JPH09202811A - 新規高性能アクリル酸エステル系重合体 - Google Patents

新規高性能アクリル酸エステル系重合体

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JPH09202811A
JPH09202811A JP3281596A JP3281596A JPH09202811A JP H09202811 A JPH09202811 A JP H09202811A JP 3281596 A JP3281596 A JP 3281596A JP 3281596 A JP3281596 A JP 3281596A JP H09202811 A JPH09202811 A JP H09202811A
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JP
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methyl
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carbon atoms
polymer
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JP3281596A
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Nobunori Abe
信紀 阿部
Shinichi Takahashi
信一 高橋
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/40Esters of unsaturated alcohols, e.g. allyl (meth)acrylate

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な高性能重合体を提供する。 【解決手段】 エステル残基部分に炭素−炭素二重結合
を1以上有するアクリル酸エステル系重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な高性能重合体に
関する。
【0002】
【従来の技術】(メタ)アクリル酸エステルを使用した
(メタ)アクリル酸エステル重合体に関しては種々の重
合体が知られ、光学材料、接着剤、繊維、紙、など種々
の製品の原料として広く用いられている。また、例え
ば、t−ブチル (メタ)アクリレートと4−ヒドロキ
シスチレンとの共重合体は活性化放射線に露光されると
ブレンステッド酸またはルイス酸を発生する物質(以
下、放射線感応性成分という)と溶剤に溶解して、フォ
トレジスト組成物として用いらることが知られている
(特開平6−266112号公報)。しかしながら、こ
のような(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、半導
体製造工程で付される熱によって分解・変形してしま
い、例えば前記公報のようにレジスト組成物として用い
る場合、熱によるパターンの変形(即ち、耐熱性不足)
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
従来技術の下でエステル残基内に不飽和二重結合を有す
るある種のアクリル酸エステル化合物を用いると、エス
テル残基内の二重結合が反応することなくアクリル酸エ
ステル系重合体が得られ、これが熱に安定であることを
見いだし、本発明を完成するに到った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、次式(1)で表される構造単位を1以上有するアク
リル酸エステル系重合体が提供される。
【化3】 (式(1)中、でR1は水素原子、ハロゲン原子、メチ
ル基、エチル基、シアノ基を示し、Zは、次式(2)を
表す。)
【化4】 (式(2)中、R2〜R4はそれぞれ独立して水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜4の分岐してもよいアルキル
基、炭素数2〜5の置換可ビニル基、炭素数3〜8の置
換可アリル基、炭素数4〜10のジエニル基、炭素数6
〜20のトリエニル基、炭素数8〜20のテトラエニル
基、炭素数10〜20のペンタエニル基、を表す。また
−A−、−B−、−D−、−E−、−F−、−G−はそ
れぞれ単結合、またはハロゲン原子、水酸基、炭素数1
〜4のアルキル基で置換されていてもよい置換可メチレ
ンを表す。) このような本発明の重合体は、単独重合体であっても共
重合体であってもよく、共重合体の場合、アクリル酸誘
導体由来の構造単位が複数種あるものであっても、アク
リル酸誘導体由来の構造単位と他の構造単位とがそれぞ
れ1種類以上あるものであってもよい。
【0005】以下に、本発明を詳述する。 (A)必須構造単位 本発明のアクリル酸エステル系重合体の必須構造単位
は、前記式(1)で表される構造単位であり、通常、こ
の構造単位を与えるアクリル酸エステルモノマーが重合
体製造原料となる。このモノマーのエステル残基内には
不飽和二重結合が含まれていることが必須である。前記
式(1)および(2)において、R1は水素原子、ハロ
ゲン原子、メチル基、エチル基、シアノ基を示し、R2
〜R4はそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基、iso−ブチル
基、t−ブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基;ビ
ニル基、1−プロペニル基、1−ブテニル基などの炭素
数2〜5の置換可ビニル基;アリル基、2−プロペニル
基、2−ブテニル基などの炭素数3〜8の置換可アリル
基;1,3−ブタジエニル基、1,3−ペンタジエニル
基、1,3−ヘキサジエニル基、1,3−ヘプタジエニ
ル基、1,3−オクタジエニル基、1,3−ノナジエニ
ル基、1,3−デカジエニル基、2,5−ヘキサジエニ
ル基、2,5−ヘプタジエニル基、2,5−オクタジエ
ニル基、2,5−ノナジエニル基、2,5−デカジエニ
ル基などの炭素数4〜10のジエニル基;1,3,5−
ヘキサトリエニル基、2,5,8−ノナトリエニル基、
2,5,8−デカトリエニル基、2,5,8−ウンデカ
トリエニル基、2,5,8−ドデカトリエニル基、2,
5,8−トリデカトリエニル基、2,5,8−テトラデ
カトリエニル基、2,5,8−ペンタデカトリエニル
基、2,5,8−ヘキサデカトリエニル基、2,5,8
−ヘプタデカトリエニル基、2,5,8−オクタデカト
リエニル基などの炭素数6〜20のトリエニル基;2,
5,8,11−ドデカテトラエニル基、2,5,8,1
1−トリデカテトラエニル基、2,5,8,11−テト
ラデカテトラエニル基、2,5,8,11−ペンタデカ
テトラエニル基、2,5,8,11−ヘキサデカテトラ
エニル基、2,5,8,11−ヘプタデカテトラエニル
基、2,5,8,11−オクタデカテトラエニル基など
の炭素数8〜20のテトラエニル基;2,5,8,1
1,14−ペンタデカペンタエニル基などの炭素数10
〜20のペンタエニル基を表す。置換可ビニル基および
置換可アリル基の置換基としては、ハロゲン原子、水酸
基のほか、炭素数が前記条件を超えない範囲でアルキル
基であってもよい。また、式(2)中、−A−、−B
−、−D−、−E−、−F−、−G−はそれぞれ単結
合、またはハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜4のアル
キル基で置換されていてもよい置換可メチレンを表す。
−A−、−B−、−D−、−E−、−F−、−G−の7
つのうち、単結合であるものは1以上、好ましくは4以
上、より好ましくは6(即ち、B〜Gが単結合)であ
る。
【0006】このような構造単位を与えるモノマーのな
かでも特に、1,1−ジメチル−2−プロペニル (メ
タ)アクリレート、1,1−ジメチル−2−プロペニル
(メタ)アクリレート、1−メチル−2−ブテニル
(メタ)アクリレート、1−メチル−2−ブテニル
(メタ)アクリレート、3−メチル−2−ブテニル
(メタ)アクリレート、3−メチル−2−ブテニル
(メタ)アクリレートなどのような(メタ)アクリレー
トの多置換アリルエステルは、二重結合が比較的末端に
位置しているため活性放射線照射による架橋反応を起こ
しやすく、重合体の熱安定性の点で好ましい例である。
【0007】(B)共重合可能なモノマー 本発明の重合体においては、前記式(1)で表されるア
クリル酸誘導体由来の構造単位のほかに、前述のアクリ
ル酸エステルモノマーとの共重合が可能であるモノマー
成分由来の構造単位が含まれていても良い。このような
モノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、4−メチルスチレン、4−メトキシスチレン,4−
t−ブトキシスチレン、4−t−アミルオキシスチレン
などのスチレン類、4−ヒドロキシスチレン、3−ヒド
ロキシスチレンなどのヒドロキシスチレン類、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル (メタ)アクリレート、n−ブ
チル (メタ)アクリレート、t−ブチル (メタ)ア
クリレート、イソボルニル (メタ)アクリレート、1
−アダマンタン (メタ)アクリレート,2−アダマン
タン (メタ)アクリレートなどが好ましいものとして
例示される。
【0008】(C)製造方法 本発明の重合体の製造方法は、特に制限されないが、例
えば、上述してきたモノマー成分、アゾビスイソブチロ
ニトリルなどを触媒として用いたラジカル重合で調製で
きる。本発明の重合体は、その分子量は重合体の使用目
的に応じて任意に設定することができる。このような方
法により得られる本発明の重合体が共重合体である場合
には、全構造単位に対して、アクリル酸エステル由来の
構造単位の割合は、フォトレジスト用途では、その下限
が10%以上、好ましくは15%以上、より好ましくは
25%以上であり、上限は70%以下、好ましくは60
%以下、より好ましくは50%以下である。また、分子
量や分散度は用途により任意に選択することができる
が、フォトレジスト用途として用いる場合は、解像度の
点から上限は好ましくはGPCによるポリスチレン換算
分子量で通常100,000、より好ましくは50,0
00であり、成膜性の点から下限は好ましくは1,00
0、より好ましくは2,000であり、GPC分析によ
る分散度(MwD)は、通常1.00〜3.00、好ま
しくは1.50〜2.50である。得られた重合体を常
法に従って分別し、分散度を調節することも可能であ
る。このほか、予め合成されたエステル化されていない
アクリル酸類のポリマー(アクリル酸ポリマー)に後か
ら前記式(2)で表されるエステル残基を導入すること
も可能である。
【0009】このようにして得られた本発明の重合体
を、例えば各種オニウム塩、各種ハロゲン化有機化合
物、キノンジアジド化合物、α,α−ビス(スルホニ
ル)ジアゾメタン系化合物、α−カルボニル−α−スル
ホニルジアゾメタン系化合物、スルホン化合物、有機酸
エステル化合物、有機酸アミド化合物、有機酸イミド化
合物などであって、活性化放射線に照射されると酸を生
成する放射線感応性成分(一般に、半導体製造用フォト
レジスト組成物に含有されている成分)や、必要に応じ
て界面活性剤、保存安定剤、増感剤、ストリエーション
防止剤など相溶性のある添加剤など共に溶剤に溶解させ
て放射線感応性組成物とすることができる。
【0010】溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、シクロペンタノンなどのケト
ン類;n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタ
ノール、i−ブタノール、t−ブタノール、シクロヘキ
サノールなどのアルコール類;エチレングリコールジメ
チルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、
ジオキサンなどのエーテル類;エチレングリコールジメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルなどのアルコールエ
ーテル類;ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチ
ル、酪酸メチル、酪酸エチルなどのエステル類;2−オ
キシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチ
ル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプ
ロピオン酸エチルなどのオキシカルボン酸エステル類;
セロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテート、
エチルセロソルブアセテート、プロピルセロソルブアセ
テート、ブチルセロソルブアセテートなどのセロソルブ
エステル類;プロピレングリコール、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテルなどのプロピレングリコール
類;ジエチレンギリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテルなどのジエチレングリコール類;トリクロロエ
チレンなどのハロゲン化炭化水素類;トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドンなどの極性溶媒が挙げ
られ、これらは単独または2種類以上を混合して用いて
もよい。
【0011】
【発明の効果】かくして本発明によれば、新規なアクリ
ル酸エステル系重合体が提供され、加えて本発明による
重合体は重合体内に反応性二重結合を含むことにより活
性放射線照射による架橋反応を生じせしめることが可能
なため、成形、加工の後にさらなる耐熱性の付与、強度
の向上を図ることができるという素晴らしい特性を発揮
できる。このため、新たな高性能素材として各種分野で
有効に活用されるものと期待される。
【0012】
【実施例】以下に合成例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、各例中の部及び%は、特に断りのな
い限り重量基準である。
【0013】(参考例1)3−メチル−2−ブテニル
メタクリレートの合成 3−メチル−2−ブテン−1−オール43.9g(0.
51mol)、トリエチルアミン51.6g(0.51
mol)、ジクロロメタン300mlを1リットルのフ
ラスコに仕込み0℃に冷却した。これを0℃下で攪拌し
ながら、メタクリロイルクロライド52.28g(0.
50mol)を1時間かけて滴下し、さらに室温で5時
間攪拌を続けた。得られた反応液から固形分をろ過し、
3%炭酸水素ナトリウム水溶液で3回洗浄し、さらに、
3回の飽和食塩水洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し蒸
留(重合防止のため、パラメトキシフェノール5gを添
加)を行い、54.5gの3−メチル−2−ブテニル
メタクリレートを得た。
【0014】(参考例2)1−メチル−2−ブテニル
メタクリレートの合成 3−メチル−2−ブテン−1−オールの代わりに3−ペ
ンテン−2−オール43.9g(0.51mol)を用
いる他は、参考例1と同様の方法により42.5gの1
−メチル−2−ブテニル メタクリレートを得た。
【0015】(参考例3)1,1−ジメチル−2−プロ
ペニル メタクリレートの合成 3−メチル−2−ブテン−1−オールの代わりに2−メ
チル−3−ブテン−2−オール43.9g(0.51m
ol)を用いる他は、参考例1と同様の方法により4
8.4gの1,1−ジメチル−2−プロペニル メタク
リレートを得た。
【0016】(参考例4)3−メチル−2−ブテニル
アクリレートの合成 メタクリロイルクロライドの代わりにアクリロイルクロ
ライド45.3g(0.50mol)を用いる他は、参
考例1と同様の方法により49.1gの3−メチル−2
−ブテニル アクリレートを得た。
【0017】(参考例5)1−メチル−2−ブテニル
アクリレートの合成 メタクリロイルクロライドの代わりにアクリロイルクロ
ライド45.3g(0.50mol)を用いる他は、参
考例2と同様の方法により35.2gの1−メチル−2
−ブテニル アクリレートを得た。
【0018】(参考例6)1,1−ジメチル−2−プロ
ペニル アクリレートの合成 3−メチル−2−ブテン−1−オールの代わりに2−メ
チル−3−ブテン−2−オール43.9g(0.51m
ol)を用いる他は、参考例1と同様の方法により4
3.4gの1,1−ジメチル−2−プロペニル アクリ
レートを得た。
【0019】(実施例1)ポリ(3−メチル−2−ブテ
ニル メタクリレート)の合成 3−メチル−2−ブテニル メタクリレート77.1g
(0.50mol)、ジオキサン200ml、アゾビス
イソブチロニトリル1.64g(0.01mol)を1
リットルのセパラブルフラスコに仕込み、1時間窒素バ
ブリングを行った。その後、窒素バブリングを続けなが
ら、80℃で10時間攪拌を行った。得られた反応液を
5リットルのメタノールに投入し、生じた沈澱をろ過し
た。得られた固形分を乾燥後、250mlのTHFに溶
解し、4リットルのメタノールに投入し、生じた沈澱を
ろ過した(再沈操作)。この再沈操作を2回繰り返した
後、乾燥し、74.2gのポリ(3−メチル−2−ブテ
ニル メタクリレート)を得た。得られた重合体はGP
C分析の結果、Mw=24,500(ポリスチレン換
算)、MwD=2.31であった。
【0020】(実施例2〜6)各種重合体の合成 3−メチル−2−ブテニル メタクリレートの代わりに
参考例2〜6で得られたエステルをそれぞれ0.50m
ol用いるほかは合成例1と同様の方法により重合体を
得た。それぞれの結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】(実施例7)4−ヒドロキシスチレン/3
−メチル−2−ブテニル メタクリレート共重合体の合
成 4−ヒドロキシスチレン72.1g(0.60mo
l)、参考例1で得られたメタクリル酸エステル92.
5g(0.60mol)、アゾビスイソブチロニトリル
1.48g(0.009mol)、ジオキサン400m
lを1リットルセパラブルフラスコに仕込み、1時間窒
素バブリングを行った。その後、窒素バブリングを続け
ながら、80℃で15時間攪拌を行った。得られた反応
液を5リットルのキシレンに投入し、生じた沈澱をろ過
した。得られた固形分を乾燥後、350mlのTHFに
溶解し、4リットルのn−ヘキサンに投入し、生じた沈
澱をろ過した(再沈操作)。この再沈操作を2回繰り返
した後、乾燥し、112.1gの4−ヒドロキシスチレ
ン/3−メチル−2−ブテニル メタクリレート共重合
体を得た。得られた重合体はGPC分析の結果、Mw=
8,800(ポリスチレン換算)、MwD=1.72で
あった。また、この樹脂を1H−NMRスペクトルで解
析したところ、共重合比率は、4−ヒドロキシスチレン
/3−メチル−2−ブテニル メタクリレート=51/
49であった。
【0023】(合成例8〜12)各種重合体の合成 3−メチル−2−ブテニル メタクリレートの代わりに
参考例2〜6で得られたエステルをそれぞれ0.60m
ol用いるほかは合成例1と同様の方法により重合体を
得た。それぞれの結果を表1に示す。
【0024】(試験例1)熱安定性試験 実施例7で用意した樹脂100重量部、放射線感応性成
分としてトリフェニルスルホニウム スルホネート5重
量部、フッ素系界面活性剤0.01部をプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート440部に溶解さ
せ、0.1μmのポリテトラフルオロエチレン製フィル
ター(ミリポア社製)で濾過してレジスト溶液を調製し
た。このレジスト溶液をシリコンウエハー上にスピンコ
ートした後、120℃で90秒間のベークを行うことに
より膜厚0.7μmのレジスト膜を形成した。このウエ
ハーをエキシマステッパー(NA=0.55)を用いて
露光を行った。露光後のウエハは90℃で60秒間のベ
ークを行い、その後、テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド水溶液で1分間の浸漬現象を行い、1μmライン
のポジ型パターンを得た。このレジストパターンをUV
キュア処理(90℃/高圧水銀灯照射3分)を行い、未
処理のレジストパターンとの熱変形特性の把握を行っ
た。方法としては所定温度のホットプレート上で5分間
加熱処理をするというものである。その結果、未処理の
パターンでは135℃でレジストパターン形状の変形が
認められたが、UVキュア処理したものは180℃でも
形状変形が認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 501 G03F 7/038 501 // C08F 299/00 MRN C08F 299/00 MRN

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1)で表される構造単位を1以上
    有するアクリル酸エステル系重合体。 【化1】 (式(1)中、でR1は水素原子、ハロゲン原子、メチ
    ル基、エチル基、シアノ基を示し、Zは、次式(2)を
    表す。) 【化2】 (式(2)中、R2〜R4はそれぞれ独立して水素原子、
    ハロゲン原子、炭素数1〜4の分岐してもよいアルキル
    基、炭素数2〜5の置換可ビニル基、炭素数3〜8の置
    換可アリル基、炭素数4〜10のジエニル基、炭素数6
    〜20のトリエニル基、炭素数8〜20のテトラエニル
    基、炭素数10〜20のペンタエニル基、を表す。また
    −A−、−B−、−D−、−E−、−F−、−G−はそ
    れぞれ単結合、またはハロゲン原子、水酸基、炭素数1
    〜4のアルキル基で置換されていてもよい置換可メチレ
    ンを表す。)
  2. 【請求項2】 更に共重合可能なモノマー由来の構造単
    位を有する請求項1記載の重合体。
  3. 【請求項3】 共重合可能なモノマーがスチレン類であ
    ることを特徴とする請求項2記載の共重合体。
  4. 【請求項4】 共重合可能なモノマーがヒドロキシスチ
    レン類であることを特徴とする請求項2記載の共重合
    体。
  5. 【請求項5】 式(2)中のR2〜R4のうち水素原子で
    ある基が0または1個である請求項1、2、3又は4記
    載の重合体。
  6. 【請求項6】 式(2)中のB〜Gが単結合である請求
    項1、2、3、4又は5記載の重合体。
  7. 【請求項7】 式(1)中のZが1,1−ジメチル−2
    −プロペニルオキシカルボニル基、1−メチル−2−ブ
    テニルオキシカルボニル基、3−メチル−2−ブテニル
    オキシカルボニル基の中から任意に選択した1以上の基
    であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    重合体。
JP3281596A 1996-01-26 1996-01-26 新規高性能アクリル酸エステル系重合体 Pending JPH09202811A (ja)

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JP3281596A JPH09202811A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 新規高性能アクリル酸エステル系重合体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11003077B2 (en) 2017-07-04 2021-05-11 Lg Chem, Ltd. Positive photoresist composition, photoresist pattern using the same, and manufacturing method of the photoresist pattern

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