JPH09196108A - 流体封入式筒型マウントおよびその製造方法 - Google Patents

流体封入式筒型マウントおよびその製造方法

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JPH09196108A
JPH09196108A JP823696A JP823696A JPH09196108A JP H09196108 A JPH09196108 A JP H09196108A JP 823696 A JP823696 A JP 823696A JP 823696 A JP823696 A JP 823696A JP H09196108 A JPH09196108 A JP H09196108A
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貞夫 小久保
Shunta Shioda
俊太 潮田
Naoyuki Koga
直行 古賀
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Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸部材12と中間スリーブ20を本体ゴム弾
性体16で連結せしめたマウント本体18を、アルミニ
ウム合金製の筒状ブラケット14に組み付けて、外周面
に開口するポケット部26,28を閉塞することにより
流体室58,60を形成した流体封入式筒型マウントに
おいて、優れた流体密性と軸方向の耐荷重強度を、簡略
な構成をもって容易に確保すること。 【解決手段】 筒状ブラケット14を、破断伸びが2.
0%以上のアルミニウム合金からなる鋳造品にて構成
し、その軸方向一方の開口部に環状突起52を一体形成
して中間スリーブ20の軸方向一端面に当接せしめる一
方、軸方向他方の開口部に環状係止部54を形成して中
間スリーブ20の軸方向他端部に当接せしめることによ
り、それら環状突起52と環状係止部54によって、中
間スリーブ20の軸方向両端部を、シールゴム層44を
介して、軸方向に挟持固定せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された流体の流動作
用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入式筒型
マウントに係り、特にアルミニウム合金製の筒状ブラケ
ットを備えた流体封入式筒型マウントに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
軸部材の外方に所定距離を隔てて中間スリーブを配する
と共に、それら軸部材と中間スリーブの間に本体ゴム弾
性体を介装せしめて弾性的に連結する一方、本体ゴム弾
性体にポケット部を設けて中間スリーブに形成された窓
部を通じて外周面に開口させると共に、中間スリーブの
外周面に外筒金具を外挿,密着させて窓部を覆蓋し、ポ
ケット部を密閉することにより、非圧縮性流体が封入さ
れた流体室を形成した構造の流体封入式筒型マウント
が、知られている。かかる筒型マウントにおいては、内
部に封入された流体の共振作用等の流動作用に基づい
て、優れた防振効果を得ることが出来るのであり、例え
ば、自動車用エンジンマウントやデフマウント、ボデー
マウント等として、好適に採用され得る。
【0003】また、このような筒型マウントにおいて
は、防振連結すべき部材に外筒金具を取り付けるため
に、一般に、取付用脚部を有する筒状ブラケットが外筒
金具に圧入固定されることとなるが、その場合には、構
造の簡略化と部品点数の減少による製作性向上等の点か
ら、中間スリーブに対して筒状ブラケットを直接に外嵌
せしめることにより、外筒金具を省略した構造とするこ
とが望ましい。
【0004】ところで、外筒金具を省略するためには、
流体室の流体密性を確保すると共に、中間スリーブの筒
状ブラケットからの耐抜け力を確保するために、筒状ブ
ラケットを中間スリーブに対して流体密に嵌着固定する
必要があるが、筒状ブラケットには取付用脚部が一体形
成されているために、絞り加工によって筒状ブラケット
を中間スリーブの外周面に密着固定せしめることが難し
く、また、中間スリーブと筒状ブラケットの間にはシー
ルゴム層を介装する必要があることから、圧入によって
筒状ブラケットを中間スリーブの外周面に密着固定せし
めることも難しいという問題があった。
【0005】なお、このような問題に対処するために、
かしめ加工等によって、筒状ブラケットの軸方向両端部
を内方に屈曲させて中間スリーブの軸方向端面に対して
軸方向に圧接することにより、筒状ブラケットと中間ス
リーブの軸方向圧接部分において、流体室の流体密性と
中間スリーブの筒状ブラケットからの耐抜け力とを確保
することも考えられるが、比較的厚肉とされる筒状ブラ
ケットの軸方向端部を屈曲させるとクラック等の不具合
が発生し易いために、安定した加工が難しく、製品の不
良品率が高くなるという不具合があった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、本体ゴム弾性体の外周面に接着されて、該
本体ゴム弾性体を介して軸部材に連結された中間スリー
ブを、筒状ブラケットに対して、直接に、且つ良好なる
流体密性と軸方向の耐抜け力をもって固着せしめること
が出来る、改良された構造の流体封入式筒型マウントと
その製造方法を提供することにある。
【0007】また、本発明は、製造工程におけるクラッ
ク等の欠陥発生が有効に防止されて、目的とする流体封
入式筒型マウントを安定して製造することの出来る、改
良された構造の流体封入式筒型マウントとその製造方法
を提供することも、目的とする。
【0008】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、軸部材と、該軸部材
の外方に所定距離を隔てて配された中間スリーブを、そ
れらの間に介装された本体ゴム弾性体によって連結する
と共に、該本体ゴム弾性体にポケット部を設けて該中間
スリーブに形成された窓部を通じて外周面に開口せしめ
る一方、取付用脚部が一体形成されたアルミニウム合金
製の筒状ブラケットを、中間スリーブに外挿固着して窓
部を覆蓋することにより、非圧縮性流体が封入された流
体室を形成した流体封入式筒型マウントにおいて、前記
筒状ブラケットが、破断伸びが2.0%以上であるアル
ミニウム合金材からなる鋳造品であって、該筒状ブラケ
ットの軸方向一方の開口部に、内方に突出して中間スリ
ーブの軸方向一端部に当接せしめられる環状突起が形成
されている一方、該筒状ブラケットの軸方向他方の開口
部に、軸方向に所定長さで延び出して内方に屈曲せしめ
られて中間スリーブの軸方向他端部に係止される環状係
止部が形成されており、それら環状突起と環状係止部で
中間スリーブが軸方向に挟持せしめられて、かかる筒状
ブラケットが中間スリーブに固着されていると共に、そ
れら環状突起および環状係止部と該中間スリーブの軸方
向端部との間でシールゴム層が挟圧せしめられて、流体
室がシールされている流体封入式筒型マウントにある。
【0009】このような本発明に従う構造とされた流体
封入式筒型マウントにおいては、筒状ブラケットの軸方
向端部に設けられた環状係止部が、かしめ加工等によっ
て、中間スリーブの軸方向端部に係止せしめられること
により、中間スリーブが筒状ブラケットに対して軸方向
に挟持固定されていると共に、中間スリーブの軸方向両
端部と筒状ブラケットとの間でシールゴム層が挟持され
て流体室のシール性が確保されているのであり、それ
故、筒状ブラケットに絞り加工を加えたり、筒状ブラケ
ットに中間スリーブを圧入したりすることなく、中間ス
リーブの筒体部からの耐抜け力と流体室の流体密性を、
何れも有利に得ることが出来るのである。
【0010】そして、筒状ブラケットに絞り加工を加え
る必要がないことから、良好なるマウント製作性を確保
しつつ、筒状ブラケットに対して各種形状の取付用脚部
を設けることが出来るのであり、そのような取付用脚部
が筒状ブラケットの外周面上に突出形成されていても、
優れた軸方向の耐抜け力と流体室の流体密性をもって、
筒状ブラケットを中間スリーブに対して容易に組み付け
ることが出来るのである。
【0011】しかも、筒状ブラケットの材質として、J
IS Z 2204(1969)に基づく破断伸び
(δ)が2.0%以上のものが採用されていることか
ら、環状係止部をかしめ加工等によって屈曲させること
に起因する、該環状係止部におけるクラック等の発生が
有効に軽減乃至は防止されて、優れた品質安定性と製作
性が確保されると共に、不良品の発生が抑えられる。
【0012】また、筒状ブラケットが鋳造品であること
から、取付用脚部の形状等の設計自由度が大きく確保さ
れ得ると共に、筒状ブラケットの軸方向一端側におい
て、中間スリーブの軸方向一端部に当接される環状突起
を、特別な加工を必要とすることなく容易に一体形成す
ることが出来、一層優れた製作性が発揮されるのであ
る。
【0013】なお、本発明において、筒状ブラケットに
おける環状係止部は、要求される耐抜け強度をもって中
間スリーブの軸方向端部に係止されるように、内方に屈
曲されていれば良く、筒状ブラケットの筒壁部に対して
略直角にまで屈曲させること等も可能であるが、請求項
2に記載されている如く、かかる環状係止部を、筒状ブ
ラケットの軸方向線に対する傾斜角度:αが、30度≦
α≦60度であるテーパ筒形状となるように屈曲させる
ことが好ましく、それによって、中間スリーブの耐抜け
強度を十分に確保しつつ、環状係止部におけるクラック
等の発生が一層有利に防止され得る。
【0014】また、本発明において、筒状ブラケットに
おける環状係止部は、筒状ブラケットから連続した円筒
形状をもって突出成形されたものを径方向内方に屈曲さ
せること等によって形成することも可能であるが、請求
項3に記載されているように、筒状ブラケットにおける
環状係止部の外周面を、中間スリーブの軸方向端部から
軸方向外方に向かって次第に小径化するテーパ面とする
ことが、好ましい。このように、環状係止部の外周面を
テーパ面として、中間スリーブの軸方向端部から突出せ
しめられた環状係止部の肉厚を、軸方向外方に向かって
次第に薄肉化すれば、該環状係止部をかしめ加工等で屈
曲させる際の折れ曲がり点の位置が安定化することとな
り、中間スリーブの耐抜け力と流体室の流体密性をより
安定して確保することが出来る。
【0015】更にまた、本発明において、好ましくは、
請求項4に記載されているように、シールゴム層が、中
間スリーブの軸方向両端部において、該中間スリーブの
外周面から外周側角部を覆って軸方向端面にまで至る部
分に固着されて設けられる。このようなシールゴム層を
形成すれば、中間スリーブの外周側角部と筒状ブラケッ
トの環状係止部との間でシールゴム層を強固に挟圧させ
ることにより、大きなシール性を確保することが可能と
なるのである。なお、より好ましくは、かかるシールゴ
ム層が、本体ゴム弾性体と一体的に形成される。
【0016】なお、本発明における筒状ブラケットは、
破断伸びが2.0%以上であるアルミニウム合金材から
なる鋳造品であれば良く、具体的な材質や鋳造法等は限
定されるものでないが、例えば、AC4CH等の合金を
用いた一般的な砂型鋳造品や金型鋳造品等が何れも採用
され得る他、ADC12等の合金も、真空ダイカスト成
形によって高伸び性を付与すること等によって、有利に
採用され得る。
【0017】また、本発明は、前述の如き課題を解決す
るために、(a)軸部材と、該軸部材の外方に所定距離
を隔てて配された中間スリーブが、それらの間に介装さ
れた本体ゴム弾性体によって連結されると共に、該本体
ゴム弾性体において中間スリーブに形成された窓部を通
じて外周面に開口するポケット部が形成されたマウント
本体を準備する工程と、(b)中間スリーブよりも僅か
に大きな中空孔を有すると共に、該中空孔の軸方向一方
の開口周縁部から、内方に向かって突出する環状突起が
設けられた、破断伸びが2.0%以上であるアルミニウ
ム合金材からなる筒状ブラケットの鋳造品を準備する工
程と、(c)所定の非圧縮性流体中において、筒状ブラ
ケットをマウント本体の中間スリーブに外挿せしめて、
筒状ブラケットの軸方向一端側に設けられた環状突起を
中間スリーブの軸方向一端部に当接させると共に、筒状
ブラケットの軸方向他端側を中間スリーブの軸方向他端
部から軸方向に所定長さで突出位置せしめ、この軸方向
突出部分をかしめ加工することによって、中間スリーブ
の軸方向他端部に係止せしめられた環状係止部を形成
し、該環状係止部と環状突起で中間スリーブを軸方向に
固定的に挟持せしめると共に、これら環状係止部および
環状突起と中間スリーブの軸方向端部との間でシールゴ
ム層を挟圧せしめて、ポケット部の開口を筒状ブラケッ
トによって流体密に閉塞することにより、非圧縮性流体
が封入された流体室を形成する工程とを、有する流体封
入式筒型マウントの製造方法をも、特徴とする。
【0018】このような本発明方法に従えば、上述の如
き、本発明に従う構造とされた流体封入式筒型マウント
を容易に且つ有利に製造することが出来るのであり、特
に、取付用脚部が筒状ブラケットの外周面上に突出形成
されていても、軸方向の耐荷重強度(中間スリーブの軸
方向の耐抜け力)と流体室の流体密性を十分に確保しつ
つ、優れた性能安定性をもって、目的とする筒型マウン
トを量産することが出来るのである。
【0019】しかも、本発明方法に従えば、マウント本
体に筒状ブラケットを組み付けて流体室を密閉形成する
と同時に、流体室への非圧縮性流体の注入,充填を行う
ことができるのである。
【0020】
【発明の実施の形態・実施例】以下、本発明を更に具体
的に明らかにするために、本発明の実施例について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0021】先ず、図1及び図2には、本発明の一実施
例としてのエンジンマウント10が示されている。この
エンジンマウント10は、パワーユニットと車体の各何
れか一方に取り付けられる内筒金具12と円筒状ブラケ
ット14が、互いに径方向に所定距離を隔てて配されて
本体ゴム弾性体16によって弾性的に連結されており、
パワーユニットを車体に対して防振支持せしめるように
なっている。なお、本実施例のエンジンマウント10
は、車両への装着状態下、パワーユニット荷重が及ぼさ
れて本体ゴム弾性体16が弾性変形することにより、内
筒金具12と円筒状ブラケット14が略同一軸心上に位
置せしめられるように、車両への装着前では、内筒金具
12が円筒状ブラケット14に対して所定量だけ偏心位
置せしめられている。また、本実施例のエンジンマウン
ト10において、防振すべき主たる振動荷重は、内筒金
具12と円筒状ブラケット14の略偏心方向(図1,2
中、上下方向)に入力されることとなる。
【0022】より詳細には、内筒金具12や本体ゴム弾
性体16は、マウント本体18として一体加硫成形され
ており、円筒状ブラケット14と別形成された後、円筒
状ブラケット14に組み付けられている。かかるマウン
ト本体18は、図3及び図4に示されているように、軸
部材としての小径円筒形状の内筒金具12と、該内筒金
具12の径方向外方に所定距離を隔てて配設された中間
スリーブとしての大径円筒形状の金属スリーブ20と
が、それらの間に介装された全体として略厚肉円筒形状
の本体ゴム弾性体16によって弾性的に連結された構造
とされている。即ち、マウント本体18は、本体ゴム弾
性体16の内外周面に内筒金具12と金属スリーブ20
がそれぞれ加硫接着された一体加硫成形品にて構成され
ているのである。
【0023】また、金属スリーブ20には、内外に嵌通
する第一の窓部22と第二の窓部24が、内筒金具12
に対する偏心方向となる径方向一方向に対向位置して設
けられている一方、本体ゴム弾性体16には、外周面上
に開口する第一のポケット部26と第二のポケット部2
8が、径方向一方向に対向位置して設けられており、第
一のポケット部26が第一の窓部22を通じて、第二の
ポケット部28が第二の窓部24を通じて、それぞれ、
金属スリーブ20の外周面上に開口せしめられている。
更に、本体ゴム弾性体16には、第二のポケット部28
の底面に沿って内筒金具12の周りを略半周に亘って延
びるスリット30が、軸方向に貫通して設けられてお
り、このスリット30によって、第二のポケット部28
の底壁が薄肉とされて弾性変形の容易な可撓性膜32と
されている。
【0024】更にまた、金属スリーブ20の軸方向中央
部分には、第一の窓部22と第二の窓部24の周方向両
側端縁部間をそれぞれ周方向に延びる凹溝33,33が
形成されており、これらの凹溝33,33によって、第
一のポケット部26と第二のポケット部28が相互に接
続されている。
【0025】また、内筒金具12には、合成樹脂等の硬
質材にて形成されたストッパブロック34が外嵌固定さ
れており、このストッパブロック34によって、第一の
ポケット部26の底部中央から第一のポケット部26内
に突出位置せしめられた、突出先端部が傘状乃至はきの
こ状に広がった作用突部36と、第二のポケット部28
側に突出せしめられて、金属スリーブ20における第二
の窓部24の周縁部に対して、スリット30を挟んで対
向位置せしめられた一対のストッパ突部38,38が、
一体的に形成されている。そして、作用突部36の突出
先端部によって第一のポケット部26内が狭窄されて環
状の狭窄部40が形成されている一方、作用突部36お
よびストッパ突部38,38の金属スリーブ20への当
接によって、主たる振動入力方向における内筒金具12
と金属スリーブ20の相対的変位量が制限されるように
なっている。なお、作用突部36およびストッパ突部3
8,38の表面は、緩衝ゴム層42によって覆われてい
る。
【0026】さらに、金属スリーブ20の外周面には、
薄肉のシールゴム44が、略全面に亘って形成されて加
硫接着されている。また、このシールゴム44は、金属
スリーブ20の軸方向両端部において、該金属スリーブ
20の軸方向端部の外周側角部から軸方向端面にまで延
び出して形成されており、金属スリーブ20の外周面だ
けでなく、軸方向両端部の外周側角部から軸方向端面の
外周部分までを連続して覆っている。
【0027】一方、このようなマウント本体18が組み
付けられる円筒状ブラケット14は、図5及び図6に示
されているように、大径円筒形状の筒状部46と、該筒
状部46の外周面の略1/4周に亘る部分から径方向外
方に突出し、更に略L字型の屈曲形状をもって軸方向両
側に広がる取付用脚部48とを、一体的に有している。
なお、取付用脚部48には、筒状部46の軸方向両側に
広がる部分に一対の取付用孔50,50が穿孔されてお
り、これらの取付用孔50,50に挿通されるボルトに
よって、取付用脚部48が車体側またはパワーユニット
側に取り付けられるようになっている。
【0028】また、筒状部46は、マウント本体18の
軸方向長さと略同一の軸方向長さを有していると共に、
マウント本体18の外径寸法と略同一の内径寸法とされ
ており、好ましくは、かかる筒状部46の内径寸法が、
マウント本体18を構成する金属スリーブ20の外径寸
法よりも大きく、且つ該金属スリーブ20の外周面に形
成されたシールゴム44の外径寸法よりも僅かに小さく
されて、マウント本体18が筒状部46に対して容易に
挿入可能となるように設定されている。
【0029】更にまた、筒状部46の軸方向一方の開口
部には、周方向に連続して径方向内方に突出する内フラ
ンジ状の環状突起52が、一体形成されている。なお、
本実施例では、環状突起52が、筒状部46の周壁面か
ら略直角に突出して形成されている。
【0030】また一方、筒状部46の軸方向他方の開口
部には、軸方向外方に向かって延び出す円筒形状のかし
め部54が、一体形成されている。このかしめ部54
は、筒状部46の端縁部から軸方向外方に行くに従って
外径寸法が次第に小さくなるテーパ状外周面56を有し
ており、径方向の肉厚寸法が突出先端側に向かって次第
に小さくされている。なお、かしめ部54の内径寸法
は、軸方向全長に亘って、筒状部46の内径寸法と略同
一とされている。
【0031】ところで、このような円筒状ブラケット1
4は、鋳造によって一体成形されており、特に、その材
質が、JIS Z 2204(1969)に基づく破断
伸びが2.0%以上のアルミニウム合金とされている。
ここにおいて、このような材質および目的とする形状の
円筒状ブラケット14を得ることが出来る限り、合金の
種類や鋳造法は何等限定されるものでなく、従来から公
知のものが何れも採用され得るが、好ましくは、このよ
うな材質の円筒状ブラケット14は、例えば、AC4C
H等のアルミニウム合金を用いた普通鋳型鋳造や金型鋳
造(グラビティ・ダイカスト)等の他、真空ダイカスト
成形を採用すればADC12等のアルミニウム合金を用
いて、有利に製造される。
【0032】そして、かくの如き円筒状ブラケット14
の筒状部46に対して、そのかしめ部54側の開口部か
らマウント本体18を内挿せしめた後、該かしめ部54
をかしめ加工して径方向内方に屈曲させることによっ
て、図1に示されているように、マウント本体18が円
筒状ブラケット14に対して固定的に組み付けられてい
るのである。
【0033】すなわち、円筒状ブラケット14の筒状部
46に内挿されたマウント本体18は、金属スリーブ2
0の軸方向一端面が、シールゴム44を介して、筒状部
46に一体形成された環状突起52に当接せしめられて
位置決めされているのであり、かかる状態下で、筒状部
46に一体形成されたかしめ部54を径方向内方に屈曲
させることによって、該かしめ部54が、金属スリーブ
20の軸方向他端部を軸方向に押圧するようにして当
接,係止されることとなり、以て、それら環状突起52
とかしめ部54によって、金属スリーブ20が軸方向両
側から挟圧保持されて筒状部46に対して固定的に装着
されているのである。なお、このことから明らかなよう
に、本実施例では、金属スリーブ20の軸方向端部に係
止されたかしめ部54によって、筒状部46における環
状係止部が構成されている。
【0034】また、マウント本体18が円筒状ブラケッ
ト14に組み付けられることによって、マウント本体1
8を構成する金属スリーブ20に形成された第一及び第
二の窓部22,24と凹溝33,33が、何れも、円筒
状ブラケット14の筒状部46で閉塞せしめられ、以
て、第一のポケット部26によって受圧室58が、第二
のポケット部28によって平衡室60が、それぞれ形成
されていると共に、凹溝33,33によって、それら受
圧室58と平衡室60を連通するオリフィス通路62,
62が形成されている。
【0035】更にまた、本実施例では、マウント本体1
8の筒状部46への内挿とかしめ加工による固定が、所
定の非圧縮性流体中で行われ、それによって、マウント
本体18の円筒状ブラケット14への組付けと同時に、
受圧室58,平衡室60およびオリフィス通路62,6
2に、非圧縮性流体が封入されている。それによって、
内筒金具12と円筒状ブラケット14の間に振動が入力
された際、受圧室58と平衡室60の間に惹起される相
対的な内圧変動に基づいて、それら両室58,60間で
オリフィス通路62を通じての流体流動が生ぜしめられ
て、かかる流体の共振作用等の流動作用に基づいて、低
動ばね効果や減衰効果等の所定の防振効果が発揮される
ようになっているのである。また、本実施例のエンジン
マウント10では、作用突部36によって受圧室58内
に形成された狭窄部40を通じて流動せしめられる流体
の流動作用に基づく防振効果も、発揮されるようになっ
ている。なお、封入流体としては、特に限定されるもの
でないが、本実施例では、流体の共振作用に基づく防振
効果を有効に得るために、0.1Pa・s以下の低粘性
流体、例えば水やアルキレングリコール,ポリアルキレ
ングリコール,シリコーン油等が好適に採用される。
【0036】ここにおいて、円筒状ブラケット14のか
しめ部54を金属スリーブ20の軸方向端部に係止せし
めるかしめ加工は、例えばテーパ状内周面を有する筒形
の治具をかしめ部54の軸方向端部外周面に当接させて
軸方向に押圧すること等による、従来から公知の一般的
な手法に従って行われ得るが、その際、特に本実施例で
は、筒状部46の軸方向線:Lに対するかしめ部54の
傾斜角度:αが、30度≦α≦60度となるように、か
しめ部54のかしめ角度が調節されている。
【0037】このような傾斜角度:αが設定されたかし
め部54にあっては、比較的厚肉の基端部分が、シール
ゴム44を介して、金属スリーブ20の軸方向端部の外
周側角部に圧接されており、それによって、金属スリー
ブ20の筒状部46からの抜け抗力(耐軸方向荷重性
能)が確保されていると共に、それらかしめ部54と金
属スリーブ20の圧接部間でシールゴム44が挟圧され
て流体密性が確保されている。要するに、上述の如き構
造とされたエンジンマウント10においては、金属スリ
ーブ20の軸方向両端面にまでシールゴム44が回され
ており、円筒状ブラケット14における筒状部46の環
状突起52とかしめ部54の間で軸方向に挟圧されるこ
とによって、金属スリーブ20の軸方向両端部分におい
て、金属スリーブ20と筒状部46の間が流体密にシー
ルされているのであり、以て、封入流体のシール性が確
保されるようになっているのである。
【0038】しかも、円筒状ブラケット14は、破断伸
びが2.0%以上である高伸び性の材質にて形成されて
いることから、かしめ部54のかしめ加工時におけるク
ラック等の不良発生が有効に防止され得、優れた製品の
品質安定性が発揮されるのであり、それに加えて、本実
施例では、かしめ部54の傾斜角度:αが30度≦α≦
60度に調節されていることから、かしめ部54におけ
るクラック等の不良発生を防止しつつ、良好なる封入流
体のシール性と耐軸方向荷重性能を、より効果的に得る
ことが出来るのである。なお、かしめ部54の傾斜角
度:αが30度より小さくなると、金属スリーブ20の
筒状部46からの抜け抗力を十分に安定して得ることが
難しくなるおそれがあり、かしめ部54の傾斜角度:α
が60度より大きくなると、かしめ加工に際してかしめ
部54にクラック等が発生するおそれが大きくなる傾向
がある。
【0039】因みに、破断伸び:δが、δ=1.7%,
δ=2.0%,δ=2.8%の各材質のアルミニウム合
金からなる、本実施例における円筒状ブラケット14と
同一形状とされた第一,第二及び第三の試験用ブラケッ
トを用い、それぞれ、軸方向端部をかしめ加工した際に
おける不良発生具合を調べたところ、δ=1.7%の材
質からなる第一の試験用ブラケットでは明らかなクラッ
クが発生したが、δ=2.0%の材質からなる第二の試
験用ブラケットでは僅かなシワの発生はあったもののク
ラック等は認められず、δ=2.8%の材質からなる第
三の試験用ブラケットでは何等の異常も認められなかっ
た。この試験結果からも、安定した製品品質を確保する
ためには、円筒状ブラケット14の材質における破断伸
び:δが重要な要因であり、特に、δ≧2.0%とする
ことによって、不良品の発生が防止された良好なる製品
品質安定性を確保できることが認められる。
【0040】しかも、特に本実施例では、かしめ部54
の外周面がテーパ状外周面56とされて、かしめ部54
の肉厚寸法が、筒状部46の軸方向端部から軸方向外方
に向かって次第に薄肉化されていることから、かしめ加
工時に、かしめ部54における曲げ点の位置が安定して
決められ易いのであり、かしめ部54の曲げ点が軸方向
にばらつくことに起因する製品性能(シール性能や耐軸
方向荷重性能)のばらつきが防止されて、製品性能の更
なる安定化が図られるのである。
【0041】また、円筒状ブラケット14は、鋳造品で
あることから、金属スリーブ20の軸方向一端部に当
接,係止される環状突起52や、複雑な形状の取付用脚
部48等が、特別な加工等を必要とすることなく、製造
と同時に形成されるのであり、筒状部46に対するかし
め加工が軸方向片側だけで済むと共に、切削等の後加工
の必要もないことから、クラック等の不良発生の危険性
がより低減されると共に、一層優れた製作性が発揮され
るのである。
【0042】更にまた、円筒状ブラケット14が、アル
ミニウム合金製であることに加えて、金属スリーブ20
の外周面に直接に外挿されており、第一及び第二の窓部
22,24を閉塞する特別な金属スリーブ等が用いられ
ていないことから、エンジンマウント10の軽量化が有
利に図られるのであり、それによって、例えば、固有振
動周波数を高周波数域に移行させて、共振に起因する振
動を解消せしめること等も可能となる。
【0043】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0044】例えば、流体室の構造や封入流体の種類、
本体ゴム弾性体の形状等といったマウント本体の構造
は、要求されるマウント特性に応じて適宜に決定される
ものであって限定されるものでなく、単一の流体室や3
つ以上の流体室を形成したり、或いは減衰効果を得るた
めに高粘性流体を封入すること等も可能である。
【0045】また、筒状ブラケットの具体的形状は、何
等限定されるものでなく、例示の如き円筒形状の筒状部
46の他、角筒形状のもの等を採用することも可能であ
り、更に、取付用脚部48は、筒状ブラケットが取り付
けられるべき部材に応じて各種の形状が採用され得る。
【0046】加えて、本実施例では、エンジンマウント
に本発明を適用したものの具体例を示したが、本発明
は、ボデーマウントやデフマウント、或いは自動車以外
の各種の流体封入式筒型マウントに対して、有利に適用
され得ることは、言うまでもない。
【0047】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0048】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒型マウントにおいて
は、筒状ブラケットの軸方向両端部に設けられた環状突
起と環状係止部によって、中間スリーブの軸方向両端部
が、シールゴム層を介して、軸方向に挟持固定されてい
ることから、筒状ブラケットに絞り加工を加えたり、筒
状ブラケットに中間スリーブを圧入したりすることな
く、中間スリーブの筒体部からの耐抜け力と流体室の流
体密性を、何れも有利に得ることが出来るのである。
【0049】しかも、筒状ブラケットとして、高伸び性
の材質が採用されていることから、環状係止部における
クラック等の発生が軽減乃至は防止されて、優れた品質
安定性と製作性が確保されると共に、不良品の発生が抑
えられるのである。
【0050】また、本発明方法に従えば、取付用脚部が
筒状ブラケットの外周面上に突出形成されていても、軸
方向の耐荷重強度と流体室の流体密性を十分に確保しつ
つ、優れた性能安定性をもって、本発明に従う構造とさ
れた筒型マウントを容易に製造することが出来るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのエンジンマウントを示
す縦断面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントを構成するマ
ウント本体を示す縦断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図1に示されたエンジンマウントを構成する円
筒状ブラケットを示す水平縦断面図である。
【図6】図5における左側面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 内筒金具 14 円筒状ブラケット 16 本体ゴム弾性体 18 マウント本体 20 金属スリーブ 22 第一の窓部 24 第二の窓部 26 第一のポケット部 28 第二のポケット部 44 シールゴム 46 筒状部 48 取付用脚部 52 環状突起 54 かしめ部 58 受圧室 60 平衡室 62 オリフィス通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 潮田 俊太 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 古賀 直行 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材と、該軸部材の外方に所定距離を
    隔てて配された中間スリーブを、それらの間に介装され
    た本体ゴム弾性体によって連結すると共に、該本体ゴム
    弾性体にポケット部を設けて該中間スリーブに形成され
    た窓部を通じて外周面に開口せしめる一方、取付用脚部
    が一体形成されたアルミニウム合金製の筒状ブラケット
    を、該中間スリーブに外挿固着して前記窓部を覆蓋する
    ことにより、非圧縮性流体が封入された流体室を形成し
    た流体封入式筒型マウントにおいて、 前記筒状ブラケットが、破断伸びが2.0%以上である
    アルミニウム合金材からなる鋳造品であって、該筒状ブ
    ラケットの軸方向一方の開口部に、内方に突出して前記
    中間スリーブの軸方向一端部に当接せしめられる環状突
    起が形成されている一方、該筒状ブラケットの軸方向他
    方の開口部に、軸方向に所定長さで延び出し内方に屈曲
    せしめられて該中間スリーブの軸方向他端部に係止され
    る環状係止部が形成されており、それら環状突起と環状
    係止部で該中間スリーブが軸方向に挟持せしめられて、
    かかる筒状ブラケットが該中間スリーブに固着されてい
    ると共に、それら環状突起および環状係止部と該中間ス
    リーブの軸方向端部との間でシールゴム層が挟圧せしめ
    られて、前記流体室がシールされていることを特徴とす
    る流体封入式筒型マウント。
  2. 【請求項2】 前記内方に屈曲された環状係止部におけ
    る、前記筒状ブラケットの軸方向線に対する傾斜角度:
    αが、30度≦α≦60度であるテーパ筒形状とされて
    いる請求項1に記載の流体封入式筒型マウント。
  3. 【請求項3】 前記環状係止部の外周面が、軸方向外方
    に向かって次第に小径化するテーパ面とされて、該環状
    係止部の肉厚が、軸方向外方に向かって次第に薄肉とさ
    れている請求項1又は2に記載の流体封入式筒型マウン
    ト。
  4. 【請求項4】 前記シールゴム層が、前記中間スリーブ
    の軸方向両端部において、該中間スリーブの外周面から
    外周側角部を覆って軸方向端面にまで至る部分に固着さ
    れている請求項1乃至3の何れかに記載の流体封入式筒
    型マウント。
  5. 【請求項5】 前記筒状ブラケットが、真空ダイカスト
    成形による鋳造品である請求項1乃至4の何れかに記載
    の流体封入式筒型マウント。
  6. 【請求項6】 軸部材と、該軸部材の外方に所定距離を
    隔てて配された中間スリーブが、それらの間に介装され
    た本体ゴム弾性体によって連結されると共に、該本体ゴ
    ム弾性体において該中間スリーブに形成された窓部を通
    じて外周面に開口するポケット部が形成されたマウント
    本体を準備する工程と、 前記中間スリーブよりも僅かに大きな中空孔を有すると
    共に、該中空孔の軸方向一方の開口周縁部から、内方に
    向かって突出する環状突起が設けられた、破断伸びが
    2.0%以上であるアルミニウム合金材からなる筒状ブ
    ラケットの鋳造品を準備する工程と、 所定の非圧縮性流体中において、該筒状ブラケットを、
    前記マウント本体の中間スリーブに外挿せしめて、該筒
    状ブラケットの軸方向一端側に設けられた前記環状突起
    を該中間スリーブの軸方向一端部に当接させると共に、
    かかる筒状ブラケットの軸方向他端側を該中間スリーブ
    の軸方向他端部から軸方向に所定長さで突出位置せし
    め、この軸方向突出部分をかしめ加工することによっ
    て、該中間スリーブの軸方向他端部に係止せしめられた
    環状係止部を形成し、該環状係止部と前記環状突起で該
    中間スリーブを軸方向に固定的に挟持せしめると共に、
    これら環状係止部および環状突起と該中間スリーブの軸
    方向端部との間でシールゴム層を挟圧せしめて、前記ポ
    ケット部の開口を該筒状ブラケットによって流体密に閉
    塞することにより、非圧縮性流体が封入された流体室を
    形成する工程とを、有することを特徴とする流体封入式
    筒型マウントの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002016800A1 (fr) * 2000-08-25 2002-02-28 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Dispositif d'amortissement des vibrations a joint liquide
CN113309806A (zh) * 2020-02-27 2021-08-27 威巴克欧洲股份公司 具有用于车辆的芯件的支承装置

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DE102020105248A1 (de) 2020-02-27 2021-09-02 Vibracoustic Se Lageranordnung mit einem Kernelement für ein Fahrzeug
DE102020105248B4 (de) 2020-02-27 2022-08-18 Vibracoustic Se Lageranordnung mit einem Kernelement für ein Fahrzeug
CN113309806B (zh) * 2020-02-27 2022-09-13 威巴克欧洲股份公司 具有用于车辆的芯件的支承装置

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