JPH091990A - 転写印刷シート - Google Patents

転写印刷シート

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JPH091990A
JPH091990A JP17421495A JP17421495A JPH091990A JP H091990 A JPH091990 A JP H091990A JP 17421495 A JP17421495 A JP 17421495A JP 17421495 A JP17421495 A JP 17421495A JP H091990 A JPH091990 A JP H091990A
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JP
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layer
sheet
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top coat
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JP17421495A
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Inventor
Katsuyuki Kiriyama
勝之 桐山
Takamasa Maeda
孝昌 前田
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TAIYO MARK KK
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TAIYO MARK KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】転写印刷シートは、被写体に水、溶剤、熱など
を使用することなくきわめて容易に転写印刷でき、トッ
プコート層の中にガラス微粒子を含有させることによっ
て、光の反射再帰性を有し、マイクロカプセル化接着剤
を含有させることにより摩擦に強く耐久性に優れた印刷
物を与える転写シート。 【構成】離型性を有する剥離シート1の上面に所定の形
状を有する接着剤層2、着色層3、トップコート層4、
裏面に粘着剤を付与したキャリヤーシート5を設けた構
成の転写印刷シートにおいて、トップコート層4の中に
ガラス微粒子6を含有する光の反射再帰性を有する転写
印刷シート。また接着剤層2の中にマイクロカプセル化
接着剤7を含有する転写印刷シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、水、溶剤、熱などを使
用することなくきわめて容易に転写印刷することがで
き、夜など光を当てたときに明るく輝き、光の反射再帰
性を有し、また転写後の印刷物が熱や摩擦に対する耐久
性にすぐれた印刷物を与える転写印刷シートに関する。
【0002】
【従来の技術】夜など光を当てたときに明るく輝く印刷
物の要求が近年多くなってきている。自動車に対する夜
間の表示板や、デパートやビルなどの消火栓の存在場所
の表示、行先表示用など、暗いところで懐中電灯を照ら
した時にはっきり確認できる印刷物が強く望まれてい
る。特に後者は停電時や地震、台風などの災害時の安全
対策が強く叫ばれているなか、ドアや柱などに容易に転
写できる光の反射再帰性を有する印刷物の出現が待たれ
ていた。従来このような光再帰性の印刷物は、現在の自
動車表示板に見られるように、光反射を有する塗料の上
に厚い多くの凸面を持つガラスを組み込んだもので、大
規模な生産設備を有するところでしか作れないものであ
った。実開昭62−65299には光再帰性を有する転
写シートの提案がなされているが、転写接着する接着剤
が感熱接着剤であり、その転写には熱溶融する樹脂から
なる接着剤層を熱で溶融させながら圧着させる大がかり
な設備が必要であり、ほとんど実用性に乏しかった。ま
た従来、転写印刷シートとしては水やアルコールなどの
溶剤を用いる転写タイプのものと、熱可塑性樹脂を接着
剤層に用いるホットメルトタイプのものとがある。前者
のタイプの転写シートは紙または剥離紙の上に水糊を塗
布し、そのうえにインク層からなる印刷層を重ねた構成
を有するものであり、溶剤系の場合にはさらに印刷層の
上に溶剤で膨潤、溶解する接着剤層を施したものであ
る。転写操作時にはこの転写シートを水で膨潤させ、印
刷層をずらしながら転写するか、アルコールなどの溶剤
で接着剤層と被写体表面を濡らして被写体に接着した後
水糊を水で膨潤溶解して剥離紙などを除く方法がとられ
る。後者の場合は熱溶融する樹脂からなる接着剤層を熱
で溶融させながら圧着させることによりなされる。
【0003】また最近になって水や溶剤や熱を使用せず
転写する転写印刷シートの提案がなされている(例えば
特公平2−48440)。この転写シートは、離型性を
有する剥離シートの上面に所定の形状を有する接着剤
層、該接着剤層の上にインクによる着色層、さらにその
上面にトップコート層を設け、次いで裏面に粘着剤を付
与したキャリヤーシートを設けた構成を有する転写印刷
シートである。しかしこれらの従来技術には本発明の意
図する光再帰性の転写シートの記載はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水や溶剤を用いて転写
するタイプの転写シートに於いては、水やアルコールな
どで湿潤させる必要があるため、水やアルコールに冒さ
れやすい被写体には使用できない、接着後被写体との接
着力が十分発現するまでに長い時間がかかる、接着剤層
を膨潤、溶解して使用するため印刷層が変形しやすくき
れいな印刷物が得られない、溶剤を使用する場合は作業
環境の悪化と人体へ悪影響を及ぼすなどの欠点がある。
また需水量やアルコールによる接着剤の粘着性の発現程
度などの狭い条件の範囲でしか転写ができず、高度なテ
クニックが必要であった。またこれらの転写シートは転
写後の接着剤の部分が水やアルコールに溶解したり膨潤
するため屋外や湿度の高い環境では耐久性に問題があ
り、使用できないものであった。ホットメルトタイプの
転写シートの場合には、転写シートを製造する場合や被
写体に転写する場合に接着剤層を熱で溶融させる必要が
あり大きな機械装置の設置が必要である。そのためコス
ト的にも高くなり、ある限られた分野でしか使用されて
いない。
【0005】また最近提案されている転写シートは離型
性を有する剥離シートの上面に所定の形状を有する接着
剤層、その上にインクによる着色層、さらにその上面に
トップコート層を設け、次いで裏面に粘着剤を付与した
キャリヤーシートを設けた構成になっているものであ
る。転写操作はまず剥離紙を取り除き、被写体に接着剤
層を圧着した後、最後にキャリヤーシートを取り除く方
法でなされるため水、溶剤を必要とせず、特殊な技術や
装置も特にいらないため良好な転写シートであるが、光
の反射再帰性を有する印刷物を与える転写シートの記載
はない。また接着剤層に使用される接着剤は、転写シー
トを被写体に圧着して接着性を得る必要があるため、種
々のゴム系やアクリル酸エステル重合体またはその共重
合などをベースポリマーとしたガラス転移点の低い重合
体を用いた粘着剤を使用せざるを得ないため、接着剤自
信が柔軟で、熱により流動、変形したり、外部からの摩
擦やクリープによっても変形が生じ、印刷物の変形など
を伴う問題点がある。これは夏場などの高温に長時間曝
される屋外用の印刷物には使用できないものであった。
またこの印刷物の上から手や物で摩擦したり、引っかい
たりすると接着剤が柔らかいため接着層のところからは
ぎ取られ変形するなど外部からの摩擦に弱い欠点があっ
た。この粘着剤に架橋剤や加硫剤を配合したり、ガラス
転移点の高い重合体に可塑剤などを添加して接着後硬い
皮膜を有する接着剤層を形成するなどの試みもなされて
はいるが、前者の場合は転写前に接着剤が徐々に硬化す
るため可使用時間が限定され、後者の場合は粘着性が不
足したり、硬い接着層を形成するまでに非常に長い時間
を要するなど問題が多くほとんど使用されていないのが
現状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
したものであって、本発明の転写印刷シートは、離型性
を有する剥離シート(1)の上面に所定の形状を有する
接着剤層(2)、該接着剤層(2)の上にインクによる
着色層(3)、さらにその上面にトップコート層(4)
を設け、次いで裏面に粘着剤を付与したキャリヤーシー
ト(5)を設けた構成を有する転写印刷シートにおい
て、トップコート層(4)に平均粒子径10〜200ミ
クロンメーターのガラス微粒子(6)を10〜70重量
パーセント含有することを特徴とする転写印刷シートで
ある。トップコート層(4)の中に平均粒子径10〜2
00ミクロンメーターのガラス微粒子(6)を含有させ
ることによって、夜ライトを当てたときに明るく輝き、
光の反射再帰性を有する印刷物を与える転写シートを提
供するものである。この転写シートは水、溶剤、熱など
を使用することなくきわめて容易に転写印刷することが
でき、ドアのガラス板の上に、丸い柱の上に、さらには
紙や布の上にも転写が可能な光の反射再帰性を有する転
写シートを与えるものである。さらに、この本発明の転
写シートは接着剤が柔軟な粘着剤を使用するため、熱や
外力などにより印刷物が流動したり、変形したり、傷が
付いたりすることがあり、これを改良するために転写シ
ートの接着剤層(2)の接着剤中にマイクロカプセル化
接着剤(7)を含有させることによって解決できること
を見い出した。これは、製造から転写するまではその性
質を変えることなく一定の優れた粘着性を保ち、転写後
に一定の圧力を付与しマイクロカプセルを壊すことによ
り、カプセル内の接着剤か接着剤層に予め配合していた
架橋剤と反応して架橋構造を有する固い接着剤層を形成
する。また多価エポキシ化合物、多価イソシアネート化
合物などの架橋剤を含むマイクロカプセル化接着剤を用
いた場合、接着剤中に使用されている重合体または共重
合体の官能基、例えばカルボキシル基またはその塩、水
酸基などと反応し強固な接着剤層を形成する。本発明の
接着剤層(2)の中にマイクロカプセル化接着剤(7)
を(2)層の接着剤中に10〜60重量パーセント含有
した転写印刷シートは、転写後、熱により印刷物が流
動、変形したり、外部からのクリープによって変形する
ことなく、さらにこの印刷物の上から手や物で摩擦した
り、引っかいたりしても印刷物がはぎ取られたり、変形
することが無く外部からの摩擦に強い印刷物を与える。
これは転写後に接着剤が反応、硬化し粘着剤から固く強
固な接着剤に変わるからである。この性質を有する本発
明の転写シートは従来の転写シートでは使用できなかっ
た、夏場に高温に長時間曝される屋外用の印刷物にも使
用できるものである。
【0007】本発明に使用される剥離シート(1)は、
バリヤー紙、ポリエチレン/紙ラミネート紙やプラスチ
ックシートの片面をシリコン樹脂で処理したものが好適
に使用される。その他、剥離剤としては長鎖アルキル基
を有するビニル化合物の(共)重合体、フッ素系化合物
などで処理したものが挙げられるが何れも使用でき、特
に限定されるものではない。
【0008】剥離シートの離型性を有する面に、文字、
図形、模様などの印刷される所定の形状を有するパター
ンで接着剤層(2)を設ける。この接着剤層に使用され
る接着剤としては粘着性を有する感圧接着剤が好適に使
用されるが、場合によっては感熱、再湿接着剤なども使
用できる。接着剤のベースポリマーとしては、イソプレ
ンゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、低分子
量の液状イソプレンゴムなどのゴム系ポリマー、種々の
鎖長を有するアルキルアクリル酸エステル、またはメタ
アクリル酸エステル類の(共)重合体のアクリル系ポリ
マーなどがあり、特にアクリル系粘着剤がすぐれてい
る。また本発明のマイクロカプセル化接着剤を接着剤層
に配合する場合には、反応性を有する基をこれらベース
ポリマーに付加するために、(メタ)アクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸またはその誘導体、イタコン酸など
のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和化合物、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステルなどの
水酸基を有するエチレン性不飽和化合物などを共重合す
ることができる。また上記接着剤とは反応せずマイクロ
カプセル化接着剤と反応する架橋剤として、マイクロカ
プセル化接着剤の主成分がエポキシ化合物の場合、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、ヘキサメチレン
テトラミンなどの硬化剤を予め配合しておくことができ
る。これらのポリマーの他に必要に応じて粘着付与剤、
軟化剤、老化防止剤、充填剤、着色剤などを適正な比率
で配合して使用する。
【0009】本発明に使用するマイクロカプセル化接着
剤(7)は、エポキシ樹脂、多価イソシアネート化合物
などの接着剤成分を5〜200ミクロンメーターの平均
粒子径にカプセル化した接着剤で、壁剤としては通常尿
素樹脂、メラミン樹脂またはこの両者の縮合物が用いら
れる。接着剤成分としては特にエポキシ樹脂が好適で、
エポキシ当量100〜400のビスフェノールA型のエ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂が好
ましい。該接着剤はカプセルが壊された後、予め接着剤
層に配合されていたアミン化合物である硬化剤と反応し
て接着剤層全体を硬い強固な、耐久性を有する層に変え
る。この配合量としては接着剤層(2)の中にマイクロ
カプセル化接着剤(7)を10〜60重量パーセント含
有することが必要である。好ましくは20〜40パーセ
ントがよい。10パーセント未満の場合は本発明の意図
する転写後硬い強固な接着剤層を形成することができ
ず、また60パーセントより多い場合は初期の良好な粘
着性能を出すことができないため好ましくない。マイク
ロカプセル化接着剤の性能を発現させるためには該印刷
シートを転写した後、一定の圧力を加えカプセルを壊す
必要がある。通常カプセルを壊すに必要なプレス圧は1
〜10kg/cm2であり、転写後ニップ圧を有するロール間
に通して圧力を掛けるか、ゴムまたは金属製のローラー
で押さえて加圧される。
【0010】着色層(3)は接着剤層(2)の上に、実
質上同一パターンを描くように設けられる。着色層はイ
ンクにより単色または多色で、一層または多層に積層し
て形成される。インクとしては従来から使用されている
種々のインクが使用でき、特に限定はない。一般の色料
配合インクの他に紫外線硬化型インク、電子線硬化型イ
ンク、反射性、導電性、蛍光性などの機能性を有するイ
ンクも使用可能である。これらの中でも紫外線硬化型の
インクが特に好ましい。また多層に積層して着色層を形
成する場合には、接着剤層と必ずしも同一パターンであ
る必要はなく、接着剤層をはみ出さない範囲で種々のパ
ターン、色を重ねることができる。
【0011】トップコート層(4)は、インクによる着
色層(3)の上に設けられ、転写後に印刷層に光沢を与
えたり、外傷から保護する役目を有するとともに本発明
のガラス微粒子を接着、固定させる機能を有する。この
層の成分はインクのビヒクルに用いられる透明の比較的
硬い樹脂層で形成される。特に紫外線硬化型の透明イン
クが好適に使用される。さらに本発明は、トップコート
層(4)の中に平均粒子径10〜200ミクロンメータ
ーのガラス微粒子(6)を10〜70重量パーセント含
有することによって、夜ライトを当てたときに明るく輝
き、光の反射再帰性を有する印刷物をも与える転写シー
トを提供するものである。該ガラス微粒子(6)の平均
粒子径は10〜200ミクロンメーターが良く、特に3
0〜100ミクロンが好ましい。10ミクロンメーター
未満では反射再帰性能が発揮できず、また200ミクロ
ンメーターよりも大きいとトップコート層を厚くしなけ
ればならず美麗な印刷物が得られないばかりでなく反射
再帰性能も十分発揮できないものである。またガラス微
粒子の添加量は10〜70重量パーセントであるが、好
ましくは30〜50パーセントがよく、10パーセント
未満でも、70パーセントより多い場合でも好適な反射
再帰性が得られない。トップコート層に配合する方法は
特に限定はなく、トップコートを形成する塗液にガラス
微粒子を予め一定量混合して塗布するか、トップコート
層を塗布後硬化する前に塗布層の上にガラス微粒子を一
重に敷き詰め、微粒子の略半分がトップコートの樹脂に
埋没するように付着させることが望ましい。また光の反
射再帰性をよりすぐれたものにするために、ガラスの屈
折率は高いものが好ましく、好ましくは1.7以上の屈
折率を有するものがよい。
【0012】キャリヤーシート(5)はこれら転写印刷
シートを外部摩擦などから保護し、転写する場合には転
写シート全体を一体として取り扱うことができ、転写、
プレスなどもキャリヤーシートを付けることによって的
確に、迅速に行うことができる。キャリヤーシート
(5)はポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドな
どの透明または半透明なフィルムまたはシートからな
り、その裏面に粘着剤を付与しトップコート層(4)の
上に仮接着して使用される。キャリヤーシート(5)は
外から印刷物が見えるよう透明であることが望ましい
が、大量に、同じものを機械的に転写印刷するような場
合には不透明な紙などをキャリヤーシートに用いても良
い。本発明の転写操作は、転写印刷シートから剥離シー
ト(1)を取り除き、キャリヤーシート(5)を付けた
まま、被写体に接着剤層(2)を貼着し、キャリヤーシ
ートの上からプレスして転写する。接着剤層にマイクロ
カプセル化接着剤を配合した場合にはカプセルを壊すに
必要な一定の圧力でプレスする必要があり、さらに2本
のロール間を通すか、ゴムや金属ローラーでプレスする
ことが必要である。最後にキャリヤーシート(5)のみ
を剥離すると簡単に転写操作は完了する。これは熟練し
た技術も装置も必要とせず、簡単に迅速に行うことがで
きる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例をあげて、さらに詳しく
説明する。以下「部」、「%」は特に断りのない限り重
量基準で表したものである。 実施例1 接着剤としてアクリル酸ブチルエステル、アクリル酸−
2−エチルヘキシルエステル、アクリル酸−2−ヒドロ
キシエチルエステル、アクリル酸の共重合体からなるベ
ースポリマーと粘着付与剤としてロジンを配合した乾燥
固形分35%のトルエン溶液を作成した。 剥離紙
(1)の上からシルクスクリーンにより、所定のパター
ンを上記接着剤溶液を用いて印刷後乾燥して接着剤層
(2)を作成した。次に紫外線硬化型のインクにより上
記接着剤層(2)のパターンの上から正確に重ねて同様
にシルクスクリーンにより印刷を施した後、紫外線によ
る硬化処理を行いインクによる着色層(3)を形成させ
た。さらに着色層(3)の上から透明な紫外線硬化型の
インクをシルクスクリーンを用いて塗布し、硬化処理前
に平均粒子径50ミクロンメーターの高屈折率を有する
ガラスの微粒子(6)をトップコート層の塗膜の上に1
重になるよう散布し粒子の約半分か樹脂中に埋没するよ
うに上から軽く押さえた後、硬化処理を行い、ガラス微
粒子(6)を付着させトップコート層(4)を形成させ
た。トップコート層に含まれるガラス微粒子の含有率は
48%であった。最後に、粘着剤を片面に塗布したポリ
アミド系フィルムを上記印刷したシートの全面に粘着面
と合わせて軽く圧着し、トップコート層(4)の上にキ
ャリヤーシート(5)を設け本発明の転写印刷シートを
得た。このようにして得られた転写シートから剥離紙
(1)を除き、接着剤(2)を設けた面を被写体である
メラミン樹脂板に貼着した後、キャリヤーシート(5)
の上から圧着した。その後キャリヤーシートを静かに外
し、メラミン樹脂板に接着剤層(2)、着色層(3)、
ガラス微粒子(6)を有するトップコート層(4)から
なる印刷物が容易に得られた。メラミン板に転写印刷し
た板を、夜に光を遠くから当てたところ印刷したパター
ンが明るく輝き、光の反射再帰性を有する印刷物を与え
た。 実施例2 実施例1に用いた接着剤溶液に、エポキシ樹脂の硬化剤
としてヘキサメチレンテトラミンを該溶液100部に対
して1.2部を添加し均一に混合した。さらにマイクロ
カプセル化接着剤としてエポキシ当量190のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂を主剤としたマイクロカプセル
化接着剤(松本油脂製薬(株)製 エピコート823)
を上記樹脂溶液100部に対して9.2部添加し均一に
混合し接着剤溶液とした。実施例1と同様に剥離紙
(1)の上からシルクスクリーンを用いて接着剤溶液を
印刷塗布した後、乾燥して接着剤層(2)を作成した。
さらに実施例1と同様にして紫外線硬化型のインクを用
いて着色層(3)を形成させた。次にこの層の上から透
明な紫外線硬化型のインクを塗布し、実施例1と同様に
ガラス微粒子を付着させ紫外線により硬化させてトップ
コート層(4)を作成した。最後にキャリヤーシート
(5)を設け本発明の転写シートを得た。メラミン板へ
の転写印刷を実施例1と同様に行ったが、接着剤中に配
合したマイクロカプセル化接着剤を壊すためキャリヤー
シートを外す前に金属ローラーで強くプレスして接着し
た。転写して1日後この印刷した板を50℃の乾燥器で
十分加熱して印刷部分を故意に爪で傷つけたが全く傷が
付かず強固な耐摩擦性を有する性質を示した。またこの
印刷板を夜に光を遠くから当てたところ印刷したパター
ンが明るく輝き、光の反射再帰性を有する印刷物を与え
た。また屋外曝露試験を3県で各々行ったが、1年後に
おいても全く印刷物は変形せず、初期の良好な印刷の状
態と光再帰性を保持していた。転写前の転写印刷シート
を長期保存の促進試験として40℃の恒温器の中に2カ
月放置した後、上と同様にしてメラミン板に転写を行っ
たところ、接着剤の粘着性は放置前のものと全く変わら
ず良好であった。
【0014】
【発明の効果】離型性を有する剥離シート(1)の上面
に所定の形状を有する接着剤層(2)、その上にインク
による着色層(3)、さらにその上面にトップコート層
(4)を設け、次いで裏面に粘着剤を付与したキャリヤ
ーシート(5)を設けた構成を有する転写印刷シートに
おいて、トップコート層(4)の中に平均粒子径10〜
200ミクロンメーターのガラス微粒子(6)を10〜
70重量パーセント含有することによって、被写体に
水、溶剤、熱などを使用することなくきわめて容易に転
写印刷することができ、夜ライトを当てたときに明るく
輝く、光の反射再帰性を有する印刷物を与える転写シー
トを提供するものである。また接着剤層(2)の接着剤
中にマイクロカプセル化接着剤(7)を含有させること
によって、製造から転写するまではその性質を変えるこ
となく一定の優れた粘着性を保ち、転写後に一定の圧力
を付与してカプセルを壊し、架橋構造を有する固い接着
剤層を形成させ、転写後、熱により印刷物が流動、変形
したり、外部からのクリープによって変形することな
く、さらにこの印刷物の上から手や物で摩擦したり、引
っかいたりしても印刷物がはぎ取られたり、変形するこ
とが無く摩擦に強い耐久性に優れた、光再帰性を有する
印刷物を与える。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(実施例1)の転写シートの断面図
【図2】実施例2の転写シートの断面図
【符号の簡単な説明】
1 剥離シート、 2 接着剤層、 3 インクによる着色層、 4 トップコート層、 5 キャリヤーシート、 6 ガラス微粒子、 7 マイクロカプセル化接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性を有する剥離シート(1)の上面
    に所定の形状を有する接着剤層(2)、該接着剤層
    (2)の上にインクによる着色層(3)、さらにその上
    面にトップコート層(4)を設け、次いで裏面に粘着剤
    を付与したキャリヤーシート(5)を設けた構成を有す
    る転写印刷シートにおいて、トップコート層(4)に平
    均粒子径10〜200ミクロンメーターのガラス微粒子
    (6)を10〜70重量パーセント含有することを特徴
    とする転写印刷シート
  2. 【請求項2】 接着剤層(2)の中にマイクロカプセル
    化接着剤(7)を(2)層の接着剤中に10〜60重量
    パーセント含有することを特徴とする請求項1の転写印
    刷シート 【0001】
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003330369A (ja) * 2002-05-13 2003-11-19 Yuubi:Kk 貼着用装飾体付きシートの製造法および貼着用装飾体付きシート
JP2016159612A (ja) * 2015-03-05 2016-09-05 株式会社サニー・シーリング 転写シート製造方法、及び転写シート

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