JPH09209208A - 消臭機能を有する造花等室内装飾品 - Google Patents

消臭機能を有する造花等室内装飾品

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JPH09209208A
JPH09209208A JP8032624A JP3262496A JPH09209208A JP H09209208 A JPH09209208 A JP H09209208A JP 8032624 A JP8032624 A JP 8032624A JP 3262496 A JP3262496 A JP 3262496A JP H09209208 A JPH09209208 A JP H09209208A
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deodorant
titanium oxide
porous inorganic
weight
oxide photocatalyst
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JP8032624A
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Toshiyasu So
敏康 宗
Makoto Sato
佐藤  誠
Hiroshi Kawahara
央 川原
Shuzo Ohara
柊三 大原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持続性、又は速効性と持続性に優れた消臭機
能を有する造花等室内装飾品を提供する。 【解決手段】 多孔質無機物でコーティングされた酸化
チタン光触媒、又は該触媒と脱臭剤、又は酸化チタン光
触媒と脱臭剤との混合物を多孔質無機物でコーティング
した消臭剤を含有せしめるか、又は塗工してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭機能を有する
造花等室内装飾品に関し、更に詳しくは、酸化チタン光
触媒を含む消臭剤を使用した、持続性、又は速効性と持
続性に優れた消臭機能を有する造花等室内装飾品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、臭気や香りに対する関心は益々高
まってきており、旧来からの活性炭や多孔性活性物質な
どの物理的吸着性物質や、化学反応によって臭気(悪
臭、以下同じ)物質を無臭化又は低臭化する化学的消臭
物質の使用、又は芳香剤スプレー又は芳香剤ゲルによる
臭気物質マスキング等によって対応されてきている。し
かし、これらはいずれも短期の消臭効果しか期待できな
かった。
【0003】一方、長期に亘る脱臭・消臭剤としては、
最近触媒系の脱臭・消臭剤や人工酵素が開発されている
が、加工方法や使用形態が限定されるのが実情である。
【0004】更にまた、触媒作用の強い微粒子状の酸化
チタン光触媒が脚光を浴びているが、その触媒作用が強
過ぎて、有機物質に配合すると有機物質の分解や着色が
起こるため、通常0.001〜0.1重量%、高々1.
0重量%までしか配合できない。従って、触媒作用、消
臭効果も自ずから限定されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑み、長期に亘って消臭効果を維持し、かつ速効性にも
優れ、さらには配合される有機物質を分解劣化させるこ
とのない、消臭機能を有する造花等室内装飾品を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1は、
多孔質無機物でコーティングされた酸化チタン光触媒を
使用した、消臭機能を有する造花等室内装飾品を、本発
明の第2は、多孔質無機物でコーティングされた酸化チ
タン光触媒と、脱臭剤とを使用した、消臭機能を有する
造花等室内装飾品を、本発明の第3は、酸化チタン光触
媒と脱臭剤との混合物を多孔質無機物でコーティングし
た消臭剤を使用した、消臭機能を有する造花等室内装飾
品を、それぞれ内容とする。
【0007】本発明に用いられる酸化チタン光触媒と
は、酸化チタンの粒径を4〜8nm程度の超微粒子と
し、単位重量当りの表面積を大きくして反応性を高めた
もので、紫外線及び酸素と水の存在下で強い消臭作用、
抗菌・殺菌作用をもたらすものである。市販品として
は、例えば「タイペーク・STシリーズ」(石原産業株
式会社製)等がある。また、この酸化チタン光触媒に
金、白金、パラジウム、銅、酸化ニッケル等の金属及び
金属酸化物を担持させておき、光触媒機能を促進させて
もよい。
【0008】本発明における多孔質無機物は、酸化チタ
ン光触媒を単独で、又は脱臭剤とともに保護コーティン
グし、有機物質への配合時の外力によって破壊されない
強度を持つことが必要である。このような多孔質無機物
としては、例えばシリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ
及び酸化亜鉛等が挙げられる。これらは単独又は2種以
上組み合わせて用いられる。
【0009】多孔質無機物からなる保護コーティング層
の孔径は5.0〜1000Å程度が好ましく、特に10
0〜300Å程度が好適である。孔径があまり大きいと
有機物質が酸化チタン光触媒に接触して分解され、異臭
・着色が発生し、逆に孔径が臭気物質の分子径のオーダ
ー以下であると、臭気物質が酸化チタン光触媒に到達せ
ず、該触媒により臭気物質が分解されず、充分な消臭効
果が発揮されない。
【0010】本発明に用いられる脱臭剤としては、物理
的吸着によって脱臭する多孔性活性物質や、臭気物質を
化学反応によって無臭化する酸化・還元物質・触媒物質
がある。前者の例としては、活性白土、酸性白土、天然
ゼオライト、合成ゼオライト(親水・疎水)、ベントナ
イト、セピオライト、シリカ、シリカ−マグネシア、シ
リカ−ZnO等が挙げられ、また後者の例としては、白
金系、鉄−マンガン系、チタン系、シリカ−アルミナ系
などの無機系物質の他、有機系の天然酵素や人工酵素等
が挙げられる。
【0011】本発明に用いる脱臭剤は、無色又は白色で
無毒のものが望ましく、また吸着系脱臭剤である多孔性
活性物質の粒径は0.1〜10μmの範囲が好適であ
る。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられ、
吸着系脱臭剤である物理的脱臭剤と酸化・還元性物質・
触媒物質の化学的消臭剤との併用も可能である。
【0012】脱臭剤は、酸化チタン光触媒と混合して多
孔質無機物で保護コーティングし有機物質に配合する
か、又は、多孔質無機物で保護コーティングされた酸化
チタン光触媒と併用して(以後、後添加という)有機物
質に配合して使用される。脱臭剤には速効性があり、高
濃度の臭気物質をいち速く脱臭するが、その効力に限界
があるため持続性がない。
【0013】上記のように酸化チタン光触媒と脱臭剤と
を併用すれば、酸化チタン光触媒は前記したように、太
陽光や蛍光灯の光により臭気(悪臭)物質を長期に亘っ
て分解消臭化する能力を持つため、例えば近傍にある脱
臭剤に吸着された臭気(悪臭)物質をも分解し、その結
果、脱臭剤の脱臭能力が回復して、長期に亘って、速効
性と持続性とを兼ね備えることになる。
【0014】また、脱臭剤の中には触媒機能を持ったも
のがあり、このような脱臭剤は有機物質に直接接触した
場合に、分解臭の発生や着色が起こり、後添加できない
ため、前記したとおり、酸化チタン光触媒と一緒に多孔
質無機物で保護コーティングするのが好ましい。
【0015】多孔質無機物でコーティングされた酸化チ
タン光触媒、該多孔質無機物コーティングされた酸化チ
タン光触媒と脱臭剤との混合物、又は酸化チタン光触媒
と脱臭剤との混合物を多孔質無機物でコーティングした
消臭剤(以上3種をまとめて複合消臭剤という)を使用
して、消臭機能を有する造花等室内装飾品を得る方法
は、大別して2つに分けられる。
【0016】その1は、複合消臭剤を合成樹脂に配合・
混練し、次いで後述の各種加工方法によって成形して本
発明の目的物を得る方法である。その2は、複合消臭剤
をバインダー樹脂、印刷インキ、塗料、スプレー液等に
混合して塗工・含浸・印刷・スプレーして本発明の目的
物を得る方法である。
【0017】複合消臭剤の配合・混練に用いられる合成
樹脂は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を問わないが、消
臭を必要とする臭気(悪臭)物質が透過でき、かつ光触
媒機能発現に必要な酸素ガス及び光(特に紫外線)が透
過できる樹脂を選択することが好ましい。かかる合成樹
脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロ
ピレン及びその共重合体等のオレフィン系樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂
等が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせ
て用いられる。
【0018】これらの樹脂は、脱臭・消臭を必要とする
臭気物質を透過させ、また配合される酸化チタン光触媒
の触媒機能発現に必要な酸素及び光を透過させることが
できるので、本発明に用いる光触媒、脱臭剤が、該樹脂
の成形品である造花等室内装飾品の内部にまで、及び内
部からも作用することになる。なお、酸化チタン光触媒
の酸化反応に必要な水分は、多孔質無機物からも供給さ
れる。
【0019】更に本発明の前記複合消臭剤を配合・混練
した前記の合成樹脂に後添加によって有機酸系やフラボ
ノイド系などの有機系消臭剤を添加してもよいが、耐熱
性に問題があるため加工法を考慮する必要がある。ま
た、目的に応じて、帯電防止剤、可塑剤、着色剤、抗菌
剤、防汚剤等を1種又は2種以上組み合わせて配合して
もよい。
【0020】複合消臭剤の配合量は樹脂100重量部に
対して0.5〜30重量部が好適である。0.5重量部
未満では充分な消臭効果が得られにくく、また30重量
部を越えると、加工性等に不都合が生じる傾向がある。
複合消臭剤を前記の合成樹脂に配合・混練した消臭性組
成物から成形して造花等室内装飾品を得る方法は、多孔
質無機物コーティング物が外力で破壊されないレベルで
公知の方法が採用できる。前記樹脂のうち、熱可塑性樹
脂については、溶融混練法によって配合・混練し、プレ
ス加工、インフレーション加工、インジェクション加
工、押出ラミネート加工、ホットメルトコーティング加
工、繊維紡糸加工、不織布加工等公知の成形法によって
所望の形態に成形される。押出ラミネート加工の場合
は、前記配合・混練物を直接押出してフィルム・シート
成形してもよく、又は合成樹脂等の基材上に押出して積
層フィルム・シートとするか、あるいは該積層物から基
材を剥離除去して単層フィルム・シートとしてもよく、
これらのフィルム・シートは更に二次加工して造花等室
内装飾品とされる。繊維紡糸加工の場合は得られた繊維
を糸、布、不繊布、紙等に二次加工して造花等室内装飾
品に供される。
【0021】前記樹脂が熱硬化性樹脂で、成形前の状態
がモノマーやオリゴマー等の液状である場合や、該樹脂
がエマルジョンやディスパージョン溶液である場合は、
重合・架橋・加熱・乾燥などによる硬化が始まる前に複
合消臭剤を配合・混合すればよく、ロールコーティン
グ、スプレーコーティング、ディッピング、グラビア印
刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷など公知の成形、塗
工、印刷法が適用できる。得られた消臭機能を有するフ
ィルム・シートや成形品、繊維加工品の表面に凹凸模様
や印刷、図柄を前加工又は後加工によって施してもよ
い。さらにまた、複合消臭剤を含むコーティング組成物
やスプレー液を別途用意し、コーティング法やスプレー
法と併用することもできる。かくして得られたフィルム
・シートや成形品・繊維加工品をそのまま、あるいは二
次加工して例えば所望の形状・色彩の花や葉を形成さ
せ、常法により人工の幹や枝に取り付けて造花を作り、
窓際に載置したり、また所望の形状の室内装飾用の植木
鉢、人形、小型の置物、壁掛けなど各室内装飾品に任意
に製作しうる。
【0022】一方、複合消臭剤を含んだ塗工用、含浸
用、印刷用、スプレー用等の消臭性組成物を用いる場合
は、複合消臭剤を被塗工物(以下“塗工”には“含浸”
“印刷”“スプレー”等も含むものとする)の表面に固
着・付着せしめうる機能を持ち、かつ臭気物質が透過し
うる、造膜性のバインダー樹脂が用いられる。例えばウ
レタン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂、でんぷん、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。これらは単
独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0023】前記塗工液等中の複合消臭剤の濃度は2〜
10重量%程度が適当で、濃度が低すぎると消臭効果が
充分でなく、また、高すぎると塗工が困難となる。被塗
工物は前述の消臭機能を有する成形品・加工品であって
もよく、また、消臭機能を有しない、一般の成形品、繊
維加工品、紙加工品、木工加工品等であってもよい。こ
れらの被塗工物に前記の消臭性塗工用組成物を用いて、
消臭機能を有する所望の形状・色彩・柄を持った造花等
室内装飾品が得られる。なお、複合消臭剤を配合・混練
した合成樹脂成形品・繊維加工品、複合消臭剤含有組成
物を塗工した塗工品を問わず、これらの表面に、最終製
品の目的に応じて、印刷・図柄や凹凸模様を前加工又は
後加工によって施すこともできる。凹凸模様は、表面積
を大きくすることによって光の散乱・透過を増進し、ま
た、臭気物質の接触面積も高め、それによって光触媒作
用・消臭機能を増大させる効果を期待できるものであ
る。
【0024】本発明の造花等室内装飾品は、光照射によ
る酸化チタン光触媒の臭気分解作用を再生させ長期に亘
って持続させるために、特に光の当たる窓際等に配置さ
れるのがよい。
【0025】
【実施例】以下、実施例を示して本発明に更に詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】実施例1 酸化チタン光触媒として酸化亜鉛で表面処理された超微
粒子酸化チタン「タイペーク・ST−31」(酸化チタ
ン=80重量%、粒径=7nm、石原産業株式会社製)
2.5重量%と低密度ポリエチレン「ミラソン403
P」(MI=7.0g/10分、密度=0.920g/
cm3 、三井石油化学工業株式会社製)97.5重量%と
をドライブレンドし、連続混練押出機を用いて脱気混練
し、消臭性組成物を得た。この消臭性組成物を用いて、
シリンダー温度230℃、射出圧力800Kg/cm2、金型
温度40℃の条件で、直径200mm、厚さ3mmの内側に
湾曲したお面状の射出成形品を作製した。このお面状成
形品の凸部側表面に油性絵具を用いて彩色描写した。一
方、前記「タイペーク・ST−31」を10重量部と、
水溶性アクリル系樹脂ゾル「S−753」(固型分:5
0重量%、粘度:1200cp、大日本インキ化学工業
株式会社製)とを90重量部配合したスプレー原液を得
た。この原液を用い、噴霧ガスとしてLPGを使用し
て、常法により500ml容缶の消臭スプレー〔液:ガ
ス=1:1(重量比)〕を得た。ノズル径は0.4mmの
ものを使用した。得られた消臭スプレーを用い、前記彩
色描写されたお面の表面に均一にスプレー(消臭剤とし
て0.3g〔10g/m2 〕となるように)して、消臭機
能を有する魔除けのお面を作製した。これを室内の壁に
掛けておいたところ、3日後には室内の複合異臭が減少
した。この消臭作用は室内の蛍光灯の光照射によって再
生し、6ヶ月後においても消臭効果が持続していること
及び油焼等による汚れも拭き取り易いことが確認され
た。
【0027】実施例2 酸化チタン光触媒として「タイペーク・ST−01」
(酸化チタン=95重量%、粒径=7nm、石原産業株
式会社製) を用い、これをシリカゾルとしての「スノー
テックス」(日産化学工業株式会社製)で多孔質コーテ
ィングしたものを2.5重量%、脱臭剤として、疎水性
ゼオライト「アブセンツ#2000」(ユニオン昭和株
式会社製)2重量%と、実施例1で用いた「ミラソン4
03P」95.5重量%とをドライブレンドし、実施例
1と同様にして脱気混練し、消臭性組成物を得た。この
消臭性組成物を用い、招き猫用の金型(中空で、前面用
と後面用に2分割した、高さ120mm、底面の厚さ15
mm、側面及び上部の厚さ4mmのもの)を用いて、実施例
1と同様にして射出成形した。成形品の前面部と後面部
とを常用の接着剤で接合し、油性絵具(各色)で招き猫
の図柄を本成形品表面に描き、次いで実施例1に準じ
て、本例の複合消臭剤を用いて作った消臭性スプレーを
表面にスプレー(消臭剤0.5g)して、消臭機能を有
する招き猫の置物を作製した。本品を日当たりのよい玄
関に置いて靴やサンダルの異臭の減少効果を評価したと
ころ、2日後に異臭の減少効果が認められ、その効果は
3ヶ月後においてもなお持続していた。
【0028】実施例3 酸化チタン光触媒として「タイペーク・ST−01」を
1.5重量部、脱臭剤として「アブセンツ#2000」
を3.0重量部に、シリカゾルとして「スノーテック
ス」4.8重量部(シリカとして)を添加、攪拌、反応
処理を行い、多孔質シリカコーティングされた複合消臭
剤を得た。この複合消臭剤4重量部と、低密度ポリエチ
レン「ミラソンFL−60」(MI=70g/10分、
密度=0.915g/cm3、三井石油化学工業株式会社
製)96重量部に、赤色顔料0.1重量部を混合(別に
緑色顔料、淡青色顔料等を適宜重量部混合したものを、
数色用意する)したものを常法により脱気混練し、着色
消臭性組成物を得た。これらの着色消臭性組成物を用い
て、射出成形機と各種金型により、バラ花弁(赤色)、
バラの葉(緑色)、四角錐台の形状をした植木鉢(淡青
色)を作製した(植木鉢については、低密度ポリエチレ
ンを本例の「ミラソンFL−60」に代えて、実施例
1、2で用いた「ミラソン403P」を用いた。)。別
に0.1mm径の針金を20本束ねたものを芯とし、前記
着色(緑色)消臭性組成物を押出コーティングしたもの
を作製し、造花の幹材とした。また芯なしの枝材用とし
ては、押出成形シートを適宜の幅にスリットしたものを
用いた。これらの各成形品を組み合わせて消臭機能を有
する植木鉢付バラの造花を作製した。本造花を窓際に配
置したところ、室内の複合異臭の減少効果が初期におい
て、及び長期に亘って持続すること、及び有機物等によ
り汚れが光分解されるので、汚れを拭き取り易いことが
確認された。
【0029】実施例4 実施例3で得られた複合消臭剤を4重量部に水18重量
部を加えてスラリー状とし、これにアクリル系エマルジ
ョン「サイピノールEK−1005」(固形分=39重
量%、サイデン化学株式会社製)90重量部を加えて均
一なエマルジョンとして消臭性バインダー液を得た。一
方、無地及び染色(各色)された複数種のポリエステル
布及び木綿布を用意し、これらを熱プレス又はやきごて
を用いて花弁や葉としての外形、反り具合等を整え、更
に無地布及び染色布に彩色やぼかしを施して、チューリ
ップの花弁と葉を形作った。次いで前記用意した消臭性
バインダー液を花弁・葉の表面に筆で塗工(消臭剤1g/
2 )した。また、0.1mm径の細い針金を束ねて、直
径1〜5mm(各種)としたものを茎材及び小枝材用とし
て用意し、これに前記ポリエステル布(こげ茶色)から
なる幅3mmのテープを斜めに巻きつけ、その表面に前記
消臭性バインダー液を同様にして塗工して茎及び小枝用
とし、更に茎に小枝や葉、及び小枝に葉や花弁をとりつ
けて一体化することにより、消臭機能を有する一株の造
花(アートフラワー)を作製した。本造花(アートフラ
ワー)を花瓶に差し、或いは実施例3で作製した植木鉢
と組み合わせて、室内の日当たりの良い場所に載置した
ところ、室内にこもっていた異臭が1日後に浄化された
ことが認められ、この作用は日光及び蛍光灯の光によっ
て再生をくり返し、3カ月後においてもなお有効で、長
期に亘って持続することが確認された。
【0030】実施例5 実施例3で得られた複合消臭剤5重量部と水溶性アクリ
ル樹脂ゾル「S−753」(固形分:50重量%、粘
度:1200cp、大日本インキ化学工業株式会社製)
95重量部とを配合したスプレー原液を得た。これを用
いて噴霧ガスLPGを使用し、常法により500ml容缶
のエアゾールスプレー〔液:ガス=1:1(重量比)〕
を得た。ノズルは径0.4mmのものを使用した。この消
臭スプレーを用い、市販の造花に消臭剤として1g/m2
スプレーして、消臭機能を有する造花とした。これを室
内窓際に花瓶に差して載置したところ、スプレー量を加
減することにより、実施例4とほぼ同等の効果を認め
た。
【0031】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明の消臭機能を有す
る造花等室内装飾品は、多孔質無機物でコーティングさ
れた酸化チタン光触媒が配合されているため、合成樹脂
を劣化させることなく、長期消臭効果の持続性に優れる
とともに油焼等の有機物をも光分解するので、これらに
よる汚れを拭き取り易いという効果も持つ。また、脱臭
剤の併用により、速効性をも併せ持つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 柊三 大阪府大阪市住之江区安立4丁目13番18号 五洋紙工株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質無機物でコーティングされた酸化
    チタン光触媒を使用した、消臭機能を有する造花等室内
    装飾品。
  2. 【請求項2】 多孔質無機物でコーティングされた酸化
    チタン光触媒と、脱臭剤とを使用した、消臭機能を有す
    る造花等室内装飾品。
  3. 【請求項3】 酸化チタン光触媒と脱臭剤との混合物を
    多孔質無機物でコーティングした消臭剤を使用した、消
    臭機能を有する造花等室内装飾品。
JP8032624A 1996-01-26 1996-01-26 消臭機能を有する造花等室内装飾品 Withdrawn JPH09209208A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010078480A (ko) * 2001-03-15 2001-08-21 김종호, 정경환 광촉매 코팅 조화
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