JPH09209811A - スロットル弁制御装置 - Google Patents

スロットル弁制御装置

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Publication number
JPH09209811A
JPH09209811A JP2247496A JP2247496A JPH09209811A JP H09209811 A JPH09209811 A JP H09209811A JP 2247496 A JP2247496 A JP 2247496A JP 2247496 A JP2247496 A JP 2247496A JP H09209811 A JPH09209811 A JP H09209811A
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JP
Japan
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throttle valve
spring
throttle
urging
motor
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Withdrawn
Application number
JP2247496A
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English (en)
Inventor
Koichi Hattori
浩一 服部
Hideki Kato
秀樹 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットルレバーをスロットル弁の開側また
は閉側に付勢する付勢手段の付勢力が所定の範囲外に達
したこと速やかに検出するスロットル弁制御装置を提供
する。 【解決手段】 スプリング6はスロットルレバー21を
スロットル弁11の開側に付勢し、スプリング4は連結
レバー2をスロットル弁21の閉側に付勢する。そのた
め、スプリング4またはスプリング6の付勢力が所定の
範囲外に達すると、スロットル弁11を所定位置に静止
させようとするモータ60の電流方向に変化が生じる。
つまり、スプリング4またはスプリング6の付勢力が所
定の範囲内にある正常時とは異なった方向の電流がモー
タ60に流れる。このモータ60に流れる電流の方向を
制御装置によって検出することで、スプリング4または
スプリング6の付勢力が所定の範囲外に達したこと速や
かに判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロットル弁制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのスロットル弁をアクチュエー
タで電子制御し、このスロットル弁の開度を制御する制
御装置の異常を検出するものに特表平4−502656
号公報に開示される「継続的に欠陥を監視する装置を備
えた電子絞り弁調節装置」がある。この装置では、アク
チュエータに供給される電流の上限値および下限値がそ
れぞれ設定され、その設定された範囲外の電流がアクチ
ュエータに供給されると、アクチュエータの駆動力が通
常の規定値外であるとして、スロットル弁を閉側へ付勢
するスプリングが欠損したなどの異常を判断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年、電流の
デューティ比を変化させるチョッパ制御によりスロット
ル弁制御装置のアクチュエータの供給電流を制御する方
法がある。この制御方法を前述した特表平4−5026
56号公報に開示されるものに適用すると、スロットル
弁を閉側に付勢するスプリングが欠損していない正常な
状態であるにもかかわらず、アクチュエータに供給され
る電流値が所定の時間間隔でゼロになる場合が生ずる。
すると、前述したようにアクチュエータに供給される電
流の上限および下限値の範囲内であるか否かを判断する
場合、予めある時間間隔における平均電流値を求める必
要が生じ、この平均電流値を求める演算手段が必要とな
る。またスプリングが欠損したなどの異常発生から平均
電流値を演算して異常を検出するまでに演算時間を要す
ることからリアルタイムに異常を検出できないという問
題も生ずる。
【0004】本発明の目的は、スロットルレバーをスロ
ットル弁の開側または閉側に付勢する付勢手段の付勢力
が所定の範囲外に達したこと速やかに検出するスロット
ル弁制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明は、請求項1記載の手段を採用する。この手
段によると、第1付勢手段はスロットルレバーをスロッ
トル弁の開側に付勢し、第2付勢手段は連結レバーをス
ロットル弁の閉側に付勢するため、第1付勢手段または
第2付勢手段の付勢力が所定の範囲外に達すると、スロ
ットル弁を所定位置に保持しようとするアクチュエータ
の電流方向に変化が生じる。これにより、アクチュエー
タに流れる電流の方向を異常検出手段によって検出する
ことで、第1付勢手段または第2付勢手段の付勢力が所
定の範囲外に達したことを速やかに判断できる効果があ
る。
【0006】請求項2記載の手段を採用することによ
り、異常検出手段により第1付勢手段または第2付勢手
段の付勢力が所定の範囲外に達したことを検出すると、
エンジンの出力を制限する処理に移行する。これによ
り、スロットル弁の開度制御が不安定になってもエンジ
ンの出力が制限されるため、このエンジンによる過剰な
出力を抑制する効果ある。
【0007】請求項3記載の手段を採用することによ
り、異常検出手段は所定期間に第1付勢手段または前記
第2付勢手段の付勢力が所定の範囲外に達したことを検
出する。これにより、例えばチョッパ制御されるアクチ
ュエータにより伝達部材を介してスロットル弁を回動さ
せる構成であっても、アクチュエータに供給される所定
時間内の平均電力を求めることなくして供給電流の方向
を異常検出手段によって検出すれば第1付勢手段または
前記第2付勢手段の付勢力が所定の範囲外に達したこと
を速やかに判断できる効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明のスロットル弁制御装置を、運
転者によって操作されるアクセル操作系と制御装置によ
って駆動される電気操作系との両方で調節可能にしたエ
ンジンのスロットル弁制御装置に適用した一実施例を図
1〜図12に示す。
【0009】図1および図2に示すように、アクセル操
作系はアクセルペダル100の操作による駆動力が、ア
クセル軸23の一方の端部に圧入などで固定されている
アクセルレバー25、アクセル軸23の他方の端部に圧
入やナット止やかしめや溶接などで固定されているセン
サレバー1、このセンサレバーと当接可能な連結レバー
2に、この連結レバー2と当接可能なスロットルレバー
21からスロットル軸3に伝達され、スロットル弁11
の開度を調節可能にしている。
【0010】スロットル軸3は、ベアリング18、19
を介してスロットルボディ17に回動可能に支持されて
いる。スロットル弁11はスロットル軸3に固定され、
スロットル軸3とスロットル弁11とが一体に回動す
る。スロットルレバー21は、スロットル軸3の一方の
端部に位置する圧入部3aに圧入固定されている。そし
て、このスロットルレバー21の一端側にはスプリング
6の一端が固定され、スロットルボディ17に他端が固
定されている。これにより、スプリング6によってスロ
ットル弁11の開側に向かってスロットル軸3を付勢し
ている。スロットルレバー21とスロットル軸3とは一
体に回動する。またスロットルレバー21はその一方の
端部21aがスロットル弁11の全閉角度を規制する全
閉ストッパ8に当接し、他方の端部が後述する連結レバ
ー2に当接するように形成されている。そのため、スロ
ットル弁11の全閉位置は全閉ストッパ8によって決定
される。
【0011】アクセル軸23は、ベアリング73、74
を介してハウジング31に回動可能に支持されている。
またアクセル軸23はスロットル弁11の閉側に向かっ
てスプリング5a、bにより付勢されている。ここで、
2本のスプリングによりアクセル軸23が付勢されるの
は、1本欠損してもアクセル軸23への付勢力を確保す
るためである。
【0012】アクセルバー25は、アクセル軸23の一
方の端部に圧入などで固定されており、ワイヤ102な
どでアクセルペダル100と結ばれている。アクセル軸
23には樹脂製のロータ28が一体成形されており、ロ
ータ28にはコンタクト29が取付けられている。この
コンタクト29はセンサ基板30に接しており、コンタ
クト29の回転量によってその出力が変化するような抵
抗体がセンサ基板30に印刷されている。これにより、
アクセルレバー25の回転量を電気信号としてコネクタ
32から取出すことができる。
【0013】アクセル軸23は、ウェーブワッシャ37
の付勢力によりスロットル軸3の軸方向にエンジン振動
で動かないように固定されている。これにより、コンタ
クト29とセンサ基板30との接触不良を防ぐことがで
き、コネクタ32の電気信号を安定させることができ
る。図3に示すように、センサレバー1は、アクセル軸
23の他方の端部に圧入、ナット止、かしめまたは溶接
などで固定されている。そして、このセンサレバー1は
前述したスプリング5a、bによりスロットル弁11の
閉側に付勢され、また開側に連結レバー2と当接可能に
構成されている。
【0014】連結レバー2は、スロットル軸3と別体に
回動可能に構成されており、スプリング4によってスロ
ットル弁11の閉側に付勢される。この連結レバー2を
付勢するスプリング4の付勢力は、前述したスプリング
6の付勢力よりも大きく設定されている。そして、連結
レバー2にはスロットル弁11の開側でスロットルレバ
ー21と係合し、連結レバー2の全閉位置はストッパ7
によって決定されている。
【0015】スロットル軸3の他端側に位置する制御ギ
ア33は、半円板状に形成されており、制御ギア33は
スロットル軸3に固定され、制御ギア33とスロットル
軸3とは一体に回動する。センサ部50は、溶接、ろう
付、ねじ止などの方法によりスロットルカバー171に
固定され、軟磁性体のカラー38、このカラー38の内
側に固定されるN、S一対のマグネット40a、b、こ
のマグネット40a、bの内側に位置する磁気検出素子
54、この磁気検出素子54の出力を処理する演算回路
55、この演算回路55の処理結果を出力するコネクタ
56により構成されている。
【0016】カラー38、マグネット40a、bは、ス
ロットル軸3と一体となって回動する。磁気検出素子5
4はマグネット40a、bが回動することによる磁束の
変化を電気信号として出力し、この電気信号が演算回路
55により処理された後、コネクタ56から図示しない
制御装置に送出される。そして、この送出された信号が
スロットル弁11の開度として検出される。
【0017】スロットル軸3は、ウェーブワッシャ51
の付勢力により、エンジン振動で軸方向に動かないよう
に固定されている。これにより、コネクタ56から出力
されるエンジンなどの振動により変動することを防止し
ている。モータ60は、図示しない制御装置によって駆
動されるとともに回転角度を制御され、スロットル弁1
1の開度を調節可能な電気操作系をなしている。モータ
60のロータ80は、スロットルボディ17に固定され
たベアリング61とモータ60の固定子であるブロック
65に固定されたベアリング62とにより回動可能に支
持されている。ベアリング61とスロットルボディ17
との間にはウェーブワッシャ64が嵌め込まれている。
【0018】ロータシャフト80aの右端部にはクラッ
チロータであるハブ70が圧入されているため、ハブ7
0はロータシャフト80aと一体に回動する。カラー6
6、スペーサ67はロータシャフト80aをかしめてロ
ータシャフト80aに一体に固定されている。モータギ
ア52は、円筒状のハブ52aとこのハブ52aの端部
に設けられハブ52aの外径よりも大きいフランジ部5
2bとから一体に形成されている。そして、モータギア
52は内周面にメタルベアリング57が圧入固定され、
カラー66に回動可能に支持されている。モータギア5
2のフランジ部52bは板ばね81の一方の端面とリベ
ット止などで固定されており、板ばね81の他方の端面
には軟磁性材からなるアーマチャ71がリベット止など
により固定されている。これにより、アーマチャ71は
モータギア52と一体に回動する。板ばね81の外径は
モータギア52のフランジ部52bの外径よりも大き
く、エンジン振動でアーマチャ71が動かない程度の加
重によりロータシャフト80aの軸方向にアーマチャ7
1を付勢している。
【0019】クラッチコイル82はブロック65とハブ
70との間でロータシャフト80aの外周に設けられ、
ハブ70、アーマチャ71、板ばね81とともに電磁ク
ラッチを構成している。クラッチコイル82への通電を
オンにすると、クラッチコイル82に発生する電磁力に
より、アーマチャ71は板ばね81の付勢力に抗してハ
ブ70の方向に電磁吸引されるためハブ70に固着しハ
ブ70と一体となって回動する。つまり、ハブ70は電
磁クラッチの役割を果たす。ここで、ハブ70、アーマ
チャ71、板ばね81およびクラッチコイル82は、特
許請求の範囲に記載の「伝達部材」にそれぞれ相当す
る。したがって、モータ60の駆動力は、ハブ70から
アーマチャ71に伝達され、アーマチャ71からアーマ
チャ71と一体に回動するモータギア52、連結ギア5
3、制御ギア33の順に伝達される。さらにスロットル
軸3に伝達されてスロットル弁11を開閉制御する。
【0020】次に、(1) 通常運転時、(2) ISC制御
時、(3) クルーズコントロール時、(4) 電気操作系の異
常時、それぞれにおけるスロットル制御弁装置の作動を
図4〜図12に基づいて説明する。 (1) 通常運転時 図7には、通常運転時の作動状態を模式的に表したもの
が示されている。
【0021】エンジンが始動すると、モータ60の伝達
部材9が連結され、前述した構成によりモータ60の駆
動力がスロットル軸3に伝達される。つまり、運転者が
アクセルペダル100を操作すると、アクセルレバー2
5が回動し、前述したセンサ基板30によりコネクタ3
2からアクセルペダル100の操作量に応じた電気信号
が出力される。この電気信号は、図示しない演算装置に
より演算され、モータ60にスロットル開度指令値を与
える。さらに、この電気信号とスロットル弁11の位置
を示すコネクタ56の出力信号とが比較され、モータ6
0の回動が制御されるとともにスロットル弁11の開度
量が決定される。
【0022】(2) ISC制御時 図8には、ISC制御時の作動状態を模式的に表したも
のが示されている。連結レバー2の開度を規制するスト
ッパ7は、スロットル弁11の開度を規制する全閉スト
ッパ8の設定位置よりも若干スロットル弁11の開度が
大きくなるように設定されている。そのため、アイドル
時、運転者がアクセルペダル100の操作をしていない
状態においては連結レバー2はストッパ7に当接し、ス
ロットルレバー21は連結レバー2に対応するように位
置する。モータ60を制御することにより、全閉ストッ
パ8で決定されるスロットル弁11の全閉位置から開側
にスロットル弁11を回動し、エンジンの付加に変動が
あった場合でもアイドル回転数を一定に保つようにして
いる。
【0023】(3) クルーズコントロール時 図9には、クルーズコントロール時の作動状態を模式的
に表したものが示されている。通常運転時、運転者が図
示しないクルーズコントロールスイッチをオンすると、
その時の車速が図示しない演算部に記憶されるととも
に、スロットル弁11の開度をモータ60により自由に
制御する。
【0024】(4) 異常時 図10には、モータ60や制御装置などに故障が生じた
ときの作動状態を模式的に表したものが示されている。
この異常時においてはエンジンが始動してもモータ60
の伝達部材9は連結されない。そのため、モータ60や
制御装置などに故障が生じた場合には、センサレバー1
が連結レバー2に当接するまで運転者がアクセルペダル
100を深く踏み込めば、アクセルレバー25からスロ
ットルレバー21まで連結される。これにより、運転者
のアクセルペダル100の踏み込み量によってスロット
ル弁11の開度を調整することができる。
【0025】図11には、連結レバー2をスロットル弁
11の閉方向に付勢するスプリング4が故障したときの
作動状態を模式的に表したものが示されている。スプリ
ング4が破損などにより故障した場合、スプリング6に
よってスロットル弁11は開側に付勢される。そのた
め、本実施例の構成によらなければ図11の二点斜線で
示すスロットルレバー21xのようにスロットル弁11
が全開状態となるような位置にスロットルレバー21が
移動することになる。
【0026】そこで、本実施例による構成では、スプリ
ング4が破損などにより故障するとスロットル弁11が
開側へ付勢されるため、モータ60にはスロットル弁1
1を閉側に付勢しようとする正常時と反対方向に電流が
流れることから、この電流を検出することで異常検出を
する。つまり、モータ60に流れる電流を図示しない制
御装置の電流検出手段で検出し、正常時と同方向に電流
が流れているか否かを判断することによって、スプリン
グ4に異常が生じたか否かを判断する。この判断により
異常であると判明した場合、スロットル弁11を閉方向
へ制御し、あるいは燃料カットなどによりエンジン出力
を安全な方向に制御している。これにより、スプリング
4が破損したとしてもスロットル弁11の開方向にスロ
ットルレバー21が付勢されることなくエンジン運転上
の安全を確保することができる。
【0027】ここで、スロットル弁11を閉側に付勢す
るスプリング4が故障した場合の異常検出手段を図5
(a) に基づいて説明する。まずステップ101におい
て、スロットル弁11の開度より異常検出域にスロット
ル弁11があるか否かを判断する。図4に示すスロット
ル弁11の開度とスプリング4、6の付勢力方向との関
係を表した特性図から分かるように、スロットル弁11
の全閉付近のISC制御域においてはストッパ7によっ
て連結レバー2がISC制御域の開度よりスロットル弁
11の開側にある。そのため、スロットルレバー21に
はスプリング4の弁閉方向に付勢力が伝達されることは
ない。これにより、ISC制御域においては、スロット
ル弁11は閉側に付勢しようとするスプリング4に関係
なく常にスプリング6で開側に付勢されることになる。
したがって、ISC制御域ではスプリング4の異常検出
をしない。
【0028】次にステップ102において、スロットル
弁11が静止しているか否かを判断する。ここで、図6
に示すようにスロットル弁11を全閉から全開まで動か
したとき、モータ60には図6(b) に示す電流波形のよ
うに電流が流れる。スロットル弁11が動いているとき
には、モータ60に加速力と減速力とが要求される。そ
のため、一定方向にスロットル弁11を動かしても加速
時と減速時ではモータ60に発生する力は相反する方向
に生ずるため、スロットル弁11が動くことによりモー
タ60に流れる電流の方向がマイナス側になったりプラ
ス側になったりする変化を生ずる。したがって、スロッ
トル弁11が動いているときには異常検出をしない。
【0029】一方、スロットル弁11は静止している場
合、モータ60はスプリング6とスプリング4の付勢力
に抗してスロットル弁11を静止させようとする一定の
方向へ電流が流れる。図6(b) には正常時のモータ60
に流れる電流の電流波形が示されている。つまり、正常
時のモータ60に流れる電流はプラス側に流れる。これ
は、スロットル弁11の閉側付勢力に抗するようにして
モータ60に電流が流れるためである。
【0030】これに対し、スロットル弁11を閉側に付
勢するスプリング4が破損などにより故障した場合、モ
ータ60にはマイナス側の電流が流れる。このときの電
流波形は図6(c) に示されており、スロットル弁11の
開側に付勢するスプリング6によってスロットル弁11
が開側に付勢されるため、全開状態となったスロットル
弁11を保持するときにモータ60には、正常時と反対
方向のマイナス側に電流が流れる。
【0031】前述したように、スプリング4が故障した
場合には、モータ60の電流方向がマイナス側になるた
め、このマイナス側に流れる電流をステップ103にお
いて検出することによってスプリング4が故障するか否
かを判断する。そして、モータ60の電流方向がマイナ
ス側であると判断した場合、次のステップ104に処理
を移行し異常判定を下す。
【0032】なお、ステップ101、102、103の
それぞれの判断においてNOの判断をした場合は、再度
ステップ101に処理を移行させ異常検出を行う。図1
2には、スロットレバー21をスロットル弁11の開方
向に付勢するスプリング6が故障したときの作動状態を
模式的に表したものが示されている。スプリング6が故
障していない正常時のISC制御時、つまり前述した図
8の作動状態においては、スプリング6により開側に付
勢されるスロットル弁11をモータ60で弁閉方向に作
動させる。このため、正常時のISC制御時において
は、スロットル弁11を所定の開度に維持する制御を行
う必要があり、このときモータ60にはスロットル弁1
1を閉側に制御する電流が流れる。
【0033】ところで、一般的に吸気管内を流れる空気
流量を調節するためのスロットル弁11には、いわゆる
バタフライ弁が多用されている。吸気管内に空気が流れ
ると、この空気流によりバタフライ弁を閉側に付勢する
力が作用し、弁閉方向にトルクが働くことが知られてい
る。したがって、ISC制御時においても、このバタフ
ライ弁と同様、吸気管10内を流れる空気流により弁閉
方向のトルクが発生し、スロットル弁11は閉側に付勢
されることになる。すると、スロットル弁11を開側へ
付勢するスプリング6が故障した場合、例えばエンジン
停止時にスロットル弁11が全閉となる可能性があるた
め、エンジン11を再始動できない等の不具合が生ずる
おそれがある。
【0034】そこで、本実施例においては、ISC制御
の場合、スプリング6の故障時にスロットル弁11が閉
側へ付勢されても、モータ60に正常時と反対方向に電
流が流れることを利用してスプリング6の故障を検出し
ている。つまり、モータ60に流れる電流を図示しない
制御装置の電流検出手段で検出し、電流方向が正常時と
同方向か否かを判断する。そして、この電流方向が正常
時と反対方向である場合、スプリング6が異常であると
判断し運転者に警告を発する。なお、スプリング6の付
勢力は各摩擦力と空気の流れのトルクとの和より大きい
ため、正常時にはスプリング6によってスロットル弁1
1を開側に付勢できる。
【0035】ここで、スロットル弁11を開側に付勢す
るスプリング6が故障した場合の異常検出手段を図5
(b) に基づいて説明する。まずステップ111におい
て、スロットル弁11の開度よりISC制御域にスロッ
トル弁があるか否かを判断する。この判断においてIS
C制御域以外の場合、例えば通常運転時やクルーズコン
トロール時においては、閉側にスロットル弁11を付勢
するスプリング4の付勢力と開側にスロットル弁11を
付勢するスプリング6の付勢力との差がモータ60の付
加となる。ただし、開側に付勢するスプリング6より閉
側に付勢するスプリング4の付勢力の方が大きいため、
スプリング6が故障してもモータ60の負荷方向は変化
しない。そのため、モータ60に流れる電流方向も変化
することがない。したがって、ISC制御以外において
はスプリング6の異常検出をしない。
【0036】次にステップ112において、スロットル
弁11が静止しているか否かを判断する。この判断は前
述したスプリング4の図5(a) のステップ102と同様
の処理によって行われる。つまり、スロットル弁11が
動いているときは、その加速および減速のため、モータ
60に流れる電流の方向がプラス側になったりマイナス
側になったりという変化をする。したがって、スロット
ル弁11が動いているときには異常検出をしない。
【0037】一方、スロットル弁11は静止していると
きは、モータ60には付加に対して静止させようとする
一所定方向の電流が流れる。そのため、スプリング6が
故障していない正常時においては図6(b) に示すような
電流波形、すなわちモータ60にはマイナス側の電流が
流れる。これに対し、スプリング6が故障すると、スロ
ットル弁11を通過する空気流れによるトルクによっ
て、正常時とは反対の方向、スロットル弁11の弁閉方
向の付加となるため、モータ60にも正常時と反対側の
プラス側への電流が流れる。したがって、スプリング6
が故障しているか否かはこのプラス側に流れる電流を検
出することにより行われる。
【0038】前述したようにプラス側に流れる電流を検
出するためステップ113においてモータ60の電流方
向がプラス側か否かを判断する。そしてこの判断により
プラス側に流れる電流を検出すると、次のステップ11
4の異常判定に処理を移行する。なお、ステップ11
1、112、113のそれぞれの判断においてNOの判
断をした場合は、再度ステップ111に処理を移行させ
異常検出を行う。
【0039】以上説明した本実施例によると、スプリン
グ6はスロットルレバー21をスロットル弁11の開側
に付勢し、スプリング4は連結レバー2をスロットル弁
21の閉側に付勢する。そのため、スプリング4または
スプリング6の付勢力が所定の範囲外に達すると、スロ
ットル弁11を所定位置に静止させようとするモータ6
0の電流方向に変化が生じる。つまり、スプリング4ま
たはスプリング6の付勢力が所定の範囲内にある正常時
とは異なった方向の電流がモータ60に流れる。このモ
ータ60に流れる電流の方向を制御装置によって検出す
ることで、スプリング4またはスプリング6の付勢力が
所定の範囲外に達したこと速やかに判断できる。
【0040】また、本実施例によると、前述した異常検
出手段によりスプリング4またはスプリング6の付勢力
が所定の範囲外に達したことを検出すると、エンジンの
出力を制限する処理に移行する。これにより、スロット
ル弁11の開度制御が不安定になってもエンジンの出力
が制限されるため、このエンジンによる過剰な出力を抑
制できる。
【0041】さらに、本実施例によると、前述した異常
検出手段は所定期間にスプリング4またはスプリング6
の付勢力が所定の範囲外に達したことを検出する。これ
により、例えばチョッパ制御されるモータにより伝達部
材9を介してスロットル弁11を回動させる構成であっ
ても、モータに供給される所定時間内の平均電力を求め
ることなくして供給電流の方向を異常検出手段によって
検出すればスプリング4、6の付勢力が所定の範囲外に
達したことを速やかに判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスロットル弁制御装置
の構成を示す模式図である。
【図2】本実施例によるスロットル弁制御装置を示す断
面図である。
【図3】図2に示すIII −III 線断面図である。
【図4】スロットル弁11の開度とスプリング4および
6の付勢力方向との関係を示す特性図である。
【図5】スロットル弁制御装置の異常検出処理を示すフ
ローチャート図である。
【図6】(a) スロットル弁制御装置の指令値に対するセ
ンサ出力、(b) 正常時、アクチュエータに流れる電流変
化、(c) 異常時、アクチュエータに流れる電流変化、を
それぞれ示す説明図である。
【図7】本実施例のスロットル弁制御装置による通常運
転時の作動状態を示す模式図である。
【図8】本実施例のスロットル弁制御装置によるISC
制御時の作動状態を示す模式図である。
【図9】本実施例のスロットル弁制御装置によるクルー
ズコントロール時の作動状態を示す模式図である。
【図10】本実施例のスロットル弁制御装置による異常
時(モータ60、制御装置等の故障)の作動状態を示す
模式図である。
【図11】本実施例のスロットル弁制御装置による異常
時(スプリング4の故障)の作動状態を示す模式図であ
る。
【図12】本実施例のスロットル弁制御装置による異常
時(スプリング6の故障)の作動状態を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 センサレバー 2 連結レバー 3 スロットル軸 (回転軸) 4 スプリング (第2付勢手段) 5a、b スプリング 6 スプリング (第1付勢手段) 7 ストッパ 8 全閉ストッパ 9 伝達部材 10 吸気管 11 スロットル弁 17 スロットルボディ 21 スロットルレバー 23 アクセル軸 25 アクセルレバー 60 モータ (アクチュエータ) 70 ハブ (伝達部材) 71 アーマチャ (伝達部材) 81 板ばね (伝達部材) 82 クラッチコイル(伝達部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気管内の空気流量を調節す
    るスロットル弁と、 前記スロットル弁の回転軸の一端に固定され、この回転
    軸と一体に回動するスロットルレバーと、 前記スロットルレバーを前記スロットル弁の開側に付勢
    する第1付勢手段と、 前記回転軸と別体に回動可能に設けられ、前記スロット
    ル弁が開側に回転する方向で前記スロットルレバーに係
    合する連結レバーと、 前記連結レバーを前記スロットル弁の閉側に付勢する第
    2付勢手段と、 伝達部材を介して前記スロットル弁を回動させるアクチ
    ュエータと、 前記アクチュエータに流れる電流を検出可能な電流検出
    手段と、 前記電流検出手段による検出電流の方向によって前記第
    1付勢手段または前記第2付勢手段の付勢力が所定の範
    囲外に達したこと判断する異常検出手段と、 を備えたことを特徴とするスロットル弁制御装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段により前記第1付勢手
    段または前記第2付勢手段の付勢力が所定の範囲外に達
    したことを検出すると、前記エンジンの出力を制限する
    処理に移行することを特徴とする請求項1記載のスロッ
    トル弁制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段は、所定期間に前記第
    1付勢手段または前記第2付勢手段の付勢力が所定の範
    囲外に達したことを検出することを特徴とする請求項1
    または2記載のスロットル弁制御装置。
JP2247496A 1996-02-08 1996-02-08 スロットル弁制御装置 Withdrawn JPH09209811A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013063995A1 (zh) * 2011-10-31 2013-05-10 中联重科股份有限公司 油门标定方法、装置、系统以及车辆

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