JPH09202710A - しわ改善剤 - Google Patents

しわ改善剤

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JPH09202710A
JPH09202710A JP27462896A JP27462896A JPH09202710A JP H09202710 A JPH09202710 A JP H09202710A JP 27462896 A JP27462896 A JP 27462896A JP 27462896 A JP27462896 A JP 27462896A JP H09202710 A JPH09202710 A JP H09202710A
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JP
Japan
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acid
group
wrinkles
compound
ester
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Application number
JP27462896A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Fujimura
努 藤村
Ayumi Ogawa
亜由美 小河
Kazue Tsukahara
和枝 塚原
Yoshinori Takema
吉則 武馬
Minoru Nagai
実 永井
Toshiya Ono
敏也 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 式(1)又は(2)で表されるグアニジ
ン誘導体又はその酸付加塩を含有するしわ改善剤及び老
化防止化粧料。 【化1】 (A及びBはC2〜C8のアルキレン基、Dは結合手、
−CO−又はC1〜C6のアルキレン基、EはH、低級
アルキル基等、mは1〜6、nは0〜6、R1 はH、低
級アルキル基等、kは1〜10、GはH、−OH等) 【効果】 しわの発生を抑制し、また、しわを消滅させ
る効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はしわ改善剤及び老化
防止化粧料に関し、更に詳細にはしわの発生を抑制し、
また、しわを消滅させる効果に優れた老化防止化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】健康で美しい肌を保つということは、特
に女性にとっては非常に関心の高い問題である。しか
し、肌の状態は湿度、紫外線、化粧品、加齢、疾病、ス
トレス、食習慣等の因子に常に影響され、その結果とし
て肌の諸機能の減退、肌の老化など、様々な肌のトラブ
ルが発生する。これらのうち、しわは加齢による肌の老
化や太陽光線への露出による光老化等により生じる。す
なわち、真皮の線維を作る細胞は太陽光線への露出や年
齢の増加とともに小さくかつ少なくなり、特にコラーゲ
ン線維が大きく失われ、真皮の退化、皮下脂肪組織の減
少などにより皮膚が老化し、これが主にしわ、弛緩及び
弾力性損失の原因となる。
【0003】従来、このようなしわなどの老化作用を抑
制したり、治療したりするため、種々の組成物や方法が
提案されている(特開昭62−185005号、特開昭
62−502546号、特開平2−72157号、特開
平2−288822号、特開平7−41419号、特表
平6−510542号公報等)。しかし、これらはいず
れも、しわを改善する効果に充分満足できるものではな
かった。従って、しわを改善する効果に優れた皮膚化粧
料が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、正常な皮膚生理を損なうことなくしわの発生
を抑制し、またしわを消滅させる効果に優れ、更に使用
感も良好なしわ改善剤及び老化防止化粧料を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究し
た結果、特定構造のグアニジン誘導体又はその酸付加塩
が優れたしわ改善効果及び良好な使用感を有し、老化防
止化粧料として有用であることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(1)又
は(2);
【0007】
【化2】
【0008】[式(1)中、A及びBは同一又は異なっ
ていてもよい炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは
結合手、−CO−又は置換基を有していてもよい炭素数
1〜6のアルキレン基を示し、Eは水素原子、低級アル
キル基、アラルキル基又は置換基を有していていもよい
アリール基を示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6
の数を示し、R1 は水素原子、低級アルキル基又は−
(AO)m−(BO)n−D−Eを示す。ただし、R1
メチル基の場合、−(AO)m−(BO)n−D−Eはヒ
ドロキシエチル基ではない。式(2)中、kは1〜10
の数を示し、Gは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキ
シル基、スルホン酸基又はリン酸基を示し、R1 は前記
と同じ意味を示す]で表されるグアニジン誘導体又はそ
の酸付加塩を含有するしわ改善剤及び老化防止化粧料を
提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いるグアニジン誘導体
又はその酸付加塩は、前記一般式(1)又は(2)で表
されるものである。一般式(1)中、A及びBで示され
る炭素数2〜8のアルキレン基としては、直鎖及び分岐
鎖のいずれでもよく、例えば、エチレン基、トリメチレ
ン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメ
チレン基、プロピレン基等を挙げることができ、これら
のなかでも炭素数2〜6のものが好ましく、特に炭素数
2〜4のもの、例えばエチレン基、トリメチレン基、プ
ロピレン基が好ましい。
【0010】Dで示される炭素数1〜6のアルキレン基
としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、例えば、
メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチ
レン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、プロピ
レン基等を挙げることができる。
【0011】E又はR1 で示される低級アルキル基とし
ては、例えば、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基等を挙げ
ることができ、これらのなかでもメチル基、エチル基が
好ましい。Eで示されるアラルキル基としては、例え
ば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等の
総炭素数7〜12のものを挙げることができる。Eで示
されるアリール基としては、例えば、フェニル基、ナフ
チル基等を挙げることができ、それらの置換基として
は、低級アルキル基が1又は2個で置換していてもよい
アミノ基;ニトロ基;シアノ基;ヒドロキシル基;低級
アルキル基、ハロゲン化低級アルキル基又はアラルキル
基でエステル型となっていてもよいカルボン酸残基;カ
ルバモイル基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲ
ン原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基等の低級アルキル基;メトキシ基、エトキシ基等の
低級アルコキシル基等を挙げることができる。なお、こ
こで低級アルキル基、低級アルコキシル基としては炭素
数1〜5の直鎖又は分岐鎖のものが挙げられる。
【0012】mは1〜6の数を示すが、1〜4の数が好
ましい。nは0〜6の数を示すが、0〜4が好ましい。
【0013】一般式(2)中、R1 の意味は上記と同じ
である。kは1〜10の数を示すが、1〜5の数が好ま
しい。また、Gとしてはヒドロキシル基、カルボキシル
基、リン酸基が好ましい。
【0014】このような一般式(1)又は(2)で表さ
れるグアニジン誘導体としては、例えば2−ヒドロキシ
エチルグアニジン、3−ヒドロキシピロピルグアニジ
ン、2−ヒドロキシプロピルグアニジン、4−ヒドロキ
シブチルグアニジン、5−ヒドロキシペンチルグアニジ
ン、6−ヒドロキシヘキシルグアニジン、2−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)エチルグアニジン、2−[2−(2
−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチルグアニジン、
1−(3−ヒドロキシプロピル)−1−メチルグアニジ
ン、1−(2−ヒドロキシプロピル)−1−メチルグア
ニジン、1−(4−ヒドロキシブチル)−1−メチルグ
アニジン、1−(5−ヒドロキシペンチル)−1−メチ
ルグアニジン、1−(6−ヒドロキシヘキシル)−1−
メチルグアニジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチル]−1−メチルグアニジン、1−[2−(2
−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]−1
−メチルグアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)グアニジン、1,1−ビス(3−ヒドロキシプロ
ピル)グアニジン、1,1−ビス(2−ヒドロキシプロ
ピル)グアニジン、1,1−ビス(4−ヒドロキシブチ
ル)グアニジン、1,1−ビス(5−ヒドロキシペンチ
ル)グアニジン、1,1−ビス(6−ヒドロキシヘキシ
ル)グアニジン、1,1−ビス[2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エチル]グアニジン、1,1−ビス[2−
(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチル]
グアニジン、2−メトキシエチルグアニジン、2−エト
キシエチルグアニジン、3−メトキシプロピルグアニジ
ン、2−メトキシプロピルグアニジン、4−メトキシブ
チルグアニジン、5−メトキシペンチルグアニジン、2
−(2−メトキシエトキシ)エチルグアニジン、[2−
(2−(メトキシエトキシ)エトキシ)エチル]グアニ
ジン、1,1−ビス(2−メトキシエチル)グアニジ
ン、1,1−ビス(2−エトキシエチル)グアニジン、
1,1−ビス(3−メトキシプロピル)グアニジン、
1,1−ビス(2−メトキシプロピル)グアニジン、
1,1−ビス(4−メトキシブチル)グアニジン、1,
1−ビス(5−メトキシペンチル)グアニジン、1,1
−ビス(6−メトキシヘキシル)グアニジン、1,1−
ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]グアニジ
ン、1,1−ビス[2−(2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ)エチル]グアニジン、1−(2−メトキ
シエチル)−1−メチルグアニジン、1−(2−エトキ
シエチル)−1−メチルグアニジン、1−(3−メトキ
シプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(2−メト
キシプロピル)−1−メチルグアニジン、1−(4−メ
トキシブチル)−1−メチルグアニジン、1−(5−メ
トキシペンチル)−1−メチルグアニジン、1−(6−
メトキシヘキシル)−1−メチルグアニジン、1−[2
−(2−メトキシエトキシ)エチル]−1−メチルグア
ニジン、1−[2−(2−(2−メトキシエトキシ)エ
トキシ)エチル]−1−メチルグアニジン、酢酸2−グ
アニジノエチル、酢酸3−グアニジノプロピル、酢酸1
−グアニジノ−2−プロピル、酢酸4−グアニジノ−1
−ブチル、酢酸5−グアニジノ−1−ペンチル、酢酸6
−グアニジノ−1−ヘキシル、酢酸2−(2−グアニジ
ノエトキシ)エチル、酢酸2−[2−(2−グアニジノ
エトキシ)エトキシ]エチル、酢酸2−(1−メチルグ
アニジノ)エチル、酢酸3−(1−メチルグアニジノ)
プロピル、酢酸1−(1−メチルグアニジノ)−2−プ
ロピル、酢酸4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、酢
酸5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、酢酸6−
(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、酢酸2−[2−
(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、酢酸2−
[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エト
キシ]エチル、安息香酸2−グアニジノエチル、安息香
酸3−グアニジノプロピル、安息香酸1−グアニジノ−
2−プロピル、安息香酸4−グアニジノ−1−ブチル、
安息香酸5−グアニジノ−1−ペンチル、安息香酸6−
グアニジノ−1−ヘキシル、安息香酸2−(2−グアニ
ジノエトキシ)エチル、安息香酸2−[2−(2−グア
ニジノエトキシ)エトキシ]エチル、安息香酸2−(1
−メチルグアニジノ)エチル、安息香酸3−(1−メチ
ルグアニジノ)プロピル、安息香酸1−(1−メチルグ
アニジノ)−2−プロピル、安息香酸4−(1−メチル
グアニジノ)ブチル、安息香酸5−(1−メチルグアニ
ジノ)ペンチル、安息香酸6−(1−メチルグアニジ
ノ)ペンチル、安息香酸2−[2−(1−メチルグアニ
ジノ)エトキシ]エチル、安息香酸2−[2−(2−
(1−メチルグアニジノ)エトキシ)エトキシ]エチ
ル、サリチル酸2−グアニジノエチル、サリチル酸3−
グアニジノプロピル、サリチル酸1−グアニジノ−2−
プロピル、サリチル酸4−グアニジノ−1−ブチル、サ
リチル酸5−グアニジノ−1−ペンチル、サリチル酸6
−グアニジノ−1−ヘキシル、サリチル酸2−(2−グ
アニジノエトキシ)エチル、サリチル酸2−[2−(2
−グアニジノエトキシ)エトキシ]エチル、サリチル酸
2−(1−メチルグアニジノ)エチル、サリチル酸3−
(1−メチルグアニジノ)プロピル、サリチル酸1−
(1−メチルグアニジノ)−2−プロピル、サリチル酸
4−(1−メチルグアニジノ)ブチル、サリチル酸5−
(1−メチルグアニジノ)ペンチル、サリチル酸6−
(1−メチルグアニジノ)ヘキシル、サリチル酸2−
[2−(1−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、サ
リチル酸2−[2−(2−(1−メチルグアニジノ)エ
トキシ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒドロキシ安息
香酸2−グアニジノエチル、m又はp−ヒドロキシ安息
香酸3−グアニジノプロピル、m又はp−ヒドロキシ安
息香酸1−グアニジノ−2−プロピル、m又はp−ヒド
ロキシ安息香酸4−グアニジノ−1−ブチル、m又はp
−ヒドロキシ安息香酸5−グアニジノ−1−ペンチル、
m又はp−ヒドロキシ安息香酸6−グアニジノ−1−ヘ
キシル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−(2−グア
ニジノエトキシ)エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香
酸2−[2−(2−グアニジノエトキシ)エトキシ]エ
チル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−(1−メチル
グアニジノ)エチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸3
−(1−メチルグアニジノ)プロピル、m又はp−ヒド
ロキシ安息香酸1−(1−メチルグアニジノ)−2−プ
ロピル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸4−(1−メチ
ルグアニジノ)ブチル、m又はp−ヒドロキシ安息香酸
5−(1−メチルグアニジノ)ペンチル、m又はp−ヒ
ドロキシ安息香酸6−(1−メチルグアニジノ)ヘキシ
ル、o、m又はp−ヒドロキシ安息香酸2−[2−(1
−メチルグアニジノ)エトキシ]エチル、m又はp−ヒ
ドロキシ安息香酸2−[2−(2−(1−メチルグアニ
ジノ)エトキシ)エトキシ]エチル、グアニジノ酢酸、
1−メチルグアニジノ酢酸、3−グアニジノプロパン
酸、3−(1−メチルグアニジノ)プロパン酸、4−グ
アニジノブタン酸、5−グアニジノペンタン酸、6−グ
アニジノヘキサン酸、リン酸二水素−2−グアニジノエ
チル、リン酸二水素−3−グアニジノプロピル、リン酸
二水素−4−グアニジノブチル、リン酸二水素−5−グ
アニジノペンチル等を挙げることができる。
【0015】これらのグアニジン誘導体のうち、特に、
2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン、5
−ヒドロキシペンチルグアニジン、3−グアニジノプロ
パン酸、リン酸二水素−2−グアニジノエチルが好まし
い。
【0016】また、グアニジン誘導体の酸付加塩を形成
するための酸としては、有機酸又は無機酸のいずれでも
良く、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、
デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、フェニル酢酸、ケイ皮酸、安息香
酸、ソルビン酸、ニコチン酸、ウロカニン酸、ピロリド
ンカルボン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フ
マル酸、フタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グ
リコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、o、
m又はp−ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ酸;グリ
シン、アラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、フ
ェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチ
オニン、システイン、シスチン、プロリン、ヒドロキシ
プロリン、ピペコリン酸、トリプトファン、アスパラギ
ン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジ
ン、ヒスチジン、オルニチン、アルギニン、o、m又は
p−アミノ安息香酸、トラネキサム酸等のアミノ酸;メ
タンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の低
級アルキルスルホン酸;ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸等のアリールスルホン酸;フッ化水素
酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸等のハロゲン化水
素酸;過塩素酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等の無機酸
を挙げることができる。
【0017】これらのうち式(1)で表されるグアニジ
ン誘導体又はその酸付加塩は、例えば次の反応式で示さ
れる製造方法により得ることができる。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、A、B、D、E、m、n及びR1
の意味は上記と同じである)
【0020】すなわち、アミン誘導体(3)に、グアニ
ジル化試薬を反応させることにより、グアニジン誘導体
(1)又はその酸付加塩を得ることができる。
【0021】原料であるアミン誘導体(3)の具体例と
しては、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−
(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エタノール、
1−アミノ−2−プロパノール、2−(2−N−メチル
アミノエトキシ)エタノール、2−(2−(2−N−メ
チルアミノエトキシ)エトキシ)エタノール、1−N−
メチルアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス−(2
−ヒドロキシエトキシ)エチルアミン、N,N−ビス−
(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エ
チル)アミン、N,N−ジ−(2−ヒドロキシプロピ
ル)アミン、3−N−メチルアミノ−1−プロパノー
ル、4−N−メチルアミノ−1−ブタノール、5−N−
メチルアミノ−1−ペンタノール、6−N−メチルアミ
ノ−1−ヘキサノール、ジ−3−プロパノールアミン、
ジ−4−ブタノールアミン、ジ−5−ペンタノールアミ
ン、ジ−6−ヘキサノールアミン、2−(2−メトキシ
エトキシ)エチルアミン、2−〔2−(2−メトキシエ
トキシ)エトキシ〕エチルアミン、2−メトキシ−1−
プロピルアミン、N−メチル−2−(2−メトキシエト
キシ)エチルアミン、N−メチル−2−〔2−(2−メ
トキシエトキシ)エトキシ〕エチルアミン、N−メチル
−2−メトキシプロピルアミン、N,N−ビス−〔2−
(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、N,N−ビ
ス−〔2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)
エチル〕アミン、N,N−ジ−2−メトキシプロピルア
ミン、N−メチル−3−メトキシプロピルアミン、N−
メチル−4−メトキシブチルアミン、N−メチル−5−
メトキシペンチルアミン、N−メチル−6−メトキシヘ
キシルアミン、N,N−ジ−3−メトキシプロピルアミ
ン、N,N−ジ−4−メトキシブチルアミン、N,N−
ジ−5−メトキシペンチルアミン、N,N−ジ−6−メ
トキシヘキシルアミン等が挙げられる。
【0022】グアニジル化試薬としては、公知のグアニ
ジル化試薬、例えばシアナミド、S−アルキルイソチオ
尿素、O−アルキルイソ尿素、アミノイミノメタンスル
ホン酸、3,5−ジメチル−1−グアニルピラゾール、
1H−ピラゾール−1−カルボアミジン等が挙げられ
る。
【0023】反応はS−アルキルイソチオ尿素、O−ア
ルキルイソ尿素、3,5−ジメチル−1−グアニルピラ
ゾール、1H−ピラゾール−1−カルボアミジンを用い
る場合、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ア
ンモニア水;トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N′−ジメチルピペラジン、N−メチルピペ
ラジン等の3級アミン;ピリジンなどの塩基の存在下
に、25℃〜200℃、1時間〜72時間攪拌すればよ
い。また、シアナミドを用いる場合には、0℃〜200
℃、1時間〜72時間攪拌するか、あるいは前記グアニ
ジンの酸付加物で例示した酸の存在下に、25℃〜16
0℃、1〜72時間攪拌すればよい。
【0024】反応終了後、必要に応じて常法により酸を
添加して酸付加塩として単離することができる。
【0025】また、式(2)で表されるグアニジン誘導
体又はその酸付加塩は、前記方法に準じて製造すること
ができる。
【0026】これらのグアニジン誘導体又はその酸付加
塩は1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、
しわ改善剤及び老化防止化粧料中における配合量は、
0.001〜50重量%が好ましく、特に0.01〜3
0重量%、更に0.1〜20重量%配合するとしわ改善
効果はもとより、使用感も向上するため好ましい。
【0027】しわ改善剤及び老化防止化粧料には、更に
有機酸又はリン酸、硫酸、塩酸等の無機酸を配合するこ
とができ、これらを配合すると、しわ改善効果を一層高
めることができるので好ましい。
【0028】有機酸としては、グアニジン誘導体に含ま
れないものであれば特に制限されず、例えばα又はβ−
ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン酸、脂肪酸及びそれ
らのエステル等を挙げることができ、これらは1種以上
を配合することができる。これらの有機酸の例として
は、次式(4)〜(6);
【0029】
【化4】
【0030】[式(4)中、R10及びR11はそれぞれ水
素原子又は炭素数1〜28の飽和又は不飽和の直鎖、分
岐又は環状のアルキル基、アラルキル基又はアリール基
を示し、qは1〜9の整数を示し、rは0〜23の整数
を示す。式(5)中、sは0〜9の整数を示し、tは0
〜23の整数を示す]で表されるもの及びそれらのエス
テルを挙げることができる。
【0031】また、脂肪酸としては、リノール酸、γ−
リノレイン酸、コルンビン酸、ニコサ−(η−6,9,
13)−トリエン酸、アラキドン酸、α−リノレイン
酸、チムノドン酸、ヘキサエン酸、イソステアリン酸、
ウンデシレン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン
酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ラノリ
ン酸、DHA等が挙げられる。
【0032】これら有機酸の具体例としては、アスコル
ビン酸、イプシロンアミノカプロン酸、エリソルビン
酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、ソルビン酸、デヒド
ロ酢酸、乳酸、ウロカニン酸、エデト酸、オキシベンゾ
ンスルホン酸、オロット酸、カプリン酸、グリコール
酸、セロチン酸、ニコチン酸、ヒドロキシエタンジホス
ホン酸、フィチン酸、フマル酸、リンゴ酸、レブリン
酸、アクリル酸及びそのオリゴマー若しくはポリマー、
セチルリン酸等のモノアルキルリン酸、ジアルキルリン
酸等も挙げることができる。
【0033】本発明においてはこれらの有機酸及び無機
酸の中でも式(6)で表されるジカルボン酸が好まし
く、特にコハク酸がしわ改善効果を一層高めることがで
きるために好ましい。有機酸又は無機酸は1種又は2種
以上を組合わせて用いることができ、しわ改善剤及び老
化防止化粧料中における配合量は、0.01〜30重量
%が好ましく、特に0.1〜20重量%配合するとしわ
改善効果はもとより、使用感も効果をより高めることが
できるために好ましい。また、グアニジン誘導体又はそ
の酸付加塩との配合比は、重量比で0.5:99.5〜
99.5〜0.5が好ましく、特に5:95〜95:5
がしわ改善効果をより一層高めることができるため好ま
しい。
【0034】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料に
は、更に油分を配合することができる。この油分として
は、特に制限されず、例えば固体状若しくは液体状パラ
フィン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライト、
モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の炭化水素
類;オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、ホホバ
油、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリン
ジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エ
ステル、イソプロピルステアリン酸エステル、ジカプリ
ン酸ネオペンチルグリコール、コレステロールイソステ
アレート等のエステル油;ステアリン酸、パルミチン酸
等の高級脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール等
の高級アルコール;天然抽出のスフィンゴシン誘導体な
どを挙げることができ、これらは1種以上を用いること
ができる。
【0035】これらの油分を配合する場合には、本発明
のしわ改善剤又は老化防止化粧料中に0.001〜50
重量%配合するのが好ましく、特に0.005〜30重
量%配合するのが好ましい。
【0036】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料に
は、更にステロール類を配合することができる。このス
テロール類としては、例えばコレステロール、プロビタ
ミンD3 、カンペステロール、ステグマスタノール、ス
テグマステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−
スピナステロール、パリステロール、クリオナステロー
ル、γ−シトステロール、ステグマステノール、サルガ
ステロール、アペナステロール、エルゴスタノール、シ
トステロール、コルビステロール、コンドリラステロー
ル、ポリフェラステロール、ハリクロナステロール、ネ
オスボンゴステロール、フコステロール、アプトスタノ
ール、エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22
−ジヒドロエルゴマテロール、ブラシカステロール、2
4−メチレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステ
ロール、デヒドロエルゴステロール、フンギステロー
ル、コレスタノール、コプロスタノール、ジモステロー
ル、7−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−
デヒドロコレステロール、β−シトステロール、コレス
タトリエン−3β−オール、コプロスタノール、コレス
タノール、エルゴステロール、7−デヒドロコレステロ
ール、24−デヒドロコレスタジオン−3β−オール、
エキレニン、エキリン、エストロン、17β−エストラ
ジオール、アンドロスト−4−エン−3β,17β−ジ
オール、デヒドロエビアンドロステロン等を挙げること
ができ、これらは1種以上を用いることができる。
【0037】これらのステロール類を配合する場合に
は、本発明のしわ改善剤又は老化防止化粧料中に0.0
01〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.00
5〜30重量%配合するのが好ましい。
【0038】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料に
は、更に界面活性剤を配合することができる。この界面
活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油アルキル硫酸
エステル、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、
アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
リン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、ソルビタン脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルグ
リセリルエーテル等を挙げることができ、これらは1種
以上を用いることができる。
【0039】これらの界面活性剤を配合する場合には、
本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料中に0.001
〜50重量%配合するのが好ましく、特に0.005〜
30重量%配合するのが好ましい。
【0040】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料に
は、更に水溶性多価アルコールを配合することができ
る。この水溶性多価アルコールとしては、分子内にヒド
ロキシル基を2以上含有するもの、例えば、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、1,4−ブチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン及びジグリセリン、トリグリセ
リン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、グルコー
ス、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトー
ス、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、
スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元ア
ルコールを挙げることができ、これらは1種以上を用い
ることができる。
【0041】これらの水溶性多価アルコールを配合する
場合、しわ改善剤又は老化防止化粧料中における配合量
は剤型に応じて適宜設定することができるが、通常は
0.001〜75重量%配合するのが好ましく、特に
0.1〜25重量%配合するのが好ましい。
【0042】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料に
は、更に粉体を配合することができる。この粉体として
は、例えばマイカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナ
イロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサン等の体
質顔料、パールなどの無機顔料、赤色202号、赤色2
26号、黄色4号及びこれらのアルミニウムレーキ等の
有機顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、
酸化鉄などの紫外線防御用の無機粉体等を挙げることが
できる。これらの粉体は、メチルハイドロジェンメチル
ポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポ
リシロキサン等によるシリコーン処理、パーフルオロア
ルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によ
るフッ素処理、N−アシルグルタミン酸等によるアミノ
酸処理、レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、ア
ルキルリン酸エステル処理等をしたものを用いることも
できる。
【0043】これらの粉体を配合する場合、しわ改善剤
又は老化防止化粧料中における配合量は剤型に応じて適
宜設定することができるが、通常は0.001〜50重
量%配合するのが好ましく、特に0.005〜30重量
%配合するのが好ましい。
【0044】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料に
は、更にシリコーン類を配合することができる。このシ
リコーン類としては、通常化粧料に配合されるものであ
れば特に制限されるものではなく、例えばオクタメチル
ポリシロキサン、テトラデカメチルポリシロキサン、メ
チルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサンのほか、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン等のメチルポリシクロシロキサン、トリメチルシロキ
シケイ酸、更には、ポリエーテル・アルキル変性シリコ
ーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン等の
変性シリコーンなどを挙げることができる。
【0045】これらのシリコーン類を配合する場合、本
発明のしわ改善剤又は老化防止化粧料中における配合量
は剤型に応じて適宜設定することができるが、通常は
0.001〜50重量%配合するのが好ましく、特に
0.005〜30重量%配合するのが好ましい。
【0046】また、本発明のしわ改善剤及び老化防止化
粧料には、本発明の目的を損なわない範囲において、通
常化粧品、医薬部外品、医薬品等に配合される各種成分
を配合することができる。このような成分としては、例
えば硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポ
リビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、カル
ボキシメチルセルロース、ゼラチン、トラガントガム、
キサンタンガム、ヒアルロン酸、チューベロース抽出
液、アガロース、アルギン酸ナトリウム等の粘度調整
剤;パラベン等の防腐剤、pH調整剤、湿潤剤、紫外線
吸収剤、色素、薬効成分、香料等を挙げることができ
る。
【0047】本発明のしわ改善剤及び老化防止化粧料の
pHは2〜11であるのが好ましく、特にpH3〜8であ
ると、皮膚の正常な生理機能を保持できるので好まし
い。本発明の皮膚化粧料は、通常の方法に従って製造す
ることができ、乳化型、分散型、二層型、可溶化型、ジ
ェル等の所望の剤型にすることができ、化粧水、乳液、
クリーム、パック剤、ファンデーション等にすることが
できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、しわの発生を抑制し、
また、しわを消滅させる効果に優れ、しかも、良好な使
用感を有する、しわ改善剤及び老化防止化粧料を提供で
きる。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0050】製造例1 〔2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)エチルグアニジン〕〔化合物(1)〕 (1)グアニジル化試薬としてS−メチルイソチオ尿素
を用いた場合:蒸留水1.2リットル、2−(2−アミ
ノエトキシ)エタノール150g(1.43mol)を2
口のなすフラスコに入れ、室温下、S−メチルイソチオ
尿素(硫酸塩)248g(0.891mol)、水酸化バ
リウム(8水和物)281g(0.891mol)を加
え、そのまま2日間攪拌を続けた。その後、生じた硫酸
バリウムを濾過により除いた。濾液を約1/20に濃縮
後、二酸化炭素を過剰量吹き込み、エタノールを加えて
結晶化させ、粗生成物約120gを得た。粗結晶を蒸留
水120mlから再結晶し、標記化合物の1/2・炭酸塩
73g(白色結晶、0.41mol、収率29%)を得
た。この化合物の分析結果は下記のとおりである。
【0051】mp 96−102℃(分解)1 H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 3.77-3.63(m,6
H),3.41(t,2H,J=5.03Hz).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 163.25, 160.1
5, 74.61,71.54, 63.20, 44.05. IR(KBr,cm-1):3424, 3200, 3016, 2932, 2904, 2648,
1682, 1642, 1602,1472, 1460, 1398, 1354, 1256, 122
4, 1192, 1126, 1062,1022, 950, 930, 892, 840, 798,
650, 558.
【0052】(2)グアニジル化試薬としてシアナミド
を用いた場合:200mlの2口フラスコに、2−(2−
アミノエトキシ)エタノール21.0g(0.200mo
l)、コハク酸11.8g(0.100mol)を入れ、9
0℃の油浴で加熱し、窒素流通して水を留去しながら、
シアナミドの50%水溶液16.8g(0.200mo
l)を3時間かけ滴下した。滴下後更に、20時間加熱
を行った後、エタノールから結晶化させ、標記化合物の
1/2・コハク酸塩22.8g(白色粉末、0.11mo
l、収率55%)を得た。この化合物の分析結果は下記
のとおりである。
【0053】mp 104−114℃(分解)1 H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 3.76-3.61(m,6
H),3.40(t,2H,J=5.04Hz),2.40(s,2H).
【0054】(3)グアニジル化試薬としてO−メチル
イソ尿素を用いた場合:100mlの2口フラスコに、2
−(2−アミノエトキシ)エタノール10.5g(0.
100mol)、蒸留水50ml及び炭酸水素ナトリウム1
2.6g(0.150mol)を入れ、15℃の水浴で反
応温度を15℃に保ちながら、O−メチルイソ尿素(硫
酸塩)18.5g(0.075mol)を少量ずつ、約2
時間かけて加えた。その後、反応温度を20℃に上げ、
そのまま3日間、反応を続けた。反応溶液を濃縮後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1%酢酸
含有エタノール)により精製し、標記化合物の酢酸塩
7.87g(水あめ状、0.037mol、収率38%)
を得た。この化合物の分析結果は下記のとおりである。
【0055】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 3.
78-3.64(m,6H),3.43(t,2H,J=5.03Hz), 2.00(s,3H).
【0056】(4)グルタミン酸塩の調製:標記化合物
の酢酸塩2.34g(10.0mmol)を100mlのなす
フラスコに入れ、蒸留水50mlを加えて溶解させた後、
グルタミン酸1.47g(10.0mmol)を加え、80
℃で加熱した。水及び酢酸を減圧留去し、標記化合物の
グルタミン酸塩2.90g(水あめ状、9.85mmol、
収率98.5%)を得た。
【0057】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 3.
78-3.64(m,7H),3.43(t,2H,J=5.03Hz),2.35(t,2H,J=7.23
Hz),2.2-1.9(m,2H).
【0058】(5)グリコール酸塩の調製:標記化合物
の酢酸塩2.34g(10.0mmol)を100mlのなす
フラスコに入れ、蒸留水20mlを加えて溶解させた後、
グリコール酸0.760g(10.0mmol)を加え、5
0℃で加熱した。水及び酢酸を減圧留去し、標記化合物
のグリコール酸塩〔化合物(16)〕2.18g(水あ
め状、9.77mmol、収率97.7%)を得た。
【0059】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 3.
94(s,2H), 3.78-3.64(m,6H),3.43(t,2H,J=5.03Hz).
【0060】製造例2 〔N−2−(2−ヒドロキシエ
トキシ)エチル−N−メチルグアニジン〕〔化合物
(7)〕 2−(2−N−メチルアミノエトキシ)エタノール4.
80g(40.3mol)、蒸留水150mlを200mlの
なすフラスコに入れ、窒素雰囲気・室温下、S−メチル
イソチオ尿素(硫酸塩)20.19g(72.5mmo
l)、水酸化バリウム(8水和物)22.89g(7
2.5mmol)を加え、そのまま2日間攪拌を続けた。そ
の後、生じた硫酸バリウムを濾過により除いた。濾液を
濃縮放冷し、生じた沈殿物を更に濾過により除いた後、
二酸化炭素を過剰量吹き込んだ。冷却して生じた結晶を
濾別・洗浄し、標記化合物の炭酸塩1.68g(8.7
4mmol、収率21.7%)を得た。この化合物の分析結
果は下記のとおりである。
【0061】mp 132.5 −135℃(分解)1 H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 3.80-3.63(m,6
H),3.57(t,2H,J=4.87Hz), 3.07(s,3H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 163.04, 160.2
8, 74.88, 70.52,63.19, 53.28, 38.77. IR(KBr,cm-1):3408, 3140, 2928, 2900, 2696, 2644,
1700, 1638, 1614,1466, 1408, 1376, 1352, 1120, 108
8, 1076, 1040, 1020,946, 918, 838.
【0062】製造例3 〔2−(2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エトキシ)エチルグアニジン〕〔化合物
(5)〕 (1)酢酸塩の調製:蒸留水50ml、2−(2−(2−
ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エタノール6.06g
(40.6mol)を200mlのなすフラスコに入れ、室
温下、S−メチルイソチオ尿素(硫酸塩)17.0g
(60.9mmol)、水酸化バリウム(8水和物)19.
2g(60.9mmol)を加え、そのまま2日間攪拌を続
けた。その後、生じた硫酸バリウムを濾過により除い
た。濾液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液:1%酢酸含有エタノール)により精製し、
標記化合物の酢酸塩7.47g(水あめ状、29.7mm
ol、収率73%)を得た。この化合物の分析結果は下記
のとおりである。
【0063】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 3.7
8-3.63(m,10H),3.42(t,2H,J=5.01Hz), 1.96(s,3H).
【0064】(2)1/2・コハク酸塩の調製:標記化
合物の酢酸塩4.67g(18.6mmol)をエタノール
6mlに溶解後、コハク酸1.10g(9.3mmol)を加
え、攪拌後、溶媒を留去した。残滓を70℃加熱下減圧
乾燥し、標記化合物の1/2コハク酸塩〔化合物(1
9)〕4.65g(水あめ状、18.6mmol、収率10
0%)を得た。この化合物の分析結果は下記のとおりで
ある。
【0065】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 3.
78-3.63(m,10H),3.42(t,2H,J=5.01Hz), 2.49(s,2H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 183.85, 160.0
7, 74.48, 72.48,72.23, 71.57, 63.13, 44.00,35.91. IR(KBr,cm-1):3348, 2944, 1678, 1554, 1456, 1394,
1354, 1294, 1248,1182, 1116, 1068, 930, 850, 810,
710, 650.
【0066】製造例4 〔N−3−メトキシプロピル−
N−エチルグアニジン〕〔化合物(4)〕 50mlの2口フラスコに、N−エチル−3−メトキシプ
ロピルアミン3.00g(25.6mmol)、酢酸1.5
4g(25.6mmol)を入れ、油浴で加熱し、90℃に
保ちながらシアナミド1.08g(25.6mmol)を加
えた。そのまま12時間反応を続けた後、シリカゲルク
ロマトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有[クロロ
ホルム/エタノール=1/2]溶液)により精製し、標
記化合物の酢酸塩2.80g(ワックス状、12.8mm
ol、収率50.0%)を得た。この化合物の分析結果は
下記のとおりである。
【0067】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 3.5
0(t,2H,J=5.93Hz),3.45-3.32(m,4H), 3.35(s,3H),2.01
(s,3H), 2.00-1.64(m,2H),1.19(t,3H,J=7.20Hz).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 180.50, 158.52,
71.35, 60.50,47.54, 46.05, 29.23, 24.35,14.28. IR(KBr,cm-1):3352, 2984, 1690, 1580.
【0068】製造例5 〔N−5−ヒドロキシペンチル
−N−メチルグアニジン〕〔化合物(3)〕 50mlの2口フラスコに、5−N−メチルアミノ−1−
ペンタノール5.91g(50.4mmol)、酢酸3.1
0g(51.6mmol)を入れ、油浴で加熱し、90℃に
保ちながらシアナミド3.11g(74.0mmol)を加
えた。そのまま6時間反応を続けた後、シリカゲルクロ
マトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有[クロロホ
ルム/エタノール=1/2]溶液)により精製し、標記
化合物の酢酸塩8.70g(ワックス状、39.7mmo
l、収率78.7%)を得た。この化合物の分析結果は
下記のとおりである。
【0069】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 3.6
1(t,2H,J=6.43Hz),3.34(t,2H,J=7.38Hz), 3.02(s,3H),
1.98(s,3H), 1.80-1.54(m,4H),1.42-1.30(m,2H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 181.70, 158.99,
64.16, 52.96,38.43,33.61, 28.89, 24.90. IR(KBr,cm-1):3232, 2940, 2864, 1690, 1622, 1576,
1478, 1414, 1340,1128, 1092, 692, 650.
【0070】製造例6 〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルグアニジン〕〔化合物(6)〕 30mlの2口フラスコに、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアミン5.96g(50.0mmol)、酢酸
3.00g(50.0mmol)を入れ、油浴で加熱し、9
0℃に保ちながらシアナミド3.10g(73.7mmo
l)を加えた。そのまま5時間反応を続けた後、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有
[クロロホルム/エタノール=2/1]溶液)により精
製し、標記化合物の酢酸塩3.15g(ワックス状、1
4.2mmol、収率28.5%)を得た。この化合物の分
析結果は下記のとおりである。
【0071】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 3.8
-3.6(m,6H), 3.45-3.3(m,5H),1.92(s,3H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 183.70, 160.0
6, 73.72, 72.24,71.54, 60.77, 43.92, 26.06. IR(KBr,cm-1):3348, 3104, 3084, 1686, 1650, 1554,
1456, 1406, 1356,1304, 1246, 1202, 1100, 1018, 92
0, 846, 800, 760,648.
【0072】製造例7 〔N−2−ヒドロキシプロピル
−N−メチルグアニジン〕〔化合物(12)〕 20mlの2口フラスコに、1−N−メチルアミノ−DL
−2−プロパノール2.23g(25.0mmol)、酢酸
1.58g(26.3mmol)を入れ、油浴で加熱し、9
0℃に保ちながらシアナミド2.30g(54.7mmo
l)を加えた。そのまま6時間反応を続けた後、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有
[クロロホルム/エタノール=2/1]溶液)により精
製し、標記化合物の酢酸塩1.92g(ワックス状、1
0.0mmol、収率40.2%)を得た。この化合物の分
析結果は下記のとおりである。
【0073】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 4.2
5-4.12(m,1H),3.42(d,2H,J=5.92Hz), 3.14(s,3H),2.03
(s,3H), 1.27(d,3H,J=6.39Hz).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 181.81, 160.24,
67.90, 60.06,39.53, 24.85, 22.04. IR(KBr,cm-1):3328, 3044, 1682, 1624, 1576, 1414,
1338, 1134, 1120,1070, 1038, 684, 650.
【0074】製造例8 〔N,N−ビス−(2−(2−
メトキシエトキシ)エチル)グアニジン〕〔化合物
(8)〕 20mlの2口フラスコに、ジ−2−(2−メトキシエト
キシ)エチルアミン1.54g(6.98mmol)、酢酸
0.423g(7.04mmol)を入れ、油浴で加熱し、
90℃に保ちながらシアナミド0.630g(15.0
mmol)を加えた。そのまま6時間反応を続けた後、シリ
カゲルクロマトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有
[クロロホルム/エタノール=2/1]溶液)により精
製し、標記化合物の酢酸塩2.07g(水あめ状、6.
40mmol、収率91.7%)を得た。この化合物の分析
結果は下記のとおりである。
【0075】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 3.7
9-3.69(m,8H), 3.65-3.58(m,8H),3.38(s,6H), 1.92(s,3
H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4) 基準):δ 183.70, 161.0
8, 73.66, 72.52,70.70, 60.73, 51.77, 26.06. IR(KBr,cm-1):3232, 2984, 2904, 2824, 1694, 1580,
1516, 1470, 1414,1348, 1200, 1126, 1076, 1008, 84
4, 682.
【0076】製造例9 〔安息香酸2−(2−グアニジ
ノエトキシ)エチル〕〔化合物(9)〕 50mlの2口フラスコに、安息香酸2−(2−アミノエ
トキシ)エチル2.14g(10.2mmol)、酢酸0.
624g(10.4mmol)を入れ、油浴で加熱し、90
℃に保ちながらシアナミド0.680g(16.2mmo
l)を加えた。そのまま6時間反応を続けた後、シリカ
ゲルクロマトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有
[クロロホルム/エタノール=1/2]溶液)により精
製し、標記化合物の酢酸塩1.97g(ワックス状、
6.33mmol、収率62.0%)を得た。この化合物の
分析結果は下記のとおりである。
【0077】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 8.0
7(d,2H,J=7.53Hz),7.72(t,1H,J=7.33Hz),7.57(t,2H,J=
7.62Hz),4.54(t,2H,J=4.38Hz),3.94(t,2H,J=4.40Hz),3.
77(t,2H,J=4.92Hz),3.40(t,2H,J=4.91Hz), 1.93(s,3H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 183.74, 170.72,
160.00, 136.43,132.05, 131.72, 131.31, 71.84,71.3
1, 66.92, 43.95, 26.09. IR(KBr,cm-1):3352, 3068, 1724, 1680, 1606, 1558,
1456, 1406, 1316,1278, 1110, 1070, 710, 648.
【0078】製造例10 〔酢酸2−(2−グアニジノ
エトキシ)エチル〕 50mlの2口フラスコに、コハク酸2−(2−ヒドロキ
シエトキシ)エチルグアニジン2.06g (9.99mm
ol)、トリエチルアミン8ml、4−N,N−ジメチルア
ミノピリジン0.122mg(1.0mmol)、無水酢酸
1.02g(9.99mmol)を入れ、室温下で1時間撹
拌した。傾斜により上層を除いた後、反応粗生成物をジ
エチルエーテル30mlで5回洗浄した。シリカゲルクロ
マトグラフィー(溶離液:0.5%酢酸含有[クロロホ
ルム/エタノール=2/1]溶液)により精製し、標記
化合物の酢酸塩1.00g(水あめ状、4.0mmol、収
率40.0%)を得た。この化合物の分析結果は下記の
とおりである。
【0079】1H-NMR(200MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 4.2
6(t,2H,J=4.47Hz),3.78(t,2H,J=4.47Hz),3.70(t,2H,J=
4.98Hz),3.40(t,2H,J=4.95Hz), 2.12(s,3H),1.99(s,3
H).13 C-NMR(50MHz,D2O,TSP(d4)基準):δ 181.82, 177.00,
160.21, 71.78,71.39, 66.66, 44.04, 24.83,23.13. IR(KBr,cm-1):3372, 1740, 1676, 1554, 1408, 1250,
1134, 1052, 1014,648.
【0080】実施例1 グアニジン誘導体又はその酸付加塩として、以下に示す
化合物(1)〜(24)を用い、しわ改善効果を評価し
た。
【0081】
【化5】
【0082】
【化6】
【0083】
【化7】
【0084】
【化8】
【0085】
【化9】
【0086】〔UVB照射によりヘアレスマウスに生成
したしわへのグアニジン誘導体(1)〜(20)の作
用〕: (1)ヘアレスマウス(HR/ICR,実験開始時9週
齢)に、東芝健康線用ランプ20SEを6本使用してU
VB光を週3回照射した。エネルギー量はTOKYO
OPTICAL 社製のUV−Radiometer
UVR−305/365Dを用いて測定した。1回の照
射量は1MED以下とし、0.28mW/cm 2 のエネルギ
ー量で65mJとした。照射期間は20週間で、ヘアレス
マウス背部にしわが形成されていることを確認した後、
各群8匹に分け、2.5%濃度の化合物(1)〜(2
0)の水/エタノール=50/50vol %の含水エタノ
ール溶液を100μlずつ週5回、6週間塗布し続け
た。コントロールとして水/エタノール=50/50vo
l %の含水エタノールを100μlずつサンプル同様に
塗布した。塗布終了後、しわの度合を肉眼により、下記
の基準(しわ指数)で評価した。結果を表1に示す。
【0087】(しわ指数) 1:しわが完全に消滅 2:しわがあるのかないのかわからない 3:しわが少しある 4:しわが非常にある
【0088】(2)更に、しわの詳細を解析するため、
各マウスについて、ハイドロフィリック エクザフレッ
クス親水性ビニルシリコーン印象材を用いて、皮膚のレ
プリカを直径14mmの大きさで1ケ所から採取した。こ
のレプリカを水平状態にして30度方向から光を照射
し、しわによってできる陰の割合を画像解析装置を用い
て面積率として求めた。結果を表1に示す。
【0089】
【表1】
【0090】表1から明らかなように、ヘアレスマウス
の背部に生じたしわは、グアニジン誘導体又はその酸付
加塩(1)〜(20)を塗布することにより消滅させる
ことができる。
【0091】実施例2 下記に示す処方の老化防止用クリームを常法により製造
した。
【0092】
【表2】 (成分) (重量%) ステアリン酸 2.0 スクワラン 2.0 コレステロール 3.0 オリーブ油 1.0 セタノール 7.0 ホホバ油 2.0 2−ヘキサデシルリン酸アルギニン塩 2.0 ポリオキシエチレン(40EO)硬化ヒマシ油 0.5 グリセリン 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 化合物(15) 2.0 化合物(3) 1.0 コハク酸 1.0精製水 バランス 計 100.0
【0093】実施例3 下記に示す処方の老化防止用乳液を常法により製造し
た。
【0094】
【表3】 (成分) (重量%) パルミチン酸 0.5 オリーブ油 2.0 セタノール 1.0 ホホバ油 5.0 モノヘキサデシルリン酸ナトリウム塩 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 0.5 グリセリン 15.0 エタノール 5.0 化合物(4) 4.0 化合物(2) 2.0 乳酸 2.0精製水 バランス 計 100.0
【0095】実施例4 下記に示す処方の老化防止用化粧水を常法により製造し
た。
【0096】
【表4】 (成分) (重量%) 化合物(1) 7.0 化合物(2) 5.0 クエン酸 1.0 86%グリセリン 15.0 ポリエチレングリコール(PEG1500;三洋化成社製) 2.0 ヒアルロン酸 0.05 ジプロピレングリコール 5.0精製水 バランス 計 100.00
【0097】実施例5 下記に示す処方の老化防止用パック剤を常法により製造
した。
【0098】
【表5】 (成分) (重量%) ポリビニルアルコール (ゴーセノールEG−30;日本合成化学工業社製) 11.7 1,3−ブチレングリコール 2.5 グリセリン 1.0 酸化チタン 1.5 化合物(15) 10.0 化合物(4) 5.0 酒石酸 7.0精製水 バランス 計 100.0
【0099】実施例6 下記に示す処方の老化防止用ジェルを常法により製造し
た。
【0100】
【表6】 (成分) (重量%) ポリアクリル酸(カーボポール;グッドリッチ社製) 0.5 水酸化カリウム 0.15 グルカム 10.0 86%グリセリン 10.0 グリシンベタイン 3.0 化合物(16) 1.5 コハク酸 1.5精製水 バランス 計 100.0
【0101】実施例7 下記に示す処方の老化防止用化粧水を常法により製造し
た。
【0102】
【表7】 (成分) (重量%) 化合物(1) 3.0 化合物(3) 4.0 86%グリセリン 15.0 ジプロピレングリコール 5.0精製水 バランス 計 100.0
【0103】実施例8 下記に示す処方の老化防止用化粧水を常法により製造し
た。
【0104】
【表8】 (成分) (重量%) 化合物(1) 3.0 化合物(10) 0.2 86%グリセリン 15.0 ジプロピレングリコール 5.0精製水 バランス 計 100.0
【0105】実施例9 下記に示す処方の老化防止用ジェルを常法により製造し
た。
【0106】
【表9】 (成分) (重量%) ポリアクリル酸(カーボポール;グッドリッチ社製) 0.5 水酸化カリウム 0.15 グルカム 10.0 86%グリセリン 10.0 グリシンベタイン 3.0 化合物(1) 1.5 化合物(19) 0.2 コハク酸 1.5精製水 バランス 計 100.00
【0107】実施例10 下記に示す処方の老化防止用乳液(pH=6.0)を常法
により製造した。
【0108】
【表10】 (成分) (重量%) パルミチン酸 0.5 オリーブ油 2.0 セタノール 1.0 ホホバ油 5.0 モノヘキサデシルリン酸ナトリウム塩 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 0.5 グリセリン 15.0 エタノール 5.0 化合物(1) 4.0 化合物(10) 0.2 乳酸 2.0精製水 バランス 計 100.0
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 309/15 7419−4H C07C 309/15 C07F 9/09 9450−4H C07F 9/09 U (72)発明者 武馬 吉則 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 永井 実 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 小野 敏也 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1)又は(2); 【化1】 [式(1)中、A及びBは同一又は異なっていてもよい
    炭素数2〜8のアルキレン基を示し、Dは結合手、−C
    O−又は置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアル
    キレン基を示し、Eは水素原子、低級アルキル基、アラ
    ルキル基又は置換基を有していていもよいアリール基を
    示し、mは1〜6の数を示し、nは0〜6の数を示し、
    1 は水素原子、低級アルキル基又は−(AO)m
    (BO)n−D−Eを示す。ただし、R1 がメチル基の
    場合、−(AO)m−(BO)n−D−Eはヒドロキシエ
    チル基ではない。式(2)中、kは1〜10の数を示
    し、Gは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
    スルホン酸基又はリン酸基を示し、R1 は前記と同じ意
    味を示す]で表されるグアニジン誘導体又はその酸付加
    塩を含有するしわ改善剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグアニジン誘導体又はそ
    の酸付加塩を含有する老化防止化粧料。
  3. 【請求項3】 グアニジン誘導体又はその酸付加塩を
    0.001〜50重量%含有する請求項1記載のしわ改
    善剤。
  4. 【請求項4】 グアニジン誘導体又はその酸付加塩を
    0.001〜50重量%含有する請求項2記載の老化防
    止化粧料。
  5. 【請求項5】 更に有機酸又はそのエステルを含有する
    請求項1記載のしわ改善剤。
  6. 【請求項6】 更に有機酸又はそのエステルを含有する
    請求項2記載の老化防止化粧料。
  7. 【請求項7】 有機酸又はそのエステルを0.001〜
    30重量%含有する請求項5記載のしわ改善剤。
  8. 【請求項8】 有機酸又はそのエステルを0.001〜
    30重量%含有する老化防止化粧料。
  9. 【請求項9】 有機酸がジカルボン酸である請求項5又
    は7記載のしわ改善剤。
  10. 【請求項10】 有機酸がジカルボン酸である請求項6
    又は8記載の老化防止化粧料。
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