JPH0920273A - 車両検査装置 - Google Patents

車両検査装置

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JPH0920273A
JPH0920273A JP7171940A JP17194095A JPH0920273A JP H0920273 A JPH0920273 A JP H0920273A JP 7171940 A JP7171940 A JP 7171940A JP 17194095 A JP17194095 A JP 17194095A JP H0920273 A JPH0920273 A JP H0920273A
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JP
Japan
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vehicle
inspection
wheel
rollers
wheels
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JP7171940A
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English (en)
Inventor
Shingo Ichikawa
慎吾 市川
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の進入・進出が可能な検査台と、該検査台
上の所定位置で停止状態に在る車両の複数の車輪のうち
被検査車輪のホィールアライメントを検査可能な検査手
段とを備える車両検査装置において、ホィールアライメ
ントの検査と並行して車室内の作業を行っても車両が誤
って発進することを確実に阻止して、生産効率を向上す
る。 【解決手段】検査台15上の所定位置で停止状態に在る
車両Vの複数の車輪WFL,WFR,WRL,WRRのうち少な
くとも1つの特定車輪WFLの車軸とほぼ平行な回転軸線
を有するとともに前記特定車輪WFLにその前、後で接触
可能な作動位置ならびに前記特定車輪WFLとの接触を回
避する退避位置間での移動が可能な一対の発進阻止ロー
ラ17,18に、それらを作動位置および退避位置間で
駆動する駆動手段39が連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の進入・進出
が可能な検査台と、該検査台上の所定位置で停止状態に
在る車両の複数の車輪のうち被検査車輪のホィールアラ
イメントを検査可能な検査手段とを備える車両検査装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる検査装置は、たとえば特公
平4−11816号公報等により既に知られており、検
査台上の所定位置で車両が停止した状態で、検査手段に
よって被検査車輪のキャンバ角やトー角等のホィールア
ライメントを検査するようにしており、その検査時には
原則的に車両の停止ブレーキは非作動状態となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、完成車両の
検査または調整を行なうラインに検査装置が配設される
場合には、その検査中に、車室内に作業員が入って車室
内の装備品のチェック等を行なうことが生産効率を上げ
る上で好ましいのであるが、上述のように、検査中は停
車ブレーキがかけられてないために車室内での作業に伴
って車両が誤って発進する可能性があり、ホィールアラ
イメントの検査と並行して車室内の作業を行なうことが
できず、生産効率上の不都合があった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ホィールアライメントの検査と並行して車室
内の作業を行っても車両が誤って発進することを確実に
阻止することができるようにして生産効率を向上し得る
車両検査装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、車両の進入・進出が可能な
検査台と、該検査台上の所定位置で停止状態に在る車両
の複数の車輪のうち被検査車輪のホィールアライメント
を検査可能な検査手段とを備える車両検査装置におい
て、検査台上の所定位置で停止状態に在る車両の複数の
車輪のうち少なくとも1つの特定車輪の車軸とほぼ平行
な回転軸線を有するとともに前記特定車輪にその前、後
で接触可能な作動位置ならびに前記特定車輪との接触を
回避する退避位置間での移動が可能な一対の発進阻止ロ
ーラと、両発進阻止ローラを作動位置および退避位置間
で駆動する駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、検査台上に在る車両の前後
方向に沿って移動可能な支持台上に、両発進阻止ローラ
を回転自在に支承する支持部材と、両発進阻止ローラを
駆動する駆動手段とが配設され、支持部材の両発進阻止
ローラ間には、検査台上で車両が所定位置に在ることを
検出する位置検出手段が配設されることを特徴とする。
【0007】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、車両が検査台上
の所定位置に在る状態での特定車輪の外側方に配置され
る支持台上に前記車両の幅方向に沿って延びる一対のガ
イドレールが固定され、それらのガイドレールに沿って
移動可能として両ガイドレール間に架設される支持部材
の長手方向に沿う略中央部の前記車両とは反対側に、支
持台上に固定的に支持される駆動手段としてのシリンダ
が連結され、両発進阻止ローラは、前記シリンダの連結
位置とは反対側で支持部材に回転自在に支承されること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
附図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図10は本発明の一実施例を示
すものであり、図1は車両検査装置の側面図、図2は車
両検査装置の平面図、図3は車両の誤発進を阻止するた
めの構成の拡大平面図、図4は図3の4−4線断面図、
図5は図3の5−5線断面図、図6は図3の6矢視方向
から見た縦断側面図、図7は検査手段の要部縦断側面
図、図8は図7の8矢視平面図、図9は図7の9−9線
断面図、図10は図7の10−10線断面図である。
【0010】先ず図1および図2において、車両製造工
場における製造ラインの途中に車両検査装置が配設され
ており、この車両検査装置は、車両Vの進入・進出を可
能として床面上に固定配置される検査台15を備え、該
検査台15上の所定位置で停止状態に在る車両Vの左、
右前輪VFL,VFRおよび左、右後輪VRL,VRRのうち被
検査車輪である左、右後輪VRL,VRRのホィールアライ
メントが検査手段16 L ,16R で検査され、その検査
中に車両Vの特定車輪である左前輪VFLの前、後に一対
の発進阻止ローラ17,18が配置されることによって
車両Vが誤発進することが阻止される。
【0011】図3、図4および図5を併せて参照して、
検査台15上で車両前進方向19に沿う前端側には、車
両Vの左前輪WFLおよび右前輪WFRを載せる可動テーブ
ル20L ,20R が、車両前進方向19と直交する水平
方向への移動を可能として配設される。すなわち一方の
可動テーブル20L は車両前進方向19と直交する水平
方向に延びる一対の固定レール21,21に沿って移動
可能なものであり、検査台15には、該可動テーブル2
L の移動を許容する開口部22が設けられる。また他
方の可動テーブル20R も、可動テーブル20L と同様
の構成により車両前進方向19と直交する水平方向に移
動可能である。
【0012】可動テーブル20L ,20R に載った左、
右前輪WFL,WFRの内方側には、車両前進方向19に沿
って比較的長く延びる当接部材23L ,23R が左、右
前輪WFL,WFRに対する近接・離反を可能として配置さ
れる。而して両当接部材23 L ,23R に対応して検査
台15の下方には、車両前進方向19と直交する水平方
向に延びる一対の固定レール24,24に沿って移動可
能な可動体25L ,25R がそれぞれ配置されており、
可動体25L に一端が連結された一対の連結腕26L
26L ならびに可動体25R に一端が連結された一対の
連結腕26R ,26R の他端が、可動体25L ,25R
の移動に伴なって移動し得るようにして検査台15を貫
通して当接部材23L ,23R にそれぞれ連結される。
したがって両可動体25L ,25R の作動に応じて両当
接部材23L ,23R も作動することになる。
【0013】一方の可動体25L には、固定レール2
4,24と平行な軸線を有して固定配置されるシリンダ
27が連結されており、両可動体25L ,25R 間には
前部イコライザ28が設けられる。この前部イコライザ
28は、この車両検査装置において車両前進方向19に
沿う中心線C上に配置された鉛直な回動中心CF まわり
に回動可能な回動アーム29と、該回動アーム29の一
端および可動体25L 間を連結する連結レバー30
L と、回動アーム29の他端および可動体25R 間を連
結する連結レバー30R とで構成される。このような前
部イコライザ28によれば、シリンダ27の作動により
両可動体25L ,25R すなわち両当接部材23L ,2
R を中心線Cからの距離を等しくしつつ車両前進方向
19と直交する水平方向に作動せしめることができ、車
両Vの検査台15への乗り入れ時に可動テーブル2
L ,20R 上に載った左、右前輪WFL,WFRの中心線
Cからの距離が不均等であったとしても、両当接部材2
L ,23R が左、右前輪WFL,WFRの内側面にともに
当接するまでシリンダ27を作動せしめることにより、
両可動テーブル20L ,20R の一方が車両前進方向1
9と直交する水平方向に移動し、両前輪WFL,WFRの中
心線Cからの距離を均等に調整することができる。
【0014】ところで、両可動テーブル20L ,20R
の位置を図示しない機構によりロックすることも可能で
あり、そのロック状態解除時に両可動テーブル20L
20 R は移動可能となる。
【0015】可動テーブル20L 上に載った左前輪WFL
の外側方には、車両前進方向19と平行な方向に沿って
移動可能な支持台31が配置されており、該支持台31
の可動テーブル20L 側の側縁には左前輪WFLの最外端
位置を規定する規制部材32 L が車両前進方向19に沿
って比較的長く延びて固定される。一方、図2で示すよ
うに、可動テーブル20R 上に載った右前輪WFRの最外
端位置を規定すべく車両前進方向19に沿って比較的長
く延びる規制部材32R が、可動テーブル20 R を跨ぐ
ようにして検査台15上に固定される。
【0016】図6を併せて参照して、支持台31の下方
で検査台15上には車両前進方向19と平行に延びる一
対のレール33,33が固定されており、支持台31は
それらのレール33,33に沿って移動可能である。し
かも支持台31に対応する位置で検査台15の下方には
前記両レール33,33と平行な軸線を有するシリンダ
34が固定的に配置されており、このシリンダ34のピ
ストンロッド34aの先端には連結部材35の下端が連
結され、両レール33,33と平行にして検査台15に
設けられた長孔36を貫通した連結部材35の上端が支
持台31に連結される。したがってシリンダ34の伸縮
作動に応じて支持台31が車両前進方向19に沿って移
動することになる。
【0017】支持台31上には、車両Vの幅方向すなわ
ち車両前進方向19と直交する水平方向に沿って延びる
一対のガイドレール37,37が固定されており、それ
らのガイドレール37,37に沿って移動可能として両
ガイドレール37,37間に支持部材38が架設され
る。また支持部材38に関して左前輪WFLとは反対側で
支持台31上の両ガイドレール37,37間には、それ
らのガイドレール37,37と平行な軸線を有する駆動
手段としてのシリンダ39が配設されており、このシリ
ンダ39のピストンロッド39aが支持部材38の長手
方向に沿う略中央部に連結される。
【0018】支持台31の規制部材32L における長手
方向中間部には切欠き40が設けられる。また支持部材
38の前記シリンダ39の連結位置とは反対側には、前
記切欠き40から可動テーブル20L 側に突出すること
を可能として一対の発進阻止ローラ17,18が回転自
在に支承される。而して両発進阻止ローラ17,18
は、可動テーブル20L 上に在る左前輪WFLの車軸とほ
ぼ平行な回転軸線を有するものであり、シリンダ39の
伸縮作動に伴なう支持部材38のガイドレール37,3
7に沿う移動に応じて、該左前輪WFLにその前、後で接
触可能な作動位置と、左前輪WFLとの接触を回避して該
左前輪WFLの外側方に位置する退避位置との間で移動す
ることになる。
【0019】また支持部材38の両発進阻止ローラ1
7,18間には、可動テーブル20L上に左前輪WFL
載ったことを検出する位置検出手段としての光電管41
(図3参照)が固定的に配設される。
【0020】検査台15上で車両前進方向19に沿う後
端側には、車両Vの被検査車輪である左、右後輪VRL
RRのホィールアライメントを検査するための検査手段
16 L ,16R が配設されており、両検査手段16L
16R は基本的に同一の構成を有するものであるので、
以下、検査手段16L の構成について詳細に説明し、検
査手段16R の構成については説明を省略する。
【0021】図7ないし図10において、検査手段16
L は、車両前進方向19と直交する水平方向への移動が
可能な移動枠体43と、該移動枠体43上に鉛直軸線ま
わりの回転を可能として支承される回転テーブル44
と、回転テーブル44上に載った左後輪WRLの内方側で
該左後輪WRLに対する近接・離反を可能として移動枠体
43に支承される内側ローラ組立体45と、回転テーブ
ル44上に載った左後輪WRLの外方側で該左後輪WRL
対する近接・離反を可能として移動枠体43に支承され
る外側ローラ組立体46とを備え、移動枠体43は検査
台15に設けられた開口部47内に配置される。
【0022】移動枠体43は、車両前進方向19と直交
する水平方向に延びる一対の固定レール48,48に沿
って移動可能な下部枠43aと、下部枠43aの上方の
上部枠43bとを備え、上部枠43b上にはスラスト軸
受49を介して回転テーブル44が回転自在に支承され
る。また回転テーブル44の回転軸線と同軸にして下部
枠43aには円筒状の支持筒50が固着されており、該
支持筒50にはシャフト51が回動自在に支承される。
而してシャフト51の上部には、固定レール48,48
とほぼ平行な方向に延びるバランスプレート52の中間
部が固着される。
【0023】バランスプレート52上の両側には相互間
に間隔をあけて一直線状に配置されたガイドレール5
3,54が固定されており、一方のガイドレール53上
には内側スライダ55が、また他方のガイドレール54
上には外側スライダ56がそれぞれ摺動可能に装着され
る。
【0024】内側ローラ組立体45は、内側スライダ5
5の外端に立設された支柱57上に設けられるものであ
り、車両前進方向19と略平行な方向に沿って延びて支
柱57の上端に中間部が固着される水平支持板58と、
該水平支持板58の両端に設けられるブラケット59,
59でそれぞれ回転自在に支承されるトー角度検出用の
内側ローラ60,60とを備える。而して両内側ローラ
60,60は、左後輪WRLにおけるタイヤの内側面下部
に転り接触するものであり、両内側ローラ60,60の
回転軸線はそれらの回転軸線の交点が左後輪WRLの回転
中心に略合致するように設定されている。
【0025】外側ローラ組立体46は、外側スライダ5
6の外端に立設された支柱61上に設けられるものであ
り、支柱61の上端に固着された水平支持板62と、ガ
イドレール54の長手方向に沿って間隔をあけて水平支
持板62上に固設された一対の軸受板63,63と、ガ
イドレール54の長手方向に沿う軸線を有して前記両軸
受板63,63で回動自在に支承される回動軸64と、
両軸受板63,63間で回動軸64に基端が固着されて
上方に延びるアーム65と、該アーム65の上端に設け
られたブラケット66で回転自在に支承されるキャンバ
角度検出用のローラ67と、回動軸64の両端部に基端
部がそれぞれ固着された一対のアーム68,68と、そ
れらのアーム68,68の先端部に設けられたブラケッ
ト69,69でそれぞれ回転自在に支承されるトー角度
検出用の外側ローラ70,70とを備える。
【0026】ローラ67は、左後輪WRLにおけるタイヤ
の上部外側面に転り接触可能なものである。また両外側
ローラ70,70は、左後輪WRLにおけるタイヤの下部
外側面に転り接触可能なものであり、両外側ローラ7
0,70の回転軸線はそれらの回転軸線の交点が左後輪
RLの回転中心に略合致するように設定されている。
【0027】両軸受板63,63には、前記回動軸64
と平行な軸線を有する軸71が回動自在に支承されてお
り、この軸71にはブラケット72の下端部が固着さ
れ、該ブラケット72の上部にはロータリーエンコーダ
73が固定される。而してロータリーエンコーダ73の
入力ギヤ74は前記軸71と平行な軸線を有するもので
あり、該入力ギヤ74に噛合するセクタギヤ75が回動
軸64に固着される。またブラケット72および水平支
持板62間にはばね76が縮設されており、このばね7
6のばね力によりブラケット72は入力ギヤ74をセク
タギヤ75に噛合せしめる方向に付勢される。
【0028】かかる構成によりアーム65がその上端部
のローラ67を左後輪WRLの上部外側面に当接させるま
で回動したときの回動軸64の角変位量すなわちキャン
バ角度がロータリーエンコーダ73により検出される。
【0029】ところで、水平支持板62上には連結柱7
7が植設されており、この連結柱77の上端とアーム6
5の下部との間にはばね78が縮設される。而して該ば
ね78は、検査手段16L の非作動状態においてアーム
65をその上端部が多少外側に傾くように付勢するばね
力を発揮する。
【0030】一対の内側ローラ60,60および一対の
外側ローラ70,70は、それら60,60;70,7
0の間に左後輪WRLの下部をクランプし得るものであ
り、両ローラ60,60;70,70を相互に近接・離
反せしめるために、内側スライダ55および外側スライ
ダ56間には、バランスプレート52の長手方向に沿う
軸線を有するシリンダ80が設けられるとともに、イコ
ライザ81が設けられる。すなわちシリンダ80は外側
スライダ56にクレビス支持され、該シリンダ80のピ
ストンロッド80aが内側スライダ55に連結される。
またイコライザ81は、中間部がシャフト51の上端に
相対回転自在に支承される回動アーム82と、該回動ア
ーム82の両端に一端がそれぞれ連結される連結アーム
83,84とから成り、連結アーム83の他端は内側ス
ライダ55に、また連結アーム84の他端は外側スライ
ダ56に連結される。このようなシリンダ80およびイ
コライザ81によれば、シリンダ80の伸縮作動により
両スライダ55,56をシャフト51の軸線からの距離
を等距離として作動せしめることができる。
【0031】ところで、一対の内側ローラ60,60お
よび一対の外側ローラ70,70で左後輪WRLの下部を
クランプするように両スライダ55,56を作動せしめ
たときに、両スライダ55,56を支承しているバラン
スプレート52と一体であるシャフト51が角変位する
ものであり、その角変位量がトー角度に対応したものと
なる。而してシャフト51の角変位量を検出するため
に、シャフト51の下端部にはセクタギヤ85が固着さ
れており、該セクタギヤ85に噛合する入力ギヤ87を
有するロータリーエンコーダ86が移動枠体43の下部
枠43aに固定的に配設される。
【0032】このような検査手段16L には、明瞭には
図示しないが図7の鎖線で示すように左後輪RLの前後に
位置するようにして一対の光電管88,88が配設され
ており、左前輪WFLが光電管41で検出された状態でそ
れらの光電管88,88が左後輪WRLをともに検出して
いない状態となったときに、車両Vが検査台15上の所
定位置に在ると判断される。
【0033】右後輪WRRに対応する検査手段16R も上
記検査手段16L と同様に構成されており、両検査手段
16L ,16R 間には、図2で示すように、後部イコラ
イザ90が設けられる。この後部イコライザ90は、車
両検査装置の中心線C上に配置された鉛直な回動中心C
R まわりに回動可能な回動軸91に中間部が固着された
回動アーム92と、該回動アーム92の一端および検査
手段16L の移動枠体43間を連結する連結レバー93
L と、回動アーム92の他端および検査手段16R の移
動枠体間を連結する連結レバー93R とで構成され、回
動軸91にはモータ等のアクチュエータ94が連動、連
結される。このような後部イコライザ90およびアクチ
ュエータ94によれば、アクチュエータ94の作動によ
り両検査手段16L ,16R を中心線Cからの距離を等
しくしつつ車両前進方向19と直交する水平方向に作動
せしめることができ、車両Vの検査台15への乗り入れ
時に両検査手段16L ,16R 上に載った左、右後輪W
RL;WRRの中心線Cからの距離を均等に調整することが
できる。
【0034】次にこの実施例の作用について説明する
と、車両Vが検査台15上に乗り入れて所定位置で停止
したことが、光電管41,88,88で検出されるのに
応じて、検査開始用のスイッチを押すと、シリンダ39
の伸長作動により一対の発進阻止用ローラ17,18が
左前輪WFLの前後の作動位置まで作動せしめられ、シリ
ンダ27および前部イコライザ28の働きにより両可動
テーブル20L ,20R上に在る両前輪WFL,WFRの中
心線Cからの距離が等距離に調整され、またアクチュエ
ータ94および後部イコライザ90の働きにより両検査
手段16L ,16 R 上に在る両後輪WRL,WRRの中心線
Cからの距離が等距離に調整される。さらに検査手段1
L ,16R においてはシリンダ80の作動により両後
輪WRL,W RRが内側および外側ローラ60,60;7
0,70間にクランプされるとともにローラ67が両後
輪WRL,WRRの上部外側面に接触せしめられる。
【0035】而してロータリーエンコーダ73,86に
より後輪WRL,WRRのキャンバ角度およびトー角度がそ
れぞれ検査されることになり、この検査中にあっては、
左前輪WFLの前後に発進阻止ローラ17,18がそれぞ
れ配置されており、車両Vが前後に誤発進しようとして
もそれらのローラ17,18が空転することにより左前
輪WFLは各ローラ17,18を乗り越えることができ
ず、車両Vが誤発進することが確実に阻止される。した
がって停車ブレーキがかけられていない状態で停止した
車両Vの両後輪WRL,WRRのホィールアライメントを検
査手段16L ,16R によって検査している途中で、作
業員が車室内に入って装備品のチェック等の作業を行っ
ても、車両Vが誤発進することが確実に防止されること
になり、ホィールアライメントの検査と並行して車室内
の作業を行なうことが可能となり、生産効率を向上する
ことが可能となる。
【0036】しかも両発進阻止ローラ17,18を回転
自在に支承する支持部材38、ならびに両発進阻止ロー
ラ17,18を駆動するシリンダ39は、車両Vの前後
方向に沿って移動可能な支持台31上に配設されるもの
であり、車両Vの車種によるホィールベースの変化に対
処可能であり、しかも支持部材38の両発進阻止ローラ
間17,18には、車両Vが所定位置に在ることを検出
する光電管41が配設されるので、前記ホィールベース
の変化に伴って光電管41の配置を調整することが不要
であり、より広範囲の車種に容易に対応可能となる。
【0037】さらに左前輪WFLの外側方に配置される支
持台31上に車両Vの幅方向に沿って延びる一対のガイ
ドレール37,37が固定され、それらのガイドレール
37,37に沿って移動可能として両ガイドレール3
7,37間に架設される支持部材38の長手方向に沿う
略中央部の前記車両Vとは反対側に、支持台31上に固
定的に支持されるシリンダ39が連結され、両発進阻止
ローラ17,18は、前記シリンダ39の連結位置とは
反対側で支持部材38に回転自在に支承されるものであ
るので、両発進阻止ローラ17,18を駆動するための
機構の高さを比較的低く抑え、該機構の上方の作業空間
を広くとることが可能となり、作業環境を損なうことが
ない。
【0038】検査手段16L ,16R による検査終了後
には、シリンダ39の縮少作動により両発進阻止ローラ
17,18を退避位置まで退避させ、内側および外側ロ
ーラ60,60;70,70による両後輪WRL,WRR
クランプを解除した後に、車両Vを発進させることが可
能となる。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0040】たとえば上記実施例では、左、右後輪のホ
ィールアライメントを検査するようにした検査装置につ
いて説明したが、左、右前輪および左、右後輪のホィー
ルアライメントを全て検査するようにした検査装置に本
発明を適用することも可能であり、また被検査車輪と車
両Vの誤発進を阻止するための特定車輪とが同一車輪で
あってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明は、検
査台上の所定位置で停止状態に在る車両の複数の車輪の
うち少なくとも1つの特定車輪の車軸とほぼ平行な回転
軸線を有するとともに前記特定車輪にその前、後で接触
可能な作動位置ならびに前記特定車輪との接触を回避す
る退避位置間での移動が可能な一対の発進阻止ローラ
と、両発進阻止ローラを作動位置および退避位置間で駆
動する駆動手段とを含むので、検査手段による被検査車
輪の検査中に両発進阻止ローラを作動位置に作動せしめ
ることにより車両の誤発進を確実に阻止することがで
き、したがって被検査車輪の検査手段による検査、なら
びに車室内での作業員による作業を並行して行なうこと
を可能とし、作業能率を向上することができる。
【0042】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、検査台上に在る車両
の前後方向に沿って移動可能な支持台上に、両発進阻止
ローラを回転自在に支承する支持部材と、両発進阻止ロ
ーラを駆動する駆動手段とが配設され、支持部材の両発
進阻止ローラ間には、検査台上で車両が所定位置に在る
ことを検出する位置検出手段が配設されるので、車種が
異なることに伴なうホィールベースの変化に容易に対応
することができる。
【0043】さらに請求項3記載の発明によれば、上記
請求項1または2記載の発明の構成に加えて、車両が検
査台上の所定位置に在る状態での特定車輪の外側方に配
置される支持台上に前記車両の幅方向に沿って延びる一
対のガイドレールが固定され、それらのガイドレールに
沿って移動可能として両ガイドレール間に架設される支
持部材の長手方向に沿う略中央部の前記車両とは反対側
に、支持台上に固定的に支持される駆動手段としてのシ
リンダが連結され、両発進阻止ローラは、前記シリンダ
の連結位置とは反対側で支持部材に回転自在に支承され
るので、両発進阻止ローラを駆動するための機構の上方
に比較的広い作業空間を空間を確保することができ、車
両の誤発進阻止のための構成を追加することにより作業
環境が損なわれることを極力回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両検査装置の側面図である。
【図2】車両検査装置の平面図である。
【図3】車両の誤発進を阻止するための構成の拡大平面
図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】図3の6矢視方向から見た縦断側面図である。
【図7】検査手段の要部縦断側面図である。
【図8】図7の8矢視平面図である。
【図9】図7の9−9線断面図である。
【図10】図7の10−10線断面図である。
【符号の説明】
15・・・検査台 16L ,16R ・・・検査手段 17,18・・・発進阻止ローラ 31・・・支持台 37・・・ガイドレール 38・・・支持部材 39・・・駆動手段としてのシリンダ 41・・・位置検出手段としての光電管 V・・・車両 WFL・・・特定車輪としての左前輪 WFR・・・右前輪 WRL・・・被検査車輪としての左後輪 WRR・・・被検査車輪としての右後輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(V)の進入・進出が可能な検査台
    (15)と、該検査台(15)上の所定位置で停止状態
    に在る車両(V)の複数の車輪(WFL,WFR,WRL,W
    RR)のうち被検査車輪(WRL,WRR)のホィールアライ
    メントを検査可能な検査手段(16L ,16R )とを備
    える車両検査装置において、検査台(15)上の所定位
    置で停止状態に在る車両(V)の複数の車輪(WFL,W
    FR,W RL,WRR)のうち少なくとも1つの特定車輪(W
    FL)の車軸とほぼ平行な回転軸線を有するとともに前記
    特定車輪(WFL)にその前、後で接触可能な作動位置な
    らびに前記特定車輪(WFL)との接触を回避する退避位
    置間での移動が可能な一対の発進阻止ローラ(17,1
    8)と、両発進阻止ローラ(17,18)を作動位置お
    よび退避位置間で駆動する駆動手段(39)とを含むこ
    とを特徴とする車両検査装置。
  2. 【請求項2】 検査台(15)上に在る車両(V)の前
    後方向に沿って移動可能な支持台(31)上に、両発進
    阻止ローラ(17,18)を回転自在に支承する支持部
    材(38)と、両発進阻止ローラ(17,18)を駆動
    する駆動手段(39)とが配設され、支持部材(38)
    の両発進阻止ローラ(17,18)間には、検査台(1
    5)上で車両(V)が所定位置に在ることを検出する位
    置検出手段(41)が配設されることを特徴とする請求
    項1記載の車両検査装置。
  3. 【請求項3】 車両(V)が検査台(15)上の所定位
    置に在る状態での特定車輪(WFL)の外側方に配置され
    る支持台(31)上に前記車両(V)の幅方向に沿って
    延びる一対のガイドレール(37)が固定され、それら
    のガイドレール(37)に沿って移動可能として両ガイ
    ドレール(37)間に架設される支持部材(38)の長
    手方向に沿う略中央部の前記車両(V)とは反対側に、
    支持台(31)上に固定的に支持される駆動手段として
    のシリンダ(39)が連結され、両発進阻止ローラ(1
    7,18)は、前記シリンダ(39)の連結位置とは反
    対側で支持部材(37)に回転自在に支承されることを
    特徴とする請求項1または2記載の車両検査装置。
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