JPH09199604A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09199604A
JPH09199604A JP8021654A JP2165496A JPH09199604A JP H09199604 A JPH09199604 A JP H09199604A JP 8021654 A JP8021654 A JP 8021654A JP 2165496 A JP2165496 A JP 2165496A JP H09199604 A JPH09199604 A JP H09199604A
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JP
Japan
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type
bipolar transistor
layer
substrate
vertical
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Withdrawn
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JP8021654A
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English (en)
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Kiyoshi Nemoto
清志 根本
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面積依存性がなく周波数特性の高いPiN型
フォトダイオードと、基板と電気的に分離され回路設計
が容易にできるバイポーラトランジスタや、更にはCM
OSトランジスタを同一基板上に構成した半導体装置を
提供する。 【解決手段】 PiN型フォトダイオードと縦型NPN
バイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトラン
ジスタと縦型PNPバイポーラトランジスタを同一半導
体基板上に構成する半導体装置において、前記半導体基
板としてN型基板1を用いて、縦型NPNバイポーラト
ランジスタと横型PNPバイポーラトランジスタは、前
記N型基板1上に1E16cm-3〜1E18cm-3の濃度に形成
されたP型埋込み層2の領域に形成し、PiN型フォト
ダイオードと縦型PNPバイポーラトランジスタは前記
N型基板1上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、面積依存性がな
く周波数特性の高いPiN型フォトダイオードと、バイ
ポーラトランジスタや更にはCMOSトランジスタを同
一基板上に形成した半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PiN型フォトダイオードと縦型
NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラ
トランジスタを同一基板上に形成した半導体装置は、図
9に示すように構成されている。図9において、101 は
半導体基板、102 はN+ 型埋込み層、103 はN- エピタ
キシャル層、104 はP型素子分離拡散層、105 はN型コ
レクタ層、106 はN型ベース層、107 はN型カソード引
き出し層、108 はP型ベース層、109 はP+ 型アノード
層、110 はN+ 型エミッタ層、111 はP+ 型エミッタ
層、112 はP+ 型コレクタ層である。なお、図において
は、PiN型フォトダイオード領域はPD,縦型NPN
バイポーラトランジスタ領域はNPN,横型PNPバイ
ポーラトランジスタ領域はLPNPと略記している。
【0003】また、PiN型フォトダイオードと縦型N
PNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラト
ランジスタとNMOSトランジスタとPMOSトランジ
スタを同一基板上に形成した半導体装置は、従来は図10
に示すように構成されている。図10において、201 は半
導体基板、202 はN+ 型埋込み層、203 はP型埋込み
層、204 はN- エピタキシャル層、205 はP型素子分離
拡散層、206 はN型コレクタ層、207 はN型ベース層、
208 はN型カソード引き出し層、209 はN型ウエル層、
210 はP型ウエル層、211 はP型ベース層、212 はゲー
ト酸化膜、213 はゲート電極、214 はP+ 型アノード
層、215 はN+ 型エミッタ層、216 はP+ 型エミッタ
層、217 はP+ 型コレクタ層、218 はP+ ソース・ドレ
イン層、219 はN+ ソース・ドレイン層である。なお、
図においては、NMOSトランジスタはNMOS,PM
OSトランジスタはPMOSと略記している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9及び図
10に示した従来例において、半導体基板101 ,201 がP
型基板の場合、半導体基板101 ,201 とN+ 型埋込み層
102 ,202 の間にPN接合が形成される。このためPi
N型フォトダイオードは、このPN接合の寄生容量によ
り周波数特性が劣化すると共に、PiN型フォトダイオ
ードは用途により100 μm2 〜5mm2 と面積が大きく
異なるため、その面積により寄生容量が変わり、周波数
特性に面積依存性が生じてしまうという問題がある。更
に、図9に示した従来例では、縦型NPNバイポーラト
ランジスタ、横型PNPバイポーラトランジスタはPN
接合により基板101 と電気的に分離でき、回路設計が容
易にできるが、図10に示した従来例では、NMOSトラ
ンジスタはP型埋込み層203により基板201 と接続さ
れ、基板201 と電気的に分離できず、容易に回路設計が
できないという問題がある。
【0005】また、半導体基板101 ,201 がN型基板の
場合、半導体基板101 ,201 とN+型埋込み層102 ,202
の間にPN接合が形成されないため、面積依存性がな
く高い周波数特性を持ったPiN型フォトダイオードを
形成できる。しかし、図9に示した従来例では、縦型N
PNバイポーラトランジスタ、横型PNPバイポーラト
ランジスタはN+ 型埋込み層102 により基板101 と接続
され、基板101 と電気的に分離できず、図10に示した従
来例では縦型NPNバイポーラトランジスタ、横型PN
Pバイポーラトランジスタ、PMOSトランジスタはN
+ 型埋込み層202 により基板201 と接続され、基板201
と電気的に分離できず、図9,図10に示した従来例共に
回路設計が容易にできないという問題がある。
【0006】本発明は、面積依存性がなく周波数特性の
高いPiN型フォトダイオードと、基板と電気的に分離
され回路設計が容易にできるバイポーラトランジスタ
や、更にはCMOSトランジスタを同一基板上に構成し
た半導体装置を提供することを目的とするものである。
請求項毎の目的を述べると、請求項1記載の発明は、面
積依存性がなく周波数特性の高いPiN型フォトダイオ
ードと、基板と電気的に分離された縦型NPNバイポー
ラトランジスタと横型PNPバイポーラトランジスタと
縦型PNPバイポーラトランジスタを、同一基板上に構
成した半導体装置を提供することを目的とし、また請求
項2記載の発明は、面積依存性がなく周波数特性の高い
PiN型フォトダイオードと、基板と電気的に分離され
た縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイ
ポーラトランジスタと縦型PNPバイポーラトランジス
タとPMOSトランジスタとNMOSトランジスタを、
同一基板上に構成した半導体装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、PiN型フォトダイオード
と縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイ
ポーラトランジスタと縦型PNPバイポーラトランジス
タを同一半導体基板上に構成する半導体装置において、
前記半導体基板としてN型基板を用い、縦型NPNバイ
ポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトランジス
タは、前記N型基板上に1E16cm-3〜1E18cm-3の濃度
に形成されたP型埋込み層領域に形成し、PiN型フォ
トダイオードと縦型PNPバイポーラトランジスタは前
記N型基板上に形成するものである。
【0008】このように、PiN型フォトダイオードは
N型基板に形成されるため、N型基板との間にPN接合
が形成されず、寄生容量をなくすことができる。また縦
型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポー
ラトランジスタは、P型埋込み層領域に形成されるた
め、縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバ
イポーラトランジスタを、N型基板と電気的に分離する
ことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、PiN型フォトダ
イオードと縦型NPNバイポーラトランジスタと横型P
NPバイポーラトランジスタと縦型PNPバイポーラト
ランジスタとNMOSトランジスタとPMOSトランジ
スタを同一半導体基板上に構成する半導体装置におい
て、前記半導体基板としてN型基板を用い、縦型NPN
バイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトラン
ジスタとPMOSトランジスタは、前記N型基板上に1
E16cm-3〜1E18cm-3の濃度に形成されたP型埋込み層
領域に形成し、PiN型フォトダイオードと縦型PNP
バイポーラトランジスタとNMOSトランジスタは前記
N型基板上に形成するものである。
【0010】このように、PiN型フォトダイオードは
N型基板に形成されるため、N型基板との間にPN接合
が形成されず、寄生容量をなくすことができる。また縦
型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポー
ラトランジスタとPMOSトランジスタは、P型埋込み
層領域に形成されるため、縦型NPNバイポーラトラン
ジスタと横型PNPバイポーラトランジスタとPMOS
トランジスタを、N型基板と電気的に分離することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に実施の形態について説明す
る。まず第1の実施の形態を図1〜図4に示す製造工程
図に基づいて説明する。この実施の形態は、PiN型フ
ォトダイオードと縦型NPNバイポーラトランジスタと
横型PNPバイポーラトランジスタと縦型PNPバイポ
ーラトランジスタを同一基板上に構成するもので、請求
項1記載の発明に対応するものである。まず、図1に示
すように、N型基板1の縦型NPNバイポーラトランジ
スタ領域、横型PNPバイポーラトランジスタ領域、素
子分離領域に、ボロンを加速電圧100 〜180 Kev,ドー
ズ量1E13〜5E14cm-2でイオン注入し、1050〜1150
℃,50〜100 時間の拡散を行うことにより、濃度が1E
16cm-3〜1E18cm-3のP- 型埋込み層2を形成する。こ
のP- 型埋込み層2は、素子分離用のP型埋込み層も兼
ねることができる。その後、PiN型フォトダイオード
領域と、P- 型埋込み層2を形成した領域の縦型NPN
バイポーラトランジスタ領域、横型PNPバイポーラト
ランジスタ領域にアンチモンを拡散させ、N+ 型埋込み
層3を形成する。なお、図において、縦型PNPバイポ
ーラトランジスタ領域はVPNPと略記することとす
る。
【0012】ここで、PiN型フォトダイオード領域の
+ 型埋込み層3はN型基板1に形成されるため、N+
型埋込み層3とN型基板1の間にPN接合が形成され
ず、寄生容量をなくすことができる。また、縦型NPN
バイポーラトランジスタ領域、横型PNPバイポーラト
ランジスタ領域のN+ 型埋込み層3は、P- 型埋込み層
2内に形成されるため、縦型NPNバイポーラトランジ
スタと横型PNPバイポーラトランジスタを、N型基板
1と電気的に分離することができる。
【0013】次に、PiN型フォトダイオードのカソー
ド引き上げ領域、縦型NPNバイポーラトランジスタ領
域、横型PNPバイポーラトランジスタ領域にN- 型埋
込み層4を形成するために、リンを加速電圧50〜150 K
ev,ドーズ量1E13〜1E15cm-2でイオン注入し、縦型
PNPバイポーラトランジスタ領域にP+ 型埋込み層5
を形成するために、ボロンを加速電圧30〜80Kev,ドー
ズ量1E13〜5E14cm-2でイオン注入した後、950 〜10
50℃,30〜90分の拡散を行う。ここで、P+ 型埋込み層
5はN型基板1に形成されるため、PN接合により縦型
PNPバイポーラトランジスタをN型基板1と電気的に
分離することができる。また、N- 型埋込み層4は後に
行う熱拡散を短くするために形成される。
【0014】次に、図2に示すように、N- エピタキシ
ャル層6を、濃度1E12〜1E14cm-2,膜厚8〜12μm
に形成する。このN- エピタキシャル層6は低濃度に形
成され、最終的にはPiN型フォトダイオードのi層と
なる。次に、素子分離領域にP型素子分離拡散層7を、
縦型NPNバイポーラトランジスタ領域と横型PNPバ
イポーラトランジスタ領域にN型拡散層8を、縦型PN
Pバイポーラトランジスタ領域にP型拡散層9を、Pi
N型フォトダイオードのカソード引き出し領域にN型カ
ソード引き出し層10を、縦型NPNバイポーラトランジ
スタのコレクタ引き出し領域にN型コレクタ引き出し層
11を、横型PNPバイポーラトランジスタのベース引き
出し領域にN型ベース引き出し層12を、縦型PNPバイ
ポーラトランジスタのコレクタ引き出し領域にP型コレ
クタ引き出し層13を、それぞれ形成するためのイオン注
入を行う。
【0015】ここで、N型拡散層8を形成するためのイ
オン注入は、リンを加速電圧100 〜180 Kev,ドーズ量
1E11〜1E13cm-2で行い、最終的には濃度が1E16cm
-3以下になるように形成する。また、P型拡散層9のイ
オン注入は、ボロンを加速電圧100 〜180 Kev,ドーズ
量1E11〜1E13cm-2で行い、最終的には濃度が1E16
cm-3以下になるように形成する。また、N型カソード引
き出し層10とN型コレクタ引き出し層11とN型ベース引
き出し層12は、同時にイオン注入を行ってもよい。
【0016】その後、図3に示すように、熱拡散を行う
ことにより、N+ 型埋込み層3,N- 型埋込み層4,P
+ 型埋込み層5,P型素子分離拡散層7,N型拡散層
8,P型拡散層9,N型カソード引き出し層10,N型コ
レクタ引き出し層11,N型ベース引き出し層12,P型コ
レクタ引き出し層13が形成される。ここで、N- 型埋込
み層4とN型拡散層8,N- 型埋込み層4とN型カソー
ド引き出し層10,P- 型埋込み層2とP型素子分離拡散
層7,P+ 型埋込み層5とP型拡散層9が、それぞれ接
続されるように形成されるが、N- 型埋込み層4はリン
で形成されているため、アンチモンに比べ拡散係数が大
きく、熱拡散の時間を短くできる。例えば、従来1000〜
1150℃,2000〜3000分の熱拡散が必要であったものが、
1000〜1150℃,600 〜1200分の熱拡散で十分である。こ
のため、PiN型フォトダイオード領域のN+ 型埋込み
層3のN- エピタキシャル層6側への拡散が小さくな
り、PiN型フォトダイオードのi層(N- エピタキシ
ャル層6)の領域を大きく形成することができる。ま
た、N型拡散層8,P型拡散層9は、濃度が1E16cm-3
以下に形成される。
【0017】次に,図4に示すように、フィールド酸化
膜14を形成した後、PiN型フォトダイオード領域にP
+ 型アノード層17を形成し、縦型NPNバイポーラトラ
ンジスタ領域にP型ベース層15とN+ 型エミッタ層18を
形成し、縦型PNPバイポーラトランジスタ領域にN型
ベース層16を形成し、横型PNPバイポーラトランジス
タ領域と縦型PNPバイポーラトランジスタ領域にP+
型エミッタ層19を形成し、横型PNPバイポーラトラン
ジスタ領域にP+ 型コレクタ層20を形成する。また、P
+ 型アノード層17とP+ 型エミッタ層19とP+ 型コレク
タ層20及び縦型NPNバイポーラトランジスタの外部ベ
ース領域(図示せず)のP+ 層は同時に形成しても良
く、N+ 型エミッタ層18と縦型PNPバイポーラトラン
ジスタの外部ベース領域(図示せず)のN+ 層を同時に
形成してもよい。これにより、PiN型フォトダイオー
ドと縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバ
イポーラトランジスタと縦型PNPバイポーラトランジ
スタを、N型基板上に形成した半導体装置が完成する。
【0018】次に、第2の実施の形態を図5〜図8の製
造工程図に基づいて説明する。この実施の形態は、Pi
N型フォトダイオードと縦型NPNバイポーラトランジ
スタと横型PNPバイポーラトランジスタと縦型PNP
バイポーラトランジスタとPMOSトランジスタとNM
OSトランジスタを同一基板上に構成するもので、請求
項2記載の発明に対応するものである。まず、図5に示
すように、N型基板21の縦型NPNバイポーラトランジ
スタ領域、横型PNPバイポーラトランジスタ領域、P
MOSトランジスタ領域、素子分離領域に、ボロンを加
速電圧100 〜180 Kev,ドーズ量1E13〜5E14cm-2
イオン注入し、1050〜1150℃,50〜100時間の拡散を行
うことにより、濃度が1E16cm-3〜1E18cm-3のP-
埋込み層22を形成する。このP- 型埋込み層22は、素子
分離用のP型埋込み層も兼ねることができる。その後、
PiN型フォトダイオード領域と、P- 型埋込み層22を
形成した領域の縦型NPNバイポーラトランジスタ領
域、横型PNPバイポーラトランジスタ領域、PMOS
トランジスタ領域にアンチモンを拡散させ、N+ 型埋込
み層23を形成する。
【0019】ここで、PiN型フォトダイオードのN+
型埋込み層23はN型基板21に形成されるため、N+ 型埋
込み層23とN型基板21の間にPN接合が形成されず、寄
生容量をなくすことができる。また、縦型NPNバイポ
ーラトランジスタ領域、横型PNPバイポーラトランジ
スタ領域、PMOSトランジスタ領域のN+ 型埋込み層
23はP- 型埋込み層22内に形成されるため、縦型NPN
バイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトラン
ジスタとPMOSトランジスタを、N型基板21と電気的
に分離することができる。
【0020】次に、PiN型フォトダイオードのカソー
ド引き上げ領域、縦型NPNバイポーラトランジスタ領
域、横型PNPバイポーラトランジスタ領域、PMOS
トランジスタ領域にN- 型埋込み層24を形成するため
に、リンを加速電圧50〜150 Kev,ドーズ量1E13〜1
E15cm-2でイオン注入し、縦型PNPバイポーラトラン
ジスタ領域、NMOSトランジスタ領域にP+ 型埋込み
層25を形成するために、ボロンを加速電圧30〜80Kev,
ドーズ量1E13〜5E14cm-2でイオン注入した後、950
〜1050℃,30〜90分の拡散を行う。このとき、P+ 型埋
込み層25はN型基板21に形成されるため、PN接合によ
り縦型PNPバイポーラトランジスタとNMOSトラン
ジスタをN型基板1と電気的に分離することができる。
また、N-型埋込み層4は後に行う熱拡散を短くするた
めに形成される。
【0021】次に、図6に示すように、N- エピタキシ
ャル層26を濃度1E12〜1E14cm-2,膜厚8〜12μmに
形成する。このN- エピタキシャル層26は低濃度に形成
され、最終的にはPiN型フォトダイオードのi層とな
る。次に、素子分離領域にP型素子分離拡散層27を、縦
型NPNバイポーラトランジスタ領域と横型PNPバイ
ポーラトランジスタ領域にN型拡散層28を、縦型PNP
バイポーラトランジスタ領域にP型拡散層29を、PiN
型フォトダイオードのカソード引き出し領域にN型カソ
ード引き出し層30を、縦型NPNバイポーラトランジス
タのコレクタ引き出し領域にN型コレクタ引き出し層31
を、横型PNPバイポーラトランジスタのベース引き出
し領域にN型ベース引き出し層32を、縦型PNPバイポ
ーラトランジスタのコレクタ引き出し領域にP型コレク
タ引き出し層33を、PMOSトランジスタ領域にN型ウ
エル拡散層34を、NMOSトランジスタ領域にP型ウエ
ル拡散層35を、それぞれ形成するためのイオン注入を行
う。ここで、N型拡散層28を形成するためのイオン注入
は、リンを加速電圧100 〜180 Kev,ドーズ量1E11〜
1E13cm-2で行い、最終的には濃度が1E16cm-3以下に
なるように形成する。また、P型拡散層29のイオン注入
は、ボロンを加速電圧100 〜180 Kev,ドーズ量1E11
〜1E13cm-2で行い、最終的には濃度が1E16cm-3以下
になるように形成する。また、N型カソード引き出し層
30とN型コレクタ引き出し層31とN型ベース引き出し層
32は、同時にイオン注入を行ってもよい。
【0022】その後、図7に示すように、熱拡散を行う
ことによりN+ 型埋込み層23,N-型埋込み層24,P+
型埋込み層25,P型素子分離拡散層27,N型拡散層28,
P型拡散層29,N型カソード引き出し層30,N型コレク
タ引き出し層31,N型ベース引き出し層32,P型コレク
タ引き出し層33,N型ウエル拡散層34,P型ウエル拡散
層35が形成される。ここで、N- 型埋込み層24とN型拡
散層28,N- 型埋込み層24とN型カソード引き出し層3
0,N- 型埋込み層24とN型ウエル拡散層34,P- 型埋
込み層22とP型素子分離拡散層27,P+ 型埋込み層25と
P型拡散層29,P+ 型埋込み層25とP型ウエル拡散層35
がそれぞれ接続されるように形成されるが、N- 型埋込
み層24はリンで形成されているため、アンチモンに比べ
拡散係数が大きく熱拡散の時間を短くできる。例えば、
従来1000〜1150℃,2000〜3000分の熱拡散が必要であっ
たものが、1000〜1150℃,600 〜1200分の熱拡散で十分
である。このため、PiN型フォトダイオード領域のN
+ 型埋込み層22のN- エピタキシャル層26側への拡散が
小さくなり、PiN型フォトダイオードのi層(N-
ピタキシャル層26)の領域を大きく形成することができ
る。また、N型拡散層28,P型拡散層29は、濃度が1E
16cm-3以下に形成される。
【0023】次に,図8に示すように、フィールド酸化
膜36を形成した後、PMOSトランジスタ領域とNMO
Sトランジスタ領域にゲート酸化膜37を、ポリシリコン
等によりゲート電極38を形成する。次に、PiN型フォ
トダイオード領域にP+ 型アノード層41を形成し、縦型
NPNバイポーラトランジスタ領域にP型ベース層39と
+ 型エミッタ層42を形成し、縦型PNPバイポーラト
ランジスタ領域にN型ベース層40を形成し、横型PNP
バイポーラトランジスタ領域と縦型PNPバイポーラト
ランジスタ領域にP+ 型エミッタ層43を形成し、横型P
NPバイポーラトランジスタ領域にP+ 型コレクタ層44
を形成し、PMOSトランジスタ領域にP+ 型ソース・
ドレイン層45を形成し、NMOSトランジスタ領域にN
+ 型ソース・ドレイン層46を形成する。また、P+ 型ア
ノード層41とP+ 型エミッタ層43とP+ 型コレクタ層44
とP+ 型ソース・ドレイン層45及び縦型NPNバイポー
ラトランジスタの外部ベース領域(図示せず)のP+
は、同時に形成しても良く、N+ 型エミッタ層42とN+
型ソース・ドレイン層46及び縦型PNPバイポーラトラ
ンジスタの外部ベース領域(図示せず)のN+ 層を同時
に形成してもよい。これにより、PiN型フォトダイオ
ードと縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNP
バイポーラトランジスタとPMOSトランジスタとNM
OSトランジスタとを、N型基板上に形成した半導体装
置が完成する。
【0024】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、請求項1記載の発明によれば、N型の半導体基板を
使用し、PiN型フォトダイオードと縦型PNPバイポ
ーラトランジスタをN型基板上に形成することにより、
PiN型フォトダイオードのカソードを形成するN+
埋込み層とN型基板との間の寄生容量をなくすことで、
面積依存性がなく周波数特性の高いPiN型フォトダイ
オードを得ることができ、縦型PNPのコレクタ埋込み
層を形成するP+ 型埋込み層とN型基板の間にPN接合
が形成されることで、縦型PNPバイポーラトランジス
タをN型基板と電気的に分離することができる。また、
縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポ
ーラトランジスタは、N型基板上に1E16cm-3〜1E18
cm-3の濃度で形成されたP型埋込み層領域に形成するこ
とにより、縦型NPNバイポーラトランジスタのコレク
タ埋込み層を形成するN+ 型埋込み層とN型基板の間に
P型埋込み層が形成され、同様に、横型PNPバイポー
ラトランジスタのベース埋込み層を形成するN+ 埋込み
層とN型基板の間にP型埋込み層が形成されることによ
り、縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバ
イポーラトランジスタをN型基板と電気的に分離するこ
とができる。このように、面積依存性がなく周波数特性
の高いPiN型フォトダイオードと、基板と電気的に分
離することにより回路設計が容易にできるようにした縦
型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバイポー
ラトランジスタと縦型PNPバイポーラトランジスタ
を、同一基板上に構成することができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、N型の半導
体基板を使用し、PiN型フォトダイオードと縦型PN
PバイポーラトランジスタとNMOSトランジスタをN
型基板上に形成することにより、PiN型フォトダイオ
ードのカソードを形成するN+ 型埋込み層とN型基板と
の間の寄生容量をなくすことで、面積依存性がなく周波
数特性の高いPiN型フォトダイオードを得ることがで
き、縦型PNPバイポーラトランジスタのコレクタ埋込
み層を形成するP+ 型埋込み層とN型基板の間にPN接
合が形成され、同様に、NMOSトランジスタのウエル
を形成するP+型埋込み層とN型基板の間にPN接合が
形成されることにより、縦型NPNバイポーラトランジ
スタ,NMOSトランジスタ共にN型基板と電気的に分
離することができる。また、縦型NPNバイポーラトラ
ンジスタと横型PNPバイポーラトランジスタとPMO
Sトランジスタは、N型基板上に1E16cm-3〜1E18cm
-3の濃度で形成されたP型埋込み層領域に形成すること
により、縦型NPNバイポーラトランジスタのコレクタ
埋込み層を形成するN+ 型埋込み層とN型基板の間にP
型埋込み層が形成され、同様に、横型PNPバイポーラ
トランジスタのベース埋込み層を形成するN+ 型埋込み
層とN型基板の間にP型埋込み層が形成されると共に、
PMOSトランジスタのウエルを形成するN+ 型埋込み
層とN型基板の間にP型埋込み層が形成されることによ
り、縦型NPNバイポーラトランジスタと横型PNPバ
イポーラトランジスタ及びPMOSトランジスタを、N
型基板と電気的に分離することができる。このように、
面積依存性がなく周波数特性の高いPiN型フォトダイ
オードと、基板と電気的に分離することにより回路設計
が容易にできるようにした縦型NPNバイポーラトラン
ジスタと横型PNPバイポーラトランジスタと縦型PN
PバイポーラトランジスタとNMOSトランジスタとP
MOSトランジスタを、同一基板上に構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1の実施の形態を
説明するための製造工程を示す図である。
【図2】図1に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図3】図2に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図4】図3に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を説明するための製
造工程を示す図である。
【図6】図5に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図7】図6に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図8】図7に示した製造工程に続く製造工程を示す図
である。
【図9】従来の半導体装置の構成例を示す断面図であ
る。
【図10】従来の半導体装置の他の構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 N型基板 2 P- 型埋込み層 3 N+ 型埋込み層 4 N- 型埋込み層 5 P+ 型埋込み層 6 N- エピタキシャル層 7 P型素子分離拡散層 8 N型拡散層 9 P型拡散層 10 N型カソード引き出し層 11 N型コレクタ引き出し層 12 N型ベース引き出し層 13 P型コレクタ引き出し層 14 フィールド酸化膜 15 P型ベース層 16 N型ベース層 17 P+ 型アノード層 18 N+ 型エミッタ層 19 P+ 型エミッタ層 20 P+ 型コレクタ層 21 N型基板 22 P- 型埋込み層 23 N+ 型埋込み層 24 N- 型埋込み層 25 P+ 型埋込み層 26 N- エピタキシャル層 27 P型素子分離拡散層 28 N型拡散層 29 P型拡散層 30 N型カソード引き出し層 31 N型コレクタ引き出し層 32 N型ベース引き出し層 33 P型コレクタ引き出し層 34 N型ウエル拡散層 35 P型ウエル拡散層 36 フィールド酸化膜 37 ゲート酸化膜 38 ゲート電極 39 P型ベース層 40 N型ベース層 41 P+ 型アノード層 42 N+ 型エミッタ層 43 P+ 型エミッタ層 44 P+ 型コレクタ層 45 P+ 型ソース・ドレイン層 46 N+ 型ソース・ドレイン層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PiN型フォトダイオードと縦型NPN
    バイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトラン
    ジスタと縦型PNPバイポーラトランジスタを同一半導
    体基板上に構成する半導体装置において、前記半導体基
    板としてN型基板を用い、縦型NPNバイポーラトラン
    ジスタと横型PNPバイポーラトランジスタは、前記N
    型基板上に1E16cm-3〜1E18cm-3の濃度に形成された
    P型埋込み層領域に形成し、PiN型フォトダイオード
    と縦型PNPバイポーラトランジスタは前記N型基板上
    に形成したことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 PiN型フォトダイオードと縦型NPN
    バイポーラトランジスタと横型PNPバイポーラトラン
    ジスタと縦型PNPバイポーラトランジスタとNMOS
    トランジスタとPMOSトランジスタを同一半導体基板
    上に構成する半導体装置において、前記半導体基板とし
    てN型基板を用い、縦型NPNバイポーラトランジスタ
    と横型PNPバイポーラトランジスタとPMOSトラン
    ジスタは、前記N型基板上に1E16cm-3〜1E18cm-3
    濃度に形成されたP型埋込み層領域に形成し、PiN型
    フォトダイオードと縦型PNPバイポーラトランジスタ
    とNMOSトランジスタは前記N型基板上に形成したこ
    とを特徴とする半導体装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369344B1 (ko) * 1998-06-29 2003-03-17 주식회사 하이닉스반도체 실린더형핀드포토다이오드를갖는이미지센서
CN111968971A (zh) * 2020-08-28 2020-11-20 西安微电子技术研究所 一种抗辐照的共岛lpnp和spnp版图结构

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