JP2003333893A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2003333893A
JP2003333893A JP2002134827A JP2002134827A JP2003333893A JP 2003333893 A JP2003333893 A JP 2003333893A JP 2002134827 A JP2002134827 A JP 2002134827A JP 2002134827 A JP2002134827 A JP 2002134827A JP 2003333893 A JP2003333893 A JP 2003333893A
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power supply
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energy
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JP2002134827A
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Hiroshi Nagase
長瀬  博
Toshifumi Yoshikawa
敏文 吉川
Shunsuke Mitsune
三根  俊介
Hiromi Inaba
博美 稲葉
Sadao Hokari
定夫 保苅
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ駆動装置の電源設備容量を低減する。 【解決手段】モータに交流電力を供給するためのインバ
ータ回路に、第1のエネルギー蓄積装置によって直流電
力を供給する第1の電源装置と、第2のエネルギー蓄積
装置によって直流電力を供給する第2の電源装置とを備
え、第1の電源装置においては、電源からの電力または
電流の検出値が所定の値になるように、あるいは検出値
の最大値が所定の値を越えないように、第1のエネルギ
ー蓄積装置からインバータ回路に供給される直流電力の
大きさが制御され、第1のエネルギー蓄積装置の状態に
基づいて、インバータ回路への直流電力の供給を、第1
の電源装置から第2の電源装置へ切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ用など
に好適なモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中低速のエレベータにおいては、
位置エネルギーが戻るときのモータからの回生電力は抵
抗で消費している。これに対し、省エネルギー化を図る
ため、電池を利用し、電池にエネルギーを充電して必要
時に電池から放電するエレベータ用のモータ駆動装置が
検討されている。さらに、最近の電池の発展により、特
開2001−261246号公報に記載される交流エレ
ベータの電源装置や、平成13年電気学会産業応用部門
大会講演論文集No.31に記載されるエレベータ向け二
次電池応用省エネユニットのように、回生電力を利用す
るエレベータ用のモータ駆動装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータ駆動装置
では、回生電力の有効利用はできるが、モータに電力を
供給する電源側の動作は、電池を設置していないときと
変わりがない。このため、電力設備容量は低減されな
い。
【0004】本発明は前記の課題を考慮してなされたも
のであり、電源設備容量を低減できるモータ駆動装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】モータに交流電力を供給
する電力変換回路に、直流回路と、第1のエネルギー蓄
積装置を備える第1の電源装置とから、直流電力を供給
する。モータの起動や停止などの動作状態によってモー
タの所要電力は変化するが、それに応じて、第1のエネ
ルギー蓄積装置における電力の蓄積および放出を制御
し、第1のエネルギー蓄積装置から供給される直流電力
を調整する。このとき、第1のエネルギー蓄積装置は、
モータの停止時などにおいて商用交流電源のような電源
から電力を十分蓄積できるので、モータの起動時におけ
る比較的大きな所要電力を賄うのに十分な電力を放出す
ることができる。さらに、第1のエネルギー蓄積装置に
おける電力の蓄積および放出は、電源からモータ駆動装
置に入力する電力または電流が所定の値になるように、
あるいは電源からモータ駆動装置に入力する電力または
電流のピーク値が所定の値を越えないように制御され
る。これにより、モータの所要電力が変化しても、電源
からモータ駆動装置が受電する電力の大きさを抑えるこ
とができる。例えば、モータ駆動装置が電源から受電す
る電力を、モータの最大所要電力よりも小さな値のほぼ
一定値にすること、すなわち電源から見た負荷(モータ
駆動装置)を小さな値に平準化することができる。従っ
て、モータ駆動装置の電源設備容量を低減できる。さら
に、第1のエネルギー蓄積装置の状態に基づいて、電力
変換回路への直流電力の供給を、第1の電源装置から第
2の電源装置へ切り換える。第1のエネルギー蓄積装置
の状態によって第2の電源装置に切り換えるので、第1
のエネルギー蓄積装置に故障などの不具合が発生し、第
1のエネルギー蓄積装置から直流電力を供給することが
好ましくない状態の場合でも、エレベータの運転を継続
できる。従って、エネルギー蓄積装置によって電力を供
給するモータ駆動装置の信頼性が向上する。
【0006】上記の電源装置は、電力変換回路や直流回
路とは独立に制御できるので、既設のモータ駆動装置に
容易に接続することができ、既設のモータ駆動装置の電
源設備容量を低減したり、商用交流電源のような電源の
契約電力を低減することができる。
【0007】電力変換回路としてはインバータ回路など
が有る。直流回路としては、ダイオード整流器や位相整
流器などの順変換器が有る。モータとしては、交流電力
によって駆動される各種の誘導電動機,同期電動機など
が有る。エネルギー蓄積装置としては、各種の二次電池
のほか、コンデンサや電気二重層などがある。
【0008】なお、モータの用途としては、エレベータ
のように、起動および停止を繰り返す用途であることが
好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の1実施例であるモ
ータ駆動装置を示す。図において、交流電源1からの交
流電力は制御盤2に取り込まれる。制御盤2は乗りかご
5を昇降させる制御を行うもので、モータ3への供給電
圧,周波数などを制御する。モータ3の軸端にはシーブ
4が取付けられ、シーブ4にはロープ7が巻きつけられ
る。ロープ7の端部には乗りかご5,釣り合い錘6が接
続されている。制御盤2からモータ3に供給する交流電
圧や周波数を制御して、モータ3を回転させ、乗りかご
5を昇降させる。制御盤2は、交流電源1からの交流電
力を直流電力に変換する直流回路であるダイオード整流
器21,ダイオード整流器21で整流された直流電圧を
平滑する平滑コンデンサ22,ダイオード整流器21が
出力する直流電圧を可変電圧,可変周波数の交流電圧に
変換することによってダイオード整流器21から供給さ
れる直流電力を交流電力に変換するインバータ回路2
3,モータ3からの回生電力を消費する回生ユニット2
4,モータ3の速度検出信号や乗りかご位置信号,かご
やホールからの信号などによりインバータ回路23を制
御する信号などを出力する制御回路25,インバータ回
路23のゲート回路や制御回路25,モータ3のブレー
キなどに必要な電源を供給する電源26などから構成さ
れる。インバータ回路23は、モータ3に交流電力を供
給して、モータ3を駆動する。モータ3としては、交流
電力で駆動される誘導電動機や同期電動機が用いられ
る。制御盤2には、リレー回路や、かご,ホールとの信
号授受を行うインターフェース回路も含まれる。制御盤
2内のこれらの要素は、図1の実施例では1つの盤内に
収められているが、複数の盤に分割して収納してもよ
い。制御盤2の動作は、公知の中低速エレベータ用の駆
動装置と同様である。
【0010】省エネ装置9は、エネルギー蓄積装置とし
ての電池と、電池に電力を充放電する充放電装置などか
ら構成され、母線81により、制御盤2の直流回路と接
続される。交流電源1から制御盤2に流入する電流は交
流電流検出器96で検出される。省エネ装置9は、交流
電流の目標値に応じ、交流電流検出器96からの信号を
検出し、電源電流がほぼ一定になるように動作する。電
源26の交流電源側に設置された遮断器98は、停電時
に電源26が省エネ装置9から電力の供給を受けるの
で、停電時に交流電源1に接続されたエレベータ以外の
機器に電力が供給されるのを防止する遮断器で、停電時
に電源への回路を遮断する。また、本実施例においては
ダイオード整流器21の直流出力電力によって電池92
を充電するが、これに限らず、交流電源の電力を直流電
力に変換するダイオード整流器21とは別の直流回路に
より充電してもよい。この場合には、交流電流検出器9
6により、交流電源1からモータ駆動装置に入力する電
流、すなわちインバータ回路に電力を供給する直流回路
と電池に電力を供給する別の直流回路とに入力するトー
タルの電流を検出する。
【0011】補助省エネ装置10は、省エネ装置9が故
障したときに動作し、省エネ装置9に準ずる動作をす
る。省エネ装置9は、自装置における不具合を監視して
おり、不具合を検知すると、切換回路11,12を動作
させ、インバータ回路へ電池によって直流電力を供給す
る直流電源を、省エネ装置9から補助省エネ装置10へ
切り換える。
【0012】図2は省エネ装置9の構成例を示す。充放
電装置91は図示のようにリアクトルや、トランジスタ
のような半導体スイッチング装置、およびコンデンサな
どで構成され、昇降圧チョッパとして動作する。充放電
装置91は制御回路93によって制御され、その結果、
電池92に流入,流出する電流が制御される。制御回路
93は次のように構成される。電源電流目標演算930
は後述するように、電源電流の目標値を演算する。電源
電流制御APR931は電源電流目標値と交流電流検出
器96からの信号の偏差に応じて動作し、制御盤2の直
流回路の直流電圧の目標値、すなわち母線81の直流電
圧目標値を演算する。直流電圧の目標値は、電源からの
交流電流がほぼ目標の値になる値に設定される。電圧制
御AVR932は電源電流制御APR931と母線81
の電圧を測定する直流電圧検出器95からの信号の偏差
に応じて動作し、その出力信号は電池92に流れる電流
の直流電流目標値となる。電池92に流すことができる
最大電流値は後述するように電池状態によって異なるの
で、電池状態演算936により、直流電流目標値にリミ
ッタ933をかける。電流制御ACR934はリミッタ
933と電池92に流入する電流を検出する直流電流検
出器94からの信号の偏差に応じて動作する。PWM9
35は電流制御ACR934の出力に応じて、充放電装
置91のトランジスタをオンオフするPWM信号を出力
し、このPWM信号によってトランジスタを駆動する。
制御回路93の制御はハードウエアまたはソフトウエア
で実施できる。
【0013】以上に示した構成により、交流電源1から
ダイオード整流器21に流入する交流電流を交流電流検
出器96で検出し、交流電源1からダイオード整流器2
1に流入する交流電流が常にほぼ一定になるように充放
電装置91を動作させ、電池92を充電する。次に、モ
ータ3が電動機動作をするときに必要な電力は、電池9
2に貯えた電力から供給される。主回路の直流電圧の変
化を直流電圧検出器95で検出し、直流回路上でモータ
3が必要とする所用電力に見合う電力を供給するように
制御回路93が動作し、充放電装置91を動作させて、
電池92からモータ3に電力を供給する。さらに、モー
タ3が回生動作する場合、主回路の直流電圧の変化を直
流電圧検出器95で検出し、回生電力に見合う電力を吸
収するように制御回路93が動作し、充放電装置91を
動作させて、モータ3からの回生電力を電池92に吸収
させる。
【0014】電池92の充電状態は電池の電圧検出器
(図示せず)や直流電流検出器94の情報をもとに制御
回路93の電池状態演算936で演算検出される。電池
で吸収できる電力量や、放電できる電力量は、電池92
自体の特性、充放電状態で変わる。放電可能な電力や、
充電可能な電力は、電池の充電状態,充放電量の履歴や
回数,温度などによって演算され、これに基づいて、電
池に充放電できる最大電力(電流)が決められる。充電
または放電電力は、最大この値以内になるよう充放電装
置91が制御される。モータ3からの回生電力が電池9
2に吸収できないときは、回生ユニット24が動作し、
吸収しきれなかった電力を吸収する。図の例では、電池
92への流入電流は、主回路分だけを考えたが、制御電
源への電力を供給するDC−AC変換回路97で使用す
る分を考慮してもよい。さらに、電池92が単電池の組
み合わせで構成される場合、単電池間の充電や負荷バラ
ンスを図る装置を追加してもよい。
【0015】なお、上記の例では、省エネ装置における
エネルギー蓄積装置として電池の場合を示したが、電池
以外に、コンデンサや電気二重層など、あるいは、これ
らの組み合わせでもよい。
【0016】図3は、図1の実施例の動作例を示す。図
3において、(a)は省エネ装置がない場合、(b)は
省エネ装置がある場合の動作波形を示す。(a)の省エ
ネ装置がない場合は(1)で示すモータ電力が必要なと
き、電源からは(2)のように、(1)とほぼ等しい電
力(実際には損失分がわずかに増加)が流れる。また、
(1)の負方向で示す回生電力が発生したときは、この
電力は回生ユニット24で電力が消費され、電源に電力
が戻されない。このモードでは損失が発生する。次に
(b)の省エネ装置付きの場合は、前記のように電源電
流が常にほぼ一定になるように制御するので、(2)の
ように電源からの流入電力、すなわち、電流は一定にな
り、その値は(a)の場合より小さい。電池へは(1)
の所用電力と(2)の流入電力の差の電力が流れるよう
に制御され、(3)に示すように電力が充放電される。
すなわち、電池は運転休止中の一定充電電力をベースと
して、モータが電力を必要とするとき放電動作,モータ
が回生時は充電動作の分を加算する。
【0017】上述のように、本実施例で示す省エネ装置
を動作させることにより、モータからの回生電力を蓄積
するので、省エネ化を図ることができる。また、電源か
ら流入する電流値が定格値より低減するので、電源設備
を小さくすることができる。この結果、エレベータで使
用する電力量料金を低減することができ、さらに、契約
電力を下げ電源設備に支払う契約電力料金を下げること
ができる。さらにまた、電源設備容量が減るので、電力
会社から受電する設備容量、あるいは、受電点からエレ
ベータ設備までの電源設備容量を低減できる。なお、本
実施例においては、交流電源1から流入する電流の検出
値が所定の値になるようにしているが、電力の検出値が
所定の電力値になるようにしてもよい。この場合は、図
1において、さらに交流電源1の電圧を検出する交流電
圧検出器を設け、交流電圧検出器と交流電流検出器96
によって、交流電力を検出する。また、本実施例では、
交流電源から流入する電流または電力が一定になるよう
に制御しているが、電流または電力の最大値が所定の値
を越えないように制御してもよい。
【0018】電源から流入するほぼ一定の電流値は、そ
れぞれのエレベータのモータ容量から見た運転頻度,運
転計画、あるいは、使用用途,階床数などによって設定
する。エレベータは常時最大積載量で運転している訳で
はなく、また、運転休止もある。したがって、受電する
電力は変動するので、これを平準化して受電するように
すれば、このときの電源電流値は省エネ装置を設けない
場合の電源電流最大値よりも低減できる。省エネ装置を
設ける場合、エレベータの運転条件によるが、電源容量
は数分の1から、10分の1程度にまで低減でき、それ
に見合って、受電する電流値を設定し、これに基づいて
契約電力を設定する。この場合、電力料金は電力を消費
する時間帯によって料金が違う場合がある。このとき
は、時間帯によって、一定充電する割合を変更し、時間
毎に電源電流値を変更することもできる。例えば、ある
時間帯だけ受電する電流を零にすることもある。
【0019】電源電流値は、次のように設定することも
できる。すなわち、省エネ装置を動作させる前に、予め
ある期間エベータを動作させ、どのくらい電力量が必要
かを測定し、これに基づいて設定してもよい。例えば、
一日の運転に必要な最大電力量を測定すると、定電力で
一日かけて供給できる電力量は計算できる。一例とし
て、最大使用電力量が10kWhなら、一定充電する電
力は約0.4kW になるので、これに充放電に伴う損失
を加え、その値に対応した電流値を定める。
【0020】電源から流入する電流値はさらに次のよう
に設定することもできる。エレベータが接続されている
受電電源は、エレベータだけに電力を供給するのではな
く、他の負荷にも電力を供給している。これを考慮し、
エレベータを含め、受電電源全体での電流変化が小さく
なるように充電動作させる。このため、受電電源全体で
の電流変動が小さくなるようにエレベータに流入する電
流値を設定する、あるいは受電電源全体の電流変化が小
さくなるように受電電源電流自体を目標に設定し、電池
への充放電を制御することができる。このようにする
と、受電電源全体での電流(電力)変動は先のエレベー
タ単体で実施するよりさらに小さくできるので、電源設
備をさらに低減することができる。この結果、契約電力
や電源設備容量を、さらに低減することができる。
【0021】交流電源から流入する電力が所定の電力値
を越えないように制御する場合においても、電力値の設
定の仕方は上述した電流値を設定する場合と同様であ
る。
【0022】図1の実施例は、電池92が常に充電され
ているので、停電の有無にかかわらず、エレベータは通
常と同じ使用方法および速度での運転が可能である。さ
らに、停電時自動着床装置のような停電対応の特別な装
置は不要である。なお、建物の使用上の都合から、停電
時には停電を検出し、乗りかごを特定階に運転して停止
させたり、停電直前の目的階までだけ運転し、後は停電
が復帰するまでエレベータの運転を停止させることもで
きる。また、停電時には、電源から流入する電流は零に
する。図1には記していないが、停電を検出し、電源か
ら流入する電源電流が零になるように制御回路93は動
作する。また、このとき、制御盤2の電源26を動作さ
せる、DC−AC変換回路97を動作させるとともに、
遮断器98を開放する。
【0023】次に省エネ装置9が異常のときの動作を説
明する。制御回路93は、省エネ装置9の動作を監視
し、正常な動作ができなくなると判断すると、切換回路
11,12に信号を送り、省エネ装置9を母線81から
開放し、補助省エネ装置10を母線81に接続する。ま
たこのとき、補助省エネ装置10に起動信号を送り、補
助省エネ装置10を動作させる。なお、ここで、切換回
路11,12は機械的スイッチとしたが、電子式スイッ
チでもよい。
【0024】このようにすると、省エネ装置9に不具合
があっても、システム全体としては、正常に動作を継続
することができる。省エネ装置9の不具合としては、電
池の異常、充放電装置の異常などがある。制御回路93
はこれらの不具合を監視する。さらに、制御回路93
が、システム動作上の不具合として所期の動作ができな
くなる、電池の満充電や不足充電を監視するようにして
もよい。満充電の場合は回生エネルギーの蓄積動作がで
きなくなり、不足充電の場合は負荷の要求する電力を供
給できなくなるからである。これらの不具合は、制御回
路93が、電池が満充電や不足充電の状態であると判断
して、省エネ装置9から補助省エネ装置10へ切り換え
ることにより防止できる。
【0025】補助省エネ装置10の構成は、省エネ装置
9と同様でよい。ただし、補助的に動作するので、その
電池容量は省エネ装置9のものより、低減してもよい。
補助省エネ装置10の電池の充電は、エレベータが運転
していないとき、切換回路11,12を切り換えて実施
することができる。
【0026】さらに、補助省エネ装置10は、電源電流
の一定化は行わず、負荷であるインバータ回路23へ電
力を供給するようにしてもよい。このようにすれば、エ
レベータとしての動作は変わらないが、補助省エネ装置
の構成が簡単化できる。この構成では、補助省エネ装置
を省エネ装置の電力授受のバッファとして使用すること
ができる。
【0027】さらに別の構成として、次の構成がある。
すなわち、省エネ装置9の不具合は、電池92で生じる
ことが多い。補助省エネ装置10は、電池だけの構成と
し、電池92への配線だけを切り換え回路によって、補
助省エネ装置10に切り換え運転をすることもできる。
【0028】以上説明したように、本実施例によれば、
省エネ化を図ることができ、電源設備容量の低減、停電
時の連続継続を図ることができる。さらに、省エネ装置
に不具合が発生しても、所期の動作でエレベータの運転
を継続できる。
【0029】図4は本発明の他の実施例を示す。図1と
同一符号を付けたものは同一物または相当物を表す。監
視センター100と、省エネ装置9内に含まれる制御回
路93とをネットワーク110で結び、本ネットワーク
を介して、監視センター100にて電池92の状態を監
視する。電池には寿命があるので、そのメンテナンスを
行う必要がある。制御回路93に保持される電池の充電
状態,充放電電力量,充放電回数,温度など電池の状態
をネットワーク110を通して監視センター100で監
視し、必要に応じてメンテナンスや交換を行う指示を出
す。特に、補助省エネ装置が動作した場合は、早急にメ
ンテナンスや交換を行う指示を出す。
【0030】図4の実施例では、さらに次のような運用
が可能になる。すなわち、省エネ装置9や補助省エネ装
置10を含む構成は、エレベータ設置・運用後にオプシ
ョンとして設置することができる。このため、省エネ装
置9や補助省エネ装置10など装置の設置,運用を監視
センター100の運用者またはそこから委託された者が
行い、レンタル形式とする。交流電源1の契約電力容量
の低減を実施するとともに、省エネ装置の運転状態や節
約した電力量などをネットワーク110を介して監視セ
ンター100の監視装置120で管理する。省エネなど
の装置の所有者または管理者は、省エネ装置の設置条件
あるいは節約した電力料金に応じて、予め定めた方法で
使用料金を計算し、エレベータを利用する人やエレベー
タやビルの所有者あるいは管理者に通知して課金する。
【0031】図5はさらに別の実施例を示す。この実施
例では、エレベータが2台設置され、図1と同一符号を
付けたものは同一物または相当物を表す。符号2から9
および81の要素で構成されるエレベータを第1のエレ
ベータとする。制御盤1002,モータ1003,シーブ1
004,乗りかご1005,釣り合い錘1006,ロー
プ1007,母線1081,省エネ装置1009は、第
2のエレベータの要素であり、それぞれの構成や動作は
第1のエレベータと同様である。補助省エネ装置10
は、第1のエレベータと第2のエレベータとで兼用す
る。省エネ装置9が不具合になった場合、切換回路13
を操作し、補助省エネ装置10を母線81に接続し、補
助省エネ装置10を動作させる。一方、省エネ装置10
09が不具合になった場合、切換回路14を操作し、補
助省エネ装置10を母線1081に接続し、補助省エネ
装置10を動作させる。このようにすれば、第1または
第2のエレベータのいずれの省エネ装置に不具合があっ
ても、エレベータの運転を継続できる。なお、図5の実
施例の場合も監視センターと結ぶようにすることができ
る。
【0032】さらに、図5の実施例の変形例として、補
助省エネ装置を別に設置するのではなく、省エネ装置9
が不具合のときは、第2のエレベータには初期の動作を
続けながら、省エネ装置1009を第1のエレベータの
補助省エネ装置として接続することもできる。一方、こ
の逆に、省エネ装置1009が不具合のときは、省エネ
装置9を第2のエレベータの補助装置として動作させる
こともできる。
【0033】以上の実施例では、ロープ式エレベータに
ついて記したが、油圧エレベータにも本発明が適用でき
ることは言うまでもない。さらに、電源は交流電源の場
合について記したが、電源装置,燃料電池などの電源に
も適用できる。また、以上の実施例は、エレベータに限
らず、モータを用いる他の機器にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
頼性の高い、モータ駆動装置の省エネ化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例であるモータ駆動装置を示
す。
【図2】省エネ装置の構成例を示す。
【図3】図1の実施例の動作例を示す。
【図4】本発明の他の実施例を示す。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示す。
【符号の説明】
1…交流電源、2…制御盤、3…モータ、5…乗りか
ご、9…省エネ装置、10…補助省エネ装置、11,1
2…切換回路、21…ダイオード整流器、23…インバ
ータ回路、91…充放電装置、92…電池、93…制御
回路、94…直流電流検出器、95…直流電圧検出器、
96…交流電流検出器、100…監視センター、110
…ネットワーク、120…監視装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 9/06 504 H02J 9/06 504A (72)発明者 三根 俊介 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 (72)発明者 稲葉 博美 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 保苅 定夫 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所ビルシステムグループ水戸ビ ルシステム本部内 Fターム(参考) 3F002 CA06 EA08 GA03 5G003 AA01 AA07 BA01 CA01 CA11 CC02 DA07 DA15 DA18 FA08 GB03 GB06 GC05 5G015 FA08 GA07 JA22 JA26 JA27 JA54 JA55 JA56 JA63 5H030 AA03 AA04 AS01 BB01 BB21 FF42 FF43 FF44 5H576 AA07 BB02 BB08 DD04 DD05 EE11 EE21 FF01 FF05 FF10 HA02 HB02 JJ26 LL22 LL28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電力を交流電力に変換して、モータに
    前記交流電力を供給する電力変換回路と、 電源からの電力を前記直流電力として前記電力変換回路
    に供給する直流回路と、 前記電源からの電力を第1のエネルギー蓄積装置に蓄積
    し、蓄積された電力を放出して前記直流電力として前記
    電力変換回路に供給する第1の電源装置と、第2のエネ
    ルギー蓄積装置によって前記直流電力を前記電力変換回
    路に供給する第2の電源装置と、を備えるモータ駆動装
    置であって、 前記第1のエネルギー蓄積装置における電力の蓄積およ
    び放出は、前記モータの所要電力に応じて、前記電源か
    ら前記モータ駆動装置に入力する電力または電流が所定
    の値になるように、あるいは前記電源から前記モータ駆
    動装置に入力する電力または電流のピーク値が所定の値
    を越えないように制御され、 前記第1のエネルギー蓄積装置の状態に基づいて、前記
    電力変換回路への前記直流電力の供給を、前記第1の電
    源装置から前記第2の電源装置へ切り換えるモータ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記所定の値は、前記
    電源装置が接続されない場合における、前記電源から前
    記モータ駆動装置に入力する電力または電流よりも小さ
    な値、あるいは前記電源から前記モータ駆動装置に入力
    する電力または電流のピーク値よりも小さな値であるモ
    ータ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記第
    1のエネルギー蓄積装置の前記状態は、前記第1のエネ
    ルギー蓄積装置の不具合であるモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項において、前
    記第2の電源装置は、前記第2のエネルギー蓄積装置に
    おける電力の蓄積および放出は、前記モータの所要電力
    に応じて、前記電源から前記モータ駆動装置に入力する
    電力または電流が所定の値になるように、あるいは前記
    電源から前記モータ駆動装置に入力する電力または電流
    のピーク値が所定の値を越えないように制御されるモー
    タ駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項において、前
    記第2の電源装置は、前記第2のエネルギー蓄積装置か
    らの直流電力を、その大きさを制御せずに前記電力変換
    回路に供給するモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜3のいずれか1項において、前
    記第2の電源装置は、他のエレベータ用の電源装置を兼
    ねるモータ駆動装置。
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