JPH0848613A - 粉体化粧料 - Google Patents

粉体化粧料

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JPH0848613A
JPH0848613A JP20427094A JP20427094A JPH0848613A JP H0848613 A JPH0848613 A JP H0848613A JP 20427094 A JP20427094 A JP 20427094A JP 20427094 A JP20427094 A JP 20427094A JP H0848613 A JPH0848613 A JP H0848613A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特定条件の下に棒状粉体を配合することで、白
浮きが少なく、付着性に優れ、ケーキングが少ない粉体
化粧料を得る。 【構成】棒状粉体、板状粉体、酸化鉄、油剤を配合して
ある粉体化粧料であって、棒状粉体の配合量が化粧料1
00重量部に対して0.5〜20重量部であり、かつ化
粧料塗布時に棒状粉体が配向していることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定条件の下に棒状粉
体を配合した粉体化粧料に関する。さらに詳しくは、皮
膚塗布時に棒状粉体が均一に皮膚に配向することで、白
浮きが少なく、付着性に優れ、ケーキングが少ない粉体
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、棒状粉体は、プラスチックや塗料の添加材、強化材
として汎用されている。一方、化粧料においては、本発
明者が公技番号94−448号に開示したように、粉体
そのものの形状から得られる付着性に着目した技術が知
られている。
【0003】一方、本発明者は従来知られている粉体化
粧料の皮膚塗布時の塗布状態を解析した結果、セリサイ
ト等の板状粉体と、サブミクロンの大きさにある酸化チ
タン、酸化鉄等の粉体が皮膚上で分離して存在している
例が多いことを見いだした。つまり、粉体化粧料中に配
合されているバインダー(油剤)は、サブミクロンもし
くはそれ以下の大きさを持つ粉体の部分に局在化してい
る場合が多く、これらの粉体とバインダーの混合体と、
板状粉体が皮膚上で別々に挙動していることが判った。
【0004】この場合、板状粉体の部分にバインダーが
少ないため、板状粉体が時間と共に皮膚から脱離する可
能性が認められた。さらに、この傾向は最近流行してい
るフッ素処理顔料を使用した粉体化粧料に多く認められ
た。
【0005】また、この粉体とバインダーとの上記のよ
うな混合体が生成している場合、酸化チタンの隠ぺい力
が充分に生かせないなどの問題が発生するものである。
【0006】本発明者は、これらの問題を解決すべく鋭
意研究した結果、特定条件の下に棒状粉体を配合するこ
とで、皮膚塗布時に棒状粉体が均一に皮膚に配向する特
性があることを見いだし、同時にバインダーが局所に存
在せず、均一に分散していることを見いだした。そし
て、この粉体化粧料は、白浮きが少なく、付着性に優
れ、ケーキングが少ない特性を有していることを見いだ
した。
【0007】この特性をさらに詳しく述べる。たとえ
ば、棒状酸化チタンを配合した場合、従来の顔料級酸化
チタンと比べてより少ない量で同等の隠ぺい力を得るこ
とができる。また、板状粉体と板状粉体の間に棒状粉体
が入り込むため、打型面のクッション性が上がり、ケー
キングが起こりにくい粉体化粧料をえることができる。
そして、バインダーが均一化するため、粉体と皮膚の間
の結合力が増加し、さらに皮膚への付着性に優れた棒状
粉体が皮膚上で均一に配向するため、付着性に優れた粉
体化粧料を得ることができる。
【0008】したがって、本発明は、特定条件の下に棒
状粉体を配合することを特徴とする粉体化粧料を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明の請求項1は、棒状粉体、板状粉体、酸化
鉄、油剤を配合してある粉体化粧料であって、棒状粉体
の配合量が化粧料100重量部に対して0.5〜20重
量部であり、かつ化粧料塗布時に棒状粉体が配向してい
ることを特徴とする粉体化粧料である。
【0010】また、本発明の請求項2は、棒状粉体が、
酸化チタン、チタン酸塩、炭酸カルシウム、シリカ、ア
ルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素、ハロイサイト、酸化
鉄の1種または2種類以上から選ばれることを特徴とす
る請求項1に記載の粉体化粧料である。
【0011】本発明の請求項3は、棒状粉体が、酸化チ
タン、チタン酸塩、炭酸カルシウム、シリカ、アルミ
ナ、ジルコニア、窒化ケイ素、ハロイサイト、酸化鉄の
1種以上からなる複合粉体もしくは表面処理粉体である
ことを特徴とする請求項1に記載の粉体化粧料である。
【0012】本発明の請求項4は、棒状粉体の大きさ
が、短径0.005〜0.5μmであり、短径と長径の
比が1:10〜1:2000であって、長径が1μm以
上であることを特徴とする請求項1に記載の粉体化粧料
である。
【0013】以下に本発明の構成を詳説する。本発明で
用いる棒状粉体は、酸化チタン、チタン酸塩、炭酸カル
シウム、シリカ、アルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素、
ハロイサイト、酸化鉄の1種または2種類以上から選ば
れ、その大きさは、短径0.005〜0.50μmであ
り、短径と長径の比が1:10〜1:2000の範囲に
あり、かつ長径が1μm以上であると規定される。
【0014】粒子径の測定方法としては、透過型電子顕
微鏡(TEM)観察もしくは走査型電子顕微鏡(SE
M)観察から得られる粒子径を用いる。
【0015】また、本発明の棒状粉体は、酸化チタン、
チタン酸塩、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ジル
コニア、窒化ケイ素、ハロイサイト、酸化鉄の1種以上
からなる複合粉体もしくは表面処理粉体であっても構わ
ない。たとえば、酸化鉄をドーピングした棒状酸化チタ
ンやアルミナで表面処理されたチタン酸塩等が該当す
る。
【0016】棒状粉体は一般に活性が高い特徴があるた
め、化粧料等の安定性に影響が出る場合があり、上記の
表面処理や、従来公知の方法による表面処理を行ってあ
ることが好ましい。表面処理の種類としては、たとえば
チタニア等の金属酸化物による無機処理や、アミノ酸、
金属石鹸、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、アルミニウムカップリング剤による処理、シリコー
ン、フッ素化合物による処理、脂肪酸処理、油剤処理、
多糖類、DNA等の天然物による処理、シルク、アシル
化リジン、ケラチン等による処理、PMMA等の樹脂に
よる処理、プラズマによる処理、メカノケミカルによる
処理等が挙げられる。
【0017】本発明で用いる棒状粉体は、化粧料100
重量部に対して0.5〜20重量部の範囲で配合され
る。0.5重量部未満では、棒状粉体の特性が充分に発
揮できず、20重量部を超えると、隠ぺい力や着色力が
強くなりすぎる問題がある。
【0018】本発明の粉体化粧料は、上記の棒状粉体以
外に、板状粉体、酸化鉄、油剤を配合している必要があ
る。ここで言う板状粉体とは、セリサイト、タルク、マ
イカ、カオリン、雲母チタン、板状酸化チタン、板状酸
化鉄(MIO)等の板状の形状を持つ粉体であり、長径
が1μm以上あるものを指す。したがって、微細セリサ
イト等、板状でも該当しない粉体も存在する。長径が1
μm未満の粉体は、従来の顔料級酸化チタンや酸化鉄顔
料と同様の挙動を示すため、本発明の目的とする効果を
充分に発揮できない。
【0019】また、酸化鉄については、長径が0.00
5〜0.5μmの範囲にある酸化鉄顔料が該当する。た
だし、球状粉体の場合には、平均一次粒子径が0.00
5〜0.5μmの範囲にあるものを指す。たとえば、黄
色酸化鉄、ベンガラ、黒色酸化鉄、透明性酸化鉄等が該
当する。
【0020】油剤は、従来化粧料に用いられる油剤であ
れば全て該当する。たとえば、セチルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデ
シルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコ
ール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸
等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチル、ラウ
リン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソ
プロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノス
テアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステア
リン酸エチレングリコール等のエステル類、流動パラフ
ィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、
還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカ
オ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ
油、オリーブ油等の油脂が挙げられる。
【0021】また、別の形態の油剤の例としては、たと
えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル
・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサ
ン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オ
ルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキ
サン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロ
キサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメ
チルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコ
ーン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッ
チ、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられ
る。
【0022】本発明の化粧料は、化粧料塗布時に棒状粉
体が皮膚上で配向していることが必要である。具体的に
は、化粧用のスポンジもしくはチップ等の塗布具を用
い、皮膚上で粉体化粧料を使用した時に、棒状粉体が同
じ方向を向いている、つまり配向していることが必要で
ある。棒状粉体は塗布具の使用方向と平行した方向に向
くのが一般的であり、配向の程度としては、棒状粉体の
個数の内、6割以上の粉体が配向していることが好まし
く、さらに好ましくは7割以上である。ただし、配向し
ている粉体の定義としては、塗布具の使用方向に対し
て、左右40度(全周を360度とする)の範囲に軸の
方向が向いているものを指す。
【0023】本発明において、配向の確認方法として
は、ヒト顔面に化粧料を塗布し、これをクライオSEM
の手法を用いて観察する方法が好ましいが、作業が煩雑
になるため、一般的には、以下の方法を以て代替する。
【0024】SEM用試料台の上に導電性両面テープを
張り付け、その上に日焼けによって剥離したヒト皮膚を
張り付け、その上に粉体化粧料をつけた塗布具を用い
て、塗布方向が確認できるように一定の方向に塗布す
る。この試料台を通常の方法で蒸着し、SEM観察を行
い、その像から配向している棒状粉体の割合を計算す
る。一般的には、目視で充分に配向が確認できるが、微
妙な場合には、コンピューターを用いた画像解析から判
定することが好ましい。
【0025】本発明の粉体化粧料では、水、環状シリコ
ーン、イソパラフィンアルコール等の揮発性成分の配合
量が、化粧料100重量部に対して0〜15重量部であ
ることが好ましく、さらに好ましくは0重量部であるこ
とが好ましい。揮発性成分の量が15重量部を超える
と、棒状粉体の配向が乱れる問題が生じてくる。
【0026】また、本発明の粉体化粧料では、棒状粉体
以外の平均一次粒子径が5μm以上の非板状粉体の配合
量が、化粧料100重量部に対して、0〜15重量部で
あることが好ましい。非板状粉体の例としては、樹脂パ
ウダーや球状樹脂ビーズ等が挙げられる。これらの粉体
が15重量部を超えて配合された場合、棒状粉体の配向
が乱される場合が多い。
【0027】さらに、本発明の粉体化粧料では、粉体化
粧料に配合してある粉体100重量部に対して、フッ素
化合物で表面処理された粉体が20重量部以上配合され
ている場合に、本発明の効果が顕著になる特性があり、
特に板状粉体がフッ素化合物で表面処理されている場合
には顕著である。ここで言うフッ素化合物の例として
は、パーフルオロアルキルリン酸トリエタノールアミン
塩やテフロン、パーフルオロアルキルオルガノシリコー
ン、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキ
ルアルコール、パーフルオロアルキルカルボン酸、パー
フルオロポリエーテル、フッ化ピッチ等が挙げられる。
【0028】フッ素化合物で処理された粉体は、表面自
由エネルギーが大変小さい場合が多く、従来化粧料で用
いられるバインダーがはじかれてしまう結果、バインダ
ーの局在化が起こりがちであるが、本発明の特定条件下
に棒状粉体を配合することでバインダーの局在化を防
ぎ、より化粧効果の高い化粧料を得ることができる。
【0029】本発明の粉体化粧料では、上記以外の粉体
として、従来化粧品に使用されている粉体を配合するこ
とが可能である。たとえば、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒
酸化鉄や、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺
青、コバルトブルー、低次酸化チタン、青色1号、赤色
201号等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セ
リウム、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化珪
素等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリ
ン、雲母、モンモリロナイト等の体質顔料、雲母チタン
等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等
の金属塩、N−アシルアスパラギン酸被覆マイカ等の有
機物被覆顔料および金属石鹸処理顔料、ナイロンパウダ
ー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロンパウ
ダー、セルロースパウダー、シリコーンパウダー、金染
色シルクパウダー、ポリエチレンパウダー等の高分子粉
体、N−アシル化リジン等の有機粉体、さらには微粒子
酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化
チタン、シリカ被覆微粒子酸化チタン等の微粒子粉体、
ベントナイト、スメクタイト等を配合することができ
る。
【0030】また、本発明の粉体化粧料では、通常化粧
料で用いられる、界面活性剤、紫外線吸収剤、防腐剤、
殺菌剤、保存剤、酸化防止剤、抗炎症剤、ホルモン剤、
ビタミン、保湿剤、香料等を同時に配合することができ
る。
【0031】本発明の化粧料の種類としては、たとえば
ファンデーション、プレストパウダー、頬紅、白粉、ア
イシャドウ等が挙げられる。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
詳細に説明する。本発明で用いる実施例および比較例の
評価方法は以下の通りである。
【0033】配向性の評価 SEM用試料台の上に導電性両面テープを張り付け、そ
の上に日焼けによって剥離したヒト皮膚を張り付け、そ
の上に実施例および比較例の化粧料をつけた塗布具を用
いて、塗布方向が確認できるように一定の方向に塗布し
た。この試料台にパラジウムを蒸着し、SEM(日立製
作所製、S−800)を用いてSEM観察(倍率:20
00倍)を行い、表1に示す基準に従って評価を行っ
た。
【0034】
【表1】
【0035】白浮きの評価 実施例および比較例の化粧料を顔に塗布し、インスタン
トカメラ(フジフィルム製)でフラッシュを使用して撮
影を行った。写真を目視判断し、表2に示す基準に従っ
て評価を行った。
【0036】
【表2】
【0037】官能評価(付着性、感触の評価) 20〜40歳の女性パネラー10名に、実施例および比
較例で作製した化粧料を使用させ、つき(付着性)が良
い、感触が優れている、と答えた人数をもって官能評価
の指標とした。したがって、数が多い程付着性に優れ、
感触に優れることを示す。
【0038】実施例1、比較例1〜4(アイシャドウ)
【0039】(実施例1)表3の処方にて作製した。な
お、棒状粉体は、アルミナ2%処理酸化チタン(短径
0.02μm、長径5μm)を使用した。
【0040】
【表3】
【0041】(製造法)各成分をミキサーにて混合し、
ハンマーミルにて粉砕した後、金皿にプレスして製品を
得た。
【0042】(比較例1)実施例1の棒状粉体を顔料級
酸化チタン(平均一次粒子径0.23μm)に変更した
他は全て実施例1と同一にして試作を行った。
【0043】(比較例2)実施例1の棒状粉体を微粒子
酸化チタン(平均一次粒子径0.035μm)に変更し
た他は全て実施例1と同一にして試作を行った。
【0044】(比較例3)実施例1のタルクをシリコー
ンビーズ(平均一次粒子径10.0μm)に変更した他
は全て実施例1と同一にして試作を行った。
【0045】(比較例4)表4の処方にて作製した。棒
状粉体としては、実施例1と同じアルミナ2%処理酸化
チタン(短径0.02μm、長径5μm)を使用した。
【0046】
【表4】
【0047】(製造法)成分A(粉体、油剤)をミキサ
ーにて混合した後、成分B(環状シリコーン)を加え、
ペイントシェーカーにて粉砕した後、容器に充填して製
品を得た。
【0048】実施例2〜4、比較例5〜6(ファンデー
ション)
【0049】(実施例2)表5の処方にて作製した。棒
状粉体としては、シリコーン3%処理チタン酸カリウム
(短径0.2μm、長径15μm)を使用した。
【0050】
【表5】
【0051】(製造法)粉体成分をヘンシェルミキサー
にて混合した後、予め混合しておいた液体成分を加え、
さらに撹拌、混合した。ついで、アトマイザーを用いて
粉砕を行った後、金型を用いて打型し、製品とした。
【0052】(実施例3)表6の処方にて作製した。棒
状粉体としては、パーフルオロアルキルリン酸トリエタ
ノールアミン塩5%処理炭酸カルシウム(短径0.05
μm、長径1μm)を使用した。なお、パーフルオロア
ルキルリン酸トリエタノールアミン塩5%処理を以下で
はフッ素処理と略する。
【0053】
【表6】
【0054】(製造法)粉体成分をヘンシェルミキサー
にて混合した後、予め混合しておいた液体成分を加え、
さらに撹拌、混合した。ついで、アトマイザーを用いて
粉砕を行った後、金型を用いて打型し、製品とした。
【0055】(実施例4)表7の処方にて作製した。棒
状粉体としては、酸化鉄複合処理酸化チタン(短径0.
02μm、長径20μm)をアルミナ1%、シリカ1%
で表面処理した試料を使用した。
【0056】
【表7】
【0057】(製造法)粉体成分をヘンシェルミキサー
にて混合した後、予め混合しておいた液体成分を加え、
さらに撹拌、混合した。ついで、アトマイザーを用いて
粉砕を行った後、金型を用いて打型し、製品とした。
【0058】(比較例5)表8の処方にて作製した。棒
状粉体としては、実施例2と同じシリコーン3%処理チ
タン酸カリウム(短径0.2μm、長径15μm)を使
用した。
【0059】
【表8】
【0060】(製造法)粉体成分をヘンシェルミキサー
にて混合した後、予め混合しておいた液体成分を加え、
さらに撹拌、混合した。ついで、アトマイザーを用いて
粉砕を行った後、金型を用いて打型し、製品とした。
【0061】(比較例6)実施例3の棒状粉体をフッ素
処理顔料級酸化チタン(平均一次粒子径0.23μm)
に変更した他は全て実施例3と同一にして試作を行っ
た。
【0062】実施例1〜4および比較例1〜6につい
て、前記配向性の評価および白浮き評価の結果を、表9
に示す。
【0063】
【表9】
【0064】表9の結果より、実施例はいずれも高度に
配向しており、また実施例は比較例と比較しても白浮き
しにくい特徴が明らかにされた。
【0065】実施例1〜4および比較例1〜6につい
て、官能評価の結果を、表10に示す。
【0066】
【表10】
【0067】表10の結果より、実施例は比較例と比べ
て、つき(付着性)が良く、かつ感触に優れていた。ま
た、表9、表10の結果より、実施例は、本評価項目全
体において、優れた効果を示していることが判る。さら
に、官能評価時のパネラーの感想として、本実施例は、
比較例の多くと比較して、化粧料の取れが良く、ケーキ
ングしにくい特性が認められた。
【0068】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、白浮きが少
なく、付着性に優れ、ケーキングが少ない粉体化粧料を
提供することは明かである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状粉体、板状粉体、酸化鉄、油剤を配
    合してなる粉体化粧料であって、棒状粉体の配合量が化
    粧料100重量部に対して0.5〜20重量部であり、
    かつ化粧料塗布時に棒状粉体が配向していることを特徴
    とする粉体化粧料。
  2. 【請求項2】 棒状粉体が、酸化チタン、チタン酸塩、
    炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ジルコニア、窒化
    ケイ素、ハロイサイト、酸化鉄の1種以上から選ばれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の粉体化粧料。
  3. 【請求項3】 棒状粉体が、酸化チタン、チタン酸塩、
    炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ジルコニア、窒化
    ケイ素、ハロイサイト、酸化鉄の1種以上からなる複合
    粉体もしくは表面処理粉体であることを特徴とする請求
    項1に記載の粉体化粧料。
  4. 【請求項4】 棒状粉体の大きさが、短径0.005〜
    0.5μmであり、短径と長径の比が1:10〜1:2
    000であって、長径が1μm以上であることを特徴と
    する請求項1に記載の粉体化粧料。
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