JPH09201616A - 湿式伸線機 - Google Patents

湿式伸線機

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Publication number
JPH09201616A
JPH09201616A JP1197296A JP1197296A JPH09201616A JP H09201616 A JPH09201616 A JP H09201616A JP 1197296 A JP1197296 A JP 1197296A JP 1197296 A JP1197296 A JP 1197296A JP H09201616 A JPH09201616 A JP H09201616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
capstan
lubricating oil
wire drawing
lube oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP1197296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Abe
英則 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Publication of JPH09201616A publication Critical patent/JPH09201616A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式伸線機により伸線された被伸線材の中に
異物が混入することがあり、これが自工程および後工程
における断線の原因となるが、これを解決することが本
発明の課題である。 【解決手段】 このため、湿式伸線機において各キャプ
スタン(3a、3b)の前方斜め下に潤滑油噴射ノズル
(8a、8b)を配置し、これにより高速の潤滑油を各
キャプスタン(3a、3b)の頂部近傍(4a、4b)
へ向けて噴射する。異物は潤滑油中を浮遊し、経時使用
された湿式伸線機により離脱したものと考えられるが、
前記高速の潤滑油に押し流され、被伸線材(10)に付
着・混入する可能性が著しく低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被伸線材、伸線用
キャプスタン(以下「キャプスタン」という)および伸
線ダイス(以下「ダイス」という)に伸線潤滑油(以下
「潤滑油」という)をスプレイ状に供給する湿式伸線機
の改善に関し、特にキャプスタンより前方で、これより
低い位置に潤滑油噴射ノズルを配置し、キャプスタン頂
部近傍へ向けて高速の潤滑油を噴射するようにした湿式
伸線機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、伸線機は被伸線材が順次通過す
るように縦続に配置された複数のダイスと、その後方に
それぞれ配置され、前記ダイスにより引き落とされた被
伸線材を巻き取るキャプスタンにより構成される。特に
湿式伸線機においては、被伸線材を冷却し、その表面を
清掃し、更に伸線ダイスおよびキャプスタン表面の発
熱、磨耗を防止するために、スプレイノズルを経由して
潤滑油を要所に噴射している。また、その多くは効果の
徹底を図るために、キャプスタンの半分以上を潤滑油槽
内に浸漬させている。 従来の、湿式伸線機の要部を図
4に示す。この図において、潤滑油5は油槽内に貯蔵さ
れる一方、同図上部に示される給油配管2を経由して湿
式伸線機内各部へ供給される。3aおよび3bはキャプ
スタンで、その大部分が潤滑油5内に浸漬されている。
被伸線材10は同図左側から供給され、キャプスタン3
aにより巻き取られたうえ、ダイス1によりその径を引
き落とされ、引き続きキャプスタン3bにより巻き取ら
れ、次工程(右側)へ供給される。次に、給油配管2内
を移動する潤滑油5は、左側キャプスタン3a、ダイス
1および右側キャプスタン3bの直上においてそれぞれ
分岐配管2a、2cおよび2bに流入し、その先端に設
けられたシャワーノズル(図示せず)を経由して、それ
ぞれキャプスタン3aの頂部7a、ダイス1の被伸線材
引き込み部6、およびキャプスタン3bの頂部に向けて
シャワー状に噴射される。
【0003】以上の記述から明らかな通り、被伸線材1
0、キャプスタン3a、3bおよびダイス1にはそれぞ
れ充分の潤滑油が供給されるため、伸線作業は円滑に行
われ、各部の摩擦および磨耗は大いに軽減される。上述
の一連の作業の際、機内各部に発生する熱は循環する潤
滑油により持ち去られるため、機内の各部は冷却され
る。一方、潤滑油は機内各部に発生する熱を吸収してそ
の温度は上昇するため、これを循環させて放熱機により
冷却すると共に、油清浄器(共に図示せず)により清浄
化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の構造の
伸線機には次に述べる問題がある。すなわち、この伸線
機により製造される被伸線材には異物が混入することが
あり、これがその後の工程における不測の断線の原因と
なることである。異物の混入経路としては、次の2つの
ものを考えることができる。1つは被伸線材が前工程ま
たは自工程においてガイドロール等に接触する際に、こ
れらの機構部品から磨耗または剥離した異物が被伸線材
に被着し、またはこれより離脱して潤滑油内を浮遊する
ことが考えられる。当然のことながら前記機構部分が経
時使用を経たもの、または老朽化したものである場合
に、この種の異物発生の公算は高い。他の原因としては
潤滑油を冷却(放熱)または浄化の目的で機内を循環さ
せる場合、該循環系の配管等の一部が酸化等の経時変化
のために剥離し、潤滑油内に異物として混入することが
考えられる。
【0005】従来の方式では、シャワー状の潤滑油はキ
ャプスタンの頂部7に垂直に降り注ぎ、左右に別れてキ
ャプスタン上を流れ、この際、異物も潤滑油の流動と共
にキャプスタン上を移動するが、異物の硬度が被伸線材
10のそれよりも高い場合、異物はキャプスタン頂部近
傍の表面において伸線作業に巻き込まれ、被伸線材の表
面に被着し、またはその内表部へ混入する。異物の被着
・混入した被伸線材は、やがてダイス1によりその径を
引き落とされ、異物混入の有無は、多くの場合、外見か
らは識別不可能となる。また、異物混入のある被伸線材
をダイスにより引き落とす場合、一般に異物の減面率は
被伸線材のそれよりも小であるため、異物の存在する区
間の引張り強度は更に低下する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
実現するため、次の手段を採る。すなわち、従来技術で
は図4に示すように、キャプスタンの頂部7a、7bお
よびダイス1に向けて潤滑油へ降下させているが、これ
に代え、各キャプスタンの前方において各キャプスタン
頂部よりも低い位置に噴射ノズルを配置し、キャプスタ
ンの頂部近傍に向けて高速の潤滑油を噴射状に供給す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面のうち、図1を参
照して本発明を実施する形態について説明する。図1の
構成要素において図4のそれと同一の機能を果たすもの
については同一の引用数字を用いて表示し、説明を省略
する。潤滑油供給用の分岐配管12aおよび12bはレ
の字形の形状をもち、その取付位置は、図1の2aおよ
び2bと比較すればそれぞれ左側に偏位しており、その
先端に噴射ノズル8aおよび8bを取付け、いずれも斜
め上の方向を指向する。被伸線材10は、キャプスタン
3aおよび3bとそれらの頂部に接し、水平方向に走る
が、その被伸線部材10と、キャプスタンの表面のう
ち、その頂部近傍の部分に挟まれた領域をそれぞれ「キ
ャプスタン頂部領域」と呼ぶことにし、それぞれに4a
および4bの記号を附す。噴射ノズル8aおよび8bは
キャプスタン頂部領域4aおよび4bに向けて潤滑油を
噴射する。その噴射速度は図4のそれに較べ、数倍の大
きさを有する。
【0008】前述した通り、潤滑油5は機内を循環して
清浄化されるが、噴射ノズル8aおよび8bから被伸線
材10へ向けて噴射される潤滑油には、なお若干の異物
が残存することは不可避である。しかし、図1に示す実
施の形態においては、キャプスタン頂部近傍4aおよび
4bへ向けて潤滑油5が噴射されるため、潤滑油の大部
分は被伸線材10に沿って流れる。且つ、その流速は大
であるため、潤滑油に含まれる異物が押し流されて、被
伸線材10上に残留・付着することは殆どない。換言す
れば、異物が伸線作業に巻き込まれる可能性は極めて少
なく、被伸線材10上に異物が残留・付着または混入す
る可能性は著しく低下する。
【0009】図2は前述した発明を実施する形態を改良
したものを示し、潤滑油供給用の分岐配管2d、噴射ノ
ズル8cおよびダイス1を一体化し、これをダイスボッ
クス9としたものである。分岐配管2dにより供給され
た潤滑油5は2分されて、一方はダイス1の潤滑用に使
用され、残る一方は噴射ノズル8cへ供給される。図3
はダイスボックス9と他の構成要素との協働関係を明ら
かにしたものである。ダイス1への給油は図4および図
1の場合と変わりなく、また、噴射ノズル8cは潤滑油
をキャプスタン3bの頂部近傍4bへ向けて噴射し、こ
の点も図1および図4の場合と変わりない。しかし、専
用分岐配管2a〜2cが不要となり、湿式伸線機の構成
は簡潔化される。
【0010】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の湿式伸線機
によれば、各キャプスタン前方の斜め下部に潤滑油用の
噴射ノズルを配置し、これにより後部のキャプスタン頂
部近傍に向けて潤滑油を高速度で噴射するようにしたた
め、潤滑油中に含まれる異物は、押し流され、このため
潤滑油中の異物が伸線作業に巻き込まれる事態は回避さ
れ、自工程ならびに後工程の稼働は円滑となり、効率的
な生産が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式伸線機の一実施の形態を示す断面
図。
【図2】潤滑油供給機能を有するダイスボックスの一例
を示す断面図。
【図3】図2のダイスボックスを使用した、本発明の他
の実施の形態を示す断面図。
【図4】従来の潤滑油の供給方法に基づく伸線機を示す
断面図。
【符号の説明】
1 ダイス 2、2a、2b、2c、および2d 給油用分岐配管 3aおよび3b キャプスタン 4aおよび4b キャプスタン3aおよび3bの
頂部近傍領域 5 潤滑油 6 ダイスへの被伸線材引込み部 7aおよび7b それぞれキャプスタン3aおよ
び3bの頂部 8a、8b、8c 高速用噴射ノズル 9 ダイスボックス 10 被伸線材 12aおよび12b レの字形の給油用分岐配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被伸線材が順次通過するように縦続に配置
    された複数の伸線ダイス、その後方にそれぞれ配置され
    前記被伸線材を巻き取る複数のキャプスタン、および前
    記キャプスタンの頂部近傍へ向けて伸線潤滑油をそれぞ
    れ供給する伸線潤滑油供給手段を有する湿式伸線機にお
    いて、 前記伸線潤滑油供給手段は、前記キャプスタンのそれぞ
    れ前方において、前記キャプスタン頂部よりも低い位置
    に配置され、且つ前記キャプスタン頂部近傍へ向けて噴
    射状の高速の伸線潤滑油を供給することを特徴とする湿
    式伸線機。
  2. 【請求項2】前記伸線ダイス、および前記伸線潤滑油供
    給手段が一体的に構成されていることを特徴とする請求
    項1項記載の湿式伸線機。
JP1197296A 1996-01-26 1996-01-26 湿式伸線機 Pending JPH09201616A (ja)

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JP1197296A JPH09201616A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 湿式伸線機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102012623B1 (ko) * 2019-05-14 2019-08-20 문재순 인라인 시스템용 신선기 및 이를 이용한 인라인 방식의 케이블 제조 시스템
CN111438210A (zh) * 2020-04-16 2020-07-24 上海安那科特种润滑剂有限公司 一种wdc440301型拉丝机的模内油气润滑机构

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