JPH09207323A - 輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機

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JPH09207323A
JPH09207323A JP8020286A JP2028696A JPH09207323A JP H09207323 A JPH09207323 A JP H09207323A JP 8020286 A JP8020286 A JP 8020286A JP 2028696 A JP2028696 A JP 2028696A JP H09207323 A JPH09207323 A JP H09207323A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate cylinder
printing unit
printing
cylinder
phase difference
Prior art date
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Pending
Application number
JP8020286A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Hayashi
誠 林
Masahiro Watanabe
昌裕 渡辺
Akira Watanabe
明 渡辺
Shoji Shimizu
昭二 清水
Ko Kumazawa
香 熊沢
Toshiya Saeki
俊哉 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP8020286A priority Critical patent/JPH09207323A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見当初期プリセットを初期見当調整専用の版
胴モータを必要とすることなく行なえ、また製版作業も
簡素化すること。 【解決手段】 個別のサーボモータにより各印刷ユニッ
ト毎に独立駆動する輪転印刷機において、マークセンサ
51と、マークセンサ51による見当マークの読み取り
間隔より版胴の胴径を演算する版胴径演算手段41と、
ガイドローラ径などの固定値と版胴径演算手段41によ
り演算された胴径値より印刷ユニット間のウェブパス長
を演算するウェブパス長演算手段43と、ウェブパス長
演算手段43によって演算されたウェブパス長と胴径値
より基準印刷ユニットの版胴に対する他の印刷ユニット
の版胴の回転方向の位相差を演算する位相差演算手段4
7と、マークセンサ51による見当マークの読み取りタ
イミングにより決められる版胴の回転原点位置より位相
差に対応する回転角だけ前記他の印刷ユニットの版胴を
前記サーボモータによって回転駆動する制御を行う見当
初期プリセット調整手段49とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多色のグラビア
印刷などを行う輪転印刷機に関し、特にジョブ切り換え
時に見当初期プリセットを行う輪転印刷機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備し
た印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットで一連の
ウェブに対して各色の印刷を行う多色刷りのグラビア輪
転印刷機などには見当合わせ装置が組み込まれている。
【0003】この見当合わせ装置としては、上下動式あ
るいは振子動式の見当補正ローラを有し、見当補正ロー
ラを動かすことによって印刷ユニット間のウェブパス長
を変更する補正ローラ移動方式のものがよく知られてい
る。
【0004】また上述のような輪転印刷機では、ジョブ
切り換え時には印刷見当の初期プリセットを行う必要が
ある。この印刷見当の初期プリセットは、上下動式の見
当補正ローラによる見当合わせ装置を有する輪転印刷機
においては、見当補正ローラの位置調整により印刷ユニ
ット間のウェブパス長を変更することにより行われ、振
子動式の見当補正ローラによる見当合わせ装置を有する
輪転印刷機においては、初期見当調整用版胴モータを版
胴駆動用主電動機とは別途に設け、初期見当調整用版胴
モータによって版胴位相を変更することにより行われて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上下動式の見当補正ロ
ーラによって印刷見当の初期プリセットを行う場合に
は、この見当補正ローラの移動量を最大版胴周長以上に
設定しておく必要があり、使用版胴の胴径の如何によっ
ては、見当初期プリセットのために必要な見当補正ロー
ラの移動量が長く、この見当補正ローラの移動のために
見当初期プリセットに要する時間が長くなることがあ
る。
【0006】初期見当調整用版胴モータによって版胴位
相を変更することによって印刷見当の初期プリセットを
行う場合には、版胴駆動用主電動機とは別に、初期見当
調整ためたげの版胴モータを各印刷ユニット毎に設けな
ければならず、コスト高になる。
【0007】また何れの場合も、版の印刷見当マークと
機械的位相合わせ(版胴と版胴軸との位相合わせ)のた
めに版胴に設けられているキー溝との位相が所定の一定
値に保たれるように各色の版を製版しなければならず、
製版作業が煩雑なものになる。
【0008】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、特に各印刷ユニットの版胴を各印
刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置により各
印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方式の
輪転印刷機において、見当初期プリセットを初期見当調
整専用の版胴モータを必要とすることなく能率よく短時
間で行うことができ、また製版時に版胴のキー溝と印刷
見当マークとの位相を考慮する必要がない輪転印刷機を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1による発明は、各々版胴、圧胴、ガイド
ローラを具備した印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユ
ニットの版胴を各印刷ユニット毎に設けられた個別の回
転駆動装置により各印刷ユニット毎に独立駆動するセク
ショナル駆動方式の輪転印刷機において、各印刷ユニッ
トにおいて版胴上の見当マークを読み取るマークセンサ
と、各印刷ユニットにおいて版胴の回転角を検出する回
転角センサと、前記マークセンサによる見当マークの読
み取り間隔より版胴の胴径を演算する版胴径演算手段
と、ガイドローラ径、圧胴径、版胴とガイドローラの軸
間距離などの固定値と前記版胴径演算手段により演算さ
れた版胴の胴径より印刷ユニット間のウェブパス長を演
算するウェブパス長演算手段と、前記ウェブパス長演算
手段によって演算された印刷ユニット間のウェブパス長
と前記胴径より見当合わせ基準の印刷ユニットの版胴に
対する他の印刷ユニットの版胴の回転方向の位相差を演
算する位相差演算手段と、前記マークセンサが見当マー
クを読み取った時の前記回転角センサの回転角検出値に
基づいて設定される版胴の回転原点位置より前記位相差
演算手段によって演算された位相差に対応する回転角だ
け前記他の印刷ユニットの版胴を前記回転駆動装置によ
って回転駆動する制御を行う見当初期プリセット調整手
段とを有しているものである。
【0010】この発明による輪転印刷機においては、マ
ークセンサによる見当マークの読み取り間隔より版胴径
演算手段が版胴の胴径を演算し、ウェブパス長演算手段
によってガイドローラ径、圧胴径、版胴とガイドローラ
の軸間距離などの固定値(規定値)と版胴径演算手段に
より演算された版胴の胴径より印刷ユニット間のウェブ
パス長が演算され、このウェブパス長演算手段によって
演算された印刷ユニット間のウェブパス長と胴径より見
当合わせ基準の印刷ユニットの版胴に対する他の印刷ユ
ニットの版胴の回転方向の位相差が位相差演算手段によ
って演算される。
【0011】そして見当初期プリセット調整手段が、マ
ークセンサによって見当マークが読み取った時の前記回
転角センサの回転角検出値に基づいて設定される版胴の
回転原点位置より位相差演算手段によって演算された位
相差に対応する回転角だけ他の印刷ユニットの版胴を回
転駆動装置によって回転駆動する制御を行う。
【0012】これにより回転駆動装置による版胴回転に
よって版胴位相が変更され、見当初期プリセットが行わ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0014】図1はこの発明による輪転印刷機を6連式
のグラビア輪転印刷機に適用した実施の形態を示してい
る。このグラビア輪転印刷機は6台の印刷ユニット11
〜16 を一列に有し、ストレート印刷により6色刷りを
行う。印刷ユニット11 の側には巻出し部3とインフィ
ード部5とが設けられ、印刷ユニット16 の側にはアウ
トフィード部7と巻取り部9とが設けられている。
【0015】印刷ユニット11 〜16 は各々、版胴1
1、圧胴13、ガイドローラ15を具備している。各印
刷ユニット11 〜16 にはサーボモータ171 〜176
が設けられており、サーボモータ171 〜176 は各印
刷ユニット11 〜16 の版胴11を各印刷ユニット11
〜16 毎に独立駆動する。
【0016】図2はグラビア輪転印刷機の制御系を示し
ている。駆動制御装置21は、ディジタルシグナルプロ
セッサ(以下、DSP)23と、メモリ部25と、各サ
ーボモータ171 〜176 毎に設けられたモータ制御部
271 〜276 と、テンション制御部28と、入力イン
タフェース部31と、出力インタフェース部33とを有
し、入力インタフェース部31にはキーボードなどの入
力装置35が、出力インタフェース部33にはCRTな
どの表示装置37が各々接続されている。
【0017】DSP23は、図示されていない印刷機制
御回路より運転指令と速度指令とを与えられ、ソウトウ
ェア同期により各モータ制御部271 〜276 へ速度指
令を出力する。
【0018】モータ制御部271 〜276 は、各サーボ
モータ171 〜176 に接続されているロータリエンコ
ーダ291 〜296 より回転角信号を位置フィードバッ
ク信号として入力し、固定周期の位置ループをもってサ
ーボモータ171 〜176 をフィードバック制御すべく
駆動信号を各サーボモータ171 〜176 のサーボアン
プ391 〜396 へ出力する。
【0019】テンション制御部28は巻出し部3インフ
ィード部5とアウトフィード部7、巻取り部9へテンシ
ョン制御のための印刷速度信号を出力する。
【0020】またDSP23にはマークセンサインタフ
ェース24が接続され、DSP23は各印刷ユニット1
1 〜16 に設けられたマークセンサ511 〜516 が出
力する見当マーク読み取り信号をマークセンサインタフ
ェース24より入力する。
【0021】つぎに上述のような構成によるグラビア輪
転印刷機に組み込まれる見当初期プリセット装置につい
て説明する。見当初期プリセット装置は、図3に示され
ているように、各印刷ユニット11 〜16 において版胴
11上の見当マークM(図4参照)を読み取るマークセ
ンサ511 〜516 と、マークセンサ511 〜516
よる見当マークの読み取り間隔より版胴11の胴径を演
算する版胴径演算手段41と、ガイドローラ径、圧胴
径、版胴11とガイドローラ15の軸間距離などの固定
値と版胴径演算手段41により演算された版胴11の胴
径より各印刷ユニット11 〜12 、12 〜13 ・・・1
5 〜16 間のウェブパス長を演算するウェブパス長演算
手段43と、ウェブパス長演算手段43によって演算さ
れた各印刷ユニット11 〜12 、12 〜13 ・・・15
〜16 間のウェブパス長と版胴11の胴径値より見当合
わせ基準の印刷ユニット(この実施の形態では印刷ユニ
ット11 )の版胴11に対する他の印刷ユニット12
6 の版胴11の回転方向の位相差を演算する位相差演
算手段47と、マークセンサ511 〜516 が見当マー
クMを読み取った時のロータリエンコーダ291 〜29
6 による回転角検出値に基づいて設定される版胴11の
回転原点位置より位相差演算手段47によって演算され
た位相差に対応する回転角だけ印刷ユニット12 〜16
の版胴11をサーボモータ172 〜176 によって回転
駆動する制御を行う見当初期プリセット調整手段49と
を有している。
【0022】ここで、ウェブパス長演算手段43、位相
差演算手段47、見当初期プリセット調整手段49は、
図2に示されている制御系においては、DSP23、メ
モリ部25、モータ制御部271 〜276 によって具現
される。
【0023】マークセンサ511 〜516 は、図4に示
されているように、版胴11の真上位置、即ち圧胴13
との接点位置において版胴11上の見当マークMを光学
的に読み取る。
【0024】見当初期プリセットはジョブ切替に伴う版
胴径変更時に印刷作業開始前に実行される。つぎに、こ
の見当初期プリセットの処理手順を説明する。なお、こ
の見当初期プリセット時には、見当補正ローラ16(図
5参照)は中立位置に位置させておく。
【0025】(1)例えば印刷ユニット11 において胴
径Dを有する胴径値既知の版胴11をサーボモータ17
1 によって所定回転速度にて回転させ、この時にマーク
センサ511 によって読み取られる見当マークMの読み
取り間隔時間Tを予め計測し、この計測値をパラメータ
としてメモリに格納しておく。
【0026】新規ジョブで使用される版胴11を印刷ユ
ニット11 〜16 に取り付け、例えば印刷ユニット11
において版胴11をサーボモータ171 によって上述の
読み取り間隔時間計測時と同じ所定回転速度にて回転さ
せ、この時にマークセンサ511 によって読み取られる
見当マークMの読み取り間隔時間Tpを計測し、下式に
より新規ジョブで使用される版胴11の版胴径Dpと版
周長Lpとを版胴径演算手段41によって算出する。
【0027】Dp=D・Tp/T Lp=π・D・Tp/T この版胴径Dpと版周長Lpの計算は、印刷ユニット1
1 〜16 の各々に取り付けられる版胴11の版胴径Dp
が互いに同一であることから、一つの印刷ユニットのみ
で行われればよい。なお、版胴径Dpは直径であり、D
p=2rpが成立する。
【0028】(2)つぎに各印刷ユニット11 〜16
版胴11をサーボモータ172 〜176 によって所定速
度で回転させ、各印刷ユニット11 〜16 においてマー
クセンサ511 〜516 が見当マークMを読み取った時
のロータリエンコーダ291 〜296 の出力回転角(版
胴回転角)EM1〜EM6をメモリに書き込む。これにより
ロータリエンコーダ291 〜296 の出力回転角がEM1
〜EM6である時、印刷ユニット11 〜16 の版胴11が
回転原点位置に位置していると識別することができる。
なお、出力回転角EM1〜EM6はエンコーダ原点よりの回
転角である。
【0029】(3)ウェブパス演算手段43によって各
印刷ユニット11 〜12 、12 〜13・・・15 〜16
間のウェブパス長を演算する。
【0030】このウェブパス長の演算方法を図5、図6
を参照して説明する。図5は一番目目(基準)の印刷ユ
ニット11 と二番目の印刷ユニット12 との間のウェブ
パスを各印刷ユニット間のウェブパスの代表として示し
ている。なお、図5では各印刷ユニットに設けられる乾
燥装置などの表示は表示は省略している。
【0031】この印刷ユニット11 、12 間のウェブパ
スにおいて、版胴径の変化により、ウェブパス長が変化
するのは、印刷ユニット11 の圧胴13から印刷ユニッ
ト11 の前側(印刷ユニット11 の圧胴13よりウェブ
フロー方向で見て進み側)のガイドローラ(G1 )15
までの距離と、印刷ユニット12 の後側(印刷ユニット
2 の圧胴13よりウェブフロー方向で見て遅れ側)の
ガイドローラ(G2 )15から印刷ユニット12 の圧胴
13までの距離であり、見当補正ローラ16によるウェ
ブパス長調整値を所定の初期値(中立位置におけるウェ
ブパス長調整値=±0)とすれば、印刷ユニット11
前側のガイドローラ(G1 )15から印刷ユニット12
の後側のガイドローラ(G2 )15までの距離(ウェブ
パス長)は機械的に一定値に決まる。図6では、版胴径
の変更によりA−B間のパス長L1-G1が変化する。
【0032】ここで、圧胴前側のガイドローラ(G1
径をr11、圧胴後側のガイドローラ(G2 )径をr21
圧胴前側のガイドローラ(G1 )と圧胴13との水平方
向の軸間距離をa1 、圧胴後側のガイドローラ(G2
と圧胴13との水平方向の軸間距離をa2 、圧胴前側の
ガイドローラ(G1 )と圧胴13との垂直方向の軸間距
離をh11、圧胴後側のガイドローラ(G2 )と圧胴13
との垂直方向の軸間距離をh22、圧胴前側のガイドロー
ラ(G1 )と版胴11との垂直方向の軸間距離をh1
圧胴後側のガイドローラ(G2 )と圧胴11との垂直方
向の軸間距離をh2 、圧胴径をr2 、版胴径rpとする
と、圧胴前側のガイドローラ(G1 )と圧胴13との間
のパス長L1-G1と、ガイドローラ(G2 )と圧胴13と
の間のパス長LG2-2は次のように算出できる。
【0033】ガイドローラ15と圧胴13の中心間距離
1 2 は、
【数1】O1 2 =√(a1 2 +h11 2 ) よってP1 2 間距離は、 P1 2 =√{a1 2 +h11 2 −(r2 −r112 } また、 θ1 =(π/2)−θ2 θ3 =cos-1{a1 /√(a1 2 +h11 2 )} θ2 +θ3 =cos-1{(r2 −r11)/√(a1 2
11 2 )} 故に、 θ2 =cos-1{(r2 −r11)/√(a1 2
11 2 )}−cos-1{a1 /√(a1 2 +h11 2 )} θ1 =(π/2)−cos-1{(r2 −r11)/√(a
1 2 +h11 2 )}−cos-1{a1 /√(a1 2 +h11
2 )} よってパス長L1 は、 L1-G1=P1 2 +r2 ・θ1 +r11{(π/2)−θ2 } =√{a1 2 +h11 2 −(r2 −r11)2 } +[π・(r2 /2) +(r2 −r11){(π/2)−cos-1((r2 −r11) /√(a1 2 +h11 2 ))−cos-1{a1 /√(a1 2 +h11 2 )}] …(1) なお、h11はh1 −r2 −rpである。
【0034】同様に、 LG2-2=√{a2 2 +h21 2 −(r2 −r212 } +[π・(r2 /2) +(r2 −r21){(π/2)−cos-1((r2 −r21) /√(a2 2 +h21 2 ))−cos-1(a2 /√(a2 2 +h21 2 )}] …(2) なお、h21はh2 −r2 −rpである。
【0035】版胴径rpの入力に代えて、(1)にて版
胴周長Lpの入力が行われてもよく、この場合には、h
11=h1 −r2 −Lp/2π、h21=h2 −r2 −Lp
/2πとなる。
【0036】印刷ユニット11 、12 間のウェブパス長
をL1-2 、印刷ユニット11 の前側のガイドローラ(G
1 )15と印刷ユニット12 の後側のガイドローラ(G
2 )15と間のまでのウェブパス長をLG1-G2 とする
と、 L1-2 =L1-G1+LG1-G2 +LG2-2G1-G2 は見当補正ローラ16によるウェブパス長調整
値を所定の初期値(中立位置におけるウェブパス長調整
値=±0)とすれば、機械的に一定値に決まり、定数K
1 に置き換えられる。
【0037】従って、L1-2 =L1-G1+K1 +LG2-2
なる。
【0038】同様に、各印刷ユニット間のウェブパス長
は下式により与えられる。
【0039】L2-3 =L2-G1+K2 +LG2-33-4 =L3-G1+K3 +LG2-44-5 =L4-G1+K4 +LG2-55-6 =L5-G1+K5 +LG2-6 これらの計算は、圧胴前側のガイドローラ(G1 )径r
11、圧胴後側のガイドローラ(G2 )径r21、圧胴前側
のガイドローラ(G1 )と圧胴13との水平方向の軸間
距離a1 、圧胴後側のガイドローラ(G2 )と圧胴13
との水平方向の軸間距離a2 、圧胴前側のガイドローラ
(G1 )と圧胴13との垂直方向の軸間距離h11、圧胴
後側のガイドローラ(G2 )と圧胴13との垂直方向の
軸間距離h22、圧胴前側のガイドローラ(G1 )と版胴
11との垂直方向の軸間距離h1、圧胴後側のガイドロ
ーラ(G2 )と圧胴11との垂直方向の軸間距離h2
圧胴径r2 、定数K1 〜K5 などがパラメータとして予
めメモリに格納され、使用される版胴に応じて版胴径D
p=2rp、版胴周長Lpが上述のように版胴径演算手
段41によって演算されることにより、プログラム処理
により自動的に行われる。
【0040】(4)つぎに見当初期プリセット調整手段
49によって見当合わせ基準の印刷ユニットの版胴11
に対する他の印刷ユニットの版胴11の回転方向の位相
差を演算する。ここでは、ストレート印刷により6色刷
を行う場合を例によって説明しているから、見当合わせ
基準の印刷ユニット(基準版胴)は、最も巻き出し側に
ある1段目の印刷ユニット11 として説明する。
【0041】印刷ユニット11 とこれより後段の各印刷
ユニット12 〜16 との間のウェブパス長をつぎのよう
に計算する。
【0042】印刷ユニット11 と12 との間のウェブパ
ス長LP12 =L1-2 印刷ユニット11 と13 との間のウェブパス長LP13
P12 +L2-3 印刷ユニット11 と14 との間のウェブパス長LP14
P13 +L3-4 印刷ユニット11 と15 との間のウェブパス長LP15
P14 +L4-5 印刷ユニット11 と16 との間のウェブパス長LP16
P15 +L5-6 2段目の印刷ユニット12 の基準版胴との位相差を
P2、3段目の印刷ユニット13 の基準版胴との位相差
をFP3、4段目の印刷ユニット14 の基準版胴との位相
差をFP4、5段目の印刷ユニット15 の基準版胴との位
相差をFP5、6段目の印刷ユニット16 の基準版胴との
位相差をFP6、版胴周長をLpとすると、各段の印刷ユ
ニットの位相差は下式によって算出される。
【0043】 Fp2=2π(LP12 %Lp)/Lp …(3) FP3=2π(LP13 %Lp)/Lp …(4) FP4=2π(LP14 %Lp)/Lp …(5) Fp5=2π(LP15 %Lp)/Lp …(6) FP6=2π(LP16 %Lp)/Lp …(7) ただし、%は剰余を求める演算子である。
【0044】(5)つぎに見当初期プリセット調整手段
49によって各印刷ユニット12 〜16 の見当初期プリ
セット調整のための版胴11の回転角(ロータリエンコ
ーダ回転角)θP2〜θP6を位相差FP2〜FθP6より求
め、(2)にてメモリに書き込んだロータリエンコーダ
292 〜296 の出力回転角EM2〜EM6に回転角θP2
θP6を加算した回転角(例えばEM2+θP2)だけ各印刷
ユニット12 〜16 の版胴11を正転駆動する駆動信号
をサーボモータ172 〜176 の駆動回路へ出力する。
【0045】これにより各印刷ユニット12 〜16 の版
胴11はサーボモータ172 〜176 によって回転原点
位置(見当マークMの読取り位相)より回転角θP2〜θ
P2だけ正転し、見当初期プリセットのための位置決めが
行われる。
【0046】なお、見当合わせ基準の1段目の印刷ユニ
ット11 の版胴11は回転原点位置、即ちロータリエン
コーダ291 の出力回転角がEM1になる回転位置に位置
決めされればよい。
【0047】上述の見当初期プリセットは、振り分け印
刷においても同等に対応することができる。例えば、6
段の印刷ユニットによる輪転印刷機において、4色・2
色振り分け運転する場合を仮定すると、4色刷りグルー
プでは、6色刷り時と同様に1段目の印刷ユニット11
を基準の印刷ユニットとし、上述の位相差補正を2〜4
段目の印刷ユニット12 〜14 に対して行い、2色刷り
グループでは、5段目の印刷ユニット15 を基準の印刷
ユニットとして、6段目の印刷ユニット16 について上
述と同等の位相差補正を行う。
【0048】基準の印刷ユニットである5段目の印刷ユ
ニット15 と6段目の印刷ユニット16 との間のウェブ
パス長LP56 とすると、 LP56 =L5-6 であり、6段目の印刷ユニット16 の基準版胴との位相
差をFP6、版胴周長をLpとすると、6段目のの印刷ユ
ニットの位相差は下式によって算出される。
【0049】FP6=2π(LP56 %Lp)/Lp この結果をロータリエンコーダ回転角に換算し、サーボ
モータ176 によって印刷ユニット16 の版胴11を回
転原点位置より位相差相当分の回転角だけ正転させる。
これにより2色刷りグループについての見当初期プリセ
ットが6色刷り時と同等のアルゴリズムで行われる。
【0050】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1による輪転印刷機においては、各印刷ユニットにおい
て印刷工程時に版胴を回転駆動する回転駆動装置(サー
ボモータ)によって各版胴を個別に回転させて見当初期
プリセットを行うから、上下動式の見当補正ローラによ
るものでは、見当補正ローラの移動量を最大版胴周長以
上に設定しておく必要がなくなり、見当初期プリセット
を能率よく短時間で行えるようになる。また見当補正ロ
ーラの移動量を最大版胴周長以上に設定しておく必要が
なくことによりウェブパス長が短くなり、ウェブの走行
時の蛇行が減少しし、印刷品質が向上する。
【0052】振り子式の見当補正ローラによるもので
は、専用の初期見当調整用版胴モータが不要になり、コ
ストの低減が図られる。
【0053】またマークセンサによって版胴上の見当マ
ークを読み取って各印刷ユニットの版胴の回転原点位置
を設定するから、製版時に版胴のキー溝と印刷見当マー
クとの位相を考慮する必要がなくなり、製版作業が容易
に行われる得るようになる。
【0054】またマークセンサによる版胴上の見当マー
クの読み取りによって版胴径を演算するから、ウェブパ
ス長の演算において版胴径をオペレータ入力する必要が
なく、ミス入力による見当初期プリセットのミス設定が
未然に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による輪転印刷機を6連式のグラビア
輪転印刷機に適用した一つの実施の形態を示す全体構成
図である。
【図2】グラビア輪転印刷機の制御系の一つの実施の形
態を示すブロック線図である。
【図3】この発明による輪転印刷機の見当初期プリセッ
トの制御系のブロック線図である。
【図4】マークセンサの配置位置を示す斜視図である。
【図5】印刷ユニット間のウェブパスの概要を示す説明
図である。
【図6】ウェブパス長の計算要領を示す説明図である。
【符号の説明】
1 〜16 印刷ユニット 3 巻出し部 5 インフィード部 7 アウトフィード部 9 巻取り部 11 版胴 13 圧胴 15 ガイドローラ 171 〜176 サーボモータ 21 駆動制御装置 23 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 25 メモリ部 271 〜276 モータ制御部 28 テンション制御部 41 版胴径演算手段 43 ウェブパス長演算手段 47 位相差演算手段 49 見当初期プリセット調整手段 511 〜516 マークセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 昭二 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 (72)発明者 熊沢 香 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 (72)発明者 佐伯 俊哉 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々版胴、圧胴、ガイドローラを具備し
    た印刷ユニットを複数個有し、各印刷ユニットの版胴を
    各印刷ユニット毎に設けられた個別の回転駆動装置によ
    り各印刷ユニット毎に独立駆動するセクショナル駆動方
    式の輪転印刷機において、 各印刷ユニットにおいて版胴上の見当マークを読み取る
    マークセンサと、 各印刷ユニットにおいて版胴の回転角を検出する回転角
    センサと、 前記マークセンサによる見当マークの読み取り間隔より
    版胴の胴径を演算する版胴径演算手段と、 ガイドローラ径、圧胴径、版胴とガイドローラの軸間距
    離などの固定値と前記版胴径演算手段により演算された
    版胴の胴径より印刷ユニット間のウェブパス長を演算す
    るウェブパス長演算手段と、 前記ウェブパス長演算手段によって演算された印刷ユニ
    ット間のウェブパス長と前記胴径より見当合わせ基準の
    印刷ユニットの版胴に対する他の印刷ユニットの版胴の
    回転方向の位相差を演算する位相差演算手段と、 前記マークセンサが見当マークを読み取った時の前記回
    転角センサの回転角検出値に基づいて設定される版胴の
    回転原点位置より前記位相差演算手段によって演算され
    た位相差に対応する回転角だけ前記他の印刷ユニットの
    版胴を前記回転駆動装置によって回転駆動する制御を行
    う見当初期プリセット調整手段と、 を有していることを特徴とする輪転印刷機。
JP8020286A 1996-02-06 1996-02-06 輪転印刷機 Pending JPH09207323A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100904674B1 (ko) * 2005-04-13 2009-07-08 사단법인 한국폴리텍1(로마숫자표기)대학 산학협력단 포장용 인쇄기계의 피치 컨트롤 방법 및 그 시스템
CN108973308A (zh) * 2018-06-27 2018-12-11 渭南科赛机电设备有限责任公司 一种电子轴凹版印刷机的快速对版方法

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