール部材によってケーシング内をロータとの相対回動
運動に伴って交互に拡張および収縮を繰り返す二組の作
動油室に区画している。
ングに設けた減衰力発生機構を通して相互に連通し、当
該減衰力発生機構によりそのとき収縮する側の作動油室
から拡張する側の作動油室に向う作動油に流動抵抗を与
えて所定の減衰力を発生するようにしている。
ーシング側に設けた温度補償用のアキュムレータを通し
て結ぶことにより、当該アキュムレータで温度変化に伴
う作動油体積の過不足を補償するようにしている。
従来のロータリダンパにあっては、作動時においてセパ
レートブロックとベーンの外周隙間を通して直接他方の
組の作動油室へと洩れる作動油の流れを極力阻止して安
定した減衰力を得るために、これらセパレートブロック
とベーンの外周面にコ字状のシール部材を取り付けてい
る。
シール部材の外周面には、予めシール面に沿って平行し
た複数本の突条リップを形成しておき、組み付けに際し
てこれら突条リップに適度の締め代を与えることでシー
ルとしての油密性を確保している。
にあっては、これら突条リップが先端面とサイド面の両
方から締め代に伴う力を受けることになって局所的に面
圧が高い状態となる。
パレートブロック側のシール部材は言うに及ばず、先端
面と両脚部の外周面が摺接面となるベーン側のシール部
材にあっては、角部での摩耗がそれ以外の部分の摩耗に
比べて大きくなり、シール全体としての耐久性を損なう
ことになる。
力性に富むゴム等の材料を用いて構成されているとは言
え、ロータリダンパの作動に伴って作動油温度が高温に
なると剛性が低下し、作動油圧力により変形し易くなっ
て高温時のシール性が劣るという不都合をも有する。
トブロックとベーンの外周面を密封するシール部材の耐
摩耗性と高温時のシール性を確保して、常に安定した減
衰力特性を保証することのできる新規のシール部材を備
えたロータリダンパを提供することである。
によれば、ケーシングとロータの相対回動運動に伴って
交互に拡張および収縮を繰り返す両作動油室を連絡流路
で互に連通し、この連絡流路の途中に作動油の流れに対
して所定の減衰抵抗を与える減衰力発生機構を介装した
ロータリダンパにおいて、ケーシング側に設けたセパレ
ートブロックとロータから延びるベーンの外周面にコ字
状のシール部材を介装し、当該シール部材の内外周面に
長手方向に亙って複数本の突条リップを形成すると共
に、これら突条リップによってそれぞれの間に形成され
た凹部のうち、外周面側の角部における凹部を埋めて平
坦面とするなり、或いは、外周面側の角部における凹部
の深さを他の部分における凹部の深さよりも浅く形成す
ることで達成される。
の間を全体に亙り埋めて平坦面としたとすると、シール
部材全体の剛性が高い状態で締め代を与えられることに
なるのでフリクションが大きくなり、ロータリダンパと
しての作動性に悪影響を与える。
深さを浅くして突条リップを低く形成したとしても、締
め代や作動油圧力に伴うシール部材の変形によって突条
リップが潰されることから、矢張りフリクションが大き
くなってロータリダンパとしての作動性に悪影響を与え
る。
に、先端面とサイド面の両方から締め代を受けるシール
部材の角部を平坦面とするなり、或いは、凹部の深さを
浅くして突条リップを低く形成してやれば、ロータリダ
ンパとしての作動性に殆ど悪影響を与えることなく角部
が他の部分よりも大きな面積をもって相手側の面へと接
触することになる。
増加が抑えられて摩耗が減り、シール部材全体としての
耐久性が向上することになる。
に伴うこれら角部の剛性の低下も小さくなることから、
高温時にあってもシール性を良好に保って常に安定した
減衰力特性を保証することになる。
付図面に基づいて説明する。
のケーシング1を形作るハウジング2は、軸方向に貫通
して形成したボアー3を有する。
にボルト4で取り付けた左右のサイドパネル5,6によ
りシール7,8を介して閉じられており、これらハウジ
ング2とサイドパネル5,6とでロータリダンパのケー
シング1を構成している。
ル5,6を貫通してロータ9が挿通してあり、当該ロー
タ9の左方端は、サイドパネル5を貫通してさらに外部
へと突出し、例えば、図示しない車体のばね下側にリン
ク等を介して取り付けられる取付部9aを形作ってい
る。
部10a,10bである取付穴が形成してあり、ケーシ
ング1は、これら取付部10a,10bを通して例えば
図示しない車体のばね上側に取り付けられる。
けたベアリング部材11a,11bによって回動自在に
両持ち支持されており、かつ、オイルシール12a,1
2bとダストシール13a,13bとで密封してある。
周面には、軸方向に沿い180度位相をずらせて二枚の
ベーン14a,14bがそれぞれ形成してある。
ら両側面へと亙って嵌め込んだシール部材(ベーンシー
ル)15a,15bを通してボアー3の内壁面とサイド
パネル5,6のそれぞれの内壁面とに接し、これらの接
触部分を油密状態に保って摺接するようにしてある。
向してハウジング2のボアー3の内壁には、同じく軸方
向に沿い180度位相をずらせて二枚のセパレートブロ
ック16a,16bがそれぞれ形成してある。
6a,16bもまた、先端面から両側面へと亙って嵌め
込んだ先のベーンシールと同一のシール部材15a,1
5bを備え、これらシール部材15a,15bを通して
ロータ9の外周面とサイドパネル5,6の内壁面とに接
し、これら摺接部分を油密状態に保っている。
3と図4にみられるように、先端の部分と両側面の部分
を一体にしてコ字状に形成し、かつ、両側面部分の端部
を残して先端部分と両側面部分の内外周面に凹部17を
形成すると共に、稜縁の部分を低く形作ることでこれら
内外周面に亙り複数本(当該実施の形態では内外二本づ
つ)の突条リップ18を形成している。
部分は、突条リップ18と同じ高さに埋めて平坦面19
(図3と図5参照)とするなり、或いは、図6のよう
に、突条リップ18を僅か残して他の凹部17の部分よ
りも浅い凹部17aとし、これら突条リップ18または
突条リップ18と平坦面19を通して相手側の部材に当
てることによりシールとしての密封機能を果すようにし
てある。
の内部をベーン14a,14bとセパレートブロック1
6a,16bとにより、ケーシング1とロータ9の相対
回動運動に伴って交互に収縮および拡張を繰り返す二組
の作動油室20a,20bと作動油室21a,21bと
に区画している。
a,20bと作動油室21a,21bは、それぞれロー
タ9に穿った油孔22,23を通して各組毎にそれぞれ
連通している。
21a,21bの下方には、ハウジング2を横方向に貫
通して二本のボアー24,25が水平方向に並べて形成
してある。
9から分かるように、これらボアー24,25の左方の
開口端は、シール26,27を挟んでサイドパネル5に
より油密に閉じられている。
は、ハウジング2とサイドパネル6との間に介装したシ
ール28と、外部から当該サイドパネル6にシール29
を介装してねじ込んだ両効き用の減衰力発生機構30と
で油密に閉じられており、また、ボアー25の右方の開
口端は、シール31を挟んでサイドパネル6により油密
に閉じられている。
の実施の形態の場合、減衰力発生機構30は、右方のサ
イドパネル6にシール29を介装してねじ込んだガイド
ロッド32と、このガイドロッド32の外周に嵌着した
二つの隔壁体33,34とを備えている。
ール35,36によってボアー24の内部に三つの油室
37,38,39を区画し、これら油室37,38,3
9で連絡流路40を形作っている。
には減衰バルブ41,42が設けてあって、これら隔壁
体33,34に穿った一方の組のポート43,44を塞
いでおり、また、隔壁体33,34に穿ったもう一方の
組のポート45,46を油室37,39側に設けた戻り
バルブ47,48で塞いでいる。
バルブ41,42および戻りバルブ47,48をナット
49でガイドロッド32に固定することにより減衰力発
生機構30を構成している。
部には、外周面にシール50を備えたフリーピストン5
1が摺動自在に挿入してあり、当該フリーピストン51
で左方のガス室52と右方の油室53とに区画してい
る。
4を通してボアー24における連絡流路40の油室38
に通じると共に、サイドパネル6に設けた注油ポート5
6と側油路57を通して連絡流路40の油室39にも通
じている。
6に螺着したカットプラグ55で通常閉じられており、
カットプラグ55は、この状態において注油ポート56
と側油路57との連通をも遮断している。
52に向ってガス給排バルブ58が設けてあり、これら
によって、ボアー25の内部を温度補償機構59として
構成している。
53は、連絡流路40に設けた減衰力発生機構30にお
ける減衰バルブ41,42の背面側の油室38に通じる
と共に、ロータリダンパへの注油に際して外部からカッ
トプラグ55を開くことで注油ポート56から側油路5
7を通して油室39にも連通することになる。
組の作動油室20a,20bは、図2と図9から明らか
なように、当該作動油室20bの収縮側のストロークエ
ンドから下方へと縦方向に向ってハウジング2に形成し
た油路60でボアー24における連絡流路40の油室3
7に通じている。
動油室21a,21bは、図2と図8から明らかなよう
に、作動油室21aの収縮側のストロークエンドに開口
して右方のサイドパネル6に穿った横孔61から、同じ
く、サイドパネル6に設けた縦孔62を通してボアー2
4における連絡流路40の油室39に通じている。
的な回動運動に伴い交互に収縮および拡張される二組の
作動油室20a,20bと作動油室21a,21bは、
油路60と連絡流路40および横孔61と縦孔62によ
り減衰力発生機構30を通して相互に連通されることに
なる。
2とサイドパネル6とに亙って介装した位置合わせ用の
ダウェルピンであり、特に、図示はしてないが、ハウジ
ング2とサイドパネル5との間にも同様のダウェルピン
が設けられていることは言うまでもない。
ける作動油室20a,21aの収縮側のストロークエン
ドからは、それぞれ上方に設けた油室64,65へと向
けて油路66,67が延びている。
示したように、縦横に互に並行して設けた油路68,6
9および油路70,71を通してボックス状に連通され
ており、かつ、油路68,71の途中に介装したチェッ
クバルブ72,73で反時計周り(図11において)の
作動油の流れのみを許容するようにしてある。
の入口側へと向けてハウジング2の外部からシール7
4,75により油密状態を保って絞りバルブ76,77
を螺挿し、これら絞りバルブ76,77で油路68,6
9,70,71を流れる作動油の流動抵抗を可変制御す
る減衰力調整機構78,79を構成している。
8,69,70,71とチェックバルブ72,73およ
び絞りバルブ76,77と協同して、先に述べた連絡流
路40の減衰力発生機構30を通る作動油のメイン流路
に対し、当該メイン流路を迂回しつつ作動油室20a,
20bと作動油室21a,21bをそれぞれの絞りバル
ブ76,77からなる減衰力調整機構78,79を通し
て相互に連通するバイパス流路を形成することになる。
る実施の形態であるロータリダンパの作用について説明
する。
作動油を注入する際には、外部からカットプラグ55を
取り外して注油ポート56を開く。
による注油ポート56の開口と併せて同時に側油路57
も開く。
通してロータリダンパ内に注油ノズルを挿入し、当該注
油ノズルの先端で温度補償機構59におけるフリーピス
トン51を抑えて位置決めしながらロータリダンパ内の
エアーを抜く。
してやると、当該作動油が温度補償機構59の油室53
内に直に供給されると共に、油路54から油室38を通
して減衰力発生機構30の戻りバルブ47,48を開き
つつ、かつ、併せて注油ポート56から側油路57を通
してロータリダンパ内へと供給される。
された時点で注油ノズルを抜き、注油ポート56をカッ
トプラグ55で閉じてやれば、注油ポート56と共に側
油路57もカットプラグ55により閉じられて、温度補
償機構59の油室53が油路54により連絡流路40の
油室38のみに通じることになる。
ノズルから温度補償機構59の油室53に直に供給され
た作動油が油路54と側油路57とを通して殆ど流動抵
抗を受けることなくロータリダンパ内の各部分に行き渡
り、短時間でしかも確実に注油作業が終了して当該注油
作業の迅速化を図ることになる。
ダンパが外力を受け、ロータリダンパのケーシング1と
ロータ9との間に相対的な回動運動が生じて、一方の組
みの作動油室20a,20bが収縮しつつ他方の組みの
作動油室21a,21bが拡張したとする。
20b内の作動油が油路60を通して連絡流路40の油
室37に押し出されると共に、油路66から油室64,
油路68,チェックバルブ72,油路70,油室65お
よび油路67からなるバイパス流路を通して拡張する組
みの作動油室21a,21bへと流入する。
動油は、減衰力調整機構78の絞りバルブ76によって
流動抵抗を受け、当該流動抵抗に応じた減衰力を発生し
つつ拡張する組みの作動油室21a,21bへと流入す
る。
れてきた作動油は、当該作動油の圧力が減衰力発生機構
30における減衰バルブ41のクラッキング圧力を越え
たときにのみ、油室37から隔壁体33のポート43を
通して減衰バルブ41を押し開きつつ油室38へと流入
し、さらに、隔壁体34のポート46から戻りバルブ4
8を開いて油室39に流入する。
孔62と横孔61を通して拡張する組みの作動油室21
a,21bへと流入し、上記バイパス流路からの作動油
と併せて拡張した作動油室21a,21b内の作動油の
不足分を補う。
時における減衰力特性は、作動油が減衰力調整機構78
の絞りバルブ76と減衰力発生機構30における減衰バ
ルブ41を通して流れるときの流動抵抗によって決まる
ことになる。
室20a,20bが拡張して他方の組みの作動油室21
a,21bが収縮する方向にケーシング1とロータ9が
相対回動運動を起したとする。
1a,21b内の作動油が、サイドパネル6に亙って設
けた横孔61から縦孔62を通して連絡流路40の油室
39へと押し出されると共に、併せて、油路67から油
室65,油路69,減衰力調整機構79の絞りバルブ7
7,油路71,チェックバルブ73,油室64および油
路66からなるバイパス流路を通して拡張する組みの作
動油室20a,20bへと流入する。
動油は、減衰力調整機構79の絞りバルブ77によって
流動抵抗を受け、当該流動抵抗に応じた減衰力を発生し
つつ拡張する組みの作動油室20a,20bへと流入す
る。
れてきた作動油は、当該作動油の圧力が減衰力発生機構
30における減衰バルブ42のクラッキング圧力を越え
たときにのみ、油室39から隔壁体34のポート44を
通して減衰バルブ42を押し開きつつ油室38へと流入
し、さらに、隔壁体33のポート45から戻りバルブ4
7を開いて油室37に流入する。
た油路60を通して拡張する組みの作動油室20a,2
0bへと流入し、上記バイパス流路からの作動油と併せ
て拡張した作動油室20a,20b内の作動油の不足分
を補う。
動時における減衰力特性もまた、作動油が減衰力調整機
構79の絞りバルブ77と減衰力発生機構30における
減衰バルブ42を通して流れるときの流動抵抗によって
決まることになる。
向に応じて減衰力発生機構30における減衰バルブ4
1,42の特性を使い分けることで、それぞれの場合に
おける減衰力特性を適宜に設定し得る。
場合にあっても、外部から減衰力調整機構78,79を
操作して絞りバルブ76,77を通る作動油の流動抵抗
を調節してやることにより、そのときどきの減衰力特性
を個々に調整することもできる。
パの作動時に、セパレートブロック16a,16bとベ
ーン14a,14bの部分の隙間を通して作動油が洩れ
たとすると、この洩れ分だけ減衰力発生機構30と減衰
力調整機構78,79を通る作動油の流量が減ることか
ら減衰力特性にバラツキが生じることになる。
ル部材15a,15bをセパレートブロック16a,1
6bとベーン14a,14bの外周面に嵌めてはいる
が、これらシール部材15a,15bの動的なフリクシ
ョンが大きいとロータリダンパの円滑な作動を阻害する
だけでなく減衰力特性をも乱すことになる。
周面には、両側面部分の端部を残して先端部分と両側面
部分の内外周面に凹部17を形成すると共に、稜縁部分
を低く形作って長手方向に亙り突条リップ18を形成
し、これら突条リップ18を介して相手側の部材に当て
ることで低フリクション化を図っている。
a,15bの角部における突条リップ18は、先端面と
サイド面の両方から受ける締め代によって局所的に面圧
が高い状態となり、当該角部の摩耗がその他の部分の摩
耗に比べ大きくなってシール部材15a,15bとして
の耐久性が低下することになる。
性に富むゴム等の材料を用いて構成されるのが一般であ
るので、ロータリダンパの作動に伴って作動油温度が高
温になると剛性が低下し、作動油圧力により変形し易く
なって高温時のシール性でも劣ることになる。
を突条リップ18と同じ高さに埋めて平坦面19とする
なり、突条リップ18を僅か残して他の凹部17よりも
浅い凹部17aとして形成したシール部材15a,15
bによれば、当該角部が他の部分よりも大きな面積をも
って相手側の面へと接触することから、局所的な面圧の
増加が抑えられてロータリダンパとしての作動性に殆ど
悪影響を与えることなく角部の摩耗が減り、シール部材
全体としての耐久性が向上することになる。
に伴うこれら角部の剛性の低下も小さくなり、高温時に
あってもシール性を良好に保って常に安定した減衰力特
性を保証することになる。
おける作動油の流れにおいて当該作動油の一部が温度補
償機構59の油室53へと流れ込むような事態が生じた
とすると、拡張する作動油室20a,20bまたは作動
油室21a,21bに補給される作動油量が不足してバ
キュームを生じ、次に、ロータリダンパが反転したとき
の初期の減衰力特性を乱すことになる。
油室53に通じる油路54に絞り抵抗を与えて当該油室
53へと流れ込もうとする作動油量を極力少なく抑える
ようにしてやればよい。
3に流れ込む作動油量をゼロにすることはできないの
で、拡張する側の作動油室がバキューム気味になるのま
では防ぐことができず、ロータリダンパの反転時におけ
る初期減衰力特性を所望の値に保証することができな
い。
業時に当該絞り抵抗が作動油の流れを阻害することにな
るので、注油作業に長時間を要して作業能率が上がらな
いという生産性での問題が生じる。
流路40における油室38の部分を流れる作動油は、ロ
ータリダンパの何れの方向への作動時にあっても、減衰
力発生機構30の減衰バルブ41,42を通った後の作
動油が流れてくるようにしてある。
は常に低圧の状態に保たれることから、油路54に対し
て絞り抵抗を与えることなく油室38を温度補償機構5
9の油室53に直に連通したとしても、油室38内の作
動油が温度補償機構59の油室53へと流れ込むことは
ない。
能を損なうことなくロータリダンパとしての減衰力発生
機構30による減衰力特性と温度特性の安定化を図るこ
とができる。
には、前記したように油路54を通して殆ど抵抗なくロ
ータリダンパの各部分に作動油が入り込み、容易にかつ
短時間で作動油の注油作業が行われることにもなる。
っては、減衰力発生機構30と減衰力調整機構78,7
9を切り離して別設するようにしたが、図12のように
してこれら減衰力調整機構78,79を減衰力発生機構
30に一体に組み込むことも可能である。
ロッド32aに対して連絡流路40の油室37と油室3
9を相互に連通する油路80を設け、当該油路80の途
中を間座81に穿った油孔82で連絡流路40の油室3
8に連通する。
パネル5とガイドロッド32aにそれぞれ絞りバルブ7
6a,77aを螺挿し、これら絞りバルブ76a,77
aで油路80の両側から油孔82を通して連絡流路40
の油室38へと向う作動油の流量を可変制御する減衰力
調整機構78a,79aを構成してやる。
作動時に油室37,38,39を通して流れる作動油
は、減衰力発生機構30aの減衰バルブ41と戻りバル
ブ48または減衰バルブ42と戻りバルブ47を通して
それぞれ流れる。
9aの絞りバルブ76a,77aを通して流れる作動油
は、作動油室20a,20bが収縮側になったときに
は、油室37から絞りバルブ76a,油路80および油
孔82を通して油室38に流入する。
て流れてきた作動油と一緒になって戻りバルブ48を開
きつつ拡張側の作動油室21a,21bに送られ、これ
ら作動油室21a,21b内に生じた作動油の不足分を
補う。
なったときには、油室39から絞りバルブ77a,油路
80および油孔82を通して油室38に流入し、ここで
減衰バルブ42を押し開いて流れてきた作動油と一緒に
なって戻りバルブ47を開きつつ拡張側の作動油室20
a,20bに送られ、先の場合と同様にしてこれら作動
油室20a,20b内に生じた作動油の不足分を補う。
整機構78a,79aを減衰力発生機構30aに一体に
組み込んだとしても、同様の作用・効果を奏し得ること
が理解できよう。
ば、コ字状に形成したシール部材の内外周面に長手方向
に亙って複数本の突条リップを形成し、これら突条リッ
プによってそれぞれの間に形成された凹部のうち、外周
面側の角部における凹部を埋めて平坦面に形成したこと
により、角部における局所的な接触面圧の増加が抑えら
れてシール部材としての耐摩耗性および耐久性を向上さ
せることができる。
に伴うこれら角部の剛性の低下も小さくなることから、
高温時にあってもシール性を良好に保って常に安定した
減衰力特性を保証することが可能になる。
シール部材の外周面側の角部における凹部の深さを他の
凹部の部分の深さよりも浅く形成したことにより、当該
部分における突条リップの高さが低くなって剛性が上が
ることから、これによっても上記と同様の効果をもたせ
ることができる。
ダンパの実施の形態を示す縦断正面図である。
る。
である。
断面図である。
面図である。
した場合の断面図である。
る。
サイドパネルを内壁面側からみた側面図である。
図である。
て示す横断平面図である。
力調整機構の部分を示す横断平面図である。
す図9と同等の部分の横断平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシングとロータの相対回動運動に伴
って交互に拡張および収縮を繰り返す両作動油室を連絡
流路で互に連通し、この連絡流路の途中に作動油の流れ
に対して所定の減衰抵抗を与える減衰力発生機構を介装
したロータリダンパにおいて、ケーシング側に設けたセ
パレートブロックとロータから延びるベーンの外周面に
コ字状のシール部材を介装し、当該シール部材の内外周
面に長手方向に亙って複数本の突条リップを形成すると
共に、これら突条リップによってそれぞれの間に形成さ
れた凹部のうち、外周面側の角部における凹部を埋めて
平坦面に形成したことを特徴とするロータリダンパ。 - 【請求項2】 外周面側の角部における凹部の深さを他
の部分における凹部の深さよりも浅く形成した請求項1
のロータリダンパ。
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---|---|---|---|
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DE69634018T DE69634018T2 (de) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Rotationsdämpfer |
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Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 1996-01-31 JP JP03734296A patent/JP3696684B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US11287008B2 (en) | 2017-12-08 | 2022-03-29 | Oiles Corporation | Damper |
WO2020137209A1 (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-02 | 株式会社ソミック石川 | シール体およびロータリダンパ |
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CN113242942A (zh) * | 2018-12-28 | 2021-08-10 | 株式会社松美可管理控股公司 | 密封体以及旋转式阻尼器 |
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