JP3508894B2 - 蛍光ランプ、脱臭装置、照明装置、建築構造体および移動体 - Google Patents

蛍光ランプ、脱臭装置、照明装置、建築構造体および移動体

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JP3508894B2
JP3508894B2 JP00415596A JP415596A JP3508894B2 JP 3508894 B2 JP3508894 B2 JP 3508894B2 JP 00415596 A JP00415596 A JP 00415596A JP 415596 A JP415596 A JP 415596A JP 3508894 B2 JP3508894 B2 JP 3508894B2
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phosphor
fluorescent lamp
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light
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圭司 畠山
美保 斉藤
久司 本田
裕一 榊原
明子 斉藤
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/38Devices for influencing the colour or wavelength of the light
    • H01J61/42Devices for influencing the colour or wavelength of the light by transforming the wavelength of the light by luminescence
    • H01J61/48Separate coatings of different luminous materials

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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視光線および紫
外線を放射する蛍光ランプ、この蛍光ランプからの光を
利用して光触媒作用を生起する脱臭装置、照明装置、建
築構造体および移動体に関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒作用を利用して照明環境下の空気
を脱臭、殺菌等を行う技術は、例えば、特表平6−81
1092号公報や特開平7−11104号公報に記載さ
れたものが知られている。この技術は、可視光線および
紫外線を放射する蛍光ランプと光触媒体とから構成され
ている。光触媒体は、例えば酸化チタン等を基体上に膜
形成したものであり、蛍光ランプから放射された紫外線
が照射されると、光触媒作用によって光触媒体の表面は
酸化分解力を有し、表面に付着している有機物等を分解
する。可視光線および紫外線を放射する蛍光ランプとし
ては、水銀および希ガスが放電媒体として封入された蛍
光ランプが用いられている。
【0003】蛍光ランプは、放電によって水銀から放射
される水銀の輝線である254nmの波長の紫外線によ
って蛍光体が励起されて可視光線を放射する。また、同
じく水銀の輝線である365nmの波長の紫外線が蛍光
ランプから微量ながら放射されており、光触媒体はこの
365nmの紫外線によって光触媒活性を生起する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般照明用の蛍光ラン
プは可視光線を主に放射するものであり、光触媒活性に
有用な紫外線を放射することは考慮されていない。した
がって、従来の蛍光ランプから放射される紫外線量がわ
ずかであるため、この蛍光ランプを利用した照明環境下
では十分な光触媒活性が得られなかった。
【0005】そこで、可視光線を放射するとともに30
0nm以上400nm以下の波長の紫外線も多く放射す
る蛍光ランプが必要となる。特開昭60−160554
号公報は光触媒活性用ではないが、可視光線を放射する
蛍光体と280nm以上310nm以下の波長の紫外線
を放射する蛍光体とを有する健康線用蛍光ランプが開示
されている。しかし、この波長はUV−bと区分けされ
ている紫外線であり、人体に過度に照射されると皮膚の
火傷や目の炎症など悪影響を及ぼすおそれがある。
【0006】本発明は、可視光線とともに光触媒活性に
有用かつ人体への影響の少ない紫外線を比較的多く放射
する蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを利用した照明装
置などを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の照明用蛍光ラ
ンプは、透光性気密容器と;前記容器内に封入された放
電媒体と;前記容器内に放電を生起させる手段と;前記
容器内面側全面に形成され、放電媒体が放射する紫外線
によって励起されて可視光線を放射するとともに、32
0nmを超え410nm以下の波長領域内の紫外線を含
む光を全放射束比で5〜50%の範囲で放射して被照射
面に設けられた光触媒体に光触媒作用を生起させるよう
に構成された蛍光体層と;を具備していることを特徴と
する。
【0008】本請求項および以下の請求項において、透
光性気密容器は、ソーダライムガラス、石英ガラスおよ
びセラミックス等の透光性材料で形成され、放電空間を
有したものである。特に、一般的なソーダライムガラス
やほうケイ酸ガラスの一種等は300nm以下の波長の
紫外線が透過しないので、このガラスを容器の材料に用
いると人体や周辺物体へ及ぼす影響が極めて大きい紫外
線が透過しない。
【0009】容器は、直管形に限らず、環形、U字、W
字、H字、鞍形、平板形などのような形状であってもよ
い。
【0010】放電媒体は、水銀または希ガスを含んだも
のであり、希ガスとしてはキセノン、ネオン等が含まれ
る。また、水銀と希ガスを混合したものでもよい。放電
媒体は、これらガスの他に不活性ガスとしてアルゴン、
クリプトンまたはネオン等が数Torr含まれているも
のを許容する。
【0011】放電を生起させる手段は、容器内に配設さ
れる熱陰極形または冷陰極形の内部電極や、容器外に配
設される外部電極、高周波電磁界を印加する励起コイル
等が適用可能である。
【0012】蛍光体層は、容器内面に直接形成されるも
のを含むが、気密容器内面側であれば、容器内面に形成
された保護層や透明導電層を介して形成されていてもよ
い。ただし、保護層や透明導電層は、320nmを超え
410nm以下の波長領域内の紫外線を含む光の吸収率
があまり高くないものが望ましい。
【0013】放電によって放電媒体から放射される紫外
線、例えば水銀が放射する185nmおよび254nm
の波長の紫外線によって蛍光体層が励起され、可視光線
とともに、320nmを超え410nm以下の波長領域
内の人体への影響が少ないUV−aIおよびUV−aII
で区分されている紫外線を含む光を放射する。
【0014】また、人間の目で可視光線と感じられる光
の波長は、一般的に380〜780nmの波長領域内と
されているが、380〜410nmの波長領域内の光は
比視感度が低く、可視光線としてあまり強く感じられな
い。また、光触媒作用を有する金属酸化物は、300〜
410nmの波長領域内の紫外線を含む光を吸収すると
されている。
【0015】したがって、蛍光ランプから放射する光の
うち、300〜410nmの波長領域内の紫外線を含む
光を多くすることによって、可視光線の色シフトが生じ
ることのない照明を行うことができる。
【0016】全放射束比は、蛍光ランプから出力される
光から求めた比率である。蛍光ランプの全放射束比の測
定方法は、日本工業規格「JIS−Z8724」の分光
分布測定に基づくものであり、全放射束比は、この測定
によって得られた波長領域内の出力を積分した値の比率
で求めることができる。また、分光測定器で測定して自
動計算された波長領域内の出力値(W)から求めてもよ
い。
【0017】蛍光ランプから放射される光のうち、32
0nmを超え410nm以下の波長領域内の紫外線を含
む光が全放射束比で5%以上であれば、蛍光ランプの周
囲に設けられた光触媒作用を有する物質に十分に酸化、
分解作用を生起させることができ、50%以下であれ
ば、可視光線の全放射束比が約50%以上であるので、
照明環境下の照度がある程度確保できる。
【0018】蛍光ランプを点灯させると、放電媒体が低
圧水銀蒸気の場合では、電極などの放電を生起させる手
段によってアーク放電が生起され、水銀が特有の185
nmおよび254nmの紫外線を放射する。この紫外線
は蛍光体層を励起し、蛍光体は可視光線を発するととも
に、320nmを超え410nm以下の波長領域内の紫
外線を含む光を発する。
【0019】320nmを超え410nm以下の波長領
域内の紫外線を含む光が光触媒作用を有する物質表面、
例えば酸化チタンに達すると、酸化チタンはこの光をバ
ンドギャップ(3.0eV)分のエネルギーとして吸収
して、内部に電子とホールを発生させる。このホール
は、表面に移動して電子移動反応を起こし、電子を引き
抜く力、すなわち酸化力を生起し、表面に付着した物質
を酸化させる。例えばメチルメルカプタン、硫化水素等
の硫黄化合物、アンモニアなどの含窒素化合物、アルデ
ヒド類等の分解を促し、よって臭気物質の分解による消
臭作用を奏する。また、同じく強い酸化作用により、細
菌を含む雑菌の殺菌作用、汚れなどの浄化、例えば煙草
のヤニを分解するなどの作用を生じる。
【0020】したがって、蛍光ランプは、照明用光源と
して多量の可視光線を発するとともに、320nmを超
え410nm以下の波長領域内の紫外線を含む光を供給
する光源としても機能する。このため、単一の蛍光ラン
プで住宅やオフィスなどの居住空間の照明および紫外線
照射を実現できることになり、快適な居圧環境を維持す
ることができる。
【0021】請求項2の照明用蛍光ランプは、透光性気
密容器と;前記容器内に封入された放電媒体と;前記容
器内に放電を生起させる手段と;前記容器内面側全面に
形成され、放電媒体が放射する紫外線によって励起され
て可視光線を放射するとともに、320nmを超え41
0nm以下の波長領域内の紫外線を含む光を全放射束比
で10〜20%の範囲で放射して被照射面に設けられた
光触媒体に光触媒作用を生起させるように構成された蛍
光体層と;を具備していることを特徴とする。
【0022】蛍光ランプから放射される光のうち、32
0nmを超え410nm以下の波長領域内の紫外線を含
む光が全放射束比で10%以上であれば、蛍光ランプか
らある程度距離を置いて設けられた光触媒作用を有する
物質に十分に酸化、分解作用を生起させることができ、
20%以下であれば、可視光線の全放射束比が約80%
以上であるので、一般の蛍光ランプと略同じ照度が確保
できる。
【0023】請求項3の照明用蛍光ランプは、透光性気
密容器と;前記容器内に封入された放電媒体と;前記容
器内に放電を生起させる手段と;放電媒体が放射する紫
外線によって励起され、320nmを超え410nm以
下の波長領域内の紫外線を含む光を最大ピークで発する
第1の蛍光体と、主として可視光線を発する第2の蛍光
体とを含んで被照射面に設けられた光触媒体に光触媒作
用を生起させるように構成され、前記容器内面側全面に
形成された蛍光体層と;を具備していることを特徴とす
る。
【0024】可視光線を発する蛍光体は、例えば3波長
発光形蛍光体が適用可能であり、例えば、610nm付
近にピーク波長を有する赤系蛍光体としてY23:Eu
3+、540nm付近にピーク波長を有する緑系蛍光体と
して(La,Ce,Tb)PO4、450nm付近にピ
ーク波長を有する青系蛍光体としてBaMg2Al16
27:Eu2+を用いることが可能である。
【0025】また、Ce3+の発光スペクトルが320n
mを超え410nm以下の波長領域内にあるため、緑系
蛍光体の(La,Ce,Tb)PO4のCeの重量比を
多くすることによって、320nmを超え410nm以
下の波長領域内の紫外線を含む光を増加させることがで
き、特別な蛍光体が必要なくなる。
【0026】可視光線を発する蛍光体は、3波長発光蛍
光体以外にも、ハロリン酸カルシウム蛍光体や、その他
蛍光ランプに使用されている周知の蛍光体でもよい。
【0027】請求項4の発明は、請求項3記載の蛍光ラ
ンプにおいて、蛍光体層は、第1の蛍光体が蛍光体層全
体に対して1重量%以上50重量%以下の割合となるよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0028】このような割合で蛍光体層を構成すること
によって、蛍光ランプから照明用光源として十分な可視
光線量が放射されるとともに、光触媒活性にも十分な紫
外線が放射される。
【0029】請求項5の発明は、請求項3記載の蛍光ラ
ンプにおいて、蛍光体層は、第1の蛍光体が蛍光体層全
体に対して5重量%以上20重量%以下の割合となるよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0030】このような割合で蛍光体層を構成すること
によって、蛍光ランプから一般的な照明用光源と略同程
度の可視光線量が放射されるとともに、光触媒活性にも
十分な紫外線が放射される。
【0031】請求項6の発明は、請求項3ないし5いず
れか一記載の蛍光ランプにおいて、蛍光体層は、第1の
蛍光体と、第2の蛍光体とが層状に形成されていること
を特徴とする。
【0032】このように第1および第2の蛍光体を層状
に形成することによって、可視光線および紫外線の強度
を選択的に設定することができる。また、第1および第
2の蛍光体層の各膜厚を選択的に設定して可視光線およ
び紫外線の強度を設定するようにしてもよい。
【0033】請求項7の発明は、請求項6記載の蛍光ラ
ンプにおいて、蛍光体層は、第1の蛍光体が気密容器内
面側に形成され、第2の蛍光体が放電空間側に形成され
ていることを特徴とする。
【0034】このように、第1の蛍光体を容器内面側
に、第2の蛍光体を放電空間側にそれぞれ形成すると、
例えば水銀輝線185nmなどの紫外線が第2の蛍光体
によって拡散、減衰されるため、第1の蛍光体の劣化を
抑制することができ、長期間紫外線を多く放射すること
ができる。また、第2の蛍光体が放電空間側の水銀など
の封入物質の拡散を抑制し、第1の蛍光体との反応を低
減させることができる。
【0035】第1の蛍光体を放電空間側に形成し、第2
の蛍光体を容器内面側に形成することも可能であり、こ
の場合であっても紫外線を出力することができが、この
場合は、第1の蛍光体が例えば水銀輝線の185nmの
紫外線を直接受けて劣化しやすく、点灯時間の経過とと
もに紫外線の放射強度が低下する。
【0036】請求項8の発明は、請求項7記載の蛍光ラ
ンプにおいて、第1の蛍光体の可視光透過率が第2の蛍
光体の可視光透過率より大きいことを特徴とする。
【0037】第1の蛍光体は、200nm以上780n
m以下の光線、すなわち紫外線域から可視光線域にわた
る範囲の光の透過率が、第2の蛍光体の透過率より優れ
ていることが望まれる。その理由は次のとおりである。
【0038】第1の蛍光体の透過率を高くすると、第2
の蛍光体から放出された可視光線が第1の蛍光体を透過
するときに第1の蛍光体で吸収される割合が少なくな
り、光束が向上する。また、水銀が発する紫外線のうち
365nmの紫外線は、第2の蛍光体および第1の蛍光
体にも吸収されずに透過するようになり、このため紫外
線出力が高くなる。しかも、第1の蛍光体から発せられ
た紫外線も自己吸収されずに容器の外部に有効に放射さ
れるようになり、紫外線出力が増加され、よって光触媒
作用を有する物質表面に多量の紫外線を供給するように
なる。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】請求項の発明は、請求項3ないしいず
れか一記載の蛍光ランプにおいて、第1の蛍光体は、ユ
ーロピウム付活アルカリ土類金属ホウ酸塩、鉛付活アル
カリ土類ケイ酸塩、ユーロピウム付活アルカリ土類金属
リン酸塩、セリウム付活希土類リン酸塩およびユーロピ
ウム付活アルカリ土類金属ホウ酸塩にハロゲンが添加さ
れた蛍光体のうち少なくとも1種を含んで構成されてい
ることを特徴とする。
【0044】ユーロピウム付活アルカリ土類金属ホウ酸
塩としては368nmにピーク波長をもつSrB47
Eu2+などが好適である。
【0045】鉛付活アルカリ土類ケイ酸塩としては37
0nmにピーク波長をもつ(Ba,Sr,Mg)3Si2
7:Pb2+や350nmにピーク波長をもつBaSi2
5:Pb2+などが好適である。
【0046】ユーロピウム付活アルカリ土類金属リン酸
塩としては380〜395nmにピーク波長をもつ(S
rMg)227:Eu2+などが有効である。
【0047】セリウム付活希土類リン酸塩としては35
7nmにピーク波長をもつYPO4:Ce3+などが好適
である。
【0048】さらに、例えばSrO・SrF・B23
Eu2+などのように、ユーロピウム付活アルカリ土類金
属ホウ酸塩蛍光体にハロゲンが添加されたものは光出力
増加の効果がある。
【0049】請求項10の蛍光ランプは照明用兼光触媒
活性用であって、透光性気密容器と;前記容器内に封入
された放電媒体と;前記容器内に放電を生起させる手段
と;放電媒体が放射する紫外線によって励起され、30
0nm以上410nm以下の波長領域内の紫外線を含む
光を最大ピークで発する第1の蛍光体と、主として可視
光線を発する第2の蛍光体とを含んで被照射面に設けら
れた光触媒体に光触媒作用を生起させるように構成さ
れ、前記容器内面側に形成された蛍光体層と;を具備し
ており、光触媒作用を有する部材に光学的に対向して配
設されることを特徴とする。
【0050】300nm以上320nm以下の波長の紫
外線は、人体などへの影響が比較的大きい紫外線である
が、この紫外線が人体などに多く照射されない環境下で
光触媒作用を生起させる場合には、第1の蛍光体を30
0nm以上410nm以下の波長領域内の紫外線を含む
光を最大ピークで発するようにしてもよい。
【0051】この場合、第1の蛍光体としては、306
nmに最大ピーク波長を有する(CaZn)3(PO4
2:Tlや318nmに最大ピーク波長を有するLaP
4:Ceなどを主として用いてもよい。
【0052】蛍光ランプは、光触媒作用を有する部材に
対して蛍光ランプから放射した可視光線および紫外線が
照射されるように光学的に配設される。なお、光触媒作
用を有する部材とは、部材自身が光触媒作用を有してい
てもよく、部材表面に光触媒作用を有する被膜が形成さ
れたものでもよい。
【0053】請求項11の蛍光ランプは、320nm以
下の紫外線の透過率が60%以下の透光性気密容器と;
前記容器内に封入された放電媒体と;前記容器内に放電
を生起させる手段と;放電媒体が放射する紫外線によっ
て励起され、300nm以上410nm以下の波長領域
内の紫外線を含む光を最大ピークで発する第1の蛍光体
と、主として可視光線を発する第2の蛍光体とを含んで
被照射面に設けられた光触媒体に光触媒作用を生起させ
るように構成され、前記容器内面側に形成された蛍光体
層と;を具備していることを特徴とする。
【0054】気密容器は、320nm以下の波長の紫外
線の透過率が減少するので、人体や周辺物体へ及ぼす影
響が極めて少なくなるとともに、光触媒活性に必要な紫
外線も十分得ることができる。
【0055】請求項12の発明は、請求項1ないし11
いずれか一記載の蛍光ランプにおいて、気密容器はガラ
ス製であり、ガラスには酸化鉄が500ppm以上の割
合で含有されていることを特徴とする。
【0056】このように酸化鉄が含有されていると、酸
化鉄が主として320nm以下の波長の紫外線を吸収す
るため、320nm以下の波長の紫外線の透過率を60
%以下にすることができる。
【0057】請求項13の発明は、請求項1ないし12
いずれか一記載の蛍光ランプにおいて、気密容器の外面
に光触媒作用を有する被膜が形成されていることを特徴
とする。
【0058】光触媒作用を有する被膜は、300〜41
0nmの波長領域内の紫外線を含む光を吸収して、光触
媒作用を有する金属酸化物等からなる半導体であり、透
光性を有している。被膜は、主に酸化チタン(Ti
2)を主体として形成されるが、この他に、酸化亜鉛
(ZnO)、酸化セリウム(Ce23)、酸化テルビウ
ム(Tb23)、酸化マグネシウム(MgO)および酸
化エルピウム(Er23)等が適用可能である。なお、
酸化チタンを用いるときは、アナターゼ結晶の微粒子な
どを用いるのが望ましい。
【0059】被膜は、金属酸化物ゾル液をディップ法で
形成し、乾燥、焼成して膜形成する方法や、金属酸化物
微粒子をバインダー溶液に分散させて塗布、乾燥させて
膜形成する方法等で得ることができる。
【0060】320nmを超え410nm以下の波長領
域内の紫外線を含む光が光触媒作用を有する物質表面、
例えば酸化チタン膜などに達すると、この物質は光触媒
作用を生起し、物質表面に付着した有機物を酸化分解す
る。このことから、酸化チタンの表面に付着した物質を
酸化分解させることができる。
【0061】したがって、この蛍光ランプによれば、照
明用光源として多量の可視光線を発するとともに、表面
に塗布した酸化チタン膜5が自己の発する紫外線を受け
て光触媒作用をなす。このため、酸化チタンなどの光触
媒作用を有する被膜の表面に付着した物質を酸化分解さ
せる性能が向上し、短時間に消臭、殺菌、浄化作用をな
す。
【0062】また、蛍光ランプの外表面にほこりや、煙
草のヤニ、油脂成分などが堆積しようとしても、被膜の
酸化分解作用によりこれら物質の付着を防止するから、
ランプの光束低下を防止することができ、ランプを拭く
などの掃除が低減でき、メンテナンスも容易になる。
【0063】
【0064】
【0065】請求項14の脱臭装置は、装置本体と;装
置本体に配設される請求項1ないし13いずれか一記載
の蛍光ランプと;蛍光ランプを点灯させる点灯装置と;
蛍光ランプからの光が照射されるように装置本体に配設
された光触媒体と;を具備していることを特徴とする。
【0066】装置本体に、光触媒体に臭気を含んだ空気
を送風する送風機を配設すれば、脱臭作用を一層効率的
にすることができる。
【0067】請求項15の照明装置は、器具本体と;器
具本体に配設される請求項1ないし13いずれか一記載
の蛍光ランプと;蛍光ランプを点灯させる点灯装置と;
を具備していることを特徴とする。
【0068】装置本体は、アルミニウム、鉄等の金属、
ガラス、セラミックス、樹脂等から形成される。
【0069】装置本体は、樹脂カバー、グローブや口金
などであってもよく、コンパクト形蛍光ランプや電球形
蛍光ランプの所望部品を装置本体としてもよい。
【0070】装置本体は、ソケットおよびスイッチ手段
の他に、セード、グローブ、ルーバおよびプリズムカバ
ー等の制光体や、反射体、透光カバー等の部品も含まれ
るものである。
【0071】照明装置は、天井直付形照明器具に限ら
ず、電球形蛍光ランプ、ペンダント、ダウンライト、ブ
ラケット、表示用、屋外用など種々の照明装置に実施可
能である。
【0072】請求項16の照明装置は、器具本体と;器
具本体に配設される請求項1ないし13いずれか一記載
の蛍光ランプと;蛍光ランプを点灯させる点灯装置と;
蛍光ランプからの光が照射されるように器具本体に配設
された光触媒体と;を具備していることを特徴とする。
【0073】光触媒体は、蛍光ランプの光が照射される
部品の部位に光触媒作用を有する被膜で形成して構成す
ることもできる。この場合、脱臭作用の他、光触媒作用
によって汚れを除去し、照明効率を低下させない作用も
有する。
【0074】装置本体の光触媒膜が形成される部分の形
状は、板状、球状、ハニカム構造を有する形状または粒
状等任意である。また、酸化ケイ素や酸化アルミニウム
等から形成されるアンダーコート層を形成し、このアン
ダーコート層上に光触媒膜を形成するようにしてもよ
い。
【0075】また、装置本体には、ガラスビーズ、ガラ
スウール、活性炭粉末、銅粉またはアルミナ粒子を基体
とし、この基体に光触媒作用を有する酸化チタン等の金
属酸化物を担持させたものを配設するようにしてもよ
い。アルミナ粒子の平均粒径は、数mm〜数μmのもの
が適用可能である。
【0076】請求項17の建築構造体は、請求項1ない
13いずれか一記載の蛍光ランプと;蛍光ランプから
の光が照射されるように配設され、光触媒作用を有する
被膜が形成された建材と;を具備していることを特徴と
する。
【0077】建材としては、天井や壁、タイル等、蛍光
ランプからの光が照射される部分を構成するものであれ
ばよい。建築構造体は、この建材によって形成されたも
のであり、例えばオフィス、住宅、病院等の建造物やト
イレ、バス、キッチン、エレベーター等の設備が含まれ
る。
【0078】請求項18の移動体は、請求項1ないし
いずれか一記載の蛍光ランプと;蛍光ランプが取付け
られ、蛍光ランプからの光が照射される部位に光触媒作
用を有する被膜が形成された本体と;を具備しているこ
とを特徴とする。
【0079】本体は、電動機やエンジンなどの駆動機構
を有しており、移動体としては自動車、列車などの車輌
体や、船舶、航空機などが含まれる。
【0080】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図1
4を参照して説明する。
【0081】図1は第1の実施の形態の直管形蛍光ラン
プを示す概念図である。
【0082】蛍光ランプ10は、JIS規格でFL40
SSと表示される定格電力37Wのランプである。
【0083】1はその直管形をなす透光性気密容器であ
る。容器1は、外径が28mm、管長1198mm程度
の大きさをなし、300nm以上の紫外線を透過するガ
ラス、例えばソーダライムガラスにて形成されている。
この容器1の両端部はステム2,2により封止されてお
り、これらステム2,2にはリード線3,3が気密に貫
通されている。リード線3,3には放電を生起させる手
段としてのフィラメント電極4,4が取付けられてお
り、これら電極4,4はタングステンワイヤなどにより
2重コイルに形成されており、図示しないエミッタが塗
布されている。
【0084】6は蛍光体層で、容器1の内面には全面に
形成されている。この蛍光体層6は、水銀から放出され
た紫外線により励起されて320nmを超え410nm
以下の波長領域内の紫外線を含む光を発する第1の蛍光
体6aと、水銀から放出された紫外線により励起されて
可視光に変換する第2の蛍光体、例えば3波長発光形蛍
光体6bとで構成されている。本実施形態の場合、第1
の蛍光体6aと第2の蛍光体6bとを混合して一体の被
膜としてある。蛍光体層6の全体の膜厚は、15〜35
μmである。
【0085】本実施の形態では、第1の蛍光体6aとし
て、SrB47:Eu2+が用いられており、この場合、
第1の蛍光体6aは蛍光体層6の全重量に対して10重
量%の割合で混合されている。
【0086】容器1内には放電媒体として、所定量の水
銀とアルゴンガスなどの不活性ガスが封入されている。
【0087】容器1の端部には口金8,8が被着されて
おり、これら口金8,8にはそれぞれ口金ピン9が突設
されている。口金ピン9はリード線3を介して電極4,
4に接続されている。
【0088】本実施の形態の蛍光体層6は、第1の蛍光
体6aと第2の蛍光体6bとを混合して蛍光体層6を構
成してあるので、従来の例えば3波長発光形蛍光ランプ
の演色性、光束維持率を損なうことなく紫外線量を多く
することができる。
【0089】図2ないし図4は本実施の形態の蛍光ラン
プの性能について実験した結果を示すグラフである。
【0090】実験は、FL40SS形蛍光ランプに、3
68nmにピーク波長をもつSrB47:Eu2+からな
る第1の蛍光体6aと、Y23:Eu3+、(La,C
e,Tb)PO4およびBaMg2Al1627:Eu2+
らなる第2の蛍光体6bとを混合して形成した蛍光体層
6を形成したもので行った。蛍光ランプは、蛍光体層6
全体に占める第1の蛍光体6aの混合比を、0重量%、
1重量%、10重量%、30重量%に変えて、それぞれ
5灯づつ製造した。
【0091】図2は、これら蛍光ランプの分光分布を示
すグラフであり、(a)は第1の蛍光体6aの混合比が
30重量%のときの300〜750nmの波長領域の分
光分布特性について測定したもの、(b)は300〜4
00nmの波長領域の分光分布特性を拡大したものであ
る。第1の蛍光体6aの混合比を1重量%、10重量%
および30重量%にしたランプは、いずれも混合比が0
重量%のランプに比べて368nmの波長が強化されて
おり、紫外線出力が高くなっていることが判る。しか
も、これら第1の蛍光体6aの混合比を1重量%、10
重量%および30重量%にしたランプは、いずれも30
0nm以下の紫外線出力は小さく、また、皮膚の炎症や
目の障害、皮膚の色素の沈着の原因となるサンバーン領
域(UV−b、波長320nm以下をいう)の放射量も
少ないから、人体や変色、退色を嫌う被照射物に対する
影響が少なく、安全であることが確認できる。
【0092】なお、第1の蛍光体6aの混合比が30重
量%のときの放射束比は、300nm以上410nm以
下の波長領域内の光が約15%(0.6W)、410n
mを超え780nm以下の可視光線が約85%(3.2
W)であった。また、300nm以上410nm以下の
波長領域内の光は、20%まで上昇させても、照明用の
光源としては光束などにおいて実用上問題ないことが確
認された。
【0093】図3は、蛍光ランプと光触媒活性の強さと
の関係を調べた結果を示すグラフである。蛍光体層6全
体に占める第1の蛍光体6aの混合比を、0重量%、1
重量%、10重量%、20重量%、30重量%、50重
量%に変えた蛍光ランプ1を、それぞれ5灯づつ製造
し、これらランプを天井直付形照明装置本体に取付け
た。また、蛍光ランプの光が照射される照明装置本体の
下面に酸化チタンからなる光触媒作用を有する被膜を形
成した。このような照明装置をアセトアルデヒド濃度が
5ppmの雰囲気の閉鎖空間に別々に収容し、この状態
で蛍光ランプを点灯させ、点灯時間と閉鎖空間内のアセ
トアルデヒド濃度の変化を調べた。
【0094】図3から、蛍光体層6に第1の蛍光体6a
を全く混合しなくても、点灯時間の経過に伴いアセトア
ルデヒド濃度は低下する。しかし、第1の蛍光体6aの
混合割合が多くなれば、アセトアルデヒド濃度は低下す
ることが分かる。光触媒作用を有する被膜の光触媒活性
を強くさせるには、第1の蛍光体6aの混合割合を増や
せば紫外線照射量が多くなり、よって被膜の酸化分解能
力が強くなることが確認された。
【0095】図4は、第1の蛍光体6aの混合割合と、
光束との関係を示すグラフである。第1の蛍光体6aの
混合割合を多くすると可視光線の放射量が減少する。図
4から、第1の蛍光体6aの混合割合を多くすれば可視
光線の放射量が減少し、光束は相対的に低下することが
分かる。光源としては、第1の蛍光体6aの混合割合が
50重量%以下であれば、十分明るさを確保することが
できるが、一般照明用光源としては、第1の蛍光体6a
の混合割合が0重量%の相対的光束100%とした場
合、相対的光束は85%以上が望まれる。このことから
第1の蛍光体6aは、5重量%以上20重量%以下の範
囲がよい。
【0096】なお、図示しないが、第1の蛍光体6aの
混合割合を0〜50重量%にしたランプについて、アン
モニアの分解速度について調べた。蛍光ランプの光が照
射される照明装置本体の下面に形成された酸化チタンか
らなる光触媒作用を有する被膜に10ppmのアンモニ
アを付着させ、それぞれのランプを点灯してアンモニア
の分解速度を測定した。図3の場合と同様に、第1の蛍
光体6aの混合割合を増加するほど分解速度は速くなる
が、分解速度と第1の蛍光体6aの混合比は必ずしも比
例しないことが判った。すなわち分解効率(分解量/紫
外線照射量)は第1の蛍光体6aの混合比の少ない方が
優れている。
【0097】これは単位時間に被膜表面に到達する紫外
線量に対し分解するアンモニアの量が相対的に少ないこ
とから、紫外線が無駄になっているためと考えられる。
実際の生活空間では臭気成分の濃度はせいぜい10pp
m程度であり、これを分解するには第1の蛍光体6aの
混合割合は10重量%以下にしても充分期待できるとい
うことになる。
【0098】以上のことから、第1の蛍光体6aは、蛍
光体層全体に対し1重量%以上10重量%以下の範囲で
あれば、実用に供し得る可視光量および紫外線量を放射
し、所定の明るさが得られ、光触媒作用を有する。
【0099】図5は、第1の実施の形態の蛍光ランプを
装着した照明装置を示す概念図である。
【0100】30は天井直付形照明装置本体であり、器
具本体30の長手方向両端にはランプソケット31,3
1が互いに対向して配設されている。これらソケット3
1,31間に、蛍光ランプ10がその口金8,8の口金
ピン9を係合させて取付けられている。器具本体30に
は、ランプ10を点灯させるための安定器32を含む点
灯回路が収容されている。この照明装置によれば、単一
のランプを用いても光源として所定の光束が得られると
ともに、紫外線放射量の多い照明装置を提供することが
できる。
【0101】図6は、第2の実施の形態の蛍光ランプを
示す概念図である。第2の実施の形態は、可視光線を発
する第2の蛍光体6bと、第1の蛍光体6aとをそれぞ
れ別々の蛍光体層とし、例えば第1の蛍光体層6aを容
器1の内面に形成し、3波長発光形蛍光体からなる第2
の蛍光体層6bを放電空間側にして層状に形成したもの
である。第1の蛍光体層6bの膜厚は2〜30μmがよ
く、かつ第2の蛍光体層6dの膜厚は15〜35μmが
よい。このような層状構造の場合、容器1の内面側に第
1の蛍光体6aを形成し、放電空間側に第2の蛍光体層
6aを形成すれば、容器1の外部へ長期間強い紫外線を
放射することができる。
【0102】表1に、第1の蛍光体層6a、第2の蛍光
体層6bの膜厚を組合わせた蛍光ランプの全光束(l
m)と320〜410nmの波長領域内の光の全放射束
比(%)とを示す。
【0103】実験は、30W形環形蛍光ランプに、平均
粒径が4μm以下のSrBO4:Eu2+からなる第1の
蛍光体層と3波長発光形蛍光体からなる第2の蛍光体層
とをそれぞれ膜厚を変えて層状に形成して定格入力で点
灯させた。なお、比較のために、3波長発光形蛍光体に
第1の蛍光体6aであるSrBO4:Eu2+を20重量
%混合して膜厚30μmに蛍光体層を形成したものを測
定した。
【0104】
【表1】 この表から分かるように、第2の実施の形態のように第
1の蛍光体層6aおよび第2の蛍光体層6bを層状に形
成した蛍光ランプの方が、第1の蛍光体6aを混合した
ものよりも全光束が20〜30%アップしていることが
分かる。また、320〜410nmの波長領域内の光の
全放射束比も低することがない。
【0105】また、この第1の蛍光体層6aに平均粒径
0.1μm以下のAl23微粒子やSiO2微粒子を1
0重量%以上混合させると、第1の蛍光体層6aが保護
膜として作用するため、光束維持率または演色評価数が
改善することが確認された。
【0106】図7および図8は本発明の第3の実施の形
態を示す。本実施の形態は、蛍光ランプ自体に光触媒作
用を有する被膜を形成したものである。
【0107】図7は蛍光ランプを示し、(A)は斜視
図、(B)は(A)のB部の拡大した断面図、図8は図
7のVIII−VIII線の断面図である。蛍光ランプ10は、
図1に示した構成とほぼ同一であり、同一部分の説明は
省略する。
【0108】5は光触媒作用を有する被膜であり、容器
1のほぼ外面全面に亘り形成されている。この光触媒作
用を有する被膜5は、酸化チタンおよび酸化亜鉛のうち
の少なくとも一方から形成されており、本実施の形態は
アナターゼ形酸化チタンにより形成された被膜5が用い
られている。この酸化チタン膜5は、平均位径が1.0
μm以下、例えば0.05μmのTiO2微粒子を、例
えば10.0μmの膜厚となるようにコーティングされ
ている。
【0109】このような構成の蛍光ランプ10を点灯す
ると、第2の蛍光体6bにより発せられた可視光は容器
1のバルブ壁を透過し、酸化チタン膜5を透過して外部
に放出され、したがって、ランプの外に所定量の可視光
を発し、所定の光束が得られるようになり、周囲を所定
の明るさに照らすことができる。
【0110】一方、第1の蛍光体6aから発せられた3
20nmを超え410nm以下の紫外線はバルブ壁を透
過し酸化チタン膜5に達し、所望の光触媒活性を得るこ
とができる。
【0111】このようなことから住宅やオフィスなどの
居住空間の照明および浄化を単一の蛍光ランプで実現で
きることになり、快適な居住環境を維持することができ
る。
【0112】図9は、第4の実施の形態を示し、この実
施の形態は第2の実施の形態の蛍光ランプに第3の実施
の形態のように酸化チタン膜5からなる光触媒作用を有
する被膜を形成したものである。
【0113】図10は、第5の実施の形態の蛍光ランプ
を示す断面図である。この実施の形態の蛍光ランプ10
は、酸化チタン膜5を容器1の外面の所定の領域のみに
形成してある。容器1の外面には照明装置30と対向す
る面、例えば図示の上半分に酸化チタン膜5をコーティ
ングし、被照射面に向かって可視光を照射する下半分の
領域には酸化チタン膜5を設けないようにしている。そ
して、容器1の内面に形成される蛍光体層は、酸化チタ
ン膜5をコーティングした面に対向した領域のみに、つ
まり上半分180°の範囲に第1の蛍光体層6aを設
け、その他の領域には第2の蛍光体層6bを設けてあ
る。なお、本実施の形態では、第1の蛍光体層6aの内
側にも第2の蛍光体層6bが層状に形成してある。
【0114】このようにすれば、ランプ10の下面から
可視光線が下向きに照射され、したがって居住空間など
の被照射面を照明する。また、ランプ10の上面には、
可視光線と320nm〜410nmの紫外線を含む光が
放射される。320nm〜410nmの紫外線を含む光
は容器1の上半分に形成した酸化チタン膜5に主として
到達してこれを励起し、光触媒作用を生起させる。また
上半分に向かう可視光線は照明装置30に反射されて下
方照明となる。よって、この場合も、照明作用と光触媒
作用を同時に行うことができる。
【0115】また、第1の蛍光体6aが300nm〜4
10nmの波長領域内の紫外線を含む光を放射する場合
であっても、この光が主として上向きに照射されて酸化
チタン膜5を照らすから、下向きに照射されるのが抑制
され、ランプ下方の人体やその他の被照射物への照射が
極力防止される。なお、紫外線が上向きに放射されて
も、上方は器具30であるから紫外線を受けることによ
る悪影響は少ない。
【0116】図11は、第6の実施の形態の蛍光ランプ
を示す断面図である。本実施の形態では、容器1の管軸
中心を頂点とした所定の開き角度θの領域にのみに第1
の蛍光体層6aを設け、その他の領域には第2の蛍光体
層6bのみを形成している。酸化チタン膜5は、容器1
の上半分の全域に形成することには限らず、180°以
下の所定の開き角度θの範囲に形成し、第1の蛍光体層
6aも酸化チタン膜5を形成した領域に対向して、開き
角度θの範囲に形成してもよい。
【0117】図12は第7の実施の形態の照明装置を示
す断面図である。本実施の形態は、酸化チタン膜5を照
明装置30に形成している。すなわち、照明装置30に
は、蛍光ランプ10からの光を受ける面に位置して酸化
チタン膜5が形成されている。これに対し、蛍光ランプ
10の容器1内には、照明装置30側の酸化チタン膜5
をコーティングした面に対向して、第1の蛍光体層6a
を設けるとともに、その他の領域、すなわち照明装置3
0に対向しない他の領域面には3波長発光蛍光体の第2
の蛍光体層6bを形成している。なお、第1の蛍光体層
6aは照明装置30に形成した酸化チタン膜5を展望す
る開き角度θの範囲に設ければよい。
【0118】ランプ10の上方には320nmを超え4
10nm以下の紫外線が放出され、照明装置30の下面
に形成した酸化チタン膜5を照射し、この酸化チタン膜
5を励起して光触媒作用を促す。よって、このような照
明装置であっても照明作用と光触操作用を同時に行うこ
とができる。
【0119】なお、図12に示されるランプ10の場
合、第1の蛍光体層6aに第2の蛍光体層を層状に形成
してもよく、このようにすれば可視光線の放射量が増
す。
【0120】図13は第8の実施の形態の建築構造体を
示す概略断面図である。本実施の形態は、ランプ10で
照射される建材40の被照射面に酸化チタン膜5を形成
した例である。ランプ10からの光が照射されるように
配設された建物の壁面や天井面、タイルなどの建材40
の被照射面に酸化チタン膜5が形成されている。
【0121】この酸化チタン膜5は、ランプ10から放
射される光で励起される。したがって、建築構造体内は
ランプ10によって照明されるとともに、酸化チタン膜
5によって雰囲気中の臭気などを酸化分解し、消臭、殺
菌、浄化作用をなす。
【0122】また、建材40の外表面にほこりや、煙草
のヤニ、油脂成分などが堆積しようとしても、酸化チタ
ン膜5の酸化分解作用によりこれら物質の付着を防止す
る。
【0123】本実施の形態では、容器1内に建材40の
酸化チタン膜5をコーティングした面に対向して、第1
の蛍光体層6aを設けてあり、その他の領域には第2の
蛍光体層6bを設けてあるが、第1ないし3の実施の形
態の蛍光ランプを用いてもよい。
【0124】図10ないし図13に示した各実施の形態
の場合、第1の蛍光体層6aを容器1の半分以下の領
域、または酸化チタン膜5をコーティングした面を展望
する角度の範囲であればよいとしたが、単一の蛍光ラン
プで照明用光源と紫外線光源を兼用するという目的から
すると、可視光線量と紫外線量との兼ね合いを考慮する
必要がある。この観点から検討すると、第1の蛍光体層
6aを形成する領域は、各図に示す開き角度θを60°
以上90°以下とするのがよい。
【0125】図14は、開き角度θと相対光出力との関
係を示すグラフである。実験に使用した蛍光ランプはF
L40SS(定格電力37W)のランプであり、容器1
のバルブ外径が28mm、管長1198mmである。バ
ルブの内面に、例えば368nmに最大ピーク波長をも
つSrB47:Eu2+からなる第1の蛍光体層6aを、
全光透過率40%の膜厚でかつ開き角度θが0°から1
80°の範囲でそれぞれ形成してあり、残りの領域には
第2の蛍光体層6bを全光透過率が25〜30%となる
膜厚で形成した。
【0126】図14において、特性Aはランプ全体の可
視光(白色)の出力特性を示し、この特性Aから第1の
蛍光体層6aの形成領域(開き角度θ)を大きくすれば
する程可視光(白色)の出力(光量)が低下することが
確認される。開き角度θが0°の場合の可視光出力を1
00%とすると、第1の蛍光体層6aを形成する領域の
開き角度θが90°を越えると可視光線出力は相対的に
85%以下に下がり、望まれる相対光出力は85%以上
であるから、第1の蛍光体層6aを形成する領域の開き
角度θは90°以下にするのがよい。
【0127】一方、紫外線出力は、図14の特性Bで示
すとおり、第1の蛍光体層6aの開き角度θを180°
に形成した場合に最高出力となる。しかし、このように
すると可視光線出力が低下する。紫外線出力は、相対出
力として50%以上であれば、従来の第1の蛍光体層6
aを形成しない場合に比べて顕著な光触媒作用を促すこ
とができる。よって、紫外線出力は50%以上にする場
合には、第1の蛍光6aの開き角度θを60°以上にす
ればよい。
【0128】以上の理由から、図10ないし図13に示
した各実施の形態において、第1の蛍光体層6aを形成
する開き角度θの領域を60°以上90°以下にすれ
ば、顕著な光触媒作用を生起させるとができる。
【0129】図15は、第9の実施の形態の移動体を示
す概念図である。この移動体50はバスなどの車輌であ
り、乗車空間51を有している。乗車空間51の上方に
は、第1または第2の実施の形態の蛍光ランプ10が配
設されている。52は窓ガラスであって、両面に酸化チ
タン膜が形成されている。蛍光ランプ10を点灯させる
と、蛍光ランプ10からの光が窓ガラス52に照射さ
れ、光触媒作用が生じる。この光触媒作用によって、乗
車空間51内の雰囲気中の臭気などが酸化、分解される
とともに、窓ガラス52が殺菌され、有機物の付着によ
る汚れも除去される。
【0130】なお、酸化チタン膜5は、窓ガラス52以
外にも、乗車空間51の壁面や吊革などに形成してもよ
い。また、蛍光ランプ10も、第3の実施の形態のよう
に、容器外面に直接酸化チタン膜を形成したものを用い
てもよい。
【0131】図16は、4種類の第1の蛍光体6aがそ
れぞれ放射する光の分光分布特性を示すグラフである。
グラフにおいて、線AはSrB47:Eu2+、線BはB
aSi25:Pb2+、線Cは(BaSrMg)3Si2
7;Pb2+、線DはYPO4:Ce3+の分光分布特性を示
しており、全て320〜410nmの波長領域内に最大
ピークを有している。また、これら蛍光体以外にも、3
20〜410nmの波長領域内に最大ピークを有するC
3(PO42:Tl、またはCe(MgBa)Al11
19などを用いてもよい。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、可視光線とともに光触
媒活性に有用かつ人体への影響の少ない紫外線を比較的
多く放射することができるので、蛍光ランプおよびこの
蛍光ランプを利用した照明装置などから放射された光で
照明するとともに、光触媒作用によって照明環境下の脱
臭、殺菌等を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の直管形蛍光ランプを
示す概念図。
【図2】同上蛍光ランプの性能について実験した結果を
示すグラフであり、(a)は300〜750nmの波長
領域のについて測定した分光分布、(b)は300〜4
00nmの波長領域を拡大した分光分布。
【図3】同上蛍光ランプの光触媒活性の強さを調べた結
果を示すグラフ。
【図4】同上蛍光ランプの第1の蛍光体の混合割合と、
光束との関係を示すグラフ。
【図5】同上蛍光ランプを装着した照明装置を示す概念
図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の蛍光ランプを示す
概念図。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示し、(A)は斜
視図、(B)は(A)のB部の拡大した断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線の断面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す断面図。
【図10】本発明の第5の実施の形態の蛍光ランプを示
す断面図。
【図11】本発明の第6の実施の形態の蛍光ランプを示
す断面図。
【図12】本発明の第7の実施の形態の照明装置を示す
断面図。
【図13】本発明の第8の実施の形態の建築構造体を示
す概念図。
【図14】第6の実施形態の蛍光ランプの開き角度θと
相対光出力との関係を示すグラフ。
【図15】本発明の第9の実施の形態の移動体を示す概
念図。
【図16】第1の蛍光体が放射する光の分光分布を示す
グラフ。
【符号の説明】
1…透光性気密容器、 4…放電生起手段としての電極、 5…光触媒膜、 6…蛍光体層、 6a…第1の蛍光体、 6b…第2の蛍光体、 10…蛍光ランプ、 30…装置本体、 40…建材、 50…移動体。
フロントページの続き (72)発明者 榊原 裕一 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝 ライテック株式会社内 (72)発明者 斉藤 明子 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝 ライテック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−82450(JP,A) 特開 昭60−1748(JP,A) 特開 昭52−54279(JP,A) 特開 平6−345479(JP,A) 特開 平6−304237(JP,A) 特開 平6−168705(JP,A) 特開 平1−159030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/44 A61L 9/20 H01J 61/35

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性気密容器と; 前記容器内に封入された放電媒体と; 前記容器内に放電を生起させる手段と; 前記容器内面側全面に形成され、放電媒体が放射する紫
    外線によって励起されて可視光線を放射するとともに、
    320nmを超え410nm以下の波長領域内の紫外線
    を含む光を全放射束比で5〜50%の範囲で放射して被
    照射面に設けられた光触媒体に光触媒作用を生起させる
    ように構成された蛍光体層と; を具備していることを特徴とする照明用蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 透光性気密容器と; 前記容器内に封入された放電媒体と; 前記容器内に放電を生起させる手段と; 前記容器内面側全面に形成され、放電媒体が放射する紫
    外線によって励起されて可視光線を放射するとともに、
    320nmを超え410nm以下の波長領域内の紫外線
    を含む光を全放射束比で10〜20%の範囲で放射して
    被照射面に設けられた光触媒体に光触媒作用を生起させ
    ように構成された蛍光体層と; を具備していることを特徴とする照明用蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性気密容器と; 前記容器内に封入された放電媒体と; 前記容器内に放電を生起させる手段と; 放電媒体が放射する紫外線によって励起され、320n
    mを超え410nm以下の波長領域内の紫外線を含む光
    を最大ピークで発する第1の蛍光体と、主として可視光
    線を発する第2の蛍光体とを含んで被照射面に設けられ
    た光触媒体に光触媒作用を生起させるように構成され、
    前記容器内面側全面に形成された蛍光体層と; を具備していることを特徴とする照明用蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 蛍光体層は、第1の蛍光体が蛍光体層全
    体に対して1重量%以上50重量%以下の割合となるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項3記載の蛍
    光ランプ。
  5. 【請求項5】 蛍光体層は、第1の蛍光体が蛍光体層全
    体に対して5重量%以上20重量%以下の割合となるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項3記載の蛍
    光ランプ。
  6. 【請求項6】 蛍光体層は、第1の蛍光体と、第2の蛍
    光体とが層状に形成されていることを特徴とする請求項
    3ないし5いずれか一記載の蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 蛍光体層は、第1の蛍光体が気密容器内
    面側に形成され、第2の蛍光体が放電空間側に形成され
    ていることを特徴とする請求項6記載の蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】 第1の蛍光体の可視光透過率が第2の蛍
    光体の可視光透過率より大きいことを特徴とする請求項
    7記載の蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】 第1の蛍光体は、ユーロピウム付活アル
    カリ土類金属ホウ酸塩、鉛付活アルカリ土類ケイ酸塩、
    ユーロピウム付活アルカリ土類金属リン酸塩、セリウム
    付活希土類リン酸塩およびユーロピウム付活アルカリ土
    類金属ホウ酸塩にハロゲンが添加された蛍光体のうち少
    なくとも1種を含んで構成されていることを特徴とする
    請求項3ないし8いずれか一記載の蛍光ランプ。
  10. 【請求項10】 透光性気密容器と; 前記容器内に封入された放電媒体と; 前記容器内に放電を生起させる手段と; 放電媒体が放射する紫外線によって励起され、300n
    m以上410nm以下の波長領域内の紫外線を含む光を
    最大ピークで発する第1の蛍光体と、主として可視光線
    を発する第2の蛍光体とを含んで被照射面に設けられた
    光触媒体に光触媒作用を生起させるように構成され、前
    記容器内面側全面に形成された蛍光体層と; を具備しており、光触媒作用を有する部材に光学的に対
    向して配設されることを特徴とする照明用兼光触媒活性
    用蛍光ランプ。
  11. 【請求項11】 320nm以下の紫外線の透過率が6
    0%以下の透光性気密容器と; 前記容器内に封入された放電媒体と; 前記容器内に放電を生起させる手段と; 放電媒体が放射する紫外線によって励起され、300n
    m以上410nm以下の波長領域内の紫外線を含む光を
    最大ピークで発する第1の蛍光体と、主として可視光線
    を発する第2の蛍光体とを含んで被照射面に設けられた
    光触媒体に光触媒作用を生起させるように構成され、前
    記容器内面側全面に形成された蛍光体層と; を具備していることを特徴とする照明用蛍光ランプ。
  12. 【請求項12】 気密容器はガラス製であり、ガラスに
    は酸化鉄が500ppm以上の割合で含有されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし11いずれか一記載の蛍
    光ランプ。
  13. 【請求項13】 気密容器の外面に光触媒作用を有する
    被膜が形成されていることを特徴とする請求項1ないし
    12いずれか一記載の蛍光ランプ。
  14. 【請求項14】 装置本体と; 装置本体に配設される請求項1ないし13いずれか一記
    載の蛍光ランプと; 蛍光ランプを点灯させる点灯装置と; 蛍光ランプからの光が照射されるように装置本体に配設
    された光触媒体と; を具備していることを特徴とする脱臭装置。
  15. 【請求項15】 器具本体と; 器具本体に配設される請求項1ないし13いずれか一記
    載の蛍光ランプと; 蛍光ランプを点灯させる点灯装置と; を具備していることを特徴とする照明装置。
  16. 【請求項16】 器具本体と; 器具本体に配設される請求項1ないし13いずれか一記
    載の蛍光ランプと; 蛍光ランプを点灯させる点灯装置と; 蛍光ランプからの光が照射されるように器具本体に配設
    された光触媒体と; を具備していることを特徴とする照明装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし13いずれか一記載の
    蛍光ランプと; 蛍光ランプからの光が照射されるように配設され、光触
    媒作用を有する被膜が形成された建材と; を具備していることを特徴とする建築構造体。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし13いずれか一記載の
    蛍光ランプと; 蛍光ランプが取付けられ、蛍光ランプからの光が照射さ
    れる部位に光触媒作用を有する被膜が形成された本体
    と; を具備していることを特徴とする移動体。
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