JPH09195845A - 往復型内燃機関 - Google Patents

往復型内燃機関

Info

Publication number
JPH09195845A
JPH09195845A JP2171596A JP2171596A JPH09195845A JP H09195845 A JPH09195845 A JP H09195845A JP 2171596 A JP2171596 A JP 2171596A JP 2171596 A JP2171596 A JP 2171596A JP H09195845 A JPH09195845 A JP H09195845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
internal combustion
combustion engine
cylinder block
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2171596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Onda
隆雅 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2171596A priority Critical patent/JPH09195845A/ja
Publication of JPH09195845A publication Critical patent/JPH09195845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダブロックおよびシリンダヘッドの形
状、寸法を変えずに排気量を増大させることができる往
復型内燃機関を提供することにある。 【解決手段】 シリンダブロック3とシリンダヘッド4
とが相互に着脱自在に結合され、耐摩耗性と機械的強度
の高い材料よりなるシリンダスリーブ8の外周に、軽量
で熱伝導性の良好な材料よりなるシリンダブロック3が
一体に結合された往復型内燃機関において、該シリンダ
ブロック3を貫通してシリンダヘッド4をも貫通するシ
リンダブロック・シリンダヘッド締付けボルトの挿通孔
10が、前記シリンダスリーブ8の肉厚中に形成されたこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
とシリンダヘッドとを相互に着脱自在に結合した往復型
内燃機関に関するものである。
【0002】
【従来技術】シリンダブロックとシリンダヘッドとを相
互に着脱自在に結合した往復型内燃機関においては、軽
量化のために、図14に図示されるように、シリンダブロ
ック01とシリンダヘッド(図示されず)とをアルミニュ
ームまたはアルミニューム合金でもって構成し、ピスト
ンの往復動に耐えうるように耐摩耗性を持たせるため
に、シリンダスリーブ02を鋳鉄で構成していた。そし
て、シリンダブロック01とを相互に結合するための結合
ボルトの挿通孔03は、シリンダスリーブ02ではなく、シ
リンダブロック01を貫通して設けられている。
【0003】
【解決しようとする課題】ところで、図14に図示される
往復型内燃機関のシリンダブロック01では、結合ボルト
挿通孔03の外周部は、弾性係数が低いすなわち柔かくて
強度の低いアルミニュームまたはアルミニューム合金製
であるので、ボルトの締付け反力による歪が大きくなっ
て、シリンダブロック01の端面の平坦度が高い水準を保
持することができず、シリンダブロック01とシリンダヘ
ッドとに介装されるガスケットによるシリンダ孔04の密
封性が低下し、またシリンダブロック01の肉厚が増大し
て充分な軽量化が得られなかった。
【0004】このような欠点を除去した実開昭63−1198
49号公報に記載された往復型内燃機関では、図15ないし
図16に図示されるように、シリンダブロック05に一体に
鋳込まれたシリンダスリーブ06の上下両端における外周
部から結合ボルト挿通部位に向ってボス07が突設され、
該結合ボルト挿通部にて該ボス07およびシリンダブロッ
ク05に結合ボルト挿通孔08, 09が形成されていた。
【0005】頭弁式4サイクル内燃機関では、カムシャ
フトやロッカアームシャフトを半割り形式のベアリング
ホルダーで支持させるようにすると、シリンダブロック
とシリンダヘッドを結合する結合ボルトの外にベアリン
グホルダー結合用ボルトを余分に必要として、部品点数
が増大し、コストアップを招くことになるので、シリン
ダヘッドにクランクシャフトと平行にカムシャフトやロ
ッカアームシャフトを貫通させ、ベアリングを介してこ
れらシャフトをシリンダヘッドに枢支させ、シリンダブ
ロックとシリンダヘッドを結合する結合ボルトに燃焼圧
力の外にカムシャフトやロッカアームシャフトの反力を
負担させていた。
【0006】ところで、頭上弁式4サイクル内燃機関
を、図14ないし図15に図示の内燃機関に適用した場合に
おいて、結合ボルト挿通孔08, 09の相互間隔を変えず
に、機関出力の増大を図るべく、実線で図示する鋳鉄製
シリンダスリーブ06を破線で図示するように太くして、
シリンダ孔010 の内径を増大して、排気量を増加させよ
うとすると、鋳鉄製シリンダスリーブ06の外周面011 が
結合ボルト挿通孔08, 09に接近し、鋳鉄製スリーブ06と
結合ボルト孔08との間のシリンダブロック地金層が薄く
なりまたは無くなって、鋳鉄製シリンダスリーブ06とア
ルミニュームまたはアルミニューム合金製のシリンダブ
ロック05の接合強度が低下するとともに、ボス07の基部
の強度が著しく低下して、結合ボルトの締付け反力に充
分に耐えられず、また図14に図示の内燃機関も同様であ
る。
【0007】そこでシリンダ孔010 の内径増大に対応さ
せて、結合ボルト挿通孔08, 09の相互間隔を増大させる
と、ロッカアームを大きなロッカアームに代える必要が
生じ、新たな部品の用意でコストアップが避けられない
不具合がある。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】本発明は、こ
のような不具合を解消した往復型内燃機関の改良に係
り、シリンダブロックがクランクケースとシリンダヘッ
ドとに挟まれて、該3者が結合ボルトにより相互に着脱
自在に結合され、耐摩耗性と機械的強度の高い材料より
なるシリンダスリーブの外周に、軽量で熱伝導性の良好
な材料よりなるシリンダブロックが一体に結合された往
復形内燃機関において、前記シリンダスリーブの外周部
から前記結合ボルトが挿通される部位に向って、該シリ
ンダスリーブの軸方向全長に亘り厚肉部が突設され、前
記結合ボルトの挿通孔が該シリンダスリーブ肉厚部中に
形成されたことを特徴とするものである。
【0009】本発明では、往復型内燃機関におけるシリ
ンダスリーブ外周部から結合ボルト挿通部位に向い該シ
リンダスリーブ軸方向全長に亘り突設された厚肉部中に
結合ボルト挿通孔を形成したため、結合ボルト挿通孔の
相互間隔を変えずに、シリンダスリーブを太くしても、
シリンダスリーブおよびシリンダブロックの強度を低下
させることなく、シリンダ孔径を拡大することができ、
内燃機関の排気量を増加させて、その出力を増大させる
ことができる。
【0010】また本発明では、シリンダブロックの外形
寸法を変えない場合に、シリンダ孔径を増大することに
より、シリンダブロックの横断面積が減少する結果、結
合ボルトの締付け力によるシリンダブロックの平均締付
け圧縮応力が増大しても、シリンダ孔周辺部および該結
合ボルトの挿通孔周辺部を、機械的強度の高い材料より
なるシリンダスリーブでもって構成することによって、
前記シリンダブロックの平均締付け圧縮応力の増大を確
実に負担させることができる。
【0011】さらに本発明においては、シリンダ孔周辺
部と結合ボルト挿通孔周辺部とは、結合ボルトと略同じ
ような機械的強度が高くかつ熱膨張係数が同じような材
料で構成されているため、内燃機関運転時の温度上昇に
よるシリンダ孔周辺部と結合ボルト挿通孔周辺部と結合
ボルトとの熱膨張にそれ程大きな差が生ずることがな
く、シリンダヘッドおよびクランクケースとに当接する
シリンダブロックの上下両端面が略平行な平面に保持さ
れ、シリンダブロックの両端面不均一変形による前記結
合ボルトの応力増大が未然に阻止される。
【0012】また請求項2記載のように本発明を構成す
ることにより、軽量で耐久性の高い往復型内燃機関を低
コストで生産することができる。
【0013】さらに請求項3記載のように本発明を構成
することにより、シリンダ孔径増大によるシリンダブロ
ックとシリンダヘッドとの当接面積が減少しても、該当
接面積の減少によるシリンダ孔の気密性低下を、前記リ
ング状ガスケットにより確実に避けることができる。
【0014】さらにまた請求項4記載のように本発明を
構成することにより、機関出力を増大させるために、シ
リンダ孔の内径を増大させても、結合ボルト挿通孔の相
互間隔を変えることを必要としないため、ロッカアーム
をそのまま用いることができ、新たな部品の用意による
コストアップを未然に回避することができる。頭上弁式
4サイクル内燃機関において、カムシャフトおよびロッ
カアームシャフトの反力を、前記シリンダブロックおよ
びシリンダヘッドを相互に結合する結合ボルトで無理な
く均等に支持させることができるとともに、ロッカアー
ムをそのまま用いることができ、新たな部品の用意によ
るコストアップを未然に回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図12に図示され
た本発明の一実施形態について説明する。
【0016】空冷頭上弁式単気筒4サイクル内燃機関1
は、図示されない自動二輪車に、クランクシャフト7が
車巾方向に指向するように搭載され、アルミニウムまた
はアルミニューム合金製クランクケース2上にこれと同
様の材質のシリンダブロック3、シリンダヘッド4およ
びシリンダヘッドカバー5が順次重ねられ、これらを上
方から下方に向かって貫通するスタッドボルト6でもっ
て、クランクケース2、シリンダブロック3、シリンダ
ヘッド4およびシリンダヘッドカバー5は相互に一体に
結合されている(なお図1において、シリンダブロック
3の貫通したスタッドボルト6の延長線上にシリンダヘ
ッドカバー5に隣接したスタッドボルト6が位置してい
ないのは、シリンダブロック3の右断面は、クランクシ
ャフト7やカムシャフト24を通る断面と異なった個所で
裁断されているためである)。
【0017】またクランクシャフト7はクランクケース
2に回転自在に枢支され、シリンダブロック3には耐摩
耗性と機械的強度の高い鋳鉄製のシリンダスリーブ8
が、シリンダブロック3の鋳造時に、車体前方に向って
一体に鋳込まれ、該シリンダスリーブ8の外周には、シ
リンダスリーブ8の中心方向付着力を高めるための周方
向突条9がシリンダスリーブ8の中心軸方向に亘り所定
間隔毎に隆設されるとともに、その外周の前後左右4個
所に、シリンダブロック3とシリンダヘッド4とを結合
する結合ボルトたるスタッドボルト6(4本のスタッド
ボルト6の内ボルト挿通孔10UR, 10UL, 10DRに挿通され
ている3本のスタッドボルト6の頂部に螺合されたナッ
トは頂端が丸い袋ナットで、ボルト挿通孔10DLに挿入さ
れている他の1本のスタッドボルト6の頂部は通常のナ
ットである)を挿通するためのボルト挿通孔10を包囲す
る膨出部11が、シリンダ孔12と平行してシリンダスリー
ブ8の全長に亘り突設されている。
【0018】さらにシリンダスリーブ8のシリンダ孔12
には上下に摺動自在にピストン13が嵌装され、該ピスト
ン13のピストンピン14とクランクシャフト7のクランク
ピン15とにコネクティングロッド16の両端が回転自在に
枢着されており、シリンダヘッド4の下面中央の略半球
状凹面17とシリンダブロック3のシリンダ孔12とピスト
ン13の頂面13aとで画成される燃焼室18にて、ピストン
13の上死点近傍で間欠的に点火プラグ19でもって点火生
成される燃焼ガスにより、ピストン13が下方へ押圧さ
れ、その押圧力によりクランクシャフト7は回転駆動さ
れるようになっている。
【0019】さらにシリンダ4の上下側(図2では左右
側)に、クランクシャフト7に対し、直交した平面に沿
い、大径の吸気ポート20とこれにより小径の排気ポート
21が形成され、該吸気ポート20および排気ポート21の燃
焼室側開口に大径の吸気バルブ22および小径の排気バル
ブ23がそれぞれ開閉可能に設けられている。
【0020】しかして略半球状凹面17を前記吸気ポート
20および排気ポート21の中心を通る面で切断した略半円
状円弧上に、大径の吸気バルブ22および小径の排気バル
ブ23の拡頭部両端が位置するように、該吸気バルブ22お
よび排気バルブ23を配置すると、図2に図示されるよう
に吸気バルブ22の中心線と排気バルブ23の中心線との交
点は、シリンダ孔12の中心線上に位置し、かつ吸気バル
ブ22の中心線とシリンダ孔12の中心線とのなす角θ
1 と、排気バルブ23の中心線とシリンダ孔12の中心線と
のなす角θ2 とには、吸気バルブ22の拡頭部の径が排気
バルブ23の拡頭部の径に比べて大きいため、 θ1 > θ2 なる関係が成立する。
【0021】その結果、吸気バルブ22の頂端は、シリン
ダ孔12の中心線に接近する個所に位置するとともに、排
気バルブ23の頂端は、シリンダ孔12の中心線から離れる
個所に位置する。そしてカムシャフト24は、吸気バルブ
22および排気バルブ23の各頂端から等距離の個所、すな
わち、シリンダ孔12の中心線からδだけ排気バルブ23寄
にオフセットされて、図1に図示されるように、ベアリ
ング25, 26を介してシリンダヘッド4に回転自在に枢着
されている。
【0022】さらにまた図2に図示されるように、カム
シャフト24に対して、上下(図では左右)に等距離離れ
た個所にて、ロッカアームシャフト27, 28が車巾方向に
指向してシリンダヘッド4に貫通支持され、該ロッカア
ームシャフト27, 28にロッカーアーム29, 30が揺動自在
に枢支され、図1に図示されるように、クランクシャフ
ト7にドライブスプロケット31が一体に嵌着され、該ド
ライブスプロケット31の倍の歯数のドリブンスプロケッ
ト32がカムシャフト24に嵌着され、該ドライブスプロケ
ット31およびドリブンスプロケット32にカムチエン33が
架渡されており、クランクシャフト7が2回転する毎
に、吸気バルブ22および排気バルブ23が所要のタイミン
グで1回開閉駆動されるようになっている。
【0023】しかも図1に図示されるように、クランク
シャフト7の左側と右側とに発電機34とクラッチ35とが
それぞれ配設され、該クラッチ35は図示されないクラッ
チおよび変速機を介して後車輪に接続されている。
【0024】しかして、図2に図示されるように、吸気
バルブ22側のロッカアームシャフト27と排気バルブ23側
のロッカアームシャフト28とは、カムシャフト24を通る
ボルト挿通孔10の中心線と平行な線に対し相等しい間隔
δを存して配置されるように、ロッカアームシャフト2
7, 28を枢支する枢支孔36, 37(枢支孔37は図示され
ず)は、シリンダヘッド4に形成され、図3に図示され
るように、該枢支孔36, 37の内、ドリブンスプロケット
32側すなわち車体左側の軸支孔36L , 37L (36L のみ図
示され、37L は図示されていない)は盲孔になっている
とともに、ドリブンスプロケット32と反対側すなわち車
体右側の軸支孔36R , 37R (36R のみ図示され、37R
図示されていない)は、上方右側ボルト挿通孔10URと直
交して右方へ開口している。
【0025】また図4に図示されるように、左方のボル
ト挿通孔10UL, 10DL(図4は正面図であるので左右逆に
見える)は同一鉛直面上に配置されるとともに、右方の
ボルト挿通孔10UR, 10DRも同一鉛直面上に配置され、し
かも下方のボルト挿通孔10DL, 10DRも同一平面上に配置
されているが、上方のボルト挿通孔10UL, 10URでは、上
方左側のボルト挿通孔10ULの方が上方右側のボルト挿通
孔10URよりも僅かに上方に配置され、下方のボルト挿通
孔10DL, 10DRはカムシャフト24のオフセットδに対応し
て下方へδだけオフセットされている。
【0026】なおシリンダブロック3およびシリンダヘ
ッド4の合せ面におけるボルト挿通孔10UR, 10UL, 10DR
およびカムチェーン室の開口縁にはオイル漏出防止のた
めのシール用ゴムパッキンが介装されている。
【0027】さらに下方のボルト挿通孔10DRは他のボル
ト挿通孔10UR,10UL, 10DLに比べて大径に形成され、該
下方右側ボルト挿通孔10DRのクランクケース2側端部に
は、図5,図7に図示されるように、拡大凹部38が形成
され、クランクケース2のオイル通路(図示されず)に
連通されている。
【0028】さらにまたクランクケース2は、図8に図
示されるようにシリンダ孔12の中心を通る鉛直割り面39
により左右のクランクケース2L , 2R に2分割され、
シリンダスリーブ8のクランクケース側端部8bの上側
に位置して、切欠き40が形成され、該切欠き40にナット
部材41が遊嵌され、上方スタッドボルト6UL, 6URの上
方雄ネジ部42UL, 42URはナット部材41の雌ネジ部43L ,
43R (図1では43R のみ図示)に螺着され、上方スタッ
ドボルト6UL, 6URは、図9に図示されるように、クラ
ンクケース2の雌ネジ部44L , 44R (図9には44L のみ
図示されている)に直接螺着されるようになっている。
【0029】またシリンダブロック3におけるシリンダ
スリーブ8のシリンダ孔12のシリンダヘッド当接側端部
には、シリンダ孔12の内周面より前記シリンダヘッド4
との当接端面8aに向かってその内径が次第に拡大する
切欠き傾斜面たる切欠き円錐面45が形成されるととも
に、前記シリンダブロック3およびシリンダヘッド4に
介装される軟鋼またはステンレス鋼製の無端リング状ガ
スケット46(切れ目のあるリング状ガスケットでも可)
のシリンダ側外周部には、前記シリンダ孔12の切欠き円
錐面45に密接しうる先細傾斜面たる先細円錐面47が形成
され、無端リング状ガスケット46の巾wは無端リング状
ガスケット46の外径Dに対して約2.23%、無端リング状
ガスケット46の厚さtは無端リング状ガスケット46の外
径Dに対して約3.13%の比率となるように無端リング状
ガスケット46は構成されている。
【0030】さらにまた無端リング状ガスケット46の先
細円錐面47がシリンダスリーブ8の切欠き円錐面45に軽
く当接するように、無端リング状ガスケット46がシリン
ダスリーブ8に嵌合された状態では、無端リング状ガス
ケット46の上端平面48はシリンダスリーブ8の当接端面
8aよりも僅かに突出するような寸法関係に切欠き円錐
面45および無端リング状ガスケット46は形成されてお
り、スタッドボルト6が強く緊締された状態において、
無端リング状ガスケット46の先細円錐面47はシリンダス
リーブ8の切欠き円錐面45に沿って摺動して、無端リン
グ状ガスケット46の周方向圧縮力により、無端リング状
ガスケット46の上端平面48がシリンダスリーブ8の当接
端面8aと略同じ高さとなる迄に、無端リング状ガスケ
ット46がシリンダスリーブ8の切欠き円錐面45内に圧入
されるようになっている。
【0031】従来の往復型内燃機関のシリンダブロック
では、図14に図示したように、締付けボルト挿通孔03の
周辺部は鋳鉄製シリンダスリーブ02と別体のアルミニュ
ームまたはアルミニューム合金製シリンダブロック地金
であるため、両者の接合強度の低下や相互干渉を避ける
必要上、鋳鉄製シリンダスリーブ02の大径化に著しい制
限があったが、図1ないし図12の本発明の一実施形態で
は、ボルト挿通孔10の周辺部はシリンダスリーブ8の厚
肉膨出部11内に一体化されているため、シリンダスリー
ブ8とシリンダブロック3の地金層との間の接合強度低
下や、相互干渉を回避しながら、シリンダスリーブ8を
太くしてシリンダ孔12の内径を増大し、単気筒4サイク
ル内燃機関1の出力増大を容易に推進することができ
る。
【0032】このように単気筒4サイクル内燃機関1に
おいては、シリンダブロック3の形状、寸法やボルト挿
通孔10の間隔を変えないでよいため、従来生産に利用し
ていた金型や部品を変更する必要がなく、単気筒4サイ
クル内燃機関1の設計変更に伴なうコストアップを著し
く抑制することができる。
【0033】またシリンダブロック3の形状、寸法を変
えずにシリンダ孔12の内径を増大することによって、シ
リンダブロック3の横断面積が減少し、スタッドボルト
6の締付け力によるシリンダブロック3の平均締付け圧
縮応力が増大しても、機械的強度の高いシリンダスリー
ブ8が、スタッドボルト6を囲むボルト挿通孔10の周辺
の軸方向膨出部11と一体であって、その締付け力を該シ
リンダスリーブ8でもって充分に無理なく負担すること
ができる。
【0034】さらにボルト挿通孔10の周辺部である軸方
向膨出部11がシリンダスリーブ8と一体であって、スタ
ッドボルト6と略同等の機械的強度および熱膨張係数を
有しているため、単気筒4サイクル内燃機関1の運転時
にシリンダブロック3およびスタッドボルト6が加熱さ
れても、シリンダスリーブ8とスタッドボルト6とに大
きな熱膨張差が生ずることがなく、シリンダスリーブ8
とスタッドボルト6に働く応力がそれ程増大しない。
【0035】さらにまた図2に図示されるように、吸気
バルブ22側のロッカアームシャフト27と排気バルブ23側
のロッカアームシャフト28とは、カムシャフト24を通る
ボルト挿通孔10の中心線と平行な線に対して相等しい間
隔δを存して配置されているため、吸気バルブ22側のロ
ッカアーム29と排気バルブ23側のロッカアーム30とは、
同一形状、同一寸法でよく、しかも吸気バルブ22、排気
バルブ23の挟み角や吸気ポート20、排気ポート21も変更
する必要がなく、その結果、部品点数を削減してコスト
ダウンを図ることができる。
【0036】しかも、カムシャフト24は、ボルト挿通孔
10UL, 10URとボルト挿通孔10DL,10DRとにそれぞれ挿通
されたスタッドボルト6UL, 6URとスタッドボルト
DL,6DRとの間隔の略中央に位置するとともに、ロッ
カアームシャフト27とロッカアームシャフト28はその延
長線でスタッドボルト6UL, 6URとスタッドボルト
DL,6DRとに交叉するように位置したため、カムシャ
フト24およびロッカアームシャフト27, 28にそれぞれ働
くカム反力を略均等に、これらスタッドボルト6UL, 6
UR,6DL,6DRが負担することができ、シリンダブロッ
ク3とシリンダヘッド4とシリンダヘッドカバー5とは
強固に安定して結合されうる。
【0037】また、スタッドボルト6を固く締付ける
と、シリンダブロック3とシリンダヘッド4とは相互に
強く引寄せられて、シリンダブロック3とシリンダヘッ
ド4とに介装された無端リング状ガスケット46の先細円
錐面36がシリンダスリーブ8の切欠き円錐面45に沿って
摺動し、先細円錐面47と切欠き円錐面34との摩擦力を無
視すれば、スタッドボルト6の軸方向締付け力Pに対
し、切欠き円錐面45、先細円錐面47に生ずる法線力N
は、図13に図示されるように、
【数1】N=P/sin α… 式1 ただしαはシリンダ孔12の中心線に対する切欠き円錐面
45の傾斜角であるとなり、先細円錐面47と切欠き円錐面
45との摩擦力R(=N)を考慮すれば、
【数2】 N=P/(sin α+tan λ・cos α)… 式2 ただしλは摩擦角でtan λは摩擦係数であるとなり、い
ずれの場合でも、切欠き円錐面45の法線力Nは、スタッ
ドボルト6の軸方向締付け力Pに比べて大きな値とな
り、切欠き円錐面45に対し先細円錐面47は強く圧接され
て、切欠き円錐面45、先細円錐面47間の密封性が増大す
る。
【0038】またシリンダヘッド4の当接面4aが正確
な平面から外れて凹凸に形成されていても、無端リング
状ガスケット46は細くて曲げ変形し易く、しかもシリン
ダスリーブ8の切欠き円錐面45に嵌合されている無端リ
ング状ガスケット46に何等の押込み力が作用していない
状態において無端リング状ガスケット46の上端平面37が
シリンダスリーブ8の当接端面8aよりもεだけ上方へ
突出するように、切欠き円錐面45および無端リング状ガ
スケット46が形成されているため、シリンダヘッド4の
当接面4aの凹凸に対応して無端リング状ガスケット46
は適切に弯曲して、無端リング状ガスケット46の上端平
面37とシリンダヘッド4の当接面4aが無端リング状ガ
スケット46の全周に亘り相互に緊密に当接し、この上端
平面37と当接面4aとの密封性も増大する。
【0039】このように、無端リング状ガスケット46は
シリンダスリーブ8の切欠き円錐面34とシリンダヘッド
4の当接面4aとに対して、緊密に当接して、両当接部
分の密封性が増大するため、単気筒4サイクル内燃機関
1の運転時に燃焼室18内に発生する高圧燃焼ガスがシリ
ンダブロック3のスリーブ当接端面8aとシリンダヘッ
ド4の当接面4aとの間から漏洩することが確実に防止
される。
【0040】さらに高圧燃焼ガスが発生する機関運転時
においては、無端リング状ガスケット46は高温の燃焼ガ
スに触れて、その熱を集中的に受ける結果、シリンダヘ
ッド4やシリンダスリーブ8に比べて大きな熱膨張力が
発生し、シリンダスリーブ8の切欠き円錐面34と無端リ
ング状ガスケット46の先細円錐面47とに生ずる圧接力が
著しく増大し、密封性が一段と向上する。
【0041】しかも、無端リング状ガスケット46は大き
く熱膨張しようとする反力をシリンダブロック3および
シリンダヘッド4より受けて、周方向に常に圧縮力が導
入されるため、引張りによる破断の惧れが全くない。
【0042】特に本実形態のように単気筒4サイクル内
燃機関1は空冷であるため、密封部材は、無端リング状
ガスケット46のみで足り、構造が著しく簡略化されて、
大巾なコストダウンが可能となる。
【0041】しかも燃焼室18を密封するガスケットは、
細い無端リング状ガスケット46であるため、シリンダブ
ロック3とシリンダヘッド4との当接面を広くする必要
がなく、単気筒4サイクル内燃機関1の小型軽量化を図
ることができる。
【0043】なお無端リング状ガスケット46をシリンダ
スリーブ8の切欠き円錐面34に嵌装する際に、無端リン
グ状ガスケット46の先細円錐面36と切欠き円錐面34とに
潤滑油の如き潤滑材を塗布すると、1式および2式から
明らかなように、切欠き円錐面45と先細円錐面47との間
の法線力Nが増大し、密封性を一段と向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る往復型内燃機関の一実施形態を図
示した縦断側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿って截断した縦断正面図で
ある。
【図3】図2および図4のIII −III 線に沿って截断し
た縦断面図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図2のV−V矢視図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿って截断した縦断面図であ
る。
【図7】図4のVII −VII 線に沿って截断した縦断面図
である。
【図8】図1のVIII−VIII矢視図である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【図10】図1に図示の実施形態の無端リング状ガスケ
ットの横断正面図である。
【図11】図1に図示の実施形態のシリンダスリーブの
当接端部の縦断側面図である。
【図12】図1の要部拡大縦断側面図である。
【図13】シリンダスリーブの切欠き円錐面と無端状ガ
スケットの先細円錐面に働く力の状態を図示した説明図
である。
【図14】従来の内燃機関のシリンダブロック上端面図
である。
【図15】従来のさらに他の内燃機関のシリンダブロッ
ク上端面図である。
【図16】図15のXVI −XVI 線に沿って截断した縦断側
面図である。
【符号の説明】
1…単気筒4サイクル内燃機関、2…クランクケース、
3…シリンダブロック、4…シリンダヘッド、5…シリ
ンダヘッドカバー、6…スタッドボルト、7…クランク
シャフト、8…シリンダスリーブ、9…周方向突条、10
…ボルト挿通孔、11…軸方向膨出部、12…シリンダ孔、
13…ピストン、14…ピストンピン、15…クランクピン、
16…コネクティングロッド、17…略半球状凹面、18…燃
焼室、19…点火プラグ、20…吸気ポート、21…排気ポー
ト、22…吸気バルブ、23…排気バルブ、24…カムシャフ
ト、25, 26…ベアリング、27, 28…ロッカアームシャフ
ト、29, 30…ロッカアーム、31…ドライブスプロケッ
ト、32…ドリブンスプロケット、33…カムチェン、34…
発電機、35…クラッチ、36, 37…枢支孔、38…拡大凹
部、39…鉛直割り面、40…切欠き、41…ナット部材、42
…雄ネジ部、43, 44…雌ネジ部、45…切欠き円錐面、46
…無端状リング状ガスケット、47…先細円錐面、48…上
端平面。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックがクランクケースとシ
    リンダヘッドとに挟まれて、該3者が結合ボルトにより
    相互に着脱自在に結合され、耐摩耗性と機械的強度の高
    い材料よりなるシリンダスリーブの外周に、軽量で熱伝
    導性の良好な材料よりなるシリンダブロックが一体に結
    合された往復形内燃機関において、 前記シリンダスリーブの外周部から前記結合ボルトが挿
    通される部位に向って、該シリンダスリーブの軸方向全
    長に亘り厚肉部が突設され、前記結合ボルトの挿通孔が
    該シリンダスリーブ肉厚部中に形成されたことを特徴と
    する往復型内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記シリンダスリーブは鋳鉄製であると
    ともに、前記シリンダブロックはアルミニューム製また
    はアルミニューム合金製であることを特徴とする前記請
    求項1記載の往復型内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記結合ボルトにより前記シリンダスリ
    ーブおよびシリンダヘッドに挟圧されるガスケットはリ
    ング状ガスケットであって、前記シリンダスリーブのシ
    リンダ孔におけるシリンダヘッド当接側端縁に配設さ
    れ、該シリンダ孔のシリンダヘッド当接側端縁には、該
    シリンダ孔の内周面より前記シリンダヘッドとの当接面
    に向ってその内径が次第に拡大する切欠き傾斜面が形成
    されるとともに、前記リング状ガスケットのシリンダ側
    外周部には、前記シリンダ孔の切欠き傾斜面に密接しう
    る先細傾斜面が形成されたことを特徴とする前記請求項
    1または請求項2記載の往復型内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記往復内燃機関は頭上弁式4サイクル
    内燃機関であって、吸気弁径の方が排気弁径よりも大で
    あり、カムシャフトの中心線がシリンダ孔の中心線に対
    し排気弁側にオフセットされるとともに、該カムシャフ
    トの両側に配設されたロッカシャフトの中心線も前記カ
    ムシャフトのオフセットに対応してオフセットされ、前
    記結合ボルト挿通孔は前記カムシャフトおよびロッカシ
    ャフトのオフセットに対応してオフセットされて、該ロ
    ッカシャフトの中心線延長上に隣接して配設されたこと
    を特徴とする前記請求項1、請求項2または請求項3記
    載の頭上弁式4サイクル内燃機関。
JP2171596A 1996-01-12 1996-01-12 往復型内燃機関 Pending JPH09195845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2171596A JPH09195845A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 往復型内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2171596A JPH09195845A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 往復型内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09195845A true JPH09195845A (ja) 1997-07-29

Family

ID=12062775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2171596A Pending JPH09195845A (ja) 1996-01-12 1996-01-12 往復型内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09195845A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049622A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Honda Motor Co Ltd 切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法
JP2006207426A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Iseki & Co Ltd 直噴式多気筒エンジンの頭上動弁装置
JP2009243440A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のボルト締結構造
CN102278226A (zh) * 2010-06-11 2011-12-14 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖结构
CN102678366A (zh) * 2012-05-22 2012-09-19 江门市大长江集团有限公司 一种加强型发动机气缸套
WO2012160959A1 (ja) * 2011-05-20 2012-11-29 ヤマハ発動機株式会社 エンジン及び鞍乗型車両
JP2022157783A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却構造

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049622A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Honda Motor Co Ltd 切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法
JP4598323B2 (ja) * 2001-08-03 2010-12-15 本田技研工業株式会社 切換機構を備えたロッカアーム及びその製造方法
JP2006207426A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Iseki & Co Ltd 直噴式多気筒エンジンの頭上動弁装置
JP2009243440A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のボルト締結構造
CN102278226A (zh) * 2010-06-11 2011-12-14 本田技研工业株式会社 内燃机的气缸盖结构
WO2012160959A1 (ja) * 2011-05-20 2012-11-29 ヤマハ発動機株式会社 エンジン及び鞍乗型車両
CN102959277A (zh) * 2011-05-20 2013-03-06 雅马哈发动机株式会社 发动机和骑乘型车辆
TWI465659B (zh) * 2011-05-20 2014-12-21 Yamaha Motor Co Ltd Engine and straddle type vehicle
CN102678366A (zh) * 2012-05-22 2012-09-19 江门市大长江集团有限公司 一种加强型发动机气缸套
JP2022157783A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 本田技研工業株式会社 内燃機関の冷却構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0968097A (ja) 多気筒エンジンの冷却部シール構造
JPH09195845A (ja) 往復型内燃機関
KR100237863B1 (ko) 왕복형 내연기관에 있어서의 실린더와 실린더 헤드의 밀봉구조 및 그 밀봉구조의 부착방법
US6971362B2 (en) Threaded fastener for an internal combustion engine, and internal combustion engine incorporating same
JP5064537B2 (ja) インテークマニホールド用フランジ
JPS6243049B2 (ja)
JP2000240798A (ja) シール構造
US5615650A (en) Engine
JP2006057651A (ja) エンジン
JPH06137428A (ja) 内燃機関用圧力リング
JPH0723538Y2 (ja) 往復内燃機関
JP7464345B2 (ja) モノブロック式内燃機関
JP3589328B2 (ja) 内燃機関の組付け構造
US6283070B1 (en) Apparatus and method for sealing internal combustion engines
JPH108987A (ja) 4サイクルエンジンのチェーンカバー構造
GB2283555A (en) Piston ring seal
KR100250308B1 (ko) 내연기관의 피스톤 링
JPH0539747A (ja) 内燃機関のシリンダヘツド締付構造および締付方法
JPH1122473A (ja) 過給ポンプ付き火花点火式4サイクル内燃機関
JPH03199658A (ja) コネクティングロッド一体型ピストン
KR100240724B1 (ko) 자동차용 피스톤링의 구조
JPH07127632A (ja) シャフトの軸受構造
JP3094161B2 (ja) クランク軸シール構造
JP2006207746A (ja) エンジン用排気ガスケット
JP3117867B2 (ja) 内燃機関における潤滑油ポンプの構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040519

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02