JPH09207322A - 輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機

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JPH09207322A
JPH09207322A JP8020284A JP2028496A JPH09207322A JP H09207322 A JPH09207322 A JP H09207322A JP 8020284 A JP8020284 A JP 8020284A JP 2028496 A JP2028496 A JP 2028496A JP H09207322 A JPH09207322 A JP H09207322A
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JP
Japan
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plate cylinder
printing unit
printing
rotation
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP8020284A
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English (en)
Inventor
Makoto Hayashi
誠 林
Masahiro Watanabe
昌裕 渡辺
Akira Watanabe
明 渡辺
Shoji Shimizu
昭二 清水
Ko Kumazawa
香 熊沢
Toshiya Saeki
俊哉 佐伯
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP8020284A priority Critical patent/JPH09207322A/ja
Publication of JPH09207322A publication Critical patent/JPH09207322A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見当初期プリセットを、能率よく短時間で、
しかも初期見当調整専用の版胴モータを必要とすること
なく行うこと。 【解決手段】 個別のサーボモータにより各印刷ユニッ
ト毎に独立駆動する輪転印刷機において、版胴の胴径値
を入力する版胴径入力手段41と、ガイドローラ径など
の固定値と版胴径入力手段41により入力された胴径値
より印刷ユニット間のウェブパス長を演算するウェブパ
ス長演算手段43と、各印刷ユニットの版胴の印刷見当
基準位置対応の回転原点位置を検出する回転原点位置検
出手段45と、ウェブパス長演算手段43によって演算
されたウェブパス長と胴径値より基準印刷ユニットの版
胴に対する他の印刷ユニットの版胴の回転方向の位相差
を演算する位相差演算手段47と、回転原点位置より位
相差に対応する回転角だけ前記他の印刷ユニットの版胴
を前記サーボモータによって回転駆動する制御を行う見
当初期プリセット調整手段49とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多色のグラビア
印刷などを行う輪転印刷機に関し、特にジョブ切り換え
時に見当初期プリセットを行う輪転印刷機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備し
た印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットで一連の
ウェブに対して各色の印刷を行う多色刷りのグラビア輪
転印刷機などには見当合わせ装置が組み込まれている。
【0003】この見当合わせ装置としては、上下動式あ
るいは振子動式の見当補正ローラを有し、見当補正ロー
ラを動かすことによって印刷ユニット間のウェブパス長
を変更する補正ローラ移動方式のものがよく知られてい
る。
【0004】また上述のような輪転印刷機では、ジョブ
切り換え時には印刷見当の初期プリセットを行う必要が
ある。この印刷見当の初期プリセットは、上下動式の見
当補正ローラによる見当合わせ装置を有する輪転印刷機
においては、見当補正ローラの位置調整により印刷ユニ
ット間のウェブパス長を変更することにより行われ、振
子動式の見当補正ローラによる見当合わせ装置を有する
輪転印刷機においては、初期見当調整用版胴モータを版
胴駆動用主電動機とは別途に設け、初期見当調整用版胴
モータによって版胴位相を変更することにより行われて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上下動式の見当補正ロ
ーラによって印刷見当の初期プリセットを行う場合に
は、この見当補正ローラの移動量を最大版胴周長以上に
設定しておく必要があり、使用版胴の胴径の如何によっ
ては、見当初期プリセットのために必要な見当補正ロー
ラの移動量が長く、この見当補正ローラの移動のために
見当初期プリセットに要する時間が長くなることがあ
る。
【0006】初期見当調整用版胴モータによって版胴位
相を変更することによって印刷見当の初期プリセットを
行う場合には、版胴駆動用主電動機とは別に、初期見当
調整ためたげの版胴モータを各印刷ユニット毎に設けな
ければならず、コスト高になる。
【0007】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、特に各印刷ユニットの版胴を各印
刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各
印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の
輪転印刷機において、見当初期プリセットを、能率よく
短時間で、しかも初期見当調整専用の版胴モータを必要
とすることなく行うよう改良された輪転印刷機を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1による発明は、各々版胴、圧胴、ガイド
ローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユ
ニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回
転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセク
ショナル駆動方式の輪転印刷機において、版胴の胴径値
を入力する版胴径入力手段と、ガイドローラ径、圧胴
径、版胴とガイドローラの軸間距離などの固定値と前記
版胴径入力手段により入力された版胴の胴径値より印刷
ユニット間のウェブパス長を演算するウェブパス長演算
手段と、各印刷ユニットの版胴の印刷見当基準位置対応
の回転原点位置を検出する回転原点位置検出手段と、前
記ウェブパス長演算手段によって演算された印刷ユニッ
ト間のウェブパス長と前記胴径値より見当合わせ基準の
印刷ユニットの版胴に対する他の印刷ユニットの版胴の
回転方向の位相差を演算する位相差演算手段と、前記回
転原点位置検出手段により検出される回転原点位置より
前記位相差演算手段によって演算された位相差に対応す
る回転角だけ前記他の印刷ユニットの版胴を前記回転駆
動装置によって回転駆動する制御を行う見当初期プリセ
ット調整手段とを有しているものである。
【0009】この発明による輪転印刷機においては、ウ
ェブパス長演算手段によってガイドローラ径、圧胴径、
版胴とガイドローラの軸間距離などの固定値(規定値)
と版胴径入力手段により入力される版胴の胴径値より印
刷ユニット間のウェブパス長が演算され、このウェブパ
ス長演算手段によって演算された印刷ユニット間のウェ
ブパス長と胴径値より見当合わせ基準の印刷ユニットの
版胴に対する他の印刷ユニットの版胴の回転方向の位相
差が位相差演算手段によって演算される。
【0010】そして見当初期プリセット調整手段が回転
原点位置検出手段により検出される回転原点位置より位
相差演算手段によって演算された位相差に対応する回転
角だけ他の印刷ユニットの版胴を回転駆動装置によって
回転駆動する制御を行う。
【0011】これにより回転駆動装置による版胴回転に
よって版胴位相が変更され、見当初期プリセットが行わ
れる。
【0012】請求項2による発明は、請求項1に記載の
輪転印刷機において、前記回転原点位置検出手段は前記
版胴の回転角を検出する回転角センサを含み、版胴のキ
ー溝が所定の回転位置に位置する版胴回転位置において
前記回転角センサにより検出される版胴回転角をもって
回転原点位置を設定するものである。
【0013】この発明による輪転印刷機では、版胴のキ
ー溝位置から印刷見当マークまでの版胴周面上の距離は
全ての印刷ユニットにおいて同一であると云う前提のも
とに、版胴のキー溝が所定の回転位置に位置する版胴回
転位置において回転角センサにより検出される版胴回転
角を回転原点位置を設定することで、この回転原点位置
は印刷見当マークの回転位置として取り扱われ、この回
転原点位置より位相差演算手段によって演算された位相
差に対応する回転角だけ他の印刷ユニットの版胴を回転
駆動装置によって回転駆動することで、見当初期プリセ
ットが行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0015】図1はこの発明による輪転印刷機を6連式
のグラビア輪転印刷機に適用した実施の形態を示してい
る。このグラビア輪転印刷機は6台の印刷ユニット11
〜16 を一列に有し、ストレート印刷により6色刷りを
行う。印刷ユニット11 の側には巻出し部3とインフィ
ード部5とが設けられ、印刷ユニット16 の側にはアウ
トフィード部7と巻取り部9とが設けられている。
【0016】印刷ユニット11 〜16 は各々、版胴1
1、圧胴13、ガイドローラ15を具備している。各印
刷ユニット11 〜16 にはサーボモータ171 〜176
が設けられており、サーボモータ171 〜176 は各印
刷ユニット11 〜16 の版胴11を各印刷ユニット11
〜16 毎に独立駆動する。
【0017】図2はグラビア輪転印刷機の制御系を示し
ている。駆動制御装置21は、ディジタルシグナルプロ
セッサ(以下、DSP)23と、メモリ部25と、各サ
ーボモータ171 〜176 毎に設けられたモータ制御部
271 〜276 と、テンション制御部28と、入力イン
タフェース部31と、出力インタフェース部33とを有
し、入力インタフェース部31にはキーボードなどの入
力装置35が、出力インタフェース部33にはCRTな
どの表示装置37が各々接続されている。
【0018】DSP23は、図示されていない印刷機制
御回路より運転指令と速度指令とを与えられ、ソウトウ
ェア同期により各モータ制御部271 〜276 へ速度指
令を出力する。
【0019】モータ制御部271 〜276 は、各サーボ
モータ171 〜176 に接続されているロータリエンコ
ーダ291 〜296 より回転角信号を位置フィードバッ
ク信号として入力し、固定周期の位置ループをもってサ
ーボモータ171 〜176 をフィードバック制御すべく
駆動信号を各サーボモータ171 〜176 のサーボアン
プ391 〜396 へ出力する。
【0020】テンション制御部28は巻出し部3、イン
フィード部5とアウトフィード部7、巻取り部9へテン
ション制御のための印刷速度信号を出力する。
【0021】つぎに上述のような構成によるグラビア輪
転印刷機に組み込まれる見当初期プリセット装置につい
て説明する。見当初期プリセット装置は、図3に示され
ているように、版胴11の胴径値を入力する版胴径入力
手段41と、ガイドローラ径、圧胴径、版胴11とガイ
ドローラ15の軸間距離などの固定値と版胴径入力手段
41により入力された版胴11の胴径値より各印刷ユニ
ット11 〜12 、12〜13 ・・・15 〜16 間のウェ
ブパス長を演算するウェブパス長演算手段43と、各印
刷ユニット11 〜16 の版胴の印刷見当基準位置対応の
回転原点位置を検出する回転原点位置検出手段45と、
ウェブパス長演算手段43によって演算された各印刷ユ
ニット11 〜12 、12 〜13 ・・・15 〜16 間のウ
ェブパス長と版胴11の胴径値より見当合わせ基準の印
刷ユニット(この実施の形態では印刷ユニット11 )の
版胴11に対する他の印刷ユニット12 〜16 の版胴1
1の回転方向の位相差を演算する位相差演算手段47
と、回転原点位置検出手段45により検出される回転原
点位置より位相差演算手段47によって演算された位相
差に対応する回転角だけ印刷ユニット12 〜16 の版胴
11をサーボモータ172 〜176 によって回転駆動す
る制御を行う見当初期プリセット調整手段49とを有し
ている。
【0022】ここで、ウェブパス長演算手段43、位相
差演算手段47、見当初期プリセット調整手段49は、
図2に示されている制御系においては、DSP23、メ
モリ部25、モータ制御部271 〜276 によって具現
され、版胴径入力手段41は入力装置35に対応してい
る。
【0023】回転原点位置検出手段45はロータリエン
コーダ291 〜296 によって構成される。この場合、
版胴11のキー溝12(図4参照)が所定の回転位置、
例えばに真上位置(圧胴13との接触位置)に位置する
版胴回転位置においてロータリエンコーダ291 〜29
6 が出力する版胴回転角をもって回転原点位置を設定す
る。
【0024】図4に示されているように、版胴11のキ
ー溝位置12から印刷見当マークMまでの版胴周面上の
距離Lkmは版胴11の胴径が変更されても全ての印刷
ユニット11 〜16 において同一になるように製版され
ると云う前提のもとに、版胴11のキー溝12が所定の
回転位置に位置する版胴回転位置においてロータリエン
コーダ291 〜296 により検出される版胴回転角をも
って回転原点位置が設定されることにより、この回転原
点位置は印刷見当マークMの回転位置と等価の回転位置
(版胴回転位相)として取り扱うことができる。
【0025】見当初期プリセットはジョブ切替に伴う版
胴径変更時に印刷作業開始前に実行される。つぎに、こ
の見当初期プリセットの処理手順を説明する。なお、こ
の見当初期プリセット時には、見当補正ローラ16(図
5参照)は中立位置に位置させておく。
【0026】(1)各印刷ユニット11 〜16 の版胴1
1のキー溝12が真上位置に位置する回転位置にまでサ
ーボモータ172 〜176 によって各印刷ユニット11
〜16の版胴11を回転させ、この時の各サーボモータ
172 〜176 のロータリエンコーダ291 〜296
出力回転角(版胴回転角)Eo1 〜Eo6 をメモリに書
き込む。
【0027】(2)版胴径入力手段41によって版胴1
1の胴径値を入力する。なお、版胴11の胴径値は印刷
ユニット11 〜16 において共通の一定値であり、印刷
ユニット11 〜16 毎に入力設定する必要はない。
【0028】(3)ウェブパス演算手段43によって各
印刷ユニット11 〜12 、12 〜13・・・15 〜16
間のウェブパス長を演算する。
【0029】このウェブパス長の演算方法を図5、図6
を参照して説明する。図5は一番目目(基準)の印刷ユ
ニット11 と二番目の印刷ユニット12 との間のウェブ
パスを各印刷ユニット間のウェブパスの代表として示し
ている。なお、図5では各印刷ユニットに設けられる乾
燥装置などの表示は表示は省略している。
【0030】この印刷ユニット11 、12 間のウェブパ
スにおいて、版胴径の変化により、ウェブパス長が変化
するのは、印刷ユニット11 の圧胴13から印刷ユニッ
ト11 の前側(印刷ユニット11 の圧胴13よりウェブ
フロー方向で見て進み側)のガイドローラ(G1 )15
までの距離と、印刷ユニット12 の後側(印刷ユニット
2 の圧胴13よりウェブフロー方向で見て遅れ側)の
ガイドローラ(G2 )15から印刷ユニット12 の圧胴
13までの距離であり、見当補正ローラ16によるウェ
ブパス長調整値を所定の初期値(中立位置におけるウェ
ブパス長調整値=±0)とすれば、印刷ユニット11
前側のガイドローラ(G1 )15から印刷ユニット12
の後側のガイドローラ(G2 )15までの距離(ウェブ
パス長)は機械的に一定値に決まる。図6では、版胴径
の変更によりA−B間のパス長L1-G1が変化する。
【0031】ここで、圧胴前側のガイドローラ(G1
径をr11、圧胴後側のガイドローラ(G2 )径をr21
圧胴前側のガイドローラ(G1 )と圧胴13との水平方
向の軸間距離をa1 、圧胴後側のガイドローラ(G2
と圧胴13との水平方向の軸間距離をa2 、圧胴前側の
ガイドローラ(G1 )と圧胴13との垂直方向の軸間距
離をh11、圧胴後側のガイドローラ(G2 )と圧胴13
との垂直方向の軸間距離をh22、圧胴前側のガイドロー
ラ(G1 )と版胴11との垂直方向の軸間距離をh1
圧胴後側のガイドローラ(G2 )と圧胴11との垂直方
向の軸間距離をh2 、圧胴径をr2 、版胴径rpとする
と、圧胴前側のガイドローラ(G1 )と圧胴13との間
のパス長L1-G1と、ガイドローラ(G2 )と圧胴13と
の間のパス長LG2-2は次のように算出できる。
【0032】ガイドローラ15と圧胴13の中心間距離
1 2 は、 O1 2 =√(a1 2 +h11 2 ) よってP1 2 間距離は、
【数1】 P1 2 =√{a1 2 +h11 2 −(r2 −r112 } また、 θ1 =(π/2)−θ2 θ3 =cos-1{a1 /√(a1 2 +h11 2 )}
【数2】θ2 +θ3 =cos-1{(r2 −r11)/√
(a1 2 +h11 2 )} 故に、
【数3】θ2 =cos-1{(r2 −r11)/√(a1 2
+h11 2 )}−cos-1{a1 /√(a1 2
11 2 )} θ1 =(π/2)−cos-1{(r2 −r11)/√(a
1 2 +h11 2 )}−cos-1{a1 /√(a1 2 +h11
2 )} よってパス長L1 は、
【数4】 L1-G1=P1 2 +r2 ・θ1 +r11{(π/2)−θ2 } =√{a1 2 +h11 2 −(r2 −r112 } +[π・(r2 /2)+(r2 −r11){(π/2) −cos-1((r2 −r11)/√(a1 2 +h11 2 )) −cos-1(a1 /√(a1 2 +h11 2 )}] …(1) なお、h11はh1 −r2 −rpである。
【0033】同様に、
【数5】 LG2-2=√{a2 2 +h21 2 −(r2 −r212 } +[π・(r2 /2)+(r2 −r21){(π/2) −cos-1((r2 −r21)/√(a2 2 +h21 2 )) −cos-1(a2 /√(a2 2 +h21 2 )}] …(2) なお、h21はh2 −r2 −rpである。
【0034】版胴径rpの入力に代えて、(1)にて版
胴周長Lpの入力が行われてもよく、この場合には、h
11=h1 −r2 −Lp/2π、h21=h2 −r2 −Lp
/2πとなる。
【0035】印刷ユニット11 、12 間のウェブパス長
をL1-2 、印刷ユニット11 の前側のガイドローラ(G
1 )15と印刷ユニット12 の後側のガイドローラ(G
2 )15と間のまでのウェブパス長をLG1-G2 とする
と、 L1-2 =L1-G1+LG1-G2 +LG2-2G1-G2 は見当補正ローラ16によるウェブパス長調整
値を所定の初期値(中立位置におけるウェブパス長調整
値=±0)とすれば、機械的に一定値に決まり、定数K
1 に置き換えられる。
【0036】従って、L1-2 =L1-G1+K1 +LG2-2
なる。
【0037】同様に、各印刷ユニット間のウェブパス長
は下式により与えられる。
【0038】L2-3 =L2-G1+K2 +LG2-33-4 =L3-G1+K3 +LG2-44-5 =L4-G1+K4 +LG2-55-6 =L5-G1+K5 +LG2-6 これらの計算は、圧胴前側のガイドローラ(G1 )径r
11、圧胴後側のガイドローラ(G2 )径r21、圧胴前側
のガイドローラ(G1 )と圧胴13との水平方向の軸間
距離a1 、圧胴後側のガイドローラ(G2 )と圧胴13
との水平方向の軸間距離a2 、圧胴前側のガイドローラ
(G1 )と圧胴13との垂直方向の軸間距離h11、圧胴
後側のガイドローラ(G2 )と圧胴13との垂直方向の
軸間距離h22、圧胴前側のガイドローラ(G1 )と版胴
11との垂直方向の軸間距離h1、圧胴後側のガイドロ
ーラ(G2 )と圧胴11との垂直方向の軸間距離h2
圧胴径r2 、定数K1 〜K5 などがパラメータとして予
めメモリに格納され、使用される版胴に応じて版胴径r
p、あるいは版胴周長Lpが入力されることにより、プ
ログラム処理により自動的に行われる。
【0039】(4)つぎに見当初期プリセット調整手段
49によって見当合わせ基準の印刷ユニットの版胴11
に対する他の印刷ユニットの版胴11の回転方向の位相
差を演算する。ここでは、ストレート印刷により6色刷
を行う場合を例によって説明しているから、見当合わせ
基準の印刷ユニット(基準版胴)は、最も巻き出し側に
ある1段目の印刷ユニット11 として説明する。
【0040】印刷ユニット11 とこれより後段の各印刷
ユニット12 〜16 との間のウェブパス長をつぎのよう
に計算する。
【0041】印刷ユニット11 と12 との間のウェブパ
ス長LP12 =L1-2 印刷ユニット11 と13 との間のウェブパス長LP13
P12 +L2-3 印刷ユニット11 と14 との間のウェブパス長LP14
P13 +L3-4 印刷ユニット11 と15 との間のウェブパス長LP15
P14 +L4-5 印刷ユニット11 と16 との間のウェブパス長LP16
P15 +L5-6 2段目の印刷ユニット12 の基準版胴との位相差を
P2、3段目の印刷ユニット13 の基準版胴との位相差
をFP3、4段目の印刷ユニット14 の基準版胴との位相
差をFP4、5段目の印刷ユニット15 の基準版胴との位
相差をFP5、6段目の印刷ユニット16 の基準版胴との
位相差をFP6、版胴周長をLpとすると、各段の印刷ユ
ニットの位相差は下式によって算出される。版胴周長L
pは入力された版胴径rpに基づく円周計算あるいは直
接入力により取得できる。
【0042】 FP2=2π(LP12 %Lp)/Lp …(3) FP3=2π(LP13 %Lp)/Lp …(4) FP4=2π(LP14 %Lp)/Lp …(5) FP5=2π(LP15 %Lp)/Lp …(6) FP6=2π(LP16 %Lp)/Lp …(7) ただし、%は剰余を求める演算子である。
【0043】(5)つぎに見当初期プリセット調整手段
49によって各印刷ユニット12 〜16 の見当初期プリ
セット調整のための版胴11の回転角(ロータリエンコ
ーダ回転角)θP2〜θP6を位相差FP2〜FθP6より求
め、(1)にてメモリに書き込んだロータリエンコーダ
292 〜296 の出力回転角Eo2 〜Eo6 に回転角θ
P2〜θP6を加算した回転角(例えばEo2 +θP2)だけ
各印刷ユニット12 〜16の版胴11を正転駆動する駆
動信号をサーボモータ172 〜176 の駆動回路へ出力
する。
【0044】これにより各印刷ユニット12 〜16 の版
胴11はサーボモータ172 〜176 によって回転原点
位置より回転角θP2〜θP6だけ正転し、見当初期プリセ
ットのための位置決めが行われる。
【0045】なお、見当合わせ基準の1段目の印刷ユニ
ット11 の版胴11は回転原点位置に位置決めされれば
よい。
【0046】上述の見当初期プリセットは、振り分け印
刷においても同等に対応することができる。例えば、6
段の印刷ユニットによる輪転印刷機において、4色・2
色振り分け運転する場合を仮定すると、4色刷りグルー
プでは、6色刷り時と同様に1段目の印刷ユニット11
を基準の印刷ユニットとし、上述の位相差補正を2〜4
段目の印刷ユニット12 〜14 に対して行い、2色刷り
グループでは、5段目の印刷ユニット15 を基準の印刷
ユニットとして、6段目の印刷ユニット16 について上
述と同等の位相差補正を行う。
【0047】基準の印刷ユニットである5段目の印刷ユ
ニット15 と6段目の印刷ユニット16 との間のウェブ
パス長LP56 とすると、 LP56 =L5-6 であり、6段目の印刷ユニット16 の基準版胴との位相
差をFP6、版胴周長をLpとすると、6段目のの印刷ユ
ニットの位相差は下式によって算出される。
【0048】FP6=2π(LP56 %Lp)/Lp この結果をロータリエンコーダ回転角に換算し、サーボ
モータ176 によって印刷ユニット16 の版胴11を回
転原点位置より位相差相当分の回転角だけ正転させる。
これにより2色刷りグループについての見当初期プリセ
ットが6色刷り時と同等のアルゴリズムで行われる。
【0049】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1による輪転印刷機においては、各印刷ユニットにおい
て印刷工程時に版胴を回転駆動する回転駆動装置(サー
ボモータ)によって各版胴を個別に回転させて見当初期
プリセットを行うから、上下動式の見当補正ローラによ
るものでは、見当補正ローラの移動量を最大版胴周長以
上に設定しておく必要がなくなり、見当初期プリセット
を能率よく短時間で行えるようになる。また見当補正ロ
ーラの移動量を最大版胴周長以上に設定しておく必要が
なくことによりウェブパス長が短くなり、ウェブの走行
時の蛇行が減少しし、印刷品質が向上する。
【0051】振り子式の見当補正ローラによるもので
は、専用の初期見当調整用版胴モータが不要になり、コ
ストの低減が図られる。
【0052】請求項2による輪転印刷機においては、版
胴のキー溝位置から印刷見当マークまでの版胴周面上の
距離は全ての印刷ユニットにおいて同一であると云う前
提のもとに、版胴のキー溝が所定の回転位置に位置する
版胴回転位置において回転角センサにより検出される版
胴回転角を回転原点位置を設定し、回転原点位置より位
相差に対応する回転角だけ他の印刷ユニットの版胴を回
転駆動装置によって回転駆動することで、簡便に適切な
見当初期プリセットが行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による輪転印刷機を6連式のグラビア
輪転印刷機に適用した一つの実施の形態を示す全体構成
図である。
【図2】グラビア輪転印刷機の制御系の一つの実施の形
態を示すブロック線図である。
【図3】この発明による輪転印刷機の見当初期プリセッ
トの制御系のブロック線図である。
【図4】版胴のキー溝と見当マークとの関係を示す斜視
図である。
【図5】印刷ユニット間のウェブパスの概要を示す説明
図である。
【図6】ウェブパス長の計算要領を示す説明図である。
【符号の説明】
1 〜16 印刷ユニット 3 巻出し部 5 インフィード部 7 アウトフィード部 9 巻取り部 11 版胴 13 圧胴 15 ガイドローラ 171 〜176 サーボモータ 21 駆動制御装置 23 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 25 メモリ部 271 〜276 モータ制御部 28 テンション制御部 41 版胴径入力手段 43 ウェブパス長演算手段 45 回転原点位置検出手段 47 位相差演算手段 49 見当初期プリセット調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 昭二 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 (72)発明者 熊沢 香 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 (72)発明者 佐伯 俊哉 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備し
    た印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を
    各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置によ
    り各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方
    式の輪転印刷機において、 版胴の胴径値を入力する版胴径入力手段と、 ガイドローラ径、圧胴径、版胴とガイドローラの軸間距
    離などの固定値と前記版胴径入力手段により入力された
    版胴の胴径値より印刷ユニット間のウェブパス長を演算
    するウェブパス長演算手段と、 各印刷ユニットの版胴の印刷見当基準位置対応の回転原
    点位置を検出する回転原点位置検出手段と、 前記ウェブパス長演算手段によって演算された印刷ユニ
    ット間のウェブパス長と前記胴径値より見当合わせ基準
    の印刷ユニットの版胴に対する他の印刷ユニットの版胴
    の回転方向の位相差を演算する位相差演算手段と、 前記回転原点位置検出手段により検出される回転原点位
    置より前記位相差演算手段によって演算された位相差に
    対応する回転角だけ前記他の印刷ユニットの版胴を前記
    回転駆動装置によって回転駆動する制御を行う見当初期
    プリセット調整手段と、 を有していることを特徴とする輪転印刷機。
  2. 【請求項2】 前記回転原点位置検出手段は前記版胴の
    回転角を検出する回転角センサを含み、版胴のキー溝が
    所定の回転位置に位置する版胴回転位置において前記回
    転角センサにより検出される版胴回転角をもって回転原
    点位置を設定することを特徴とする請求項1に記載の輪
    転印刷機。
JP8020284A 1996-02-06 1996-02-06 輪転印刷機 Pending JPH09207322A (ja)

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