JPH0920654A - 気管支拡張剤 - Google Patents

気管支拡張剤

Info

Publication number
JPH0920654A
JPH0920654A JP8094276A JP9427696A JPH0920654A JP H0920654 A JPH0920654 A JP H0920654A JP 8094276 A JP8094276 A JP 8094276A JP 9427696 A JP9427696 A JP 9427696A JP H0920654 A JPH0920654 A JP H0920654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stevia
hydrochloride
bronchodilator
feeling
sweetener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8094276A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Kitajima
秀明 北島
Ichiro Okudaira
一郎 奥平
Kenji Tsunoda
健司 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP8094276A priority Critical patent/JPH0920654A/ja
Publication of JPH0920654A publication Critical patent/JPH0920654A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気管支拡張剤の服用感を改善する。 【構成】 (a)塩酸メチルエフェドリン、塩酸トリメ
トキノール、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸メ
トキシフェナミンおよびキサンチン誘導体からなる群よ
り選ばれる一種または二種以上の薬物および(b)ステ
ビアを含有することを特徴とする気管支拡張剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある特定の気管支拡張
成分を含有する経口用医薬品の風味改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ステビアは、Stevia Rebau
diana Bertoniというキク科の多年草の葉
の中に含まれる甘味成分を主体とする甘味料である。一
方、気管支拡張剤の有効成分である気管支拡張成分、例
えば塩酸メチルエフェドリンは苦味を有するなどのため
服用感が悪いので、これをを改善することが好ましい。
しかしながら、従来の技術(例えばショ糖を配合する)
では苦味のマスキングは達成するものの他の問題が生じ
る(上記の例では服用後に甘味が残ってくどくなる、あ
るいはカロリーを取りすぎる)などの不都合があり服用
感の改善が十分でなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、服用
感が改善された気管支拡張剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために、種々の甘味料を用い検討を重ねた結
果、甘味成分としてステビアとある特定の気管支拡張成
分を組み合わせると、服用感がよい気管支拡張剤が得ら
れることを見いだし、本発明を完成した。すなわち、本
発明は、(a)塩酸メチルエフェドリン、塩酸トリメト
キノール、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸メト
キシフェナミンおよびキサンチン誘導体からなる群より
選ばれる一種または二種以上の薬物(以下、塩酸メチル
エフェドリン等と略する)および(b)ステビアを含有
することを特徴とする気管支拡張剤である。
【0005】本発明において、ステビアとはステビオサ
イド、レバウディオサイドA、ズルコサイドA、ズルコ
サイドB、レバウディオサイドE、レバウディオサイド
D、ステビオルビオサイド、レバウディオサイドB、ス
テビオル等、公知のステビア抽出物の混合物またはこれ
らのうちの一成分を単離したものをいうが、前記公知の
ステビア抽出物に、甘味を増すために酵素処理を行った
ものも含む。これらのうちではレバウディオサイドAの
含有量が多いものが好ましい。ステビアの有効配合量
は、健康成人で一日5mg〜100mgであり、好ましくは10mg
〜50mgである。ステビアの配合量は塩酸メチルエフェド
リン等の種類によって異なるが、塩酸メチルエフェドリ
ン等1重量部に対し、ステビア0.01重量部〜0.1
重量部、好ましくは0.01重量部〜0.05重量部で
ある。また、キサンチン誘導体とはアミノフィリン、ジ
プロフィリン、テオフィリン、プロキシフィリンであ
る。
【0006】本発明のステビア含有の組成物は、そのま
まあるいは必要に応じて他の公知の添加剤、例えば、賦
形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、コーティン
グ剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可塑剤などを
混合して常法により、顆粒剤、散剤、カプセル剤、錠
剤、ドライシロップ剤、液剤(ドリンク剤)などの経口
製剤とすることができる。
【0007】賦形剤としては、例えばマンニトール、キ
シリトール、ソルビトール、ブドウ糖、白糖、乳糖、結
晶セルロース、結晶セルロース・カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、リン酸水素カルシウム、コムギデン
プン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイシ
ョデンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、デ
キストリン、α−シクロデキストリン、β−シクロデキ
ストリン、カルボキシビニルポリマー、軽質無水ケイ
酸、酸化チタン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
ポリエチレングリコール、中鎖脂肪酸トリグリセリドな
どが挙げられる。
【0008】崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム・
A型(アクチゾル)、デンプン、結晶セルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプン等
が挙げられる。
【0009】結合剤としては、例えばメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、エチルセルロース、ポリビニルアル
コール、プルラン、アルファー化デンプン、寒天、トラ
ガント、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステルなどが挙げられる。
【0010】滑沢剤としては、例えばステアリン酸、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、セ
タノール、タルク、硬化油、ショ糖脂肪酸エステル、マ
イクロクリスタリンワックス、ミツロウ、サラシミツロ
ウ等が挙げられる。
【0011】抗酸化剤としては、例えばジブチルヒドロ
キシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチルヒ
ドロキシアニソール(BHA)、α−トコフェロール、
クエン酸等が挙げられる。
【0012】コーティング剤としては、例えばヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カ
ルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロ
ース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
ト、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、メタアクリル酸コポリマー、セルロースアセテート
トリメリテート(CAT)、ポリビニルアセテートフタ
レート、セラック等が挙げられる。
【0013】着色剤としては、例えばタール色素、酸化
チタン等が挙げられる。界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸
ソルビタン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックコポリマー、ポリソルベート類、ラウリル硫酸
ナトリウム、マクロゴール類、ショ糖脂肪酸エステル等
が挙げられる。
【0014】可塑剤としては、クエン酸トリエチル、ト
リアセチン、セタノール等が挙げられる。剤形をドリン
ク剤とする場合、必要に応じて他の生理活性成分、ホル
モン、栄養成分、香料等を混合することにより、嗜好性
をもたせることもできる。
【0015】なお、本発明においては、本発明の効果を
損なわない範囲でショ糖などの糖類を配合することもで
きる。また、前記製剤中に塩酸メチルエフェドリン等以
外の苦味成分を配合する場合には、苦味成分1重量部に
対し、ステビア0.02重量部〜0.25重量部、好ま
しくは0.02重量部〜0.13重量部を配合する。
【0016】
【発明の効果】本発明により、熱および酸に対して比
較的安定で、安全性が高く、安心して使用でき、甘
味の質がマイルドで後味が少なく、非発酵性であり、
熱処理によって褐変作用を起こさない、優れた服用感
を有する気管支拡張剤を提供することが可能となった。
従って、本発明の気管支拡張剤は喘息の治療などに有用
である。
【0017】
【実施例】以下に実施例および試験例をあげ、本発明を
具体的に説明する。 実施例1 (処方例) 塩酸ブロムヘキシン 12mg 塩化リゾチーム 90mg(力価) ノスカピン 48mg dl−塩酸メチルエフェドリン 60mg マレイン酸カルビノキサミン 7.5mg 無水カフェイン 75mg ビタミンB1硝酸塩 24mg ビタミンB2 12mg 上記薬剤とステビア(10mg)、D−ソルビトール
液、安息香酸、クエン酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油および蒸留水を混合し、50ml液剤と
した。
【0018】実施例2 (処方例) マレイン酸カルビノキサミン 12mg 塩酸フェニルプロパノールアミン 80mg ベラドンナ総アルカロイド 0.4mg 塩化リゾチーム 30mg 無水カフェイン 120mg 上記薬剤とステビア(10mg)、結晶セルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウ
ム、硬化油を秤量し、均一に混合した後、得られた混合
粉末で素錠6錠を得た。
【0019】実施例3 (処方例) 塩酸メトキシフェナミン 150mg ノスカピン 60mg カンゾウエキス末(カンソ゛ウ330mgノ抽出エキス末) 198mg グアヤコールスルホン酸カリウム 270mg 無水カフェイン 150mg マレイン酸カルビノキサミン 12mg 上記薬剤とステビア(15mg)、バレイショデンプ
ン、ノイシリン、ヒドロキシプロピルセルロース、グリ
チルリチン酸二カリウムを秤量し、均一に混合した後、
分包剤3包を得た。
【0020】実施例4 (処方例) ジプロフィリン 300mg マレイン酸カルビノキサミン 12mg フマル酸ケトチフェン 2mg 塩化リゾチーム 60mg(力価) 無水カフェイン 75mg 上記薬剤とステビア(10mg)、結晶セルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウ
ム、硬化油を秤量し、均一に混合した後、得られた混合
粉末で素錠3錠を得た。
【0021】試験例1 (実験材料)実験材料には、ステビア含有の検体として
実施例1の液剤(検体A)および実施例1の液剤からス
テビアを除いたもの(検体B)を用いた。 (試験方法)風味に関するアンケート調査について 1)パネラー:20歳代〜50歳代の健常な成人:25
名(内訳として男性:9名、女性:16名)。 2)内容:検体Aと検体Bを飲用してもらい、その後、
アンケート用紙に回答させる方式を用いた。アンケート
の評価方法は、パネラーに各評価項目(匂い/香り
甘味酸味辛味苦味渋み、えぐみこく後味、
さらに、(i)おいしさ(ii)薬らしさ(iii)効き目感
(iv)繰り返しの飲用(v)購入動機(vi)総合評価)
を7段階(非常によい、比較的良い、やや良い、どちら
でもない、やや悪い、比較的悪い、非常に悪い)に分け
て判定してもらった。なお、検体投与は、ダブルブライ
ンドで行い、パネラーには、中味が解らないことになっ
ている。データ解析には、SD法による絶対評価法を用
いた。
【0022】(試験結果)パネラーを用いて、検体A、
Bについて匂い/香り、甘味、酸味、辛味、
苦味、渋み、えぐみ、こく、後味について感じ方
と好みの評価を行った。その結果を図1、図2及び図3
に示す。感じ方、好みともステビアを用いた検体Aは、
検体Bに対して全ての評価群において改善効果の傾向が
示された。特に、感じ方では、甘味、苦味、及び後味の
改善効果について有意差を生じた(p<0.05)。ま
た、好みについても、甘味、苦味、辛味及び後味(p<
0.05)で改善効果を示した。
【0023】さらに、風味評価として(i)おいしさ、
(ii)薬らしさ、(iii)効き目感、(iv)繰り返しの
飲用、(v)購入動機、(vi)総合評価に関しても評価
を行った。
【0024】その結果、検体Aは、検体Bに対して改善
効果が得られた。特に、おいしさと総合評価について
は、有意差を生じた(p<0.05)。
【0025】以上の結果から、甘味料としてステビアを
用いることは、有効成分由来の薬の苦味成分をマスキン
グすることが示唆された。
【図面の簡単な説明】
【図1】検体A及びBを服用したときの風味評価(感じ
方)を表すグラフである。
【図2】検体A及びBを服用したときの風味評価(好
み)を表すグラフである。
【図3】検体A及びBを服用したときの風味評価を表す
グラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)塩酸メチルエフェドリン、塩酸ト
    リメトキノール、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩
    酸メトキシフェナミンおよびキサンチン誘導体からなる
    群より選ばれる一種または二種以上の薬物および(b)
    ステビアを含有することを特徴とする気管支拡張剤。
JP8094276A 1995-05-02 1996-04-16 気管支拡張剤 Withdrawn JPH0920654A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8094276A JPH0920654A (ja) 1995-05-02 1996-04-16 気管支拡張剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10839695 1995-05-02
JP7-108396 1995-05-02
JP8094276A JPH0920654A (ja) 1995-05-02 1996-04-16 気管支拡張剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0920654A true JPH0920654A (ja) 1997-01-21

Family

ID=26435538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8094276A Withdrawn JPH0920654A (ja) 1995-05-02 1996-04-16 気管支拡張剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0920654A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314400C (zh) * 2004-12-29 2007-05-09 杭州容立医药科技有限公司 复方甲氧那明口服固体制剂及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314400C (zh) * 2004-12-29 2007-05-09 杭州容立医药科技有限公司 复方甲氧那明口服固体制剂及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5662920A (en) Nicotine lozenge and therapeutic method for smoking cessation
JPH09110708A (ja) 滋養強壮用生薬配合製剤
JP2002363105A (ja) 不快な味のマスキング方法及び内服用液剤
JP4190769B2 (ja) 内服液組成物
JPH0952825A (ja) 解熱鎮痛剤
JP4403590B2 (ja) ビタミンb1類配合液剤
JPH0952838A (ja) 経口用組成物
JP2004161679A (ja) 内服用液剤
JPH0920654A (ja) 気管支拡張剤
JP3228534B2 (ja) 血中アルコール濃度低下用組成物
JPH0920670A (ja) 抗コリン剤
JP3479986B2 (ja) アルコール性肝障害予防用組成物
JPH0920653A (ja) 鎮暈剤
JPH0952829A (ja) 筋弛緩剤
JPH0930969A (ja) 経口用組成物
JPH05255126A (ja) 苦味低減組成物
JP2000273051A (ja) 苦みがマスキングされた液状製剤
JPH0952827A (ja) 経口用組成物
JP2006022056A (ja) 酒酔い防止剤
JP2005023008A (ja) ビタミンb群を含有する内服液剤組成物
KR20210085011A (ko) 숙잠 및 효모 추출물을 유효성분으로 함유하는 숙취 해소용 조성물
US20040146468A1 (en) Oral compositon comprising an extract from the bark of albizzia myrioplylla
JPH06305976A (ja) 血流改善剤
JPH0987186A (ja) 経口用組成物
JPH0952849A (ja) 感冒剤用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070119