JP3822287B2 - 輪転印刷機における見当調整方法および輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機における見当調整方法および輪転印刷機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多色のグラビア印刷などを行う輪転印刷機における見当調整方法および輪転印刷機に関し、特にセクショナル駆動方式の輪転印刷機における見当調整方法および輪転印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
輪転印刷機における見当調整方法として、各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の輪転印刷機において、各印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークを見当マーク検出センサにより検出し、見当マーク間距離より見当ずれの有無を判定し、見当ずれがある場合には、見当ずれが生じている2印刷ユニット間の見当誤差に対し、ハーモニックドライブ等による速度微調整機構によって、ウェブ巻取り側の印刷ユニットの駆動速度(版胴回転速度)のみに変化を与えて位相修正を行い、位相修正完了後にその印刷ユニットの駆動速度を以前の同期駆動速度に復帰させることが特開平7−266548号公報に示されている。
【0003】
一つの具体例として、第一印刷ユニットから第六印刷ユニットまで順次印刷が行われる場合、各印刷ユニットの見当マーク1PU〜6PUは、図3に示されているように配置され、第一印刷ユニットを基準印刷ユニットとし、位相ずれがない適正状態での見当マーク間距離をL0とすると、適正状態では、印刷ユニット間見当マーク距離は、以下の関係となる。
【0004】
L1=L2=L3=L4=L5=L0
L12=2(L0)
L13=3(L0)
L14=4(L0)
L15=5(L0)
各印刷ユニット間の見当マーク間距離L1、L2、L3、L4、L5は各々個別に管理される。
【0005】
第一印刷ユニットと第二印刷ユニットとの間で位相ずれが発生すると、L1≠L0,L2=L3=L4=L5=L0となり、従来は、L1=L0となるように、第一印刷ユニットの版胴回転速度を基準としているので、第二印刷ユニットの版胴回転速度だけを変速して第一印刷ユニットと第二印刷ユニットとの間の位相を修正し、位相修正完了後に第二印刷ユニットの駆動速度を以前の同期駆動速度に復帰させることが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
第一印刷ユニットと第二印刷ユニットとの間の位相修正のために、第二印刷ユニットの版胴回転速度だけを変更すると、第三印刷ユニット−第四印刷ユニット間、第四印刷ユニット−第五印刷ユニット間、第五印刷ユニット−第六印刷ユニット間の位相に影響を及ぼすことはなく、これらの印刷ユニット間の位相の適正性は維持されるが、その速度変更期間(位相修正期間)において第二印刷ユニット−第三印刷ユニット間に位相ずれ(見当誤差)が発生する。
【0007】
位相修正量、換言すれば見当修正量が大きいと、第一印刷ユニット−第二印刷ユニット間の位相修正中に、第二印刷ユニット−第三印刷ユニット間で見当誤差が検出され、その修正のために第三印刷ユニットの版胴回転速度が変更されるようになる。これに伴い、第三印刷ユニット−第四印刷ユニット間で見当誤差が検出され、その修正のために第四印刷ユニットの版胴回転速度が変更され、以降、同様に、第四印刷ユニット−第五印刷ユニット間、第五印刷ユニット−第六印刷ユニット間で見当誤差が順次検出され、第五印刷ユニット、第六印刷ユニットの版胴回転速度も変更されることになる。
【0008】
第一印刷ユニット−第二印刷ユニット間の位相修正が完了して第二印刷ユニットの駆動速度が以前の同期駆動速度に戻されると、第二印刷ユニット−第三印刷ユニット間の見当誤差が拡大され、同様な現象が第三印刷ユニット−第四印刷ユニット間、第四印刷ユニット−第五印刷ユニット間、第五印刷ユニット−第六印刷ユニット間の各々で発生し、自動見当調整機構が有効に機能せず、位相修正に多大な時間を要することになり、印刷品質の向上が有効になされない。
【0009】
この発明は、上述の如き問題点に着目してなされたものであり、位相修正を短時間で的確に行い、印刷品質を有効に向上することができる輪転印刷機における見当調整方法および輪転印刷機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1による発明は、各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の輪転印刷機における見当調整方法において、各印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークを見当マーク検出センサにより検出し、複数個の印刷ユニットのうちの一番最初の印刷ユニットを基準印刷ユニットとし、前記見当マーク検出センサで検出された見当マーク間距離と適正な状態の見当マーク間距離と比較し、見当マーク間距離より見当ずれの有無を判定し、見当ずれがある場合には、その見当ずれの誤差量に従って、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行い、位相修正完了後に前記各印刷ユニットの駆動速度を同期駆動速度に戻し、全印刷ユニットを同期駆動するものである。
【0011】
この発明による見当調整方法では、位相修正のための速度変更を、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットに対して、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって行うから、この速度変更に起因して後段の印刷ユニット間で見当ずれが発生することがない。
【0012】
請求項2による発明は、請求項1に記載の輪転印刷機における見当調整方法において、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合には、その短縮量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を増速し、見当マーク間距離が規定値より伸長している場合には、その伸長量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を減速する。
【0013】
この発明による見当調整方法では、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合と見当マーク間距離が規定値より伸長している場合の何れにおいても、適正な位相修正によって見当調整が適切に行われる。
【0014】
請求項3による発明は、各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の輪転印刷機において、各印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークを検出する見当マーク検出センサと、複数個の印刷ユニットのうちの一番最初の印刷ユニットを基準印刷ユニットとし、前記見当マーク検出センサにより検出される見当マーク間の距離と適正な状態の見当マーク間距離と比較して見当ずれの有無を判定し、見当ずれがある場合には、その見当ずれの誤差量に従って、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行い、位相修正完了後に前記各印刷ユニットの駆動速度を同期駆動速度に戻し、全印刷ユニットを同期駆動する見当調整制御手段とを有しているものである。
【0015】
この発明による輪転印刷機では、印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークが見当マーク検出センサによって検出され、見当ずれがある場合には、位相修正のための速度変更を、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットに対して、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって行う。
【0016】
請求項4による発明は、請求項3に記載の輪転印刷機において、前記見当調整制御手段は、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合には、その短縮量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を増速し、見当マーク間距離が規定値より伸長している場合には、その伸長量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を減速するものである。
【0017】
この発明による輪転印刷機では、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合と見当マーク間距離が規定値より伸長している場合の何れにおいても、適正な位相修正によって見当調整が適切に行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1はこの発明による輪転印刷機を6連式のグラビア輪転印刷機に適用した実施の形態を示している。このグラビア輪転印刷機は6台の印刷ユニット11 〜16 を一列に有し、ストレート印刷により6色刷りを行う。印刷ユニット11 の側には巻出し部3とインフィード部5とが設けられ、印刷ユニット16 の側にはアウトフィード部7と巻取り部9とが設けられている。
【0020】
印刷ユニット11 〜16 は各々、版胴11、圧胴13、ガイドローラ15を具備している。各印刷ユニット11 〜16 にはサーボモータ171 〜176 が設けられており、サーボモータ171 〜176 は各印刷ユニット11 〜16 の版胴11を各印刷ユニット11 〜16 毎に独立駆動する。
【0021】
また最終段の印刷ユニット16 には、各印刷ユニット11 〜16 で印刷ウェブに印刷された見当マーク1PU1〜6PU(図3参照)を光学的に検出する光電式の見当マーク検出センサ19(図2参照)が設けられている。
【0022】
図2はグラビア輪転印刷機の制御系を示している。駆動制御装置21は、ディジタルシグナルプロセッサ(以下、DSP)23と、メモリ部25と、各サーボモータ171 〜176 毎に設けられたモータ制御インタフェース部271 〜276 と、見当マーク検出センサ19よりの信号を取り込むセンサインタフェース部28と、入力インタフェース部31と、出力インタフェース部33とを有し、入力インタフェース部31にはキーボードなどの入力装置35が、出力インタフェース部33にはCRTなどの表示装置37が各々接続されている。
【0023】
DSP23は、図示されていない印刷機制御回路より運転指令信号と速度指令信号とを与えられ、各サーボモータ171 〜176 に接続されているロータリエンコーダ291 〜296 より回転角信号を位置フィードバック信号として各モータ制御インタフェース部271 〜276 より入力し、各モータ制御インタフェース部271 〜276 を介して各サーボモータ171 〜176 のサーボアンプ391 〜396 へ同時に個別の位置指令信号(回転角指令信号)を出力する。
【0024】
これにより、DSP23は、固定周期の位置ループを構成した各印刷ユニット11 〜16 のサーボ系を制御するソフトウェアサーボ機能を持ち、各印刷ユニット11 〜16 のサーボ系を並列処理する。
【0025】
上述の構成により、DSP23は、加速時と減速時には、所定の加速時間、減速時間に従った変化率を維持して位置指令信号を連続して発生し、定速運転時には、速度指令に応じた時間間隔を維持して位置指令信号を連続的に発生し、何れの場合も、ソウトウェア同期により各サーボモータ171 〜176 の版胴11の回転速度の同期性を維持する。
【0026】
各サーボモータ171 〜176 に接続されているロータリエンコーダ291 〜296 はアブソリュート型のものであり、各印刷ユニット11 〜16 の版胴11は、取り外し可能であるが、キー係合によりユニット本体側のサーボモータ171 〜176 による駆動系と画一的に決まる回転位相をもって接続されることにより、版胴11に設けられている印刷見当調整用レジスタマークの位置をロータリエンコーダ291 〜296 の出力信号により管理できるようになっている。
【0027】
DSP23は、このロータリエンコーダ291 〜296 が出力する回転角信号によって各印刷ユニット11 〜16 の版胴11の回転位相を認識し、ガイドローラ径、圧胴径、版胴11とガイドローラ15の軸間距離などの固定値と、版胴11の胴径より印刷ユニット間のウェブパス長を演算し、このウェブパス長と版胴11の周長とにより各印刷ユニット11 〜16 間の版胴11の位相差を計算し、この位相差より初期見当プリセット調整のための版胴回転角(位相差補正角)を各印刷ユニットについて求め、各印刷ユニット11 〜16 のロータリエンコーダ291 〜296 が原点位置(版胴11の印刷見当調整用レジスタマークが真下、真上などのホームポジションに位置する版胴11の回転位置)を表す回転角信号を出力している状態より、各印刷ユニット11 〜16 について位相差補正角だけ版胴11を回転させる回転角指令信号を各サーボアンプ391 〜396 へ出力する。これにより印刷ユニット11 を基準印刷ユニットとして、初期見当プリセット調整が行われる。
【0028】
なお、この初期見当プリセット調整について、より詳細な説明が必要ならば、本願出願人と同一の出願人による特願平8−20284号の明細書および図面を参照されたい。
【0029】
DSP23は、見当調整制御手段として、見当マーク検出センサ19により検出される見当マーク間の距離L1、L2、L3、L4、L5を、各々適正状態での見当マーク間距離L0と比較して誤差量を算出し、誤差量が許容値以上であると、見当調整を行う必要がある見当ずれが発生していると判定し、この場合には、その見当ずれの誤差量に従って、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行い、位相修正完了後に前記各印刷ユニットの駆動速度を同期駆動速度に戻し、全印刷ユニットを同期駆動すると云う一連のシーケンス制御を行う。
【0030】
これにより、見当誤差が発生した場合、見当が正常な印刷ユニット間への影響を及ぼすことなく見当修正が行われ、見当修正時間を短縮して安定した見当修正が行われる。
【0031】
ここで、印刷ユニット11 から印刷ユニット16 まで順次印刷が行われる場合において、L1≠L0,L2=L3=L4=L5=L0の場合の見当調整について説明する。
【0032】
この状況は、印刷ユニット11 −12 間で見当誤差が発生しており、その他の印刷ユニット間の見当は正常である。
【0033】
印刷ユニット11 を基準とした見当誤差は下式により示される。ただし、Leは誤差量である。
【0034】
L1=L0+Le
L12=2(L0)+Le
L13=3(L0)+Le
L14=4(L0)+Le
L15=5(L0)+Le
単独駆動制御を行うDSP23は、印刷ユニット11 以外の印刷ユニット12 〜16 の各々に、同時に同一操作量となる位置指令を与え、各印刷ユニット12 〜16 の単独位置ループで同期性を維持しつつ版胴11の変速を行い、所定量の変速後に変速以前の速度に戻す。
【0035】
次に以下の条件を考える。
【0036】
L1=L0,L2≠L0,L3=L4=L5=L0
これは、印刷ユニット11 −12 間、印刷ユニット13 −14 間、印刷ユニット14 −15 間、印刷ユニット15 −16 間の見当補正を必要とせず、印刷ユニット12 −13 の見当補正を必要とする場合を示している。
【0037】
この場合には、基準の印刷ユニット11 に対する印刷ユニット13 の位相修正量を印刷ユニット13 と同時に、印刷ユニット14 、15 、16 にも同期性を維持しつつ与えることで対応する。なお、この場合には、印刷ユニット12 に対する速度変更の操作は行わない。
【0038】
この見当補正(位相修正)のための速度変更は、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合には増速であり、見当マーク間距離が規定値より伸長している場合には減速である。
【0039】
これにより見当マーク間距離が規定値より短縮している場合と見当マーク間距離が規定値より伸長している場合の何れにおいても、適正な位相修正によって見当調整が適切に行われる。
【0040】
以上に於ては、この発明を特定の実施の形態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、請求項1による輪転印刷機の見当調整方法および請求項3による輪転印刷機によれば、位相修正(見当補正)のための速度変更を、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットに対して、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって行うから、この速度変更に起因して後段の印刷ユニット間で見当ずれが発生することがなく、位相修正が短時間で的確に行われ、印刷品質を有効に向上することができる。
【0042】
請求項2による輪転印刷機の見当調整方法および請求項4による輪転印刷機によれば、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合と見当マーク間距離が規定値より伸長している場合の何れにおいても、適正な位相修正によって見当調整が適切に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による輪転印刷機を6連式のグラビア輪転印刷機に適用した一つの実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】 グラビア輪転印刷機の制御系の一つの実施の形態を示すブロック線図である。
【図3】 見当マークの印刷例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 〜16 印刷ユニット
3 巻出し部
5 インフィード部
7 アウトフィード部
9 巻取り部
11 版胴
13 圧胴
15 ガイドローラ
171 〜176 サーボモータ
19 見当マーク検出センサ
21 駆動制御装置
23 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)
25 メモリ部

Claims (4)

  1. 各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の輪転印刷機における見当調整方法において、
    各印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークを見当マーク検出センサにより検出し、複数個の印刷ユニットのうちの一番最初の印刷ユニットを基準印刷ユニットとし、前記見当マーク検出センサで検出された見当マーク間距離と適正な状態の見当マーク間距離と比較し、見当ずれの有無を判定し、見当ずれがある場合には、その見当ずれの誤差量に従って、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行い、位相修正完了後に前記各印刷ユニットの駆動速度を同期駆動速度に戻し、全印刷ユニットを同期駆動することを特徴とする輪転印刷機における見当調整方法。
  2. 見当マーク間距離が規定値より短縮している場合には、その短縮量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を増速し、見当マーク間距離が規定値より伸長している場合には、その伸長量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を減速することを特徴とする請求項1に記載の輪転印刷機における見当調整方法。
  3. 各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の輪転印刷機において、
    各印刷ユニットで印刷ウェブに印刷された見当マークを検出する見当マーク検出センサと、
    複数個の印刷ユニットのうちの一番最初の印刷ユニットを基準印刷ユニットとし、前記見当マーク検出センサにより検出される見当マーク間の距離と適正な状態の見当マーク間距離と比較して見当ずれの有無を判定し、見当ずれがある場合には、その見当ずれの誤差量に従って、見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を、これら印刷ユニット間の同期性を維持して同一操作量をもって変化させて位相修正を行い、位相修正完了後に前記各印刷ユニットの駆動速度を同期駆動速度に戻し、全印刷ユニットを同期駆動する見当調整制御手段と、
    を有していることを特徴とする輪転印刷機。
  4. 前記見当調整制御手段は、見当マーク間距離が規定値より短縮している場合には、その短縮量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を増速し、見当マーク間距離が規定値より伸長している場合には、その伸長量に従って見当ずれが発生している印刷ユニットおよび当該印刷ユニットよりウェブ巻取り側の最終段の印刷ユニットに至るまでの各印刷ユニットの駆動速度を減速することを特徴とする請求項3に記載の輪転印刷機。
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