JPH09206944A - 自動溶接倣い装置における倣い制御方法 - Google Patents
自動溶接倣い装置における倣い制御方法Info
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Abstract
した倣い動作を行わせる。 【解決手段】 溶接トーチ1を、溶接線に沿って進行さ
せながら、ウィービング方向に水平に揺動し、かつ溶接
トーチ1の上下方向に駆動しうるアクチュエータを設
け、アークセンサ15によって検出されたウィービング
両端における溶接電流検出値の差が小さくなるように左
右修正信号を出力してアクチュエータのウィービングの
中心位置を制御し、かつウィービング中心における溶接
電流検出値と設定値の差が小さくなるように上下修正信
号を出力してアクチュエータにより溶接トーチ1の上下
方向の位置を制御する自動溶接倣い装置における倣い制
御方法において、ウィービング中央での電流値と設定基
準電流との偏差を常時監視し、この偏差が設定偏差以上
の場合は予め設定された回数分、ワイヤ突き出し長を短
くする方向に修正を行う。
Description
自動倣い装置において、アークセンサで検出した溶接電
流により軌道修正を行う倣い制御方法に関するものであ
る。
おいて、溶接トーチ先端のウィービングの中心が溶接線
から偏った場合、アークセンサによって検出された前記
ウィ一ビング両端における溶接電流検出値の差が小さく
なるように左右修正信号を出力してロボットが保持する
トーチのウィービングの中心位置を制御し、かつウィー
ビング中心における溶接電流検出値と設定値との差が小
さくなるように上下修正信号を出力してロボットが保持
するトーチの上下方向(中心軸線方向)の位置を制御す
ることは公知である(特公平2−18671号公報の
〔従来の技術〕の項参照)。このような従来の方法で
は、ウィービング両端の電流値の偏差によって、左右方
向ズレを、ウィービング中央の電流値の偏差によって、
上下方向ズレを検出し、それぞれの偏差が小さくなるよ
うに移動指令を払い出してロボットが保持するトーチ位
置を修正することになるが、溶接線上に仮付け、隙間等
の異常箇所があった場合には、上下方向・左右方向のズ
レがないにも拘わらす、修正動作を行ってしまう。
開昭60−46870号公報に記載された方法がある。
これは、溶接トーチのアークに対応する電流を検出し、
この電流値と碁準値との偏差に応じて溶接線からの溶接
トーチの位置を修正する修正信号を出力する際に、前記
偏差が予定値よりも越えたときには前記の修正信号を出
さないか、または通常の修正信号よりも小さいある値で
位置の修正を行うものである。この方法により、アーク
切れが発生したときの検出電流の変動を無視し、ア一ク
の安定度が低い条件下でも、追従性の良好な溶接線倣い
制御が可能となる。
法では、溶接線上に仮付け、隙間等の短区間の異常箇所
があって過大電流、過小電流が発生した場合に、これを
軌道修正信号と判断してしまい、誤った倣い動作となっ
てしまう。即ち、仮付箇所では一般的に過大電流とな
り、修正動作はワイヤ突き出し長が長くなる方向に働
き、本来の溶接線から離れ、仮付箇所を通過後も一定区
間離れた状態で溶接が行われ、溶接の溶け込みが浅くな
ってしまう。また、ウィービング振幅以上の隙間箇所で
は、一般的には過小電流となり、修正動作はワイヤ突き
出し長が短くなる方向に働き、本来の溶接線に突っ込む
ようになり、ワークに穴、溶け込みが発生する。以上の
ように、仮付、隙間箇所近傍で溶接上著しく溶接品質が
劣化するとともに動作も不安定になる。
報に記載された方法では、アーク切れによって発生する
偏差オーバ時に位置の修正を行わないか修正を減少させ
て溶接の破れ箇所の発生や溶け落ちを防止できるもの
の、その修正方法は、単にそのままアーク切れ箇所を通
過するか、修正量を減少させるだけであるため、仮付箇
所を十分に溶かすことができず、仮付箇所の溶接の溶け
込みが浅くなってしまうという問題があった。さらに、
特公平2−18671号公報に記載されている方法で
は、仮付筒所において溶接機への電流指令を減少させる
かまたは溶接速度を上昇させることで、−一定幅のビー
ドを形成させることはできるが、溶接の溶け込み深さが
不十分となってしまう問題があった本発明が解決すべき
課題は、このような従来の問題点を解決し、仮付箇所近
傍でも溶接品質を維持して、安定した倣い動作を行わせ
ることにある。
め、本発明の自動溶接倣い装置における倣い制御方法
は、溶接トーチを、溶接線に沿って進行させながら、ウ
ィービング方向に水平に揺動し、かつ前記溶接トーチの
上下方向に駆動しうるアクチュエータを設け、アークセ
ンサによって検出された前記ウィービング両端における
溶接電流検出値の差が小さくなるように左右修正信号を
出力して前記アクチュエータのウィービングの中心位置
を制御し、かつウィービング中心における溶接電流検出
値と設定値の差が小さくなるように上下修正信号を出力
して前記アクチュエータにより溶接トーチの上下方向の
位置を制御する自動溶接倣い装置における倣い制御方法
において、ウィービング中央での電流値と設定基準電流
との偏差を常時監視し、この偏差が設定偏差以上の場合
は予め設定された回数分、ワイヤ突き出し長を短くする
方向に修正を行うものである。
の構成を示すブロック図であり、11は溶接ロボット、
12はロボット制御装置、13は前記溶接ロボット11
に取り付けられる溶接トーチ1によって溶接を行なう溶
接機、14は溶接電流を検出する電流検出器、15はこ
の電流検出器14より検出された溶接電流値と溶接電流
指令との偏差をもとにロボット制御装置12に上下左右
方向の修正信号を発生するアーク・センサ・ユニットで
ある。ここでは、アーク・センサ・ユニット15はロボ
ット制御装置12とは別になっているが、ロボット制御
装置12自体がアーク・センサ・ユニット15の機能を
内蔵するものであってもよい。なお、上下左右方向と
は、トーチ1の進行方向に向かった図2に示すように、
それぞれ、U(UP)、D(DOWN)、L(LEF
T)、R(RIGHT)の方向である。同図中、2はワ
ーク、3は溶接箇所である。また図3はウィービング動
作を行なう溶接トーチ1先端の軌跡を示したものであ
り、L1,L2・・・はウィービングの左端点、R1,.
R2・・・はウィービングの右端点、C1,C2・・・は
ウィービングの中央点、PSは溶接開始点、Peは溶接終
了点である。
ンサ・ユニット15の機能を説明する。ロボット制御装
置12からの所定のタイミングに発せられるサンプリン
グ指令に基づいて溶接電流をサンプリング手段151で
サンプリングする。具体的には3種のサンプリング指令
PC,PL,PRにより、それぞれ、ウィービングの振幅
の中央部の溶接電流値IC、ウィービングの振輻の左端
部の溶接電流値IL、ウィービングの振輻の右端部の溶
接電流値Irを取得する。この場合、ノイズ防止のた
め、瞬時値ではなく、ある区間の積分値とすることが望
ましい。修正量算出部処理フローを図4に示す。次に、
比較器152でウィービングの振幅の中央部の溶接電流
値の上下方向の電流偏差Iud、及びウィービング両端の
左右方向の電流偏差ILrを下式により求める。 Iud=IC−I ・・・・・・ (1) ILr=IL−Ir ・・・・・・ (2) ここで、Iはロボット制御装置12から与えられる溶接
電流指令値である。(1)式より、上下方向の修正量を
作成する。また、(2)式より、左右方向の修正量を作
成する。ここで、上下方向修正量に関しては、図5に示
す仮付部修正量算出を行う。即ち、(1)式から得られ
たウィービング中央部での電流値と設定電流値との偏差
Iudと、予め設定された仮付部識別用偏差Itと比較
し、 Iud≧ItかつCNTR1≦設定回数:仮付部と判断
し、予め設定された回数分だけD信号採用 Iud<ItかつCNTR1>設定回数:仮付部無しと判
断し、通常の修正量算出部の結果採用
の内部処理を説明する。まず、教示されているプログラ
ムは解析・補間されて教示点(補間点を含む)の位置・
姿勢データが生成される。このデータはアーク・センサ
・ユニット15に出力されて、前述のような修正量算出
に使用される。一方アーク・センサ・ユニット15から
出力された修正量Cnはで基本座標の修正量データに座
標変換され、前記プログラムから導かれた位置・姿勢デ
ータに合成され、修正量が付加された移動量データが得
られる。この移動位置データはパルスデータ生成処理に
おいてパルスデータに変換される。アナログ電流指令生
成処理部において、このパルスデータとマニピュレータ
のパルスジェネレータからのパルスデータからアナログ
電流指令が生成される。このアナログ電流指令はサーボ
駆動部に入力され、ロボットの駆動モータヘ動作電流が
出力される。以上の例では、アーク・センサ・ユニット
15はロボット制御装置12とは別置のものとして説明
したが、ロボット制御装置12がこの機能を内包するも
のでもよい。また、アーク・センサ・ユニット15は補
間点を受け取っている例であったが、教示点(開始点と
終了点)と、補間種別(直線補間、円弧補間、三次元補
間等)を受取り、自己の内部で補間点を算出するように
してもよい。
効果を奏する。 (1) 溶接線上に仮付箇所が存在しても、溶接線から
逸脱することなく安定した品質の溶接が可能となる。 (2) 溶接線上に仮付箇所が存在しても、十分な溶け
込みが得られ安定した品質の溶接が可能となる。
ある。
分を示す説明図である。
軌跡を示す説明図である。
ある。
ボット制御装置、13溶接機、14 電流検出器、15
アーク・センサー・ユニット、151 サンプリング
手段、152 比較器、153 修正量算出部
Claims (1)
- 【請求項1】 溶接トーチを、溶接線に沿って進行させ
ながら、ウィービング方向に水平に揺動し、かつ前記溶
接トーチの上下方向に駆動しうるアクチュエータを設
け、アークセンサによって検出された前記ウィービング
両端における溶接電流検出値の差が小さくなるように左
右修正信号を出力して前記アクチュエータのウィービン
グの中心位置を制御し、かつウィービング中心における
溶接電流検出値と設定値の差が小さくなるように上下修
正信号を出力して前記アクチュエータにより溶接トーチ
の上下方向の位置を制御する自動溶接倣い装置における
倣い制御方法において、 ウィービング中央での電流値と設定基準電流との偏差を
常時監視し、この偏差が設定偏差以上の場合は予め設定
された回数分、ワイヤ突き出し長を短くする方向に修正
を行うことを特徴とする自動溶接倣い装置における倣い
制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01876996A JP3695603B2 (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 自動溶接倣い装置における倣い制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01876996A JP3695603B2 (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 自動溶接倣い装置における倣い制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09206944A true JPH09206944A (ja) | 1997-08-12 |
JP3695603B2 JP3695603B2 (ja) | 2005-09-14 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01876996A Expired - Fee Related JP3695603B2 (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 自動溶接倣い装置における倣い制御方法 |
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JP (1) | JP3695603B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP01876996A patent/JP3695603B2/ja not_active Expired - Fee Related
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