JPH09209214A - 複合モノフィラメント - Google Patents
複合モノフィラメントInfo
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- JPH09209214A JPH09209214A JP3537396A JP3537396A JPH09209214A JP H09209214 A JPH09209214 A JP H09209214A JP 3537396 A JP3537396 A JP 3537396A JP 3537396 A JP3537396 A JP 3537396A JP H09209214 A JPH09209214 A JP H09209214A
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Abstract
件でも良く見え、優れた強度特性を有した、特に釣糸と
して適した複合モノフィラメントを提供する。 【構成】 芯部と鞘部とよりなる芯鞘二層構造を有する
複合モノフィラメントであって、前記芯層が、体積分率
10〜70%であり、さらに前記芯部に平均粒径が0.
5〜60μmで、かつアスペクト比が10以上の板状無
機フィラー顔料が、前記複合モノフィラメント全体の
0.3〜10重量%含有されてなる複合モノフィラメン
トである。
Description
が高く、特に薄暗い条件でも良く見え、優れた強度特性
を有した、特に釣糸として適した複合モノフィラメント
に関する。
ファッション性に富む傾向にあり、ルアーフィッシング
や、キャストフィッシングが注目を集めている、。従っ
て、このような釣方法にとっては、釣糸の持つべき特性
として、特に視認性のよさが望まれる。
は、1つは蛍光顔料を含ませるものが知られている。特
に無機系蛍光顔料としては、重金属塩の結晶粉末であっ
て、例えばZnS(+Cu)(緑色)、CaS(+B
i)(紫青色)などが挙げられ、有機系蛍光顔料として
は、有機顔料型のLumogenColor、蛍光色素
染色プラスチック型のローダミンBとアクリル重合体の
組合せ等が挙げられる。しかしながら、魚が最も活発に
活動し、最も釣れるのは、夜明けや夕暮れの薄暗い時が
多く、この条件では前記の蛍光顔料を配合使用した釣糸
でも、太陽光線が弱く釣糸が見えにくくなるという欠点
があった。
を大量に使用することも考えられるが、この場合、釣糸
として要求される特性を損なう恐れもあるという問題点
があった。
またはルアーフィッシングに要求されるような激しく動
かされる釣糸の動きを的確に認識可能とするためには、
前記蛍光顔料や、通常の着色顔料の使用では限界があ
り、他の手段による視認性の飛躍的向上が要求される。
上の問題点に鑑み、最近の釣方法の傾向に望まれる特性
すなわち、特に薄暗い条件、または激しく動かされる釣
糸の動きに対する視認性のよさと高強度である釣糸を得
ることを目的として鋭意研究し、特定の構造を有し、か
つ特定の視認性物質を用いることにより上記目的が達成
できることを見出し、本発明に到達した。
る芯鞘ニ層構造を有する複合モノフィラメントであっ
て、前記芯部が、体積分率10〜70%であり、さらに
前記芯部に、平均粒径が0.5〜60μmで、かつアス
ペクト比が10以上の板状フィラー顔料が、前記複合フ
ィラメントの芯部に、芯部を構成する樹脂に対して0.
3〜10重量%含有されてなる複合モノフィラメントを
提供する。
て、パール光沢性を有することを特徴とする複合モノフ
ィラメントを提供する。
金属酸化物被覆フレーク状雲母であることを特徴とする
複合モノフィラメントを提供する。
5kg/mm2 以上、かつ結節強度が60kg/mm2
以上である複合モノフィラメントを提供するものであ
る。
ントであって、さらに前記芯部または鞘部が、ポリアミ
ド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、またはポリ
オレフィンのいずれかからなる複合モノフィラメントを
提供するものである。
プロラクタムの単独重合体(ナイロン6)、カプロラク
タムからなる成分が70重量%以上である共重合体また
はこれらの重合体が70重量%以上含有した混合物のい
ずれかである複合モノフィラメントを提供するものであ
る。
トを用いた釣糸に関するものである。
達成するため、特に薄暗い条件または激しく動く釣糸に
対し、高い視認性を得るためには、通常使用の顔料、蛍
光色素を使用することは充分でなく、むしろ微光に対し
強くその光を反射させ、その反射が、釣糸の動きに伴い
不規則にきらきらすることにより、高い視認性を生じさ
せるということを見出した。さらに、この効果を効率的
にもたらすために有用な光反射性顔料をフィラーとして
選択した。これは特定の形状を有する板状無機性の顔料
(フィラー)であり、例えば雲母系顔料である。
めというよりは美的効果を持たせた繊維の開発のために
使用されており、特にパール調光沢を持たせた繊維につ
いての技術が知られている(例えば、特昭58−123
70、特開昭59−47415、特開昭63−1127
22)。
いる材料ポリマーとはなじみにくく、混合しただけで
は、さらに紡糸操作等において、種々の問題が生じる。
例えば塊状のものやガラスビーズの様な球状のものを使
用すると引張り強度が下がり、釣糸として不充分とな
る。この理由は、紡糸する際に延伸操作時にフィラー顔
料と樹脂との間に剥離が起こり、ボイドと呼ばれる空隙
が生じ、このため強度の低下を起こすものと考えられ
る。図5および図6には、塊状フィラー(金属酸化物粉
末、ケミテック(株)社製ケミテックピカリコCP−0
4)および球状フィラー(球状ガラスビーズ、ユニオン
(株)社製ユニビーズUBS−0010EA)を使用し
た場合のボイドの発生が示されている。この場合、通常
のフィラー形状では上記のボイド発生による強度低下は
避けられず、釣糸としての強度(例えば、引張り強度が
少なくとも75kg/mm2 以上)が充分確保できない
こともある。
をを向上し、さらに、できるだけ強度を減少させないフ
ィラーとして、特定粒径範囲の、しかも板状の形状の光
反射型の無機物質が該当する。すなわち、上記紡糸する
際に延伸操作時にフィラー顔料と樹脂との間に剥離が起
こるが、形状が板状であるため生じるボイドがつぶさ
れ、ボイド自体が減少し、このために強度の低下を防ぐ
ものと考えられる。図3および図4においては、板状フ
ィラーを使用した場合のボイドの生成が抑制されること
を示している。
ペクト比が特定の範囲にある場合においては、該フィラ
メントの延伸操作の際に、フィラーが特定の方向に並べ
られる傾向を有し、そのために該フィラーによる、きら
きらする反射がさらに多重的に反射し、光沢が増加する
ことになる。従って、視認性との両立を図るためには、
前記視認性を増加するフィラーに制限があることを見出
した。本発明者は、さらに、前記フィラーを単層フィラ
メントに使用することで、望ましい視認性を得ることが
可能となるが、この場合、その他の必要な特性(結節強
度等)が低下する。すなわち、特定のフィラーを添加し
た場合、一般的に引張り強度は保持され得るが、釣糸と
しての最も重要な特性である結節時の強度が充分でなく
なる場合が生じる。この原因としては、添加フィラーが
糸の表面に露出する部分があり、これがために表面が凸
凹し、この表面の凸凹に基づき、結節時にひっかかり欠
陥となり、上記の強度を低下させることとなる。さらに
は、該釣糸を製造する際の延伸操作時においての糸切れ
の原因ともなる。
する手段として、本発明者は、芯鞘両部からなる二層構
造で構成することにより解決できることを見出した。芯
部にのみ前記視認性向上のためのフィラーを添加し、鞘
部には添加しない構造である。従って、糸表面は滑らか
であり、引っ掛かり欠陥に基づく結節強度の問題も発生
しない。さらに、釣糸としてのしなやかさも充分保持さ
れる。さらに、表面がフィラー無添加層であるため、ノ
ズル汚れも発生せず、延伸操作時においても糸切れの問
題も発生しない。
ものであり、通常の製造工程を使用可能であり、しか
も、得られる釣糸は従来以上に視認性が向上し、さらに
釣糸としての強度を充分保持するものである。以下にさ
らに本発明に係る釣糸の好ましい実施形態について説明
する。
及び鞘部を構成する樹脂については、通常の釣糸には実
質的に透明な樹脂が使用可能である。本発明に係る複合
モノフィラメントは芯鞘の二重層構成を有するものであ
るが、その製造方法については、従来公知の種々の製造
方法が使用可能であり、該製造に好適に使用可能な樹脂
を適宜選択することができる。この選択においては、該
複合モノフィラメントの用途に基づき付加されるべき特
性、例えば比重、直径、表面形状等においては、それら
用途に応じて、種々の最適の樹脂を選択することは、当
業者にとって容易である。
ては、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステ
ル、およびポリオレフィン等がある。好ましい樹脂とし
ては、脂肪族ポリアミドが挙げられ、特に好ましくは、
カプロラクタムの単独重合体(ナイロン6)、カプロラ
クタムからなる成分が70重量%以上である共重合体、
例えばカプロラクタムからなる成分が70重量%以上の
ナイロン6−66およびこれらの重合体が70重量%以
上含有した混合物、ポリフッ化ビニリデンが挙げられ
る。
脂に添加するフィラー以外の添加剤として、可塑剤、安
定化剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、溌水剤、結
晶核剤等がある。さらに、芯部または鞘部に他の顔料
(有機、無機)、染料等、本発明の効果を損なわないも
のであれば使用可能である。
部および鞘部の樹脂の量比、または直径比等についても
特に制限されるものではない。従って、用途に応じて種
々の直径または直径比のものが製造可能である。これら
の選択については、当業者が容易に選択できるものであ
る。例えば、本発明の1つの好ましい実施の形態では、
本発明に係るフィラーの粒径との関係上、本発明に係る
複合モノフィラメントの直径は少なくとも0.1mm以
上であることが好ましい。すなわち、0.1mm以下に
なると該フィラーの粒径が相対的に大きくなりすぎて延
伸の操作時に糸の破断が生じる傾向が大きい。
適な混合量比等に基づく芯部の必要な最小径等について
も通常の最適化に基づき当業者が、用途に応じて適時選
択可能である。本発明においては特に好ましいのは、芯
部と鞘部の体積比が芯部が少なくとも10%以上であ
り、また70%以下のものである。より好ましくは、2
0%以上60%以下であり、さらに好ましくは20%以
上40以下である。この場合芯部が10%以下の場合に
おいては色調等が低下し、視認性が損なわれる。また、
70%以上となると結節時強度が低下し、釣糸としての
充分な特性を示すことができなくなる傾向がある。ここ
で上記体積比は、複合モノフィラメント全体に対する芯
部または鞘部の体積の比を意味する。言い換えれば、該
フィラメント全体および鞘部または芯部の断面がほぼ均
一であれば、該フィラメント全体の断面積に対する芯部
または鞘部それぞれの断面積の比で表されるものであ
る。例えば芯部の体積分率10%とは、複合モノフィラ
メント全体の体積に占める芯部の体積が10%というこ
とであり、断面積でいえば、該複合モノフィラメント全
体の断面積に占める芯部の断面積が10%ということを
意味するものである。
方法)本発明に係る、複合モノフィラメントの製造方法
は、通常の公知の方法を用いて、製造可能である。当業
者は、用途に応じた特性、形状等にするべく、適当な製
造方法を選択することは容易である。例えば、本発明の
複合モノフィラメントは、二機またはそれ以上の押出機
を用いて、芯材・ 鞘材それぞれの樹脂を溶融し、芯/鞘
構造を有する複合紡糸口金に導き、公知の複合紡糸法に
より紡糸することにより製造することが可能である。さ
らに必要な場合には、所定の条件で延伸処理することに
より製造することが可能である。例えば、本発明に係る
複合フィラメントを製造するに際して、例えば引張り強
度を左右する因子としては一段目の延伸条件が重要とな
る。少なくとも75kg/mm 2 以上に維持するためには、
最初3.2 〜3.8 倍に比較的狭い延伸倍率の範囲内で行う
必要がある。3.2 倍より低い延伸倍率では、十分な引張
り強度が得られず、逆に3.8 倍を越える倍率では、延伸
バス外にネッキング点がでてしまう。またその際の延伸
としては、温水バス内で行い、延伸温度も80〜95℃の比
較的狭い温度範囲内で行う必要がある。それより低い温
度では、十分な引張り強度が得られない。これは添加し
たフィラーと樹脂との界面剥離が不安定になるためと推
定される。また逆に95℃より高くなると、引張り強度・
伸度共に低下してしまう。これはフィラー添加により樹
脂の結晶化が速くなるためと推定される。この一段目の
延伸処理の後、更に熱風にて2.0 倍以下の倍率で延伸処
理を施す事により、本発明の複合モノフィラメントが得
られる。本発明の実施例にその具体的方法の例示がされ
ている。
トは、その製糸性においても極めて優れているものであ
る。すなわち、本発明に係る複合フィラメントの構成に
おいては、特に延伸時操作時において糸が破断すること
が起こりにくいものである。
明に係る複合フィラメントの構成に基づく有利な効果の
1つである。
て、芯部に添加する上記目的を有するフィラーについて
は、種々のタイプの上記目的を達成可能なものを選択使
用可能である。本発明においては、特に、既に説明した
ように、塊状形状または球状形状のフィラーよりは、板
状形状のものが好ましく使用可能である。また、本発明
に係るフィラーの粒径についても、本発明に係る釣糸の
用途または望ましい特性に基づき、当業者により容易に
適当な粒径または粒径分布を有するフィラーを選択可能
である。例えば、本発明においては特に該フィラーの平
均粒径としては0.5〜60μmのものが好ましく、よ
り好ましくは1〜30μmのものである。平均粒径が
0.5μm以下となると充分な視認性が得られなくな
り、また60μm以上になると釣糸としての充分な特性
(例えば結節強度)が得られにくくなる。さらに、該フ
ィラーの板状形状については、これを以下に示すような
意味でのアスペクト比で表現して10以上のものが好ま
しい。すなわち、この値以下では、充分な視認性が得ら
れない。
いても、用途に応じて、該フィラーの種類、樹脂の種類
と特性(透明性、相溶性など)に基づき最適化すること
は当業者にとって容易に実施可能である。特に本発明に
おいては、フィラーの添加量として芯部樹脂についての
重量%で表現して0.3〜10%の範囲であることが好
ましい。より好ましくは0.5〜5%の範囲である。
0.3%以下では充分な光沢に基づく視認性が得られ
ず、また10%以上では種々の強度等の点で充分な特性
を持たせることが難しくなる。
ラー(顔料)の種類は、本発明の目的を達成可能なもの
は好適に使用され得る。使用可能な該フィラーの選択に
際しては主に、粒径、アスペクト比等が所定の範囲にあ
ることが望ましく、充分な光反射による視認性を得るこ
とが可能となる。フィラーの材料については、上記目的
を達成可能であれば有機系、無機系のいづれのフィラー
でもよく、天然物でも人工物でもよく、さらにこれらの
混合物でもよい。本発明においては、特に、天然貝粉、
フレーク状雲母、セリサイト、板状ガラス、金属箔、金
属酸化物被覆雲母等が好適に使用可能である。より好ま
しくは、フレーク状雲母であり、二酸化チタンや酸化鉄
等の酸化物で被覆したものがさらに好ましく使用され得
る。
(遠心沈降式、レーザー回折法など)で評価可能であ
り、それぞれの評価法に基づき得られる平均粒径値の相
関も容易に得ることができる。本発明においては、特
に、レーザー回折法(例えばMalvern Instrument Ltd社
製、MastersizerX)で平均(D(Differential)50%)
の値で好ましく評価され得るものである。この評価方法
によれば、市販のフィラーは平均粒径として0.5μm
〜1mm程度のものが入手可能である。測定方法は、該
測定装置の通常の使用方法に準じて実施可能である。
均粒径/平均厚さ)で表現するものであり、平均粒径は
上記の方法に基づいて得られる値であり、平均厚さは、
種々の測定方法(間接的、直接的に)で評価して得られ
る値である。異なる測定方法により得られるそれぞれの
Rとの相関もまた容易に得ることができる。本発明にお
いては、該平均厚さを評価する方法としては、水面単粒
子法に基づく方法(西野等、材料、27巻、696頁(1
978))に準じた方法や、顕微鏡観察に基づく直接的方法
で評価可能である。前者の方法によれば、フィラーとし
ての雲母の水面上での最密充填単粒子膜面積sを測定
し、 d=w/ρ( 1−r) s から平均厚さdが算出され得る。
フィラーの比重、rはフィラーが水面上で最密充填状態
をとった場合の空隙率を表すものである。
のものが入手可能であり、必要なアスペクト比のフィラ
ーを選択することは当業者にとって容易である。
に、該平均粒径および、該アスペクト比が種々の値を有
するフィラーの選択が可能である。実質的に球形形状の
フィラーとしては該アスペクト比が1から1.5のもの
が、本発明では比較例として使用されているものであ
る。
直接観察によれば、試料フィラメントから抽出されたフ
ィラーまたは、試料中のフィラーを必要な数測定し、該
厚さの平均値を算出することが可能である。
合モノフィラメントを用いた、種々の目的に使用可能な
釣糸の製造方法については、前記複合モノフィラメント
を主に用いたもの、またはさらに他の特性を持たせるた
めに適宜他の成分を加えて釣糸を製造することが可能で
ある。さらに、釣糸としての形状、長さ等についても目
的により、公知の手段を用いて製造可能である。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施
例に限定されることはない。
脂、評価方法、試料作製の方法についてまとめた。
ARL3000(雲母系顔料)、平均粒径=5μm、ア
スペクト比=20 (株)マールコーポレイション製、SUPER RE
D−RUSSET(雲母系顔料)、平均粒径=18μ
m、アスペクト比=60 (株)マールコーポレイション製、MAYAN GO
LD(雲母系顔料)、平均粒径=20μm、アスペクト
比=70 (株)マールコーポレイション製、HI−LITE
SUPER GOLD(雲母系顔料)、平均粒径=25
μm、アスペクト比=80 (株)マールコーポレイション製、SUPER SP
ARKLE(雲母系顔料)、平均粒径=77μm、アス
ペクト比=150 (株)ケミテック製、ケミテックピカリコCP−04
(金属酸化粉末)、平均粒径=10μm、アスペクト比
=1.5 (株)ユニオン製、ユニビーズUBS−0010EA
(球状ガラスビーズ)、平均粒径=10μm、アスペク
ト比=1.0 (II)樹脂 (表2) 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ノバ
ミッド2430A(6/66共重合ポリアミド) 東レ(株)製、アミランCM6241−M(6/66
共重合ポリアミド)。
ンド試験を行い、距離2mの地点から次に示す6段階の
規準で評価した。なお、評価時の明るさは、以下に示す
3条件で行い、またその際の照度測定には、(株)カス
タム製デジタル照度計XL−1330を用いた。
/分で引張り、破断時の強度を測定した。なお、その際
の測定には、(株)オリエンティック製テンシロンUT
M−III型引張り試験機を使用し、測定数5回の平均
値で表した。
300mm/分で引張り、破断時の強度を測定した。な
お、その際の測定には(株)オリエンティック製テンシ
ロンUTM−III型引張り試験機を使用し、測定数5
回の平均値で表した。
製条件 (表5) 押出機:φ30mm二軸混練押出機 ノズル:φ4mmx 2ホール 押出し温度:190〜220℃ (実施例1)鞘部材として表2に示すポリアミド樹脂
をφ40mm押出し機により、芯部材としてのポリアミ
ド樹脂に表1に示したフィラー顔料を4phr配合し
表5の条件で混合押出しペレット化したものをφ35m
m短軸押出し機により押出し温度250℃、吐出孔径φ
2.0mmの同芯芯鞘ノズルを用いて、芯部の占める体
積が10%になるように共押出しした。
続して85℃の温水中で3.5倍に延伸し、ついで18
0℃の熱風中で1.6倍に延伸し、更に、160℃の熱
風中で5%緩和熱処理して直径290μmのモノフィラ
メントを得た。
7に示すように優れた視認性と高い引張り、結節強度を
有するものであった。
種類配合量等を変えた以外は実施例1と同様に行い、そ
の結果を表にまとめた。
する比較例を行った。
されているナイロン釣糸2種類について表3および4に
示した条件で視認性のテストを行った。その結果蛍光イ
エローカラーのものでも、特に日没直後の薄暗い時間帯
では、非常に視認しにくいことがわかる。
に顔料を一切添加せず、φ40mm押出し機1台を使
用し、単層にて実施例1と同様に表6に示した条件でモ
ノフィラメントを作製した。この結果得られた無色透明
のモノフィラメントは、引張り結節強度が充分高いもの
の、視認性が非常に悪いものであった。
リアミド樹脂に表1に示したフィラー(、)を配
合し、φ40mm押出し機を使用し、単層にて実施例1
と同様に表6に示した条件でモノフィラメントを作製し
た。この結果得られるモノフィラメントは、視認性およ
び引張り強度には優れているものの、釣糸として重要な
特性である結節時の強度が低く実用には充分ではなかっ
た。さらに延伸操作時に糸の破断が発生した。
とは逆に鞘部にのみ顔料を配合した他は、実施例1と同
様な方法でモノフィラメントを作製した。その結果、得
られたモノフィラメントは結節強度が極めて低いもので
あった。またその他の特性についても実用には充分では
ないことが明かとなった。なお、得られたモノフィラメ
ントの表面および断面を電子顕微鏡にて観察したとこ
ろ、糸表面に配合されたフィラー顔料が露出しているこ
とがわかり、これが該糸の結節時にひっかかり欠陥とな
って、充分な特性を示さない理由と推定される。さらに
延伸時に糸の破断も発生することがわかった。
も顔料を配合したモノフィラメントを実施例1に記載の
方法に準じて作製した。得られたモノフィラメントは、
結節時の強度が低く実用には適さないものであった。
μmの顔料を使用した以外は実施例1と同様の方法に
てモノフィラメントを作製した。その結果延伸操作時に
糸の破断が多く製造上実用に適し難いものであった。特
に、比較例7と比較例25は延伸時の破断が多発し、強
度測定を行えるモノフィラメントを得ることができなか
った。
r添加し、実施例1と同様の方法でモノフィラメントを
作製した。その結果延伸操作時に糸の破断が多く製造上
実用に適し難いものであった。このように、延伸時の破
断が多発し、強度測定を行えるモノフィラメントを得る
ことができなかった。
のフィラー顔料を使用し、実施例1と同様の方法でモ
ノフィラメントを作製した。その結果得られたモノフィ
ラメントは、引張り、結節強度とも非常に低いものであ
った。なお、得られたモノフィラメントの断面を電子顕
微鏡で観察した結果、図5に見られるように塊状の顔料
の前後に大きな空隙が見られこれが強度を低下させる原
因と推定された。特に、比較例27は延伸時の破断が多
発し、強度測定を行えるモノフィラメントを得ることが
できなかった。
様に球状フィラーを使用し実施例1と同様の方法でモ
ノフィラメントを作製した。その結果得られたモノフィ
ラメントは、引張り、結節強度とも非常に低いものであ
った。なお、得られたモノフィラメントの断面を電子顕
微鏡で観察した結果、図6に見られるように球状の顔料
の前後に大きな空隙が見られこれが強度を低下させる原
因と推定された。
た以外は実施例1と同様の方法によりモノフィラメント
を作製した。その結果得られたモノフィラメントは、引
張り、結節強度とも充分ではなく、延伸時に糸の破断が
多く製造上実用には難しいものである。
ーを15phr添加し、芯鞘比率を変化させた場合の
モノフィラメントをそれぞれ実施例1と同様の方法で作
製した。
張り強度、結節強度とも充分ではなく、更に、延伸時に
破断が多発することが明かとなり、製造上実用には難し
いものであった。特に比較例19は延伸時の破断が多発
し、強度測定を行えるモノフィラメントを得る事ができ
なかった。
ーを0.1phr添加し、芯鞘比率を変化させた場合
のモノフィラメントをそれぞれ実施例1と同様の方法で
作製した。
着色が薄く光の反射が不十分であり、視認性が悪いもの
であった。
添加した場合、表面がフィラーのため凸凹する様子を示
す電子顕微鏡写真である。
電子顕微鏡写真である。
延伸糸を示し、該フィラーにより空隙(ボイド)がほと
んど形成されていないことを示す電子顕微鏡写真であ
る。
3)の延伸糸を示し、該操作後でも該フィラーにより空
隙(ボイド)がほとんど形成されていないことを示す電
子顕微鏡写真である。
製した結果生じる、塊状フィラー周りの大きな空隙(ボ
イド)を示す電子顕微鏡写真である。
を作製した結果生じる、球状フィラー周りの大きな空隙
(ボイド)を示す電子顕微鏡写真である。
Claims (8)
- 【請求項1】 鞘部と芯部とよりなる芯鞘ニ層構造を有
する複合モノフィラメントであって、(1) 前記芯部が、
体積分率10〜70%であり、さらに(2) 前記芯部に、
平均粒径が0.5〜60μmで、かつアスペクト比が1
0以上の板状フィラー顔料を、前記複合フィラメントの
芯部に、芯部を構成する樹脂に対して0.3〜10重量
%含有してなる複合モノフィラメント。 - 【請求項2】 請求項1に記載の複合モノフィラメント
であって、前記板状フィラー顔料が、パール光沢性を有
することを特徴とする複合モノフィラメント。 - 【請求項3】 請求項1に記載の複合モノフィラメント
であって、前記板状フィラー顔料が、金属酸化物被覆フ
レーク状雲母であることを特徴とする複合モノフィラメ
ント。 - 【請求項4】 請求項1に記載の複合モノフィラメント
であって、さらに引張り強度が75kg/mm2 以上、
かつ結節強度が60kg/mm2 以上である複合モノフ
ィラメント。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の複合モ
ノフィラメントであって、前記芯部または鞘部が、ポリ
アミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、または
ポリオレフィンのいずれかからなる複合モノフィラメン
ト。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の複合モ
ノフィラメントであって、前記樹脂が、脂肪族ポリアミ
ドからなる複合モノフィラメント。 - 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の複合モ
ノフィラメントであって、前記樹脂が、カプロラクタム
の単独重合体(ナイロン6)、カプロラクタムからなる
成分が70重量%以上である共重合体またはこれらの重
合体が70重量%以上含有した混合物のいずれかである
複合モノフィラメント。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の複合モ
ノフィラメントを用いた釣糸。
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JP2002539340A (ja) * | 1999-03-12 | 2002-11-19 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 光沢剤を含有するブラシ用フィラメント |
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JP2002539340A (ja) * | 1999-03-12 | 2002-11-19 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 光沢剤を含有するブラシ用フィラメント |
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