JPH09202074A - カード - Google Patents

カード

Info

Publication number
JPH09202074A
JPH09202074A JP8034408A JP3440896A JPH09202074A JP H09202074 A JPH09202074 A JP H09202074A JP 8034408 A JP8034408 A JP 8034408A JP 3440896 A JP3440896 A JP 3440896A JP H09202074 A JPH09202074 A JP H09202074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
information
card
resin
protective layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8034408A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
Jiro Onishi
二郎 大西
Mikiko Kudo
美紀子 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP8034408A priority Critical patent/JPH09202074A/ja
Publication of JPH09202074A publication Critical patent/JPH09202074A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の品質あるいは特性を備えた画像や文
字、記号等の情報を有する偽造防止性に優れたカードで
あって高耐久性のカードを提供する。 【解決手段】 電離放射線硬化樹脂を主成分とした保護
層を、カード基材の少なくとも一方の面に形成された画
像、文字、記号等の情報の少なくとも一部を覆うように
設けてカードを構成し、偽造防止性に優れ、かつ、高耐
久性のカードを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカードに係り、特に
IDカードのような画像や文字、記号等の情報を有する
カードであって耐久性に優れたカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身分証明書、運転免許書、会員証
等の多くのカードが使用され、これらのカードには所有
者の身分等を明らかにする各種情報が記録されている。
特に、IDカード等においては、住所、氏名等の文字情
報とともに顔写真の画像が最も重要である。
【0003】各種カードに顔写真を付与する方法とし
て、顔写真をカード基材の所定の部位に接着剤を用いて
貼着する方法があるが、この方法はその操作が非常に煩
雑であり、また、カード表面に凹凸が生じて平滑性が失
われ、さらに、顔写真の貼り替えによって改ざんや偽造
が容易であるという問題があった。
【0004】このため、各種の画像や文字、記号等の形
成が簡便である熱転写方式を用いてカードに所望の情報
を記録することが行われている。熱転写方式としては、
従来より感熱昇華転写方式と感熱溶融転写方式が広く用
いられている。
【0005】このうち、感熱昇華転写方式は、色材とし
て用いる昇華性染料をバインダ樹脂に溶融あるいは分散
させた染料層を基材シ−トに担持させた熱転写シートを
カード基材に重ね、サーマルヘッド等の加熱デバイスに
画像情報に応じたエネルギーを印加することにより、熱
転写シート上の染料層中に含まれる昇華性染料をカード
基材に移行させて画像を記録する方法である。この感熱
昇華転写方式は、熱転写シートに印加するエネルギー量
によってドット単位で染料の移行量を制御できるため、
顔写真等の階調性画像には優れるが、文字や記号等の情
報画像は濃度及びシャープさが不足し、光学的読み取り
の対象となるOCR文字、バーコード等の記録には適さ
ないものであった。
【0006】また、感熱溶融転写方式は、基材シート上
に顔料等の着色剤およびワックス等のビヒクルを含有す
る熱溶融性インキ層を設けた熱転写シートをカード基材
に重ね、サーマルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に
応じたエネルギーを印加することにより、軟化した熱溶
融性インキ層成分をカード基材に転写させて画像を記録
する方法である。この感熱熱溶融転写方式は、文字や記
号等のような単調な画像の形成は容易であるが、顔写真
等のような階調性画像の形成が困難であるという欠点が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような熱転写方
式を用いたカードへの画像や文字、記号等の情報記録の
問題を解決するために、感熱昇華転写方式の熱転写シー
トと感熱溶融転写方式の熱転写シートとを併用して情報
を記録すること、あるいは、連続した基材シート上に染
料層と熱溶融性インキ層とを面順次に設けた複合熱転写
シートを使用して情報を記録することが行われている。
【0008】しかしながら、感熱昇華転写方式や感熱溶
融転写方式により記録された画像や文字、記号等の情報
を有するカードは、上記の情報のうち特に感熱昇華転写
方式により記録された顔写真等のような画像情報が、耐
擦過性や可塑剤等に対する耐薬品性、耐光性等の耐性に
劣り、このため、IDカード等の各種耐久性が要求され
るカードとしての使用に供し得ないという問題があっ
た。
【0009】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、所望の品質あるいは特性を備えた画像や
文字、記号等の情報を有する偽造防止性に優れたカード
であって高耐久性のカードを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明はカード基材と、該カード基材の少な
くとも一方の面に熱転写方式によって形成された画像、
文字、記号等の情報と、前記情報の少なくとも一部を覆
うように設けられた保護層を備え、該保護層は電離放射
線硬化樹脂を主成分とした層であるような構成とした。
【0011】また、本発明は、前記情報のうち少なくと
も感熱昇華転写方式により形成された情報は前記保護層
によって覆われているような構成、前記情報のうち画像
は感熱昇華転写方式により形成され、文字、記号等の他
の情報は感熱溶融転写方式により形成されたものであ
り、前記画像は前記保護層によって覆われているような
構成、前記情報のうち画像は感熱昇華転写方式により形
成され、文字、記号等の他の情報は感熱溶融転写方式に
より形成されたものであり、前記情報は全て前記保護層
によって覆われているような構成、前記画像はフルカラ
ー画像であるような構成、あるいは前記画像は黒色画像
であるような構成とした。
【0012】さらに、本発明は、前記保護層を接着層、
紫外線吸収層およびプライマー層を介して前記カード基
材上に設けた構成、前記接着層が塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体を主成分とした層であり、前記プライマーは
アクリル系樹脂からなる層であるような構成とした。
【0013】上述のような本発明により、電離放射線硬
化樹脂を主成分として形成された保護層は、カード基材
の少なくとも一方の面に形成された画像、文字、記号等
の情報の少なくとも一部を覆うように設けられており、
この保護層により覆われたカード基材上の情報は外部か
ら加わる力や薬品等に対して良好な耐性を有する。ま
た、保護層とカード基材との間に紫外線吸収層を介在さ
せることにより優れた耐光性を有するものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0015】図1は本発明のカードの実施形態の一例を
示す概略断面図である。図1において、カード1は、カ
ード基材2と、このカード基材2の一方の面に感熱昇華
転写方式により記録された情報3を有し、この情報3を
覆うように接着層5、紫外線吸収層6およびプライマー
層7を介して保護層4が設けられている。上記の情報3
は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、あるいは必要
に応じて黒色を加えた4色のフルカラー画像3aと、文
字、記号等の他の情報3bとからなっている。
【0016】上述の図1に示されるカード1では、情報
3全体が保護層4に覆われており、カード基材2上の情
報3は外部からの力、薬品、光等に対して良好な耐性を
有する。
【0017】本発明のカード1を構成する保護層4は、
電離放射線硬化樹脂を主成分とした層であり、厚さは1
〜10μm程度が好ましい。
【0018】保護層4を構成する電離放射線硬化樹脂と
しては、その構造中にラジカル重合性の二重結合を有す
るポリマーまたはオリゴマーを電離放射線照射により架
橋、硬化させたものであり、また、必要に応じて光重合
開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させ
たものであり、従来公知の電離放射線硬化性樹脂はいず
れも使用可能であり、特に限定されるものではない。
【0019】上記のラジカル重合性のモノマーとして
は、例えば、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アリル化合
物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、ビニル複素
環式化合物、N−ビニル化合物、スチレン、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸等が挙げら
れ、また、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレート、トリス(β−(メタ)アク
リロイロキシエチル)イソシアヌレート等が挙げられ
る。
【0020】また、紫外線照射を用いる場合、増感剤と
してベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル等のベンゾエーテル類、ハロゲン化アセトフェノ
ン、ジアセチル類等の紫外線照射によりラジカルを発生
するものを、上記のラジカル重合性モノマーに対し1〜
20重量%程度添加して用いてもよい。
【0021】上記のような電離放射線硬化性樹脂中に
は、可撓性および接着性を向上させるために、必要に応
じてエチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、ロジンエステル樹脂、環
化ゴム等のゴム系樹脂、アクリル樹脂等を混合してもよ
い。
【0022】さらに、これらの樹脂は透明性に優れるも
のの、比較的強靭な被膜を形成する傾向があるため、後
述するような転写方式により保護層を形成する際の膜切
れが十分でない場合がある。そのため、転写方式による
保護層4の形成に際しては、電離放射線硬化性樹脂中に
比較的多量の透明性の高い微粒子を添加することが好ま
しい。この微粒子としては、粒径0.01〜50μm程
度のシリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー等の無機微粒子や、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂等
の有機フィラーが挙げられる。
【0023】微粒子としてシリカ、アルミナ等の微粒子
を使用する場合には、電離放射線硬化性樹脂との相溶性
を向上させるために、シリカ、アルミナ等の表面をシラ
ンカップリング剤等で処理したものを用いることができ
る。シランカップリング剤としては、例えば、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルジメチルエトキシシラン、γ−アクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピ
ルジメチルメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルジメチル
エトキシシラン、ビニルエトキシシラン等が挙げられ
る。
【0024】尚、シランカップリング剤の処理量として
は、シリカ、アルミナ等の比表面積100に対して、シ
ランカップリング剤の最小被覆面積が10〜100とな
る処理量が好ましい。
【0025】このような透明性の高い微粒子は、上記の
電離放射線硬化樹脂100重量部当り5〜50重量部の
割合で含有されることが好ましい。含有量が5重量部未
満であると、保護層4の転写形成時の膜切れが不十分と
なり、また50重量部を超えると、保護層4の透明性が
不足するので好ましくない。
【0026】さらに、保護層4には、他の添加剤として
ワックス、滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤および/ま
たは蛍光増白剤を加えることによって、保護層4で覆わ
れる情報3(各種画像)の滑性、光沢、耐光性、耐候
性、白色度等を向上させることができる。
【0027】カード1を構成する接着層5は、紫外線吸
収層6とカード基材2との接着性を良好にするためのも
のであり、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル−塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂等のように、熱溶融接着性の良好な樹脂の溶液を塗
布、乾燥することによって形成することができる。後述
するように、カード基材2の表面がポリ塩化ビニル樹脂
により構成されている場合、ポリ塩化ビニル樹脂との接
着性が良好で膜切れの良い感熱接着剤として、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、アクリル−塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂等を使
用することができる。この接着層5の厚みは、0.5〜
10μm程度とすることができる。また、接着層5に紫
外線吸収剤、紫外線吸収ポリマー、酸化防止剤、蛍光増
白剤等の添加剤を含有させることによって、接着層5に
より覆われる画像等の情報の光沢、耐光性、耐候性、白
色度等を向上させることができる。
【0028】紫外線吸収層6は、本発明のカード1に記
録される情報3の耐光性を向上させるための層である。
この紫外線吸収層6は、反応性紫外線吸収剤を反応結合
させた樹脂を含有していることを特徴とする。具体的に
は、従来公知の有機系紫外線吸収剤であるサリシレート
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換ア
クリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートア
ミン系等の非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基
やアクリロイル基、メタクリロイル基等の付加重合性二
重結合、あるいはアルコール性水酸基、アミノ基、カル
ボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入し
たものを使用することができる。より具体的には、下記
の構造式で表される反応性紫外線吸収剤を使用すること
ができる。
【0029】
【化1】
【0030】
【化2】 上記の反応性紫外線吸収剤を樹脂に反応固定する方法と
しては、種々の方法が可能であるが、例えば、従来公知
のモノマー、オリゴマー、または反応性重合体の樹脂成
分と上記のような付加重合性二重結合を有する反応性紫
外線吸収剤とをラジカル重合することにより共重合体と
することができる。
【0031】また、反応性紫外線吸収剤が水酸基、アミ
ノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基
等を有する場合には、上記の反応性基と反応基を有する
熱可塑性樹脂を使用し、必要に応じて触媒を用いて、熱
等によって反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂に反応固
定することができる。
【0032】反応性紫外線吸収剤と共重合するモノマー
成分としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソ
デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、ラウリルトリデシル(メタ)アクリレート、ト
リデシル(メタ)アクリレート、セリルステアリル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ベンジル(メタ)アクリレート、メタクリル酸、ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、エチレンジ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デ
カエチレングリコール(メタ)アクリレート、ペンタデ
カエチレン(メタ)アクリレート、ペンタコンタヘクタ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ブチレンジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘ
キサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルペンタ(メタ)アクリレート、ホスファゼンヘキサ
(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0033】また、上記の物質はモノマーに限らずオリ
ゴマーとして使用してもよく、さらに、上記の物質の重
合体またはその誘導体からなるポリエステルアクリレー
ト系、エポキシアクリレート系等のアクリル系反応性重
合体も使用可能である。
【0034】これらのモノマー、オリゴマー、アクリル
系反応性重合体は、単独でも混合して用いてもよい。
【0035】上述のような熱可塑性樹脂のモノマー、オ
リゴマー、またはアクリル系反応性重合体と反応性紫外
線吸収剤とを共重合することにより、反応性紫外線吸収
剤を固定した熱可塑性の共重合樹脂が得られ、この共重
合樹脂により紫外線吸収層6を形成する。
【0036】上記の共重合樹脂中には反応性紫外線吸収
剤が10〜90重量%、好ましくは30〜70重量%の
範囲で含有される。含有量が10重量%未満であると、
紫外線吸収層6による満足できる耐光性が得られず、ま
た、90重量%を超えると、紫外線吸収層6の塗布形成
時におけるベトつきや、情報3の画像のにじみ等の問題
を生じる。
【0037】また、上記の共重合樹脂の分子量は500
0〜250000程度、より好ましくは9000〜30
000程度である。分子量が5000未満であると、紫
外線吸収層6の被膜強度が不十分であり、また2500
00を超えると、転写方式により紫外線吸収層6を形成
する際の膜切れが悪くなる。
【0038】さらに、上記の共重合樹脂と、従来公知の
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸
エステル系、ヒンダートアミン系等の有機系紫外線吸収
剤や、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等の無機系
紫外線吸収剤を併用して紫外線吸収層6を形成してもよ
い。
【0039】本発明のカード1を構成するプライマー層
7は、上述の保護層4と紫外線吸収層6との接着性を向
上させる作用をなし、また、後述のような転写方式によ
る保護層形成に用いる複合熱転写シートを作製する際
に、電離放射線を照射する前の非常に軟らかい状態の保
護層と紫外線吸収層との間での溶剤アタックや樹脂混合
を防止するバリアー層としての役割もなす層である。
【0040】このようなプライマー層7はメチルメタク
リレート、エチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性
ポリエステル樹脂、水溶性ウレタン樹脂等を用いて形成
され、その厚さは0.1〜5μm程度とすることができ
る。
【0041】図2は本発明のカードの他の実施形態を示
す概略断面図である。図2において、カード11は、カ
ード基材2と、このカード基材2の一方の面に感熱昇華
転写方式により記録された情報3および感熱溶融転写方
式により記録された情報8とを有し、情報3を覆うよう
に接着層5、紫外線吸収層6およびプライマー層7を介
して保護層4が設けられている。上記の情報3は、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの3色、あるいは必要に応じて
黒色を加えた4色のフルカラー画像である。また、情報
8は文字、記号等の他の情報であり、熱溶融性インキ層
9と剥離OP層10で構成されている。
【0042】上述の図2に示されるカード11では、情
報3および情報8のうち、特に耐擦過性、可塑剤等に対
する耐薬品性や耐光性等の耐久性に劣る情報3が保護層
4に覆われており、一方、情報8には上述のように剥離
OP層10が設けられているため、カード基材2上の情
報3および情報8は外部からの力、薬品、光等に対して
良好な耐性を有する。
【0043】本発明のカード11の情報8を構成する熱
溶融性インキ層9は、着色剤とビヒクルとからなり、さ
らに必要に応じて種々の添加剤を加えたものである。着
色剤としては、有機または無機の顔料あるいは染料のう
ち、記録材料として良好な特性を有するもの、例えば、
十分な着色濃度を有し、光や熱等により変褪色しないも
のが好ましい。着色剤は高濃度で明瞭な文字や記号等の
情報を転写印字できるカーボンブラック、赤色顔料、青
色顔料あるいは黄色顔料が好ましい。
【0044】ビヒクルとしては、カード基材のポリ塩化
ビニル面に転写形成される熱溶融性インキ層9に良好な
接着性や耐スクラッチ性を付与するために、下記の樹脂
バインダーを用い、これらの樹脂バインダーに対して着
色剤を20〜80重量%の範囲で含有させることが好ま
しい。
【0045】 アクリル樹脂 アクリル樹脂+塩化ゴム アクリル樹脂+塩化ゴム/酢酸ビニル共重合体 アクリル樹脂+セルロース系樹脂 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 また、上記の樹脂バインダーに代えて、または、加えて
ワックス等を使用してもよい。ワックスの代表例として
は、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワック
ス、パラフィンワックス等がある。さらに、フィッシャ
ートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木
ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラ
ックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタ
ム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド
等の種々のワックスを挙げることができる。
【0046】このような熱溶融性インキ層9の厚みは
0.2〜10μm程度が好ましい。
【0047】剥離OP層10は、熱溶融性インキ層9に
使用するようなワックス類や、シリコーンワックス、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、セルロース
樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、硝化綿等を用いて形成することができる。このよ
うな剥離OP層10の厚さは0.1〜5μm程度が好ま
しい。また、剥離OP層10を備える情報8をマット調
とする場合、剥離OP層10中に、上述の保護層5に使
用するような微粒子を含有させてもよい。
【0048】尚、保護層4、接着層5、紫外線吸収層6
およびプライマー層7は、上述のカード1と同様であ
り、ここでの説明は省略する。
【0049】図3は本発明のカードの他の実施形態を示
す概略断面図である。図3において、カード21は、カ
ード基材2と、このカード基材2の一方の面に感熱昇華
転写方式により記録された情報3および感熱溶融転写方
式により記録された情報8とを有し、情報3および情報
8を覆うように接着層5、紫外線吸収層6およびプライ
マー層7を介して保護層4が設けられている。上記の情
報3は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、あるいは
必要に応じて黒色を加えた4色のフルカラー画像であ
る。また、情報8は文字、記号等の他の情報であり、熱
溶融性インキ層9と剥離OP層10で構成されている。
【0050】上述の図3に示されるカード21では、情
報3および情報8が保護層4に覆われており、カード基
材2上の情報3および情報8は外部からの力、薬品、光
等に対して良好な耐性を有する。保護層4、接着層5、
紫外線吸収層6、プライマー層7、熱溶融性インキ層9
および剥離OP層10は、上述のカード1、カード11
と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0051】また、図4は本発明のカードの他の実施形
態を示す概略断面図である。図4において、カード31
はカード基材2と、このカード基材2の一方の面に感熱
昇華転写方式により記録された黒色画像としての情報3
とを有し、この情報3を覆うように接着層5、紫外線吸
収層6およびプライマー層7を介して保護層4が設けら
れている。
【0052】上述の図4に示されるカード31では、情
報3が保護層4に覆われており、カード基材2上の情報
3は外部からの力、薬品、光等に対して良好な耐性を有
する。保護層4、接着層5、紫外線吸収層6およびプラ
イマー層7は、上述のカード1と同様であり、ここでの
説明は省略する。
【0053】さらに、図5は本発明のカードの他の実施
形態を示す概略断面図である。図5において、カード4
1はカード基材2と、このカード基材2の一方の面に感
熱昇華転写方式により記録された情報3と、他方の面に
感熱溶融転写方式により記録された情報8とを有し、上
記の情報3を覆うように接着層5、紫外線吸収層6およ
びプライマー層7を介して保護層4が設けられている。
情報3は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、あるい
は必要に応じて黒色を加えた4色のフルカラー画像3a
と、文字、記号等の他の情報3bとからなる。また、情
報8は文字、記号等の他の情報であり、熱溶融性インキ
層9と剥離OP層10で構成されている。
【0054】上述の図5に示されるカード41では、情
報3および情報8のうち、特に耐擦過性、可塑剤等に対
する耐薬品性等の耐久性に劣る情報3が保護層4に覆わ
れており、一方、情報8には上述のように剥離OP層1
0が設けられている。このため、カード基材2上の情報
3および情報8は外部からの力、薬品、光等に対して良
好な耐性を有する。
【0055】尚、保護層4、接着層5、紫外線吸収層
6、プライマー7、熱溶融性インキ層9および剥離OP
層10は、上述のカード1、カード11と同様であり、
ここでの説明は省略する。
【0056】本発明のカードは上述のような態様に限定
されるものではなく、例えば、図5に示されるようにカ
ード基材2の他の面にも情報を有する場合、感熱溶融転
写方式により記録された情報8の他に感熱昇華転写方式
により記録された情報3も有するものであってもよい。
また、このようにカード基材2の他の面に記録した情報
3および/または情報8も、保護層4で覆うようにして
もよい。
【0057】上述のような本発明のカードを構成するカ
ード基材2は、フルカラー画像のような感熱昇華転写方
式により記録される情報を有する面が染料の染着性を有
するものであれば特に制限はなく、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル等の樹脂製シート、金属製シート等を使用す
ることができる。また、カード基材2の厚みは、カード
の使用目的等に応じて適宜設定することができる。
【0058】図6は本発明のカードに使用することがで
きるカード基材の一例を示す概略断面図である。図6に
おいて、カード基材2はセンターコア2aの両面にポリ
塩化ビニル層2bが積層された3層構造を有している。
センターコア2aは、例えば、厚み0.1〜0.8mm
程度の白色硬質ポリ塩化ビニル樹脂シートを使用するこ
とができる。カード基材をこのような3層構造とするこ
とにより、熱転写方式による情報の記録時等のカール発
生を有効に防止することができる。
【0059】センターコア2aの両面に積層されたポリ
塩化ビニル層2bのうち、少なくともフルカラー画像の
ような感熱昇華転写方式により記録される情報を有する
側のポリ塩化ビニル層2bに染料の染着性をもたせるた
めに、ポリ塩化ビニル100重量部当り0.1〜10重
量部、好ましくは3〜5重量部の可塑剤を含有させるこ
とができる。可塑剤の含有量が0.1重量部未満である
と、ポリ塩化ビニル層2bの染料に対する染着性が不十
分であり、熱転写時に熱転写シートの染料層がそのまま
転写するという異常転写が発生し、一方、可塑剤の含有
量が10重量部を超えると、ポリ塩化ビニル層2bの剛
性が不足し柔らかくなり、また、保存中に染料画像にに
じみが生じることがあり好ましくない。使用する可塑剤
としては、フタル酸ジブチル、フタル酸ジn−オクチ
ル、フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジノ
ニル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ブチルラウリル、
フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジ(2−エチルヘ
キシル)、セバチン酸ジ(2−エチルヘキシル)、リン
酸トリクレジル、リン酸トリ(2−エチルヘキシル)、
ポリエチレングリコールエステル、エポキシ脂肪酸エス
テル等、従来公知の可塑剤を挙げることができる。
【0060】また、上記の可塑剤に加えて、ポリ塩化ビ
ニル100重量部当り0.1〜5重量部の滑剤を含有さ
せることによって、可塑剤を比較的多量に、例えば、5
〜10重量部の割合でポリ塩化ビニル層2bに含有させ
ても、熱転写方式による情報の記録時にカード基材と熱
転写シートとがブロッキングを生じることが防止され、
また、ポリ塩化ビニル層2bの染料の染着性が更に向上
する。滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸アミド、ワック
ス、パラフィン等の従来公知のいずれの滑剤も使用する
ことができる。さらに、ポリ塩化ビニル層2bには、着
色顔料、白色顔料、体質顔料、充填剤、紫外線吸収剤、
帯電防止剤、熱安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤等も任
意に含有させることができる。
【0061】また、センターコア2aの両面に積層され
たポリ塩化ビニル層2bのうち、少なくともフルカラー
画像のような感熱昇華転写方式により記録される情報を
有する側のポリ塩化ビニル層2bを透明とすることによ
り、画像の深み、立体感を向上させることができる。
【0062】上述のようなカード基材2には、予め、あ
るいは情報を記録した後、その表面に磁気記録層、光メ
モリー、ICメモリー、バーコード等を設けることがで
きる。
【0063】カード基材2は、上述の例では3層構造で
あるが、本発明は3層以上の多層構造の基材シートを使
用することもできる。
【0064】上述のようなカード基材2上への感熱昇華
転写方式による情報3の記録、あるいは感熱溶融転写方
式による情報8の記録は、それぞれ従来公知の感熱昇華
転写方式の熱転写シート、感熱溶融転写方式の熱転写シ
ートを用いて行うことができる。
【0065】感熱昇華転写方式の熱転写シートは、色材
として用いる昇華性染料をバインダ樹脂に溶融あるいは
分散させた染料層をプラスチックフィルム等の基材シ−
トに担持させた熱転写シートである。また、感熱溶融熱
転写方式の熱転写シートは、顔料または染料等の色材と
ワックスまたは熱可塑性樹脂からなる溶融インキ層をプ
ラスチックフィルム等の基材シ−トに担持させた熱転写
シートである。
【0066】1つのカード基材2上に感熱昇華転写方式
による情報3の記録と感熱溶融転写方式による情報8に
記録を行う場合、両方式の熱転写シートを併用して記録
を行うこともできるが、基材シート上に染料層と溶融イ
ンキ層とを面順次に設けた複合熱転写シートを使用して
記録することが好ましい。このような複合熱転写シート
は、後述する保護層を備えた複合熱転写シートの昇華転
写部分、溶融転写部分と同様であるので、ここでの説明
は省略する。
【0067】上記の熱転写方式により記録された情報の
耐久性を向上させるための保護層4は、塗布・硬化、透
明フィルムのラミネート、保護層転写シートを用いた転
写等いずれの方法によっても形成することができる。こ
の保護層4は、図示例のように少なくとも感熱昇華転写
方式により記録された情報3を覆うように形成すること
が必要であるが、カード基材の全面に形成してもよいこ
とは、上述の実施例に示したとおりである。
【0068】この保護層4の形成は、熱転写方式による
情報の記録工程と別の工程で行ってもよく、また、基材
シート上に染料層と熱溶融性インキ層と保護層を面順次
に設けた複合熱転写シートを使用して、熱転写方式によ
る情報の記録と同時に行うこともできる。
【0069】図7は、上記の複合熱転写シートの一例を
示す概略断面図である。図7において、複合熱転写シー
ト51は、基材シート52の一方の面に保護層53、プ
ライマー層54、紫外線吸収層55および接着層56の
積層体、剥離OP層57と熱溶融性インキ層58との積
層体、および、イエロー、マゼンタ、シアンの各色相か
らなる昇華性染料を含有する染料層59(59Y、59
M、59C)とが面順次に形成され、基材シート52の
他の面には背面層60が形成された構造である。
【0070】この複合熱転写シート51を構成する基材
シート52としては、従来の熱転写シートに使用される
基材シートを用いることができる。好ましい基材シ−ト
の具体例は、グラシン紙、コンデンサー紙、パラフィン
紙などの薄紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエ
ーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエ
チレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチ
ルペンテン、アイオノマー等のプラスチックの延伸ある
いは未延伸フィルムや、これらの材料を積層したものが
挙げられる。この基材シ−ト52の厚さは、強度および
耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択する
ことができるが、通常は1〜100μm程度のものが好
ましく用いられる。
【0071】複合熱転写シート51を構成する保護層5
3は、上述の保護層4と同様の層であり、電離放射線硬
化樹脂を主成分として形成される。
【0072】基材シート52上に保護層53を形成する
方法としては、電離放射線硬化性樹脂に、必要に応じて
適当な溶剤や添加物を加え粘度等を調整してインキを作
製し、このインキを基材シート上にグラビアコート、グ
ラビアリバースコート、ロールコート等の公知の手段を
用いて塗布、乾燥および硬化することによって保護層5
3を形成する方法が挙げられる。
【0073】電離放射線硬化性樹脂の硬化には、紫外線
または電子線等の放射線が使用される。放射線照射には
従来技術がそのまま使用でき、例えば、電子線硬化の場
合、コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変
圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、エレクトロカーテン
型、タイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速機
から放出される50〜1000keV、好ましくは10
0〜300keVのエネルギーを有する電子線等が使用
される。
【0074】また、紫外線硬化の場合には、超高圧水銀
灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノ
ンアーク、メタルハライドランプ等の光源から発する紫
外線等が使用される。電離放射線による硬化は、塗布直
後でもよく、またプライマー層54、紫外線吸収層55
および接着層56の形成後であってもよい。後者の場
合、硬化前であって軟らかい状態の保護層53の電離放
射線硬化性樹脂インキと、紫外線吸収層55のインキと
が混合したり、溶剤アタックが生じるのを、プライマー
層54により有効に防止できる。
【0075】プライマー層54は、アクリル系樹脂、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性ポ
リエステル樹脂、水溶性ウレタン樹脂等をグラビアコー
ト、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の
手段を用いて保護層53上に塗布、乾燥することにより
形成できる。
【0076】また、紫外線吸収層55は、上述の紫外線
吸収層6と同様の層であり、反応性紫外線吸収剤を反応
結合してなる樹脂から形成される。この紫外線吸収層5
5の形成は、グラビアコート、グラビアリバースコー
ト、ロールコート等の公知の手段を用いて行うことがで
きる。
【0077】複合熱転写シート51を構成し、上記の紫
外線吸収層55に積層される接着層56は、保護層5
3、プライマー層54および紫外線吸収層55のカード
基材上への転写を容易にする作用をなすものである。こ
の接着層56は、上述の接着層5と同様の層として形成
することができる。
【0078】複合熱転写シート51を構成し、基材シー
ト52上に積層される剥離OP層57と熱溶融性インキ
層58は、上述の本発明のカードを構成する剥離OP層
10と熱溶融性インキ層9と同様の層として形成するこ
とができる。
【0079】剥離OP層57の形成は、ホットメルトコ
ート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビ
アリバースコート、ロールコート等の従来公知の手段を
用いて塗布、乾燥することにより行うことができる。
【0080】また、熱溶融性インキ層58には、カード
基材のポリ塩化ビニル面に転写形成される熱溶融性イン
キ層9に良好な接着性や耐スクラッチ性を付与するため
に、下記の樹脂バインダーを用い、これらの樹脂バイン
ダーに対して着色剤を20〜80重量%の範囲で含有さ
せることが好ましい。
【0081】 アクリル樹脂 アクリル樹脂+塩化ゴム アクリル樹脂+塩化ゴム/酢酸ビニル共重合体 アクリル樹脂+セルロース系樹脂 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂 基材シート52に予め形成した剥離OP層57上への熱
溶融インキ層58の形成は、上述の剥離OP層57の形
成と同様の方法により行うことができる。
【0082】複合熱転写シート51を構成する染料層5
9(59Y、59M、59C)は、バインダー樹脂に染
料を担持させた層である。
【0083】使用する染料としては、従来公知の感熱昇
華転写方式の熱転写シートに使用される染料を使用する
ことができ、特に制限はされない。具体的には、例え
ば、黄色染料として、ホロンブリリアントイエローS−
6GL、PTY−52、マクロレックスイエローS−6
G等が挙げられ、赤色染料としてMSレッド、マクロレ
ックスレッドバイオレットR、セレスレッド7B、サマ
ロンレッドHBSL、SKルビンSEGL等が挙げら
れ、さらに、青色染料として、カヤセットブルー71
4、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアント
ブルーS−R、MSブルー100、ダイトーブルーNo.1
等が挙げられる。
【0084】染料層59に使用するバインダーとして
は、従来公知の感熱昇華転写方式の熱転写シートに使用
されるバインダーを使用することができ、特に制限はさ
れない。具体的には、エチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等の
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル
系樹脂等が挙げられ、特にポリビニルアセタールやポリ
ビニルブチラール等が耐熱性や染料の熱移行性等の点か
ら好ましい。
【0085】染料層59は、上述の染料とバインダーの
他に、必要に応じて公知の種々の添加剤を含有すること
ができる。
【0086】染料層59の形成は、例えば、適当な溶剤
中に上記の染料、バインダー、その他の添加剤を溶解ま
たは分散させて調製したインキをグラビアコート法等の
公知の手段により塗布、乾燥させることにより行うこと
ができる。染料層の厚みは0.2〜5μm程度、好まし
くは0.4〜2μm程度とすることができ、染料中の染
料は5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%程度
とする。
【0087】複合熱転写シート51を構成する背面層6
0は、サーマルヘッド等の加熱デバイスと基材シート5
2との熱融着を防止し、走行を滑らかに行う目的で設け
られる。この背面層60に用いる樹脂としては、例え
ば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセル
ロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル
酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミ
ド、アクリロニトリルースチレン共重合体等のアクリル
系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天
然又は合成樹脂の単体又は混合物が用いられる。背面層
60の耐熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水
酸基系の反応性基を有している樹脂を使用し、架橋剤と
してポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂層とす
ることが好ましい。
【0088】さらに、サーマルヘッドとの摺動性を付与
するために、背面層60に固形あるいは液状の離型剤又
は滑剤を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又は
滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフ
ィンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコー
ル、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、
カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界
面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸および
その誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タル
ク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用いることがで
きる。背面層60に含有される滑剤の量は5〜50重量
%、好ましくは10〜30重量%程度である。
【0089】このような背面層60の厚みは0.1〜1
0μm程度、好ましくは0.5〜5μm程度とすること
ができる。
【0090】また、複合熱転写シート51には、基材シ
ート52と、保護層53、剥離OP層57および染料層
59との密着性を向上させる目的で、基材シート52上
に接着層を形成してもよい。この接着層は、基材シート
52と、保護層53、剥離OP層57および染料層59
との接着をより強固とするものであればよく、例えば、
ポリウレタン樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等を単独あるいは混合して塗
布、乾燥し形成することができる。また、必要に応じて
ポリイソシアネート等の反応性硬化剤を添加してもよ
く、さらに、チタネートおよびシラン系のカップリング
剤を使用してもよい。
【0091】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説
明する。 (実施例1)下記の組成からなるカード基材用のセンタ
ーコア(厚み0.2mm)を準備した。
【0092】 (センターコアの組成) ・ポリ塩化ビニル(重合度800) … 100重量部 ・白色顔料(酸化チタン) … 10重量部 次に、下記組成からなる透明シート(厚み0.15m
m)を作製し、上記のセンターコアの両面に熱圧着させ
て3層構造のカード基材(8.6×5.4cm)を作製
した。
【0093】 (透明シートの組成) ・ポリ塩化ビニル(重合度800) … 100重量部 ・可塑剤(DOP) … 3重量部 ・滑剤(ステアリン酸アミド) … 1重量部 また、下記の組成の3色の染料層用のインキを調製し
た。
【0094】 (イエローインキ) ・イエロー分散染料 (ホロンブリリアントイエローS−6GL) … 5.5重量部 ・ポリビニルアセトアセタール樹脂 積水化学工業(株)製 KS−5) … 4.5重量部 ・ポリエチレンワックス … 0.1重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …89.0重量部 (マゼンタインキ)分散染料としてマゼンタ分散染料
(MSレッドを1.5重量部、マクロレックスレッドバ
イオレットRを2.0重量部)を使用した他は上記のイ
エローインキと同様。
【0095】(シアンインキ)分散染料としてシアン分
散染料(カヤセットブルー714)を使用した他は上記
のイエローインキと同様。
【0096】次いで、背面に背面層(厚み1μm)が形
成してあり、表面にポリウレタン系樹脂からなる接着層
(厚み0.5μm)が形成してあるポリエステルフィル
ム(厚み4.5μm)を基材シートとして準備し、この
基材シートの表面にグラビアコート法により上記の各イ
ンキをイエロー、マゼンタ、シアンの順に面順次に幅1
5cm(基材シートの流れ方向の長さ)で塗布(塗布量
2g/m2 )し乾燥して3色の感熱昇華転写方式の熱転
写シートを作製した。
【0097】上記のカード基材に上記の熱転写シートを
重ね、顔写真を色分解して得た電気信号に連結したサー
マルヘッドを用い、熱エネルギーを熱転写シートの背面
層側から付与し、シアン、マゼンタ、イエローの順に昇
華転写を行ってフルカラー画像の情報を記録した。
【0098】次に、背面に背面層(厚み1μm)が形成
してあり、表面にポリエステル系樹脂からなる接着層
(厚み0.1μm)が形成してあるポリエステルフィル
ム(厚み4.5μm)を基材シートとして準備した。こ
の基材シートの表面にグラビアコート法により、下記の
保護層用インキを塗布(塗布量2g/m2 )し、さら
に、下記のプライマー層用インキを塗布(塗布量1g/
2 )し乾燥した。
【0099】 (保護層用インキの組成) ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート … 10重量部 ・ポリメチルメタクリレート … 20重量部 ・シランカップリング処理シリカ … 3重量部 ・ポリエチレンワックス … 1重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 70重量部 (プライマー層用インキの組成) ・ポリメチルメタクリレート … 30重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 70重量部 また、上記のプライマー層上に下記組成の紫外線吸収層
用インキをグラビアコート法により塗布(塗布量1g/
2 )し乾燥した。
【0100】 (紫外線吸収層用インキの組成) ・反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合樹脂 (BASFジャパン社製 UVA−635L) … 20重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 80重量部 さらに、紫外線吸収層上に下記組成の接着層用のインキ
をグラビアコート法により塗布(塗布量1g/m2 )し
乾燥した。
【0101】 (接着層用インキの組成) ・アクリル−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (昭和インク(株)製 HS−32G) … 20重量部 ・メチルエチルケトン … 100重量部 ・トルエン … 100重量部 このように基材シート上に保護層、プライマー層、紫外
線吸収層および接着層を塗布し乾燥した後、窒素ガス雰
囲気中で塗布面側から175keVに加速された電子線
を5Mrads照射して、保護層の電離放射線硬化性樹
脂を硬化架橋して、保護層転写シートを作製した。
【0102】次いで、上述のように記録したフルカラー
画像情報上に、上記の保護層転写シートを用い接着層、
紫外線吸収層、プライマー層および保護層の積層体を転
写して、図1に示されるような本発明のカードを作製し
た。
【0103】このカードについて、下記のような耐擦過
性試験、耐可塑剤性試験、耐光性試験を行い、結果を下
記の表1に示した。
【0104】(耐擦過性試験)ロータリーアブレージョ
ンテスター(東洋精機(株)製)を用い、摩耗輪CS−
10、荷重500gの条件でカードの表面を200回擦
った後の画像の抜けの状態を観察した。
【0105】 評価基準: ○…画像の抜けが見られなかった ×…画像の抜けが見られた (耐可塑剤性試験)カードの表面に消しゴムを置き、そ
の上から30g/cm2 の荷重をかけて60℃で10時
間放置した後の状態を観察した。
【0106】 評価基準: ○…画像の抜けが見られなかった ×…画像の抜けが見られた (耐光性試験)カードをキセノンフェードメーター(ア
トラス社製 Ci35A)でブラックパネル温度45
℃、200kJ/m2 の条件下に保存後、形成された画
像の反射濃度1.0付近の残存率を測定した。
【0107】 評価基準: ◎…残存率90%以上 ○…残存率80%以上、90%未満 △…残存率60%以上、80%未満 ×…残存率60%未満 (実施例2)実施例1の熱転写シートに使用したのと同
じポリエステルフィルムを基材シートとし、この基材シ
ートの表面に下記組成の剥離OP層用インキをグラビア
コート法により塗布(塗布量1g/m2 )し乾燥して剥
離OP層を形成し、さらに、この剥離OP層上に下記組
成の熱溶融性インキ層用のインキをグラビアコート法に
より塗布(塗布量3g/m2 )し乾燥して熱溶融性イン
キ層を形成し、感熱溶融転写方式の熱転写シートを作製
した。
【0108】 (剥離OP層用インキの組成) ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−83)… 88重量部 ・ポリエチレンワックス …11.5重量部 ・ポリエステル … 0.5重量部 ・蛍光増白剤 … 0.5重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 300重量部 (熱溶融性インキ層用のインキ組成) ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 … 60重量部 ・カーボンブラック … 40重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 200重量部 次いで、実施例1と同様にしてフルカラー画像の情報を
記録したカード基材の余白部分に上記の感熱溶融転写方
式の熱転写シートを重ね、サーマルヘッドを用いて文
字、記号等の情報を記録した。その後、実施例1の保護
層転写シートを用いてフルカラー画像情報上に接着層、
紫外線吸収層、プライマー層および保護層の積層体を転
写して、図2に示されるような本発明のカードを作製し
た。
【0109】このカードについて、実施例1と同様に耐
擦過性試験、耐可塑剤性試験、耐光性試験を行い、結果
を下記の表1に示した。 (実施例3)フルカラー画像情報と文字、記号等の情報
を記録したカード基材の全面に実施例1の保護層転写シ
ートを用いて接着層、紫外線吸収層、プライマー層およ
び保護層の積層体を転写した他は、実施例2と同様にし
て図3に示されるような本発明のカードを作製した。
【0110】このカードについて、実施例1と同様に耐
擦過性試験、耐可塑剤性試験、耐光性試験を行い、結果
を下記の表1に示した。 (実施例4)背面に背面層(厚み1μm)が形成してあ
り、表面にポリウレタン系樹脂からなる接着層(厚み
0.5μm)が形成してあるポリエステルフィルム(厚
み4.5μm)を基材シートとして準備し、この基材シ
ートの表面に下記の染料層用黒色インキをグラビアコー
ト法により塗布(塗布量3g/m2 )し乾燥して黒色の
感熱昇華転写方式の熱転写シートを作製した。
【0111】 (黒色インキ) ・イエロー分散染料 (ホロンブリリアントイエローS−6GL) … 1.5重量部 ・マゼンタ分散染料(MSレッド) … 1.5重量部 ・マゼンタ分散染料 (マクロレックスレッドバイオレットR) … 2.5重量部 ・シアン分散染料(カヤセットブルー714) … 4.0重量部 ・ポリビニルアセトアセタール樹脂 積水化学工業(株)製 KS−5) … 4.5重量部 ・ポリエチレンワックス … 0.1重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …89.0重量部 次いで、実施例1で用いたのと同様のカード基材に上記
の熱転写シートを重ね、電気信号に連結したサーマルヘ
ッドを用い、熱エネルギーを熱転写シートの背面層側か
ら付与して黒色画像の情報を記録した。
【0112】その後、実施例1と同様にして黒色画像上
に接着層、紫外線吸収層、プライマー層および保護層の
積層体を転写して図4に示されるようなカードを作製し
た。
【0113】このカードについて、実施例1と同様に耐
擦過性試験、耐可塑剤性試験、耐光性試験を行い、結果
を下記の表1に示した。 (実施例5)実施例2と同様にして、カード基材の一方
の面にフルカラー画像情報と文字、記号等の情報を記録
し、全面に接着層、紫外線吸収層、プライマー層および
保護層の積層体を転写した。その後、カード基材の他の
面に、実施例2で用いたのと同じ感熱溶融転写方式の熱
転写シートを用いて実施例2と同様にして文字、記号等
の情報を記録して、図5に示されるような本発明のカー
ドを作製した。
【0114】このカードについて、実施例1と同様に耐
擦過性試験、耐可塑剤性試験、耐光性試験を行い、結果
を下記の表1に示した。 (比較例)保護層を形成しない他は実施例2と同様にし
てカードを作製した。このカードについて、実施例1と
同様に耐擦過性試験、耐可塑剤性試験を行い、結果を下
記の表1に示した。
【0115】
【表1】 表1に示されるように、本発明のカードである実施例1
〜5は耐擦過性、耐可塑剤性、耐光性とも良好であり、
特に全面に保護層を設けた実施例3、5は優れた耐性を
備えることが確認された。しかし、比較例の耐性は不十
分なものであった。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればカ
ード基材の少なくとも一方の面に形成された画像、文
字、記号等の情報の少なくとも一部を覆うように保護層
を設けてカードが構成され、この保護層は電離放射線硬
化樹脂を主成分とした層であり、カード基材上の情報は
外部からの力、薬品、光等に対して良好な耐性を有し、
例えば、感熱昇華転写方式により形成された顔写真等の
ような階調性画像と、感熱溶融転写方式により形成され
文字や記号等の情報を備えたカードは、少なくとも上記
の顔写真等のような階調性画像が保護層により覆われる
ので、耐擦過性、可塑剤等に対する耐薬品性、耐光性等
の耐久性に優れたカードとなり、かつ、情報が熱転写方
式によって形成されているので、カードの改ざんや偽造
が困難であるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードの実施形態を示す概略断面図で
ある。
【図2】本発明のカードの他の実施形態を示す概略断面
図である。
【図3】本発明のカードの他の実施形態を示す概略断面
図である。
【図4】本発明のカードの他の実施形態を示す概略断面
図である。
【図5】本発明のカードの他の実施形態を示す概略断面
図である。
【図6】本発明のカードに使用するカード基材の一例を
示す概略断面図である。
【図7】本発明のカードの作製に使用できる複合熱転写
シートの一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41…カード 2…カード基材 3…情報 4…保護層 5…接着層 6…紫外線吸収層 7…プライマー層 8…情報 9…熱溶融性インキ層 10…剥離OP層 51…複合熱転写シート 52…基材シート 53…保護層 54…プライマー層 55…紫外線吸収層 56…接着層 57…剥離OP層 58…熱溶融性インキ層 59(59Y,59M,59C)…染料層 60…背面層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 B41M 5/38 B41M 5/26 101H // B42D 203:00 101B

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード基材と、該カード基材の少なくと
    も一方の面に熱転写方式によって形成された画像、文
    字、記号等の情報と、前記情報の少なくとも一部を覆う
    ように設けられた保護層を備え、該保護層は電離放射線
    硬化樹脂を主成分とした層であることを特徴とするカー
    ド。
  2. 【請求項2】 前記情報のうち少なくとも感熱昇華転写
    方式により形成された情報は前記保護層によって覆われ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のカード。
  3. 【請求項3】 前記情報のうち画像は感熱昇華転写方式
    により形成され、文字、記号等の他の情報は感熱溶融転
    写方式により形成されたものであり、前記画像は前記保
    護層によって覆われていることを特徴とする請求項1に
    記載のカード。
  4. 【請求項4】 前記情報のうち画像は感熱昇華転写方式
    により形成され、文字、記号等の他の情報は感熱溶融転
    写方式により形成されたものであり、前記情報は全て前
    記保護層によって覆われていることを特徴とする請求項
    1に記載のカード。
  5. 【請求項5】 前記画像はフルカラー画像であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のカ
    ード。
  6. 【請求項6】 前記画像は黒色画像であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のカード。
  7. 【請求項7】 前記保護層は、接着層、紫外線吸収層お
    よびプライマー層を介して前記カード基材上に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
    かに記載のカード。
  8. 【請求項8】 前記接着層は塩化ビニル−酢酸ビニル共
    重合体を主成分とする層であり、前記プライマー層はア
    クリル系樹脂からなる層であることを特徴とする請求項
    7に記載のカード。
JP8034408A 1996-01-29 1996-01-29 カード Pending JPH09202074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8034408A JPH09202074A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 カード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8034408A JPH09202074A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 カード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09202074A true JPH09202074A (ja) 1997-08-05

Family

ID=12413371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8034408A Pending JPH09202074A (ja) 1996-01-29 1996-01-29 カード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09202074A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229931A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Toshiba Corp 転写箔、これを用いたidカード、及びidカードの作成方法
JP2013028147A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートおよびそれを用いた遊戯カード

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229931A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Toshiba Corp 転写箔、これを用いたidカード、及びidカードの作成方法
JP2013028147A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートおよびそれを用いた遊戯カード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3345674B2 (ja) 熱転写フィルム
US6786993B2 (en) Heat transfer cover films
JP3776480B2 (ja) 保護層熱転写フィルム及び印画物
US7033974B2 (en) Thermal transfer sheet
US7413783B2 (en) Intermediate transfer sheet
JP2001105747A (ja) 熱転写染料受像シート及び受容層転写シート
JP3830985B2 (ja) 保護層転写フィルム及び印画物
JPH07290848A (ja) 熱転写シート
JP3752296B2 (ja) 熱転写シートおよび両面転写方法
JP3395090B2 (ja) 保護層転写シート及び印画物
JP4113899B2 (ja) 保護層転写フィルム、及び印画物
JP2000071632A (ja) 蛍光潜像転写フィルム
JPH09202074A (ja) カード
JP3668315B2 (ja) 熱転写シート
JP2003080844A (ja) 保護層熱転写シート
WO1991007286A1 (en) Image-receiving medium
JP2005096200A (ja) 保護層転写シート及び熱転写画像記録体
JP2000071619A (ja) 保護層転写シートおよび印画物
JP2000025370A (ja) カード
JP3701342B2 (ja) 保護層転写フィルム及び印画物
JPH1067182A (ja) 熱転写シート
JP3336482B2 (ja) ラミネートシート
JPH0911674A (ja) カード
JPH09315097A (ja) 熱転写シートおよび印画物
JPH07304275A (ja) 保護層転写フィルム及び印字物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050621