JPH09209385A - 旋回式作業車の油圧配管構造 - Google Patents

旋回式作業車の油圧配管構造

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JPH09209385A
JPH09209385A JP2024796A JP2024796A JPH09209385A JP H09209385 A JPH09209385 A JP H09209385A JP 2024796 A JP2024796 A JP 2024796A JP 2024796 A JP2024796 A JP 2024796A JP H09209385 A JPH09209385 A JP H09209385A
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卓蔵 河村
Hideki Kiyono
英樹 清野
Hiroki Kazusa
広記 上総
Tetsuo Hayashi
哲夫 林
Yasuo Tokieda
安雄 時枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回式作業車において、特に走行体に対する
本体部の旋回時において、作業腕や、また油圧管自体が
走行体の外縁部より内側に配置するようにして、外部と
の干渉が回避されるようにし、小旋回自在の旋回式作業
車を提供できるように作業腕に配する各油圧ポートへの
油圧配管を工夫することを課題とする。 【解決手段】 ブームブラケット3の後方の本体フレー
ム2上にて全ホースクランプ7にて全油圧ホースを案内
固定し、ブームブラケット3の後端部に配設した分岐ホ
ースクランプ8にて、ブームシリンダーCY1に対する
油圧ホースH1をブームブラケット3の案内溝3bにて
案内して前方に配管し、ブーム4の背面に配管する油圧
管を上方に案内するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小旋回(旋回半径
の小さい旋回)自在の旋回式作業車を提供すべく、旋回
時に油圧管が突出せず、油圧管に干渉することなく作業
腕の屈曲自由度を大きく確保できるための旋回式作業車
の油圧配管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の人手不足や労力低減の傾向ととも
に、旋回式作業車を作業空間の狭い箇所で使用するケー
スが増大し、小旋回可能な旋回式作業車の需要が益々高
まっている。このような旋回式作業車を構成する上で、
本体部に関しては、後端部が膨出しない形状にして、左
右旋回時に、走行部(例えばクローラ)の側端部より側
方に本体部の一部が突出しないようにした構造がある。
一方、作業腕に関しては、屈曲自由度が大きいことが重
要であるが、これは、作業腕に配する油圧シリンダー等
への油圧管との干渉を回避することによって得られる。
その一方で、左右旋回時等に、油圧管の一部が外方に突
出することも避けなければならない。
【0003】この点に関して、従来の油圧配管構造を述
べる。まず、ブームブラケット部分においては、実開平
2−109852に開示する如く、本体部から延設され
た全油圧管を、ブームブラケット後方からブーム背面に
案内して固定し、ブーム腹面側に配設するブームシリン
ダーに対しては、ブーム側面を通過させて油圧配管して
いる。また、実開昭62−129459では、ブームブ
ラケットに水平方向に貫通させた嵌挿孔に全油圧管を嵌
挿して、ブームブラケットの前方にて固定し、ここから
ブーム腹面側に配するブームシリンダーへの配管と、ブ
ーム背面側に配するアームシリンダーやバケットシリン
ダー等への配管とに分岐させており、該ブーム背面側へ
の配管は、ブーム側面を通過させている。
【0004】次に、ブーム背面に配設する油圧管のう
ち、ブーム先端におけるアーム基端の枢支部付近にて、
アームシリンダー先端の枢支部とブーム背面との間に油
圧配管して、アーム背面に配設するバケットシリンダー
の油圧ポートに連結する構造が特開平7−180171
に開示されている。また、特開平7−305377は、
ブーム腹面に配設した油圧管を、ブーム先端におけるア
ーム基端の枢支部近傍を通過させてバケットシリンダー
の油圧ポートに連結する構造が開示されている。
【0005】さらに、実開平5−7746には、ブーム
背面において、油圧管をクランプ部材に対し、ボルトに
て共締めする構造が開示されている。また、ブーム側面
よりPTO油圧配管用のステーとアームシリンダーまた
はバケットシリンダー油圧配管用のステーを別個に上方
に突設した構造が公知となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記にて開示した技術
を含めて、従来の旋回式作業車の作業腕における油圧配
管は、作業腕の屈曲自由度の確保と、油圧管の干渉の回
避という二つの要望を満たすものとなっていなかった。
ここで、作業機の小旋回を可能とするには、まず、ブー
ムが背面側に充分に回動でき、かつ、アームをブームの
腹面側に充分に屈曲できることが望ましい。また、左右
旋回時に、油圧管が外方に突出しない構造とすることが
望まれる。本発明は、以上の望まれることを解決したも
のである。
【0007】まず、ブームブラケット部分における油圧
配管に関しては、ブームブラケットの揺動とブームの上
下動の自由度を確保するのに、特に工夫を要する。この
点で前記のいずれの開示例も、この自由度を確保できる
構造となっている。しかし、実開平2−109852で
は、ブームブラケット後方にて、特に油圧管を案内固定
する箇所がなく、この部分での油圧管は、ブームの上方
回動を確保すべく、撓みを大きく取っている。しかし、
これは一方で、ブーム背面側に配設される本体部との干
渉を招くこととなる。実開昭62−129459では、
ブームブラケット前方にてブーム背面への油圧管が固定
されているので、この問題はないが、ブームブラケット
の前方から後方へと、ブーム側面を通る点で、ブームブ
ラケットの揺動用の撓みを確保する必要があり、側方に
油圧管が突出する。また、実開平2−109852の場
合は、同様にブーム側面を通る点で、また、実開昭62
−129459の場合も、ブームブラケット前方の油圧
管の固定位置と油圧ポートとの間が近接することから、
ブームの上下動やブームブラケットの揺動確保のため、
ブームシリンダーに対する油圧管に撓みを持たせる必要
があり、この撓み部分が旋回時に外方に突出する可能性
がある。また、実開平2−109852は、嵌挿孔に油
圧管を嵌挿するという点で、油圧管の交換作業等に煩雑
さがある。
【0008】次に、ブーム背面における油圧管の配管部
分であるが、キャビン付き旋回式作業車において、ブー
ムの上方回動を大きく取れるようにするには、特に、ブ
ームブラケットを反キャビン側に揺動させた場合におい
て、ブーム途中部の曲折部位より基端寄り部分における
背面の油圧管と、キャビン前部との干渉が回避されるこ
とに留意する必要がある。ブーム側面に配管すれば、こ
の問題を解消できるが、見栄えが悪くなり、アームシリ
ンダー等への配管自由度も制限されてしまう。従って、
ブーム背面に配管しつつ、なるべくキャビンとの干渉を
回避できるような配管構造が望まれるが、従来、この点
に着目した配管構造はない。
【0009】また、ブーム背面にアームシリンダーを配
設する場合、ブーム途中の曲折部の背面にてアームシリ
ンダーブラケットを突設して、アームシリンダーの基端
を枢支するが、従来、アームシリンダーの油圧ポートは
上方にあり、該油圧ポートへの油圧配管が上方に突出
し、この配管部分の干渉を回避すべく、ブームの上方回
動量が制限されていた。特開平7−180171は、バ
ケットシリンダーの油圧ポートに対する配管構造であっ
て、このアームシリンダーへの油圧配管に関するもので
はない。なお、特開平7−305377は、アームシリ
ンダーをブーム腹面に配設した構造におけるものであっ
て、問題外である。
【0010】ブーム背面には、アームシリンダー、バケ
ットシリンダーへの油圧配管に加えて、適宜、PTO油
圧配管が施される。実開平5−7746では、クランプ
部材にてブーム背面にこれらの配管を固定する構造が開
示されているものの、PTO油圧配管のように、配管し
ない油圧管がある場合に対応するものではなく、また共
締めのボルトは一本か複数本かは限定されておらず、複
数本の場合には、締止作業が煩雑になる。さらに、ブー
ム背面に配管する場合に、側板にてカバーする構造が開
示されているが、ブームをプレス成形にて構成する場合
には、この構造を取れない。また、ブーム側面におい
て、ブームにPTO油圧配管用、アームシリンダーまた
はバケットシリンダー油圧配管用のステーをそれぞれ別
個に設ける構成では、ステーの数が多いだけ締止用のボ
ルトが多く必要となり、さらに、PTO油圧配管をしな
い場合には、それ専用のステーが不必要に突設している
こととなり見栄えも悪い。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
油圧配管に関する課題を解決して、小旋回可能な旋回式
作業車を提供するために、次のような手段を用いる。第
一に、旋回式作業車において、ブームブラケットの後方
に案内し固定した複数の油圧管を、作業腕に配設した各
油圧ポートに対してブームブラケットの上方と前方とに
分岐配管する。
【0012】第二に、旋回式作業車のブームブラケット
において、ブームブラケットの後方より前方へと配管す
る油圧管を案内する案内用溝を形成する。
【0013】第三に、旋回式作業車において、ブーム背
面における油圧管の配管部分を、腹面側寄りに曲折す
る。
【0014】第四に、旋回式作業車のブーム背面に突設
するアームシリンダーブラケットにアームシリンダー基
端を枢支する構造において、該アームシリンダーの油圧
ポートを、アームシリンダーと、ブーム背面との間に配
設し、該油圧ポートに対しての油圧管を、ブーム背面
と、アームシリンダー基端ブラケット部のアームシリン
ダー基端枢支軸との間に配管する。
【0015】第五に、旋回式作業車において、ブームに
取り付けたステーに対して、アームシリンダーまたはバ
ケットシリンダー用油圧配管と、任意に配管するPTO
用油圧管とを、一本のボルトにて共締め可能とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面より説明する。図1は旋回式作業車の全体正面図、図
2は同じく本体フレーム2をクローラ走行装置1に対し
て90°旋回させた状態の全体正面図、図3はブームブ
ラケット3付近の側面図、図4はブームブラケット3の
平面図、図5は同じく正面図、図6は図3におけるX−
X線断面図、図7は図5におけるY─Y線断面図、図8
は図5におけるZ−Z線断面図、図9はブーム4の下半
部における油圧配管を示す側面図で、(a)は図9中A
部分の拡大図、(b)は同じくB部分の拡大図、図10
は同じく腹面図、図11は同じく背面図、図12はブー
ム4背面に取り付けるホースクランプ9の正面断面図、
図13はアームシリンダーCY2の基端側油圧ポートP
2aに対する油圧ホースH2aの配管を示す側面図、図
14はアームシリンダーCY2に対する油圧ホースH2
の配管を示す平面図、図15は同じく正面図、図16は
従来のアームシリンダーCY2の基端側油圧ポートP2
a’に対する油圧ホースH2aの配管を示す側面図、図
17はブーム4からアーム5にかけての油圧配管を示す
側面図、図18はブーム4の側面図、図19はアーム5
の側面図、図20は取付座12の溶接固設構造を示す正
面断面図、図21は本実施例における取付座12に対す
る油圧配管構成を示す正面断面図であって(a)はPT
O用油圧ホースH4のみを案内する図、(b)はPTO
用油圧ホースH4及び他の油圧ホースHを案内する図、
図22はアームシリンダー用油圧ホースH2及びPTO
用油圧ホースH4を案内する取付ステー13の正面断面
図、図23はアームシリンダー用油圧ホースH2のみを
案内する取付ステー13の正面断面図、図24はバケッ
トシリンダー用油圧ホースH3及びPTO用油圧ホース
H4を案内する取付ステー14の正面断面図、図25は
バケットシリンダー用油圧ホースH3のみを案内する取
付ステー14の正面断面図、図26は従来のブーム4か
らアーム5にかけての油圧配管を示す側面図、図27は
従来のブーム4の側面図、図28は従来のアーム5の側
面図、図29は従来の取付座22の溶接固設構造を示す
正面断面図、図30は従来の取付座22及び22’に対
する油圧配管構成を示す図であって、(a)はPTO用
油圧ホースH4のみを案内する取付座22の正面断面
図、(b)はPTO用油圧ホースH4及び他の油圧ホー
スHを案内する取付座22’の正面断面図、図31は従
来のブーム4における油圧配管構成を示す図であって、
(a)はバケット用油圧ホースH3を案内する取付ステ
ー25の正面断面図、(b)はPTO用油圧ホースH4
を案内する取付ステー23の正面断面図、(c)はPT
O用油圧ホースH4を案内する取付座22とアームシリ
ンダー用油圧ホースH2を案内する取付ステー24の正
面断面図である。
【0017】旋回式作業車の全体構成について図1及び
図2より説明する。この旋回式作業車は、旋回式掘削機
であり、その旋回半径は、車幅の略2分の1以下とし、
旋回フレームを略円形とした旋回式掘削機のことであ
る。キャビン2aやボンネット2bを搭載する本体フレ
ーム2がクローラ走行装置1に回転可能に搭載されてお
り、該本体フレーム2の前端部にブームブラケット3を
左右回動自在に枢支し、該ブームブラケット3の上端に
突設するブーム枢支部3aにブーム4の基端を上下回動
自在に枢支し、該ブーム4の先端にアーム5の基端を上
下回動自在に枢支し、該アーム5の先端にバケット6を
上下回動自在に枢支して作業腕を形成している。
【0018】作業腕の各部駆動用アクチュエーターは、
油圧シリンダーであり、ブーム4の腹面側にブームシリ
ンダーCY1を、ブーム4の先端寄り背面側にアームシ
リンダーCY2を、アーム5の背面側にバケットシリン
ダーCY3を配設しており、該ブームシリンダーCY1
の基端は、ブームブラケット3の先端部より突設するブ
ームシリンダー基端ブラケット部3cに、そのピストン
ロッド先端はブーム4途中の曲折部の腹面側に突設した
ブームシリンダー先端ブラケット部4aに枢支し、該ア
ームシリンダーCY2の基端は、該ブーム4の曲折部の
背面側に突設したアームシリンダー基端ブラケット部4
bに枢支し、そのピストンロッドの先端はアーム5の背
面側基端に形成したアームシリンダー先端ブラケット部
5aに枢支し、該バケットシリンダーCY3の基端は、
アーム5の背面に突設したバケットシリンダー基端ブラ
ケット部5bに枢支し、そのピストンロッドの先端は、
バケット6の屈伸用に設けたバケットリンク6a・6a
の屈曲軸6bに枢支している。こうして、ブームシリン
ダーCY1、アームシリンダーCY2、及びバケットシ
リンダーCY3の各ピストンロッドの伸縮により、ブー
ム4、アーム5、及びバケット6がそれぞれ基端を回動
軸として回動するのである。
【0019】また、ブームブラケット3は、図1の如
く、片側にスイングブラケット部3dを突設して、これ
に、本体フレーム2内より平面視傾斜状に前方に突設す
るスイングシリンダーCY4の先端を枢支しており、該
スイングシリンダーCY4のピストンロッドの伸縮によ
り、該ブームブラケット3が左右揺動して、作業腕全体
を左右に揺動するのである。また、本体フレーム2は、
モーター駆動にて、クローラ走行装置に対して360°
回転駆動するように構成されている。
【0020】本体フレーム2及びボンネット2bの後端
の形状は、後方に膨出しないようにしている。これによ
り該本体フレーム2をクローラ走行装置1に対して、図
2の如く左右に略90°旋回させた場合に、クローラ走
行装置1の左右に巻装するクローラ1aの外端部より外
側に該後端部が突出しない。従って、どのように旋回し
ても、本体フレーム2(ボンネット2b)が該クローラ
1aより外側に突出することがないので、旋回時におけ
る本体フレーム2の外部への干渉が回避され、小旋回の
確保に貢献している。
【0021】一方、図1のように本体フレーム2を旋回
させた場合において、作業腕もこのような小旋回を保証
するには、作業腕をできるだけ小さく折り畳み可能、即
ち、できるだけブーム4を本体フレーム2側に寄せて回
動可能であり、また、アーム5ができるだけブーム4の
腹面側に屈曲するようにしなければならない。そしてこ
のように作業腕を折り畳む場合に、各作業腕駆動用の油
圧シリンダーに配管する油圧管が、作業腕や外部のもの
に干渉しないようにすることが必要である。以後、作業
腕に対する油圧配管構造について説明する。
【0022】まず、作業腕に対して配管する油圧管とし
ては、ブームシリンダーCY1、アームシリンダーCY
2、バケットシリンダーCY3に対しての各油圧ホース
H1・H2・H3の他、オプションとして、ブーム4や
アーム5の側面にPTO(油圧取出部)を設ける場合、
該PTOに対する油圧ホースH4がある。また、各油圧
シリンダー及びPTOは複動式で、それぞれシリンダー
の基端寄りと先端寄りの合計2個の油圧ポートを設けて
いるので、各油圧ホースH1〜H4は、それぞれ2本に
て構成されている。
【0023】作業腕の各部における油圧配管を説明す
る。まず、ブームブラケット3付近における油圧配管を
図3乃至図11より説明する。全油圧ホースH1〜H4
は、本体フレーム内の油圧バルブより延設されて、収束
し、ブームブラケット3の後方にて本体フレーム2の上
部に配設した全ホースクランプ7に案内固定され、さら
に前方に延設される。なお、全ホースクランプ7は、図
3の如く上下二段となっており、上段は、オプションと
して配管するPTO用油圧ホースH4(合計2本)の案
内用となっており、下段が、作業腕駆動用の油圧ホース
H1〜H3(合計6本)の案内用である。
【0024】ブームブラケット3の後端部にて、該全ホ
ースクランプ7の下段より前方に延設される作業腕駆動
用の油圧ホースH1〜H3を案内固定すべく、分岐クラ
ンプ8を配設している。該分岐クランプ8は、図3また
は図9の如く、側面視で、底面が水平の鋭角状に曲折さ
れており、該底面部がブームブラケット3の水平面部に
螺止されている。該底面の水平部分は、ブームシリンダ
ー用油圧ホースH1(H1a・H1bの二本)を案内固
定するものであり、また、上方傾斜部分は、アームシリ
ンダー用油圧ホースH2(H2a・H2bの二本)及び
バケットシリンダー用油圧ホースH3(H3a・H3b
の二本)を案内固定する。
【0025】ブームシリンダー用油圧ホースH1につい
ては、ブームブラケット3の水平面部におけるブーム4
基端の枢支用部3a・3aの裾部より前方の垂直面部に
かけて、二本の平行状の案内溝3b・3bが穿設されて
いて、各案内溝3b・3bに各ブームシリンダー用油圧
ホースH1の先端用油圧ホースH1a及び基端用油圧ホ
ースH1bを嵌入して前方に案内する。前端の該案内溝
3b・3bの下端部付近より各ブームシリンダー用油圧
ホースH1a・H1bは前方に延出し、ブームシリンダ
ー基端ブラケット部3c・3cの外側にて湾曲して上方
に延出して、先端用油圧ホースH1aは、該ブームシリ
ンダーCY1の片側(本実施例では機体左側)を通っ
て、該ブームシリンダーCY1の先端付近に設けた油圧
ポートP1aに、基端用油圧ホースH1bは、該ブーム
シリンダーCY1を介し、該先端用油圧ホースH1aと
反対側(本実施例では機体右側)において、その基端付
近の油圧ポートP1bに配管している。
【0026】このように配管したブームシリンダー用油
圧ホースH1は、その湾曲部分、即ち、ブーム4の回動
を許容するための撓み部分が、該ブームブラケット3の
ブームシリンダー基端ブラケット部3cの外側面に配置
されている。これは、該案内溝3b・3bの前端部が、
垂直下方向きに設けられているので、該案内溝3bに嵌
入されている箇所にて、充分に該ブームシリンダー用油
圧ホースH1の撓みを取ることができるからである。従
って、図1の如く、ブームブラケット3の最先端部であ
るブームシリンダー基端ブラケット部3cよりもさらに
先方には突出しないので、本体フレーム2の左右旋回時
にも、クローラ走行装置1のクローラ1aよりも外側に
は突出しない。よって、ブームブラケット3近傍にて、
ブームシリンダー用の油圧ホースH1が旋回時に他物と
干渉するというおそれが回避されるのである。
【0027】また、該ブームシリンダー用油圧ホースH
1は、先端用油圧ホースH1aも基端用油圧ホースH1
bも、図4の如く、左右の各案内溝3b・3bの上方に
配管されていて、上方開放状となっている。ブームブラ
ケット3を通過して、前方に配管する場合に、従来のよ
うな嵌挿孔に嵌挿する構成では、油圧ホースの交換等の
メンテナンス作業時に、一々嵌挿孔から抜き出す手間が
大変であるが、この場合、該油圧ホースH1の上方が開
放状なので、ホースを上方に引っ張り上げられは、簡単
に交換作業等ができるのである。このように、案内溝3
b・3bを設けることが、メンテナンス作業の向上にも
役立つのである。
【0028】次に、該分岐クランプ8の傾斜部分にて案
内されるアームシリンダー用油圧ホースH2及びバケッ
ト用油圧ホースH3について、図3、図9及び図11よ
り説明する。これらの油圧ホースは、ここで案内された
後、ブーム4の背面に配管案内されるが、このように、
ブームブラケット3の後端位置にて分岐クランプ8にて
案内固定されているため、ブーム4背面における第一の
ホースクランプ9に達するまでの間における本体フレー
ム2寄りの湾曲(撓み)が小さい。従来は、このよう
に、ブームブラケット3の後端位置に油圧ホースが固定
されることはないので、この部分では、これらの油圧ホ
ースの本体フレーム2寄りの撓みはかなり大きく、キャ
ビン2a等に干渉するおそれがあったが、このように撓
みを小さくすることで、このような干渉をできるだけ回
避することができ、この分、ブーム4の本体フレーム2
側寄りの回動を大きくできる。即ち、小旋回に貢献する
のである。
【0029】該ホースクランプ9の正面断面視構造は、
図12の如くである。ブーム4の背面板4aにクランプ
基板9aを溶接貼設し、その上にボルト9dにてクラン
プゴム9bを螺止し、また、該ボルト9dは、該クラン
プゴム9bの上部に上板9cを共締めしている。該クラ
ンプゴム9bには、油圧ホースの嵌挿孔が穿設されてお
り、この嵌挿孔に、アームシリンダー用油圧ホースH2
の二本、バケットシリンダー用油圧ホースH3の二本、
そして、後記のように分岐クランプ8に案内されずにブ
ーム4の背面側に配管されるPTO用油圧ホースH4の
二本を嵌挿し、案内固定しているのである。
【0030】PTO用油圧ホースH4の、ブーム4の基
端寄り部分における配管構造について説明する。PTO
用油圧ホースH4は、該分岐クランプ8に案内されるこ
となく、図9や図11のようにブームブラケット3のブ
ーム枢支部3a上端に配設したPTO用ホースクランプ
10に案内されることで、該ブーム枢支部3aより上方
を通過し、ブーム4の側面を通過して、ブーム4の背面
へと配管される。該ブーム4の背面では、該PTO用油
圧ホースH4・H4は最も左右外側に配管される。
【0031】次に、ブーム4の背面における配管構造に
ついて説明する。まず、ブーム4の途中の曲折部より基
端寄りの部分では、背面に前記の分岐クランプ8より延
設したアームシリンダー用油圧ホースH2・バケットシ
リンダー用油圧ホースH3の合計四本の油圧ホースを配
管しており、その両外側に、PTO用油圧ホースH4・
H4を配管している。
【0032】ここで、前記の本体フレーム2上に搭載す
るキャビン2aとの関係について述べると、キャビン2
aは、作業腕の折り畳み回動を確保すべく、ブームブラ
ケット3の位置より左右いずれか(この実施例では左
側)にオフセットされている。従って、ブーム4の背面
にて配管した油圧ホースH2〜H4との干渉も、本来、
回避されるはずである。しかし、前記の如く、ブームシ
リンダーCY4の駆動にてブームブラケット3が左右揺
動した時、特に、反キャビン側に作業腕を揺動させた時
に、ブーム4の背面は、キャビン2aに寄ることとな
る。そして、特にキャビン2aに近接する外側のPTO
用油圧ホースH4が干渉の対象となる。そこで、図9図
示のように、PTO用油圧ホースH4については、キャ
ビン3aの干渉位置付近においては、矢印の如く、ブー
ム背面側に凹ませている。こうして、少しでもキャビン
2aとの隙間を広げ、干渉を回避し、ブーム4の後方回
動角度を確保するのである。
【0033】次に、アームシリンダーCY2への油圧配
管構造について、図13乃至図16より説明する。従来
は、図16の如く、アームシリンダーCY2の基端にお
いては、基端油圧ポートP2a’が上向きに突設してい
た。この場合、アームシリンダー基端ブラケット部4b
におけるアームシリンダーCY2の枢支軸よりも上方側
に、該基端油圧ポートP2a’に対するアームシリンダ
ー用油圧ホースH2aを配管することとなり、つまり、
アームシリンダー用油圧ホースH2aが、ブーム4背面
よりも離れ、さらには、アームシリンダー基端ブラケッ
ト部4bよりも外側に離れて配管されるため、干渉範囲
を拡大することとなり、ブーム4の後方回動角度を制限
することとなる。
【0034】そこで、本実施例では、図13乃至図15
の如く、該アームシリンダーCY2の基端油圧ポートP
2を下向きに突設、即ち、該アームシリンダーCY2と
該ブーム4の背面との間に配設し、該アームシリンダー
基端ブラケット部4bの枢支軸4c(正確には枢支軸4
cを含む該アームシリンダー基端ブラケット部4bのボ
ス部)よりも下方、即ち、該枢支軸4cと該ブーム4の
背面との間に、該基端油圧ポートP2a用の基端油圧ホ
ースH2aが通過するよう配管されている。この部位
は、両側がアームシリンダー基端ブラケット部4b・4
bに閉塞されていて、他物との干渉から保護され、該油
圧ホースH2も撓むことなく案内される。また、該基端
油圧ホースH2aと左右対称に、先端油圧ポートP2b
を対して、先端油圧ホースH2bも配管される。
【0035】最後に、PTO用油圧ホースH4の配管構
造について図17乃至図31より説明する。図17の実
施例では、ブーム4の側面にてPTO用ホースクランプ
11を取り付けて、ブーム4側面にてPTO用油圧ホー
スH4を案内固定している。従来、図26の如く、PT
O用油圧ホースをブーム4側面に配管する場合には、P
TO用油圧ホースH4の配管用に、図27の如くブーム
4の側面に、PTO用ホースクランプ11螺止用の螺子
孔22aを有する取付座22・22を、図29に示すよ
うに溶接固設し、また、先端寄り部分においては、図2
6、図27、及び図31(b)のように上方突設状に、
同じく側面に取付ステー23を溶接固設していた。
【0036】また、PTO、即ち、PTO用油圧ホース
H4の先端部分は、アーム5の側面に配置しており、ア
ーム5の側面にも、図28のように、該PTO用ホース
クランプ11の取付座22・22を溶接固設していた。
なお、図26図示の油圧ホース配管には必要ないが、も
しPTO用油圧ホースH4とともに他の油圧ホースHを
案内固定する場合には、図30(b)のように、螺子孔
22’aを有する取付ステー22’を設け、二本の油圧
ホースを挟持できるホースクランプ11’を取り付け
る。そして、ブーム4の側面にて、図26、図27、及
び図31(a)・(c)のように、上方突設状にアーム
シリンダー用油圧ホースH2案内用のホースクランプ2
6の取付用ステー24と、バケットシリンダー用油圧ホ
ースH3案内用のホースクランプ26の取付用ステー2
5を、上方突設状に溶接固設していた。(取付ステー2
3・25は、正確には、ブーム4の先端に貼設したブー
ム先端支持板4dに溶接固設していた。)
【0037】このような従来の配管構造において、ま
ず、PTO取付用ホースクランプ11の取付座22(2
2’)は、ブーム4やアーム5の側面に位置決めのため
の構成がなされていないので、位置決めして溶接するの
に、治具が必要である。また、図30や図31(c)の
ように、ボルト28(28’)にてPTO用ホースクラ
ンプ11(11’)を螺止し、PTO用油圧ホースH4
を挟持するが、この時に該取付座22上に直接PTO用
油圧ホースH4を載置する箇所が必要なので、その分だ
け該取付座22(22’)は、図27及び図28の如
く、外見上、長方形状になり、オプションとしてのPT
O用油圧ホースH4を配管せず、PTO用ホースクラン
プ11を取り付けない場合には、外観上かなり目立って
見栄えが悪くなる。
【0038】そこで、図18及び図19の如く、外観
上、円形状で、図20の如く、断面視T形状の取付座1
2を構成し、一方、ブーム4やアーム5の側面には、該
取付座12を嵌入する嵌入孔を穿設する。これによっ
て、該取付座12は、該ブーム4及びアーム5側面の嵌
入孔に嵌入するだけで位置決めができ、治具を用いず、
溶接作業が容易となる。該取付座12には螺子孔12a
が穿設されており、PTO用油圧ホースH4を配管する
場合には、図21(a)のように、その上部に間座15
及びPTO用ホースクランプ11をボルト16にて共締
めする。取付座12自体はブーム4やアーム5の側面上
に突出する面積が小さく、前記の取付座22のように油
圧ホースを支持するスペースがないので、該間座15を
該PTO用ホースクランプ11との間に介設しているの
である。なお、アーム5側面においては、二個の取付座
12・12に跨設するよう、ホースクランプ21を取り
付けてPTO用油圧ホースH4の先端部、即ちPTO部
分を案内固定する。また、PTO用油圧ホースH4の他
に油圧ホースHを挟持案内する場合にも、取付座12は
同様のものを使用でき、その上に、図21(b)のよう
に間座15’、ホースクランプ11’、ボルト16を取
り付ければ、PTO用油圧ホースH4と他の油圧ホース
Hを案内固定できる構成となる。
【0039】もし、PTO用油圧ホースH4を設けない
場合には、間座15(15’)もホースクランプ11
(11’)も取外した状態で、取付座12のみが剥き出
し状態となるが、前記の如く、円形状で、剥き出しの面
積が小さいので、見た目に目立たず、見栄えがよい。ま
た、この場合、螺子孔12aには、図20のように、ツ
リークリップ17を嵌入して、螺子孔12a内への異物
の侵入を防止するのである。
【0040】次に、ブーム4におけるアームシリンダー
用油圧ホースH2及びバケットシリンダー用油圧ホース
H3の配管案内は、従来、前記の如く、PTO用油圧ホ
ースH4を案内するPTO用ホースクランプ11の取付
座22や取付ステー23とは別個に、アームシリンダー
用油圧ホースH2を案内するホースクランプ26の取付
ステー24と、バケットシリンダー用油圧ホースH3を
案内するホースクランプ26の取付ステー25とを設け
ていた。従って、取付座22及び各取付ステー23・2
4・25に対するホースクランプの螺止として、取付座
22及び取付ステー23に対し、各々ボルト28を螺装
し、さらに該取付ステー24・25には、各ホースクラ
ンプ26・26のボルト部24a・24a及び25a・
25aを嵌入し、各ホースクランプ24・25で各々二
個のナット27・27を螺装することなる。従って、合
計6個の螺子止め構成が必要となる。これは、配管作業
の煩雑さをもたらすとともに、ステーやボルトを複数個
設ける分だけ重量化するという不具合もある。また、取
付ステー23については、PTO用油圧ホースH4を配
管しない場合には全く必要でないのにブーム4より突設
していて、見栄えが悪い。
【0041】そこで、図17、図18、図22、及び図
24の如く、PTO用油圧ホースH4の案内と他の油圧
ホースとの案内を一本の取付ステーにて可能とした。ま
ず、ブーム4の曲折部位付近にては、ブーム4の形状を
考慮して、「く」の字に曲折した取付ステー13をブー
ム4の背面板の側端部と側面に溶接固設した。一方、ブ
ーム4の先端部寄りには、アーム5の基端を枢支すべく
貼設したブーム先端支持板4dに平面状の取付ステー1
4を溶接固設した。各取付ステー13・14には水平貫
通状に螺子孔13a・14aが穿設されていて、各々一
本のボルト19にて、該取付ステー13・14の外側と
内側にて、PTO用ホースクランプ11と他の油圧ホー
ス(即ちアームシリンダー用油圧ホースH2またはバケ
ットシリンダー用油圧ホースH3)を挟持するホースク
ランプ18を共締めできる。つまり従来、6個の螺子止
め構成を必要としていたのが、各取付ステー13・14
に対して一本ずつのボルト19の螺止で、合計2個の螺
子止め構成ですみ、配管作業が非常に簡素化され、ま
た、軽量化にも貢献するのである。
【0042】そして、PTO用油圧ホースH4を配管し
ない場合には、図23及び図25のように、ホースクラ
ンプ18のみを、各取付ステー13・14にボルト20
にて螺止する。PTO用油圧ホースH4を配管しない場
合にも、該取付ステー13・14が有効に使用されてお
り、また、従来の取付ステー23の場合、該PTO油圧
ホースH4を配管しないは、見た目に突出状で目立って
いたが、該取付ステー13・14の場合、油圧ホースH
2・H3が配管されているので、さほど見た目に際立っ
て突出している印象はなく、目立たないので、見栄えの
悪さを生じさせないのである。
【0043】
【発明の効果】本発明は、旋回式作業車における作業腕
への油圧配管を以上のように構成することにより、旋回
半径が車幅の略2分の1以下の旋回式掘削機において、
作業機部のさらに、小旋回が可能となるのであり、より
使いやすい旋回式掘削機が得られた。即ち、まず、請求
項1の如く、ブームブラケットの後方部にて、複数の油
圧管を案内固定することで、本体部より延設された油圧
管がここで収束し、次の案内固定部位まで、大きな撓み
を発生させることなく配管できる。従って、分岐させて
上方に配管した油圧管が大きく撓まず、ブームの背面側
における油圧管の干渉範囲が縮小され、ブームの後方回
動角度を大きく取ることができ、小旋回が可能となる。
また、前方に分岐配管した油圧管も、撓むことなく、ブ
ームブラケットの前方に案内されて、ブーム腹面に配設
したブームシリンダーへの配管を円滑にできた。このよ
うに、前方へ接続する油圧管と上方へ接続する油圧管と
を分岐配管したことにより達成できた。
【0044】そして、この前方に分岐させた油圧管につ
いては、請求項2記載の、案内溝にて案内する構成と相
まって、ブームブラケットの内側で充分に油圧管に撓み
を持たせることができ、従って、ブームブラケットより
前方に延出した部位は、大きな撓みを持たせることな
く、ブームシリンダーに配管接続することができる。ブ
ームシリンダーに対する油圧管は、旋回式作業車の本体
部を走行部に対して左右に旋回させた際に、走行部の外
縁部よりも外側に突出しやすく、それ故に、外部のもの
と干渉し、小旋回を阻害する要因となっていたが、この
ような構成によってブームブラケット先端(ブームシリ
ンダー基端)付近におけるブームシリンダーへの油圧管
の撓みが小さく、走行部の外縁部よりも内側に収まるの
で、旋回時にも外部のものとの干渉が回避され、小旋回
を可能とするのである。
【0045】次に、請求項3の如く構成することによ
り、特に、ブームブラケットを反キャビン側に左右揺動
し、ブーム背面がキャビン側に寄る場合に、曲折させた
油圧管とキャビン前端部との間の隙間が拡大され、即
ち、キャビンに干渉しないスペースが拡がる。従って、
ブームの後方回動角度を大きく取ることができ、小旋回
を可能とする。また、請求項4の如く構成することで、
アームシリンダー基端の枢支部付近において、油圧管が
アームシリンダー基端ブラケット部に保護され、かつブ
ーム背面に近接した状態で配管され、従って、該油圧管
がブーム背面より離れて配管されていなので、ブームの
後方回動時に他のものと干渉することが回避され、即
ち、ブームの後方回動角度を大きく取ることができ、小
旋回が可能となる。
【0046】そして、請求項5の如く構成したことによ
り、油圧配管作業が簡素化し、また、ステーやボルトの
部品点数も削減され、軽量化をもたらす。さらに、オプ
ションとしてのPTO用油圧管を配管しない場合にも、
ステーは、他の油圧管の案内用に有効に使用され、無駄
を生じず、また、見た目に目立たず、見栄えがよくな
る。また、本発明は、旋回式作業車、旋回式掘削機、旋
回式破砕機等に採用できて、同様の作用効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】旋回式作業車の全体正面図である。
【図2】同じく本体フレーム2をクローラ走行装置1に
対して90°旋回させた状態の全体正面図である。
【図3】ブームブラケット3付近の側面図である。
【図4】ブームブラケット3の平面図である。
【図5】同じく正面図である。
【図6】図3におけるX−X線断面図である。
【図7】図5におけるY─Y線断面図である。
【図8】図5におけるZ−Z線断面図である。
【図9】ブーム4の下半部における油圧配管を示す側面
図で、(a)は図9中A部分の拡大図、(b)は同じく
B部分の拡大図である。
【図10】同じく腹面図である。
【図11】同じく背面図である。
【図12】ブーム4背面に取り付けるホースクランプ9
の正面断面図である。
【図13】アームシリンダーCY2の基端側油圧ポート
P2aに対する油圧ホースH2aの配管を示す側面図で
ある。
【図14】アームシリンダーCY2に対する油圧ホース
H2の配管を示す平面図である。
【図15】同じく正面図である。
【図16】従来のアームシリンダーCY2の基端側油圧
ポートP2a’に対する油圧ホースH2aの配管を示す
側面図である。
【図17】ブーム4からアーム5にかけての油圧配管を
示す側面図である。
【図18】ブーム4の側面図である。
【図19】アーム5の側面図である。
【図20】取付座12の溶接固設構造を示す正面断面図
である。
【図21】本実施例における取付座12に対する油圧配
管構成を示す正面断面図であって(a)はPTO用油圧
ホースH4のみを案内する図、(b)はPTO用油圧ホ
ースH4及び他の油圧ホースHを案内する図である。
【図22】アームシリンダー用油圧ホースH2及びPT
O用油圧ホースH4を案内する取付ステー13の正面断
面図である。
【図23】アームシリンダー用油圧ホースH2のみを案
内する取付ステー13の正面断面図である。
【図24】バケットシリンダー用油圧ホースH3及びP
TO用油圧ホースH4を案内する取付ステー14の正面
断面図である。
【図25】バケットシリンダー用油圧ホースH3のみを
案内する取付ステー14の正面断面図である。
【図26】従来のブーム4からアーム5にかけての油圧
配管を示す側面図である。
【図27】従来のブーム4の側面図である。
【図28】従来のアーム5の側面図である。
【図29】従来の取付座22の溶接固設構造を示す正面
断面図である。
【図30】従来の取付座22及び22’に対する油圧配
管構成を示す図であって、(a)はPTO用油圧ホース
H4のみを案内する取付座22の正面断面図、(b)は
PTO用油圧ホースH4及び他の油圧ホースHを案内す
る取付座22’の正面断面図である。
【図31】従来のブーム4における油圧配管構成を示す
図であって、(a)はバケット用油圧ホースH3を案内
する取付ステー25の正面断面図、(b)はPTO用油
圧ホースH4を案内する取付ステー23の正面断面図、
(c)はPTO用油圧ホースH4を案内する取付座22
とアームシリンダー用油圧ホースH2を案内する取付ス
テー24の正面断面図である。
【符号の説明】
CY1 ブームシリンダー CY2 アームシリンダー CY3 バケットシリンダー CY4 スイングシリンダー H1 ブームシリンダー用油圧ホース H2 アームシリンダー用油圧ホース H3 バケットシリンダー用油圧ホース H4 PTO用油圧ホース 1 クローラ走行装置 1a クローラ 2 本体フレーム 3 ブームブラケット 3a ブーム基端枢支部 3b 案内溝 3c ブームシリンダー基端ブラケット部 3d スイング用ブラケット部 4 ブーム 4a ブームシリンダー先端ブラケット部 4b アームシリンダー基端ブラケット部 4c 枢支軸 4d 嵌入孔 4e ブラケット先端支持板 5 アーム 5a アームシリンダー先端ブラケット部 5b バケットシリンダー基端ブラケット部 5c 嵌入孔 6 バケット 6a バケットリンク 6b 屈伸軸 7 全ホースクランプ 8 分岐ホースクランプ 9 ホースクランプ 11 PTO用ホースクランプ 12 取付座 13 取付ステー 14 取付ステー 15 間座 16 ボルト 18 ホースクランプ 19 ボルト 20 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 哲夫 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 時枝 安雄 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回式作業車において、ブームブラケッ
    トの後方に案内、固定した複数の油圧管を、作業腕に配
    設した各油圧ポートに対して、ブームブラケットの上方
    と前方とに分岐配管したことを特徴とする旋回式作業車
    の油圧配管構造。
  2. 【請求項2】 旋回式作業車のブームブラケットにおい
    て、ブームブラケットの後方より前方へと配管する油圧
    管を案内する案内用溝を形成したことを特徴とする旋回
    式作業車の油圧配管構造。
  3. 【請求項3】 旋回式作業車において、ブーム背面にお
    ける油圧管の配管部分を、腹面側寄りに曲折したことを
    特徴とする旋回式作業車の油圧配管構造。
  4. 【請求項4】 旋回式作業車のブーム背面に突設するア
    ームシリンダーブラケットにアームシリンダー基端を枢
    支する構造において、該アームシリンダーの油圧ポート
    を、アームシリンダーと、ブーム背面との間に配設し、
    該油圧ポートに対しての油圧管を、ブーム背面と、アー
    ムシリンダー基端ブラケット部のアームシリンダー基端
    枢支軸との間に配管したことを特徴とする旋回式作業車
    の油圧配管構造。
  5. 【請求項5】 旋回式作業車において、ブームに取り付
    けたステーに対して、アームシリンダーまたはバケット
    シリンダー用油圧配管と、任意に配管するPTO用油圧
    管とを、一本のボルトにて共締め可能としたことを特徴
    とする旋回式作業車の油圧配管構造。
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