JPH06305976A - 血流改善剤 - Google Patents

血流改善剤

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JPH06305976A
JPH06305976A JP6024466A JP2446694A JPH06305976A JP H06305976 A JPH06305976 A JP H06305976A JP 6024466 A JP6024466 A JP 6024466A JP 2446694 A JP2446694 A JP 2446694A JP H06305976 A JPH06305976 A JP H06305976A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】虚弱体質、疲労、冷え症、肩こりなどの末梢循
環不全による疾患の改善、治療に有効でかつ安全な薬剤
を提供することにある。 【構成】熟地黄の30%以上のエタノール抽出エキスを
有効成分として含有することを特徴とする血流改善剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤血球変形能こう進作
用、造血作用及び線溶系活性化作用を介して静脈血流を
増加する熟地黄のエタノール抽出エキスを有効成分とし
て含有することを特徴とする血流改善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】地黄は、ゴマノハグサ科のRehman
nia glutinosaまたはその他同属植物の根
をそのままあるいは蒸したものとされ、中国では古くか
ら修治法の違いにより、生地黄(生の根を日陰の砂に貯
えたもの)、乾地黄(根を陽乾したもの)、熟地黄(酒
に浸し蒸して乾燥したもの)と称されている。それぞれ
漢方的には薬効を異にしている。特に、熟地黄は虚労、
老化現象の改善薬として漢方処方に配剤されてきた重要
な漢薬である。
【0003】熟地黄の成分は、saccaride成分
に関し、生地黄に多く含まれるstachyoseの含
量が低く、manninotrioseの含量が高いと
の報告がある(久保ら 第21回分析討論会にて発
表)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、虚弱体
質、疲労、冷え症、肩こりなどの末梢循環不全による疾
患の改善、治療に有効で、安全性の高い薬剤を広く天然
界から探索し、有用な医薬品等に供する目的で検討を行
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、地黄の種
々の抽出エキスを検討した結果、熟地黄のエタノール抽
出エキスが赤血球変形能をこう進させ、造血作用を有
し、且つ線溶系活性化作用を有することを見いだし、更
にその知見に基づいて発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、熟地黄の30%以上のエ
タノール抽出エキスを有効成分として含有することを特
徴とする血流改善剤である。
【0007】本発明の熟地黄とは、ゴマノハグサ科ジオ
ウの根塊を酒にて蒸したもの、あるいは乾燥し、酒を加
えた後に日干しする過程を繰り返して作ったものであ
る。第12改正日本薬局方のものあるいは中国産のもの
を使用することができる。
【0008】本発明のエタノール抽出エキスは、30%
以上のエタノールを含有した水溶液で抽出するエキスで
あるが、好ましくは30%〜50%のエタノールを含有
した水溶液で抽出するエキスである。
【0009】本発明の熟地黄のエキスは、一般の抽出方
法によって得られる。即ち、熟地黄を細切後、10倍量
の30%以上のエタノールで抽出し濾過し、その濾液を
減圧下でエタノールを留去後、抽出エキスを得る。
【0010】このようにして、得られるエキスは、その
ままあるいは必要に応じて他の公知の添加剤、例えば、
賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、コーティ
ング剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可塑剤など
を混合して常法により、顆粒剤、散剤、カプセル剤、錠
剤、ドライシロップ剤、液剤などの経口製剤とすること
ができる。
【0011】賦形剤としては、たとえばマンニトール、
キシリトール、ソルビトール、ブドウ糖、白糖、乳糖、
結晶セルロース、結晶セルロース・カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、リン酸水素カルシウム、コムギデ
ンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイ
ショデンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、
デキストリン、αーシクロデキストリン、βーシクロデ
キストリン、カルボキシビニルポリマー、軽質無水ケイ
酸、酸化チタン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
ポリエチレングリコール、中鎖脂肪酸トリグリセリドな
どが挙げられる。
【0012】崩壊剤としては、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム・
A型(アクチゾル)、デンプン、結晶セルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプンな
どが挙げられる。
【0013】結合剤としては、たとえばメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、エチルセルロース、ポリビニルアル
コール、プルラン、アルファー化デンプン、寒天、タラ
ガント、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステルなどが挙げられる。
【0014】滑沢剤としては、たとえばステアリン酸、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、硬化
油、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、
マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、サラシミツ
ロウなどが挙げられる。
【0015】抗酸化剤としては、たとえばジブチルヒド
ロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチル
ヒドロキシアニソール(BHA)、α−トコフェロー
ル、クエン酸などが挙げられる。
【0016】コーティング剤としては、たとえばヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、
カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セル
ロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
ト、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、メタアクリル酸コポリマー、セルロースアセテート
トリメリテート(CAT)、ポリビニルアセテートフタ
レート、セラックなどが挙げられる。
【0017】着色剤としては、たとえばタール色素、酸
化チタンなどが挙げられる。
【0018】矯味矯臭剤としては、クエン酸、アジピン
酸、アスコルビン酸、メントールなどが挙げられる。
【0019】界面活性剤としては、たとえばポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、
モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビ
タン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリソルベ
ート類、ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール類、シ
ョ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0020】可塑剤としては、クエン酸トリエチル、ト
リアセチン、セタノールなどが挙げられる。
【0021】ドリンク剤の場合、必要に応じて他の生理
活性成分、生薬、ミネラル、ビタミン、ホルモン、栄養
成分、香料などを混合することにより、嗜好性をもたせ
ることもできる。
【0022】これらの医薬品として、許容される添加物
はいずれも、一般的に製剤に用いられるものが使用でき
る。
【0023】本発明の血流改善剤の有効成分である熟地
黄の30%〜50%のエタノール抽出エキスは、一日
0.1g〜30g用いる。特に一日1g〜10g用いる
ことが好ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明の血流改善剤の有効成分である熟
地黄の30%〜50%のエタノール抽出エキスは、血球
成分の中で最も血流量に影響を及ぼすものの一つである
赤血球変形能を高め、造血作用を有し、アジュバント関
節炎ラットに惹起される赤血球変形能の低下、貧血の発
現、血管、皮膚での結合組織の増殖を有意に抑制し、線
溶系活性化作用を有し、その結果静脈血流を増加するの
で、虚弱体質、疲労、冷え症、肩こりなどの末梢循環不
全による疾患の改善、治療に有効である。
【0025】
【実施例】本発明の処方例および試験例を挙げ、更に具
体的に示す。 処方例1(1日量中)
【0026】処方例2
【0027】処方例3 ジュクジオウエキス 1.5g(原生薬換算量) カシュウエキス 1.0g(原生薬換算量) リョウガンニクエキス 0.3g(原生薬換算量) クコシエキス 0.5g(原生薬換算量) ビタミンB2 5mg ビタミンB6 5mg タウリン 500mg 無水カフェイン 50mg 白糖 10g D―ソルビトール液(70%) 1.5g パラオキシ安息香酸プロピル 3.3mg パラオキシ安息香酸ブチル 3.3mg 安息香酸ナトリウム 30mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 250mg ポリビニルピロリドン 300mg クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 55mg カラメル 25mg 香料 微量 ─────────────────────────── 全量 50ml
【0028】処方例4 ジュクジオウエキス 6.0g(原生薬換算量) サンシュユエキス 3.0g(原生薬換算量) サンヤクエキス 3.0g(原生薬換算量) ブクリョウエキス 3.0g(原生薬換算量) D―マンニトール 適量 乳糖 400mg 軽質無水ケイ酸 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 30mg 香料 微量 ─────────────────────────── 全量 2.5g
【0029】処方例5 ジュクジオウエキス 1.5g(原生薬換算量) クエン酸第2鉄アンモニウム 30mg ビタミンB1 5mg ビタミンB2 2.5mg ビタミンB6 5mg ビタミンE 10mg タウリン 500mg 無水カフェイン 50mg D―ソルビトール液(70%)5.0g 白糖 5g パラオキシ安息香酸プロピル 3.3mg パラオキシ安息香酸ブチル 3.3mg 安息香酸ナトリウム 30mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 250mg ポリビニルピロリドン 300mg クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 55mg 香料 微量 ─────────────────────────── 全量 50ml
【0030】処方例6 ジュクジオウエキス 0.6g(原生薬換算量) ビタミンB2 2.5mg ビタミンB6 5mg ビタミンC 500mg ヨクイニンリュウエキス 2g(原生薬換算量) タウリン 500mg ローヤルゼリー 200mg 白糖 5g D―マンニトール 2g 安息香酸ナトリウム 15mg ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 100mg ポリビニルピロリドン 350mg クエン酸 適量 クエン酸ナトリウム 3mg パラオキシ安息香酸プロピル 2mg パラオキシ安息香酸ブチル 2mg 香料 微量 ─────────────────────────── 全量 50ml
【0031】処方例7 ジュクジオウエキス 1.5g(原生薬換算量) ビタミンE 100mg γ―オリザノール 10mg メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 100mg ポリソルベート60 70mg プロピレングリコール 15mg 小麦胚芽油 適量 ─────────────────────────── 全量 1200mg
【0032】試験例1〔赤血球変形能に及ぼす影響〕 (検体) 検体1;北京産熟地黄を細切後、10倍量の水で、80
℃、2時間、2回加熱抽出し、熱時濾過した。凍結乾燥
にて水を留去後、水抽出エキスを得、被検体に供した。
なお、北京産熟地黄水エキスの収率は60.4%であっ
た。
【0033】検体2;北京産熟地黄を細切後、10倍量
の10%エタノールで検体1と同様に抽出、濾過した。
減圧下でエタノールを留去後、凍結乾燥し、得られたエ
キスを被検体に供した(収率;58.1%)。
【0034】検体3;検体2の10%エタノールを20
%エタノールで抽出した以外は同様にして得られたエキ
ス(収率;58.3%) 検体4;検体2の10%エタノールを30%エタノール
で抽出した以外は同様にして得られたエキス(収率;6
0.5%) 検体5;検体2の10%エタノールを40%エタノール
で抽出した以外は同様にして得られたエキス(収率;5
9.9%) 検体6;検体2の10%エタノールを50%エタノール
で抽出した以外は同様にして得られたエキス(収率;5
9.3%) 検体7;検体2の10%エタノールを99.8%エタノ
ールで抽出した以外は同様にして得られたエキス(収
率;6.2%)
【0035】(試験方法)H.L.ReidらのJ.C
lin.Path.,第29巻,第855頁(1976
年)に記載に準じて行った。
【0036】即ち、ウイスター系雄性ラット(1群10
匹)に各検体を200mg/kg、7日間連日経口投与
し、その最終投与1時間後にペントバルビタール(4
4.2mg/kg)麻酔下、腹部大静脈から採血した。
【0037】この血液から遠心分離により赤血球を分離
し、得られた赤血球浮遊液(ヘマトリット値20%)を
10cmH2Oの陰圧で吸引し、赤血球浮遊液1.0m
lがポアサイズ3μmのフィルターを通過するのに要す
る時間(秒)を測定し、赤血球変形能の指標とした。
(結果)結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】コントロール;検体無投与ラット群、*;
P<0.05(コントロール値との比較)。
【0040】検体4〜7投与で有効であった。
【0041】試験例2 (検体)試験例1の検体6を用いた。 (a;正常ラットによる試験方法)試験例1と同様にし
て行った。 (結果)結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】コントロール;検体無投与ラット群、*p
<0.05(コントロール値との比較) 検体6は、50および200mg/kgの投与量で赤血
球変形能をこう進した。
【0044】(b;アジュバント関節炎ラットによる試
験方法)H.NakamuraらのJ.Pharmac
ol.Exp.Ther.,第211巻,第20頁(1
979年)に準じ行った。
【0045】すなわち、SD系雄性ラット(1群12
匹)にアジュバント関節炎を惹起し、その30日後にペ
ントバルビタール麻酔下で腹部大静脈から採血し、遠心
分離により赤血球を得た後、赤血球変形能を測定した。
なお、アジュバント関節炎は、乾燥結核死菌体(Myc
obacterium butyricum)を粉砕し
た後、鉱物油にて1%懸濁とし、滅菌したもの(アジュ
バント)をSD系雄性ラットの右後肢足蹠および尾部の
皮内に注射して惹起した。被検体はアジュバント関節炎
惹起日より連日投与を行った。 (結果)結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
【0047】コントロール1;検体無投与正常ラット
群、コントロール2;検体無投与アジュバント関節炎ラ
ット群、*;P<0.05(コントロール2値との比
較) 検体6投与は、アジュバント関節炎の随伴症状である赤
血球変形能の低下を回復させ、その回復率は200mg
/kgの投与量で62.0%であった。
【0048】試験例3〔造血系に及ぼす影響〕 (検体)試験例2(a)と同様。 (a;正常ラットによる血液像の測定法)ウイスター系
雄性ラット(1群9〜10匹)に被検体(水に懸濁)を
1日1回7日間経口投与し、その最終投与1時間後にペ
ントバルビタール(44.2mg)麻酔下で後大静脈よ
り採血した。赤血球数は自動計測法(多項目自動血球分
析装置 NE-8000、東亜医用電子)により、網赤血球数
をアルゴンレーザーを用いたフローサイトメトリー法
(自動網赤血球測定装置 R-1000、東亜医用電子)によ
り測定した。 (結果)結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】コントロール;検体無投与ラット群、*;
P<0.05(コントロール値との比較)
【0051】(b;アジュバント関節炎ラットによる血
液像の測定法)SD系雄性ラット(1群12匹)にアジ
ュバント関節炎を惹起し、その30日後にペントバルビ
タール麻酔下で腹部大静脈から採血した。赤血球数は自
動計測法(多項目自動血球分析装置 NE-8000、東亜医
用電子)により、網赤血球数をアルゴンレーザーを用い
たフローサイトメトリー法(自動網赤血球測定装置 R-
1000、東亜医用電子)により測定した。 (結果)結果を表5に示す。
【0052】
【表5】
【0053】コントロール1;検体無投与ラット群、コ
ントロール2;検体無投与アジュバント関節炎ラット
群、*;P<0.05,**;P<0.01(コントロ
ール2値との比較)、検体6投与は、アジュバントによ
る赤血球数の低下を抑制した。
【0054】試験例4〔線溶系に及ぼす影響〕 (検体)試験例2(a)と同様。 (a;正常ラットによるユーグロブリン溶解時間の測定
法)ウイスター系雄性ラット(1群7〜8匹)に被検体
(水に懸濁)を1日1回7日間経口投与し、その最終投
与1時間後にペントバルビタール(44.2mg)麻酔
下で後大静脈より採血した。その血液に3.8%クエン
酸ナトリウムを1/10量加え、4℃、1800g、1
0分間遠心分離して得た血しょうを用いて、ユーログロ
ブリン溶解時間(ELT)を K.N.Kaullaら
のJ.Clin.Path.,第29巻,第104頁
(1958年)に準じて測定した。
【0055】即ち、血しょう0.7mlに氷冷0.01
6%酢酸を加えてpH5.5〜5.7に調整し、4℃、
30分間放置した。生じた沈渣を1800g、10分間
遠心分離し、血しょうユーログロブリン画分を1/15
Nリン酸緩衝液0.7mlに溶解した後、トロンビン溶
液(125U/ml)0.04mlを加えて凝固させ
た。 37℃でインキュベーションしてフィブリンの凝
固塊が完全に溶解するまでの時間を測定し、ELTとし
た。 (結果)結果を表6に示す。
【0056】
【表6】
【0057】コントロール;検体無投与ラット群.
【0058】(b;アジュバント関節炎ラットによるユ
ーグロブリン溶解時間の測定法)SD系雄性ラット(1
群12匹)にアジュバント関節炎を惹起し、その30日
後にペントバルビタール麻酔下で腹部大静脈から採血
し、遠心分離により得た血しょうを用いて、ユーログロ
ブリン溶解時間(ELT)を試験例4(a)と同様な方
法にて測定した。 (結果)結果を表7に示す。
【0059】
【表7】
【0060】コントロール1;検体無投与ラット群、コ
ントロール2;検体無投与アジュバント関節炎ラット
群、*;P<0.05、**;P<0.01(コントロ
ール2値との比較)
【0061】試験例5〔結合組織に及ぼす影響〕 (検体)試験例2(a)と同様。 (実験方法)SD系雄性ラット(1群12匹)にアジュ
バント関節炎を惹起し、その30日後にペントバルビタ
ール麻酔下で、胸部大動脈、腹部皮膚(正中線の中央付
近で、正中線から約5mm離れた部位)を摘出し、各組
織中の結合組織増殖の指標としてヒドロキシプロリン量
をWossnerの方法(Arch.Biochem.
Biophys.、第93巻、440頁、1961年)
で測定した 即ち、湿重量を精秤した各組織を6N塩酸溶液にて13
0℃、3時間加水分解し、濾過後、その濾液を水酸化ナ
トリウム溶液にて中和したものを試料溶液とした。この
溶液2mlに0.05MクロラミンT溶液1.0mlを
加え、20分間室温放置した後、3.15M過塩素酸溶
液1.0mlを添加し、反応を停止した。反応停止5分
後に、さらに20% ρ−ジメチルアミノベンズアルデ
ヒド溶液1.0mlを加え、60℃で20分間インキュ
ベートした後、測定波長577nmにおける吸光度を測
定し、既知濃度のヒドロキシプロリン検量線から各組織
のヒドロキシプロリン量を求めた。 (結果)結果を表8に示す。
【0062】
【表8】
【0063】コントロール1;検体無投与ラット群、コ
ントロール2;検体無投与アジュバント関節炎ラット
群、*;P<0.05、**;P<0.01(コントロ
ール2値との比較)、検体6投与は、アジュバント関節
炎に伴う、胸部大動脈および腹部皮膚の結合組織の増加
を抑制した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熟地黄の30%以上のエタノール抽出エ
    キスを有効成分として含有することを特徴とする血流改
    善剤。
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