JPH09200607A - 撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割でブロックデータ転送を行う機能及び
ＣＣＤの電荷蓄積時間を変えて感度制御を行う機能を有
する撮像装置において画像相関演算の誤演算を防止す
る。 【解決手段】 時分割ブロックデータ転送を行う機能、
またＣＣＤ１の電荷蓄積時間をフィールドごとに制御し
て感度アップを行う機能を有する撮像装置において、マ
イコン３からの制御信号により画像相関演算を任意のタ
イミングで行わせるための演算制御装置10を設けること
により、画像相関演算で使用する輝度信号ブロックデー
タの存在する期間にメモリ８への格納及びメモリ８から
の読み出しと演算装置９での演算を行うように制御を行
う。これにより、画像相関演算の際、輝度信号と色信号
または輝度信号と無信号(映像信号の無い状態)のような
相関の無いデータを用いてしまう誤演算を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は映像信号処理に係る
撮像装置に関し、特に画像相関演算の誤演算を防止する
ように構成したものである。

【０００２】

【従来の技術】ブロックデータ処理に関しては、撮像装
置の中にマイコンが取り入れられ、映像信号のディジタ
ル信号処理を行うことにより、従来できなかった複雑な
制御が可能になった。そしてホワイトバランス用のデー
タ、及びアイリス、ＡＧＣ用のデータが撮像装置の制御
用信号としてマイコンに取り込まれてきた。その方法と
して、信号値と画像位置を検出するために映像信号の画
面分割を行い、分割されたデータは映像信号処理回路に
おいてブロックデータとして処理されマイコンへ送られ
ていた。その回路構成として、１フィールド分の映像信
号をブロックデータに分割してマイコンへ送るシステム
を簡単化する方式として特開平６−30419号公報に記載
されている。

【０００３】また、画像相関演算処理に関しては、従来
例として画像の動き量検出回路を挙げると代表的には特
開平６−350881号公報に記載されているような方式でフ
ィールドメモリあるいはフレームメモリを用いて１フィ
ールドあるいは１フレーム前といった一定期間前の映像
信号データと現在の映像信号データとの演算を行い、動
き量を検出している。

【０００４】ブロックデータ処理の機能を有する撮像装
置で一定期間前のブロックデータと現在のブロックデー
タとの相関演算を行うことにより、フィールドメモリの
ような高価かつ大規模なメモリを使わずに簡易的に動き
量検出のような画像相関演算が可能になる。その際の構
成ブロックを図６に示しており、光量を電気信号に変換
するＣＣＤ１と、このＣＣＤ１の電荷読み出しパルスを
発生するＣＣＤ駆動信号発生装置２と、各装置に命令を
行うマイコン３と、ＣＣＤ１の出力信号を輝度信号とＲ
信号とＧ信号とＢ信号に分離する輝度／色分離装置４
と、入力される輝度信号とＲ信号とＧ信号とＢ信号から
必要なデータをマイコン３の命令により時間分割する時
間分割装置５と、この時間分割装置５の出力より１画面
を複数のブロックに分割してブロックごとの平均値を演
算し、出力する平均化装置６と、この平均化装置６の出
力を前記マイコン３へ出力する転送装置７と、前記平均
化装置６から出力された輝度データを一定期間格納して
おくメモリ８と、前記平均化装置６から出力された輝度
データとメモリ８から出力される一定期間遅延した輝度
データとの画像相関演算(動き量検出等)を行う演算装置
９から構成されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
６に例示する従来のＣＣＤの電荷蓄積時間を制御して感
度アップを行う機能を有する撮像装置においては、感度
アップ時に上記動き量検出のような入力画像信号とフィ
ールドメモリ等の一定期間前の画像信号との画像相関演
算を演算装置でもって行った場合、電荷蓄積時間を長く
するため、電荷蓄積中のフィールド期間は映像信号とし
ては無信号状態になり、この無信号フィールドのデータ
を演算対象にした場合、相関のないデータを用いるので
誤演算をしてしまうという問題を有していた。

【０００６】本発明は上記のような時分割ブロックデー
タ転送を行う機能やＣＣＤの電荷蓄積時間をフィールド
ごとに制御して感度アップを行う機能を有する撮像装置
において、画像相関演算での誤演算を防止することを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、光量を電気信号に変換するＣＣＤの電荷読み
出しパルスを発生するＣＣＤ駆動信号発生装置と、各装
置に命令を行うマイコンと、ＣＣＤ出力信号を輝度信号
とＲ信号とＧ信号とＢ信号に分離する輝度／色分離装置
と、入力される輝度信号とＲ信号とＧ信号とＢ信号から
必要なデータを前記マイコンの命令により選択し時間分
割する時間分割装置と、前記時間分割装置の出力より１
画面を複数のブロックに分割してブロックごとの平均値
を演算し、出力する平均化装置と、前記平均化装置の出
力を前記マイコンへ出力する転送装置と、前記平均化装
置から出力された輝度データを一定期間格納しておくメ
モリと、前記平均化装置から出力された輝度データとメ
モリから出力される一定期間遅延した輝度データとの画
像相関演算(動き量検出等)を行う演算装置とを有する撮
像装置において、前記メモリの書き込み／読み出し制御
及び前記演算装置の処理を前記マイコンからの命令によ
り制御を行う演算制御装置を設け、かつ前記マイコンか
らの命令によりＣＣＤ駆動信号発生装置の動作が制御さ
れるように構成したものである。

【０００８】本発明によれば、画像相関演算を行いたい
ブロックデータの存在するタイミングに併せてマイコン
から演算制御を行うことにより、有効な画像信号期間の
みを演算に使用することで画像相関演算の誤演算を防止
する作用を有する。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の実施の
形態は、時分割ブロックデータ転送を行う機能やＣＣＤ
の電荷蓄積時間をフィールドごとにマイコンで制御して
感度アップを行う機能を有する撮像装置において、メモ
リの書き込み／読み出し制御及び演算装置の処理をマイ
コンの命令により制御を行う演算制御装置を設け、かつ
前記マイコンからの命令によりＣＣＤ駆動信号発生装置
の動作が制御されるように構成したものである。

【００１０】(実施の形態)図１は本発明の実施の形態に
おける撮像装置の映像信号処理システムの構成を示すブ
ロック図である。図１において、前記従来例の図６に示
す各構成ブロックと同じ機能のブロックには同じ符号を
付し、その説明を省略する。ここで、10は演算制御装置
であり、これは、メモリ８の書き込み／読み出し制御及
び演算装置９の処理をマイコン３の命令により制御を行
うものである。また、マイコン３は前記図６の各機能に
加え、ＣＣＤ駆動信号発生装置２の電荷読み出しパルス
の発生タイミングを制御するようになっている。

【００１１】上記構成の撮像装置の動作を図２のブロッ
クデータ転送タイミングチャート及び図３ないし図５の
画像相関演算タイミングチャートを用いて説明する。図
２に示す転送例のタイミングチャートに従い、まず、Ｃ
ＣＤ１にて入力光を電気信号に変換し、ＣＣＤ駆動信号
発生装置２から通常１フィールド(図２(1))に１回出力
される電荷読み出しパルス(図略)により、ＣＣＤ１に蓄
積された電荷を映像信号として出力(図２(2))する。Ｃ
ＣＤ１の出力信号が輝度／色分離装置４に入力され、図
２(3)に示す輝度信号ＹとＲ信号とＧ信号とＢ信号が生
成される。次に時間分割装置５に輝度信号Ｙ，Ｒ信号，
Ｇ信号，Ｂ信号が入力され、マイコン３の命令により１
フィールドごとに輝度信号Ｙ，Ｒ信号，Ｇ信号，Ｂ信号
のいずれかを選択出力(図２(4))し、平均化装置６で１
画面を複数のブロックに分割し、各ブロック内のデータ
を平均化(図２(5))する。この平均化されたデータは転
送装置７で保管され、マイコン３の命令によってマイコ
ン３に転送(図２(6))される。

【００１２】また、平均化装置６で平均化されたデータ
は画像相関演算のため輝度信号Ｙのブロックデータがメ
モリ８に格納される。このメモリ８への格納はマイコン
３の命令制御により演算制御装置10で演算用パルスの発
生を輝度信号Ｙの有無に応じて、ＯＮ／ＯＦＦ(図３
(3))することによりメモリ８への格納／非格納の制御を
行う。そして演算装置９の演算も同様にマイコン３の命
令制御により演算制御装置10で演算用パルスの発生をＯ
Ｎ／ＯＦＦすることにより演算装置９の演算／非演算の
制御を行う。図３は輝度信号Ｙと色信号Ｒ，Ｇ，Ｂが時
間分割装置５から交互に出力される場合の画像相関演算
のタイミングチャートであり、このように時間分割装置
５の出力(図３(2))を任意に設定しても輝度信号ブロッ
クデータの存在するフィールドで画像相関演算を行わせ
ることにより正しい演算をすることができる。

【００１３】また、例えば感度アップ倍率２倍(電荷蓄
積時間２倍)の感度アップを行う場合は図４のタイミン
グチャートに示すように電荷読み出しパルス(図４(2))
の発生を停止させて電荷蓄積時間を増加させている。電
荷読み出しパルスを停止させたフィールド(図４(1))で
は時間分割装置５からの出力(図４(4))は無信号であ
る。この場合もメモリ８への格納はマイコン３の命令制
御により演算制御装置10で演算用パルス発生を輝度信号
ブロックデータの存在するフィールドでＯＮ(図４(5))
することによりメモリ８への格納(図４(6))を行う。そ
して演算装置９の演算(図４(8))も同様にマイコン３の
命令制御により演算制御装置10で演算用パルスの発生を
輝度信号ブロックデータが存在するフィールドでＯＮす
ることにより演算装置９での演算を行わせる。同様に感
度アップ倍率を４倍(電荷蓄積時間４倍)にした場合のタ
イミングチャートを図５に示す。

【００１４】このように感度アップ倍率をどんな倍率に
設定しても、それに応じてマイコンから画像相関演算の
制御を行わせることにより正しい演算をすることが可能
である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、マイコン
からの制御信号により画像相関演算を任意のタイミング
で行わせるための演算制御装置を設けることにより、時
分割ブロックデータ転送を行う機能、またＣＣＤの電荷
蓄積時間をフィールドごとに制御して感度アップを行う
機能を有する撮像装置において、画像相関演算での誤演
算を防止する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態における撮像装置の映像信
号処理システムの構成を示すブロック図である。

【図２】ブロックデータ転送タイミングチャートであ
る。

【図３】輝度信号と色信号が交互に出力される場合の画
像相関演算タイミングチャートである。

【図４】輝度信号と色信号が交互に出力されることに加
え、感度アップ倍率を２倍にした場合の画像相関演算タ
イミングチャートである。

【図５】輝度信号と色信号が交互に出力されることに加
え、感度アップ倍率を４倍にした場合の画像相関演算タ
イミングチャートである。

【図６】従来の撮像装置の映像信号処理システムの構成
を示すブロック図である。

【符号の説明】 １…ＣＣＤ、 ２…ＣＣＤ駆動信号発生装置、 ３…マ
イコン、 ４…輝度／色分離装置、 ５…時間分割装
置、 ６…平均化装置、 ７…転送装置、 ８…メモ
リ、 ９…演算装置、 10…演算制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光量を電気信号に変換するＣＣＤの電荷
   読み出しパルスを発生するＣＣＤ駆動信号発生装置と、
   各装置に命令を行うマイコンと、ＣＣＤ出力信号を輝度
   信号とＲ信号とＧ信号とＢ信号に分離する輝度／色分離
   装置と、入力される輝度信号とＲ信号とＧ信号とＢ信号
   から必要なデータを前記マイコンの命令により選択し時
   間分割する時間分割装置と、前記時間分割装置の出力よ
   り１画面を複数のブロックに分割してブロックごとの平
   均値を演算し、出力する平均化装置と、前記平均化装置
   の出力を前記マイコンへ出力する転送装置と、前記平均
   化装置から出力された輝度データを一定期間格納してお
   くメモリと、前記平均化装置から出力された輝度データ
   とメモリから出力される一定期間遅延した輝度データと
   の画像相関演算を行う演算装置とを有する撮像装置にお
   いて、前記メモリの書き込み／読み出し処理及び前記演
   算装置の処理を前記マイコンからの命令により制御を行
   う演算制御装置を設け、かつ前記マイコンからの命令に
   より前記ＣＣＤ駆動信号発生装置の動作が制御されるこ
   とを特徴とする撮像装置。