JPH0920621A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

Info

Publication number
JPH0920621A
JPH0920621A JP7168619A JP16861995A JPH0920621A JP H0920621 A JPH0920621 A JP H0920621A JP 7168619 A JP7168619 A JP 7168619A JP 16861995 A JP16861995 A JP 16861995A JP H0920621 A JPH0920621 A JP H0920621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic material
aluminum hydroxide
makeup
particles
blending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7168619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3570015B2 (ja
Inventor
Masaji Harakawa
正司 原川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP16861995A priority Critical patent/JP3570015B2/ja
Publication of JPH0920621A publication Critical patent/JPH0920621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3570015B2 publication Critical patent/JP3570015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 化粧料として、二次粒子が1〜100μ
m、一時粒子の短径が二次粒子の20分の1以下で且つ
長径/短径の比が10以下の凝集体で構成された球状水
酸化アルミニウムおよび/または前記形状の遷移アルミ
ナを配合する。 【課題】 付着性、肌ざわりや滑り性等の使用感に優
れ、化粧後時間が経過してもテカリが出ず、化粧くずれ
し難い化粧料の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状水酸化アルミ
ニウムまたはそれを焼成して得られた遷移アルミナを配
合してなる付着性、肌ざわりや滑り性等の使用感に優
れ、時間が経過してもテカリが出ず、化粧くずれしにく
い優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メークアップ化粧料には白色顔
料、着色顔料、体質顔料、真珠顔料、粘度鉱物、金属石
鹸類等の各種粉体原料が使用されており使用感等を考慮
して適宜配合されている。
【0003】しかしながら従来のメークアップ化粧品で
消費者ニーズを満たしていない大きな問題に化粧後の時
間経過に伴うテカリや化粧くずれがある。このテカリや
化粧くずれには皮脂の分泌が関連しており、分泌された
皮脂により化粧成分が希釈され、流動性を帯び、表面が
平滑になり鏡面反射を起こしたり(本明細書中ではこれ
を”テカリ”と称する)、或いは皮脂を吸収するために
用いたテッシュペーパーやコットン等に化粧料が被着し
はがれる為に発生していると考えられている。それ故、
消費者の要求を満たすためにはこの過剰の皮脂に如何に
対応するかが大きな課題であった。かかる課題を解決す
べく機材の粉体として、油分を弾く様な素材でコーティ
ングした粉体を用いたり、皮脂吸収剤を配合して余分な
皮脂を吸収する事が試みられてきた。
【0004】例えば基材の粉体を油分を弾く様な素材で
コーティングしたものとしては、金属石鹸による処理
(特開昭57−40564号公報、特開昭60−181
166号公報)、アルキルフォスフェート処理(特開昭
60−163808号公報、特開昭61−180706
号公報)、シリコーン処理(特公昭41−9890号公
報、特公昭45−2915号公報、特公昭45−189
99号公報、特開昭54−56083号公報、特開昭6
1−189211号公報)、フッ素化合物による表面処
理(特開昭55−167209号公報、特開昭62−2
50074号公報、特開平01−180811号公報)
等が報告されているが、このような基材の表面を油分を
弾く素材でコーティングする方法に於いては、弾かれた
皮脂は肌の上に残っているで”テカリ”や化粧くずれの
問題が完全に解消したわけではなかった。一方、皮脂吸
収剤を配合して余分な皮脂を吸収するものとして高吸収
性の高分子(特開昭60−81120号公報)、樹脂
(特開平01−151506号公報)、多孔性粉体(特
開昭63−159306号公報、特開平02−1729
02号公報)を用いることが提案されているが皮脂吸収
剤を配合すると、使用感や仕上がり感が損なわれると言
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、付着
性、肌ざわり、滑り性等の使用感に優れ、時間が経過し
てもテカリが出ず、化粧くずれしにくい優れた化粧料を
提供するにある。
【0006】本発明者らは、上記課題を解決するために
鋭意検討を加えた結果、特定形状よりなる水酸化アルミ
ニウム、或いはこれを焼成して得られた遷移アルミナを
配合する場合には、上記課題を全て満足する化粧料が得
られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は二次
粒子が1〜100μm、一次粒子の短径が二次粒子の2
0分の1以下で且つ長径/短径の比が10以下の凝集体
で構成された球状水酸化アルミニウムおよび/または前
記形状の遷移アルミナを配合してなる化粧料を提供する
にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、化粧料にテカリ防止、化粧くずれの
防止性能を付与するために、2次粒子が約1μm〜約1
00μm、好ましくは約1μm〜約50μmで一次粒子
の短径が2次粒子の約20分の1以下、好ましくは約1
/25〜約1/500、且つ長径/短径の比が約10以
下、好ましくは約8〜約2の凝集体で構成された球状水
酸化アルミニウム、或いはこれを焼成してなる遷移アル
ミナを配合する。球状水酸化アルミナ粉体および/また
は遷移アルミナの二次粒子が1μm以下では、肌の肌理
に入り込み、滑り性やフィット感が損なわれる。また二
次粒子が100μm以上では、肌に塗布した場合ざらつ
きを感じる。本発明において配合される球状水酸化アル
ミニウムはその一次粒子の短径が2次粒子の20分の1
以下の凝集体で構成されているためか、微細な隙間を多
く有しているので優れた皮脂吸収性能を有する。加え
て、その球状形状に由来して優れた滑り性を化粧品に付
与する。
【0009】球状水酸化アルミニウムまたはそれを焼成
した遷移アルミナの配合量は化粧料全量に対して通常約
1〜約90重量%、好ましくは約2〜約70重量%、よ
り好ましくは、約3〜約50重量%配合される。配合量
が1重量%以下では、皮脂吸収性能や滑り性が充分でな
いので所定の性能が発揮されない。
【0010】この様な球状水酸化アルミニウムは、Na
2 O/Al2 3 のモル比が1.0〜1.3のアルミン
酸ソーダ水溶液に水を加えてアルミイオンの過飽和度を
高め自然核発生により水酸化アルミニウムを析出させる
ことにより製造することが出来る。また本発明の遷移ア
ルミナはアルミナ業界で公知のαアルミナに至るまでの
所謂中間アルミナであるγ、δ、θ、χ、κ等の結晶構
造を有するアルミナであり上記方法により得られた水酸
化アルミニウムを、通常大気中で、約400℃〜100
0℃の温度で約0.1秒〜約100時間仮焼することに
より得られる。焼成方法としては瞬間仮焼、ロータリー
キルン、流動焼成等公知の方法が使用される。
【0011】本発明の化粧料には、上記必須成分に加
え、必要に応じて通常の化粧料に使用される成分を配合
してもよい。例えば、ワセリン、ラノリン、セレシン、
マイクロクリスタインワックス、カルナバロウ、キャン
デラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固
形油分;スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジ
グリセライド、トリグリセライド、シリコンオイル等の
流動性油分;水溶性及び油溶性ポリマー、界面活性剤、
無機および有機顔料、有機染料等の色剤、色素、エタノ
ール、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、PH調節剤、香
料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗
剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げられ、これらは本発明
の目的、効果を損なわない範囲で配合可能である。
【0012】本発明の化粧料は通常公知の方法に従って
製造することが出来、ファーデーション、アイシャド
ー、頬紅等のメークアップ化粧料や乳液、クリーム等の
基礎化粧品等に適用することが出来る。
【0013】
【発明の効果】本発明で得られる化粧料は、配合された
球状水酸化アルミニウム或いは遷移アルミナが、二次粒
子が1μm〜100μm、一次粒子の短径が2次粒子の
20分の1以下の凝集体で且つ長径/短径の比が10以
下の粒子から構成され、粉末が微細な隙間を多く有して
いるので、優れた皮脂吸収性能を有しており化粧後時間
が経過してもテカリや化粧くずれが発生しにくくなる。
加えて、その球状形状に由来して優れた滑り性をも有し
ている。
【0014】
【実施例】以下に本発明を実施例によって更に詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例中の配合量(%)は、全て重量%である。
【0015】製造例 800mlのアルミン酸ソーダ水溶液(モル比;Na2
O/Al2 3 =1.2、Na2 O含有量=300g/
lt)を2リットルのセパラブルフラスコに仕込み、1
0℃で、200rpmの速度で撹拌しながら1120g
の脱イオン水を2秒間で加えた。10℃で16時間撹拌
し、熟成を行った後、析出した水酸化アルミニウムを濾
過で分離し、脱イオン水で洗浄後、120℃で2時間乾
燥して球状水酸化アルミニウムを得た。得られた球状水
酸化アルミニウムの比表面積を測定したところ12.1
2 /gであつた。ランダムに選んだ20個の粒子につ
いて一次粒子の短径と長径、二次粒子の大きさを走査電
子顕微鏡で観察した。一次粒子の短径は0.2μm、長
径/短径は6.5、二次粒子の平均値は8.1μmであ
った。
【0016】実施例1〜3 表1の粉体成分Aをヘンシェルミキサー中で混合し、更
にパルベライザーで粉砕した後、再びヘンシェルミキサ
ーに入れ、油剤成分Bを混合し、粉体成分Aを油剤成分
Bでコーティングした。これを取り出した後、パルベラ
イザーで仕上げ粉砕を行い、中皿にプレス成形して、プ
レストファンデーションを得た。
【0017】
【表1】
【0018】比較例1〜3 表2の成分を用いて、実施例1と同様にして、プレスト
ファンデーションを得た。
【0019】
【表2】
【0020】本発明の化粧品の評価 以上のようにして得られたメークアップ化粧品につい
て、肌に塗布する際の使用感と化粧後4時間経過したと
きのテカリと化粧くずれの程度を評価した。30〜40
代の女性10名のパネラーの顔面に、上記各実施例及び
比較例のプレストファンデーションを0.1g塗布し3
名の美容専門家により、下記基準により官能評価した。
結果を表3に示す。
【0021】テカリと化粧くずれの評価基準 ◎ : テカリと化粧くずれはほとんど見られない。 ○ : 額と鼻筋の一部にテカリと化粧くずれが見られ
た。 △ : 額と鼻筋の半分くらいにテカリと化粧くずれが
見られた。 × : 額と鼻筋の全域にテカリと化粧くずれが見られ
た。
【0022】
【表3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次粒子が1〜100μm、一次粒子の短
    径が二次粒子の20分の1以下で且つ長径/短径の比が
    10以下の凝集体で構成された球状水酸化アルミニウム
    および/または前記形状の遷移アルミナを配合してなる
    化粧料。
  2. 【請求項2】水酸化アルミニウムおよび/または遷移ア
    ルミナの配合量が化粧料全量に対し1〜90%であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の化粧料。
JP16861995A 1995-07-04 1995-07-04 化粧料 Expired - Fee Related JP3570015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16861995A JP3570015B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16861995A JP3570015B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0920621A true JPH0920621A (ja) 1997-01-21
JP3570015B2 JP3570015B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=15871424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16861995A Expired - Fee Related JP3570015B2 (ja) 1995-07-04 1995-07-04 化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3570015B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018498A1 (fr) 2000-08-31 2002-03-07 Miyoshi Kasei, Inc. Nouvelle poudre complexe et produits cosmétiques la contenant
JP2007507550A (ja) * 2003-10-07 2007-03-29 キャボット コーポレイション フュームドアルミナを含むソフトフォーカス化粧品用組成物
KR101007447B1 (ko) * 2002-03-11 2011-01-12 메르크 파텐트 게엠베하 체질 안료 및 이의 제조 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018498A1 (fr) 2000-08-31 2002-03-07 Miyoshi Kasei, Inc. Nouvelle poudre complexe et produits cosmétiques la contenant
KR100819221B1 (ko) * 2000-08-31 2008-04-24 가부시키가이샤 시세이도 신규 복합 분체 및 이것을 배합한 화장료
US7531184B2 (en) 2000-08-31 2009-05-12 Miyoshi Kasei, Inc. Composite powders and cosmetics containing the same
KR101007447B1 (ko) * 2002-03-11 2011-01-12 메르크 파텐트 게엠베하 체질 안료 및 이의 제조 방법
JP2007507550A (ja) * 2003-10-07 2007-03-29 キャボット コーポレイション フュームドアルミナを含むソフトフォーカス化粧品用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3570015B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3107891B2 (ja) 含水粉末化粧料
KR100459582B1 (ko) 화장조성물
JPH1192688A (ja) 複合粉末
WO2014185539A1 (en) Cosmetic composition
JP2000169122A (ja) 非晶質リン酸カルシウム複合粒子とその製造方法および化粧料
JPH111411A (ja) シリカ/酸化亜鉛複合体、その製造方法及びそれを配合した化粧料
JP2008050309A (ja) 固形粉末化粧料
JP4454171B2 (ja) 硫酸バリウム系粉体およびこれを含有する化粧料
JP2672908B2 (ja) 粉体化粧料
JPH0920621A (ja) 化粧料
JPS6327418A (ja) 化粧料
JP2004359592A (ja) 化粧料
JP7429029B2 (ja) シリカ粒子の製造方法
JP3677610B2 (ja) 酸化鉄含有二酸化チタン及びこれを含有する組成物
KR20210130717A (ko) 화장료용 안료의 수분산체 및 그 제조 방법
JPH0930934A (ja) 化粧料
JP2003055131A (ja) 化粧料組成物
JPH02282312A (ja) 固形粉末状化粧料
JP3529292B2 (ja) 油性固形化粧料
JPH07316014A (ja) メイクアップ化粧料
JPH0848613A (ja) 粉体化粧料
JP3570012B2 (ja) 化粧料
JPH09227337A (ja) 化粧料
JPH0696494B2 (ja) 化粧料
JP2007001970A (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040614

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees