JPH09207708A - アジャスタブルショルダーアンカー - Google Patents

アジャスタブルショルダーアンカー

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JPH09207708A
JPH09207708A JP8019063A JP1906396A JPH09207708A JP H09207708 A JPH09207708 A JP H09207708A JP 8019063 A JP8019063 A JP 8019063A JP 1906396 A JP1906396 A JP 1906396A JP H09207708 A JPH09207708 A JP H09207708A
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JP
Japan
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slider
lock pin
knob
guide rail
torsion spring
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Application number
JP8019063A
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English (en)
Inventor
Shinji Mori
信二 森
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アジャスタブルショルダーアンカーの構造
を簡素化し、部品点数を削減するとともに、部品の加工
製造を容易とし、安価な製品を提供する。 【解決手段】 車体へ支持されたガイドレール50
に、シートベルトウエビングの一部が支持されたスライ
ダ52を移動可能に装着し、ガイドレール50に形成さ
れた複数の係合受部56へ選択的に係合してスライダ5
2を位置調整後に固定するロックピン106をスライダ
52に装着し、ノブ104を引いてロックピン106を
係合受部56から離脱させスライダ52を移動自在に操
作可能とし、トーションスプリング84の抜け止め係合
部90によって、ノブ104とロックピン106とを係
合すると共に、ロックピン106を係合受部56へ付勢
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両内に設けられ
シートベルトウエビングをショルダー側で位置調整可能
に支持するアジャスタブルショルダーアンカーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両内で搭乗者を拘束するためにシート
ベルト装置が用いられている。
【0003】従来このようなシートベルト装置には搭乗
者の肩から腰部に斜状に渡されたウエビングのショルダ
ー側を支持するためアジャスタブルショルダーアンカー
が用いられている。このアジャスタブルショルダーアン
カーはウエビングの支持位置を上下に調整可能とするた
め、図10及び図11に示す如く構成されている。
【0004】この図示するアジャスタブルショルダーア
ンカーはガイドレール10に対しスライダ12を摺動自
在に装着してある。ガイドレール10の底面の長さ方向
に沿った複数所定位置には係合用透孔14が穿設されて
いる。またスライダ12にはロックピン16がガイドレ
ール10の係合用透孔14に挿通して係合可能となるよ
う摺動自在に装着されている。
【0005】このロックピン16はその係合用透孔14
に嵌合する部分が円柱状に形成され、その中間部につば
18が形成されている。つば18から他方の端部にかけ
ての細軸部は軸心を挟んだ反対側が平行になるように切
除された平行面軸部20が形成されている。
【0006】この柱部はスライダの上部に配置されたカ
バー22に形成された同形状の透孔であるカバー孔24
に軸方向に摺動自在で柱部20の軸回りに回転しないよ
う挿通されている。また柱部20の中間部所定位置には
スプリングピン用透孔26が穿孔されている。柱部20
の端部には、ノブ28を嵌挿し、このノブ28の横に設
けられた透孔からスプリングピン30を通しその先端を
柱部20のスプリングピン用透孔26に嵌合してノブ2
8がロックピン16に固定されている。
【0007】またスライダ12に装着されるロックピン
16にはそのつば18とカバー22との間に圧縮コイル
バネであるリターンスプリング32が架設されロックピ
ン16がガイドレール10の係合用透孔14に係合する
方向に付勢されている。
【0008】このように構成されたアジャスタブルショ
ルダーアンカーはノブ28を引き操作しロックピン16
をガイドレール10の係合用透孔14から引き抜いた状
態でスライダ12をガイドレール10に対し所望の位置
に位置調整した後ノブ28を離し、リターンスプリング
32の付勢力によってロックピン16を係合用透孔14
に選択的に係合させることにより位置調整を行うように
してある。
【0009】このように構成されたアジャスタブルショ
ルダーアンカーでは、ノブ28の表面に操作を指示する
PULL等の表示をした場合にはノブ28が回転すると
文字が読みにくくなるので、ノブ28の回転を制止する
必要上から、このノブ28を取り付けたロックピン16
の回動を制止するため柱部20を形成し、カバー22に
矩形のカバー孔24を形成せねばならず、そのための加
工工程が増え、加工費用が嵩むことになる。
【0010】また、ロックピン16にノブ28を固定す
るため、ロックピン16にスプリングピン用透孔26を
穿孔するとともにノブ28に、これに連通する透孔を穿
孔し、あらかじめ用意されたスプリングピン30をこれ
らの透孔26に嵌挿して構成していたので、構造が複雑
で部品点数が増え、加工工程も多くなるので全体として
製品が高価になるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、構造が簡素で部品点数が少なく、しかも容易に製
造できる廉価なアジャスタブルショルダーアンカーを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
アジャスタブルショルダーアンカーは、車体へ支持され
たガイドレールと、シートベルトウエビングの一部が支
持されガイドレールに沿って移動可能なスライダと、こ
のスライダへ相対移動を可能に支持され、ガイドレール
に形成された複数の係合受部へ選択的に係合してスライ
ダを位置調整後に固定するロックピンと、このロックピ
ンに引っ張り力を与えて、ロックピンを係合受部から離
脱させスライダを移動自在とするノブと、前記ロックピ
ンを係合受部へ付勢すると共に、一部がロックピンのス
ライダからの抜け止め係合部とされるトーションスプリ
ングとを有することを特徴とする。
【0013】上述のように構成することにより、ロック
ピンを係合受部へ係合させるよう付勢するトーションス
プリングの一部がロックピンのスライダからの抜け止め
係合部として兼用されるので、構造を簡素化でき、加工
を容易にできる。
【0014】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載のアジャスタブルショルダーアンカーにおいて、前
記トーションスプリングの一部へ係合して、このノブを
回動不能にすることを特徴とする。
【0015】上述のように構成することにより、ロック
ピンの回動を制止するための面取り加工して形成された
柱部、又はカバーに設けられた柱部を回動不能に挿通す
る孔を穿設する必要がなくなり、全体として構造を簡素
化でき、製造を容易にでき、廉価な製品を提供できるよ
うにする。
【0016】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
記載のアジャスタブルショルダーアンカーにおいて、前
記トーションスプリングが、スライダのロックピン挿通
孔とウエビング固定孔との間に配置され、その捩り軸部
の一部がウエビング固定用孔付近で鋭角に屈曲されて捩
り軸部を実質的に延長することを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、トーシ
ョンスプリング自体における捩じり荷重を受ける軸部の
長さを延長し、ノブ及びロックピンの動作をスムーズに
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係わるアジ
ャスタブルショルダーアンカーは、図1及び図2に示す
ように、ガイドレール50に対しスライダ52部分が摺
動自在に装着されている。
【0019】このガイドレール50は金属性の矩形筒体
の図1で上面部を長手方向に切欠して案内部54が形成
されている。またこのガイドレール50の底面には所定
間隔に渡って複数(本実施例では4箇所)に透孔である
係合受け部56が穿孔貫通されている。なお、この係合
受け部56は凹部、または係合用のその他の形状に構成
してもよいことは勿論である。
【0020】ガイドレール50の底面両端部にはそれぞ
れ締結用の透孔58が穿設されている。このガイドレー
ル50は各締結用開口58に図示しないボルト等を通
し、ガイドレール50の長手方向の一方が車両上方(矢
印UP方向)を向くように、また係合受け部56が車両
の横方向外側(矢印OUT方向)を向くように、車両内
のセンターピラー等の所定位置に取り付けられる。
【0021】上述のように構成されたガイドレール50
に摺動自在に装着されるスライダ52が図3ないし図9
に示す様に構成されている。
【0022】このスライダ52は、図3にガイドレール
50の係合受け部56と反対側に配置される側面部、す
なわち車内側表面(矢印IN方向表面)が示され、図4
にガイドレール50側に配置される側面(車外側表面)
が示される如く、全体が金属製の厚肉矩形板状に形成さ
れ、その長手方向両端部には小矩形状に突設された係止
用突部60、62がそれぞれ一体的に設けられている。
さらにその平面部両端近くには、それぞれロックピン挿
通孔64と、ネジ孔であるウエビング用ジョイント固定
ねじ孔66とが穿設されている。
【0023】スライダ52にはガイドレール50の底面
側に配置される平面部にロックピン挿通孔64の周囲を
円錐台形環状に突設した案内周部68が突設されてい
る。また、スライダ52のガイドレール底面と反対側の
平面部にはウエビング用ジョイント固定ねじ孔66の周
囲を円環状に突設させた延長筒部70が一体的に突設さ
れている。なお、スライダ52のガイドレール50と反
対側に配置される側面に形成された矩形状の浅溝72は
その反対側に案内周部68をプレス加工で打ち出し成形
するために形成されたものである。スライダ52の本体
平面部の中央には、位置決め用透孔74が穿孔されてい
る。
【0024】上述のように構成されたスライダ52に
は、カバー76が一体的に取り付けられている。このカ
バー76は合成樹脂製で、全体が略矩形板状に形成さ
れ、その長手方向両端近くにはロックピン挿通孔64に
対応する挿通孔78が形成されるとともに、ウエビング
用ジョイント固定ねじ孔66に対応した通し孔80が開
口されている。さらにカバー76のスライダ52側平面
中央部には、位置決め用透孔74に対応する円筒状の位
置決め突部82が突設されている。
【0025】またカバー76におけるスライダ52側平
面部には、通し孔80と挿通孔78との間の部分に渡っ
てトーションスプリング84を取り付けるための屈曲線
状溝86が穿設されている。このトーションスプリング
84は、線材を屈曲して形成され、その中間部の直線状
捩り軸部88の一方の端部にL字形の延長部が一体的に
連結され、抜け止め係合部90を形成するとともに、他
方の端部を鋭角に折曲し、逃げ支持部92が形成されて
いる。なお、線材で形成したトーションスプリング84
を用いれば、板バネを用いる場合より、材料を削減し、
軽量化を図ることができる。
【0026】上述のように形成されたトーションスプリ
ング84を納める屈曲線状溝86は、トーションスプリ
ング84と同一形状に形成された溝であり、この溝の延
長が挿通孔78を横切るように構成されている。また、
屈曲線状溝86の捩り軸部88に対応した部分にはトー
ションスプリング84を屈曲線状溝86内に保持するた
めの係合用突片94が屈曲線状溝86の溝入口部の幅寸
法を狭くする方向に一体的に突設されている。
【0027】また、屈曲線状溝86の逃げ支持部92を
納める部分が通し孔80から逃げて挿通孔78側に向か
うように捩り軸部88から鋭角に屈曲しているので捩り
軸部88の端部を通し孔80の近傍に接近させて配置さ
せることができる。このため直線状の捩り軸部88の有
効長さ(寸法L)を通し孔80と挿通孔78の間におい
て、可能な限り長くすることができ、この捩り軸部88
の大きな捩じれ変形を可能としている。さらに、屈曲線
状溝86における挿通孔78への連通部分は、トーショ
ンスプリング84における抜け止め係合部90の大きな
移動(ノブ104、及びロックピン106の軸方向)を
許容するため捩り軸部88の収容部よりも深く形成され
ている。
【0028】カバー76のスライダ52に面する平面部
における両端部には、矩形枠状のスライダ保持部96と
係合保持部98とが突設されている。この係合保持部9
8は2本の突片を並行に突設し、この自由端部から中間
部にかけて、相対向する係合突部100がそれぞれ形成
されている。これらの係合突部100は係合保持部98
の先端側が係合保持部98の先端にかけて次第に間隔が
大きくなる斜面とされ、係合保持部98の基部側が係合
保持部98の突出方向と略直角とされている。またスラ
イダ保持部96と係合保持部98との間には、ガイドレ
ール50の案内部54に摺動自在に嵌る溝97を両側部
に設けるとともに、スライダ52を支持する台状のシュ
ー部102が一体的に突設されている。
【0029】また、図1、図2に示すように、カバー7
6のスライダ52と反対側の平面部には、その長手方向
両端部を、図に2点鎖線で示すように、ガイドレール5
0の全長にカバー76のスライド距離を加えた長さ以上
に延出した延出部52Aとし、このアジャスタブルショ
ルダーアンカーを車両室内に装着した際、ガイドレール
50が見えないようにするカバーとしてもよい。
【0030】上述のように構成されたカバー76には、
スライダ52が一体的に取り付けられる。このためスラ
イダ52の一方のケース用突部60をスライダ保持部9
6の矩形孔に通し、他方の係止用突部62を係合保持部
98における係合突部100の斜面に沿ってカバー76
側に押し込むことにより、係止用突部62が係合突部1
00に保持される状態に係合し、図5に示される如くこ
れら両者を一体化する。
【0031】なお、上述のように一体化されたスライダ
52とカバー76とは、この後ガイドレール50に装着
されることにより、図9に示す如く一対の係合保持部9
8の対向面と反対側の外側側部が、それぞれ案内部54
によって支持されるので、この一対の係合保持部98が
互に開くことができない。このため係合保持部98から
係止用突部62が離脱することはなく、これらスライダ
52とカバー76とは一体的に締結された状態を保持す
ることになる。
【0032】上述のように一体的に組み付けられるスラ
イダ52とカバー76とには、この組み付け前にトーシ
ョンスプリング84と、ノブ104及びロックピン10
6が装着される。
【0033】ノブ104は円形頭部108から細径の円
筒状胴部110が一体的に突設されている。この胴部1
10の中間所定位置には中心を通らない偏芯した位置に
筒孔を横切るように貫通された一対の同軸的な挿通孔1
12が穿設されている。また胴部110には軸心を挟ん
で挿通孔112と反対側に軸線方向に沿って平行な2本
のスリットを形成し、このスリットの間に弾性変形可能
な係合片114を形成する。この係合片114も一部に
は約三角形状に一体形成された係止突部116が設けら
れている。この係止突部116は胴部110の先端部が
胴部110からの突出高さが次第に減少される斜面で、
円形頭部108側は胴部110の軸線と略直角な垂直面
となっている。なお、この係止突部116は挿通孔78
の内周一部に形成された軸方向溝78B内へ収容され、
図6に示されるように軸方向溝78Bの底部122と対
向し、ノブ104の引出方向の移動量をこの係止突部1
16の垂直面が端部122へ当る迄に制限し、ノブ10
4の抜け強度を維持するための仮止めをするようにして
いる。さらに、ノブ104のカバー76への組み付け時
(図6の下方向への挿入動作)には係合片114が弾性
変形することにより係止突部116が端部122部分を
乗り越えて図6の図示状態へと至る。また胴部110に
ロックピン106が挿入して取り付けられる。
【0034】このロックピン106は細丸軸部118の
一端部に太丸軸120が一体に形成されている。このロ
ックピン106はその太丸軸120の方から胴部110
に挿入され挿通孔112にトーションスプリング84の
抜け止め係合部90が挿通されることによって、図6に
示されるように抜け止め係合部90が細丸軸118と太
丸軸120の間の段部に対応しロックピン106がスラ
イダ52と一体のカバー76から引抜き不能に取り付け
られている。すなわち、挿通孔112を貫通した係合部
90の自由端部が制限溝78A内に入り、104を引き
上げたとき、この係合部90の自由端部が制限溝78A
の底面78Cに当接して、それ以上ノブ104を引き上
げ不能に制限する。なお、この時ロックピン106はノ
ブ104に対し回動自在となっている。
【0035】このようにノブ104と一体化されたロッ
クピン106は、その細丸軸118部分をスライダ52
のロックピン挿通孔64へ摺動自在に挿通される。これ
と同時にトーションスプリング84が係合用突片94を
弾性変形させて係合突片94部分の幅狭入口部から屈曲
線状溝86に嵌め込まれると係止用突片94が捩り軸部
88の屈曲線状溝86からの離脱を防ぐ。この状態で係
止用突部60とスライダ保持部96との係合、及び係止
用突部62と係合保持部98との係合によりスライダ5
2をカバー76に一体的に取り付けることによってノブ
104は、トーションスプリング84の捩り軸部88を
捩り変形させながら(図3の矢印TS方向)、カバー7
6の挿通孔78内を、ノブ104の軸線方向に沿って移
動可能かつ離脱不能に装着されている。この捩り軸部8
8の捩り変形時に逃げ支持部92は屈曲線状溝86の溝
底部へ押圧されて捩じり反力を支持する。さらに、ノブ
104はその胴部110にトーションスプリング84を
抜け止め係合部90が貫通しているので、ノブ104が
軸線方向回りに回動しない。
【0036】また図8に示すようにトーションスプリン
グ84は抜け止め係合部90をフリー形状から取付位置
まで変位させて組み付けることにより、その軸部88部
分に、初期の捩じり変形が与えられており図6に示す如
く、ノブ104を介してこの捩じり変形による付勢力が
間接的に伝えられ、ロックピン106がガイドレール5
0の係合受け部56に係合する方向に付勢されるように
構成されている。
【0037】また、ノブ104をスライダ52側から引
き離すように引き操作することにより、ノブ104に挿
通したトーションスプリング84の抜け止め係合部90
がロックピン106の太丸軸120の端面にあたるの
で、ロックピン106はノブ104と一体的にスライダ
52側から引き上げられ、係合受部56から離脱するよ
うに構成されている。
【0038】さらに上述のようにノブ104を引き操作
する場合にはトーションスプリング84は、図8に示す
取り付け位置84Bから最大撓み位置84Aの間を変位
するようにされている。
【0039】図1及び図2に示すように、ノブ104、
ロックピン106、及びトーションスプリング84を組
み付けたスライダ52とカバー76とは、そのスライダ
52をガイドレール50の筒状の内側に矢印UP方向に
沿って入れ、そのカバー76をガイドレールの外側に位
置するように案内部54部分に摺動自在に装着する。
【0040】また、スライダ52のウエビング用ジョイ
ント固定ねじ孔66には、図示しないシートベルト装置
のショルダーウエビング部分のジョイント部材であるア
ンカーボルトを締結する。
【0041】次に上述のように構成した本実施の形態の
アジャスタブルショルダーアンカーの使用方法及び作用
を説明する。
【0042】まず、アジャスタブルショルダーアンカー
の位置調整をする場合にはノブ104を引き操作する。
すると、この操作に従ってロックピン106がガイドレ
ール50の係合受部56から引き外されスライダ52部
分がガイドレール50に対し摺動自在となる。そこで、
スライダ52部分をガイドレール50に沿って摺動させ
ながら所望の位置に合わせノブ104を離すと、トーシ
ョンスプリング84の付勢力によってロックピン106
が係合受部56側に付勢されて移動し係合状態となり、
係合動作を終了する。これによってジョイント固定ねじ
孔66へアンカーボルトを介して支持されたショルダー
ウエビングは、そのショルダ側支持位置を搭乗者に適合
させることができる。
【0043】なお、上述した本実施の形態のアジャスタ
ブルショルダーアンカーにおけるノブ104には、その
挿通孔112にトーションスプリング114の抜け止め
係合部90を挿通してノブ104及びロックピン106
を引き外し不能にするとともにノブ104が回動不能と
なるように構成したが、本発明はこの構成に限定される
ものではなく、トーションスプリング84の抜け止め係
合部90がノブ104に対し、引抜き不能でかつ軸線回
りに回動不能なように取り付けられる構成(例えばノブ
の外周から軸直角方向へ所定深さの切欠を形成して抜け
止め係合部90を挿入する構成等)であれば、どのよう
な構成をも採りうるものである。また、ノブ104とロ
ックピン106とを一体に固着して構成した場合には、
トーションスプリング84は抜け止め係合部90をロッ
クピン106へ係合し、このロックピン106部分がス
ライダ52及びカバー76から引抜不能かつ回動不能な
ように構成しても良い。また、トーションスプリング又
はロックピンの形状は図示した形状に限られるものでは
なく、その他種々の構成を採りうることは勿論である。
さらに、トーションスプリング84の抜け止め係合部9
0を挿通する孔を、前述した図11のスプリングピン用
透孔26と同様に構成しても良い。加えて、トーション
スプリングが直接ロックピンを係合受部へ向けて付勢す
るよう構成するばかりでなく、トーションスプリングが
他の部材を介して間接的にロックピンを係合受部へ向け
て付勢するよう構成しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるア
ジャスタブルショルダーアンカーによれば、構造が簡素
化され、部品点数が削減されるとともに部品の加工製造
が容易とされるので、安価な製品を提供できるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるアジャスタブルシ
ョルダーアンカーの全体斜視図である。
【図2】図1のII−IIによる縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるアジャスタブルシ
ョルダーアンカーにおけるスライダとカバーとロックピ
ンとノブとトーションスプリング等を示す分解斜視図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態に係わるアジャスタブルシ
ョルダーアンカーにおけるカバーにノブ、ロックピン及
びトーションスプリングを組み付けたものとスライダを
示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わるアジャスタブルシ
ョルダーアンカーにおけるスライダ、カバー、トーショ
ンスプリング、ノブ及びロックピンの組み付け状態を示
す裏面斜視図である。
【図6】図1のVI−VI線による縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わるアジャスタブルシ
ョルダーアンカーにおけるノブ部分の図3に示すVII
−VII線に沿った断面裏面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わるアジャスタブルシ
ョルダーアンカーにおけるトーションスプリングの抜け
止め係合部の弾性変形の状態を示す説明図である。
【図9】図1のIX−IX線による断面図である。
【図10】従来のアジャスタブルショルダーアンカーの
ノブ部分の構成を示す縦断面図である。
【図11】従来のアジャスタブルショルダーアンカーに
おけるノブ及びロックピン部分の構成を例示する分解斜
視図である。
【符号の説明】
50…ガイドレール 52…スライダ 56…係合受部 64…ロックピン挿通孔 66…ジョイント固定孔 76…カバー 78…挿通孔 84…トーションスプリング 86…屈曲線状溝 88…捩じり軸部 90…抜け止め係合部 92…逃げ支持部 96…スライダ保持部 98…係合保持部 104…ノブ 106…ロックピン 108…円形頭部 110…胴部 112…挿通孔 118…細丸軸 120…太丸軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体へ支持されたガイドレールと、 シートベルトウエビングの一部が支持され、前記ガイド
    レールに沿って移動可能なスライダと、 このスライダへ相対移動可能に支持され、前記ガイドレ
    ールに形成された複数の係合受部へ選択的に係合してス
    ライダを位置調整後に固定するロックピンと、 このロックピンに引っ張り力を与えてロックピンを前記
    係合受部から離脱させスライダを移動自在とするノブ
    と、 前記ロックピンを前記係合受部へ付勢すると共に、一部
    が前記ロックピンのスライダからの抜け止め係合部とさ
    れるトーションスプリングと、を有することを特徴とす
    るアジャスタブルショルダーアンカー。
  2. 【請求項2】 前記トーションスプリングは、その一部
    が前記ノブへ係合してこのノブを回動不能にすることを
    特徴とする請求項1記載のアジャスタブルショルダーア
    ンカー。
  3. 【請求項3】 前記トーションスプリングはスライダの
    ロックピン挿通孔とウエビング固定孔との間に配置さ
    れ、捩り軸部の一部がウエビング固定用孔付近で鋭角に
    屈曲されて捩り軸部を実質的に延長することを特徴とし
    た請求項1記載のアジャスタブルショルダーアンカー。
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