JPH09198348A - Ｃｕｉ／ｇｕｉ画面変換処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術では、ＧＵＩの多様な画面設計に伴
い通信量が増大してしまう点と、ＧＵＩによる端末操作
者のレスポンスが劣化してしまう点。 【解決手段】 ホストコンピュータ１上のアプリケーシ
ョンプログラム３のＣＵＩ画面での入出力制御を、ホス
トコンピュータ１にオンライン接続された端末で、ＧＵ
Ｉ画面での入出力制御に変換する方法において、ホスト
コンピュータ１から端末２に、ＣＵＩ画面の画面表示制
御に用いる固定定義情報（画面のレイアウトなどを定
義）の識別子（固定定義情報名１２）と可変定義情報７
（画面に表示する文字列など）を送信し、端末２では、
固定定義情報名１２に対応するＧＵＩ画面の構成要素を
抽出し、このＧＵＩ画面の表示構成要素に予め定義され
た可変定義情報の形式に基づき可変定義情報７をＧＵＩ
画面に変換してＣＵＩ画面のＧＵＩ画面への変換を行な
い、このＧＵＩ画面での入出力操作の終了時、入力情報
をホストコンピュータ１のコード体系に変換して送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ホストコンピュー
タ上のアプリケーションプログラムによるキャラクタベ
ース・ユーザインタフェース（ＣＵＩ）画面を、オンラ
イン接続された端末において、グラフィカル・ユーザイ
ンタフェース（ＧＵＩ）画面に変換する技術に係り、特
に、ＣＵＩ画面からＧＵＩ画面への変換処理を効率化す
るのに好適なＣＵＩ／ＧＵＩ画面変換処理システムに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ホストコンピュータ上のアプリケ
ーションプログラムから、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータ等の端末側の画面の入出力を制御する
技術としては、端末側のエミュレータを介してＣＵＩ
（キャラクタベース・ユーザインタフェース）で行なう
ことが一般的である。以下、その技術を図４を用いて説
明する。

【０００３】図４に示すシステムにおいて、ホストコン
ピュータ１上のアプリケーションプログラム３は、画面
の出力先の端末の名称（出力先端末名１１）と、画面に
表示する文字列などアプリケーションプログラム３の実
行に伴い動的に変更される情報を定義した可変定義情報
７、および、画面の大きさや位置などアプリケーション
プログラム３の実行中にも動的に変更されない情報を定
義した固定定義情報８の識別情報（固定定義情報名称１
２）を、ＣＯＢＯＬ等の送信命令により端末管理プログ
ラム４に送出する。端末管理プログラム４は、固定定義
情報名称１２に対応する固定定義情報８を抽出し、可変
定義情報７と共に、ホストコンピュータ１側の通信管理
プログラム５と端末２上の通信管理プログラム６を介し
て、出力先の端末２上のエミュレータ１０へ送信する。

【０００４】エミュレータ１０は、送信されてきた可変
定義情報７と固定定義情報８に基づき、ＣＵＩ画面を表
示する。また、端末２のユーザからの入力を、通信管理
プログラム５，６、および、端末管理プログラム４を介
して送信する。このようにして、アプリケーションプロ
グラム３では、可変定義情報７の形式（コード）で、ユ
ーザからの入力を受信（ＣＯＢＯＬの受信命令）するこ
とができる。

【０００５】ここで、エミュレータ１０による入出力制
御は、ＣＵＩ画面に限られており、このＣＵＩ画面で
は、ユーザは、キーボードを用いた数字やアルファベッ
トの入力によるコマンドの実行、又は、「ＰＦキー」等
による操作が一般的である。しかし、このようなキーボ
ードを用いたコマンド入力による操作では、習熟度の高
いユーザは操作することができるが、初心者が操作する
場合は、適当なマニュアルやコマンド一覧、および画面
遷移図等がない場合、容易には操作することができな
い。このようなＣＵＩ画面に対して、ＧＵＩ（グラフィ
カル・ユーザインタフェース）画面を使用すると、ユー
ザは、メニューやボタンによる選択によって操作を行な
うことができるので、訓練やマニュアルなしで使用する
ことができる。

【０００６】しかし、ホストコンピュータ上のＣＵＩの
プログラムの操作性を向上させるために、ＧＵＩのプロ
グラムに移行するのは容易ではない。すなわち、ホスト
コンピュータ上のプログラムから端末（パーソナルコン
ピュータ）のＧＵＩ画面の入出力を行なうためには、Ｃ
言語等によるＧＵＩ画面のインタフェース部分の新規作
成、あるいは、ホストコンピュータと端末間でのコード
体系やファイルシステム、およびＯＳ（オペレーティン
グシステム）の違いによる処理の追加等の作業、並び
に、それを実現するための端末上のプログラムインタフ
ェースに合わせるためのホストコンピュータ上のアプリ
ケーションプログラムの膨大な変更作業が必要となる。
また、ＣＵＩ画面に比べて、ＧＵＩ画面では、メニュー
やボタンを使用した複雑な画面を設定でき、画面定義の
ための通信情報量が多くなることが予測されるため、レ
スポンス等の性能の劣化が考えられる。

【０００７】このような問題を解決するための従来技術
としては、例えば、特開平６−３５８５５号公報に記載
のものがある。この技術では、予め端末側に、ＣＵＩ画
面に対応するＧＵＩ画面を情報ファイルとして用意して
おき、ホストコンピュータから端末に、画面情報と入力
要求情報のそれぞれに対応した各識別子を送る。そし
て、端末側では、受信した各識別子に対応する情報ファ
イルの画面と入出力項目を抽出して表示する。このこと
により、ホストコンピュータ側の既存アプリケーション
プログラムを変更することなく、ＧＵＩのメニュー画面
を表示することができ、マンマシンインタフェースを向
上させることができる。

【０００８】しかし、この従来技術においては、画面上
の固定情報についても画面生成時に送信している。その
ため、多様なＧＵＩ画面を定義して、画面情報が大きく
なるにつれ、性能が劣化する恐れがある。また、入力要
求についても、ユーザ（端末操作者）の入力をエミュレ
ータでエミュレートして毎回送信することにより、レス
ポンスが劣化してしまう。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、ＧＵＩの多様な画面設計に伴い
増大する通信量を抑えることができない点と、ＧＵＩに
よる端末操作者のレスポンスの劣化を回避することがで
きない点である。本発明の目的は、これら従来技術の課
題を解決し、ＣＵＩ画面のＧＵＩ画面への変換の高効率
化を可能とすると共に、ユーザによるＧＵＩ画面での入
力操作に、簡易な処理で高速に対応することが可能なＣ
ＵＩ／ＧＵＩ画面変換処理システムを提供することであ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のＣＵＩ／ＧＵＩ画面変換処理システムは、
ホストコンピュータ１上のアプリケーションプログラム
３のＣＵＩ画面での入出力制御を、ホストコンピュータ
１にオンライン接続された端末２で、ＧＵＩ画面での入
出力制御に変換するシステムであって、ホストコンピュ
ータ１は、端末２に、ＣＵＩ画面の表示に各々用いられ
る、画面の大きさ等、アプリケーションプログラム１の
実行中にも動的に変更されない固定の情報である固定定
義情報８の識別子（固定定義情報名１２）と、画面に表
示する文字列等、アプリケーションプログラム１の実行
に伴い動的に変更される情報である可変定義情報７とを
送信する手段（通信管理プログラム５）を具備し、端末
２は、ホストコンピュータ１から送信された固定定義情
報名１２に予め対応付けられたＧＵＩ画面の表示構成要
素を抽出し、この抽出したＧＵＩ画面の表示構成要素に
予め定義された可変定義情報の形式に基づき、ホストコ
ンピュータ１から送信された可変定義情報７をＧＵＩ画
面に変換すると共に、このＧＵＩ画面を介しての入力情
報を画面表示し、画面での入出力操作の終了時に、ホス
トコンピュータ１のコード体系に変換してホストコンピ
ュータ１に送信する手段（画面制御プログラム９，通信
管理プログラム６）を具備することを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明においては、図１に示す構
成とし、画面の固定部分（固定定義情報８）と可変部分
（可変定義情報７）に分離し、固定部分、および、可変
定義情報の形式を端末２側に設置する。そして、ホスト
コンピュータ１上のアプリケーションプログラム３から
は、端末名８出力先端末名１１）と固定定義情報名１
２、および可変定義情報７を、例えばＣＯＢＯＬの送信
命令で送信する。端末２側では、画面制御プログラム９
により、受信した固定定義情報名１２に対応する固定定
義情報８を抽出して、受信した可変定義情報７と合わせ
てＧＵＩ画面を構成して表示する。そして、端末２で
は、ユーザの入力したデータを、画面制御プログラム９
により表示し、さらに、画面の終了時、可変データのみ
をホストコンピュータ１のコードに変換して、通信管理
プログラム６により、ホストコンピュータ１側へ送信す
る。このことにより、ＣＯＢＯＬの受信命令で、ホスト
コンピュータ１上のアプリケーションプログラム３が入
力データを受信できるようになる。

【００１２】従って、アプリケーションプログラム３の
プログラムインタフェースはＣＵＩ画面を扱う従来のま
までも、ホストコンピュータ１上のコードを使用して入
出力を実現できる。また、固定定義情報８を予め端末２
側におくことにより、実行時の通信量を削減することが
できる。このように、本発明においては、公知技術と異
なり、可変定義情報７のみを総受信することにより、通
信量を削減することができる。また、操作者の指示入力
での転送処理が不要となり、レスポンスを高速化でき
る。

【００１３】以下、本発明の実施例を、図面により詳細
に説明する。図１は、本発明のＣＵＩ／ＧＵＩ画面変換
処理システムの本発明に係る構成の一実施例を示すブロ
ック図である。本図１において、ホストコンピュータ１
上のアプリケーションプログラム３から、画面を出力す
る出力先端末名１１と固定定義情報名１２および可変定
義情報７を、ＣＯＢＯＬ言語の送信命令（ＳＥＮＤ文）
によって出力する。ホストコンピュータ１上の通信管理
プログラム５は、出力先端末名１１に対応する端末２に
対して、固定定義情報名１２および可変定義情報７を送
信する。

【００１４】端末２側の出力制御では、通信管理プログ
ラム６が、ホストコンピュータ１側の通信管理プログラ
ム５により、固定定義情報名および可変定義情報７を受
信し、画面制御プログラム９に渡す。画面制御プログラ
ム９は、固定定義情報名１２により対応する固定定義情
報８から固定定義情報を入力し、通信管理プログラム６
から通知された可変定義情報７と統合して、ホストコン
ピュータ１のコードを端末側のコードに変換してＧＵＩ
画面を出力する。端末２側の入力制御では、ＧＵＩ画面
から端末操作者が入力したデータを、画面制御プログラ
ム９が、画面上に表示する。すなわち、マウスでの選択
操作やカット＆ペーストによる編集操作などのＧＵＩ操
作は、全て、画面制御プログラム９が画面を制御し、端
末操作者の送信指示があるまではデータを送信しない。
そして端末操作者からの送信指示により初めて、かつ可
変データのみをコード変換してホストコンピュータ１へ
送信する。

【００１５】ホストコンピュータ１側の入力制御では、
ホストコンピュータ１上の通信制御プログラム５が、端
末２上の通信利プログラム６から入力データを受信し、
アプリケーションプログラム３へ送信する。アプリケー
ションプログラム３は、ＣＯＢＯＬの受信命令（ＲＥＣ
ＥＩＶＥ文）により入力データを受信する。この入力デ
ータは、端末２側の画面制御プログラム９によって、ホ
ストコンピュータ１側のコードに変換済みであるため、
ＣＵＩ端末２から入力する場合と同様のホストコンピュ
ータ１のコードであり、ＧＵＩに移行する場合でも、プ
ログラムインタフェースの変更が容易である。

【００１６】図２を用いて、可変定義情報７の構成例を
説明する。図１のアプリケーションプログラム３は、可
変定義情報７中に、画面を動的に変更するための可変出
力情報７１と、ユーザの入力したデータを受信するため
の可変入力情報７２を定義して送信する。可変出力情報
７１としては、画面に表示する文字列（画面表示文字列
７１１）や、プログラムを実行中に動的に変更するメニ
ューの活性／不活性などの属性（メニューの動的属性７
１２）などを定義する。また、可変入力情報７２として
は、ユーザが入力したデータを格納する領域（文字列入
力領域７２１）や、選択したメニューの項目などを格納
する領域（メニューの選択項目７２２）などを定義す
る。

【００１７】図３を用いて、図１における固定定義情報
８の構成例を説明する。固定定義情報８は、画面の大き
さの８２１や画面の位置８２２または画面の背景色８２
３などの画面レイアウト８２、および、メニューの位置
８３１やメニューのラベル８３２またはメニューの文字
フォント８３３などのメニュー属性８３等、図１のアプ
リケーションプログラム３の実行中にも動的に変更され
ない固定の情報を定義する。

【００１８】図１における端末２側の画面制御プログラ
ム９は、図３に示す固定定義情報８により、端末２側の
ＧＵＩ画面の固定部分を生成し、図２に示す可変出力情
報７１により、画面の表示内容を動的に変更する。そし
て、ユーザの入力があると、図１の端末２は、画面制御
プログラム９により、入力データを図１のホストコンピ
ュータ１側のコードに変換して、図２の可変入力情報７
２の領域に格納し、図１のアプリケーションプログラム
３へ渡す。

【００１９】以上、図１〜図３を用いて説明したよう
に、本実施例のＣＵＩ／ＧＵＩ画面変換処理システムで
は、従来エミュレータを介して端末２側に、画面の固定
定義情報と可変定義情報を送信することによりＣＵＩ画
面を制御してきたアプリケーションプログラム３のプロ
グラムインタフェースを変更することなく、ホストコン
ピュータ１から端末に、端末名と固定定義情報名、およ
び可変定義情報を送信することにより、ＧＵＩ画面を制
御することができる。

【００２０】また、固定定義情報を端末側におくことに
より、より複雑なＧＵＩ画面であっても、ホストコンピ
ュータ１−端末２間で送受信するデータが可変部分のみ
であるため、エミュレータを用いた従来技術より、デー
タ量を抑えることができ、レスポンス等の性能を損ねる
ことなく実現できる。尚、本発明は、図１〜図３を用い
て説明した実施例に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲において種々変更可能である。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、ホストコンピュータ上
のアプリケーションプログラムのインタフェースを変更
することなくＣＵＩ画面をＧＵＩ画面に変換することが
可能となると共に、多様なＧＵＩ画面定義による通信量
の増大を抑えること、および、画面表示性能の劣化を防
ぐことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＣＵＩ／ＧＵＩ画面変換処理システム
の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】図１における可変定義情報の構成例を示す説明
図である。

【図３】図１における固定定義情報の構成例を示す説明
図である。

【図４】従来のエミュレータを用いたＣＵＩ画面制御の
システム構成例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１：ホストコンピュータ、２：端末、３：アプリケーシ
ョンプログラム、４：端末管理プログラム、５，６：通
信管理プログラム、７：可変定義情報、８：固定定義情
報、９：画面制御プログラム、１０：エミュレータ、１
１：出力先端末名、１２：固定定義情報名、７１：可変
出力情報、７２：可変入力情報、８１：固定定義情報
名、８２：画面レイアウト、８３：メニュー属性、７１
１：画面表示文字列、７１２：メニューの動的属性、７
２１：文字列入力領域、７２２：メニューの選択項目、
８２１：画面の大きさ、８２２：画面の位置、８２３：
画面の背景色、８３１：メニューの位置、８３２：メニ
ューのラベル、８３３：文字フォント。

フロントページの続き (72)発明者 加藤 真弓 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータ上のアプリケーショ
   ンプログラムのキャラクタベース・ユーザインタフェー
   ス画面（ＣＵＩ画面）での入出力制御を、上記ホストコ
   ンピュータにオンライン接続された端末で、グラフィカ
   ル・ユーザインタフェース（ＧＵＩ）画面での入出力制
   御に変換するシステムにおいて、上記ホストコンピュー
   タは、上記端末に、上記ＣＵＩ画面の表示に用いられる
   画面サイズを少なくとも含む上記アプリケーションプロ
   グラムの実行中にも動的に変更されない固定の情報であ
   る固定定義情報の識別子と、画面に表示する文字列を少
   なくとも含む上記アプリケーションプログラムの実行に
   伴い動的に変更される情報である可変定義情報とを送信
   する手段を、上記端末は、上記ホストコンピュータから
   送信された固定定義情報識別子に予め対応付けられた上
   記ＧＵＩ画面の表示構成要素を抽出し、該抽出したＧＵ
   Ｉ画面の表示構成要素に予め定義された上記可変定義情
   報の形式に基づき、上記ホストコンピュータから送信さ
   れた可変定義情報を上記ＧＵＩ画面に変換すると共に、
   該ＧＵＩ画面を介しての入力情報を画面表示し、画面で
   の入出力操作の終了時に、上記ホストコンピュータのコ
   ード体系に変換して該ホストコンピュータに送信する手
   段を、それぞれ具備することを特徴とするＣＵＩ／ＧＵ
   Ｉ画面変換処理システム。