JPH09202551A - エレベーターの据付工事用制御装置 - Google Patents
エレベーターの据付工事用制御装置Info
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- JPH09202551A JPH09202551A JP8013112A JP1311296A JPH09202551A JP H09202551 A JPH09202551 A JP H09202551A JP 8013112 A JP8013112 A JP 8013112A JP 1311296 A JP1311296 A JP 1311296A JP H09202551 A JPH09202551 A JP H09202551A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 据付工事用として、低容量の電源でエレベー
ター装置を円滑運転できるようにした制御装置を提供す
ること。 【解決手段】 工事用電源1の電源電圧を電圧検出手段
4で検出してこれを基準電圧と電圧比較手段6で比較す
るとともに、入力電流を電流検出手段7で検出してこれ
を予め設定された最大電流値と電流比較手段9で比較
し、この電流比較手段9および電圧比較手段6からの出
力に基づきエレベータの運転速度および加速度に応じた
信号に速度基準設定手段10で変換してインバータ回路
11へ供給し、このインバータ回路11にて巻上機2へ
供給する電圧および周波数を制御するようにした。これ
により、低容量の電源しか供給されない場合でもエレベ
ーターの工事用の円滑な運転が可能となった。
ター装置を円滑運転できるようにした制御装置を提供す
ること。 【解決手段】 工事用電源1の電源電圧を電圧検出手段
4で検出してこれを基準電圧と電圧比較手段6で比較す
るとともに、入力電流を電流検出手段7で検出してこれ
を予め設定された最大電流値と電流比較手段9で比較
し、この電流比較手段9および電圧比較手段6からの出
力に基づきエレベータの運転速度および加速度に応じた
信号に速度基準設定手段10で変換してインバータ回路
11へ供給し、このインバータ回路11にて巻上機2へ
供給する電圧および周波数を制御するようにした。これ
により、低容量の電源しか供給されない場合でもエレベ
ーターの工事用の円滑な運転が可能となった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビルなどの建築
物に設置されるエレベーターの制御装置に係り、実際に
設置するエレベーターの乗りかごや巻上機を利用して、
そのエレベーターの据付工事を行う場合に使用するのに
好適な、巻上機の動作を制御するための制御装置に関す
るものである。
物に設置されるエレベーターの制御装置に係り、実際に
設置するエレベーターの乗りかごや巻上機を利用して、
そのエレベーターの据付工事を行う場合に使用するのに
好適な、巻上機の動作を制御するための制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】生活環境の高度化により、高層建築物は
もとより、中低層建築物にもエレベーター装置が設置さ
れている。また、人のみならず貨物の運搬用としてもエ
レベーター装置は多用されている。これらエレベーター
装置をビルなどの建築物に設置する際の据付工事では、
従来から、実際に設置されるエレベーターの乗りかごを
移動足場として利用することにより、据付工事の効率化
が図られていた。そのため、乗りかごについては、内壁
の装飾部品などの一部を取り外したり適当な養生を施し
て利用し、乗りかごを昇降させる巻上機やその制御装置
などは、実際に設置されるものがそのまま利用されてい
た。
もとより、中低層建築物にもエレベーター装置が設置さ
れている。また、人のみならず貨物の運搬用としてもエ
レベーター装置は多用されている。これらエレベーター
装置をビルなどの建築物に設置する際の据付工事では、
従来から、実際に設置されるエレベーターの乗りかごを
移動足場として利用することにより、据付工事の効率化
が図られていた。そのため、乗りかごについては、内壁
の装飾部品などの一部を取り外したり適当な養生を施し
て利用し、乗りかごを昇降させる巻上機やその制御装置
などは、実際に設置されるものがそのまま利用されてい
た。
【0003】そして、据付工事の際のエレベーター装置
の運転は、安全対策上通常の運転速度よりも遅い速度で
行なう必要があるが、制御装置の制約から、最高速度の
みを制限して、15m/min程度の一定速度で運転し
ており、加速度は通常運転時と同等の0.5m/sec
2 程度に設定されていた。
の運転は、安全対策上通常の運転速度よりも遅い速度で
行なう必要があるが、制御装置の制約から、最高速度の
みを制限して、15m/min程度の一定速度で運転し
ており、加速度は通常運転時と同等の0.5m/sec
2 程度に設定されていた。
【0004】なお、エレベーター装置の巻上機として
は、一般に誘導電動機が使用されており、前記電動機の
制御には可変電圧・可変周波数のインバータ装置を用い
効率的な制御を行っている。しかしながら、起動時や加
速時には定常走行時に比べ大きな加速エネルギーが必要
となり一次電流が大きくなる。従って、エレベーター装
置用としては、大容量の電源設備を設置する必要があ
り、工事用としても、エレベーター装置を通常運転する
のと同程度の容量を持った電源設備を必要とするもので
あった。
は、一般に誘導電動機が使用されており、前記電動機の
制御には可変電圧・可変周波数のインバータ装置を用い
効率的な制御を行っている。しかしながら、起動時や加
速時には定常走行時に比べ大きな加速エネルギーが必要
となり一次電流が大きくなる。従って、エレベーター装
置用としては、大容量の電源設備を設置する必要があ
り、工事用としても、エレベーター装置を通常運転する
のと同程度の容量を持った電源設備を必要とするもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、工事現場で
の電源事情は、必ずしも良好な場合ばかりではなく、工
事用の仮設電源設備では、エレベーター装置やクレーン
装置などの電源として共用される場合があるため、電圧
降下が大きくなったり、容量不足を生じたりする虞があ
った。従ってこのような現場では、実際に設置されるエ
レベーター装置を据付工事用に利用することができず、
昇降路全体に足場を設置してエレベーターの据付工事を
行う必要があり、工事期間を長引かせたり工事費を増大
させる等の不都合を生じるものであった。
の電源事情は、必ずしも良好な場合ばかりではなく、工
事用の仮設電源設備では、エレベーター装置やクレーン
装置などの電源として共用される場合があるため、電圧
降下が大きくなったり、容量不足を生じたりする虞があ
った。従ってこのような現場では、実際に設置されるエ
レベーター装置を据付工事用に利用することができず、
昇降路全体に足場を設置してエレベーターの据付工事を
行う必要があり、工事期間を長引かせたり工事費を増大
させる等の不都合を生じるものであった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、据付工事用として、低容量の電
源でも通常のエレベーター装置を運転できるようにした
制御装置を提供することを目的としている。
になされたものであり、据付工事用として、低容量の電
源でも通常のエレベーター装置を運転できるようにした
制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、エレベータ
ーの乗りかごおよびその巻上機を利用してエレベーター
の据付工事を行う場合に、前記巻上機の動作を制御する
制御装置において、制御装置に供給される工事用電源の
電源電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段
で検出された電圧を基準電圧と比較する電圧比較手段
と、前記制御装置の入力電流を検出する電流検出手段
と、この電流検出手段で検出された電流を予め設定され
た最大電流値と比較する電流比較手段と、この電流比較
手段および前記電圧比較手段からの出力に基づきエレベ
ータの運転速度および加速度を設定する速度基準設定手
段と、この速度基準設定手段からの出力に基づき前記巻
上機に供給する電圧および周波数を制御するインバータ
回路とを具備することを特徴とするものである。
ーの乗りかごおよびその巻上機を利用してエレベーター
の据付工事を行う場合に、前記巻上機の動作を制御する
制御装置において、制御装置に供給される工事用電源の
電源電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段
で検出された電圧を基準電圧と比較する電圧比較手段
と、前記制御装置の入力電流を検出する電流検出手段
と、この電流検出手段で検出された電流を予め設定され
た最大電流値と比較する電流比較手段と、この電流比較
手段および前記電圧比較手段からの出力に基づきエレベ
ータの運転速度および加速度を設定する速度基準設定手
段と、この速度基準設定手段からの出力に基づき前記巻
上機に供給する電圧および周波数を制御するインバータ
回路とを具備することを特徴とするものである。
【0008】この発明によれば、制御装置の電源電圧と
電流とから、エレベーターの加速度と運転速度とを自動
的に設定して巻上機を駆動するので、小容量の電源設備
を使用する場合でも、電圧変動等の影響を受けることな
く安定した運転を可能とするエレベーターの据付工事用
制御装置を提供できる。
電流とから、エレベーターの加速度と運転速度とを自動
的に設定して巻上機を駆動するので、小容量の電源設備
を使用する場合でも、電圧変動等の影響を受けることな
く安定した運転を可能とするエレベーターの据付工事用
制御装置を提供できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図1
ないし図3を参照して詳細に説明する。
ないし図3を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は本発明に係るエレベーターの据付工
事用制御装置の一実施の形態を示す全体構成図である。
この図で1は、単相または3相の工事用交流電源であ
り、通常地上に設置された電源設備から供給されるもの
である。また、2はエレベーターの乗りかごを昇降させ
るための巻上機であり、巻上機2にその駆動を制御する
ための据付工事用制御装置3を介して電源1が供給され
る。この据付工事用制御装置3は、あくまでもエレベー
ターの据付工事用として使用されるものであり、据付工
事を終了した際には、通常運転のための正規の制御装置
に置き換えられることになる。
事用制御装置の一実施の形態を示す全体構成図である。
この図で1は、単相または3相の工事用交流電源であ
り、通常地上に設置された電源設備から供給されるもの
である。また、2はエレベーターの乗りかごを昇降させ
るための巻上機であり、巻上機2にその駆動を制御する
ための据付工事用制御装置3を介して電源1が供給され
る。この据付工事用制御装置3は、あくまでもエレベー
ターの据付工事用として使用されるものであり、据付工
事を終了した際には、通常運転のための正規の制御装置
に置き換えられることになる。
【0011】次に、据付工事用制御装置3の構成につい
て説明する。
て説明する。
【0012】4は電源ラインの相間に設けた電源電圧を
監視するための電圧検出器であり、5は制御に必要な基
準電圧を設定するための基準電圧設定器である。この基
準電圧設定器5の出力は、電圧検出器4の検出出力とと
もに、電圧比較部6に導入される。
監視するための電圧検出器であり、5は制御に必要な基
準電圧を設定するための基準電圧設定器である。この基
準電圧設定器5の出力は、電圧検出器4の検出出力とと
もに、電圧比較部6に導入される。
【0013】一方、7は電源ラインに設けた入力電流を
検出するための電流検出器であり、8は入力電流の最大
値を設定する基準電流設定器である。基準電流設定器8
の出力は、電流検出器7の検出出力とともに、電流比較
部9に導入される。
検出するための電流検出器であり、8は入力電流の最大
値を設定する基準電流設定器である。基準電流設定器8
の出力は、電流検出器7の検出出力とともに、電流比較
部9に導入される。
【0014】10は電圧比較部6と電流比較部9の比較
結果が入力されて、その結果からエレベーターの加速度
と運転速度を適正な値に設定するための速度基準設定部
であり、この速度基準設定部10からの出力はインバー
タ回路11へ供給されて、巻上機2の駆動を制御するた
めの電圧や周波数を生成するものである。
結果が入力されて、その結果からエレベーターの加速度
と運転速度を適正な値に設定するための速度基準設定部
であり、この速度基準設定部10からの出力はインバー
タ回路11へ供給されて、巻上機2の駆動を制御するた
めの電圧や周波数を生成するものである。
【0015】次に、上記のように構成された本発明の実
施の形態の作用を説明する。
施の形態の作用を説明する。
【0016】通常、交流電源1が安定に供給されていれ
ば、この電源1はインバータ回路11へ供給されて、巻
上機2を低速で運転するのに必要な電圧、周波数の電源
を巻上機2へ供給するので、エレベーターは工事用とし
て適正な加速度と速度で運転される。
ば、この電源1はインバータ回路11へ供給されて、巻
上機2を低速で運転するのに必要な電圧、周波数の電源
を巻上機2へ供給するので、エレベーターは工事用とし
て適正な加速度と速度で運転される。
【0017】しかしながら、交流電源1の電圧が何等か
の理由で低下した場合には、電圧検出器4で検出された
電源電圧と、基準電圧設定器5で設定されている基準電
圧との差を電圧比較部6で演算して求め、その結果に基
づき速度基準設定部10では、降下した電圧値でもエレ
ベーターを安定に動作させることが可能な運転条件を選
択する。そして、この運転条件はインバータ回路11へ
供給されて、インバータ回路11では運転条件にマッチ
するように変換した電圧値および周波数の電源を巻上機
2へ供給し、その回転数を低下させるなどして、運転を
継続させる。
の理由で低下した場合には、電圧検出器4で検出された
電源電圧と、基準電圧設定器5で設定されている基準電
圧との差を電圧比較部6で演算して求め、その結果に基
づき速度基準設定部10では、降下した電圧値でもエレ
ベーターを安定に動作させることが可能な運転条件を選
択する。そして、この運転条件はインバータ回路11へ
供給されて、インバータ回路11では運転条件にマッチ
するように変換した電圧値および周波数の電源を巻上機
2へ供給し、その回転数を低下させるなどして、運転を
継続させる。
【0018】なお、工事用電源設備の容量に余裕がない
ような場合には、負荷との関係から電圧が下がることが
あるが、このときの電源電圧Vは、下記数式(1)に従
って下がることになり、電圧が低下しても巻上機2が同
じ出力を得ようとすると、電流Iが増加することにな
る。なお、数式(1)において、Iは電源電流、cos
θは電源からみた力率、ηは巻上機力率である。
ような場合には、負荷との関係から電圧が下がることが
あるが、このときの電源電圧Vは、下記数式(1)に従
って下がることになり、電圧が低下しても巻上機2が同
じ出力を得ようとすると、電流Iが増加することにな
る。なお、数式(1)において、Iは電源電流、cos
θは電源からみた力率、ηは巻上機力率である。
【0019】 31/2 VIcosθ=1/η(kw) …(1) ところで、巻上機2は通常建築物の屋上などに設置され
るものであり、従って据付工事用制御装置3も巻上機2
の近傍に設置されるが、殊に高層ビルのように電源1か
ら巻上機2までの距離が長いと、電流Iが増加すること
によって、電源供給ラインの電圧降下が大きくなり好ま
しくない。
るものであり、従って据付工事用制御装置3も巻上機2
の近傍に設置されるが、殊に高層ビルのように電源1か
ら巻上機2までの距離が長いと、電流Iが増加すること
によって、電源供給ラインの電圧降下が大きくなり好ま
しくない。
【0020】そこで、電源ラインに設けた電流検出器7
で入力電流を常時検出し、その結果を電流比較部9に導
入して、予め基準電流設定器8で設定されている値と比
較演算を行う。その結果、入力電流が設定値を越えてい
る場合には、速度基準設定部10で、設定電流値でエレ
ベーターを安定に動作させることが可能な運転条件を選
択し、この運転条件はインバータ回路11へ供給され、
インバータ回路11で運転条件にマッチするように変換
した電圧及び周波数の電力を巻上機2へ供給し、その回
転数を低下させることにより、電流の増加を抑制しなが
ら運転を継続させる。
で入力電流を常時検出し、その結果を電流比較部9に導
入して、予め基準電流設定器8で設定されている値と比
較演算を行う。その結果、入力電流が設定値を越えてい
る場合には、速度基準設定部10で、設定電流値でエレ
ベーターを安定に動作させることが可能な運転条件を選
択し、この運転条件はインバータ回路11へ供給され、
インバータ回路11で運転条件にマッチするように変換
した電圧及び周波数の電力を巻上機2へ供給し、その回
転数を低下させることにより、電流の増加を抑制しなが
ら運転を継続させる。
【0021】図2は、上述のような制御動作を説明する
ために示した線図で、縦軸はエレベータの速度、横軸は
時間を表し、図中実線aは据付工事用として標準的なエ
レベータの運転状態を示し、通常の工事運転では加速度
を約0.5m/sec2 、速度を15m/min程度に
設定している。また、一点鎖線bは加速度を0.3m/
sec2 程度に低下させた場合の運転状態を示し、点線
cは加速度と速度をそれぞれ約0.3m/sec2 、1
0m/min程度に低下させた場合の運転状態を示して
いる。
ために示した線図で、縦軸はエレベータの速度、横軸は
時間を表し、図中実線aは据付工事用として標準的なエ
レベータの運転状態を示し、通常の工事運転では加速度
を約0.5m/sec2 、速度を15m/min程度に
設定している。また、一点鎖線bは加速度を0.3m/
sec2 程度に低下させた場合の運転状態を示し、点線
cは加速度と速度をそれぞれ約0.3m/sec2 、1
0m/min程度に低下させた場合の運転状態を示して
いる。
【0022】すなわち、エレベータがaの状態で工事運
転をしていた場合に、何等かの原因で電源電圧Vが低下
すると、先ず電圧比較部6でそれが検出され、その結果
加速を押さえたbの運転状態に切替え、さらに電流Iが
増加すると、このことが電流比較部9で検出され、その
結果速度を低下させたcの運転状態に切替えるようにす
るものであって、このようにすることによって、電流の
増加を抑制しながら巻上機2の円滑な運転を継続させよ
うとするものである。
転をしていた場合に、何等かの原因で電源電圧Vが低下
すると、先ず電圧比較部6でそれが検出され、その結果
加速を押さえたbの運転状態に切替え、さらに電流Iが
増加すると、このことが電流比較部9で検出され、その
結果速度を低下させたcの運転状態に切替えるようにす
るものであって、このようにすることによって、電流の
増加を抑制しながら巻上機2の円滑な運転を継続させよ
うとするものである。
【0023】図2で説明した運転状態の切替えは、速度
基準設定部10の指令に基づくインバータ回路11の出
力によって、巻上機2を制御することにより行われるの
で、次に速度基準設定部10について説明する。
基準設定部10の指令に基づくインバータ回路11の出
力によって、巻上機2を制御することにより行われるの
で、次に速度基準設定部10について説明する。
【0024】図3は、速度基準設定部10の構成を示し
たもので、12は傾き調整回路、13は利得調整回路で
あり、RL1はコンデンサC1側に常時接していた接点
を、電圧比較部6のオン出力によってコンデンサC2側
に切替えるように動作するリレー、RL2は常時開いて
いる接点を電流比較部9のオン出力によって閉じるよう
に動作するリレーである。なお、R1、R2、R3は抵
抗、Dはダイオードである。
たもので、12は傾き調整回路、13は利得調整回路で
あり、RL1はコンデンサC1側に常時接していた接点
を、電圧比較部6のオン出力によってコンデンサC2側
に切替えるように動作するリレー、RL2は常時開いて
いる接点を電流比較部9のオン出力によって閉じるよう
に動作するリレーである。なお、R1、R2、R3は抵
抗、Dはダイオードである。
【0025】ここで、傾き調整回路12のコンデンサC
2をコンデンサC1よりも大きな容量(C2>C1)と
してあるので、通常は傾き調整回路12から傾きの大き
な出力が得られ、これによってエレベーターの加速度が
決められる。そして、電源電圧Vの低下によって電圧比
較部6からオン出力が出されると、リレーRL1の接点
がコンデンサC2側に切替えられるため、調整回路12
の出力は傾きの小さいものとなり、エレベーターの加速
度を低減させる。
2をコンデンサC1よりも大きな容量(C2>C1)と
してあるので、通常は傾き調整回路12から傾きの大き
な出力が得られ、これによってエレベーターの加速度が
決められる。そして、電源電圧Vの低下によって電圧比
較部6からオン出力が出されると、リレーRL1の接点
がコンデンサC2側に切替えられるため、調整回路12
の出力は傾きの小さいものとなり、エレベーターの加速
度を低減させる。
【0026】さらに、電流Iが増加したことによって、
電流比較部9からオン出力が供給されると、リレーRL
2の接点が閉じて利得調整回路13の利得を低下させる
ので、その出力レベルが低下してエレベーターの速度を
低下させるように作用する。
電流比較部9からオン出力が供給されると、リレーRL
2の接点が閉じて利得調整回路13の利得を低下させる
ので、その出力レベルが低下してエレベーターの速度を
低下させるように作用する。
【0027】なお、本発明は上述の実施の形態にかかわ
らず、種々変形して実施できるものである。例えば加速
度や速度を2段階に切替える実施の形態について説明し
たが、必要に応じて3段階以上の複数段階に切替えるよ
うにすることも可能なことは言うまでもない。
らず、種々変形して実施できるものである。例えば加速
度や速度を2段階に切替える実施の形態について説明し
たが、必要に応じて3段階以上の複数段階に切替えるよ
うにすることも可能なことは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ビ
ルなどの建築物にエレベーターを設置するに際して、実
際に設置するエレベーターの乗りかごや巻上機をそのま
ま利用して、そのエレベーターの据付工事等を行う場
合、必ずしも十分な容量値のない工事用の仮設電源設備
を使用しながらでも、電源電圧や電流の状況に応じて、
加速度や速度などを制御することによって円滑な運転を
可能とする。さらに、電源電圧や電流の状況に応じて、
加速度や速度など工事用エレベーターの運転状態を制御
する場合に、電圧検出手段からの出力によって加速度を
優先的に設定することにより、過電流負荷を防止して、
工事用の仮設電源設備を保護するとともに、仮設電源設
備を共用している他の機器への影響なども防止すること
ができなど、顕著な作用効果を奏するエレベーターの据
付工事用制御装置を提供できる。
ルなどの建築物にエレベーターを設置するに際して、実
際に設置するエレベーターの乗りかごや巻上機をそのま
ま利用して、そのエレベーターの据付工事等を行う場
合、必ずしも十分な容量値のない工事用の仮設電源設備
を使用しながらでも、電源電圧や電流の状況に応じて、
加速度や速度などを制御することによって円滑な運転を
可能とする。さらに、電源電圧や電流の状況に応じて、
加速度や速度など工事用エレベーターの運転状態を制御
する場合に、電圧検出手段からの出力によって加速度を
優先的に設定することにより、過電流負荷を防止して、
工事用の仮設電源設備を保護するとともに、仮設電源設
備を共用している他の機器への影響なども防止すること
ができなど、顕著な作用効果を奏するエレベーターの据
付工事用制御装置を提供できる。
【図1】本発明に係るエレベーターの据付工事用制御装
置の一実施の形態を示す全体構成図である。
置の一実施の形態を示す全体構成図である。
【図2】図1に示した制御装置での制御動作を説明する
ために示した線図である。
ために示した線図である。
【図3】図1に示した制御装置に設けられている速度基
準設定部を示した回路構成図である。
準設定部を示した回路構成図である。
1 工事用交流電源 2 巻上機 3 据付工事用制御装置 4 電圧検出器 6 電圧比較部 7 電流検出器 9 電流比較部 10 速度基準設定部 11 インバータ回路
Claims (2)
- 【請求項1】 エレベーターの乗りかごおよびその巻上
機を利用してエレベーターの据付工事を行う場合に、前
記巻上機の動作を制御する制御装置において、制御装置
に供給される工事用電源の電源電圧を検出する電圧検出
手段と、この電圧検出手段で検出された電圧を基準電圧
と比較する電圧比較手段と、前記制御装置の入力電流を
検出する電流検出手段と、この電流検出手段で検出され
た電流を予め設定された最大電流値と比較する電流比較
手段と、この電流比較手段および前記電圧比較手段から
の出力に基づきエレベータの運転速度および加速度を設
定する速度基準設定手段と、この速度基準設定手段から
の出力に基づき前記巻上げ機に供給する電圧および周波
数を制御するインバータ回路とから成るエレベーターの
据付工事用制御装置。 - 【請求項2】 前記速度基準設定手段では、前記電圧比
較手段からの出力により加速度を優先させて設定するこ
とにより、過電流負荷を防止するようにしたことを特徴
とする請求項1記載のエレベーターの据付工事用制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8013112A JPH09202551A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | エレベーターの据付工事用制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8013112A JPH09202551A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | エレベーターの据付工事用制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09202551A true JPH09202551A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11824084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8013112A Pending JPH09202551A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | エレベーターの据付工事用制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09202551A (ja) |
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