JPH09203582A - 冷蔵庫用照明装置 - Google Patents

冷蔵庫用照明装置

Info

Publication number
JPH09203582A
JPH09203582A JP8011694A JP1169496A JPH09203582A JP H09203582 A JPH09203582 A JP H09203582A JP 8011694 A JP8011694 A JP 8011694A JP 1169496 A JP1169496 A JP 1169496A JP H09203582 A JPH09203582 A JP H09203582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerator
light
fluorescent lamp
lighting device
guide plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8011694A
Other languages
English (en)
Inventor
Miho Saito
美保 斉藤
Kunio Yuasa
邦夫 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP8011694A priority Critical patent/JPH09203582A/ja
Publication of JPH09203582A publication Critical patent/JPH09203582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D27/00Lighting arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷蔵庫内の収納スペースの拡大を図る一方、高
効率かつ長寿命、しかも低温での始動特性が良好で光束
の立上りを早くし、また、長寿命の脱臭機能を有する。 【解決手段】内面に3波長蛍光体層を形成したバルブ
と、このバルブ内に封入されたキセノンを主体とした希
ガスを含む放電媒体と、バルブ内に放電を発生させる一
対の電極とを有し、冷蔵庫本体12内に配設される蛍光
ランプ17と;この蛍光ランプ17からの光を側端から
受光して面状に発光する出光面15を少なくとも冷蔵庫
本体12内に臨ませる導光板16と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫の庫内を照明
する冷蔵庫用照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷蔵庫用照明装置の一例
としては図9に示すように冷蔵庫本体1内に白熱電極2
を設置し、この白熱電極2を開閉扉の開閉に連動して
点,消灯させるようになっている。白熱電極2は冷蔵庫
1内の肉や野菜等の色を自然に綺麗に見せると共に、低
温でも点灯し易いという長所を有する。
【0003】しかし、白熱電極2の効率は1W当り13
lmと低いうえに寿命が短かく、さらに、点光源として
使用するために、冷蔵庫1内に白熱電極2を収容する収
容室3を形成しなければならず、この収容室3が冷蔵庫
1内に突出するために庫内の収納スペースを狭くすると
いう課題がある。また、白熱電球2の光色が暖色であ
り、食品等を冷却する冷蔵庫1の冷却をイメージする寒
色系と一致しないという課題もある。
【0004】そこて、白熱電球2に代えて蛍光ランプを
使用することが容易に考えられる。つまり、蛍光ランプ
は清涼感のある寒冷色系が多く、冷却のイメージに一致
するうえに、効率が例えば白色光で1W当り40lm
で、高効率であり、しかも長寿命である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の蛍光ランプでは一般に水銀が封入されているので、冷
蔵庫1内の低温では水銀の蒸気圧が低く、始動しにくい
うえに光束の立上りが遅いという課題がある。
【0006】また、蛍光ランプは開閉扉の開閉に連動し
て点滅し、一般に冷蔵庫1では開閉扉の開閉が頻繁に行
なわれるので、蛍光灯の点滅回数も多い。
【0007】このために、蛍光ランプの一対の電極とし
て熱電子放射物質を塗布した熱陰極を使用する場合は一
対の熱陰極のスパッタリング回数も多いので、その分寿
命が短かくなるという課題もある。
【0008】ところで、冷蔵庫1では肉や魚等臭いが気
になるものを収容しているので、脱臭剤として脱臭機能
を有する白金触媒や活性炭を使用している。しかし、白
金触媒は非常に高価である一方、活性炭は安価であるが
比較的短寿命であり、所定時間経過して、脱臭能力が低
下したときに、適宜取り換える必要があり、面倒である
という課題がある。
【0009】そこで本発明の目的は、冷蔵庫内の収納ス
ペースの拡大を図る一方、高効率かつ長寿命、しかも低
温での始動特性が良好で光束の立上りも早い冷蔵庫用照
明装置を提供することにある。
【0010】また、他の目的は、長寿命の脱臭機能を有
する冷蔵庫用照明装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の冷蔵庫用照明
装置は、内面に蛍光体層を形成した透光性気密容器と、
この容器内に封入されたキセノンを主体とした希ガスを
含む放電媒体と、気密容器内に放電を発生させる手段と
を有し、冷蔵庫内に配設される蛍光ランプと;この蛍光
ランプからの光を側端から受光して面状に発光する出光
面を少なくとも冷蔵庫内に臨ませる導光板と;を具備し
ていることを特徴とする。
【0012】本請求項および以下の請求項において、透
光性気密容器は、ソーダライムガラス,石英ガラスおよ
びセラミックス等の透光性材料で形成され、内部に放電
空間が形成される。
【0013】放電媒体は、キセノンを主体とした希ガス
を含んだものてあり、キセノン以外の希ガスとしてアル
ゴンやクリプトン等を含んでいてもよい。
【0014】放電を生起させる手段としては、気密容器
内に配設される熱陰極形または冷陰極形の内部電極や、
容器外に配設される外部電極,高周波電磁界を印加して
無電極放電を行なわせるための励起コイル等を用いるこ
とができる。
【0015】蛍光体層は、希ガスが放射する紫外線、例
えばキセノンが放射する波長147nmおよび190nmの
輝線の紫外線によって励起されて少なくとも300〜4
00nmの波長帯域内の紫外線を発光するものであればよ
く、発光中に大部分ないし一部分可視光線を含んでいて
もよい。したがって、既知の蛍光体を単体または混合し
て用いることができる。
【0016】次に作用について説明する。本発明の蛍光
ランプが点灯すると、希ガス中のキセノンガス放電によ
り、波長142nmおよび171nmの紫外線が発生する。
この紫外線が蛍光体層に入射すると、蛍光体は励起され
て少なくとも300〜400nmの波長帯域内の紫外線と
可視光とを含む光が蛍光体層から放射され、蛍光ランプ
の外部に放射される。さらに、この光は冷蔵庫内を臨む
導光板の出光面に案内され、この出光面で面状に発光し
て冷蔵庫内を照明する。したがって、この照明光は蛍光
色であるので、清涼感のイメージと一致するうえに、光
源が蛍光灯であるので、高効率である。また、キセノン
ガス放電であるので、低温での始動特性が良好であり、
光束の立上りも迅速である。さらに導光板の出光面が面
状に発光するので、冷蔵庫内を広範囲に亘って照明する
ことができる。しかも、出光面を有する導光板が平板状
であるので、冷蔵庫内のスペースの拡大を図ることがで
きる。
【0017】請求項2の冷蔵庫用照明装置は、内面に蛍
光体層を形成した透光性気密容器と、この容器内に封入
された希ガスを含む放電媒体と、気密容器内に放電を発
生させる手段とを有し、冷蔵庫外に配設される蛍光ラン
プと;この蛍光ランプからの光を側端から受光して面状
に発光する出光面を少なくとも冷蔵庫内に臨ませる導光
板と;を具備していることを特徴とする。
【0018】本請求項も導光板の出光面を冷蔵庫内に臨
ませているので、冷蔵庫内を広く照明することができ
る。また、光源として蛍光ランプを使用しているので、
高効率であるうえに、寒色系の光色により冷却イメージ
の清涼感を醸し出すことができる。
【0019】さらに、蛍光ランプは、冷蔵庫外に配設さ
れており、冷蔵庫により冷却されないので、この蛍光ラ
ンプが水銀を封入している場合でも始動性の低下と光束
の立上りの遅れを抑制することができる。
【0020】請求項3の冷蔵庫用照明装置は、放電発生
手段が気密容器内に内蔵された一対の冷陰極であること
を特徴とする。
【0021】本請求項によれば、一対の電極が冷陰極で
あるので、冷蔵庫の開閉扉に連動して点滅する回数が多
い場合でもランプ寿命を長命にすることができる。
【0022】請求項4の冷蔵庫用照明装置は、導光板が
ガラス製であり、この導光板の出光面に形成された透光
性の光触媒膜を具備していることを特徴とする。
【0023】本請求項においては、光触媒膜は近紫外線
を吸収して光触媒作用を奏する金属酸化物等からなる半
導体の膜であり、透光性を有している。そして、導光板
がガラス製であるので、蛍光ランプからの近紫外線が高
効率で出光板内に導光され、その出光面から放射され
る。
【0024】このために、この導光板の出光面上で近紫
外線が透光性の光触媒膜に照射され、その膜上で電子が
放出され、正孔が発生する。この活性な電子と正孔が悪
臭物等の有機物と反応し、あるいは水と反応して活性な
OHラジカルを発生し、このOHラジカルが汚れや臭気
物等の有機物質と反応して分解し、脱臭することができ
ると共に、汚れを防止することができる。しかも、これ
ら防臭・防汚機能は光触媒膜が消失するまで存続するの
で、非常に長寿命である。しかも、光触媒膜の組成物で
ある酸化チタン自体は人体に無害である。
【0025】また、光触媒膜が透光性であるので、導光
体の出光面の明るさの低下を抑制することができる。
【0026】請求項5の冷蔵庫用照明装置は、光触媒膜
が酸化チタン,酸化亜鉛,酸化セリウム,酸化テルビウ
ム,酸化マグネシウムおよび酸化エルピウムの少なくと
も1種よりなることを特徴とする。
【0027】また、光触媒膜の成膜方法としては金属ア
ルコキシドの加水分解法,ゾルゲル法,化学蒸着法,真
空蒸着法等がある。
【0028】請求項6の冷蔵庫用照明装置は、導光板の
出光面に形成された光拡散手段を具備していることを特
徴とする。
【0029】光拡散手段としては出光面に溝を形成する
方法や白色塗料の塗布や光拡散膜の形成等がある。これ
ら光拡散手段により導光体の出光面からの光を拡散する
ので、出光面上の輝度均斉度を向上させることができ
る。
【0030】請求項7の冷蔵庫用照明装置は、冷蔵庫の
開閉扉の開閉に連動して蛍光ランプを点灯ないし消灯さ
せる点灯回路を具備していることを特徴とする。
【0031】本請求項によれば、冷蔵庫の開閉扉の開閉
に連動して、この冷蔵庫内を冷蔵庫用照明装置により点
灯ないし消灯することができるので、常時点灯に比して
消費電力を節約することができる。
【0032】請求項8の冷蔵庫用照明装置は、蛍光ラン
プの蛍光体層が3波長蛍光体よりなることを特徴とす
る。
【0033】本請求項によれば、蛍光ランプの蛍光体層
が3波長蛍光体よりなるので、光色の白さの向上と長寿
命とを共に図ることができる。
【0034】請求項9の冷蔵庫用照明装置は、導光板か
らの光をその導光板側へ反射させる反射体を具備してい
ることを特徴とする。
【0035】本請求項によれば、導光板からの光を、そ
の出光面側へ戻すように反射する反射体を具備している
ので、効率を向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1〜8を参照して本発明
の実施形態を説明する。なお、図1〜8中、同一または
相当部分には同一符号を付している。
【0037】図1は本発明の第1実施形態の要部正面図
であり、冷蔵庫11は角筒状の本体12の前面に図示し
ない開閉扉を設けると共に、本体12内に網状の食品棚
13を設ける一方、本体12の背面に冷蔵庫用の照明装
置14を、その出光面15が本体12内を臨むように設
けている。
【0038】図2はこの照明装置14の正面図であり、
照明装置14は、例えばガラス製矩形板状の導光板16
の図中左右各側端の外側方に、2本一対の蛍光ランプ1
7,17をほぼ平行に並設し、これら蛍光ランプ17,
17の外側方と導光板16の背面を覆うアルミニウム板
製の反射板18を配設して、出光面15が冷蔵庫11の
内方に露出する平面型照明装置に構成されている。
【0039】各蛍光ランプ17は透光性気密容器である
細長円筒状のバルブ19内に、放電媒体であるキセノン
と,アルゴンやネオン等の希ガスとを封入している。
【0040】キセノンガスは例えば3900Paで封入
され、バルブ19は例えばソーダライムガラスや石英ガ
ラス,セラミックス等の透光性材料により外直径8mmで
形成されている。
【0041】バルブ19はそのほぼ全内周面に3波長蛍
光体層20を形成している。3波長蛍光体としては、例
えば白色蛍光体に、171,142nmで励起されたとき
に400nm以下の光を発光するLaPO4 :Ceを1〜
10wt%混合し、調整した蛍光体がある。
【0042】一方、バルブ19はスパッタレートの小さ
いニッケル(Ni)製等の一対の冷陰極21a,21b
を内蔵し、バルブ19の軸方向両端に、球状の一対のガ
ラスビーズ22a,22bを溶着して気密に封止してい
る。このように構成された各蛍光ランプ7は図示しない
点灯回路に電気的に接続されている。この点灯回路は冷
蔵庫本体12の図示しない開閉扉が開扉されたときに各
蛍光ランプ7を点灯させる一方、閉扉されたときに、各
蛍光ランプ7を消灯させるようになっている。
【0043】導光板16は図2中上,下両側端面に例え
ば白色塗料16aを塗布して、上,下両側面から外部へ
光がリークするのを防止すると共に、出光面5上に、図
4に示すように光触媒膜23を成形している。
【0044】光触媒膜23は、300〜400nmの波長
帯域内の近紫外線を吸収して、光触媒作用を有する金属
酸化物等からなる半導体であり、透光性を有する。光触
媒膜23は、主に酸化チタン(TiO2 )を主体として
形成されるが、この他に、酸化亜鉛(ZnO),酸化セ
リウム(Ce2 3 ),酸化テルビウム(Tb
2 3),酸化マグネシウム(MgO)および酸化エル
ピウム(Er2 3 )等が適用可能である。なお、酸化
チタンを用いるときは、アナターゼ結晶を用いるのが望
ましい。
【0045】光触媒膜23は、金属酸化物ゾル液をディ
ップ法で形成し、乾燥,焼成して膜形成する方法や、金
属酸化物微粒子をバインダー溶液に分散させて塗布,乾
燥させて膜形成する方法等で得ることができる。
【0046】この光触媒膜23は、300〜400nmの
波長帯域内の近紫外線が照明されると、表面に強い酸化
分解力を持つように作用し、表面に付着した臭気等の有
害物質や有機物質を分解する機能を有する。
【0047】また、導光板16の出光面15には図示し
ない光拡散用の溝等を形成してもよく、または、光触媒
膜23の組成物である酸化チタンの粒子を大きくし、あ
るいは酸化チタンの金属アルコキシド液中にアルミニウ
ムやシリカ等の微粒子を混入させて光拡散効果を持たせ
てもよい。なお、図4中、符号24は光触媒膜23を形
成した導光板16の出光面15のみを冷蔵庫本体12内
に露出させて一対の蛍光ランプ17,17を隠すように
覆って美的に整える内装板である。したがって、各蛍光
ランプ17は内装板24により隠されているが冷蔵庫本
体12の外板25の背面の内側に配設されている。
【0048】したがって、冷蔵庫1の図示しない開閉扉
が開扉されると、図示しない点灯回路により各蛍光ラン
プ17に所要のランプ電力が給電される。
【0049】各蛍光ランプ17は温度依存性のある水銀
を封入していない水銀レスであり、温度依存性のないキ
セノンガス放電であるので、各蛍光ランプ7が冷蔵庫1
内で低温に冷却されていても、良好な始動特性により直
ちに点灯し、しかも光束の立上りも早い。
【0050】図5は例えば0℃の雰囲気温度における本
実施形態に係る蛍光ランプ17の輝度立上り特性曲線A
を、同じ条件下で水銀を封入した従来の蛍光ランプの輝
度立上り特性曲線Bと比較して示しており、本実施形態
の蛍光ランプ17の方が従来ランプよりも始動性も光束
の立上りも早いことを示している。なお、従来の蛍光ラ
ンプの電極はタングステンコイルにBaO,CaO,S
rO,ZrO2 からなる熱電子放射物質を塗布した熱陰
極である。
【0051】つまり、従来の水銀(Hg)入り蛍光ラン
プでは低温のときHgの蒸気圧が少なく、光出力が始動
3sec 後で約65%であったが、本実施形態ではHgレ
スであるため、ランプ光出力が周囲温度に影響を受け
ず、同じ条件でも光出力は約85%となった。特に、冷
蔵庫11の開扉時間が60秒以下の短かい場合にはその
特性差が顕著である。なお、上記蛍光ランプ7の輝度立
上り特性は例えば4℃ないしその周辺の雰囲気温度でも
ほぼ同様であった。
【0052】また、各蛍光ランプ17の一対の電極がス
パッタレートの小さいニッケル製の冷陰極であるので、
図6に示すように各蛍光ランプ17の輝度は点滅回数の
増大に伴って次第に低下して行くが、点滅100000
回で、出光面5の輝度は初期(Ohrs )に対して約15
〜20%低下するだけであり、不点灯に至るものは無か
った。
【0053】したがって、一般に冷蔵庫用照明装置では
点滅回数が、30秒点灯,30秒消灯の条件で1000
00回以上必要であるので、この蛍光ランプ17は冷蔵
庫用照明装置の光源として十分な寿命を有する。
【0054】また、本実施形態では冷蔵庫本体12の背
面パネルを兼用している導光板16の平面状の出光面1
5により冷蔵庫本体12内の照明を行なうので、上段部
分に物が一杯詰った状態でも、中段,下段の中身が見易
く、出光面15が本体12内に突出しないので、収納ス
ペースを増大させることができる。
【0055】そして、各蛍光ランプ17から導光板16
の出光面15上に到達した光のうち、300〜400nm
の波長帯域内の近紫外線が光触媒膜13に照明される
と、その膜表面に強力な酸化分解力を有するOHラジカ
ルが発生して、膜表面に付着した臭気等の有害物質や有
機物質を分解し、脱臭と殺菌を行なって、最終的にはC
2 に分解する。しかも、光触媒膜23の組成物である
酸化チタン自体は人体に無害であり、それ自体が消失し
ない限り、脱臭,殺菌等の有機物分解機能が喪失しない
ので、非常に長寿命である。
【0056】図7は酸化チタンをガラス板に塗布し、こ
れを冷蔵庫11内に、悪臭物としてのメチルメルカブタ
ンを濃度10ppmで共に入れ、各蛍光ランプ7を点灯
して濃度変化をガスクロマトグラフィによって測定した
結果を示している。
【0057】そして、図7に示すように各蛍光ランプ1
7を点灯して、5分後にはメチルメルカブタン濃度が1
ppm以下に減少した。
【0058】ここで、従来のHg入りの熱陰極型蛍光ラ
ンプを使用すると400nm以下の光強度が小さいため、
光触媒反応速度も小さくなるから、本蛍光ランプ7と同
等の効果は得られない。そこで、400nm以下の光を出
力する蛍光体が10wt%以上を占めるように白色蛍光
体を調整すると、今度は照度の低下を招く。したがっ
て、脱臭と照明の両効果を効率的に得るためには、40
0nm以下の光を積極的に出す蛍光体の量を白色蛍光体に
対して、1〜10wt%にする必要がある。
【0059】図8は本発明の他の実施形態の要部平断面
を示し、この冷蔵庫用照明装置14Aは導光板16の出
光面15上の光触媒膜23のみを冷蔵庫本体12内に露
出させて、導光板16,各蛍光ランプ17A,反射板1
8を冷蔵庫外板25の背面外側に配設した点に特徴があ
る。
【0060】各蛍光ランプ17Aは冷蔵庫本体12によ
り冷却されず、むしろ、外板25背面の図示しない放熱
板により加熱されるので、これら蛍光ランプ17AをH
g入りの蛍光ランプに置換した場合でも始動性の低下と
光束の遅れを解消することができる。
【0061】また、照明装置14Aを冷蔵庫本体12外
に配設するので、光触媒膜23による効果を害すること
なく、冷蔵庫本体12内の収納スペースをさらに一段と
広くすることができる。
【0062】なお、上記各実施形態では直状の蛍光ラン
プ17を導光板16の両側に配設した場合について説明
したが本発明はこれに限定されるものではなく、冷蔵庫
本体12内の照明を必要とする面積に応じて増減させて
もよく、さらに、L形の蛍光ランプを導光板のL形2辺
に対応して配設してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の冷蔵庫用
照明装置は、光源が蛍光ランプであるので、清涼感のイ
メージと一致するうえに、高効率である。また、蛍光ラ
ンプはキセノンガス放電であるので、低温での始動特性
が良好であり、光束の立上りも迅速である。さらに導光
板の出光面が面状に発光するので、冷蔵庫内を広範囲に
亘って照明することができる。しかも、出光面を有する
出光板が平板状であるので、冷蔵庫内のスペースの拡大
を図ることができる。
【0064】請求項2の冷蔵庫用照明装置も導光板の出
光面を冷蔵庫内に臨ませているので、冷蔵庫内を広く照
明することができる。また、光源として蛍光ランプを使
用しているので、高効率であるうえに、寒色系の光色に
より冷却イメージの清涼感を醸し出すことができる。
【0065】さらに、蛍光ランプは、冷蔵庫外に配設さ
れており、冷蔵庫により冷却されないので、この蛍光ラ
ンプが水銀を封入している場合でも始動性の低下と光束
の立上りの遅れを抑制することができる。
【0066】請求項3の冷蔵庫用照明装置は、一対の電
極が冷陰極であるので、冷蔵庫の開閉扉に連動して点滅
する回数が多い場合でもランプ寿命を長命にすることが
できる。
【0067】請求項4の冷蔵庫用照明装置は、光触媒膜
が近紫外線を吸収して光触媒作用を奏する金属酸化物等
からなる半導体の膜であり、透光性を有している。そし
て、導光板がガラス製であるので、蛍光ランプからの近
紫外線が高効率で導光板内に導光され、その出光面から
放射される。
【0068】このために、この導光板の出光面上で近紫
外線が透光性の光触媒膜に照明され、その膜上で電子が
放出され、正孔が発生する。この活性な電子と正孔が悪
臭物等の有機物と反応し、あるいは水と反応して活性な
OHラジカルを発生し、このOHラジカルが汚れや臭気
物等の有機物質と反応して分解し、脱臭することができ
ると共に、汚れを防止することができる。しかも、これ
ら防臭・防汚機能は光触媒膜が消失するまで存続するの
で、非常に長寿命である。しかも、光触媒膜の組成物で
ある酸化チタン自体は人体に無害である。
【0069】また、光触媒膜が透光性であるので、導光
体の出光面の明るさの低下を抑制することができる。
【0070】請求項5の冷蔵庫用照明装置は、光触媒膜
の成膜方法としては金属アルコキシドの加水分解法,ゾ
ルゲル法,化学蒸着法,真空蒸着法等がある。
【0071】請求項6の冷蔵庫用照明装置は、光拡散手
段としては出光面に溝を形成する方法や白色塗料の塗布
や光拡散膜の形成等がある。これら光拡散手段により導
光体の出光面からの光を拡散するので、出光面上の輝度
均斉度を向上させることができる。
【0072】請求項7の冷蔵庫用照明装置によれば、冷
蔵庫の開閉扉の開閉に連動して、この冷蔵庫内を冷蔵庫
用照明装置により点灯ないし消灯することができるの
で、常時点灯に比して消費電力を節約することができ
る。
【0073】請求項8の冷蔵庫用照明装置によれば、蛍
光ランプの蛍光体層が3波長蛍光体よりなるので、光色
の白さの向上と長寿命とを共に図ることができる。
【0074】請求項9の冷蔵庫用照明装置によれば、導
光板からの光を、その出光面側へ戻すように反射する反
射体を具備しているので、効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫用照明装置
を開閉扉側から見たときの要部正面図。
【図2】図1で示す冷蔵庫用照明装置の正面図。
【図3】図1,2で示す蛍光ランプの平断面図。
【図4】図1の要部概略平断面図。
【図5】図3で示す蛍光ランプの点灯時間と相対輝度と
の相対関係を示すグラフ。
【図6】図3で示す蛍光ランプの点滅回数と相対輝度と
の相対関係を示すグラフ。
【図7】図1等で示す冷蔵庫用照明装置の脱臭作用を示
すグラフ。
【図8】本発明の他の実施形態の要部概略平断面図。
【図9】従来の冷蔵庫用照明装置開閉扉側から見たとき
の一部正面図。
【符号の説明】
11 冷蔵庫 12 冷蔵庫本体 14,14a 照明装置 15 出光面 16 導光板 17,17A 蛍光ランプ 18 反射板 19 バルブ(透光性気密容器) 20 蛍光体層 21a,21b 一対の冷陰極(放電発生手段) 23 光触媒膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F21V 33/00 F25D 23/00 302M F25D 23/00 302 B01D 53/36 J H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光体層を形成した透光性気密容
    器と、この容器内に封入されたキセノンを主体とした希
    ガスを含む放電媒体と、気密容器内に放電を発生させる
    手段とを有し、冷蔵庫内に配設される蛍光ランプと;こ
    の蛍光ランプからの光を側端から受光して面状に発光す
    る出光面を少なくとも冷蔵庫内に臨ませる導光板と;を
    具備していることを特徴とする冷蔵庫用照明装置。
  2. 【請求項2】 内面に蛍光体層を形成した透光性気密容
    器と、この容器内に封入された希ガスを含む放電媒体
    と、気密容器内に放電を発生させる手段とを有し、冷蔵
    庫外に配設される蛍光ランプと;この蛍光ランプからの
    光を側端から受光して面状に発光する出光面を少なくと
    も冷蔵庫内に臨ませる導光板と;を具備していることを
    特徴とする冷蔵庫用照明装置。
  3. 【請求項3】 放電発生手段が気密容器内に内蔵された
    一対の冷陰極であることを特徴とする請求項1または2
    記載の冷蔵庫用照明装置。
  4. 【請求項4】 導光板がガラス製であり、この導光板の
    出光面に形成された透光性の光触媒膜を具備しているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の冷
    蔵庫用照明装置。
  5. 【請求項5】 光触媒膜が酸化チタン,酸化亜鉛,酸化
    セリウム,酸化テルビウム,酸化マグネシウムおよび酸
    化エルピウムの少なくとも1種よりなることを特徴とす
    る請求項4記載の冷蔵庫用照明装置。
  6. 【請求項6】 導光板の出光面に形成された光拡散手段
    を具備していることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか一記載の冷蔵庫用照明装置。
  7. 【請求項7】 冷蔵庫の開閉扉の開閉に連動して蛍光ラ
    ンプを点灯ないし消灯させる点灯回路を具備しているこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載の冷
    蔵庫用照明装置。
  8. 【請求項8】 蛍光ランプの蛍光体層が3波長蛍光体よ
    りなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一
    記載の冷蔵庫用照明装置。
  9. 【請求項9】 導光板からの光をその導光板側へ反射さ
    せる反射体を具備していることを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれか一記載の冷蔵庫用照明装置。
JP8011694A 1996-01-26 1996-01-26 冷蔵庫用照明装置 Pending JPH09203582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8011694A JPH09203582A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 冷蔵庫用照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8011694A JPH09203582A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 冷蔵庫用照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09203582A true JPH09203582A (ja) 1997-08-05

Family

ID=11785149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8011694A Pending JPH09203582A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 冷蔵庫用照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09203582A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304749A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
WO2007083736A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 National University Corporation Chiba University 不飽和アルコール製造用触媒およびそれを用いた不飽和アルコール製造法
JP2008045844A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2008101840A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2008292151A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2008292143A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Panasonic Corp 冷蔵庫
US7625097B2 (en) 2002-09-06 2009-12-01 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha Illuminated elevator including cold-cathode flourescent lamp
WO2011105026A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 パナソニック株式会社 冷蔵庫
CN102419070A (zh) * 2011-12-23 2012-04-18 海尔集团公司 导光内胆电冰柜
JP2012099484A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Visteon Global Technologies Inc 電化製品用の照明システム
CN103322761A (zh) * 2013-07-19 2013-09-25 合肥美的电冰箱有限公司 用于冰箱的搁架和具有其的冰箱
CN110579068A (zh) * 2019-10-08 2019-12-17 长虹美菱股份有限公司 基于玻璃发光装饰画的冰箱风道及其制作工艺

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001304749A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
US7625097B2 (en) 2002-09-06 2009-12-01 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha Illuminated elevator including cold-cathode flourescent lamp
WO2007083736A1 (ja) * 2006-01-20 2007-07-26 National University Corporation Chiba University 不飽和アルコール製造用触媒およびそれを用いた不飽和アルコール製造法
JP4608662B2 (ja) * 2006-01-20 2011-01-12 国立大学法人 千葉大学 不飽和アルコール製造用触媒およびそれを用いた不飽和アルコール製造法
JPWO2007083736A1 (ja) * 2006-01-20 2009-06-11 国立大学法人 千葉大学 不飽和アルコール製造用触媒およびそれを用いた不飽和アルコール製造法
JP2008045844A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2008101840A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2008292151A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2008292143A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Panasonic Corp 冷蔵庫
WO2011105026A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 パナソニック株式会社 冷蔵庫
CN102762940A (zh) * 2010-02-26 2012-10-31 松下电器产业株式会社 冷藏库
JP2012099484A (ja) * 2010-11-03 2012-05-24 Visteon Global Technologies Inc 電化製品用の照明システム
CN102419070A (zh) * 2011-12-23 2012-04-18 海尔集团公司 导光内胆电冰柜
CN102419070B (zh) * 2011-12-23 2016-11-09 海尔集团公司 导光内胆电冰柜
CN103322761A (zh) * 2013-07-19 2013-09-25 合肥美的电冰箱有限公司 用于冰箱的搁架和具有其的冰箱
CN103322761B (zh) * 2013-07-19 2016-05-18 合肥美的电冰箱有限公司 用于冰箱的搁架和具有其的冰箱
CN110579068A (zh) * 2019-10-08 2019-12-17 长虹美菱股份有限公司 基于玻璃发光装饰画的冰箱风道及其制作工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3573392B2 (ja) 光触媒体、光源および照明器具
JP3508894B2 (ja) 蛍光ランプ、脱臭装置、照明装置、建築構造体および移動体
CA1139818A (en) Low-pressure mercury vapour discharge lamp with heat shield and cool spot appendix
JPH09203582A (ja) 冷蔵庫用照明装置
JP2001187124A (ja) 脱臭装置および冷蔵庫
JP3978688B2 (ja) 屋外用照明装置
JP2000511687A (ja) 低圧水銀放電ランプ
US20020000770A1 (en) Fluorescent lamp and fluorescent lamp apparatus
JP3551279B2 (ja) 低温用光触媒装置付き物品および低温用照明装置付き物品
JP3491382B2 (ja) 蛍光ランプおよび照明器具
JPH012246A (ja) 電球形蛍光ランプ装置
JPH1050261A (ja) 放電ランプ、照明装置、および表示装置
JP2003100258A (ja) 蛍光ランプおよび電球形蛍光ランプ
JPH10321191A (ja) 蛍光ランプおよび照明器具
KR200144991Y1 (ko) 전자레인지용 무전극 자외선방전관
JPH11114511A (ja) 光触媒膜を備えた部材のクリーニング方法、光触媒膜活性化用高圧放電ランプおよび照明器具
JP3470449B2 (ja) 冷陰極放電ランプ装置およびこれを用いた照明装置ならびにバックライト、液晶表示装置
KR100195631B1 (ko) 형광램프장치 및 이것을 이용한 조명장치와 전구형 형광램프
JP3396993B2 (ja) 蛍光ランプおよび照明器具
JPH0817222A (ja) 蛍光ランプ装置および照明装置
JPS62172659A (ja) 無電極放電ランプ
JP3269105B2 (ja) 照明装置
JPH0554216B2 (ja)
JP3332064B2 (ja) 光源および照明器具
KR200144992Y1 (ko) 전자레인지용 무전극 자외선 방전관